* ’c + 1035 〈縮〉 =〈縮〉 {loc} * ’k + 3315 〈縮〉 =〈縮〉 {cok} * ’l + 1035 〈縮〉 =〈縮〉 {tel} * ’n + 1035 〈縮〉 =〈縮〉 {kin} * ’s + 1035 〈縮〉 =〈縮〉 {ces} * ’t + 1035 〈縮〉 =〈縮〉 {cit} * a + 1034 〈助般〉 =〈助動〉 ~は, ~が U> 主語を表す。主題を表すことはない。 U> 非動詞修飾形の {ia} は /ija/ で発音する。/j/ は緩衝音。 * ac’ + 1178 〈縮〉 =〈縮〉 {acál ile cav} U> 数詞の前に置いて序数を表す。 * afrikassozit + 3485 〈名〉 =〈名固〉 南アフリカ E> < [afrikas] (< 「Africa」 /æ.frɪ.kə/) + {sozit}。 * al’ + 1178 〈縮〉 =〈縮〉 {avôl ile lêk} U> 数詞の前に置いて基数を表す。 * amerikas + 1873 〈名〉 =〈名固〉 アメリカ, 米国 E> < 「America」 /ə.mer.ɪ.kə/。 * ampés + 3904 〈名〉 =〈名単〉 1 A, 1 アンペア =: A, アンペア M> ? E> < 「Ampere」 /æm.peə/。 * anafelas + 4634 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が) 自慰する, オナニーする, マスターベーションする M> ? E> 「ἀναφλάω, ἀναφλα-」/a.na.pʰla/ [grc]。 * at + 2507 〈名〉 =〈名固〉 [a] * avendih + 1041 〈名〉 =〈名固〉 アヴェンディア =: 理想世界 U> ディカックなしで用いられることも多い上に、前に母音で終わる単語が置かれているときに、母音連続を避けるための /ɾ/ が必ず挿入されるなど、発音上も表記上もほとんど一般名詞のように扱われる。 N> 4 代以前ではシャレイア語に架空世界の設定があったが、その世界において人々が住んでいる空間の縁には光を放つ壁のようなものがあり、人々がその壁を超えて向こう側に行くことはできないことになっていた。この光の壁で隔てられた空間のうち、人々が住む側を {valtih} と呼び、人々が行けない向こう側を {avendih} と呼んでいた。また、この架空世界における主流な信仰では、光の壁の向こう側は天国のような理想郷であると考えられていた。これを受けて、5 代になって架空世界を失った後は、個々人が考える特定の理想郷を表す単語として {avendih} という単語を残すことにした。 * avâ + 2323 〈間〉 =〈間〉 あーあ, あらら U> 自分や周りの人が何かに失敗したときに、がっかりする気持ちを込めて言う。 * bac + 1979 〈動〉 =〈形〉 (/†/) .4 * bak + 1037 〈名〉 =〈名〉 青, 青色 M> ? E> < {bik}.n。 * balat + 1264 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が) 驚く, びっくりする, 不意を突かれる =: 驚かせる, 驚かす, 不意を突く M> ? -〈類〉 {zaz}* * baldet + 1514 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e/ と) 喧嘩する, 言い争う M> ? * balfok + 1505 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が) はしゃぐ, はしゃぎ回る, ふざける, 騒ぐ M> ? U> 単純に楽しげに笑い合ってるだけでなく、走り回ったりなどの何らかの大きな動作を伴った「騒ぐ」を表す。複数人でも 1 人でもあり得る。基本的には子供が行うものというイメージがあるが、酒を飲んで酔った大人が陽気に動き回ってる様子も {balfok} で指され得る。単語自体にマイナスイメージはない。 S> {feketes a tel vade balfokac a yaf avéf.} → 妹たちのはしゃぐ声で目覚めた。 * balhat + 1067 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が) 爆笑する, 大笑いする M> 大きな声を出して笑う。 -〈類〉 {rez}* * baljuk + 1074 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e/ を) 壊す, 破壊する =: 壊れる M> /e/ をもとに戻せなくなるほどにひどく壊す。 -〈類〉 {dôk}* * bam + 1038 〈述〉 =〈述〉 とても, かなり, だいぶ, 非常に M> ? U> より程度の甚だしさが強調されたのが {zebal} である。 -〈下〉 {zebal} -〈対〉 {tim} * bari + 1036 〈助般〉 =〈接動〉 たとえ~ * bat + 3241 〈名〉 =〈名〉 コウモリ =: 蝙蝠 M> ? E> < 「bat」/bæt/。 H~ 4332: もともとは {hitál} と {jozvan} の合成語で [hitjozvan] という綴りだったが、あまり身近な動物ではなく固有語は不要だと考えたため、借用語とした。 * batgol + 2837 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e/ に) 打ち当たる, 突き当たる, 衝突する =: 打つ, 打ち当てる, 打ちつける, 突き当てる M> /e/ の方へ向かって動いていたものが /e/ に激しく触れる。 -〈上〉 {bék}* * batref + 1207 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が) 泣く, 泣き叫ぶ, 号泣する M> 悲しさのあまり大声を出す。 -〈類〉 {red}*, {doris}, {dorkel} * bava + 1203 〈助般〉 =〈接動〉 ~なのに, ~けれども, ~にも関わらず U> 逆接の理由を表す。 * baval + 1074 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e/ を) 割る, 砕く, 壊す =: 割れる, 砕ける, 壊れる M> /e/ に力や衝撃を加えて、たくさんの部分に分けてしまう。 -〈類〉 {dôk}*, {medel}, {voltig} -〈対〉 {zifdôk} * bazel + 1044 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が) 悔しがる =: 悔しい M> 自分の期待を叶えるのに十分なことができなかったと感じ、腹立たしい思いになる。 -〈類〉 {fon}* * bazis + 1804 〈動三〉 =〈副〉 突然, 突如, 急に, 不意に =〈形〉 (/†/) 突然の, 急の M> ? H~ 4157: 語義の記載がなく用例もない上に、造語した当時の動機を忘れてしまったため、{bâl} や {tudkol} との違いが明確でなかった。そのため、「準備ができていない」というニュアンスをもつものとして定義し直した。 -〈上〉 {bâl}* * bec + 1979 〈名〉 =〈名〉 .4 E> < {bac}.n。 * becam + 1343 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が) 転ぶ, 倒れる, 転倒する M> 立っていたり動いていたりしていたが、それが続けられなくなって横向きになる。 U> 人だけではなく、例えば電車が脱線して横倒れになることも {becam} で表される。 S> {vomoc becamos olof a ces vo zîd edif qetat vo a dat.} → 彼女は何もないところでさえもよく転ぶ。 * bedem + 1043 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が) 疲れる, 疲労する, 疲弊する, くたくたになる, へとへとになる =: くたくたな, へとへとな M> 非常に疲れるあまり、全く活動したくなくなる。 -〈上〉 {deb}* * bedfos + 2976 〈動〉 =〈形〉 (/†/) ぐちゃぐちゃな, めちゃくちゃな, 歪な, 醜い M> ? U> {besjut} との違いは、対義語である {xoklit} と {yerif} の違いと同様である。{xoklit} を参照されたい。 -〈類〉 {besjut} -〈対〉 {xoklit} * bedol + 2691 〈名〉 =〈名〉 過ち, しくじり, 失態, 過失, 過誤 M> 過去に行ってしまった行うべきでなかったこと。 U> {bedol} には、それによって良くない結果を引き起こしてしまった行動を表し、本人がそうすべきではなかったと後悔しているというニュアンスがある。{bèj} には、倫理的に正しくないという意味合いだけがあり、その行為の関係者がどう思っているかにはあまり言及しない。{nozij} は、何らかの目標が達成できなかった結果起きたことを表すのみで、それによって何らかの損害が発生したり誰かが後悔したりしたかは含意しない。 -〈類〉 {bèj}, {nozij} * bedôz + 3485 〈名〉 =〈名〉 顎 M> ? * befav + 4627 〈動〉 =〈形〉 (/†/) 太い, 太った, 肥えた, 肥満の, ぽっちゃりした, デブの M> 体の肉が多く、全体的に太く見える。 -〈類〉 {davom}* -〈対〉 {visic} * befol + 1569 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e’n/ を /ca/ に) 禁じる, 禁止する M> /ca/ が /e/ を行ってはいけないと決める。 -〈対〉 {savac} * beges + 3861 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が) 焦げる M> 熱を加えられることで表面が黒色や濃い茶色になる。 * begis + 3861 〈名〉 =〈名〉 焦げ, 焦げつき M> 焦げて黒色や濃い茶色になった部分。 E> < {beges}.n。 * belaq + 4038 〈名〉 =〈名〉 アラーム, 目覚まし M> あらかじめ設定した時刻になると音や光でそれを知らせる道具。 * belek + 1664 〈動〉 =〈形〉 (/†/) 紺の, 紺色の M> ? * belik + 1664 〈名〉 =〈名〉 紺, 紺色 M> ? E> < {belek}.n。 * beljot + 4342 〈動主〉 =〈形〉 (/†/) 困窮した, 窮乏した =〈動〉 (/a/ が) 困窮する, 窮乏する M> 財産がほとんどなく生活に全く余裕がない。 -〈上〉 {jotul}* * belnob + 2880 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e/ を) 呪う M> /e/ が苦しむようなことが起こるように神や仏などに祈る。 * belnub + 2880 〈名〉 =〈名〉 (/ie/ への) 呪い, 呪詛 M> /e/ を呪った内容。 E> < {belnob}.n。 * belom + 1142 〈動〉 =〈形〉 (/†/, /ie’n/ が) 下手な, 苦手な, 不得手な M> /ie/ をするのが劣っている。 U> {belom} と {sibut} の使い分けは、{kezel} と {yesac} の使い分けに準じる。 -〈類〉 {sibut} -〈対〉 {kezel} * belqaf + 3871 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が) 朽ちる, 枯れる M> 腐ったり長期間放置されたりして形が崩れたり崩れやすくなったりする。 * belset + 1888 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /ca/ に) いたずらする, ふざける, 悪ふざけする =: 悪戯する M> /ca/ がいずれ困るであろうことをわざとして、その様子を楽しもうとする。 U> {belset} は、困らせようとする相手がいない場所で、今後その人が困るように何らかの準備をすることを表す。一方で {ziltis} は、困らせようとする相手の目の前で、気分を害させたり驚くようなことを言うなどをすることを表す。このような違いはあるが、(相手がどう思っているかはどうあれ) どちらも本気で相手を悲しませようとしているという意味合いはない。 U> 完了相は、誰かが困るようなことをした瞬間に相当する。実際に誰かが困った瞬間ではない。 -〈類〉 {ziltis} * belsetlof + 2325 〈動〉 =〈形〉 (/†/) いたずら好きな, いたずらな =: 悪戯好きな, 悪戯な M> よく誰かにいたずらをする。 E> < {belset} + {lof}。 * belsit + 1888 〈名〉 =〈名〉 いたずら, 悪ふざけ =: 悪戯 M> いたずらする内容。 E> < {belset}.n。 S> {vomac panos ovák e tel a belsit i qaled.} → 弟のいたずらにはいつも困らされている。 * belsok + 1649 〈名〉 =〈名〉 問題, 厄介事 M> ? -〈上〉 {zecel}* * belted + 1574 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e/ を) 侮る, 蔑む, 軽蔑する M> /e/ は劣っていると考えてそのような態度をとる。 -〈上〉 {déqit}* -〈対〉 {hiras} * belòq + 3870 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が) 拗ねる, いじける, 不貞腐れる M> 不満から周囲に冷たい態度をとる。 U> 冷たい態度をとっている最中が継続相である。 * ben + 1035 〈名〉 =〈名〉 月 M> ? U> 暦の月を表す。空に浮かぶ月は {xayet} と言う。 * benag + 1952 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e/ に) 患う, かかる M> ? U> {e} 句には具体的な病名が置かれる。病名に言及しない場合は単に {benag/os/} とだけ言われる。{benag/os/ e beneg} という表現は同族目的語であるため避けられる。 U> 病気の症状が出た段階で {benag} の範疇になる。病原菌に感染していても潜伏期間などで症状が出ていない状態は {benag} ではない。 * beneg + 1952 〈名〉 =〈名〉 病気, 疾病, 病 M> 体や精神の機能が正常でなくなり、それが原因で苦しんでいる状態。 E> < {benag}.n。 U> 「病気になる」は動詞型不定辞の方を用いて {benag/os/} と表現される。 * benod + 2777 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e’n/ と /ca/ に) 不平を言う, 不満を言う, 文句を言う M> 思い通りにならなかった内容である /e/ によって不愉快になったことを /ca/ に伝える。 U> {e} 句に置かれるのは、実際に言った文句の内容ではなく、思い通りにならず不満をもつ原因となった内容である。 * benud + 2777 〈名〉 =〈名〉 不平, 不満, 文句 M> 不平を言ったときの内容。 E> < {benod}.n。 * benôm + 2474 〈名〉 =〈名〉 風邪 M> ? * beqom + 1351 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e/ を /zi/ から) 盗む, 奪う, 盗難する, 窃盗する, 窃取する M> /zi/ に保管されている他人のものである /e/ を、その人に気づかれないように自分のものとする。 U> {beqom} は家などに置いておいたものを勝手に持って行ってしまうことを表す。つまり泥棒がすることである。{zêbus} は人が手に持っていたり身につけていたりするものを無理に持って行ってしまうことを表す。なお、{beqom} の {zi} 句には盗むものが置いてあった場所が置かれるが、{zêbus} の {zi} 句には盗むものを持っていた人が置かれる。{zi} 句に置かれるものが両者で異なるので注意せよ。 -〈類〉 {dezil}* -〈類〉 {zêbus} * beqzel + 1049 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e/ を /ca/ に) 与える, やる M> 与えたいわけではないが仕方なく /e/ を /ca/ に与える。 -〈類〉 {niq}*, {séq}, {xolcas} * berazil + 3485 〈名〉 =〈名固〉 ブラジル E> < 「Brazil」 /bɹə.zɪl/。 * beriten + 1873 〈名〉 =〈名固〉 イギリス, 英国 E> < 「Britain」 /bɹɪtn/。 * berlis + 4347 〈名〉 =〈名〉 小雨, 霧雨 M> 傘を差そうか差さないか迷うくらいの弱い雨。 U> 「このくらいの雨にわざわざ傘を差したくないが濡れるのも嫌なので差さないといけない」などといった迷惑のニュアンスが含まれる。 -〈上〉 {derix} * besjut + 2130 〈動〉 =〈形〉 (/†/) 醜い, 見苦しい M> 色や形や雰囲気などが全体的に整っておらず、見たくないと感じさせる。 -〈類〉 {bedfos}* -〈対〉 {yerif} * betlel + 4059 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が) 酔う M> 酒などの影響で、気分が高揚したり正常な行動ができなくなったりする。 * bevder + 3413 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が) 溺れる M> 水の中で泳ぐことができずにもがく。 U> もがいている状態が継続相である。 P> {bevder/os/ vo riy arîy} … 恋煩いする。恋がうまく行かずに精神的に苦しむことを表す。同音の {riy} と {rîy} を用いた言葉遊びになっている。日本語の「恋に溺れる」とは違い、「恋以外のことに手を付けられなくなる」という意味ではないことに注意せよ。 * bevef + 1350 〈動〉 =〈副〉 雑に, 粗雑に, 適当に, いい加減に, 大雑把に M> あまり細かいところまでは注意せずに。 -〈対〉 {kosiz} * bezit + 2878 〈名〉 =〈名〉 背, 背中 M> 胴において背面から見て視界に入る部分。 * bigat + 3765 〈名〉 =〈名〉 冷気, 冷たさ M> 温度の低い部分。 -〈対〉 {zêg} * bigit + 1069 〈動〉 =〈形〉 (/†/) 冷たい, 寒い M> 温度が非常に低い。 H~ 3421: 語義が「温度が不快なまでに低い」となっていたが、例えば「冷たい水を飲む」と言うときの「冷たい」には「その冷たさが不快だ」というニュアンスはない (むしろ暑い日であれば冷たさが心地良いこともある) ので、感情に関する記述は語義から削除した。同様の書き換えを {zâg}, {mozas}, {tîb} に対しても行った。 -〈関〉 {zâg}, {mozas}, {tîb} * bik + 1037 〈動〉 =〈形〉 (/†/) 青い M> ? * bikàg + 3473 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /zi/ が) 凍える, かじかむ M> 寒さによって /zi/ を自由に動かせない状態になる。 U> {a} 句には人が置かれ、{zi} 句には体の部位が置かれる。 H~ 3822: 格組は {gulel} などと合わせた。 * bilet + 3653 〈名〉 =〈名〉 鉄 M> ? * bilkot + 2126 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が) 凍る, 氷結する, 凝固する =: 凍らせる, 氷結させる, 凝固させる M> 液体であった状態から、熱や圧力の変化によって固体に変化する。 U> 一般に固体に変化することを表すが、普通は冷やすことで固体にすることを表す。 -〈対〉 {hanif} * biltik + 2125 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が) 震える, 震動する =: 震わす, 震動させる M> 小刻みに揺れる。 -〈類〉 {ríles}*, {lilted} * biltiksodel + 2125 〈名〉 =〈名〉 地震 M> 大地が振動する現象。 E> < {biltik} + {sodel}。 * bilzêr + 3653 〈名〉 =〈名〉 鋼, 鉄鋼, 鋼鉄, スチール M> ? E> < [bil] (< {bilet}) + {zêr}。 * bisig + 1624 〈名〉 =〈名〉 冬, 冬季 M> ? -〈関〉 {molaf}, {zalak}, {fèt} * bivtes + 2568 〈動〉 =〈形〉 (/†/) 急な, 急勾配の, 険しい M> 傾きが大きい。 -〈対〉 {lomêt} * boksin + 4589 〈名〉 =〈名〉 ボクシング, 拳闘 M> ? E> < 「boxing」 /bɒk.sɪŋ/。 * bol + 2507 〈名〉 =〈名固〉 [b] * bolàd + 3461 〈名〉 =〈名〉 トイレ, 便所, 便器, 洗面所, 化粧室, 手洗い場, お手洗い, 雪隠, 厠 =: 手洗場, お手洗, 御手洗い, 御手洗 M> 排泄をするための設備。 * bosval + 2126 〈動〉 =〈形〉 (/†/) 粗い M> いくつかで集まっているもののそれぞれの大きさが大きい。 -〈対〉 {tìliv} * boved + 4374 〈動〉 =〈形〉 (/†’n/) 重大な, 大変な, 由々しき, やばい =: 由々しい, ヤバい M> 多くの場面に影響を与えてしまうような。 * bozet + 1135 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e/ を) 殴る, 叩く, 殴打する, 蹴る M> 体の一部や道具を /e/ に素早く当てる。 U> 「拳で殴る」も「蹴る」も {bozet} で表されるので、「ボールを蹴る」は基本的に {bozet/os/ e soqal} と表現される。殴るのに利用したものは {qi} 句で明示されるが、「拳で殴る」と「(脚で) 蹴る」に関しては {boztéq} と {boznol} という単独の単語も使われる。 -〈下〉 {boztéq}, {boznol} * boznol + 3983 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e/ を) 蹴る, キックする M> 自らの足を /e/ に素早く当てて殴る。 E> < [boz] (< {bozet}) + {nol} (< [nolet])。 U> 特に「脚で」という部位を強調する目的がない限り、{bozet} が使われることが多い。 -〈上〉 {bozet} * boztéq + 3983 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e/ を) 殴る, 殴打する, パンチする M> 自らの手を /e/ に素早く当てて殴る。 E> < [boz] (< {bozet}) + {téq}。 U> 拳によるパンチか平手打ちかは区別されない。 -〈上〉 {bozet} * budej + 1051 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e/ を) 殺す, 殺害する =: 死ぬ, 亡くなる, 死亡する M> /e/ の生命活動を停止させる。 * budejtoq + 1762 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が) 自殺する, 自害する, 自決する M> 自らの生命活動を停止させる。 E> < {budej} + {toq}。 * bulaj + 2312 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e/ を) 嫌う, 毛嫌いする, 憎む =: 嫌い M> ? -〈類〉 {buqot}* -〈対〉 {yis} * bulded + 3151 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e/ を) 罵る, 罵倒する, 誹謗する, 中傷する, 誹謗中傷する, 悪態をつく M> /e/ を傷つけるためにわざわざ /e/ の悪い点について述べる。 -〈上〉 {buvel}* * buldid + 3151 〈名〉 =〈名〉 (/ie/ の) 罵倒, 誹謗, 中傷, 誹謗中傷, 悪態 M> /ie/ を罵ったその内容。 E> < {bulded}.n。 -〈上〉 {buvil} * buldoj + 1218 〈名〉 =〈名〉 悪魔, 鬼 M> ? U> 比喩的に使われることが多い。 -〈対〉 {xarih} * bulteg + 2127 〈動主〉 =〈動〉 (/a/ が) 臭う, 悪臭がする =〈形〉 (/†/) 臭い M> 不快な匂いを発生させる。 -〈類〉 {nèlav} * bulvot + 1246 〈動主〉 =〈動〉 (/a/ が) 腐る, 腐敗する, 堕落する =〈形〉 (/†/) 腐った, 腐敗した, 堕落した M> 悪いもので満ち溢れ、道徳的でなくなる。 * bunat + 1303 〈名〉 =〈名〉 虫, 害虫 M> ? U> ゴキブリなどのように、それに対して嫌悪感を抱いている虫を指す。 -〈類〉 {natet} * buqot + 1146 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e/ を) 嫌いになる, 嫌う, 嫌がる =: 嫌い, 嫌だ M> ? U> {dusâf/os/} と {buqot/os/} の意味は異なる。前者は「好き」の否定であるため、嫌いである場合もあるし何とも思っていない場合もある。後者は明確に「嫌い」を意味する。 U> {buqot} は「嫌」程度で、{qovgot} はさらに嫌悪感を増してもう関わりたくないと思っていることを表す。 U> {buqot} と {bulaj} の使い分けは、{sâf} と {yis} の使い分けに準ずる。詳しくは {sâf} の項を参照されたい。 -〈類〉 {qovgot}, {bulaj} -〈対〉 {sâf} * butus + 1246 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が) 腐る, 朽ちる, 腐敗する M> ? U> 「腐敗した精神」や「腐敗した政治」など、比喩的な意味では {bulvot} が用いられるのが一般的である。 U> 基本的にマイナスイメージをもつ。 * buvel + 3151 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e/ の) 悪口を言う, 毒づく, 罵る, 貶す, 謗る M> /e/ の悪い点をわざと挙げる。 U> {buvel} は単に誰かの悪い点に言及したくらいの意味である。{bulded} はその意味が強まっており、相手を傷つけるために意図的に悪い点について述べることを表す。 -〈下〉 {bulded} * buvil + 3151 〈名〉 =〈名〉 (/ie/ の) 悪口 M> /ie/ の悪口を言ったその内容。 E> < {buvel}.n。 -〈下〉 {buldid} * buvqot + 1276 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が) 大人になる, 垢抜ける, 成長する M> ? U> {hál} や {xár} で表される性質を失って大人びることとを表す。日本語の「成長する」のようなポジティブなイメージというよりは、「子供らしい純粋さを失う」というポジティブなイメージが強い単語である。 * buzèk + 2343 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /ca/ に) 意地悪する, 嫌がらせする M> /ca/ が嫌な気分になることをわざとする。 -〈類〉 {ziltis}* * bàj + 4501 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e’n/ という /ca/ に) 罪を犯す M> 倫理的もしくは道徳的に正しくない /e/ を行い、/ca/ に害を及ぼす。 U> 倫理に反しているものが {bèj} で、法律や規則に反しているものが {qobûl} である。 -〈類〉 {qobôl} * bàlez + 4270 〈名〉 =〈名〉 燃料 M> ? * bàlezhâv + 4270 〈名〉 =〈名〉 ガス燃料, 燃料ガス, 気体燃料, ガス M> 気体の燃料。 E> < {bàlez} + {hâv}。 * bávot + 1624 〈動〉 =〈形〉 (/†/) うるさい, 騒がしい, やかましい, 賑やかな =〈動〉 (/a/ が) 騒ぐ, うるさくする M> 大きな物音を発している。 U> この単語自体にネガティブなニュアンスはない。ネガティブなニュアンスがある場合は、特に {jocdeb} が使われる。 -〈下〉 {jocdeb} -〈対〉 {kelem} * bâg + 1045 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が) 怒る, 腹が立つ, 立腹する M> ? U> これの意味がそのまま強まったのが {dutvol} で、さらに「傷つけてやりたい」というニュアンスが加わったのが {golgut} である。 -〈下〉 {dutvol}, {golgut} * bâl + 1070 〈動三〉 =〈副〉 突然, 突如, 急に, 不意に =〈形〉 (/†/) 突然の, 急の M> それが起こるとは誰も予想できない状態で。 U> {bâl} は「突然」を意味する最も一般的な単語である。{tudkol} はそれに「あるはずの予兆がない」というニュアンスが加わったもので、{bazis} はそれに「それに対応する準備ができていない」というニュアンスが加わったものである。 -〈下〉 {bazis}, {tudkol} * bèj + 1494 〈名〉 =〈名〉 (/ica/ に対する) 罪, 悪, 罪悪, 悪事 M> 倫理的もしくは道徳的に正しくなく /ica/ を害するような行為。 E> < {bàj}.n。 U> 倫理に反しているものが {bèj} であり、これは{zel abûniq} とほぼ同義である。一方で、法律や規則に反しているものが {qobûl} である。 U> 「罪を犯す」は {bàj/os/} もしくは {les/os/ e bèj} と表現される。 S> {xokasot evêk a laxol e met aqôc ni lesos a’t e bèj iva rêy.} → 人間は他人に興味をもちすぎるあまり恋という過ちを犯す。 -〈類〉 {qobûl} -〈類〉 {bedol}*, {nozij} * bèlin + 3359 〈名〉 =〈名〉 尻, お尻, 臀部, ヒップ M> ? * bèqov + 4631 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e’n/ に /ca/ に) 背く, 反する M> /ca/ が頼む /e/ を行わなかったり /e/ とは逆のことを行ったりする。 -〈対〉 {deliz} * bék + 1149 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e/ に) 当たる, ぶつかる M> /e/ の方へ向かって動いていたものが /e/ に触れる。 U> より強くぶつかるのが {batgol} である。 -〈下〉 {batgol} * bés + 2207 〈名〉 =〈名〉 熊 =: クマ M> ? E> < 「bear」/bɛə/。 * bìzik + 4480 〈動〉 =〈形〉 (/†/) 厳しい, 非情な, 無情な M> 関わる人に苦痛や困難を与えるような。 -〈対〉 {doqbìzik} * bòlot + 1805 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e/ を) 潰す, 押し潰す M> /e/ に 1 つの方向から圧力をかけて平らにしようとする。 U> {bòlot} は板状のもので挟んで力を加えることで平べったくすることを表し、{jotov} は概ね全方向から力を加えて形を崩すことを表す。両者では力の加え方が異なる。 -〈類〉 {jotov} * bûd + 1067 〈動三〉 =〈形〉 (/†/) 悪い =〈副〉 悪く M> ? O> {sas} の項を参照。 H~ 3536: {sas} と同様の理由で、語義の記述を削除した。 -〈類〉 {bûniq} -〈対〉 {sas} * bûdez + 1045 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e/ を) 妬む, 嫉妬する M> どんなことをしてでも /e/ のようになりたいと思うほどに /e/ を妬む。 -〈類〉 {nisaq}* * bûniq + 1246 〈動〉 =〈形〉 (/†/) 悪い, 間違った M> 道徳や倫理に合致していない。 -〈類〉 {bûd} -〈対〉 {salaf} * ca + 1034 〈助般〉 =〈助動〉 ~に, ~へ U> 間接目的語や到達点などを表す。 * cac + 2436 〈動〉 =〈形〉 (/†/) 新しい, 新規の M> これまで存在していたり使われたり見たりしていたものとは異なる。 U> 「これまでに存在していない」という意味合いがさらに強まったのが {cavleq} である。 -〈類〉 {fec}*, {tay}, {fegiv}, {yesaf} -〈下〉 {cavleq} * cad + 1979 〈名〉 =〈名〉 .2 E> < {cid}.n。 * cadey + 2130 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が) 感動する, 感激する M> ? U> 泣いてしまうくらいの感激に対しては {dehrit} が使われる。 -〈下〉 {dehrit} * cadxol + 2009 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e’n/ を /ca/ に) 祈る, 祈願する, 祈念する M> 神や仏などの /ca/ に対して、/e/ が実現するよう何らかの儀式をする。 U> {solxes} や {lonaq} などと違い、{cadxol} は宗教的な意味合いが強い。単に願っているだけでなく、それを神や仏などの信仰の対象に対して頼むことを表す。 U> 語義に「儀式」とあるが、大々的なものであるとは限らない。例えば、仏壇の前で手を合わせたり、絵馬を書いて奉納したりなど、何らかの決められた段取りを行っていれば {cadxol} で指され得る。 * cadzes + 3569 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /ca/ に) 働く, 従業する M> /ca/ の一員として働くようになる。 -〈対〉 {zofèv} * cadéz + 1362 〈動〉 =〈形〉 (/†/) 積極的な, 能動的な, 活動的な, 強気な M> ものごとに関して自分から進んでやろうとする。 -〈対〉 {zisqom} * cadìq + 2568 〈名〉 =〈名〉 画面, モニター, ディスプレイ M> ? U> ブラウン管や液晶ディスプレイなどを指す。テレビのモニター部分を指すこともある。ただし、映像の出力機器全般を指すわけではなく、長方形の表示領域に映像が映り、それ自身を見ることでその映像が知覚できるもののみを指す。したがって、7 セグメントディスプレイやプロジェクターは {cadìq} に含まれない。それ自身が発光するという含意はないので、電子ペーパーは含まれる。 * caf + 1074 〈名〉 =〈名〉 (/izi/ の) 前, 前方 M> ? U> {izi} 句のものから見たときの前方を指す。 -〈対〉 {zic} * cafel + 1092 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e/ を) 呼ぶ, 呼び出す, 呼び寄せる, 呼びつける M> /e/ に自分のところへ来るように言う。 U> 呼ぶときに声を上げたかどうかは含意しない。声を出したことは {qi qelar} などの表現で別途明示される。「呼ぶ」の意味では {qòcas} も使われるが、これには「自分のところまで来てもらう」という意味合いがない。また、呼んだ相手が実際に来たかどうかも含意しない。 * cafkoq + 2403 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e’n/ を /ca/ に) 相談する M> /e/ を解決するための助言などを /ca/ に求める。 U> 「議論する」の意味合いはなく、その意味では {kedlic} が用いられる。 * cafos + 1284 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e/ を /ca/ に) 差し出す, 差し伸べる, 提示する, 出す, 見せる M> /ca/ に見えるように /e/ を前に出す。 U> 相手に向かって「どうぞ」と見せるイメージの動作を表す。 S> {ditat cafosis a’c e mílit.} → チケットを見せてください。 * cafoszoc + 2326 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e/ を /ca/ に) 見せびらかす, 誇示する M> /e/ を /ca/ に自慢げに見せる。 E> < {cafos} + [zoc] (< {zocèt})。 * cafêd + 2130 〈動二〉 =〈副〉 偶然, たまたま, 予期せず, 思いがけず, 図らずも =〈形〉 (/†’n/) 偶然の, たまたまの, 予期しない, 思いがけない M> 因果関係がなく誰も予期していなかったが、その場の状況が原因で。 U> {cafêd} も {tudcat} もほぼ同じ意味だが、{cafêd} の方が「因果関係がない」というニュアンスが大きく、{tudcat} の方が「誰も予期しなかった」というニュアンスが大きい。 -〈類〉 {tudcat} * cafôv + 4024 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /ca/ で) 営業する M> /ca/ という店や施設で行うことになっているサービスを行う。 U> 連続した営業 1 回分を指す。多くの店は営業日の夜にサービスを終了するが、そこが {cafôv} の完了相に相当する。昼に休憩が入り営業が一時停止する場合は、休憩前と休憩後で {cafôv} を 2 回行っていることになる。 U> 単に経過相が使われた {cafôvac} という表現は、今サービスを提供している (つまり今店に入ったらサービスを受けられる) 状態を指す。一方で、反復経過表現による {vomac cafôvos} という表現は、店仕舞いしていない (つまり少なくとも次の営業時間に来ればサービスを受けられる) 状態を指す。 S> {cilèdat e’n dokolis vomas cafôvos ca vosis aquk te ben acál.} → あの店は来月に閉店する予定だ。 * cagil + 1758 〈名〉 =〈名〉 敵, 邪魔者 M> 自分に危害を加えてきたり、自分の行動の妨げになったりするもの。 U> 必ずしも人を指すとは限らない。 * cakof + 1057 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e’n/ と /zi’n/ に /ca/ に) 答える, 回答する, 解答する, 応答する, 返答する M> ? U> {zi} 句には質問の内容が置かれ、{e} 句には解答の内容が置かれる。 H~ 3278: 格組が明確に定まっていなかったが、{e} 句と {ca} 句をそれぞれ質問と解答とすることにした。これに明確な根拠があるわけではないので、何か問題 (他の単語と一貫性がないなど) があったら変えても良いと思う。 H~ 4101: 相手に伝えた内容 (つまり回答) を {e} 句で表現するようにした。これは、「言う」などと一貫性をもたせるためである。また、名辞化アプラウトした {cakuf} の意味が「回答」なので、他の多くの名辞化アプラウトと同様に対格と対応するようにできるためでもある。また、これも「言う」などと同様に、答える相手を {ca} 句にとれるようにした。それにより、質問内容は {zi} 句で表すことになった。 * cakuf + 1982 〈名〉 =〈名〉 (/izi’n/ への) 答え, 回答, 解答, 応答, 返答, 返事 M> /izi/ に対して回答した内容。 E> < {cakof}.n。 * cakés + 2148 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e’n/ を /ca/ に) 提案する, 提言する M> /e/ をするのも良いのではないかと /ca/ に伝える。 S> {cakésac a tel e’n folanis ofelaz a zál te càd so tonis.} → この後でご飯に行きませんか? -〈類〉 {lidòc}* * cakís + 3800 〈名〉 =〈名〉 提案, 提言, アイデア =: アイディア M> 提案する内容もしくは提案した内容。 E> < {cakés}.n。 * cakòq + 2700 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e/ を) 利用する, 使用する, 使う M> /e/ が提供するサービスを役立てる。 U> {e} 句には、「バス」や「エレベーター」などの設備や「図書館」などの施設が置かれる。 -〈上〉 {qîl}* * cal + 1034 〈名〉 =〈名〉 そのこと, それ U> 指示の事の代詞。 U> 基本的に前に出てきた文全体や接続詞節を指すことが多いが、以下の例文のように、後に出てくる文や節も指し得る。文や節だけでなく、{kíc} や {pér} のように内容をもつ名詞を受けて、その内容を表すこともある。 S> {dusoket a tel e’n salat vade pil e asalaf a cal, lo bozetes a ces e lef.} → 私はなぜそれが正しいのか分からなかったが、彼は友達を殴った。 * calam + 3699 〈名〉 =〈名〉 パーカー M> ? * calet + 1417 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e’n/ を) 目指す, 志す, 狙う M> /e/ を実現させることを 1 つの水準としてものごとを行う。 U> 「山の頂上を目指す」などのような移動の方向を表す用法はない。 * cali + 1129 〈助般〉 =〈助動〉 ~に向かって, ~の方へ U> {lan} や {cák} などの移動の動詞とともに用いられた場合は、移動の方向のみを表し、それが移動の終着点かどうかは含意しない。例えば、{lan/os/ cali} [/S/] は「/S/ 方面に向かう」という意味で、「実際に /S/ まで行く」という含意はない。一方、{lan/os/ ca} [/S/] は「実際に /S/ まで行く」の意味である。 S> {sitifes a ʻxastil cali tel de qelar.} → シャスティルが私に向かって無言で囁いた。 -〈対〉 {zisa} * caliq + 1420 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /zi/ を) 出発する, 発つ, 出かける M> ある場所に行こうとして /zi/ から離れる。 U> {zi} 句の場所を離れた瞬間が完了相に当たる。移動元に重点が置かれるので、行き先が {ca} 句で表されることはなく、それには {cali} などが用いられる。 U> {nîp} も {caliq} もある場所を離れることを表すが、{nîp} が単にその場所を離れることを指すのに対し、{caliq} には別の場所に行く結果として離れることになってしまったというニュアンスがある。すなわち、{caliq} の意味においては、どこか別の場所に行くというのが主であり、今いる場所を離れるというのはその副作用にすぎない。 -〈類〉 {nîp} * calit + 1320 〈名〉 =〈名〉 (/ie’n/ の) 目標, 目的, 目当て M> 何かを実現するために /ie/ をしているときの、実現しようとしていること。 E> < {calet}.n。 * calkaq + 3975 〈名〉 =〈名〉 タコ =: 蛸 M> ? E> < [cal] (< {calok}) + {kaq}。 * calnêt + 3975 〈名〉 =〈名〉 イカ =: 烏賊 M> ? E> < [cal] (< {calok}) + {nêt}。 * calok + 1330 〈名〉 =〈名〉 腕 M> ? U> 手も含まれる。 * calos + 1849 〈名〉 =〈名〉 用事 M> その時点で行っていなければならないこと。 U> 将来何かしようという計画ではなく、その時点でしていなければならないことを表す。「計画」や「予定」ではない。 S> {pa kavit a loc e calos te tacál?} → 明日暇? * calvad + 4381 〈名〉 =〈名〉 文化, カルチャー M> 特定の範囲の人を特徴付けるような、共通の生活パターンや価値観。 * cal~ + 2507 〈名〉 =〈名固〉 [c] * canis + 1277 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が) 進む, 前進する M> 移動すべき方向が決められている状態で、その方向に移動する。 U> 「向いている方向に移動する」という意味での「前進」ではない。この意味では {niciq/os/ ca caf} や {lan/os/ ca caf} などの表現が使われる。 O> 語釈をはっきりさせる。アルカの pak が参考になるかもしれない。現段階での考えでは、遊園地のアトラクションなどのように順路がある場合に、その順路にそって移動するというニュアンス。また、道案内で「この道を進んでください」と言うとき、道を移動する方向は今いる場所から離れる方向に自然と決まるため、この場合も {canis} を使えるはず。このときの「道を」の部分がとる助詞は? * capal + 2976 〈名〉 =〈名〉 いつか, やがて M> 具体的にいつかは分からないが、今より後のある時点。 -〈類〉 {carip}, {parec} * caqas + 3709 〈名〉 =〈名〉 (/ie’n/ の) 費用, コスト M> /ie/ を行うのに負担した額。 E> < {caqis}.n。 -〈類〉 {kiqal}* * caqis + 3471 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e’n/ に /ca/ を) かける, 支払う, 払う =: かかる M> /e/ を行うのに /ca/ を負担する。 U> {e} 句と {ca} 句の対応が日本語と逆なので注意せよ。 U> 語義は「値段や費用を決める」ではない。すなわち、実際に {e} 句のものを手に入れたり作るのに費用を払ったりすることのみを表し、これからそれを手に入れたり作ろうとしたりする人に対して払わせる費用を決めることは表さない。 H~ 3486: この単語を作った当時は、下調べが足りずに [xosad] という同じ意味の単語がすでにあることに気づいていなかった。そのため、同じ意味の単語が 2 個できてしまったので、どちらか一方を削除する必要ができた。その際に、この単語が {e} 格に手に入れたものを置き {ca} 格に支払った対価を置くことになっていた一方、すでに存在していた [xosad] の方は格組が逆になっていたので、どちらの格組を残すか決める必要があった。{e} 格に手に入れたものを置くことになっていれば、対格形容詞用法で「~だけお金がかかった /S/」のような表現ができる可能性があった (ものの性質という感じはあまりしないが) ので、こちらの単語を残し、すでにあった [xosad] は削除することにした。 H~ 3709: 「この家を建てるのに 5000 万円かけた」のように {e} 句にコト名詞を置きたくなることも多いと感じたので、{e} 句にはコト名詞を置くことにした。{e} 句にモノ名詞を置いた場合は、{feg} の省略だと見なせば良い。 * caqol + 1291 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e/ を /ca/ に) 貸す, 貸し出す, 貸し付ける M> 商売やサービスとして /e/ を一時的に /ca/ のものとして使わせる。 -〈類〉 {lôq}*, {caqolqol} -〈対〉 {zefek} * caqolqol + 4108 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e/ を /ca/ に) 貸す, 貸し出す, 貸し付ける, 賃貸しする M> 商売やサービスとして /ca/ からお金を受け取って /e/ を一時的に /ca/ のものとして使わせる。 E> < {caqol} + [qol] (< {qolet})。 -〈類〉 {lôq}, {caqol} -〈対〉 {zefekfeg} * caqsûd + 4255 〈名〉 =〈名〉 食費, 食事代 M> 日々の食事にかかる費用。 E> < [caq] (< {caqas}) + {sûd}。 U> 1 回の食事にかかった費用というよりは、生活費の一部として何日かの食事全体でかかった費用を表す。 * caqzef + 4255 〈名〉 =〈名〉 (/ie/ の) 賃料, 賃貸料金, レンタル料金 M> /ie/ を借りるのにかかる費用。 E> < [caq] (< {caqas}) + [zef] (< {zefek})。 -〈類〉 {kiqcaq}* * caqzefsod + 4255 〈名〉 =〈名〉 家賃 M> 家を借りるのにかかる費用。 E> < {caqzef} + {sod}。 -〈類〉 {kiqcaqsod} * caqâ + 3271 〈間〉 =〈間〉 さあ, ほら, それで, それでね, とにかく U> 話し始めるときや話を再開するときに注意を引きつけるために用いられる。そのため、基本的に文頭に置かれる。 * caqòd + 3912 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e/ を) 製造する, 生産する M> 他の人に売ったり配ったりするために /e/ を作る。 U> 「売るため」というニュアンスが強い。単に「作る」の意味なら {qik} などが使われる。 * caqùd + 3912 〈名〉 =〈名〉 製品, 商品, 製造品, 生産品 M> 製造されたもの。 E> < {caqòd}.n。 U> {caqùd} のうち、店先で今まさに売られているものが {qolkiv} で指される。 -〈下〉 {qolkiv} * carep + 2368 〈動〉 =〈形〉 (/†/, /ica/ より) 後の, 以後の M> /ica/ の時点でまだ過ぎ去っていない。 E> < {carip}.v。 -〈類〉 {qotil} -〈対〉 {zêk} * carip + 1037 〈名〉 =〈名〉 (/ica/ の) 後, 以後 M> /ica/ の時点でまだ過ぎ去っていない時間。 U> {carip} は、単に基準点より後のある 1 点を指す。{parec} は、時間全体を現在と過去と未来に分けたときに、現在や過去と対比した過去を指す。 O> 下に類義語として挙げられた {carip}, {parec}, {capal} という 3 つの単語の用法を明確にするべき。区別の仕方としては、何らかの時点より後の全体を指すのかその中の特定の時点だけを指すのかという点と、基準点が常に現在なのか (何らかの助詞句で表されて) 現在以外の時間にもなり得るのかという点である。また、{capal} には、将来起こるであろう出来事への期待などのニュアンスも含まれそう。 H~ 3702: 対義語である {zîk} の格と対応するように、とる格を {izi} から {ica} に変更した。{carep} にも同様の変更を行った。 H~ 4559: {sot} と {solis} の使い分けに応じて、{carip} と {parec} の使い分けの記述を変更した。 -〈関〉 {sot}, {zîk} -〈類〉 {parec} -〈類〉 {qotal} -〈類〉 {capal} * casat + 1576 〈動〉 =〈形〉 (/†/, /ica’n/ に) 効果的な, 有効な, 効果のある M> ? * caset + 1576 〈名〉 =〈名〉 (/ica’n/ への) 効果, 効能, 効き目 M> ? E> < {casat}.n。 * cashal + 3998 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e’n/ と /ca/ を) 占う M> ? U> {e} 句には占われた結果の内容を置かれ、{ca} 句には占った対象が置かれる。 O> {ca} 句には結局何が置かれるのか? 占った人を置くことにすると、「天気」のようなものが置けなくなる気がする。代わりに、人を占った場合は「~の運勢」などの表現を置くことにすれば、「天気」などを置いても違和感はない。 S> {cashales te saq e’n salat a selix i tel e abûd.} → 今日の占いでは運勢が悪かった。 * cashel + 3998 〈名〉 =〈名〉 占い M> 占われた内容。 E> < {cashal}.n。 * cat + 1070 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が) 歩く, 歩行する M> ? U> 足のどちらかが必ず地面についているのが {cat} で、両足が同時に地面から離れることがあるのが {vilis} である。この 2 つの使い分けに速度は関係しない。 -〈類〉 {vilis} * catak + 1288 〈名〉 =〈名〉 予想, 予測 M> 将来実現するだろうと考えられた内容。 E> < {catik}.n。 * cate + 1139 〈助般〉 =〈助動〉 ~まで =〈接動〉 ~するまで U> 期間の終了点を表す。 * catev + 3527 〈動〉 =〈形〉 (/†/) 少し後の, 少し先の M> それほど離れていない未来の。 P> {lôk acatev} … 近々, そのうち, 後日, 近日。 P> {taq acatev} … 後日, 近日。 -〈対〉 {fezic} * catik + 1288 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e’n/ と) 予想する, 予測する, 予期する M> 将来 /e/ が起こるだろうと考える。 U> {e} 句には {kin} 節が置かれやすい。 -〈下〉 {kocfes} * cativ + 3527 〈名〉 =〈名〉 近々, そのうち, 後日, 近日 M> それほど離れていない未来。 E> < {catev}.n。 U> {lôk acatev} と同じ意味で、この意味ではこちらの方がよく使われる。 -〈類〉 {tìv} -〈対〉 {fezac} * catom + 1658 〈名〉 =〈名〉 腹, お腹, 腹部 M> 胴の下半部で正面から見て視界に入る部分。 * catsat + 2260 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が) 散歩する, 散策する M> 気分転換や気晴らしのために外を歩く。 E> < {cat} + [sat] (< {satlos})。 H~ 4032: もともとは、同じく「特定の場所に移動するためではなく動き回る」という意味をもつ {méciv}, {pelnet} と並列される単語という位置付けだったが、{catsat} だけが徒歩に限定されているのが不自然だったので、徒歩に限定しない単語として {folsat} を新たに作り、{catsat} はこの下位語とした。 -〈類〉 {folsat} * catul + 2300 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が) 空く =: 空いている, 空ける M> 使用できるように確保されている場所のうち使われていない箇所がいくつかあるようになる。 U> 比較可能である。すなわち、空きがあるかないかの 2 値を表すのではなく、空き具合が比較的大きいことを表す。そのため、{mic} などを伴って比較表現を作ることがある。 U> {a} 句には、語義にある「使用できるように確保されている場所」が置かれるのではなく、それを集めた区画全体が置かれる。具体的には、誰も座っていないバスの座席があったとしたら、{a} 句には「座席」ではなく「バス」が置かれる。 -〈類〉 {doqvovâl} -〈対〉 {zetìd} -〈対〉 {zosit} * cav + 1178 〈名〉 =〈名〉 番目, 回目, 番, 位 M> ? U> 数詞を伴って序数を表す。通常は {acál ile cav} の縮約形である {ac’} として現れる。数を特別強調する目的がある場合には、縮約されずに用いられることがある。 * cavas + 1071 〈動二〉 =〈副〉 さらに, いっそう, その上, 加えて M> ? U> 文頭に移動されて強調構文として用いられることが多い。 * cavef + 1532 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が) 興奮する, ワクワクする M> 楽しいことややりたいことが今後できるために落ち着けなくなる。 * cavif + 1543 〈名〉 =〈名〉 興奮, ワクワク M> 楽しいことややりたいことが今後できることによる落ち着けない気持ち。 E> < {cavef}.n。 * cavleq + 2436 〈動〉 =〈形〉 (/†/) 斬新な, 新奇な, 新鮮な M> これまで存在していたものとは完全に異なる。 -〈上〉 {cac}* * cavot + 1501 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e/ を /ca/ に) 配る, 分ける, 分配する, 配分する, 配布する M> たくさんある /e/ の一部を /ca/ のそれぞれに渡したり送ったりする。 U> {ca} 句には複数のものやグループなどが置かれる。したがって、「全員に分ける」の意味では {ca zas aves} が自然で {ca zas atov} は不自然である。 S> {vade salat a saq e taqletyem, cavotes a tel ca refet aves e letyem.} → 今日はバレンタインデーなので、友達みんなにチョコレートを配った。 * cavut + 3464 〈名〉 =〈名〉 (/ica/ の) 取り分, 分け前 M> /ica/ に配られた一部。 E> < {cavot}.n。 U> 派生元の {cavot} の {ca} 句には配る対象の全体が置かれるが、{cavut} の {ica} 句には配った個々の対象が置かれる。 * caxal + 1298 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e/ に) 好奇心をもつ =〈形〉 (/†/) 好奇心のある, 好奇心豊かな, 好奇心旺盛な =: 好奇心のある M> /e/ について詳しく知りたいと思う。 * caxel + 1298 〈名〉 =〈名〉 (/ica/ への) 好奇心 M> /ica/ について詳しく知りたいと思う気持ち。 E> < {caxal}.n。 * cayas + 1531 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e’n/ を /ca/ に) 申し出る, 提案する M> /e/ を行っても良いということを /ca/ に伝える。 S> {cayasac a tel e ferac.} → 手伝いますよ。 * caz + 1041 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e’n/ を /ca/ に) 伝える, 教える, 知らせる, 伝達する M> /e/ という情報を言葉にして、/ca/ が /e/ を知っている状態にする。 U> 単に「知らせる」の意味では {sok} の補助態も使われるが、{caz} はさらに、言葉によって情報を伝えている (発話したかどうかは問わないので文字でも良い) ことと、直接的にその言葉を相手に知らせているということの 2 点が意味合いとして追加される。 -〈類〉 {kéc}*, {lak}, {liz}, {tufos}, {dìvkox} * cazec + 1574 〈動四〉 =〈副〉 真剣に, 本気で, 愚直に, 真面目に =〈動〉 (/a/ が /e’n/ を) 真剣にやる, 本気でやる, 愚直にやる, 真面目にやる =: 真剣な, 本気な, 真面目な M> ? -〈対〉 {helcis} * ce + 1036 〈助般〉 =〈接動〉 そして U> 接続詞として節と節を繋ぎ、前の節の内容が起こった後に次の節の内容が起こることを表す。{tezi} も同様の役割をもつが、{tezi} とは違い {ce} は直後であることを表す。また、英語の and にはこの意味もあるが、シャレイア語の {ò} や {lo} にはないので注意せよ。 U> {ce} が付いている方が後の出来事である。 U> {ce} 節は主節より後に置かれる。 -〈対〉 {za} * cecit + 4241 〈名〉 =〈名〉 ゲート M> ? U> 駐車場の出入口にあるようなバーが上下する形式のゲート, 線路の踏切にある遮断器, 駅の改札, 敷地の出入り口に設置するようなキャスターゲートなどを指す。 U> {ted} と {cecit} の違いは {dòliq} と {cikid} の違いとも言える。 -〈類〉 {téd} * cedeq + 2330 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e’n/ を) 計画する, 計画を立てる, 企てる, 画策する M> /e/ を行うための具体的な方法や手順をあらかじめ考える。 U> 「こっそり」の意味はない。 U> 計画を練っている最中が経過相に当たる。 -〈上〉 {cilèd}* * cediq + 3466 〈名〉 =〈名〉 計画, プログラム M> 計画された具体的な方法や手順。 E> < {cedeq}.n。 -〈類〉 {cilìd}* * cedlem + 2499 〈名〉 =〈名〉 カボチャ, 唐茄子, 南京 =: 南瓜 M> ? U> 皮の色で区別はされない。したがって、英語では pumpkin ではなく squash に近い。 * cekaf + 1974 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e’n/ を /ca/ に) 告白する, 打ち明ける M> これまで言わなかった /e/ を /ca/ に知ることのできるようにする。 U> {foskol} はこの下位語で、告白する内容を意図的に隠していたというニュアンスが加わる。 -〈類〉 {vafok}*, {voféq} -〈下〉 {foskol} -〈対〉 {qokuz} * cekef + 3786 〈名〉 =〈名〉 告白, 公表 M> これから告白される内容もしくはすでに告白された内容。 E> < {cekaf}.n。 * cekhit + 4325 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e/ を) 吊り上げる, 吊る M> /e/ が吊るされた状態になるようにして /e/ を上に上げる。 E> < [cek] (< {cekìd}) + [hit] (< {hitaz})。 -〈類〉 {kòdezcek} * cektam + 2300 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e/ に /ca/ を) 詰める, 詰め込む M> /e/ の隙間をなくすように /ca/ を /e/ に入れる。 U> {ca} 句のもの以外の何かがすでに {e} 句のものに入っている場合も指す。 U> {e} 句は容器のようなものでないこともある。例えば、虫歯に詰め物をすることも {cektam} で表され得る U> {votiq} と {cektam} の違いは大きく 2 点ある。1 つ目は、上の語法で述べた通り、 {cektam} では別のものがもとから入っている可能性もあるという点である。2 つ目は、{cektam} の方には「隙間をなくす」というニュアンスが加わる点である。 -〈類〉 {votiq} * cekul + 2216 〈名〉 =〈名〉 鞄, バッグ M> 荷物を入れて手に持ったり肩に掛けたりして持ち運ぶための袋状の用具。 U> {cekul} は手提げもしくは肩に掛けるタイプのものを指し、{ziták} はリュックサックのような背負うタイプのものを指す。どちらも比較的大きめのものを指し、小物を入れる目的のポーチなどは指さない。ポーチは {cifèk} と言う。 -〈類〉 {ziták} * cekìd + 2765 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e/ を /ca/ に) 吊るす, ぶら下げる, 吊り下げる, 掛ける M> /e/ の上部を直接もしくは紐などを用いて /ca/ に固定して、/e/ が下に垂れるようにする。 O> 「風鈴を吊るす」や「タペストリーを吊るす」などのような「吊るす」をイメージして造語した。また、棚などの横板にポスターなどの上部を貼り付けて垂らした状態も指せると思う。しかし、「洋服をハンガーに吊るす」の「吊るす」は、上部を固定して吊り下げている感じではないので、指せないような気がする。語義を明確にするべき。 * celad + 4101 〈名〉 =〈名〉 (/ica/ への) 返事, 返答, 返信 M> /ca/ に返事をした内容。 E> < {celid}.n。 * celdoket + 3541 〈名〉 =〈名〉 ベルト, 帯 M> 衣服の一部として腰の周りに巻きつけて用いる平たく細長いもの。 E> < [cel] (< {celôt}) + {doket}。 * celet + 2291 〈名〉 =〈名〉 ノート, 帳面, 手帳 M> 手書きで自由に書き込んだ紙もしくは書き込めるようにした紙をまとめたもの。 U> {celet} は、もともとが白紙だったり罫線が書かれている程度の、比較的何でも書き込めるようなもののみを指す。一方で {talces} は、家計簿など帳簿やスケジュール帳といった用途が決まっているものを指す。 U> 大学ノートのような罫線が引かれている紙を綴じたものに加えて、ルーズリーフをファイリングしたもの全体も指すことがある。もっと言うと、ただのコピー用紙に何か書き込んでそれを何らかの方法で束ねたりファイリングしたりしたものも指し得る。ただし、束ねていない 1 枚のルーズリーフや紙を指すことはない。 U> 最終的に束ねれられた状態で管理されるものを指す。例えば、便箋を文房具屋で買うとだいたい 1 枚ずつの便箋が軽く糊付けされて束ねられているが、普通は使うたびに 1 枚ずつ剥がして別々に使うので、基本的にこれが {celet} で指されることはない。ただし、このような使い方は想定されてはいないだろうが、束ねた状態のまま各ページに文字を書いていくという使い方をしているのであれば、{celet} で指され得る。 U> サイズは問われないので、手帳サイズのものも指す。 -〈類〉 {talces} * celettaq + 1350 〈名〉 =〈名〉 日記, 日誌, ダイアリー, ジャーナル M> その日に起こったことや考えたことなどを日付を添えて記しておくもの。 E> < {celet} + {taq}。 * celic + 4007 〈名〉 =〈名〉 チーズ M> ? * celid + 4101 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e’n/ と /ca/ に /zi/ に) 返事する, 返答する, 返信する M> /ca/ から送られたり伝えられたりした /zi/ に対して、/e/ と /ca/ に伝える。 U> 手紙に返事をする場合は、「手紙」が {zi} 句に、その手紙を送ってきた人が {ca} 句に、返事の手紙に書いた内容が {e} 句に置かれる。 -〈類〉 {lâf} * celom + 3779 〈名〉 =〈名〉 舌, ベロ, 舌べろ =: べろ M> ? * celomleftos + 4270 〈名〉 =〈名〉 牛タン, 牛舌 =: 牛たん M> ? E> < {celom} + {leftos}。 * celrisis + 2562 〈名〉 =〈名〉 河原, 川原 M> 川の両側にあって川に沿って存在している、砂や石で覆われた比較的平らな陸地。 E> < [cel] (< {celès}) + {risis}。 * celsic + 2154 〈名〉 =〈名〉 ラズベリー, キイチゴ M> ? * celsicjôm + 2154 〈名〉 =〈名〉 ブラックベリー M> ? E> < {celsic} + {jôm}。 * celès + 2562 〈名〉 =〈名〉 浜, 浜辺 M> 海や湖の水面に沿っている比較的平らな陸地。 U> 砂浜だけを指すということはなく、小石が転がっているような礫浜も指す。砂浜を特に指す場合には {celèsnatis} が使われる。 U> 川の両側に広がる平地は指さず、これは {celrisis} と言う。 O> 日本語の「海岸」はどうするか? 日本語の「海岸」という単語は、砂浜のように平坦な土地だけでなく、フィヨルドのような岩石から成っていて海岸線が入り組んでいるようなものも指す気がする。新たに「海岸」に相当する単語を作るとして、{celès} の上位語とするか、海岸を平坦なものとそうでないものに分けて、その一方が {celès} でもう一方が新しく作る単語とするか。 * celèsnatis + 2562 〈名〉 =〈名〉 砂浜, ビーチ M> 砂で覆われている浜。 E> < {celès} + {natis}。 O> ビーチを指す単語が {celèsnatis} なのは少し長い気がする。単に {celès} と言ったら礫浜ではなく砂浜を指すことにするか、わざわざ砂浜と礫浜を区別することなく普通は {celès} で済ませてしまうことにする (この場合は特に砂で覆われてる浜を指したいときに限り {celèsnatis} を使うことになる) か、{celèsnatis} をもう少し圧縮して短い単語にするか、どうするべきか。 * celìv + 3846 〈動〉 =〈動〉 (/e’n/ を /zi’n/ に) 引き続ける, 続ける M> /zi/ が起こった後に /e/ が起こる。 U> {ce} の動詞版と捉えるのが良いだろう。すなわち、[/S/ ]{ce}[ /Z/] が {celìv/os/ zi}[/ S/ ]{e}[ /Z/] と同じ意味になる。 * celòk + 2878 〈名〉 =〈名〉 お米, 米 M> ? * celôt + 3541 〈名〉 =〈名〉 テープ M> 紙や布などで作られた薄く長い帯状のもの。 U> 服飾品としてのベルトは含まない。粘着性があるかどうかは含意しないので、粘着性のあるテープを表す {lôcet} を含む。また、{lofyet} も含む。 * celôtkèl + 3541 〈名〉 =〈名〉 カセット, カセットテープ, ビデオ, ビデオテープ, 磁気テープ M> 箱状の容器の中のリールに巻きつけたテープを用いてデータを記録する媒体。 E> < {celôt} + {kèl}。 U> テープそのものを指すわけではなく、テープを用いた記録媒体を指す。 U> カセットテープとビデオテープは区別されない。カメラなどで使うネガフィルムは指さない。 * cemòl + 3695 〈名〉 =〈名〉 クッション, 座布団 M> 体に負担がかからないように、床や椅子と体との間に置いて使われる柔らかいもの。 * cepêl + 2477 〈名〉 =〈名〉 トマト, 赤茄子, 唐柿 M> ? * cepêltik + 2477 〈名〉 =〈名〉 ミニトマト, プチトマト M> ? E> < {capêl} + {tik}。 * ceq + 2712 〈形〉 =〈形〉 (/†/, /izi/ の) 左の, 左方の M> ? E> < {civ}.v。 -〈対〉 {suc} * ceqèd + 2765 〈名〉 =〈名〉 地図, マップ M> 地上や建物の一部分にあるものの位置関係や大きさなどを、実物から縮小して表示することで示すもの。 U> スケールは問われず、世界地図や日本地図を始め、道端にある案内板に描かれたものや 1 つの建物の内部の構造図まで、幅広く指し得る。また、平面のものにも限らず、地球儀なども指すことがある。 O> 道案内のためなどで描かれる道路や建物を簡略的に示した図は指せるか? * ceqèdxòt + 2765 〈名〉 =〈名〉 地球儀 M> 地球を縮小した形の球体状の地図。 E> < {ceqèd} + {xòt}。 U> 地球儀を地図の一種として見たときの言い方である。太陽系儀や三球儀の一部としての地球儀は、地図というよりも模型として捉えられるのが普通なので、{ceqèdxòt} で指されることはない。 * ces + 1034 〈名〉 =〈名〉 彼, 彼女, その人 U> 指示の人の代詞。 U> {zis acik} と同じ意味だが、普通は {ces} が用いられる。ただし、{ces} が指し得る対象が複数考えられる場合に、別々のものを指しているということを明示する目的で、{ces} の代わりに {zis acik} が用いられることがある。実際の用法は下の例文を参照されたい。 U> {tel}, {zál}, {loc} の 3 単語に対してだけは、{ces} がその代わりをすることはなく、{tel}, {zál}, {loc} が繰り返し用いられる。 U> 基本的に文脈中で前に出てきた単語を指す。主節に前置された副詞節の中では、後に出てくる主節にある単語を指すことがある。 S> {dusalot a tel e zis asokes itazi ʻxalih iti duqifot zelqotos a’s e zis acik.} → 私はシャリアにとって無視できないほど大切な人間ではない。 * cetiv + 2283 〈動〉 =〈動〉 (/a/ の) 喉を渇く, 渇く =: 喉が渇いた, 渇いた M> ? * cetàl + 2886 〈名〉 =〈名〉 丼, 丼ぶり, 丼物 M> ご飯の上におかずを載せた料理。 * cetàldikcel + 4200 〈名〉 =〈名〉 カレーライス, カレー M> ご飯の上にカレーをかけた料理。 E> < {cetàl} + {dikcel}。 * cetàlleftos + 2886 〈名〉 =〈名〉 牛丼 M> ご飯の上に煮込んだ牛肉や玉ねぎを載せた丼物。 E> < {catàl} + {leftos}。 * cevset + 3415 〈動〉 =〈形〉 (/†/) 旨い, 旨味のある M> ? U> 単に味が良いという意味ではなく、出汁に特徴的なグルタミン酸などの味のことを指す。味が良いという意味では {saret} が用いられる。 * cicet + 4094 〈名〉 =〈名〉 (/ica/ への) メモ M> 伝えたい要件を書いて特定の相手にそれを伝えるための簡易的な文書。 -〈類〉 {fecaq}* * cicetkezis + 4094 〈名〉 =〈名〉 (/ica/ への) 書き置き, 置き手紙, メモ M> これからそこへ来るはずの人に何かを伝えるために、その内容を書いて置いておかれたメモ。 E> < {cicet} + {kezis}。 * cictov + 2558 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e/ を /ca/ に) 通す, 刺す M> 穴が開けられている /ca/ の穴に /e/ を入れ、穴の向こう側にも /e/ があるようにする。 U> {ca} 句に開けられている穴は完全に貫通しているものである。そのため、この「穴」が {denos} であることはない。 U> {ca} 句に穴そのものが置かれることはない。 -〈類〉 {teskul} * cid + 1979 〈動〉 =〈形〉 (/†/) .2 * cife + 1138 〈助般〉 =〈接動〉 ~しながら, ~しつつ U> 接続詞として用いることが大半で、主節と {cife} 節が同時に行われていることを表す。 U> {cife} は基本的に双方の節の主体が同じ場合に用いられる。一方で {fa} は単に付帯状況などを表すので、双方の節の主体は異なることが多い。 S> {so fôvos a zis e téd afik, dozot qocafos a’s e’t cife tefevos a’s e’t.} → このドアを開けるには、押しながら引かなければならない。 -〈類〉 {fa} * cifloc + 4591 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e/ に /zi/ を) 写す, 写し取る =〈形〉 (/izi/ を) 写した M> /zi/ をもとにして /zi/ とほぼ同じ内容をもつように /e/ を作る。 -〈類〉 {lìdoq}* * cifluc + 4591 〈名〉 =〈名〉 (/izi/ の) 写し M> /izi/ を写したもの。 E> < {cifloc}.n。 -〈類〉 {lìduq} * cifèk + 2663 〈名〉 =〈名〉 ポーチ, 巾着 M> 小物を入れて持ち運ぶための比較的小さい袋状の用具。 U> 基本的に鞄やリュックサックに入れて使うものを指す。 * cifèkdev + 2663 〈名〉 =〈名〉 筆箱, 筆入れ, ペンケース M> ペンを初めとする文房具を入れておくためのポーチ。 E> < {cifèk} + {dev}。 U> 基本的に鞄やリュックサックに入れて使うものを指す。 -〈類〉 {kèldev} * cifèkkis + 2888 〈名〉 =〈名〉 財布 M> 主にお金を入れるためのポーチ状の入れ物。 E> < {cifèk} + [kis] (< {kisol})。 * cik + 1034 〈動〉 =〈形〉 (/†/) その U> 指示の修飾の代詞。 * cikek + 1035 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e/ を) 持つ, 携帯する, 所持する, 身につける M> ? U> 鞄を身に着けている場合、その鞄自体はもちろん {cikek} の対象となるが、その鞄などに入っているものも {cikek} の対象となり得る。 U> 身につけたり鞄に入れたりした瞬間が完了相である。したがって、日本語の「持っている」は継続相で表現されることになる。 S> {pa cikekat a loc e talemcik?} / {â, pâziqat a’l e met zi sod!} → ハンカチ持って来てる? / あっ、家に置いてきちゃったよ。 -〈類〉 {kût}* * cikid + 4220 〈名〉 =〈名〉 柵, フェンス M> 区切りを明確にしたり行き来を制限したりするために、土地の何らかの境界に縦に設置するもので、隙間が多く向こう側を見通せるもの。 -〈類〉 {dòliq} * cikidsok + 4227 〈名〉 =〈名〉 衝立, 間仕切り, パーティション, 屏風 =: パーテーション M> 板状のもの数枚から成り、縦に置くことで建物の中の空間を区切るための家具。 E> < {cikid} + [sok] (< {sokul})。 U> 典型的には、屏風のように、何枚が連なって折り畳まれている状態から開いて立てることにより、空間の区切りとして使えるようなものを指す。 -〈類〉 {taqitnic}, {kelcid}, {kelcidnic} * cikik + 2576 〈名〉 =〈名〉 持ち物, 所持品, 手荷物, 荷物, 携行品, 携帯品 M> 携帯しているもの。 E> < {cikek}.n。 * cikot + 1138 〈名〉 =〈名〉 ポケット M> ものを入れて一緒に持ち運べるように取りつけられた袋状の部分。 * ciksot + 2142 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e/ を) 肩に掛ける, 肩に提げる M> /e/ の一部を肩で支えるようにして下に垂らして携帯する。 E> < [cik] (< {cikek}) + [sot] (< {sotol})。 U> 鞄などの持ち手部分を肩に掛けることを表す。肩の上に置いて支える「担ぐ」の意味はない。 * cikuc + 2691 〈名〉 =〈名〉 (/izi/ の) 中身, 内容, 内容物 M> 箱や袋などの容器である /izi/ の内部に入れられているもの。 * ciles + 3257 〈動二〉 =〈副〉 よく, わりと, まあまあ M> 特定の期間に置いて、するかしないか半々よりは多い頻度で。 -〈関〉 {vák}, {vosol}, {lof}, {têl}, {tulit}, {depeq}, {dum} * cilin + 3464 〈名〉 =〈名〉 毛 M> ? U> 髪の毛は特に {sîk} と言う。 -〈下〉 {sîk} * cilinnemok + 4501 〈名〉 =〈名〉 鼻毛 M> 鼻の穴の中に生える毛。 E> < {cilin} + {nemok}。 * cilinqazek + 3485 〈名〉 =〈名〉 髭, 鬚, 髯 M> 口の上や顎や頬に生える毛。 E> < {cilin} + {qazek}。 U> 英語のように場所による細かな区別はない。 -〈類〉 {sîk} * ciliz + 4633 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /zi/ に) 挟まる =: 挟む M> /zi/ の間に位置して両側に /zi/ が密着した状態になる。 U> 密着していることを含意する。 H~ 4633: 「挟まれる」と「挟む」は別の動詞とした。「{a} が {zi} で挟まれる」という動詞の方を作り、その補助態によって「{li} が {a} を {zi} で挟む」を表現するという方法も一見考えられる。しかし、これは以下に述べる理由でうまくいかない。補助態のルールから、補助態を使った場合に「挟まれる」という状態にするのに働きかける対象は、挟まれる側 ({a} 格) になる。しかし、日本語で「挟む」と言った場合、動かすのは挟む側 ({zi} 格) である。ここで、両者において動くものが噛み合っていないため、補助態を利用して「挟まる」と「挟む」を同じ単語にすることはできない。 -〈類〉 {tecid} * cilkoz + 2675 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e’n/ と) 思い込む, 鵜呑みにする, 盲信する, 信じる M> 特に根拠がないにも関わらず疑わずに /e/ が本当だと思う。 S> {cilkozet a tel e’n cikekat a’l e cifèkdev, dà pâziqet a’l e cit zi sod.} → 筆箱を持ってきたと思っていたが、家に忘れてきていた。 -〈類〉 {kosat}*, {doqof} * cilmit + 3745 〈名〉 =〈名〉 ティッシュ, ティッシュペーパー, ちり紙, 鼻紙 M> ? * cilom + 1502 〈動〉 =〈形〉 (/†/) 普通の, 通常の M> ? -〈類〉 {vekos}* -〈対〉 {satix} * ciltaq + 3236 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が) 間食をとる, 軽食をとる, おやつを食べる M> まとまった食事以外でお腹が空いたために少し食べ物を食べる。 U> 訳語には「おやつ」があるが、昼食と夕食の間の軽食だけを指すわけではなく、夕食の後の夜食なども指す。 * cilteq + 3236 〈名〉 =〈名〉 間食, 軽食, おやつ M> まとまった食事以外でお腹が空いたときに食べる少しの食べ物。 E> < {ciltaq}.n。 * cilèd + 3466 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e’n/ を) 予定する, 企てる, 計画する, スケジュールする M> /e/ を将来行うとあらかじめ決めておく。 U> {a} 句に置かれる人と、予定の内容である {e} 句の内容で主体となる人は、同じであるとは限らない。例えば、上司が部下の予定を決めることを表す場合でも {cilèd} が使われる。 U> 予定の内容の段取りを詳しく決めることを指すには特に {cedeq} も使われる。 -〈下〉 {cedeq} * cilìd + 3466 〈名〉 =〈名〉 予定, 計画, タスク, スケジュール M> 予定された内容。 E> < {cilèd}.n。 U> {kavat e cilìd ike kin}[ ~] は「~の予定がある」の意味である。このとき、{kav} の主語には、予定の内容を行う主体となる人が置かれ、予定を決めた人が置かれるわけではない。 U> {cilìd} と {cediq} の使い分けは、{cilèd} と {cedeq} の使い分けに準じる。すなわち、より具体的な手順がある方が {cediq} である。 -〈類〉 {cediq} * cilít + 2154 〈名〉 =〈名〉 レモン =: 檸檬 M> ? * cimol + 4007 〈名〉 =〈名〉 餅 M> ? * cimolzamek + 4007 〈名〉 =〈名〉 焼き餅 M> 餅を焼いた料理。 E> < {cimol} + {zamek}。 * cinac + 3653 〈名〉 =〈名〉 キノコ =: 茸, きのこ M> ? U> 食材としてのキノコのみを指す。食べられる品種であっても、道端に生えているものなど食材として見ていない場合は、{cinac} ではなく、キノコ全般を表す {litsod} が用いられる。 H~ 4381: 傘状の構造をもつ菌類全般を指すか食材としてのキノコのみを指すかで迷った。もしこの単語が菌類全般を指すのであれば、{naved} や {cádel} も特定の植物種全般を指さないと統一感がなくなってしまうが、そうすると {naved} や {cádel} の意味が広くなりすぎて不便そうに感じた。そのため、この単語も食用のもののみを指すことにした。 -〈類〉 {litsod} * cinik + 2136 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e/ に /zi/ の) 代わりをさせる, 代わらせる, 代理をさせる, 代替させる =: 代わりをする, 代わりになる, 代わる, 代理をする, 代替する, 代わりに M> 普段もしくは普通は /zi/ が行うもしくは /zi/ を用いるところを /e/ にする。 U> {fa cinik/o/c zi} [~] は「~の代わりに」という意味である。{cinik} が名詞用法になった {fa cinik izi} [~] という形もよく使われる。 O> {e} 句や {zi} 句にコト名詞を置いた用例 (例文参照) はあるが、これらにはコト名詞を置くと固定してしまって良いか? 「彼の代わりをする」のようにモノ名詞を置きたい場合も考えられるが、これは少し意味が違う気がするので別単語とした方が良さそう。 S> {savaces a tel ca qasot te saq e’n rahitis a’s, fa cinikec a’l e cal zi’n deqes a’l ca’s e’n zèvofis a’s.} → 今日は、息子に勉強させる代わりに遊ばせてあげた。 S> {kéveles a tel e felâl fa cinik izi refet i tel.} → 友達の代わりに私がパーティーに参加した。 * cinit + 3414 〈名〉 =〈名〉 味, 風味 M> ? U> {cinit} は、食べ物や飲み物の全体の味を指す。一方で {feqcel} は、「塩味のラーメン」や「レモン味のお菓子」における「塩味」や「レモン味」のように、味の種類や方向性を表す。 -〈類〉 {feqcil} * cinmascal + 4484 〈名〉 =〈名〉 シメジ =: しめじ, 占地, 湿地, 王茸 M> ? E> < [cin] (< {cinac}) + {mascal}。 * cinmolnes + 4486 〈名〉 =〈名〉 ナメコ =: なめこ, 滑子 M> ? E> < [cin] (< {cinac}) + {molnes}。 * cinnèlav + 4484 〈名〉 =〈名〉 シイタケ =: しいたけ, 椎茸, 香蕈 M> ? E> < [cin] (< {cinac}) + {nèlav}。 * cinritas + 4484 〈名〉 =〈名〉 マイタケ =: 舞茸, 重菰 M> ? E> < [cin] (< {cinac}) + {ritas}。「舞茸」の翻訳借用。 * cinsigil + 4484 〈名〉 =〈名〉 エノキ, エノキタケ =: 榎, 榎茸 M> ? E> < [cin] (< {cinac}) + {sigil}。 * cipas + 1135 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e’n/ を /ca/ に) 頼む, 依頼する, お願いする M> /e/ を行ってほしいと /ca/ に伝える。 U> 頼んだ相手が実際に頼まれたことを行ったかどうかまでは意味に含まれない。 U> 頼んだ相手がそれをやってくれたかどうか待っている状態が継続相に当たる。 U> 頼みの必死さなどが強まったのが {zeckod} である。頼んだ内容が相手の義務だったり客観的にそうする必要があると見なせるものだったりする場合には {diloq} も使われる。 -〈類〉 {deqig} -〈下〉 {ladéz} -〈下〉 {zeckod}, {diloq} * cipes + 1989 〈名〉 =〈名〉 頼み, 依頼, 要望, お願い M> 頼んだ内容。 E> < {cipas}.n。 -〈類〉 {diluq} * ciq + 1074 〈名〉 =〈名〉 (/izi/ の) 左, 左方 M> ? -〈対〉 {soc} * ciqid + 1661 〈名〉 =〈名〉 週, 週間 M> ? * cisdik + 2127 〈動〉 =〈形〉 (/†/) 酸っぱい, 酸味のある M> ? -〈類〉 {sítet}* * cistet + 2498 〈動〉 =〈形〉 (/†/) 副次的な, 二次的な M> 関するものの中で本体だと考えられているものに付随する。 -〈対〉 {sokad} * +cis + 3667 〈飾〉 =〈飾〉 副~ E> < {cistet}。 * cit + 1034 〈名〉 =〈名〉 それ U> 指示の物の代詞。 U> {zat acik} と同じ意味だが、普通は {cit} が用いられる。ただし、指示対象を区別する目的で {zat acik} が用いられることがある。これについては {ces} の項を参照されたい。 * citat + 1176 〈名〉 =〈名〉 曜日 M> ? U> シャレイア語では 7 つの曜日にそれぞれ固有の名前は存在しないので、曜日は番号で呼ばれる。シャレイア文化では週は月曜日から始まるため、月曜日は 1 番目の曜日となり {citat ac’}{atis} と呼ばれる。日曜日は 7 番目の曜日なので {citat ac’}{aqec} と呼ばれる。H1 がちょうど月曜日なので、ハイリア数を 7 でわれば曜日の番号が分かる。 * citeq + 4563 〈名〉 =〈名〉 図, 図式, 図表 M> 何かを説明するために視覚的に分かりやすく示したもの。 U> 数式や化学構造式は、文字や記号が 2 次元的に配置されているので図と捉えることもできるが、文章中に埋め込まれているので単なる文字の一種と捉えることもできる。このように、あるものが図であるかどうかはグラデーション的である。したがって、同じものでもどう捉えられているかによって {citeq} で指されたり指されなかったりする。 -〈下〉 {qitek} * citfis + 3793 〈名〉 =〈名〉 ビニール =: ビニル M> ? U> ビニール袋やラップのように非常に薄いものを指す。 H~ 3793: 「ビニール」と「プラスチック」と「ゴム」あたりの区別を明確にする必要があるが、一旦保留にして単語だけ先に作ってある。 * citkul + 2157 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /ca/ に) 所属する, 属する, 加入する, 参加する M> 組織やグループである /ca/ の一員になる。 -〈対〉 {qoldek} * citled + 1756 〈動〉 =〈形〉 (/†/) 下位の, 下級の M> ? U> 「劣っている」という意味合いはない。 -〈対〉 {hilsot} * cod + 2677 〈名〉 =〈名〉 (/ie’n/ の) 機会, 好機, 潮時, きっかけ, チャンス M> /ie/ を行うのに適した状況。 O> 語義では「状況」としたが、「時間」ともできそう。そうすると日本語の「タイミング」に近い単語になる。この単語とは別に、時間に焦点を置いた単語を作るべきか。また、偶然さのニュアンスを加えた単語がさらにあっても良いかもしれない。 * cok + 3315 〈名〉 =〈名〉 それ, そのこと, その人 U> 従属節の中でその被修飾語を指す。主に限定節内で用いられるが、限定節ではこの {cok} は省略されるのが普通であるため、{cok} が明示的に現れることは少ない。しかし、限定節において被修飾語を指す箇所が 2 ヶ所以上あった場合、そのうち最初の 1 つは通常通り所略されることがほとんどだが、残りは {cok} として残ることが多い。 U> 代詞とは異なり、人かどうかやモノコトでの区別はない。したがって、{cok} を含む従属節の被修飾語に応じて、{cok} 自身がモノになるかコトになるかが変わる。 * colfom + 3660 〈動〉 =〈形〉 (/†/) もちもちの =: モチモチの M> 柔らかく弾力がある。 * colis + 4304 〈名〉 =〈名〉 シャツ M> ? U> 中着として着る洋装であり、首と腕を通す部分がはっきりしているものを指す。ワイシャツのように羽織って着た後に前をボタンなどで閉じるものも含まれる。 H~ 4304: 明確な定義のある単語というよりは、これを合成成分としてもつ下位語の総称という位置づけが良さそう。一旦そのような位置づけで造語することにする。 * copàl + 3681 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e/ を) 消す, 消去する M> /e/ に直接的に何らかの行為をすることで /e/ を存在しない状態や見えない状態にする。 -〈類〉 {pariq}* * cosdak + 3457 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e/ を) 職とする, 生業とする M> /e/ を職業とする。 E> < {cosdek}.v。 U> {e} 句に置かれた職業で働いている状態が継続相で、反復表現にはしない。 * cosdakcis + 3667 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e/ を) 副業とする, アルバイトとする =: アルバイトする M> 主な職業とは別に、お金を得るために継続的に /e/ を行うようにする。 E> < {cosdak} + [+cis]。 U> シャレイア文化では「学生」が職業の一種とされているので、学生がお金を稼ぐために行ういわゆるアルバイトは、主な職業である「学生」に対して副次的に行っている行為とチラ得られ、{cosdakcis} で表される。 U> 1 回分の仕事をすることは、本業か副業かによらず {qiket} で表される。 * cosdek + 3457 〈名〉 =〈名〉 職業, 生業, 職 M> 基本的にはお金を得るために、生活の中心として行っている行為の種類や形態。 U> 個々の仕事内容ではなく、「医者」や「弁護士」などの仕事の種類を指す。また、それによってお金を得ている必要性は必ずしもないので、「専業主婦/専業主夫」や「学生」なども含める。 * cosdeliz + 4486 〈名〉 =〈名〉 召使い, 使用人 =: 召し使い, 召使 M> ? E> < {cos+} + {deliz}。 * coskodes + 3919 〈名〉 =〈名〉 大学生 M> 大学に通っている学生。 E> < {cos+} + {kodes}。 * coskodeshil + 3919 〈名〉 =〈名〉 大学院生 M> 大学院に通っている学生。 E> < {cos+} + {kodeshil}。 * coskosaxharòz + 3919 〈名〉 =〈名〉 中学生 M> 中学校に通っている生徒。 E> < {cos+} + {kosaxharòz}。 * coskosaxlêsal + 3919 〈名〉 =〈名〉 小学生 M> 小学校に通っている生徒。 E> < {cos+} + {kosaxlêsal}。 * coskosaxsây + 3919 〈名〉 =〈名〉 高校生 M> 高校に通っている生徒。 E> < {cos+} + {kosaxsây}。 * cosloqlinif + 4444 〈名〉 =〈名〉 タクシー運転手, バス運転手 M> タクシーを運転する職業。 E> < {cos+} + {loqlinif}。 * cosnikfeq + 3454 〈名〉 =〈名〉 俳優, 女優, 男優, 役者, アクトレス, アクター M> 演劇などで登場人物を演じる職業。 E> < {cos+} + {nikfeq}。 * cospornès + 4634 〈名〉 =〈名〉 娼婦, 売春婦, 遊女, 男娼 M> 売春をする職業。 E> < {cos+} + {pornès}。 * cosqelar + 3457 〈名〉 =〈名〉 声優, ボイスアクター, ボイスアクトレス M> 何らかの作品で登場人物やナレーションの声を当てる職業。 E> < {cos+} + {qelar}。 * cosqevik + 4444 〈名〉 =〈名〉 プログラマー =: プログラマ M> プログラムを書く職業。 E> < {cos+} + {qevik}。 * cosrasál + 1982 〈名〉 =〈名〉 医者, 医師, ドクター M> 病気や怪我を患っている人と関わってそれを治す職業。 E> < {cos+} + {rasál}。 * cossohiz + 3457 〈名〉 =〈名〉 (/ie/ の) 学生, 生徒, 学徒 M> 学校などで /ie/ を学ぶ職業。 E> < {cos+} + {sohiz}。 * cossác + 3457 〈名〉 =〈名〉 (/ie/ の) 教師, 教員, 先生 M> 技能や技術である /ie/ を教える職業。 E> < {cos+} + {sác}。 * cosyepel + 4584 〈名〉 =〈名〉 歌手, シンガー M> 歌を歌う職業。 E> < {cos+} + {yepel}。 * cos+ + 3457 〈飾〉 =〈飾〉 ~職 E> < {cosdek}。 * cotim + 3681 〈名〉 =〈名〉 ゴム, ゴム紐 M> ? U> 紐状になっていて伸縮性の強いもののみを指す。 * cotimlîs + 3681 〈名〉 =〈名〉 輪ゴム M> ものを束ねるための輪状にしたゴム紐。 E> < {cotim} + {lîs}。 * càd + 2563 〈名〉 =〈名〉 後 M> 何らかの物事が終わった時点より以後の時間。 S> {kéces a ces e «lesis a’l e tayel te càd!», dà revat a tel e’n dulis okôk.} → 彼は「掃除は後でやるよ!」と言ったが、絶対にやらないと思う。 * càgit + 2298 〈名〉 =〈名〉 角 M> 動物の頭から生えている硬く尖ったもの。 * càlol + 2133 〈特〉 =〈特〉 特に, 特段, とりわけ M> そのとき言及したいことである。 * càrat + 2286 〈名〉 =〈名〉 同人誌 M> ? U> 内容のジャンルによる区別はない。漫画やアニメを扱っているものでも、文芸的な内容のものでも、{càrat} で指される。 -〈類〉 {xoq}*, {soxal}, {faltad} * càsod + 2326 〈名〉 =〈名〉 (/ica/ への) 態度, 姿勢 M> ? O> {lasuf} の項を参照。 * càszocèt + 2326 〈動四〉 =〈副〉 自慢げに, 得意げに, 得意顔で, したり顔で =〈動〉 (/a/ が /e’n/ を) 自慢げにする, 得意げにする, 得意顔でする, したり顔でする, ひけらかす M> 自慢しているような態度で。 E> < [càs] (< {càsod}) + {zocèt}。 O> IV 型動辞として動詞としても使うことができるが、動詞として使えるにしては語形が長い気もする。[càszoc] などにすべきか? -〈類〉 {zocèt}* * cádel + 4381 〈名〉 =〈名〉 ナッツ M> ? * cák + 1056 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /zi/ から /ca/ へ) 来る, 行く M> ? -〈類〉 {lan}*, {nîp}, {niciq}, {qon}, {fêc} * cákqòc + 2878 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e/ を /zi/ から) 迎えに来る M> ? E> < {cák} + [qòc] (< {qòcas})。 S> {te rahitec a tel vo sod i refet, cákqòces e tel a fax.} → 友達の家で遊んでいると、母親が迎えに来た。 -〈類〉 {lanlòc} * cál + 1202 〈動〉 =〈形〉 (/†/, /ica/ の) 次の, 新しい M> ? H~ 2436: 引っ越して「これが新しい家だ」というときの「新しい」は、{cál} でも良いが、新しく作った {cac} でも良いことになった。 H~ 3702: 対義語の {zît} と対比させて、とる格を {izi} から {ica} に変更した。 -〈関〉 {zît}, {ted} * cálas + 1838 〈名〉 =〈名〉 特徴, 特性, 特色 M> 他のものと比べて特に言及しておくべき性質。 * cáv + 1251 〈名〉 =〈名〉 互い, 相互 M> ? U> 「互いに」という副詞の用法はない。 U> 何と何が「互いに」なのかは文脈に依存する。 P> {fe cáv} … 一緒に。 S> {kázes a zál e cáv.} → 私たちは互いに見つめ合った。 * câ + 1347 〈間〉 =〈間〉 さあ, さて, ほら M> 何らかの行動を始めようとするときに、それを促す目的で言う。 * câkat + 2305 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e/ を /ca/ に) 取りに来る M> ? -〈類〉 {fetlac}* * câlec + 4626 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e/ を) フォローする, サブスクライブする, 購読する M> SNS などにおいて、/e/ の活動を簡単に追えるような状態にする。 * câs + 1070 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e/ に) 会う, 逢う M> /e/ を見つけて /e/ と会話などを交わす。 U> 何かしらのコミュニケーションをとったところまで含意する。単に見かけただけの場合は {lic} が使われる。 -〈類〉 {tòd} * câvo + 1139 〈間〉 =〈間〉 さようなら U> 別れるときの一般的な挨拶である。今後また会う予定があれば、{te lôk acál} とも言われる。 * cèr + 1980 〈名〉 =〈名〉 お茶, 茶 M> ? U> チャノキの葉以外の植物から作られる茶 (いわゆる茶外茶) も含む。したがって、麦茶やマテ茶やハーブティーなども含む。 * cèrnám + 1980 〈名〉 =〈名〉 緑茶 M> ? E> < {cèr} + {nám}。 * cèrzaf + 2157 〈名〉 =〈名〉 紅茶 M> ? E> < {cèr} + {zaf}。 * cètem + 4199 〈名〉 =〈名〉 カーテン, ブラインド, 簾 M> 窓や入り口などの内側に設置して、光が入ったり外から中が見られたりするのを防ぐために用いられる布状のもの。 U> 布製のカーテンやロールスクリーンの他、金属製や木製の薄い板を連ねたブラインドや、竹などを編んだ簾なども含まれる。布製に限らず、布のように薄くて柔軟なものが素材であるものも指す。 * cèvel + 3569 〈名〉 =〈名〉 (/ica/ の) スタッフ, 関係者 M> /ica/ というサービスやイベントの提供や開催に携わっている人。 H~ 3569: 他の単語との合成語になりやすい気がしたので単純語にした。 * cénit + 2523 〈名〉 =〈名〉 カーディガン, セーター, ベスト M> ? U> {cénit} と {solnísid} はどちらも太めの糸を編んで作られたものを指し、その本質的な違いは生地の厚さである。{cénit} は比較的生地の薄いものを指し、{solnísid} は生地の厚いものを指す。特に、{solnísid} は生地が首元まであるものが想起される。日本語では、被って着るタイプが「セーター」と呼ばれ、前が開いていて羽織って着るタイプは「カーディガン」と呼ばれることで区別されるが、シャレイア語にはこのような区別はない。また、袖の有無でも区別されない。ただし、{solnísid} は基本的に長袖のものが想起されるが、{cénit} は必ずしもそうではなく、袖のない {cénit} が特に {cénitháp} と呼ばれることがある。日本語では「ベスト」と呼ばれるものでも、ニット生地のようなものであれば {cénit} で指され得る。この 2 単語とは別に、{sevlat} は、スーツにおいてワイシャツの上に着るベストのように、糸を織って作られる普通の服と同じような生地でできているものを指す。 U> {fozâl} にはならない。 -〈類〉 {solnísid}, {sevlat} -〈下〉 {cénitháp} * cénitháp + 2699 〈名〉 =〈名〉 ベスト M> ? E> < {cénit} + {háp}。 O> 袖の有無で結構イメージが変わるので別の単語を用意しようと、{háp} と合成してこの単語を造語した。他にもっと良い合成元の単語はあるだろうか。また、基礎語として作った方が良いだろうか。 -〈上〉 {cénit}* * cê + 2771 〈間〉 =〈間〉 おや, まあ, ああ U> 驚いたときや何かに気づいたときなどに発する。{â} とは違って、意図的に発することが多い。 * cêd + 1034 〈名〉 =〈名〉 そこ, その場所 U> 指示の場所の代詞。 * cêl + 1043 〈動二〉 =〈副〉 五分五分で, たぶん M> 起こる確率が半々くらいで。 -〈関〉 {kôk}, {kecev}, {sol}, {nisat}, {pames}, {docit}, {dûg} -〈類〉 {pafoc}* * cìzel + 3172 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が) 屈む M> 膝を少し曲げて腰を低くした状態になる。 -〈類〉 {decez}* * cídet + 3462 〈名〉 =〈名〉 スパッツ, レギンス M> ? -〈類〉 {ledistikcit}* * cís + 1330 〈動〉 =〈形〉 (/†/) 最初の, 初めの M> ? U> {ac’atis} と表す内容は同じだが、{ac’atis} が単に順番の番号が 1 であることを指すのに対し、{cís} はそれが他の何よりも先であることがニュアンスとして含まれる。 H~ 3870: もともとの綴りは {cates} だったが、{ac’atis} と {acates} の音が似すぎていたため、綴りを {cís} に変更した。 -〈対〉 {zimel} * cîf + 2708 〈述〉 =〈述〉 ほとんど, ほぼ, 大方, 粗方 M> まだそうではないが、あと少し程度が甚だしくなればそうなる。 U> 連述詞の用法しかないため、名詞を修飾することはない。数量に言及して「ほとんどの /S/」の意味では [/S/] {aves ecîf} とされる。 * cît + 1302 〈名〉 =〈名〉 (/izi/ の) 隣, 横 M> /izi/ の右および左の範囲。 * còkod + 4521 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e’n/ を) 実験する, 試す M> /e/ が正しいか正しくないかを知るために、それを確かめられるだろうと思われることを実際に行う。 U> {picek} などとは異なり、「実際にやる」ところに重点が置かれる。そのため、正しいのか正しくないのかが実際に分かったかどうかは含意しない。 -〈類〉 {picek} * còkud + 4521 〈名〉 =〈名〉 実験 M> 実験で行った内容。 E> < {còkod}.n。 * còtel + 3793 〈名〉 =〈名〉 プラスチック M> ? U> ある程度硬さのあるものを指す。 * côvad + 4619 〈名〉 =〈名〉 (/ie/ の) ハンバーガー, サンドイッチ, ホットサンド M> 具材である /ie/ をパンで挟んだ料理。 * côvis + 4558 〈名〉 =〈名固〉 Atridott N> フルネーム [ʻ]{côvis}[-ʻlivemis]。定期的にシャレイア語を使用するという貢献によりシェノに認定された。 * côvtomek + 4619 〈名〉 =〈名〉 ハンバーガー M> 挽き肉の塊を焼いたものとその他の具材をパンで挟んだ料理。 E> < [côv] (< {côvat}) + {tomek}。 U> 語源の通り、焼いた肉 (パティ) を挟んだもののみを指す。そのため、日本語の「ハンバーガー」より意味は狭い。 * dacnos + 4496 〈名〉 =〈名〉 陸生生物, 陸上生物 M> 主に陸上で生活する動物。 U> 鳥は含まない。 -〈上〉 {vafos} * daf + 1979 〈動〉 =〈形〉 (/†/) .1 * dak + 1034 〈動〉 =〈形〉 (/†/) どんな~も~しない U> 不在の修飾の代詞。 * dalas + 2133 〈名〉 =〈名単〉 ドル E> < 「dollar」 /dɒ.lə/。 * dalaz + 1505 〈動五〉 =〈副〉 元気に, 活発に, 快活に =〈形〉 (/†/) 元気な, 活発な, 快活な M> ? * dales + 1068 〈名〉 =〈名〉 犬 =: イヌ M> ? * dalet + 1797 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が) ドキドキする M> 不安や恐怖などで心臓の鼓動が速まっている状態になる。 U> {dalet} も {rétik} も心臓のドキドキを表すが、{dalet} は負の感情を表し {rétik} は正の感情を表す点で異なる。大舞台に立つ直前やお化け屋敷の中などの不安や恐怖や緊張などから来るものは {dalet} で、期待などから来るもののは {rétik} で表される。なお、どちらも感情の表現なので、激しい運動をしたなどによって単に心臓の鼓動が速くなっているだけの状態は指さない。 -〈類〉 {rétik} * dalez + 4020 〈名〉 =〈名〉 元気, 活力 M> ? E> < {dalaz}.n。 * dalok + 1139 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e/ で /ca/ を) 突く M> 棒状の /e/ で刺さらない程度に /ca/ を強く押す。 H~ 2547: {gisiv} と同様の理由で格組を変更した。 -〈類〉 {gisiv} * dalvam + 2767 〈動〉 =〈副〉 偉そうに, 横柄に, 高慢に M> 自分が実際よりも立派であるかのような態度で。 U> ネガティブなイメージがある。 * dalôt + 2872 〈名〉 =〈名単〉 0.1 mm, 0.1 ミリメートル, 100 µm, 100 マイクロメートル =: mm, 1 mm, ミリメートル, 1 ミリメートル M> ? E> < [da] + {lôt}。 U> 小さいものを表す単位として、日常で用いられる。 * dam + 2712 〈動〉 =〈形〉 (/†/, /izi/ から) 下の, 下方の M> ? E> < {dem}.v。 -〈対〉 {hef} * dasaf + 2712 〈動〉 =〈形〉 (/†/, /ica’n/ に) ちょうど良い, 向いている, 適切な, 適当な, 適する M> /ica/ を行いやすい性質をもっている。 U> {dasaf} は被修飾語のもつ何らかの性質が向いていることを表し、{sàyat} はその場の状況を鑑みて向いていることを表す。例えば、テニスをするときにタンクトップを着るのは、動きやすいという点では {dasaf} であるかもしれないが、服装規定に反していれば {sàyat} ではないということになる。英語と比較すれば、{dasaf} は suitable に近く、{sàyat} は appropriate に近い。 -〈類〉 {sàyat} -〈対〉 {doqdasaf} * dasos + 1540 〈動〉 =〈形〉 (/†/) 重要な, 大切な, 大事な M> 大きな意味がある。 -〈類〉 {sokes} * dat + 1034 〈名〉 =〈名〉 何も~しない U> 不在の物の代詞。 U> {zat adak} と同じ意味だが、普通は {dat} が用いられる。ただし、特に「何もしない」ということを強調するために {zat adak} が使われることはある。 * datel + 3667 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e/ を) 押す, 押下する, 押し込む M> /e/ に力をかけて、/e/ が出っ張っていればそれを平らに近づけ、そうでなければその箇所を凹ませる。 * davak + 3979 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e’n/ を /ca/ に) 明かす, 明るみにする, バラす =: 明かされる, 明るみになる, ばらす, バレる, ばれる M> これまで意図的に隠されていた /e/ を、多くの人が知ることができるようにする。 -〈上〉 {vafok}* -〈対〉 {qokuz} * davom + 1094 〈動〉 =〈形〉 (/†/) 太い, 太った, 広い M> 線状のものの幅の間の距離が大きい。 U> 人間や動物が太っていることを表すこともある。太っていることを表す単語には {befav} もあるが、次のような違いがある。{davom} は、単に見た目の太さを中立的に述べるのみである。一方で {befav} には、文脈に応じて、容姿の良さや醜さであったり、動物が対象であれば家畜として上質であるという意味合いだったりなどの、追加のニュアンスがあることが多い。この付加的なニュアンスは良い意味になることも悪い意味になることもある。 U> 道などの幅が広いことも指す。 -〈類〉 {lot}* -〈類〉 {befav} -〈対〉 {sigil} * davtul + 4416 〈動〉 =〈形〉 (/†/) 際立った, 目立つ =: 際立つ, 目立った M> 他には見られない固有の性質があるために目立っている。 U> 黒いものの中に白いものが 1 つだけ混ざっていれば当然その白いものは目立つが、周りに黒いものしかないというその状況を離れれば白いものは他にもあるので、「白い」という特徴だけで目立つとは限らない。したがって、この場合は {kazal} とは言えても {davtul} とは言えない。 -〈上〉 {kazal} * dazkut + 1128 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e/ を) 飲み込む M> /e/ を食べることで体の中にすっかり入れてしまう。 U> 比喩的に用いられることが多い。 -〈上〉 {tèbel}* * de + 1142 〈助般〉 =〈助動〉 ~なしで U> 接続詞の用法はない点に注意せよ。英語の without とは違い、動詞型不定辞の名詞用法や {kin} 節をとって「~せずに」の意味で使われることはない。「~せずに」は、否定形の動詞をとった {fa} 節で表現される。 -〈対〉 {fi} * deb + 1043 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が) 疲れる, 疲労する, くたびれる M> 体力や気力などを使わせ、活動する気をなくさせて休憩したくなる。 U> 疲れがよりひどい場合は {bedem} も使われる。 -〈下〉 {bedem} * debeg + 1204 〈名〉 =〈名〉 苦境, ピンチ M> 不利になってどうすれば良いか悩んでいる状況。 U> ピンチでも解決策がまだあるような状態が {debeg} であり、これといった解決策もなくどうしようもない状態にまでなったのが {giljot} である。なお、{debeg} の意味に {giljot} が含まれているというよりは、ピンチの度合いが軽い方が {debeg} で重い方が {giljot} という方が近い。 U> 場所として見立てられる。「ピンチに陥る」は、{kûv/os/ ca debeg} と表現されるか、より陥ってしまったことを強調して {dâkut/os/ a debeg} と表現される。「ピンチから脱する」は {foval/os/ zi debeg} と言う。ピンチに陥って脱するまで全体の過程を指して「ピンチを越える」は {lifoq/os/ e debeg} と言う。 -〈類〉 {giljot} * debfot + 2280 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e/ を /zi/ から) 掘る, 掘り出す, 掘り起こす, 発掘する, 採掘する M> /zi/ を掘ることでその中にある /e/ を取り出す。 E> < [deb] (< {debêk}) + [fot] (< {fotaq})。 -〈類〉 {debêk} -〈対〉 {qòdet} * debuz + 1044 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が) 意気消沈する M> 気分が良くなくなり、何に対してもやる気が出ない状態になる。 U> やる気が出ない原因が、何かつらいことがあって気が塞いでいるなどの精神的な面であるときに {debuz} が使われる。疲労などの肉体的な面が原因のときは {bedem} が使われる。 * debêk + 2275 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e/ を) 掘る M> ? U> {e} 句には「地面」などの掘る対象が置かれる。「穴」などの掘った結果でき上がるものには、結果目的語なので {qe} 句が用いられる。 S> {pa salat e apadit a kin debêkis a tel e sodel i nasfek ce kofidis a’l e kisol avosfom?} → 庭の地面を掘ったら大量のお金が見つかったりしないかな? -〈類〉 {debfot} -〈対〉 {vonkud} * decat + 1974 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e’n/ と) 決心する, 決意する, 決断する, 決める M> /e/ という自分の意志をはっきりさせる。 S> {decates a ces e kin foskolis a’s e tikop ca refet.} → 彼は友達に秘密を告白すると決心した。 -〈上〉 {kèv}* * decez + 3172 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が) しゃがむ, うずくまる M> 膝を完全に曲げて腰を地面の近くまで低くした状態になる。 U> 尻が地面から浮いていて地面についていない状態のみを指す。すなわち、いわゆる体育座りの状態は {decez} ではない。尻が地面についている場合は、{déq/os/ ca sodel} や {déq/os/ ca delef} のように {déq} が使われる。 U> 腰を地面の近くまで落として姿勢として安定した状態になるのが {decez} で、腰を少し落とした程度ですぐに立ち上がった姿勢になれる状態になるのが {cìzel} である。 -〈類〉 {cìzel} * decik + 1982 〈名〉 =〈名〉 裏, 裏面, 裏側 M> 平らなものの 2 つの面の主でない方。 U> 「下を向いている方の面」というニュアンスはない。 -〈対〉 {sòhik} * decqil + 4500 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e’n/ を) 実行する, 実施する, 執行する, 履行する, 行使する M> ? U> {fòkoc} の補助態でも似たような意味になるが、{fòkoc} の補助態が単に {e} 句の内容をトリガーすることだけを表す一方、{decqil} は自らが {e} 句の内容の主体であることまで含意する。 -〈上〉 {les}* * def + 1979 〈名〉 =〈名〉 .1 E> < {daf}.n。 * defe + 3939 〈助般〉 =〈助動〉 ~に基づいて O> 英語の「based on」に相当するものとして造語した。英語の「according to」や古典ギリシャ語の「κατά + 対格」との違いを明確にすべき。 * defes + 1888 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e’n/ を) 思いつく, 考えつく, 気づく, 発見する M> ? -〈類〉 {fedak}*, {kebat} * defis + 3800 〈名〉 =〈名〉 思いつき, 気づき, アイデア =: アイディア M> 思いついた内容。 E> < {defes}.n。 * defév + 4108 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e/ を /zi/ から) 欲しがる, 求める M> /e/ を自分に与えるよう /zi/ に頼む。 -〈対〉 {niq} * defòt + 2157 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /zi/ を) 降りる =: 降ろす M> ? U> {lekut} と同様に、{a} 句には人も物も置かれる。{a} 句に物が置かれた場合は、荷物を乗り物から降ろすことを表す。 -〈対〉 {lekut} * dehis + 1070 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e/ を) 拾う, 拾い上げる M> 落ちている /e/ を取り上げる。 U> {e} 句に置かれるのは地面の近くにあるものである。したがって、地面に生えている花などを摘むことも {dehis} で表現される。 -〈類〉 {hîf}*, {hitaz} * dehog + 3859 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が) 憂う, 悲観する, 悲嘆する M> いたくない状態にいるが、それから逃れられる希望がなく諦める。 U> これが指す感情は、今の状況への希望が見出だせない状態とはいえ、{gudit} や {gûdeb} より絶望の度合いは低い。 * dehrit + 2130 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が) 感動する, 感激する M> 感激のあまり泣いてしまうような気持ちになる。 -〈上〉 {cadey}* * dehug + 3873 〈名〉 =〈名〉 憂い, 悲観, 悲嘆 M> 憂う気持ち。 E> < {dehog}.n。 * dejum + 3939 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が) 崩れる, 崩壊する M> 整って安定していた形や状態を保てなくなり、形や状態が乱れる。 * dek + 1035 〈名〉 =〈名固〉 デック, 句点 =: ピリオド N> 文の終わりに置かれる。転写には [.] (ピリオド) が用いられるが、実際のデックは 2 つの点から成るので、シャレイア文字で書くときは注意せよ。 * dekat + 3227 〈名〉 =〈名〉 床, 地面 M> ? U> その場で底面として認識されている部分を指す。屋外にいるのであれば地面を指すし、建物の 2 階にいるのであればその階の床を指す。 -〈類〉 {sodel}, {delef} * deklot + 1253 〈名〉 =〈名〉 (/izi’n/ の) 跡, 痕跡, 形跡, 証拠 M> /izi/ が過去に実際に起こったことを示すもの。 U> {izi} 句には基本的に {kin} 節が置かれる。この {kin} は縮約されることが多い。 S> {palevac olov a tel e deklot izi’n xânec a ces vo valtih.} → 彼女がこの世界で生きていたという痕跡を私はずっと探している。 * dekèt + 2323 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が) 止まる, 静止する, 停止する =: 止める, 静止させる M> 動いていたところで動くのをやめる。 -〈類〉 {tidik}* -〈対〉 {qetan} * dekél + 2182 〈名〉 =〈名〉 ホテル, ペンション, 旅館, 宿屋, 宿 M> 客が宿泊するための施設。 U> 規模による使い分けはなく、一律に {dekél} で指される。 * dekélserêm + 2624 〈名〉 =〈名〉 温泉宿, 温泉旅館, 旅館 M> 温泉に入ることができる宿泊施設。 E> < {dekél} + {serêm}。 * delak + 4024 〈名〉 =〈名〉 規則, 規律, 規定, ルール M> 関係する人が従うべきだと決められた内容。 * delef + 1246 〈名〉 =〈名〉 床 M> 部屋の下部を仕切っている底面となる部分。 -〈類〉 {dekat} * delgut + 1035 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e/ を) 所有する, 所持する M> /e/ が自分のものであるとし、自分の思うがままにできるようにする。 U> 意味は狭く、使われる頻度もそれほど高くない。所持というより支配に近いニュアンスをもつ。 -〈上〉 {kût}* * deliv + 1247 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /zi/ から /ca/ に) 落ちる, 落下する =: 落とす M> ? -〈類〉 {deqel}* * deliz + 1135 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e’n/ に /zi/ に) 従う M> /zi/ が頼む /e/ を実際に行う。 U> 頼まれた相手が {zi} 句で、頼まれた内容が {e} 句で表される。従う相手は {ca} 句ではなく {zi} 句で表される点に注意せよ。 -〈対〉 {bèqov} * delkot + 1974 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e/ を /ca/ と) 定義する, 定める M> 他のものと明確に区別できるように、/e/ の意味を /ca/ という言葉を用いて限定する。 O> 「自然数を非負の整数と定義する」のような用法を想定していたため {e} 句も {ca} 句もモノ名詞が置かれるとした。しかし、行為の定義をする場合は {e} 句も {ca} 句もコト名詞になるのでは? {kutiz} も参照。 * delmet + 1293 〈名〉 =〈名〉 カメ M> ? * deloq + 1982 〈名〉 =〈名〉 (/izi/ の) 底 M> 容器状の /izi/ の内部で、最も下の部分。 U> 下の方の空間を指すので、「底面」の意味はない。 * delot + 2443 〈名〉 =〈名〉 (/ie’n/ の) 記録 M> 将来見返せるように /ie/ を記録したもの。 E> < {delut}.n。 O> {delut} と同様の問題がある。{delut} の項を参照。 * delris + 4053 〈名〉 =〈名〉 滝, 瀑布 M> 川の一部が段差になっていて水が落下している箇所。 E> < [del] (< {deliv}) + [ris] (< {risis})。 * delsek + 2443 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e’n/ を /ca/ に) 録画する, 撮影する, 撮る, 写す =: 写る M> 他者や将来の自分が見られるように /e/ を画像や映像である /ca/ として残す。 E> < [del] (< {delut}) + [sek] (< {sekat})。 U> {e} 句には風景などの被写体が置かれる。{ca} 句には「写真」などの記録媒体が置かれ、静止画でも動画でもあり得る。 U> 「写真に写る」は {delsek} の受動相当表現で表される。 O> {e} 句にモノを置くかコトを置くかは微妙である。{delut} を参照。 -〈上〉 {delut} * deltad + 3856 〈名〉 =〈名〉 (/ie/ の) 譜, 記録 M> /ie/ の様子を記号を用いて記録したもの。 E> < [del] (< {delot}) + [tad] (< {tadat})。 * deltalreláf + 3856 〈名〉 =〈名〉 楽譜, 譜面, スコア M> ? E> < {deltal} + {reláf}。 U> 総譜かどうかは区別されない。 * deltir + 2443 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e/ を /ca/ に) 録音する M> 他者や将来の自分が聞けるように音声や音楽である /e/ を /ca/ として残す。 E> < [del] (< {delut}) + [tir] (< {tirad})。 U> 音声として記録していることに重点が置かれる。音で記録はしているが何らかの情報を記録するというニュアンスの方が強い場合は {delut} が使われる。 -〈上〉 {delut} * delut + 2443 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e’n/ を /ca/ に) 記録する, 採録する, 録る, 残す, 遺す M> 他者や将来の自分が見られるように /e/ の内容を含む /ca/ を作る。 U> {e} 句には記録の対象となる物事をとる。基本的に {kin} 節をとるが、{kin} 節の代わりとなる代表的な名詞 1 つをとることも多い。{ca} 句には「書類」や「ビデオテープ」などの記録媒体が置かれる。 U> {e} 句には、記録したときの議論の内容や風景など、未来のある時点に過去の事実として参照するものが置かれることもある。さらに、電話番号や予定などの通時的な情報も置かれることがある。 O> 以下の履歴欄の通り、音で記録しているが情報の記録という点に注目する場合に「音として」という修飾語を加えることになったが、この「として」をどの助詞で表すべきか。項として今空いている奪格でとるようにしても良い (具格的な奪格は他の動詞でも見られるので不自然ではない) し、{kadi} を使うとしても良さそう。ただし、{kadi} を使うことにする、「証拠として音で記録する」ということを表現したい場合に {kadi} 句を 2 回使う二重助詞句表現が生じてしまう (ただし二重助詞句は {ò} を使って回避できるので致命的な問題ではない)。 H~ 4080: この {delut} やその派生語である {deltir} において、{e} 句に置かれるのがモノなのかコトなのかという問題があった。上位語である {delut} は「情報を記録する」という点に注目するものとして {e} 句にはコト名詞を置くことにし、{deltir} は「音を記録する」という点に注目するものとして {e} 句にはモノ名詞を置くことにした。「情報を記録する」という点に注目しつつ音で記録したことを表現したい場合は、{delut} に「音として」のような修飾語を付ける。 -〈下〉 {delsek}, {deltir} * delêm + 2456 〈名〉 =〈名〉 靴下, ソックス M> 足と脚を覆う衣料で普通は足に直接身に付けるもののうち、生地がそれなりに厚いもの。 U> 「靴下を履く」の動詞としては {kôm} が用いられる。 U> ストッキングは含まない。足を覆うだけのものを指すので、タイツを指すこともない。 * delêmfér + 3172 〈名〉 =〈名〉 ハイソックス, ハイソ M> 膝のすぐ下程度までの長さの靴下。 E> < {delêm} + {fér}。 * delêmtecol + 3172 〈名〉 =〈名〉 ニーソックス, ニーハイソックス, ニーハイ M> 膝が隠れる程度の長さの靴下。 E> < {delêm} + {tecol}。 * delêmtéq + 2520 〈名〉 =〈名〉 手袋, ミトン, グローブ M> ? E> < {delêm} + {téq}。 U> 防寒のためやファッションの一部として身に付ける手袋を指す。手の防護のために用いる軍手やゴム手袋などは含まれない。 U> 5 本の指をそれぞれ入れる部分があるのか、親指とそれ以外の指を入れる部分に分かれているだけなのかは区別しない。また、指先を覆わずに指の付け根から掌と手の甲までのみを覆うものも指す。 H~ 2520: 私は冬でも手袋はあまりしないが、靴下は基本的にいつも履くので、手袋の方は靴下の派生語とした。 * dem + 1074 〈名〉 =〈名〉 (/izi/ から) 下, 下方 M> ? -〈類〉 {fîcdem} -〈対〉 {hif} * demes + 1149 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が) 沈む =: 沈ませる M> 液体の中や表面にあった状態から、底まで下降する。 U> 底に着いた瞬間が完了相である。 -〈類〉 {rosec}* -〈対〉 {hasef}, {rihal} * demsodel + 2184 〈名〉 =〈名〉 地下 M> 地面より下の部分。 E> < {dem} + {sodel}。 * denit + 1255 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e/ を) 下る, 降りる M> 傾いている部分のある /e/ の上を通って、上方から下方へ移動する。 -〈類〉 {deqel}* -〈対〉 {hisez} * denos + 1300 〈名〉 =〈名〉 窪み, 窪地, 穴 M> ? -〈類〉 {filot}* * depeq + 1043 〈動〉 =〈副〉 めったに~しない, ほとんど~しない =: めったに, ほとんど M> 特定の期間において、常にしないと言っても良いくらいだが少しはする程度の頻度で。 -〈関〉 {vák}, {vosol}, {lof}, {ciles}, {têl}, {tulit}, {dum} * deq + 1057 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e’n/ を /ca/ に) させる M> /e/ を行うように /ca/ に頼み、実際に /ca/ が実際にそれを行う。 U> 使役を表す。他動詞表現と混同しないように注意せよ。 U> 使役対象が実際に言われたことを行うところまで含意する。 * deqel + 2771 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e/ を) 落ちる, 滑り落ちる M> 傾いている部分のある /e/ の上を下方向へ自然に移動する。 U> {deqel} は重力によって自然に下ることを表すが、{denit} は意図的に下ることを表す。 U> {deqel} は斜面に沿って下に移動することを表すが、{deliv} は垂直に落下することを表す。格組の違いにも注意されたい。{deqel} は {e} 句をとって転がる斜面 (坂や階段など) を表すが、{deliv} は {ca} 句をとって落ちる先 (地面など) を表す。 -〈類〉 {denit} -〈類〉 {deliv} * deqig + 1304 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e’n/ を /ca/ に) 命じる, 命令する M> /e/ を行うように /ca/ に言う。 U> {deq} や {cipas} に比べて命令の意味が強く、「命じた相手は逆らいにくい」などのニュアンスが含まれる。 -〈類〉 {cipas} * deqkos + 2700 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e/ を /ca/ に) 保管する, 保存する, 貯蔵する, 貯める M> /e/ を将来まで残すために /ca/ に置いておく。 O> 食料や書籍など、倉庫に物を貯めておくイメージで造語した。「お金を貯める」は、硬貨や紙幣そのものを貯めておくわけではないので {deqkos} には当てはまらない気がするが、どうか。 * deqnir + 3457 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が) 凝縮する, 凝結する, 液化する M> 気体であった状態から、熱や圧力の変化によって液体に変化する。 -〈対〉 {vehás} * deqot + 1994 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e’n/ を) 断る, 拒む, 拒否する, 拒絶する M> 要求や依頼である /e/ を行うことはできないと主張する。 * deqtal + 3758 〈名〉 =〈名〉 タブレット M> ? U> 単独で使えるもののみを指す。したがって、コンピュータに接続する必要のある (液晶のあるなしに関わらず) ペンタブレットは指さない。 * deqtòl + 2771 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が) 転がり落ちる, 転げ落ちる, 転落する M> 転がりながら落ちる。 E> < [deq] (< {deqel}) + [tòl] (< {tòlec})。 * deras + 1072 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が) 寝る, 寝転ぶ, 寝転がる, 横になる, 横たわる, 倒れる =: 寝かす, 寝転ばせる, 寝転がす, 横にする, 横たえる, 倒す M> ? -〈対〉 {hilok} * derex + 1140 〈動〉 =〈動〉 雨が降る, 降雨する M> 空から水が降ってくる。 U> 基本助詞句を伴わず、単独で用いられる。 U> 雨が降っている最中は経過相である。 * deri + 1379 〈助般〉 =〈接動〉 ~しない限り U> 英語の unless と同じで、/S/ {ri} [du/Zos/] と /S/ {deri} [/Zos/] では意味が異なる。前者は単に /Z/ でないときは /S/ であると述べるだけで、/Z/ である場合でも /S/ であり得る。一方、後者は /Z/ である場合を除いて /S/ であることを表す。言い換えれば、/S/ であるためには /Z/ が偽である必要がある。 * derix + 1140 〈名〉 =〈名〉 雨 M> 空から降ってくる水。 E> < {derex}.n。 U> 「雨が降る」の表現として、{derex/os/} のように動詞が助詞句なしで単独で用いられれば、雨を天気として捉えているというニュアンスになる。一方で、{deliv/os/ a derix} と表現されていれば、雨というものが空から降ってくることそのものに注目しているというニュアンスになる。 -〈下〉 {berlis} * desek + 1574 〈名〉 =〈名〉 靴, 履物 M> ? U> 「靴を履く」の動詞としては {kôm} が用いられる。 * deset + 1243 〈名〉 =〈名〉 ベッド, 寝台 M> ? * desket + 1547 〈名〉 =〈名〉 学問, 学術 M> ? U> {desket} では対象の仕組みを解き明かすことに重点が置かれるが、{lodsel} では対象を身につけたり行ったりすることに重点が置かれる。 -〈類〉 {lodsel} * desketlaxol + 2882 〈名〉 =〈名〉 人文科学, 人文学, 社会科学, 社会学 M> 人間が作り出したシステムや人間自身の営みを対象とする学問全体。 E> < {desket} + {laxol}。 -〈類〉 {desketnàl}, {desketsôvas} * desketnàl + 2882 〈名〉 =〈名〉 自然科学, 自然学, 科学 M> 自然がもつ法則性を解明することを目指す学問と、それによって得られた知識を応用することを考える学問全体。 E> < {desket} + {nàl}。 U> 医学は主に人間を対象とするが、どちらかと言うと自然が生み出した人間としての側面を見ているので、({desketlaxol} ではなく) {desketnàl} に含まれる。また、科学知識の応用を対象とする学問も含めるので、農学や工学も {desketnàl} に含まれる。 U> 数学や情報理論など、自然や社会を直接扱うというよりは、それらの説明や応用を行うために取り出された抽象的な構造を扱うものは、{desketsôvas} で指される。 -〈類〉 {desketsôvas}, {desketlaxol} * desketsôvas + 2882 〈名〉 =〈名〉 形式科学, 形式学 M> 自然科学の研究などのために取り出された抽象的な概念そのものを対象とする学問。 E> < {desket} + {sôvas}。 -〈類〉 {desketnàl}*, {desketlaxol} * desqilox + 3936 〈名〉 =〈名〉 言語学 M> ? E> < {des+} + {qilox}。 * dessotàk + 3982 〈名〉 =〈名〉 数学 M> ? E> < [des] (< {desket}) + {sotàk}。 * destek + 1658 〈名〉 =〈名〉 歯 M> ? * destoq + 3443 〈動〉 =〈形〉 低い M> 音の周波数が小さい。 -〈対〉 {kirtel} * des+ + 2882 〈飾〉 =〈飾〉 ~学, ~論, ~の学問 E> < {desket}。 U> 個別の学問名を作るときに使われる。学問の種類などを作るときは {desket} との合成になり、合成成分は使われない。 -〈類〉 {lod+} * desòv + 2498 〈名〉 =〈名〉 根, 根っこ M> 植物の器官のうち、主に地中や水中にあって養分を吸収したり体を支えたりするもの。 * detar + 2581 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /zi/ と) 別れる M> 恋人である /zi/ との恋の関係をやめる。 -〈対〉 {yefxas} * detbel + 4409 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e/ を) 支配する, 司る M> /e/ の行動を制限したり /e/ に特定の行動をさせたりできる状態にする。 * detcol + 3695 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e/ を /ca/ に) 敷く M> 上にものが置かれたり通ったりする前提で、地面や床である /ca/ の上に /e/ を広げて置く。 U> {e} 句には絨毯やシートなどが置かれる。 -〈類〉 {kétdem}* * detlid + 4024 〈名〉 =〈名〉 法律, 法令, 政令, 条例, 法 M> 国や自治体が議会を通して定める規則。 * detuk + 2126 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e/ を /zi/ から) 取り除く, 除く, 除去する, 削除する, 取る M> ? U> {detuk} では何かをそこから取り除くことに重点が置かれ、{tùliq} ではそこにあるものの数量が小さくなることに重点が置かれる。 -〈類〉 {tùliq} -〈対〉 {lovot} * dev + 1035 〈名〉 =〈名〉 ペン, 筆記具, 筆記用具 M> 文字や絵などの図形を書くために用いられる道具。 H~ 3667: 造語当時は筆記具として主にシャープペンシルを使っていたため、この単語の語法に「無標ではシャープペンシルを指す」という記述があった。しかし、現在は紙に手書きすることが少なくなり、シャープペンシルもほとんど使わなくなったため、この記述は削除し、単に {dev} と言った場合に何を指すかは文脈依存とした。 * devdatel + 3667 〈名〉 =〈名〉 シャープペンシル, シャーペン, メカニカルペンシル M> ? E> < {dev} + {datel}。 * devem + 3849 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が) 下降する, 下る, 下がる M> 上下方向に注目して下方向に移動する。 U> 空中か水中かは含意しない。 U> 垂直成分の位置の変化に注目した表現である。垂直に移動しているとは限らない。 -〈対〉 {hilac} * devsoqal + 2443 〈名〉 =〈名〉 ボールペン M> ペン先のボールが回転することで線が書ける筆記具。 E> < {dev} + {soqal}。 * devtalkòd + 3793 〈名〉 =〈名〉 ホワイトボードマーカー M> ホワイトボードに書くためのペン。 E> < {dev} + {talkòd}。 * devzèvsiq + 2443 〈名〉 =〈名〉 鉛筆, ペンシル M> ? E> < {dev} + {zèvsiq}。 * devèf + 4374 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e’n/ を /ca/ に) 予約する, 約束を取り付ける, 押さえる =: アポを取る, アポ取りする M> 将来 /e/ が行われると /ca/ に約束や保証させる。 U> 日本語の「予約する」よりも意味は広く、相手が何らかのサービスを提供している状況でなくても使われる。例えば、いわゆる「アポを取る」も、相手に決めた時刻に自分と会うことを約束させているので、{devèf} で表現される。 * devìf + 4374 〈名〉 =〈名〉 予約 M> 予約した内容。 E> < {devèf}.n。 * devîl + 4073 〈名〉 =〈名〉 煎餅 =: お煎餅 M> 米粉を主原料とする、平べったくて硬めのしょっぱい焼き菓子。 * dezcis + 3137 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e/ に) 仕える, 奉仕する, 奉公する, 献身する M> /e/ の近くに控えて /e/ のために決められたり指示されたりしたことを行う。 U> メイドのように特定の人のために奉仕することを表すので、単なる雇用関係があるだけでは {dezcis} ではない。 -〈対〉 {zekleq} * dezet + 1070 〈名〉 =〈名〉 椅子, 腰掛け M> 上に座るための家具。 * dezil + 3959 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e/ を /zi/ から) 奪う, 盗む M> /zi/ が所有していた /e/ を自分のものにしてしまう。 U> これに「保管されているものを気づかれないように盗む」という意味が加わったのが {beqom} で、「無理に取り上げて盗む」という意味が加わったのが {zêbus} である。 O> {dezil}, {beqom}, {zêbus}, {paqof} の語義には「自分のものでなくなる」という意味が含まれているが、所有者が変わるところまで本当に含意しているのか。「自分の自由にできる範囲からなくなる」くらいなのでは。 -〈類〉 {beqom}, {zêbus} * deznot + 3536 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が) 衰える, 弱まる, 衰退する, 凋落する M> 活動の勢いや能力が減少する。 U> {a} 句には単独の人も組織やグループも置かれる。 O> {deznot/os/ a ces} とは言えるが、{deznot/os/ a kal i ces} とは言えない気がする。後者はどの動詞を用いて表現するか。 -〈対〉 {hivzes} * di’ + 1255 〈縮〉 =〈縮〉 {ditat} * dib + 1969 〈名〉 =〈名〉 疲労, 疲れ M> 体力や気力などを使った結果、活動する気をなくさせて休憩したくする状態。 E> < {deb}.n。 * dibe + 1415 〈間〉 =〈間〉 (/e’n/ に) ごめん, ごめんなさい, すまん, すいません, すみません E> < {dibem}。 U> {e} 句には謝罪することになった原因の行為が置かれる。 * dibem + 1193 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e’n/ を /ca/ に) 謝る, 詫びる, 謝罪する M> /e/ ということで迷惑をかけてしまった /ca/ に許してもらうよう言う。 U> {e} 句には悪いことの内容が置かれ、{ca} 句には謝る相手が置かれる。 * dibul + 1237 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e’n/ を) 反省する M> 過去に行ってしまった /e/ が悪いことだと認め、そうしてしまったことを悔やむ。 * dif + 1204 〈特〉 =〈特〉 さえ, さえも, すら, すらも M> ? * digliq + 3412 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が) 眩しく感じる, 目が眩む =: 眩しい M> 強い光を感じるなどして一時的に周りがよく見えなくなる。 * dikak + 1196 〈名〉 =〈名固〉 ディカック N> 単語の前に置かれてその単語が固有名詞であることを表す。英語などで大文字にする代わりとも考えられる。 N> 全ての固有名詞の前に置かれるとは限らない。人名や地名の前には必ず置かれるが、それ以外の場合は置かれる場合と置かれない場合がある。 * dikcel + 4200 〈名〉 =〈名〉 カレー M> ? * dil + 2592 〈動〉 =〈動〉 (/e’n/ が) 起きない, 起こない, 生じない, しない M> ? U> {e} 句に {kin} 節が置かれると、その節の内容全体が否定される。このとき、{dil} は助動詞的に用いられることしかないと言えるほど高頻度で助動詞的に用いられる。これは以下のような理由だと考えられる。まず、助動詞的に用いられずに {e kin} がわざわざ述べられると、{kin} 節の中身が若干強調されることになる。しかし、そもそも ({les} の否定の代わりに) {dil} が使われるのは、不必要に否定内容を強調したくない場面であるため、節が強調される非助動詞的な表現とは合わないのである。 H~ 4500: もともとこの単語の対義語は {les} になっていた。しかし、{les} は「する」の意味で主語が行動の主体であるというニュアンスが少なからずあり、{dil} が {les} の対義語だとしてしまうと、{dil} の主語が行動の主体であるような内容の否定しかできなくなってしまう。そこで、{dil} は {kod} の対義語として位置づけ直した。 S> {dilac e kin vomas déxos ovák a ces.} → 彼はいつも寝ているわけではない。 -〈対〉 {kod} * dilcag + 3854 〈動四〉 =〈動〉 (/a/ が /e’n/ に) 没頭する, 無我夢中でやる, 一心不乱でやる =〈副〉 没頭して, 無我夢中で, 一心不乱で M> ? -〈類〉 {lîgif}* * dilfe + 1644 〈間〉 =〈間〉 よろしく, よろしくお願いします U> 自己紹介のときに使う。 * dilik + 1246 〈名〉 =〈名〉 鏡, ミラー M> ? U> あくまで {dilik} は板状のものを指すので、「鏡の中」は {qofos izi dilik} と言う。この表現は、鏡で仕切られた空間のうち遠い方を指す可能性もあるが、そのような解釈ができる特別な文脈でない限り、像が映っている鏡像の世界を表す。 * diloq + 4038 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e’n/ を /ca/ に) 要求する, 要請する M> /ca/ が /e/ を行うことが義務だったり必要だったりするために、/e/ を行ってほしいと /ca/ に伝える。 -〈上〉 {cipas} * dilot + 1338 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e/ を) 数える, 勘定する M> /e/ の数量を調べる。 U> 個数だけでなく量を調べる場合でも使われる。例えば {dilot/os/ e rix} という表現は、どのくらいの量の水があるか調べることを表す。 U> 個数を調べることが主な語義である。そのため、その 1 つずつが何であるかを確認する、すなわち「列挙する」という意味合いはない。これには {loskot} が用いられる。 * dilsiz + 1299 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e/ を) 横切る, 横断する, 渡る, 貫く M> ? O> 「川が街を横切る」も {dilsiz} か? 無理そう。 O> 「横切る」と言うときに、境界線を超えるニュアンスと特定の領域の中を通るニュアンスの 2 通りが考えられるが、{dilsiz} はこの両方を指せるのか片方しか指せないのか? 『Alice’s Adventures in Wonderland』の翻訳で、「広場を横切る」の訳として {dilsiz} が使われているので、少なくとも後者のニュアンスは表せるようである。「道を通って行く」と「道を横切って行く」は明確に違う気がする。また、「渡る」はどうか? 「川を渡る」は「川を超える」という感じで「向こう側に移動する」というニュアンスが強そう。さらに、{liteq}「通過する」との違いはどうか? なお、この単語から派生した {disi} という助接辞があるので、そちらの意味にも影響するので注意。{tiscel} も参照。 * diltig + 2129 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e/ を) 痒く感じる =: 痒い, むず痒い, 痒みを感じる M> {e} の皮膚の部分がむずむずと感じて引っ掻きたくなる。 U> {e} 句には体の部位が置かれる。 U> 痒みがある状態は継続相である。 * diluq + 4038 〈名〉 =〈名〉 要求, 要請, 要望 M> 要求された内容。 E> < {diloq}.n。 -〈類〉 {cipes} * dimel + 3140 〈動四〉 =〈動〉 (/a/ が /e’n/ に) 苦労する, 苦心する, 骨を折る =〈副〉 苦労して, 苦心して M> ? * diqtil + 1994 〈動〉 =〈形〉 (/†/) 辛い M> 食べると舌などに痺れるような刺激がある。 U> {diqtil} は唐辛子などのピリッとする辛さを表し、{tuldik} はワサビやマスタードのような鼻にくる辛さを表す。 -〈類〉 {tuldik} * dir + 1203 〈名〉 =〈名〉 涙 M> 悲しいときに目から流す液体。 -〈類〉 {lirit}* * discul + 3692 〈名〉 =〈名〉 蜘蛛, スパイダー =: クモ M> ? H~ 3692: いわゆる家グモのような小さめの蜘蛛を想定して造語した。一般の生物種としての蜘蛛は別に作るべきかもしれない。 * disi + 2638 〈助般〉 =〈助動〉 ~を通って, ~を横切って E> < [dilsi] < {dilsiz}。 O> 語法は {dilsiz} と同じ問題を抱えている。 * diskôd + 3495 〈名〉 =〈名固〉 Discord E> < 「Discord」 /dɪs.kɔːd/。 * disvit + 4474 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e/ を) 絞る, 搾る M> /e/ に圧力をかけることで、/e/ の中の水分を外に出す。 O> 語義に「水分を外に出す」とあるので、水分を含んでいない乾いたものに対して絞る動作をすることは表せないことになるが、それで良いか? 語義には「圧力をかける」としか書かれていないので、捻じるような動作とは無関係と考えることもできそう。 * dit + 1104 〈動〉 =〈動〉 (/e’n/ を) ? U> {ditat e kin} [~] の形で命令文を表す。助動詞的に用いられることがほとんどで、さらに {ditat} が {di’} に縮約されることも多い。口語では、{di’} すらも省略されて命令したい文がそのまま述べられることがある。ただし、省略の度合いによって丁寧度に差は生まれ、{ditat} が縮約されずに述べられた場合、{di’} に縮約されて述べられた場合、{di’} すらも述べられない場合の順で丁寧度が下がる。日本語に対応させるなら、最初の場合は「~してください」、次の場合は「~しなさい」や「~して」、最後の場合は「~しろ」に概ね相当する。 U> 「~するな」のような禁止は、{dit} が否定形になるのではなく {kin} 節内の動詞が否定形になることで表現される。例えば「食べるな」は {duditat sôdis} とは言わず {ditat dusôdis} と言う。 * dite + 1873 〈助般〉 =〈助動〉 ~までに, ~まで =〈接動〉 ~までに, ~まで U> 期限を表す。 * divíl + 3988 〈名〉 =〈名〉 唐辛子 =: トウガラシ M> ? * dizal + 3975 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e/ を) 押さえる M> /e/ を持ったり掴んだりしている箇所から見て /e/ がある方向の逆方向に /e/ に力をかけて、/e/ を動かないようにしようとする。 -〈類〉 {tefev} -〈対〉 {zecot} * dizis + 3345 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e/ を) 止める, 消す, オフにする M> 道具である /e/ の機能が働いていた状態から働かない状態にする。 -〈対〉 {qés} * docit + 1043 〈動二〉 =〈副〉 まず~しない, まさか~しない M> 必ず起こらないと言っても良いくらいだが少しは起こる可能性がある程度の確率で。 -〈関〉 {kôk}, {kecev}, {sol}, {nisat}, {cêl}, {pames}, {dûg} * dod + 1044 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が) 悲しむ =: 悲しい M> ? U> {qôf}, {hôr}, {fon}, {debuz} など様々な負の感情の総称。 * dogos + 1345 〈動主〉 =〈形〉 (/†/) 絶望した =〈動〉 (/a/ が) 絶望する M> ? U> 慢性的に感じる鈍い絶望感を表す。 U> 何か外的要因があってこの状態に陥るというわけでもないので、他の感情動詞と違って形容詞として用いられることが多い。 * dogus + 1345 〈名〉 =〈名〉 絶望, 絶望感, 自己嫌悪 M> ? E> < {dogos}.n。 * doj + 1044 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が) つらくなる =: つらい M> いたくない状況にいる結果、耐えがたく感じる。 U> 意味は広い。これに「今にも折れそう」というニュアンスが加わるのが {fitig} である。 -〈下〉 {fitig} * dojrêy + 3804 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が) 恋煩いする =: 恋患いする M> ? E> < {doj} + {rêy}。 * dok + 1266 〈名〉 =〈名単〉 1 kg, 1 キログラム =: kg, キログラム M> ? * doket + 3359 〈名〉 =〈名〉 腰 M> ? * doklet + 3320 〈名〉 =〈名〉 (/ica/ の) 成績, 評価, 結果, レコード, リザルト M> ? U> 検定試験や体力測定などの何らかの能力を測った結果や、血液検査などの何らかの状態を調べた結果検査や、何らかの得点が生じるゲームのリザルトなども指し得る。 U> 何の試験や検査を行ったのかは {ica} 句に置かれ、誰の結果であるかは {i} 句に置かれる。 * dokol + 1150 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e’n/ を) 終える, やめる, 終了する, 完了する =: 終わる M> ? U> 完了相に相当する。単に完了相が用いられた場合より「完了した」ということが強調される。 -〈類〉 {nibit}*, {fôc} * dol + 1034 〈名〉 =〈名〉 どんなことも~しない, 何も~しない U> 不在の事の代詞。 * dolat + 4000 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e/ を) 噛む, 咀嚼する M> 口の中で上下の歯によって /e/ を挟んで /e/ を切ったり潰したりする。 U> 歯でものが挟まれている状態が継続相である。 -〈類〉 {qídit} * dolcac + 2712 〈動二〉 =〈副〉 実際, 現に, 事実 M> すでに述べたことの根拠や証拠として。 U> 文頭に倒置されることが多い。 * dolev + 2770 〈動〉 =〈形〉 (/†/) 濃い M> その液体に溶けているものの割合が大きい。 -〈対〉 {tilif} * doliz + 2582 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e’n/ に) 耐える, 耐え忍ぶ, 我慢する, 辛抱する M> ? H~ 2975: {e} 句にはモノが置かれることになっていたが、「一人で家にいることに耐えられない」など、日本語でもコトが置かれることが多いと思う。ということで、この単語も {e} 句にコトを置けるようにした方が良いと感じたため、そのように変更した。「痛みに耐える」なども「痛むことに耐える」と言えば良いし、代表的なモノ名詞で節を代表するという用法も確立されつつあるので、これで良いと思う。 * dol~ + 2507 〈名〉 =〈名固〉 [d] * domet + 1071 〈動三〉 =〈副〉 遅く M> ものごとを始めるまでの時間が多い。 -〈類〉 {mêl}*, {lôm} -〈類〉 {qotal}* -〈対〉 {fev} * don + 1245 〈名〉 =〈名〉 間違い, 誤り M> 実際に起こったわけではないこと。 E> < {dun}.n。 -〈対〉 {nés} * donog + 4395 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が) 吐く, 嘔吐する M> ? * dopar + 1046 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が) 不安になる, 緊張する =: 不安な M> 慣れないことをこれからしなければならないために不安になる。 U> あくまで心理的な不安面だけを表し、「体がこわばる」などの含意はない。この意味では {kizid} がよく使われる。 H~ 3212: {dopar} に身体のこわばりを含意させるかという考察点があったが、この意味をより強くもつ {kizid} という単語を新しく作ったため、{dopar} は不安であることを重視する単語として体のこわばりは強く含意しないこととした。 -〈上〉 {páz}* -〈類〉 {kizid}* * doq + 1505 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e/ で) ない =: でない, ではない M> ? U> {dusal} と同じ意味だが、{dusal} より否定の意味が強い。「~でない」の意味では普通 {dusal} が用いられるが、特別に否定を強調する目的で {doq} が使われる。 H~ 1804: もともとは否定を表す形容詞だったが、修飾限定則に反するような気がしたため、{sal} の否定語と位置づけることにした。 -〈対〉 {sal} * doqbìzik + 4480 〈動〉 =〈形〉 (/†/) 生ぬるい, ぬるい =: 生温い, 温い M> 関わる人に苦痛や困難をほとんど与えない。 E> < {doq+} + {bìzik}。 -〈対〉 {bìzik} * doqdasaf + 2712 〈動〉 =〈形〉 (/†/, /ica’n/ に) 向いていない, 不適切な, 不適当な, 適さない M> /ica/ を行いにくい性質をもっている。 E> < {doq+} + {dasaf}。 U> {doqdasaf} と {doqsàyat} の使い分けは {dasaf} の項を参照。 -〈類〉 {doqsàyat} -〈対〉 {dasaf} * doqfeqit + 2361 〈動〉 =〈形〉 (/†/, /ica’n/ に) 不便な, 役に立たない M> ? E> < {doq+} + {feqit}。 -〈類〉 {doqlifês} -〈対〉 {feqit} * doqgilit + 1143 〈動〉 =〈形〉 (/†/) 丸まった, 丸みを帯びた M> 先端が細くなっていない。 E> < {doq+} + {gilit}。 -〈対〉 {gilit} * doqhiv + 1135 〈述〉 =〈述〉 最も~ない, 一番~ない M> ? E> < {doq} + {hiv}。 -〈対〉 {hiv} * doqkòq + 1807 〈動〉 =〈形〉 (/†/) 不安定な, 落ち着かない M> 状況や性質などがよく変わる。 E> < {doq+} + {kòq}。 -〈対〉 {kòq} * doqlifês + 2361 〈動〉 =〈形〉 (/†/, /ica’n/ に) 都合の悪い, 向いていない M> それがあると /ica/ を行うのに不利になってしまうような。 E> < {doq+} + {lifês}。 -〈類〉 {doqfeqit} -〈対〉 {lifês} * doqlikzit + 4626 〈動〉 =〈副〉 間接的に M> 自分と対象となるものの間に何かを介して。 E> < {doq+} + {likzit}。 -〈対〉 {likzit} * doqlivem + 1574 〈動〉 =〈形〉 (/†/) でこぼこな, 凹凸のある M> 表面に多くの突起がある。 E> < {doq+} + {livem}。 -〈対〉 {livem} * doqlísay + 2131 〈動〉 =〈形〉 (/†/) 嘘つきな, ホラ吹きな M> よく嘘をつく。 E> < {doq+} + {lísay}。 -〈対〉 {lísay} * doqof + 1258 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e’n/ と) 勘違いする, 誤解する, 思い違える M> 真実とは異なる /e/ が本当だと思ってしまう。 U> 本人が {e} 句の内容が真実と異なると気づいているとは限らない。したがって、本人はまだ真実だと信じていて、周りの人の視点で「あの人は勘違いしている」と言う場合にも、{doqof} が使われる。 -〈類〉 {kosat}*, {cilkoz} -〈類〉 {rekdûl} * doqratel + 2896 〈動〉 =〈形〉 (/†/) 不透明な M> ? E> < {doq+} + {ratel}。 U> 光が全く透過せず向こう側が全く見えないものを指す。ぼやけていても向こう側が見えるのであれば {doqratel} ではない。 -〈対〉 {ratel} * doqsafey + 4710 〈動四〉 =〈形〉 (/†/, /ica/ に) 不親切な, 優しくない =〈副〉 (/ica/ に) 不親切にも =〈動〉 (/a/ が /e’n/ を /ca/ に) 不親切にもする M> ? E> < {doq+} + {safey}。 -〈対〉 {safey} * doqsafkes + 2889 〈動〉 =〈形〉 (/†/) 不衛生な, 不潔な, 汚い, 汚れた M> 汚れていて使用すると健康を害してしまいそうな。 E> < {doq+} + {safkes}。 -〈類〉 {jusit}*, {jûdol}, {jùtog} -〈対〉 {safkes} * doqsaret + 1995 〈動〉 =〈形〉 (/†/) まずい M> ? E> < {doq} + {saret}。 -〈対〉 {saret} * doqsenir + 3317 〈動〉 =〈形〉 (/†/) 不健康な M> ? E> < {doq+} + {senir}。 -〈対〉 {senir} * doqsàyat + 2712 〈動〉 =〈形〉 (/†/, /ica’n/ に) 不適切な, 不適当な, 適さない M> /ica/ をするときのその場の状況に合っておらず、使うべきでない。 E> < {doq+} + {sàyat}。 -〈類〉 {doqdasaf}* -〈対〉 {sàyat} * doqsôkal + 2691 〈動〉 =〈形〉 (/†/) 不完全な, 完璧な M> あるべき性質のいくつかが欠けている。 E> < {doq+} + {sôkal}。 -〈対〉 {sôkal} * doqtecaf + 1564 〈動主〉 =〈動〉 (/a/ が) 不運になる, 非運になる =〈形〉 (/†/) 不運な, 非運な, 運が悪い M> ? E> < {doq+} + {tecaf}。 -〈対〉 {tecaf} * doqtufil + 2188 〈動〉 =〈形〉 (/†/) ありふれた, ありきたりの, よくある M> 存在する数が多かったり現れる頻度が高かったりする。 E> < {doq+} + {tufil}。 -〈類〉 {vekos} -〈対〉 {tufil} * doqvalát + 1837 〈動〉 =〈形〉 (/†/) 無名な M> あまり人に知られていない。 E> < {doq+} + {valát}。 -〈対〉 {valát} * doqvovâl + 4021 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が) 空く, 閑散とする =: 空いている, 閑散とした M> そこにいる人の密度が少ない。 E> < {doq+} + {vovâl}。 -〈類〉 {catul} -〈対〉 {vovâl} * doqxòsat + 3939 〈動〉 =〈形〉 (/†/) 縁起の悪い =: 縁起悪い M> ? E> < {doq+} + {xòsat}。 -〈対〉 {xòsat} * doqxôqid + 4696 〈動〉 =〈形〉 (/†/) カジュアルな, 気楽な, 形式ばらない =: 形式張らない M> 普段の状況とは異なって一定の形式に従って真面目であることを求められる。 E> < {doq+} + {xôqid}。 -〈対〉 {xôqid} * doqzed + 4332 〈動五〉 =〈動〉 (/a/ が /e’n/ を) 意図せずする, 誤ってする =〈副〉 意図せず, 図らず, 誤って M> ? U> < {doq+} + {zed}。 -〈対〉 {zed} * doq+ + 2417 〈飾〉 =〈飾〉 ~ではない E> < {doq}。 U> 主に形容詞や副詞として使われる単語に付いて、その対義語を作る。 * doris + 1092 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が) 泣く, 涙する, 号泣する M> 悲しみや苦しみを我慢できずに泣く。 -〈類〉 {red}*, {dorkel}, {batref} * dorkel + 3473 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が) すすり泣く, 忍び泣く, 嗚咽する M> できるだけ他の人に気付かれないように静かに泣く。 E> < [dor] (< {doris}) + [kel] (< {kelem})。 -〈類〉 {red}*, {doris}, {batref} * dovek + 1362 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e/ を) 踏む, 踏みつける M> 足を /e/ の上に置いた状態で /e/ に体重をかけて力を加えること。 U> {e} 句のものに対して、上に足を載せて力を加えることを表す。単に上に立っただけで「力を加えた」という意識がない状態が {dovek} で指されることはないが、落ちていたものを踏んでしまった場合などの故意でない行為は {dovek} で指され得る。 O> 現行の語法によれば、「~の大地を踏む」などの表現では {dovek} は使えない。おそらく「~の上に立つ」と表現することになるはず。これについて考察して何らかの記述をしておく。 * doz + 1071 〈動〉 =〈動〉 (/e’n/ を) しなければならなくする, 余儀なくさせる =: しなければならない, する必要がある M> ? U> 助動詞的に用いられることが多い。 U> この動詞が否定された {dudoz/o/t e kin} [~] という形は、「~する必要はない」という意味で使われる。一方、{doz} ではなく {kin} 節内の動詞が否定されると「~してはならない」という意味になる。 * dozeg + 1316 〈動〉 =〈形〉 (/†’n/) 難しい, 困難な M> 行うのに多くの手間や努力を必要とする。 U> 日本語ではしばしば不可能の意味で「難しい」と言うことがあるが、シャレイア語ではそのような意味で {dozeg} が使われることはない。 -〈対〉 {rafef} * dud + 1505 〈名〉 =〈名〉 悲しみ M> ? E> < {dod}.n。 * dufit + 1045 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が) 恥ずかしがる =: 恥ずかしい, 恥じる M> 過去の行動が原因で恥ずかしいと感じる。 U> 日本語の「恥じる」には反省の意味合いが少なからず入るが、{dufit} にそのような意味合いはない。反省しているという意味では陽に {dibul} が用いられる。 -〈上〉 {sîr}* * dufoq + 1363 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e’n/ を) 否定する M> /e/ が真実ではないとはっきり思う。 -〈対〉 {yasal} * duhol + 1729 〈名〉 =〈名〉 無, 虚無 M> 何も存在しない状態のもの。 U> {dat} や {dol} などとは違い、「何もない」という状態の何らかのものを表す。 * duj + 1462 〈名〉 =〈名〉 つらさ, つらみ M> いたくない状況にいる結果生じる耐えがたい思い。 E> < {doj}.n。 * dulez + 2142 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e’n/ に /ca/ に) 反対する M> /ca/ がもっている /e/ という意見が自分の考えと合っていないと感じる。 -〈対〉 {sácal} * dum + 1043 〈動二〉 =〈副〉 全く~しない, 全然~しない =: 全く, 全然 M> 特定の期間において一度もそのようなことがなく。 U> 否定相当語であるため、単語自体に「~しない」の意味合いは含まれている。そのため、二重否定でないのであれば否定形にはならない。 -〈関〉 {vák}, {vosol}, {lof}, {ciles}, {têl}, {tulit}, {depeq} * dun + 1140 〈動〉 =〈形〉 (/†’n/) 間違った, 間違いの, 誤りの M> 実際に起こったこととは異なる。 -〈類〉 {dûl}, {dusoc} -〈対〉 {nás} * dus + 1034 〈名〉 =〈名〉 誰も~しない U> 不在の人の代詞。 U> {zis adak} と同じ意味だが、普通は {dus} が用いられる。ただし、特に「誰もしない」ということを強調するために {zis adak} が使われることはある。 * dusoc + 3222 〈動二〉 =〈形〉 (/†’n/) 間違った, 間違いの, 誤りの, 不正解の M> ? U> 日本語の「不正解」はほとんどの場合でクイズや試験に対してしか使われないが、{yakol} の意味はこれより広く、「その場で正しいと認識されていることではないこと」程度である。 -〈類〉 {dun}, {dûl} -〈対〉 {yakol} * dusuc + 4654 〈名〉 =〈名〉 間違い, 誤り, 不正解 M> 間違ったこと。 E> < {dusoc}.n。 P> {les/os/ e dusuc} … 間違える, 誤る。 -〈対〉 {yakul} * dutvol + 1045 〈動〉 =〈動〉 (/a/ を) 激動する, 憤慨する, 憤怒する, キレる M> ? -〈上〉 {bâg}* * du~ + 1036 〈間〉 =〈間〉 いいえ, ノー * dà + 1243 〈連〉 =〈接動〉 しかし, だが, けれども U> 節を結ぶときのみ使われる。 -〈類〉 {à} * dálik + 3412 〈名〉 =〈名〉 門, ゲート M> 敷地を出入りするために塀などに開けられた空間に作られた構造物。 U> 開閉する扉の部分を指すというよりは、出入りのために開けられた空間とその枠を指す。したがって、扉がなく、枠だけが設置されていたり、囲まれてもおらず左右に柱だけが設置されていたりしても、{dálik} だと言える。門に嵌められている扉の方は、形状に応じて {téd} や {cecit} で指される。 * dâcak + 1760 〈名〉 =〈名〉 胸, 胸部 M> 胴の上半部で正面から見て視界に入る部分。 U> 乳房を指すわけではない。 * dâd + 1094 〈動〉 =〈形〉 (/†/) 厚い M> 平面的なものの一方の面から裏側の面までの距離が大きい。 -〈対〉 {sifit} * dèfet + 1974 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e/ を /zi’n/ に) 基づかせる, 則らせる, 準じさせる =: 基づく, 則る, 準ずる, 準じる M> ? O> 語義と用法を記載。3 代 6 期の対応語は ala’z。 * dèl + 1292 〈動〉 =〈形〉 (/†/) 低い M> 基準となる水平面から上への距離が小さい位置にある。 -〈類〉 {dêf}, {fesad} -〈対〉 {hîc} * dès + 1135 〈述〉 =〈述〉 より~でない M> ? U> 劣等比較を表す。 -〈対〉 {mic} * dèsom + 2505 〈名〉 =〈名〉 根本, 根元 M> ? -〈対〉 {tilev}* * dèt + 1864 〈名〉 =〈名〉 机, テーブル M> 上に物を置いて利用する、平らな部分が何本かの脚で支えられた形状をもつ家具。 -〈類〉 {zeqil}* * dètmâf + 3979 〈名〉 =〈名〉 炬燵 M> ? E> < {dèt} + [mâf] (< {mâfat})。 * dèver + 3807 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e’n/ を) 叫ぶ M> 何かを求めるように大きな声で /e/ を言う。 -〈上〉 {zavag}* * dèx + 2286 〈名〉 =〈名〉 運命, 宿命, 命運, 天運 M> あらかじめそう決まっていて変えたり避けたりすることができないかのような出来事。 U> ポジティブなものもネガティブなものも両方指す。 * dèziq + 3443 〈動〉 =〈形〉 背景色の M> 紙や黒板などの何かを書いているときに書く先のものと同じ状況の。 -〈対〉 {solèc} * déf + 1094 〈動〉 =〈形〉 (/†/) 低い M> 地面などの基準となる水平面から上端への距離が小さい。 -〈類〉 {fesad}, {dèl} -〈対〉 {hiq} * déq + 1068 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /ca/ に) 座る, 腰掛ける M> 脚を曲げて、体より下にある /ca/ に体重を支えられる姿勢をとる。 U> 「椅子に座る」は単に {déq/os/ ca dezet} と表現される。{két} のように {déq/os/ ca hif izi dezet} と言われることはない。 U> {ca} 句には {sodel} や {delef} なども置かれる。 -〈対〉 {hit} * déqit + 1574 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e/ を) 見下す, 見くびる, 馬鹿にする, 軽視する M> /e/ より自分の方が優れていると考えてそのような態度をとる。 U> 相手が自分よりは程度が低いと考えて少し偉そうな態度をとることを表す。{déqit} は軽蔑とまではいかず、それほど大きなマイナスイメージはない。より見下す度合いが高い場合は {belted} が使われる。 -〈下〉 {belted} -〈対〉 {hiras} * détek + 1658 〈名〉 =〈名〉 階段 M> 高さが異なる場所を行き来するための 1 段ずつ昇り降りするような通路。 U> 一番下側の段と接続している床の上の空間を指す「階段の下」は {fîcdem izi détek} で表される。一方、段がなす斜面の真下の空間を指す「階段下」は {dem izi détek} で表される。 * détqetan + 3849 〈名〉 =〈名〉 エスカレーター, 自動階段 M> ? E> < [dét] (< {détek}) + {qetan}。 * déx + 1072 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が) 寝る, 眠る, 睡眠する, 就寝する M> 目を閉じて、一時的に意識のない身体を休める状態になる。 -〈対〉 {feket} * déxvop + 3965 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が) 二度寝する M> 一度起きた後にしっかり目を覚ますことができないままもう一度寝る。 E> < {déx} + {vop}。 U> 寝るのが 2 度目であるとは限らず、2 度目以降なら何度目でもあり得る。 * déxxav + 3140 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が) 昼寝する, 午睡する M> 夜の通常の睡眠とは別に昼頃に睡眠をとる。 E> < {déx} + {xav}。 * dézis + 1070 〈名〉 =〈名〉 ヒナギク, デイジー =: デージー M> ? E> < 「daisy」 /deɪ.zi/。 * dêg + 1045 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が) 憂鬱になる, 気が重くなる =: 憂鬱な, 気が重い M> 近い未来に望まないことが起こるのが分かっているためにつらくなる。 * dêm + 1094 〈動〉 =〈形〉 (/†/) 深い M> 地面などの基準となる水平面から下端までの距離が大きい。 -〈類〉 {hiq}*, {hîc} -〈対〉 {fesad} * dêv + 1149 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が) 下がる, 下降する =: 下げる M> 下方向へ移動する。 -〈類〉 {denit} -〈対〉 {hîf} * dìkal + 4115 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e’n/ の) 手続きをする =: 手続きする, 手続をする, 手続する M> それを行うと /e/ という特定の内容を実現できると定められている形式的な手順を実際に行う。 -〈類〉 {dìkvel} * dìkef + 2675 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e/ を) 認識する, 識別する, 同定する, 見極める, 見分ける M> /e/ に自分の知っている /e/ の特徴を見つけ、それが /e/ であると分かる。 U> 目の前にあるものが自分の記憶にあるイメージと合致して、まさにそれであることが分かるという意味である。例えば、長く会っていない友人に久しぶりに再会するも、雰囲気が変わっていて誰か分からない状態だったが、よく観察すると自分の記憶の中のその友人の特徴をそこに見出すことができ、目の前の人がその友人だと認識できた場合などが、{dìkef} に相当する。 * dìkel + 4115 〈名〉 =〈名〉 (/ie’n/ の) 手続き =: 手続 M> それを行うと /e/ という特定の内容を実現できると定められている形式的な手順。 E> < {dìkal}.n。 * dìkvel + 4115 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e’n/ を /zi/ に) 申し込む, 申請する M> /e/ を行いたいということを伝える手続きを行う。 E> < [dìk] (< {dìkal}) + [vel] (< {velít})。 U> {dìkal} と {dìkvel} の違いは、手続きによって実現されるはずの内容が手続き終了時にほぼ確定で実現するかどうかである。例えば、イベントに参加するための手続きする場合、{dìkal} が使われると、手続き終了時にイベントへの参加が確定するというニュアンスになる。一方で {dìkvel} が使われると、手続きではあくまでイベントへの参加意思があることのみが伝えられ、実際に参加できるかはすぐには決まっていないというニュアンスになる。 -〈類〉 {dìkal} * dìl + 1292 〈名〉 =〈名〉 低く M> 基準面からの上方向への距離が小さい場所。 E> < {dèl}.n。 -〈対〉 {hâc} * dìlek + 2009 〈動〉 =〈形〉 (/†/) しょっぱい, 塩辛い M> ? * dìvit + 3139 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e/ を) 発する M> ? O> 英語の emit に近い単語として造語した。対格としては音や光や香りなどを想定しているが、これを明確にすべき。なお、{dìvkox} の合成成分になっている。 O> {dìvkox} が {kox} との合成になっていることから分かるように、目的語には「単語」や「言葉」などが置けるのだろうが、少し違和感がある。 * dìvkox + 3139 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が) 喋る, 発話する, 口をきく M> 言葉を口から発する。 E> < [dìv] (< {dìvit}) + {kox}。 S> {zazez a tel li kin dìvkoxaf obâl a monaf i ces.} → 彼の猫が突然喋りだしたので私はびっくりした。 -〈類〉 {kéc}*, {lak}, {caz}, {liz}, {tufos} * dîg + 1505 〈名〉 =〈名〉 憂鬱, 憂鬱感 M> 近い未来に望まないことが起こることが来るつらい思い。 E> < {dêg}.n。 * dîtik + 1526 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が) 苛つく, 苛立つ, イライラする, もどかしくなる, じれったくなる =: 苛つく, 苛立つ, イライラする, もどかしい, じれったい M> 物事が思うようにいかないために不快な気分になる。 -〈類〉 {zidig}* * dògil + 3412 〈動〉 =〈動〉 (/a/ を) 目眩になる, 目が眩む M> 視界がはっきりしなくなり体を安定させられなくなる状況になる。 U> 強い光によって一時的に目が見えなくなることには {digliq} が使われ、{dògil} では表されない。 * dòliq + 4220 〈名〉 =〈名〉 塀, 壁 M> 区切りを明確にしたり行き来を制限したりするために、土地の何らかの境界に縦に設置された隙間がほとんどない板状のもの。 U> 城壁なども {dòliq} である。 -〈類〉 {cikid} * dòliqnátal + 2564 〈名〉 =〈名〉 生け垣, 垣 M> 敷地の内部と外部を分けるために、境界に沿って植えられた植物。 E> < {dòliq} + {nátal}。 * dôk + 1074 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e/ を) 壊す, 破壊する, 割る =: 壊れる M> /e/ に力や衝撃を加えて、いくつかの部分に分けてしまう。 U> 力でいくつかの部分に分けるのが {dôk} で、もっと多くの部分に分けるのが {baval} である。これらの 2 つは外見が変化してしまっている。{dôk} の破壊の意味合いが強まったものが {baljuk} で、{baval} においてそれぞれの欠片が粉々になっているという意味が加わったのが {voltig} である。一方で、正常に動作しなくしてしまうのが {medel} であり、これは外見が変化するという意味を含まない。ここまでの単語はマイナスのイメージをもつが、{tevod} はマイナスイメージをもたない。 -〈類〉 {baval}, {medel}, {baljuk}, {voltig}, {tevod} -〈対〉 {zifdôk} * dôl + 1245 〈名〉 =〈名〉 間違い, 誤り M> ? E> < {dûl}.n。 -〈対〉 {yét} * dôlas + 1976 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が) だるくなる =: だるい M> 行動する気力が湧かなくなる。 * dôz + 1134 〈動〉 =〈形〉 (/†/) 重い M> 持ち上げるのにたくさんの力を必要とする。 -〈対〉 {háp} * dûd + 1034 〈名〉 =〈名〉 どこも~しない U> 不在の場所の代詞。 * dûg + 1043 〈動二〉 =〈副〉 決して~しない, 絶対に~しない M> 起こる確率が 0 % だと言える状態で。 -〈関〉 {kôk}, {kecev}, {sol}, {nisat}, {cêl}, {pames}, {docit} * dûl + 1245 〈動〉 =〈形〉 (/†’n/) 間違った, 間違いの, 誤りの M> ? -〈類〉 {dun}, {dusoc} -〈対〉 {yát} * e + 1034 〈助般〉 =〈助動〉 ~を U> 目的語を表す。 U> 非動詞修飾形の {ie} は /ije/ で発音する。/j/ は緩衝音。 * elefanet + 1134 〈名〉 =〈名〉 ゾウ =: 象 M> ? E> < 「elephant」/el.ɪ.fənt/。 H~ 4332: もともとは [doldaz] という固有単純語だったが、あまり身近な動物ではなく固有語は不要だと考えたため、借用語とした。 * et + 2507 〈名〉 =〈名固〉 [e] * e~ + 1345 〈間〉 =〈間〉 え, ん U> 何か言われたことに対して聞き返したいときや、言われたことに不意をつかれたときに出す。 U> 文章に表記するときはパデックをつけることも多い。 * fa + 1253 〈助般〉 =〈接動〉 ~しながら, ~しつつ, ~して S> {qerites a ces e kíc i tel fa dubuqotet a’s e cit.} → 彼は私の話を嫌がらずに聞いた。 -〈類〉 {cife}* -〈類〉 {sa} * fahar + 2883 〈名〉 =〈名〉 蝶, 胡蝶, ちょうちょ M> ? * fakel + 1050 〈名〉 =〈名〉 女性, 婦人, 女 M> 大人であると言える女の人間。 U> 「大人である」というところまで含意する。年齢に言及せずに単に「女性」の意味では {zas afam} が使われる。 -〈対〉 {qazek} * fakrêy + 1093 〈名〉 =〈名〉 彼女 M> 恋をしている相手である女性。 E> < [fak] (< {fakel}) + {rêy}。 -〈対〉 {qazrêy} * fal + 1034 〈名〉 =〈名〉 これ, このこと U> 近接の事の代詞。 * fale + 3257 〈助般〉 =〈接動〉 ~なので, ~だから -〈類〉 {vade}* -〈対〉 {silo} * falhos + 2126 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が) 灯る, 仄かに光る M> ? -〈上〉 {xíl}* -〈類〉 {likxel}, {tirlik} * falkalcac + 3443 〈名〉 =〈名〉 新聞, ニュース, 新聞紙 M> ニュースを伝えるために定期的に発行されるもの。 E> < [fal] (< {faltad}) + {kalcac}。 U> 紙としての新聞紙を指すわけではない。そのため、出版社がネット上で公開している新聞記事のページなども {falkalcac} で指される。 * faltad + 2286 〈名〉 =〈名〉 雑誌, マガジン M> 一定のジャンルに沿った様々な記事を載せていて、定期的に発行される一般向けの読み物。 U> 学術雑誌 (ジャーナル) は指さない。また、同人誌も指さない。 -〈類〉 {xoq}*, {soxal}, {càrat} * fal~ + 2507 〈名〉 =〈名固〉 [f] * falác + 3151 〈名〉 =〈名〉 キュロット, キュロットスカート, キュロットパンツ M> 裾側の布が広がっていてスカートのように見える短めのズボン。 * fam + 1063 〈動〉 =〈形〉 (/†/) 女の, 女性の, メスの M> ? U> 人間に対しても、それ以外の動物や植物に対しても用いられる。 -〈対〉 {qas} * famah + 3660 〈動〉 =〈形〉 (/†/) ふわふわの M> とても柔らかく反発力も少ない。 -〈上〉 {fimos}* * fanal + 2340 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e/ を) 撫でる, 撫する, さする M> 掌で /e/ を軽く触りそのまま掌を動かす。 O> 語釈に現状では「撫でる」と「さする」を両方入れているが、この 2 つを区別すべきか。 * fanalmof + 3445 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e/ に) 頬擦りする M> ? E> < {fanal} + [mof] (< {mofoc})。 * fapás + 3857 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e/ を) 見失う M> これまで見えていた /e/ が見えなくなりどこにあるか分からなくなる。 E> {e} 句には人も物も置かれる。 * far + 1659 〈名〉 =〈名〉 架空, 空想, 非現実 M> ? U> {kok} と対になる。 U> 頭の中で映像を思い浮かべながら想像している世界は特に {pafas} で指される。{far} は小説やゲームの中の世界など、現実世界ではないもの全般を表す。 U> 場所として扱われるので、「架空の」は {ivo far} と言う。 -〈類〉 {pafas} -〈対〉 {kok} * faril + 1501 〈名〉 =〈名〉 スプーン M> ? * farnas + 1658 〈名〉 =〈名〉 雰囲気, ムード M> ? * fastel + 1870 〈名〉 =〈名〉 姫, お姫様, 王女, 皇女, 内親王 M> 王室や皇室に属する女性のうち、最高位をもつ人とその配偶者を除く人。 U> 王 (もしくは天皇) の娘だけに留まらず、王の孫や王の息子の妻なども、そのような人が王の一族として認められることになっているのならば、指し得る。 U> 男性の王の妻は指さない。 H~ 2663: {qalkes} を参照。 H~ 2663: 日本語では、「王室」は王の一族全体を指し、「王族」はそこから王を除いた人たちを指す。つまり、王は王室にも王族にも属するが、王の妻は王族にしか属さない。個人的には、王だけでなく王の妻も特別視したいと感じたので、{fastel} からは王の妻は除外した。ただ議論の余地はある。 -〈対〉 {qalkes} * fastelxaslih + 2415 〈名〉 =〈名固〉 シンデレラ E> < {fastel} + {xaslih}。 U> 童話『シンデレラ』の主人公の名前というよりは、主人公を指す比喩的な二つ名に近い。したがって、『シンデレラ』をシャレイア語に翻訳するならば、翻訳中で主人公を指す名詞は {fastelxaslih} ではなく {ʻsinderelas} とするのが自然であろう。 * fax + 1037 〈名〉 =〈名〉 母, 母親, お母さん M> 親のうちで女の方。 -〈対〉 {qâz} * faxcîf + 2896 〈名〉 =〈名〉 叔母, 伯母, 伯叔母, おばさん M> 母以外の親戚で、母と年齢が近い女性。 E> < {fax} + {cîf}。 -〈対〉 {qâzcîf} * faxhil + 1756 〈名〉 =〈名〉 祖母, おばあさん, おばあちゃん M> 両親のどちらかの母親。 E> < {fax} + [hil] (< {hilsot})。 U> 母方の祖母か父方の祖母かは区別されない。区別の必要がある場合は {fax i fax} や {fax i qâz} などと表現される。 -〈対〉 {qâzhil} * fay + 1145 〈名〉 =〈名〉 娘 M> 女の子供。 P> {fay acís} … 長女。シャレイア語には日本語の「長女」や「次女」に相当する単語が存在しないので、{fay acís}, {fay azimel}, {fay ac’3} のように、生まれた順を表す順序表現を付け加えることで表される。 S> {fexases a fay te zîk ile latvác atis, lo xáfes a’s e sotis te tazîthil.} → 娘は 1 年前に結婚していて、一昨日子供が産まれた。 -〈対〉 {qasot} * faycîf + 4025 〈名〉 =〈名〉 姪, 姪っ子 M> 娘以外の親戚で、娘がいるとすればその年齢に近い年下の女性。 E> < {fay} + {cîf}。 -〈関〉 {qasotcîf} * fayem + 1532 〈動〉 =〈形〉 (/†/) 温かい M> ? U> 物理的な温度に言及しているというよりは、暖かさから来る心地良さを意味する。対応する名詞型不定辞の {fayim} も参照されたい。 O> 語義を確定させる。 * fayhil + 1756 〈名〉 =〈名〉 孫娘 M> 子の娘。 E> < {fay} + [hil] (< {hilsot})。 -〈対〉 {qasothil} * fayim + 1283 〈名〉 =〈名〉 温もり, 温かみ M> ? E> < {fayem}.n。 U> 物理的な温度に言及しているというよりは、暖かさから来る心地良さを意味する。 O> 語義は? 「木の温もり」や「心の温もり」などの「温もり」のイメージ。「肌の温もり」はおそらく {mozes} の方。{fayem} という動詞型不定辞もある。なお、これらの単語は『迷走 Mind』と『ステキハピネス』に使用されている。 * fe + 1142 〈助般〉 =〈助動〉 ~と, ~と一緒に U> {fe} 句に置かれる人が {fe} 句が修飾する動詞の内容を行ったことまで含意する。単にその場にいただけでは {fe} は使われない。例えば、日本語の「彼と一緒に服を買った」という表現では、彼はついてきただけで服を買ってはいない可能性がある。しかし、シャレイア語で {fe ces} が使われた場合は、彼も服を買っていることまで含意する。 P> {fe dus} … 一人で。 * fec + 1037 〈動〉 =〈形〉 (/†/) 新しい, 最近の, 新規の M> 成立してからあまり時間が経っていない。 U> {fec} と {tay} は、どちらも見た目などには関係なく、ある時点からの経過時間が短いことを表す。{fec} は被修飾語の名詞で表されるものになった瞬間からの時間に言及し、{tay} は被修飾語のものそのものが存在してからの時間に言及する。例えば、{fax afec} は母親になった瞬間からそれほど時間が経っていない人を表すので、「母親になりたての人」などと訳せる。一方、{tay} は母親かに関係なくその人が存在してからあまり時間が経っていないことを表すので、「若い母親」という意味である。この 2 単語とは対照的に、{fegiv} は見た目や雰囲気が新しいことを表し、実際に作られてから間もないかどうかは含意しない。{yesaf} は作られてから一度も使われていない状態を表す。したがって、作られてから時間が経っていても誰も使っていなければ {yesaf} である。{cac} はこれまで使われていたものや見たことがあるものとは異なることを表す。例えば、自分が見たことのない服を友達が着ている状況を「新しい服を着ている」と表現するときの「新しい」が {cac} である。引っ越すときに「これが新しい家だ」と言うときの「新しい」も {cac} で表現され得るが、これは前に住んでいた家から見て次の家なので {cál} が使われることもある。ただし、{cál} が使われるのは、引っ越すときに新しい家を下見する際に「新しい家」と言う場合のみで、例えば引っ越した後に「新しい家はどうですか」と言うときの「新しい」は {cál} ではなく、{cac} もしくは {ted} が使われる。これは、すでに新しい家が現在の家になっているので、「次の家」ではなくなっているためである。 O> {cac} の代わりに {cál} が使えるのはどのような場面か。また、{cac} ではなく単に {qôc} を使った場合とはどのような意味の違いが生じるか。類義語の違いを明確化する必要がある。 H~ 2463: {fax afec} は、若い母親を指すのか、母親になってから間もない女性を指すのか? これは、語義にある「成立」が何をもって成立と見なすのかに依存する。「母親」以外の例でも、「新しいメンバー」と「若いメンバー」の区別はどうするか? 被修飾語が表す状態になった瞬間を成立した瞬間と見なす「新しい」と、被修飾語が固体と存在した瞬間を成立した瞬間と見なす「新しい」を作れば、この問題は解決する。{fax afec} の例で考えると、前者ならば {fax} という名詞で表されるものになった瞬間が成立になるので、母親になってから間もない人を指す。一方後者なら、被修飾語の人間が生まれた瞬間が成立になるので、若い母親を指すことになる。これに関しては「若い」を意味する {tay} を作ることで解決した。 -〈類〉 {tay}, {fegiv}, {yesaf}, {cac} -〈対〉 {qôl} * fecad + 1301 〈名〉 =〈名〉 (/izi/ の) こちら, こちら側, 手前 M> /izi/ を境界に分けられた部分のうち近い方。 -〈対〉 {qofos} * fecaq + 1863 〈名〉 =〈名〉 (/ica/ への) 手紙, レター, メール M> 伝えたい要件を書いて特定の相手に届けるための特定の形式をした文書。 U> 送り主と送り先がはっきりしていて一方向的なもののみを指す。例えば、LINE は双方向的な会話をメッセージとしてやり取りするものなので {fecaq} ではなく、Discord や Slack のように特定のグループにメッセージを投げる形のものも {fecaq} ではない。 U> 郵便などの何らかのシステムを介しているという含意はないので、手渡しを想定した紙の手紙も {fecaq} で指される。 U> 物理的な紙に書いた手紙も電子メールも指すが、特に文脈がなければ電子メールを指す。電子メールを特別指す目的では {fecaqqix} が用いられ、紙の手紙を特別指す目的では {fecaqlac} が用いられる。 U> 語義にある「特定の形式」とは、物理的なものであれば便箋に書かれていること、電子的なものならメールアプリを使って書かれていることなどを意味する。そうでない簡易的なものには {cicet} が使われる。例えば、物理的なものなら適当な紙切れに書いたものや、電子的なものならテキストエディタなどに一時的に書かれたものなどが、{cicet} に当たる。 -〈類〉 {cicet} * fecaqlac + 3828 〈名〉 =〈名〉 (/ica/ への) 手紙 M> 紙などの物理的な媒体を用いた手紙。 E> < {fecaq} + {+lac}。 U> 最終的に紙などになっていれば {fecaqlac} であるため、その紙を作るのにタイプライターやコンピュータが用いられているからといって {fecaqqix} で指されることはない。 * fecaqqix + 2589 〈名〉 =〈名〉 (/ica/ への) メール, 電子メール M> コンピュータのネットワーク上で相手に送る手紙。 E> < {fecaq} + {+qix}。 * fecaqrêy + 1863 〈名〉 =〈名〉 ラブレター, 恋文 M> 恋をしていることを伝える手紙。 E> < {fecaq} + {rêy}。 S> {harad a tel, ovel emic ini kin nicases a loc ca’l e fecaqrêy, li kin cazes opáv a’c ca’l e revez i loc qi qelar.} → ラブレターを渡されるよりは、口で気持ちを伝えてくれた方が嬉しかった。 * fecaqtaqsíq + 3987 〈名〉 =〈名〉 クリスマスカード M> クリスマスを祝うために送る手紙。 E> < {fecaq} + {taqsíq}。 S> {harad a tel li’n fezikes a’l zi hinof e fecaqtaqsíq.} → 姉からクリスマスカードを貰えて嬉しい。 * fecaqváccac + 3987 〈名〉 =〈名〉 年賀状 M> 新しい年が来たことを祝うために送る手紙。 E> < {fecaq} + {vác} + {cac}。 * feccàg + 2298 〈名〉 =〈名〉 山羊 =: ヤギ M> ? E> < [fec] (< {fecmol}) + [càg] (< {càgit})。 * fecev + 2137 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e’n/ を /ca/ に) 誘う, 誘い出す M> /ca/ に /e/ を一緒にやろうと提案する。 U> 実際に {ca} 句の人が誘いに承諾したかどうかまでは含意しない。 * fecil + 1135 〈名〉 =〈名〉 (/ica/ の) 周り, 周囲, 周辺, 近辺, 近所, 近く, そば M> /ica/ から比較的近い距離にある範囲。 U> {ica} 句で表されるものを完全に取り囲んでいるとは限らない。 U> 例えば {fecil ica sod} という表現では、家から近い範囲とはいっても上下方向に近い範囲 (例えば家の上空など) は含まれない。これは、人が普通移動できる範囲は地上に限られていて、そのため暗黙的に {fecil} の範囲も地上 (付近) に限られるためである。航空機に乗っている場合など上下にも移動できるような状況であれば、{fecil} は鉛直方向に近い位置も指し得る。ただし、このような状況は稀なため、{fecil} に水平方向のみの近い範囲を指すというイメージがあるのは確かである。 S> {vomac catos olof a tel vo fecil ica sod.} → 私はよく家の近くを歩く。 -〈類〉 {fîc}* * feciq + 3828 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e/ を /ca/ に) 手紙を送る, メールする, メールを送る M> 手紙である /e/ を /ca/ に送る。 E> < {fecaq}.v。 * fecmol + 2298 〈名〉 =〈名〉 羊 =: ヒツジ M> ? U> オスかメスかの区別はされない。また、家畜として飼われているものを指すときに用途によって区別されることもない。 * fecòk + 2766 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e/ を /zi/ から) 手に取る, 手に持つ, 手にする, 取る M> /zi/ に置かれていた /e/ に手を伸ばして持つ。 * fedak + 1863 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e’n/ に) 気づく M> これまで気に留めていなかったことに注意したことで /e/ が分かる。 U> {fedak} は、注意が別のところに向いていたり全く気にしていなかったりなどで知ることのなかったことに気づくことを指す。{defes} は、いろいろ考えたり試行錯誤したりした結果アイデアが浮かんできたことを表す。{kebat} は、突然分かることを表し、「ハッとする」や「ピンとくる」という感じである。{defes} と {kebat} の違いは、それを思いつく予兆 (それについて考えているなど) があるかないかである。 S> {firnifes a loc ivoku yer i tel, fa dufedaket a’l e cal.} → 私が気づかないうちに、心の中の君は薄れていたのだった。 -〈類〉 {defes}, {kebat} * fedas + 1427 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /ca/ と) 重なる, 合わさる, 積み重なる =: 重ねる, 合わせる, 積み重ねる M> その全部や一部が /ca/ と同じ位置にあるように見える場所に移動する。 U> {fedas} はある視点から見たときに {a} 句のものが {ca} 句のものと同じ位置に移動することを表す。横から重なっている場合もあるし、上から重なっている場合もあり得る。一方で、{qehiz} と {kòhid} では視点の位置は関係しない。{qehiz} は層のように重なることを表し、{kòhid} は上に上に積まれていくことを表す。{fedas} の通常態での意味は「重なる」なのに対し、{qehiz} や {kòhid} の通常態での意味は「重ねる」であることにも注意せよ。 U> {fedas} は重なっている部分の次元が 2 つの対象の次元と同じ (線同士なら線で交わる, 面同士なら面で交わる) 場合を指すが、{tagít} は重なっている部分の次元が 2 つの対象の次元より 1 つ低い (線同士なら点で交わる, 面同士なら線で交わる) 場合を指す。 -〈類〉 {qehiz}, {kòhid} -〈類〉 {tagít} * fedkut + 3208 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e/ を) 暗記する, 記憶する M> 努力して /e/ の内容を覚える。 O> 日本語の「覚える」は「昔~したことを覚えている」のようにコトが目的語になることも多いので、それと似て {fekol} の {e} 句にコト名詞が置かれることにしているが、「暗記する」の目的語には「英単語」のようなモノ名詞が置かれることが圧倒的に多いと感じたので、{fedkut} の {e} 句にはモノ名詞が置かれるとした。これは適切だろうか。日本語の語法に影響されすぎな気もする。{fekol} の下位語と位置づけるなら {fekol} と格組を一致させるのが自然ではないか。 -〈上〉 {fekol}* * fedàt + 1865 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e/ と) 知り合う M> /e/ と互いに知っている状態になる。 S> {fedàtes a tel e ces, te taq 12 ben 8, vo vosras ivo caf izi kolot.} → 私が彼女と知り合ったのは、8 月 12 日、駅前のカフェだった。 * feg + 1070 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e/ を /zi/ から) 買う, 購入する M> /e/ とお金を交換して、/zi/ のものだった /e/ を手に入れる。 -〈対〉 {qolet} * fegiv + 1037 〈動〉 =〈形〉 (/†/) 新しい, 新鮮な, 真新しい M> 見た目や雰囲気が新しそうな。 -〈類〉 {fec}*, {tay}, {yesaf}, {cac} -〈対〉 {judem} * feglic + 3856 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が) 買い物する, ショッピングする M> 何かを買おうとして 1 つもしくは複数の店を見て回る。 E> < {feg} + {lic}。 U> ネットショッピングも含意するため、EC サイトを見て回ることも表し得る。 U> 実際にものを買ったかどうかは含意しない。ウィンドウショッピングのような行為も指す。 * fehal + 1293 〈動〉 =〈形〉 (/†/) かわいい, かわいらしい =: 可愛い, 可愛らしい M> ? U> {fehal} は日本語の「かわいい」に対応するもっとも広い意味の単語で、人間や動物以外でも服や小物などに対しても使われる。以降に述べる単語はこの下位語で、人間や動物以外 (場合によっては人形なども含む) のみを修飾し、物に対して使われることはない。{hál} は一緒にいると癒やされるようなかわいさ、{xár} は無邪気で元気をくれるようなかわいさ、{fâl} はかわいがってあげたくなるような感じ、{yêm} はあざとい感じのあるかわいさ、{lexat} はおとなしい感じのかわいさを表す。{mayak} はこれら全てのかわいさの上位概念で、かわいさのあまり様々な感情が爆発するような感じである。 H~ 2009: {lexat} の語義が実際に使われているイメージと違っていたので変えた。「クールなイメージ」とあったが、実際は (シンデレラガールズの) 雪美のようなおとなしい感じを表すことが多い。定義当時は違ったのだろうか? S> {kômec a ces e hâl afehal ebam.} → 彼女はとてもかわいらしいスカートを履いていた。 -〈下〉 {hál}*, {xár}, {fâl}, {yêm}, {lexat}, {mayak} * fekce + 3271 〈間〉 =〈間〉 ほら, さあ E> < {fekcet}。 U> 誰かに話している最中で、「これまでの自分の話から想像ができると思いますが」のような意味で新しいことを話し出すときに使われる。英語の間投詞的に使う「you see」が近い。 -〈類〉 {sokvi} * fekcet + 3271 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e’n/ を /zi’n/ から) 察する, 察知する, 感知する, 推察する, 見当がつく, 想像がつく M> /zi/ という情報から、それらの本質やそれらによって伝えている人が伝えたかったことである /e/ を理解する。 -〈上〉 {korel}* * feket + 1072 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が) 起きる, 起床する, 目覚める, 目が覚める, 目を覚ます =: 起こす, 覚ます M> 睡眠していた状態から意識を取り戻す。 -〈対〉 {déx} * fekol + 1253 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e’n/ を) 覚える, 記憶する, 暗記する M> ? U> 「/S/ を覚えている」は、基本的に「/S/ を忘れていない」と捉えられて {dupâm/o/t e} [/S/] と表現される。これは、特別に「覚える」という努力をしなくても覚えていることがあるからである。したがって、「覚える」という行為が前提の文脈では、「覚えている」が {fekol/o/t e} [/S/] と表現されることがある。 U> {fedkut} はこの単語の下位語で、覚えようと努力して覚えることを指す。 O> およそ H3000 から主語に置かれたものに意志のニュアンスは必ずしも存在しないということになったが、上記の語法は主語に意志のニュアンスがあることを前提としたものではないか? {pafik} も参照。 -〈下〉 {fedkut} * fekul + 2976 〈名〉 =〈名〉 記憶 M> 覚えている内容。 E> < {fekol}.n。 U> {fekol} の語法とは異なり、意識的に覚えようとしていない内容も含む。 * felaz + 1340 〈動〉 =〈副〉 一緒に, 共に M> ? U> 2 人 (2 つ) 以上が共に行動することを表す。「手紙をゴミと一緒に捨てた」のように「1 つにまとめて」の意味での「一緒に」を指すことはない。 U> {fe cáv} と同義である。 * felde + 2451 〈間〉 =〈間〉 無理, ふええ, ぴえん, めう, うわ U> 何らかの困難に直面したときに、困難に直面したことやその困難が難しいことなどを嘆く気持ちで言われる。このときの困難は、疲れていたりやる気が出なかったりなど、比較的些細なことでもあり得る。 * felek + 1063 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /zi/ と) 合う, 釣り合う, 適合する, 調和する =: 合わせる, 似合う, 気が合う M> 自分と /zi/ が全体的にまとまる。 U> {zi} 句に服などをとれば「似合う」、人をとれば「気が合う」などの意味になり、広く使われる。 * felhat + 1543 〈名〉 =〈名〉 奇跡 M> 普通に考えればほとんど起こり得ないようなこと。 E> < {felhit}.n。 * felhit + 1543 〈動〉 =〈形〉 (/†’n/) 奇跡的な, 信じられない M> 普通に考えればほとんどあり得ないような。 * feli + 1128 〈助外〉 =〈助述〉 ~のように, まるで~のように =〈接述〉 ~するように U> 比況を表す。 U> {feli} は比喩のイメージが強い。{tace} はたくさんある中でそのとき言及したい 1 つを指すのに使われる。{qife} は単に例を挙げるために使われる。{feli} は形容詞や副詞を修飾するが、{tace} と {qife} は名詞を修飾する。 U> {feli} は名詞を修飾しないので、「/S/ のような /Z/」の意味では [/Z/ ]{afetus ica}[ /S/] のように {fetus} などが用いられる。 O> 名詞を修飾できないのは不便ではないか? S> {déxat a ces feli vahixat a’s.} → 彼は死んでいるかのように眠っている。 S> {déqet a ces ovel ifeli laxqov.} → 彼は人形のように座っていた。 S> {gisives ca ces e zat agilit ifeli ginet.} → 彼は針のように尖ったもので刺された。 -〈類〉 {tace}, {qife} * felik + 1203 〈名〉 =〈名〉 調和, 釣り合い M> ? E> < {felek}.n。 * felirovas + 3337 〈名〉 =〈名固〉 flirora, +merlan #flirora N> フルネーム [ʻ]{felirovas}[-ʻmovanas]。英語版文法書の作成および校正という貢献によりシェノに認定された。 * feloq + 1313 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e/ を /ca/ と) 繋げる, 繋ぐ, 結ぶ, 連結する, 接続する M> /e/ の端を /ca/ の端に合わせて一続きにする。 U> {feloq} は、{e} 句のものと {ca} 句のもの (特に {e} 句の方) を近づけることでそれぞれの端を繋ぎ、全体で 1 つにすることを表す。{losvet} は、{ca} 句のものと {zi} 句のものは基本的に動かさず、その間に {e} 句のものを入れることでそれら 2 つを繋ぎ、全体で 1 つにすることを表す。格組にも注意せよ。 U> {e} 句も {ca} 句も同じ名詞で指されるなら {ca} 句の方が省略される。 P> {feloq/os/ e calok} … 手を繋ぐ。{téq} ではなく {calok} が使われる点に注意せよ。 -〈類〉 {losvet} -〈対〉 {qocìl} * felqot + 1206 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e/ を /zi/ と /ca/ と) 交換する, 替える, 取り替える =: やり取りする, 交わす M> /e/ を /ca/ に渡す代わりに /zi/ を受け取る。 U> 自分が相手に渡すものが {e} 句に、相手から代わりにもらうものが {zi} 句に、交換の相手 (人など) が {ca} 句に置かれる。英語の exchange とは使う助詞のイメージが異なるので注意せよ。特に、交換の相手が {fe} 句で表されることはない。 U> {e} 句と {zi} 句で表されるもの、すなわち交換するものが、同じ名詞で指される場合、普通は {zi} 句の方が省略される。例えば「本を交換する」は、ある本を渡す代わりに別の本を受け取ることを表すが、{felqot/os/ e xoq zi xoq} と言うことはあまりなく、単に {felqot/os/ e xoq} とされるだけのことが多い。 U> {nicas} と同様、所有者の変化までは意味に含まれない。単なる貸し借りとして交換した場合も {felqot} が使われる。 U> 「言葉を交わす」などの「交わす」も {felqot} で指される。 O> 助詞のとり方が気持ち悪い。 S> {felqotes a tel ca ces e kox ide sokus asatix.} → 私は彼と特に意味のない言葉を交わした。 * feltéq + 1872 〈名〉 =〈名〉 手首 M> 手と腕を繋ぐ部分。 E> < [fel] (< {feluq}) + {téq}。 * felvac + 2855 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e/ と) 関わる, 関わり合う, 接点をもつ M> ? U> {e} 句には人が置かれ、近所に住んでいて道端で会うようになったり、同じ学校や職場などにいて少し喋るようになったりなど、何らかの関わりをもつようになったことを表す。親密になっているという含意はないため、会うたびに喧嘩する関係などであっても、関係があることに変わりはないのでこの単語で指され得る。 * felxerat + 1203 〈名〉 =〈名〉 ハーモニー, 和声 M> 音楽において、複数の音が同時に響いたときの音全体。 E> < [fel] (< {felik}) + {xerat}。 U> 音楽とは関係なく、単にものごとがまとまっている様子を表すには {felik} が用いられる。 * felyem + 3227 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /ca/ に) 会釈する, お辞儀をする, 礼をする M> 挨拶として /ca/ に向かって頭を軽く下げる。 -〈上〉 {salic} * felzes + 1265 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e/ を) 手に入れる, 獲得する, 入手する, 得る M> 大きな苦労の結果、/e/ が自分のものになる。 -〈上〉 {kuf} * felzih + 2690 〈名〉 =〈名〉 (/ica/ の) 形見 M> もう昔のように接することが出来ない /ica/ との出来事を思い出させて感傷的な気分にさせるもの。 U> 別れた恋人からもらったプレゼントや、死んだ親が残した形見など、それを見ると特定の人との思い出が蘇り、当時の懐かしさや今は同じような経験をできないことの悲しさなどが感じられるものを指す。対象となる人は、当時と同じように親しく接することができなくなっているだけであるため、死んでいる必要は当然なく、現在でも顔を合わせる機会がある場合がある。 S> {salat a xoq afik e felzih ayalfes kezisad li a qâz i tel, vahixat a te sot.} → この本は今は死んでしまった私の父が遺した大切な形見だ。 -〈類〉 {fodìq} * felàd + 3975 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e/ を /zi/ から) 預かる M> /zi/ のものである /e/ を一時的に渡してもらって管理する。 S> {paveqes a tel e xoqkalit felàdat e a’l zi refet.} → 友達から預かっていた漫画をなくしてしまった。 -〈対〉 {qìtas} * felâl + 3562 〈名〉 =〈名〉 会, 集まり, パーティー, 宴会, 宴 M> 複数の人が集まって交流をするために行われるイベント。 * felâlrécas + 4627 〈名〉 =〈名〉 祝宴, 祝典, 祝祭, 祭礼, 祭事 M> 何かを祝うために催された宴。 E> < {felâl} + {récas}。 * felût + 4640 〈名〉 =〈名〉 フルート M> ? E> < 「flute」 /fluːt/。 * femat + 1979 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e/ に /zi/ から) 透けさせる =: 透ける M> /zi/ を通して /e/ の様子が見える状態にする。 U> うっすらと向こう側のものの輪郭が見えるだけでも {femat} で指され得る。より色や模様などがはっきり分かるのであれば {fevlif} が使われる。 O> この単語から派生している {nisfemat} は、向こう側がぼやけて見えるというニュアンスをもつ単語として作られている。これに合わせて、{femat} にもこのニュアンスを加えるべきか。そもそも、ガラスを通して向こう側が見えることを {femat} で表せるのか。なお、合成語で意味が追加されるのは許容されるはずなので、今のままでも問題はない。 -〈類〉 {fevlif} * femis + 1350 〈動〉 =〈副〉 素直に, 温順に =〈形〉 (/†/) 素直な, 温順な M> あえて他人の意見に逆らおうとせずにそれに従って。 U> 意見に対していちいち反論したりすることはしないという意味で、従順であることとは少し違う。明らかに間違ったことに背いたからといって {femis} ではないとは言えない。 U> {femis} と {likèv} は、「何かに逆らおうとしない」という意味は共通しているが、次の点で異なっている。{femis} の意味において従うものは、その場その場で他人にお願いされた内容だったり従うべきという空気感になっている内容だったりである。一方で {likèv} において従うものは、(場合によっては不文律になっている) 一般的にこうあるべきとされている規律やマナーである。 -〈類〉 {likèv} * fenih + 3681 〈名〉 =〈名固〉 フェムニア N> ハイリア消失以前の設定における第 11 神で、人間の神。 N> もともとの名前は femnia なので、そのまま借用するなら [femnias] や [femnih] となるはずだが、合成語の成分として振る舞いやすい CVCVC になるために m が脱落した形で借用されている。 -〈関〉 {lêsal}, {haròz}, {sây}, {xenât}, {reged}, {sifel}, {xâl}, {peruz}, {reyîl}, {ginol}, {génoh} * fensin + 4589 〈名〉 =〈名〉 フェンシング M> ? E> < 「fencing」 /fen.sɪŋ/。 * fenâk + 2777 〈動二〉 =〈形〉 (/†’n/) もっともらしい, もっともな, それらしい, ありそうな =〈副〉 もっともらしく, それらしく M> 道理に適っていて正しいように聞こえる。 U> 「正しそうに聞こえるが実際正しくない」というニュアンスまでは含まず、実際に正しいか正しくないかは含意しない。あくまで「正しそうに聞こえる」ということだけを意味する。 * feqcel + 3970 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e/ に /zi/ の) 味付ける, 風味付ける =〈形〉 (/†/, /izi/ の) 味の, 風味の M> /e/ に調味料などを用いて /zi/ の味がするようにする。 * feqcil + 3970 〈名〉 =〈名〉 (/izi/ の) 風味, 味 M> ? E> < {feqcel}.n。 -〈類〉 {cinit}* * feqfisbit + 3414 〈動〉 =〈形〉 (/†/) 清涼感のある, スーッとする, ミント風味の M> ミントを食べたときに特徴的な口の中が涼しくなる感覚がする。 E> < [feq] (< {feqcil}) + {fisbit}。 * feqit + 2096 〈動〉 =〈形〉 (/†/, /ica’n/ に) 便利な, 有用な, 役に立つ, 重宝する M> ? O> {feqit} と {lifês} の違いは何か? S> {zedot kufis a ces e lifik asas ica zis etut afeqit itazi ces.} → 彼は自分にとって便利な人としか仲良くなろうとしない。 -〈類〉 {lifês} -〈対〉 {doqfeqit} * ferac + 1135 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e’n/ を /ca/ を) 手伝う, 手助けする, 助ける M> /ca/ と一緒に /e/ を行ってあげることで、/ca/ が /e/ を行うのを楽にする。 U> 手伝う行為や内容が {e} 句で、手伝う相手が {ca} 句で表される。 * feres + 2582 〈動主五〉 =〈動〉 (/a/ が /ca/ と) 仲良くなる, 親しくなる =〈形〉 (/†/, /ica/ と) 仲の良い, 親しい =〈副〉 (/ica/ と) 仲良く, 仲良さげに, 親しそうに =: 仲が良い M> ? U> 「/S/ と /Z/ は仲が良い」という状況を表すには、{sal/o/t a}[ /S/ ]{e aferes ica}[ /Z/] と {sal/o/t a}[ /S/ ]{o}[ /Z/ ]{e aferes} の 2 通りの表現方法がある。後者は {ica cáv} が省略されていると解釈される。 U> 副詞として使う場合、理論上 {ica} 句をとることができるが、実際には {ica cáv} が省略されていると見なされて {ica} 句をとらないのが普通である。 -〈対〉 {qobek} * ferog + 4332 〈名〉 =〈名〉 蛙 =: カエル, かえる, かわず M> ? E> < 「frog」/frɒɡ/。 * fertis + 1870 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e’n/ を) 夢見る, 望む, 願う, 憧れる M> 他の人が /e/ と同様のことをしているのを羨む気持ちで /e/ が実現してほしいと思う。 -〈類〉 {raf}*, {solxes}, {lonaq}, {salzeg} * ferânes + 1873 〈名〉 =〈名固〉 フランス E> < 「France」 /frɑːns/。 * fes + 1034 〈名〉 =〈名〉 この人 U> 近接の人の代詞。 * fesad + 1094 〈動〉 =〈形〉 (/†/) 浅い M> 地面などの基準となる水平面から下端への距離が小さい。 -〈類〉 {déf}, {dèl} -〈対〉 {dêm} * fesal + 1037 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e/ を) 欲する, 欲しがる =: 欲しい M> /e/ を自分のものにしたいと思う。 U> 英語の want とは異なり、「~したい」の意味で {fesal/o/t e kin} [~] とすることはない。この場合は {raf} が用いられる。 U> 欲しい度合いが強まったのが {zefkul} で、どんな手段を使ってでも手に入れたいというニュアンスをもつ。 -〈下〉 {zefkul} * fesat + 1175 〈名〉 =〈名〉 (/izi/ の) 本物 M> /izi/ の偽物ではないもの。 -〈対〉 {qovsic} * fesax + 1239 〈動〉 =〈形〉 (/†/) 素敵な, 素晴らしい M> 心が引きつかれてしまうほど質が非常に高い。 U> 主観的な判断基準からの言い方である。 -〈類〉 {xaslef}, {yêtis} * fesic + 3998 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e/ を /ca/ に) 招く, 招待する M> /e/ に /ca/ に来るように伝える。 U> 実際に相手が来るところまでは含意しない。相手に招待していることを伝えた時点が完了相である。 * fesit + 3854 〈動〉 =〈形〉 (/†/) 本物の M> 本物である。 E> < {fesat}.v。 -〈対〉 {qovsec} * feslet + 3877 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e/ を /ca/ に) 出迎える, 迎えに行く, 歓迎する M> 自分がいる場所の近くである /ca/ に別の場所から来た /e/ のところまで行く。 U> 「迎える」に関連する単語には {feslet}, {fetlac}, {saltef} の 3 つがある。{feslet} は、対象の人がどこか別の場所から自分がいる範囲にやって来ていて、そこに会いに行くことを表す。{fetlac} は、対象の人がいる場所まで行ってその後一緒に行動することのみを意味し、対象の人がどこかから新しく来たとという含意はない。{saltef} は、対象の人が自分のいる範囲に来たことに対して正の感情表明をすることを表すのみで、自分が移動などの何らかの行動をしたという含意はない。こうなった過程は H3877 の放送を参照されたい。 S> {fesletes a tel ca kolot-}[ʻtôkôs ]{e refet, cákas a zi}[ ʻôsakas]. → 大阪から来た友達を東京駅まで迎えに行った。 -〈類〉 {fetlac}, {saltef} -〈対〉 {fetqov} * fesos + 2108 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e’n/ を) 考える, 思案する, 思い巡らす M> /e/ の答えは何なのかを見つけるため、いろいろなアイデアを比べながら頭を働かせる。 S> {fesoses a tel e kin vomac câsos a qazrêy te taq atov e pas ekoz.} → 私は彼が毎日いったい誰と会っているのか思いを巡らせた。 -〈類〉 {sox} * fesot + 1463 〈名〉 =〈名〉 仲間, 同志, 同胞 M> 一緒に同じことをする人。 * fesotqik + 1489 〈名〉 =〈名〉 同僚 M> 同じ職場で同じ仕事をしている人。 E> < {fesot} + [qik] (< {qiket})。 U> 「同じ仕事」というのは同じ役職や地位という意味も含んでいる。上司や部下が {fesotqik} で指されることはない。 * fete + 1526 〈間〉 =〈間〉 すいません -〈類〉 {sê}*, {vé} * fetek + 1193 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e/ に) 連絡する M> /e/ と話をしようとしてそうできる状態にする。 * fetip + 1345 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /ca/ に) 付く, 付着する =: 付ける, 付着させる M> /ca/ から離れている状態から /ca/ と接触する。 -〈類〉 {fêc} -〈対〉 {loqos} * fetiq + 1573 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /ca/ に) 集まる, 集う =: 集める M> 1 ヶ所 /ca/ に移動してひとまとまりになる。 U> {fetiq} は単に位置が概ね同じ場所になることのみを意味するが、{tidol} はさらに「ひとまとまりにする」というニュアンスが加わる。また、通常態での意味が、{fetiq} は自動詞的だが {tidol} は他動詞的であることにも注意せよ。 U> 収集の意味合いはなく、それは {vôsoq} で表現される。 H~ 3567: 「~に集まる」と言うときには {ca} 句ではなく {vo} 句を使うことになっていたが、「/S/ に集まる」と言うときの /S/ は、「集まる」という動作が行われている場所というよりも「集まる」という行為の対象という感じが強いので、{ca} 句をとることにした。 -〈類〉 {tidol} * fetlac + 2305 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e/ を /ca/ に) 取りに行く M> ? U> {fetlac}, {câkat} の使い分けは {lan}, {cák} に準ずる。前者の 2 語は、後者の 2 語に移動の終点にある荷物を取るために移動するという意味合いが加わる。 -〈類〉 {câkat} * fetlis + 4024 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e/ に) 同行する, 同伴する, 付き添う M> /e/ がものごとを行う場所についていく。 U> {fevet} と違い、{e} 句の人が行っていることと同じことをしているとは限らない。 -〈類〉 {fevet} * fetos + 2148 〈名〉 =〈名〉 (/ica/ との) 類似点, 共通点 M> それと /ica/ が共通してもつ性質。 E> < {fetus}.n。 -〈対〉 {qolem} * fetqov + 3877 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e/ を /zi/ で) 見送る, 送別する, 歓送する M> 別の場所に去る /e/ と一緒にその途中である /zi/ まで一緒について行く。 U> 「見送る」に関連する単語には {fetqov}, {liqot}, {qeldem} の 3 つがある。{fetqov} は、対象の人が自分がいる範囲から去ろうとしていて、その範囲まで一緒について行くことを表す。{liqot} は、対象の人がある場所に行くことができるように一緒についていくことを表す。この 2 つの単語の違いとして、まず {fetqov} には対象となる人の方が主で自分は一緒に行くだけというニュアンスがあるが、逆に {liqot} には自分が主で対象の人を連れて行ってあげているというニュアンスがある。さらに、{liqot} には対象の人が去ろうとしているニュアンスはない。{qeldem} は、対象の人が去ろうとしていて、それに対して惜しむなどの感情をもつことのみを表し、移動などの何らかの行動をしたという含意はない。こうなった過程は H3877 の放送を参照されたい。 -〈類〉 {liqot}, {qeldem} -〈対〉 {feslet} * fetus + 2148 〈動〉 =〈形〉 (/†/, /ica/ と) 類似する, 類似の, 似ている, 共通点をもつ M> ある基準において /ica/ と同じ性質をもつ。 U> {fetus} は同じ性質を共有していることを表すが、{vév} は物として同じことを表す。 U> {fetus} は単にいくつかの性質を共有していることを表すのみだが、{vévlet} は一定の (興味深い) パターンを共有していることを表す。 U> 言及する共通点が外見である場合は、特に {nifil} が使われる。したがって意味は {fetus} の方が広い。 U> たくさんの共通する性質をもつというより強い意味合いでは、特に {kàf} が使われる。 -〈類〉 {vév} -〈類〉 {vévlet} -〈下〉 {nifil} -〈下〉 {kàf} -〈対〉 {qolam} * fet+ + 2443 〈飾〉 =〈飾〉 ~のようなもの, ~に似たもの, ~に近いもの E> < {fetus}。 * fetâv + 2309 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e/ に) 参加する M> /e/ を行う団体に加わって /e/ を行う。 * fetéc + 4283 〈動〉 =〈形〉 (/†/, /ica/ と) 隣接した, 連続した, 隣り合った =: 隣接している, 連続している, 隣り合っている M> それ自身と /ica/ との間にそれらを分けるような隔たりがない。 * fev + 1071 〈動〉 =〈副〉 速く, 早く, すぐ, すぐに, 早速 M> ものごとを始めるまでの時間が少ない。 -〈類〉 {vit}*, {tîv} -〈類〉 {fém}* -〈対〉 {domet} * fevet + 1489 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e/ を) 連れる, 一緒にする, 伴う, 従える M> /e/ と一緒にものごとを行うこと。 U> {fa fevet/o/c e} [/S/] で {fe} [/S/] と同じ意味である。 U> 日本語の「連れる」は「一緒に行く」という意味だが、この語はさらに意味が広く、「行く」に限らず一緒に何らかの物事を行なっていることを表す。 U> {e} 句の人と一緒であることを意味するので、その人と一緒に何をするかについてはこの動詞だけでは言及されない。 U> 他の人と一緒にものごとを行っている状態が経過相である。 -〈類〉 {fetlis} * fevlif + 1979 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e/ に /zi/ から) 透けさせる, スケスケにする =: 透ける, スケスケになる, スケスケの M> /zi/ を通して /e/ の様子がはっきりと見える状態にする。 -〈類〉 {femat}* * fexas + 1351 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e/ と) 結婚する, 入籍する M> ? * fezac + 3527 〈名〉 =〈名〉 この間, 少し前, 先日 M> それほど離れていない過去。 E> < {fezic}.n。 U> {lôk afezic} と同じ意味で、この意味ではこの表現の方がよく使われる。 -〈類〉 {tiziq} -〈対〉 {cativ} * fezic + 3527 〈動〉 =〈形〉 (/†/) 少し前の M> それほど離れていない過去の。 P> {lôk afezic} … この間, 少し前, 先日。 P> {taq afezic} … 先日。 -〈対〉 {catev} * fezik + 1986 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e/ を /zi/ から) 受け取る =: 届く M> /zi/ から渡されたり送られたりした /e/ を実際に手に取る。 U> {e} 句のものが自分の手元に来たことのみを表し、それの所有者が自分に変わったかどうかについては全く言及しない。あるものの所有権が自分に移っても、それがその場になければ {fezik} とは言えない。また、他人のものであっても、その人から一時的に渡されて自分の手元に来たのであれば {fezik} の範疇になる。 * fi + 1142 〈助般〉 =〈助動〉 ~と, ~とともに -〈類〉 {to} -〈対〉 {de} * fibim + 4381 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が) ぞっとする, ゾクッとする, ゾワッとする, 身の毛のよだつ =: ゾッとする, ぞくっとする, ぞわっとする, 身の毛がよだつ M> 鳥肌が立つような恐ろしさを感じる。 -〈上〉 {pît} * ficav + 1351 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e’n/ を /ca/ を) 許す, 容認する M> /e/ という過失があったにも関わらず /ca/ を罰さないであげる。 U> 過失の内容が {e} 句に置かれ、罰を免れた人が {ca} 句に置かれる。過失の内容がしっかり述べられているなら罰を免れた人が誰なのかは明白な場合が多いので、{e} 句がある場合は {ca} 句は省略されやすい。 S> {dilos ficavas okôk a vas ca zis vade dibemas otís a’s ca ces.} → 謝ったからといって必ず許してもらえるわけではない。 * ficot + 3215 〈名〉 =〈名〉 布 M> ? U> 織物に限定せず、編み物やフェルトや不織布を含む。 O> 語義として「繊維を薄く加工したもの」としたいが、これだけでは紙が含まれてしまうので、うまくそれを排除する語義を考える必要がある。 * fidev + 1140 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e/ で /ca/ に) 負ける, 敗れる, 敗北する =: 負かせる M> /e/ で競い合い、決められた基準のもとで /ca/ より劣位な立場になる。 -〈対〉 {hizel} * fik + 1034 〈動〉 =〈形〉 (/†/) この U> 近接の修飾の代詞。 * filmeh + 116 〈名〉 =〈名固〉 フィルメア N> フルネーム [ʻ]{filmeh}[-ʻxális]。 * filot + 1300 〈名〉 =〈名〉 穴 M> ? U> 基本的には、反対側まで完全に抜けている空間を指すのが {filot} で、抜けていないものは {denos} である。ただし、完全に抜けていなくても奥が見えないようなものであれば {filot} で指され得る。例えば、地面に掘られた穴は、底が見えるような浅いものなら {denos} だが、底が見えないような深いものなら {filot} になり得る。 -〈類〉 {denos} * filotkulik + 2558 〈名〉 =〈名〉 鍵穴 M> 錠に開けられている鍵を挿すための穴。 E> < {filot} + {kulik}。 * filotrix + 2762 〈名〉 =〈名〉 井戸, 井泉, 井 M> 地下の水を引き上げて用いるために地面に穴を掘って作られた設備。 E> < {filot} + {rix}。 U> 語源の通り、水 (温泉などのお湯を含む) を取り出すためのもののみを指す。石油用のものなどは指さない。 * filotsodvaf + 1960 〈名〉 =〈名〉 巣穴 M> 巣のうちで、地面に掘った穴の形状をしているもの。 E> < {filot} + {sodvaf}。 * filtih + 116 〈名〉 =〈名固〉 フィルティア N> フルネーム [ʻ]{filtih}[-ʻxális]。 * fimer + 1461 〈動三〉 =〈副〉 そっと, 穏やかに, 優しく =〈形〉 (/†/) 穏やかな M> 動作の勢いが弱い。 U> 動作の勢いが弱いことのみを表し、「静か」などの意味合いはない。 -〈対〉 {gicaz} * fimos + 1303 〈動〉 =〈形〉 (/†/) 柔らかい, 軟らかい M> 少しの力で形が変わるような。 U> この語義の柔らかさが強まり「反発が少ない」のニュアンスがさらに加わったのが {famah} である。 -〈下〉 {famah} -〈対〉 {kaleg} * finas + 1251 〈名〉 =〈名〉 風 M> ? P> {risev/os/ a finas} … 風が吹く。風が吹くという現象に注目した表現である。天候としては動詞型不定辞の {finis} が用いられる。 S> {fa qocafec e tel a finas, soxec a’l loke parec fe dus.} → 風を受けながら、私は一人で未来のことを考えていた。 * finaslèdel + 3779 〈名〉 =〈名〉 竜巻, 旋風, 辻風, トルネード M> 細長く渦巻き状に強い風が吹く現象。 E> < {finas} + {lèdel}。 U> 竜巻と旋風は原因が異なる全くの別の気象現象だが、シャレイア語では区別されない。 * finiq + 1050 〈名〉 =〈名〉 女性, 女の子, 女 M> 17 歳以上だが成人とまではいかないような女の人間。 -〈対〉 {qáb} * finis + 1292 〈動〉 =〈動〉 風が吹く M> ? E> < {finas}.v。 U> 基本助詞句を伴わずに用いられる。 U> 気象としての意味で、天気予報で「明日は風が強いでしょう」などと言うときに使われる。 * firnif + 1214 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /zi/ から) 消える, 消滅する M> 徐々に /zi/ から消えていく。 -〈上〉 {pariq}* * fisbit + 3414 〈名〉 =〈名〉 ミント, ハッカ =: 薄荷 M> ? * fisif + 1397 〈動三〉 =〈副〉 弱く, 優しく, 軽く =〈形〉 (/†/) 弱い M> 用いている力が小さい。 -〈対〉 {zèt} * fisref + 1255 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e/ に) 触れる, 触る M> /e/ にそっと優しく触る。 -〈類〉 {mafet}* * fistir + 2722 〈動〉 =〈副〉 頼りなげに =〈形〉 (/†/) 頼りない M> ? -〈対〉 {kelzef} * fit + 1034 〈名〉 =〈名〉 これ U> 近接の物の代詞。 * fitig + 1045 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が) つらくなる =: つらい M> ? -〈上〉 {doj}* * fitul + 1546 〈名〉 =〈名〉 少女, 女の子 M> 3 歳から 8 歳くらいまでの女の人間。 -〈対〉 {tiqat} * fobôs + 2880 〈名〉 =〈名〉 幽霊, 亡霊, 霊, お化け, 化け物 M> 何らかの魂が現れているものとされ、普通では説明がつかないような方法でその存在が見えたり感じたりするもののうち、人を怖がらせるようなもの。 U> 霊的なものの中でも人を怖がらせるようなものを指す。神霊や精霊などは指さない。 * focis + 2136 〈名〉 =〈名〉 など, その他 M> 他の似たようなもの。 U> 複数の名詞句が {o} で繋げられたものの後にさらに {o focis} が続くことで、「~など」という意味になる。以下の例文を参照せよ。 S> {sâfat a tel e sakil o lesit o focis.} → 私はリンゴやミカンなどが好きだ。 * focor + 3208 〈動〉 =〈形〉 (/†/) 滑稽な, 珍妙な, シュールな, おかしい, おもしろい M> ? * focôs + 3891 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /zi/ から) 取れる, 剥がれる =: 取る, 剥がす M> /zi/ に設置されていたり置かれていたりしていた状態から、その状態にしていたものが弱まったことで、そこにない状態になる。 U> 壁に貼ってあったポスターが剥がれたり、服に付けられていたボタンが外れたりなどを指す。前者の場合は、貼り付けるのに使われていた粘着剤の効力が弱まったというのが、語義の「その状態にしていたものが弱まる」に相当する。後者の場合は、ボタンを留めていた糸が切れるなどが相当する。 * fodak + 3548 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e/ を) 催す, 開催する, 挙行する M> /e/ を行うために計画を練って実行に移す。 * fodek + 3548 〈名〉 =〈名〉 催し, 催事, イベント M> 催されたもの。 E> < {fodak}.n。 * fodhor + 2323 〈動〉 =〈動〉 (/a/ の) 頭が真っ白になる, 思考停止する M> 緊張のあまり何も考えられないような状態になる。 * fodlis + 1967 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /ca/ に) 飛び込む, 転がり込む M> 投げ入れられているかのように、勢い良く /ca/ に入る。 U> 動きの勢いに重点が置かれるため、「急いで入る」という意味合いはない。 U> {kûv} と同様に {ca} 句は範囲を表すので、{ca kûz izi} [~] とは言わない。 O> 『不思議の国のアリス』の「アリスもその後を追っかけて飛び込みました」の「飛び込む」に相当する単語として造語。「プールに飛び込む」の「飛び込む」もこの単語で良いと思う。語義を「勢い良く入る」として造語しようと思ったが、「電車に駆け込む」はどうか。英語では、最初の 2 つは jump into や dive into だが、駆け込み乗車は rush into。rush の意味合いの「急いで入る」とは区別したいと思うので、「ジャンプしてる感じ」というのを語義に入れるべきか。語形の [fod] の部分に投げる感じがあるので良さそう。ただ、語義が狭くなりすぎる気がする。「電車に駆け込む」にしても、大股で走ってドアをくぐる感じは「飛び込む」感があるので、やはり「投げ入れられている」で良いかもしれない。「何かにドンと押されたかのように」という場合を含めようとしたが、これだと「飛び込む」から感じられる対象に入るまでの動きがなくなってしまい、却下。 S> {te tesil acál, fodlises a ʻalis ca filot acik.} → 次の瞬間、アリスはその穴に向かって飛び込んだ。 * fodìq + 3919 〈名〉 =〈名〉 (/ie’n/ の) 土産, お土産, 記念品 M> 過去に /ie/ を行ったときの様子を思い出させてくれるもの。 U> お菓子のような消費してなくなってしまうものは指さない。消費されてなくなる土産にちょうど対応する単語はシャレイア語に存在せず、{síq} などで指される。 -〈類〉 {felzih} * fokdet + 3641 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e/ を /ca/ と) 綴る M> 文字を用いて /e/ を表す語句を /ca/ と表す。 U> {e} 句には綴る対象が置かれ、{ca} 句には実際の綴りが置かれる。 S> {pa fokdetos ca pet a vas e kofet i loc?} → あなたの名前はどう綴られますか? * fokdit + 3641 〈名〉 =〈名〉 (/ie/ の) 綴り, 綴り字, スペル, スペリング M> ? E> < {fokdet}.n。 * fokeq + 2260 〈名〉 =〈名〉 (/ica/ の) 鍵, キー M> 錠である /ica/ を解除するために作られた道具。 U> 鍵穴に指すタイプの鍵だけなく、カードキーなども指す。特定の錠を解除するために特別に作られたものを指すので、例えば生体認証で使う指紋などが {fokeq} で指されることはない。 U> 物理的な錠を解除するためのものだけを指すので、「手がかり」のような意味はない。 * fokod + 1547 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e/ を /ca/ に) 表現する, 表す M> 感情や概念などの形がない /e/ を、形があってより具体的な /ca/ によって示す。 S> {fokodes a ces e revez agicaz ite qel ca qinat.} → 彼はあのときの激しい感情を絵で表現した。 * foktec + 2954 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e/ を) 発音する, 発声する M> ある言語の /e/ の音声を発する。 * foktecdôz + 2676 〈動主〉 =〈形〉 (/†/) 重発音話者の =〈動〉 (/a/ が) 重発音で話す M> 日常的に [c] と [q] をそれぞれ /t͡s/ と /d͡z/ で発音する。 E> < {fokticdôz}.v。 U> 反復表現にはされない。{fokticháp} の項も参照されたい。 -〈類〉 {fokticháp} * foktecháp + 2676 〈動主〉 =〈形〉 (/†/) 標準発音話者の, 軽発音話者の =〈動〉 (/a/ が) 標準発音で話す, 軽発音で話す M> 日常的に [c] と [q] をそれぞれ /θ/ と /ð/ で発音する。 E> < {fokticháp}.v。 U> 動詞としての語義は正確には「日常的に軽発音で話すようになる」であり、1 回軽発音で話すことを表すのではなく、ずっと軽発音で話すような状態になることを表す。したがって、反復表現になることは基本的にない。 -〈類〉 {foktecdôz} * foktic + 2954 〈名〉 =〈名〉 (/ie/ の) 発音 M> ? E> < {foktec}.n。 * fokticdôz + 2676 〈名〉 =〈名〉 重発音 M> [c] と [q] をそれぞれ /t͡s/ と /d͡z/ とするシャレイア語の発音。 E> < {foktic} + {dôz}。 -〈類〉 {fokticháp} * fokticháp + 2676 〈名〉 =〈名〉 標準発音, 軽発音 M> [c] と [q] をそれぞれ /θ/ と /ð/ とするシャレイア語の発音。 E> < {foktic} + {háp}。 -〈類〉 {fokticdôz} * fokud + 1547 〈名〉 =〈名〉 (/ie/ の) 表現 M> 表現されたもの。 E> < {fokod}.n。 U> {fokod} の {ca} 句で表されるものを指す。 * folan + 1141 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が) 出かける, 外出する M> もとにいた建物などから、何かの目的で一時的に違う場所へ行く。 U> {folan} は用事があってある建物から出て別の場所に行くことを一般に表す。もともといた建物は家でもオフィスでもあり得る。したがって、外回りの仕事などでオフィスから離れることも {folan} で指される。一方 {rasfot} では、離れる建物は基本的に家である。さらに、家から出る目的が、通勤や通学などの習慣的もしくは義務的なものではないという意味も加わる。例えば趣味の買い物に行くなど、基本的に娯楽や気晴らしのための外出というニュアンスになる。 S> {pa qetat vo fêd a ʻkelvis asen? rafat a tel e lak ica ces.} / {folanat a ces te sot.} → ケルヴィスさんはここにいますか? 彼と話したいのですが。/ 彼は今出かけています。 -〈類〉 {rasfot} * foles + 1034 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e/ を /ca/ に) 投げる, 放る M> 手に持っている /e/ が /ca/ に向かって空中を飛んでいくようにする。 U> 「投げる」で最も一般的に使える単語が {foles} である。そのうち、軽くポイッと放り投げる動作を表すのが {hanot} で、力強く思い切り投げつける動作を表すのが {zedlig} である。 U> 物が手を離れた瞬間が完了相に当たる。 -〈下〉 {hanot}, {zedlig} * folic + 3541 〈名〉 =〈名〉 (/ica/ の) 見方, 印象, イメージ M> ? U> {folic} は {i} 句の人が {ica} 句のもの (人でも良い) に対して感じている印象を表し、{refac} は {i} 句のものが周りに対して与えている印象を表す。 S> {niselat a tel e folic i’l ica ces.} → 彼に対する見方が変わってしまった。 -〈類〉 {refac} * folit + 1243 〈名〉 =〈名〉 ベランダ, バルコニー, テラス M> 建物から外に突き出した部分で、それほど広くないもの。 -〈類〉 {vocik}* * folnas + 1069 〈動〉 =〈動〉 (/a/ の) ぼーっとする, 鈍くなる =: 鈍い M> 思考力が悪くなり、ものごとについて考える気力がなくなる。 -〈類〉 {gizes} * folom + 1350 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e/ を) 脱ぐ =: 脱がす M> 体につけていた衣服などの装飾品である /e/ を取り去る。 -〈対〉 {kôm} * folsat + 4032 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が) 散策する, 散歩する M> 気分転換や気晴らしのために外に出て動き回る。 E> < [fol] (< {folan}) + [sat] (< {satlos})。 U> {folsat}, {méciv}, {pelnet} の意味は、特定の場所に移動するためではなく動き回ることを意味するという点では共通している。{folsat} は、気晴らしのために歩くことをを表し、歩き回ることそのものを楽しんでいるという意味合いが加わる。一方 {méciv} は、楽しんでいるというニュアンスはなく、時間潰しなどのために何となく辺りを回ることを表す。{pelnet} は、行くべき場所が分からないために動き回るというニュアンスがあり、例えばトイレに行きたいがそれが見つからず歩き回っている状況などがこれに当たる。これらの単語は、動き回る手段に関する含意はなく、徒歩でも自転車でも車でもあり得る。例えば、時間潰しのために車でドライブすることも {méciv} で指される。 U> 特に徒歩の場合は {catsat} も使われる。 S> {folsates a tel te saq fe dus fa qivlat ie loqis.} → 今日は 1 人でドライブをした。 -〈類〉 {méciv}, {pelnet} * folsef + 2572 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e/ を) 緩める M> /e/ を動かすことで /e/ を少しの力でも動くような状態に少しずつする。 -〈対〉 {kaqìd} * folìv + 3457 〈名〉 =〈名〉 趣味, ホビー M> 楽しみとして継続的に行っている行為。 * folôn + 2305 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e/ に) 呆れる, 呆気にとられる, 呆然とする, 引く M> 驚いて /e/ と距離を置きたくなるように思わせる。 U> {e} 句に置かれたものが「うわっ」と思う引くようなことをしたために驚くというニュアンスがある。 O> この語義にある「距離を置きたくなる」の意味をより強めて「嫌悪感を抱く」くらいにした下位語を作るべきか? * fomec + 3864 〈名〉 =〈名〉 霧, 霞, 靄 M> ? * fon + 1044 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が) がっかりする, 落ち込む, 残念がる, 落胆する, 失望する =: 残念な M> 期待が叶えられなかったために悲しくなる。 U> 期待が叶えられず、悲しくなるのが {fon} で腹立たしくなるのが {bazel} である。 -〈類〉 {bazel} * fonac + 4711 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が) 咲く, 生える, 実る M> 植物の成長によって、その部位である自分自身が見えるようになる。 U> 花が咲くこと, 木に果実が実ること, 芽が地面から生えることなどを指す。 O> 格組は {kâk} に合わせて {a} 格のみとしたが、{a} 格には植物本体をとり、それ以外の格で現れる部位を表すようにしても良いのでは? -〈上〉 {kâk} * fopel + 1069 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が) 開放感を感じる M> 嫌なことを成し遂げた結果、気楽になって気分が良くなる。 * foqet + 4329 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e/ を) 消費する, 使う M> ? U> {e} 句には、金銭や食品などの使うとなくなるものが置かれる。 -〈下〉 {holvep} * foqon + 1317 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e’n/ を) 諦める, やめる, 断念する M> /e/ を行うことが不可能だったり意味がないと感じたりして、/e/ を行わないことにする。 U> {e} 句に置かれるのはまだ行っていないことのみである。すでに始めてしまったものを断念するという意味では、「中断する」の意味の {nibit} が用いられるか、「完了することを諦める」と捉えた {foqon/os/ e’n dokolis e’n}[ ~] という表現が用いられる。 * fos + 1979 〈名〉 =〈名〉 .9 E> < {fus}.n。 * fosiz + 2547 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e/ を /zi/ から) 抜く, 抜き取る M> /zi/ に刺さっている /e/ を刺さっていない状態にする。 -〈対〉 {gisiv} * foskol + 1532 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e’n/ を /ca/ に) 告白する, 打ち明ける M> これまで隠していた /e/ を /ca/ に知ることのできるようにする。 H~ 1974: 関連語の関係性を変更した。この単語は本来 {vafok} の下位語だったが、多くの人にというわけではなくある特定の個人に告白することを表す {cekaf} が造語され、これの下位語の方が需要がありそうだったので、{cekaf} の下位語に位置づけた。 S> {pilomec olov a tel e’n foskolis á dulis a’l ca loc e cal…, lo bulajat a’l e loc.} → これをあなたに打ち明けるかずっと悩んでいたのですが・・・、私はあなたが嫌いです。 -〈上〉 {cekaf} -〈類〉 {vafok}* * fosnal + 1386 〈名〉 =〈名〉 村, 里, 村落, 集落, 田舎 M> ? U> {fosnal}, {teqiv}, {sodaq} は、いずれも人々が集まって社会を形成している箇所を指す。{fosnal} は規模が小さく自然が豊かなものを指す。{teqiv} は中規模以上のもので、建物が多くあり道路や設備などが整備されているところを指す。{sodaq} はさらに規模が大きくなったもので、人が多くだいたいの施設も揃っており周辺の地域の中心地となっているような場所を指す。この 3 つの単語が指す範囲はそれぞれ背反である。 H~ 4045: {sodaq} が {teqiv} の下位語という扱いになっていたが、それぞれに地方都市っぽいイメージと大都市っぽいイメージがあり、それを上位語と下位語に位置づけるのは違和感があったため、意味範囲を背反とした。 S> {xolacac a solov aves i tel vo fosnal fe dus.} → 私の両親は 2 人で田舎に暮らしている。 -〈類〉 {teqiv}, {sodaq} * fosxek + 2594 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e/ を) 育てる, 養育する, 飼う M> ? U> {fosxek} は {e} 句のものがきちんと成長するように手助けすることを表すが、{vasnal} は何らかの恩恵 (例えば実を野菜として収穫したり食用に肉に加工したりなど) を得て消費するために {e} 句のものを育てることを表す。どちらも対象が人間か動物か植物かは区別されない。 H~ 3954: 「育てる」に相当する単語として {fosxek} と [nafval] があったが、語義を再編成し、[nafval] の方は削除して新たに {vasnal} を作成した。 -〈類〉 {nafval} * fotaq + 1137 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e/ を /zi/ から) 出す, 取り出す M> /zi/ にしまわれていた /e/ を外に出す。 -〈対〉 {lokud} * fotcik + 3513 〈動三〉 =〈副〉 相対的に =〈形〉 (/†/) 相対的な M> 何か別のものと比較してそれらとの関係性を基準にして。 H~ 3513: 形容詞と副詞の意味関係は III 型にした。これは「相対的な評価」というのは「相対的に見ることで作られた評価」と言い換えることができるので、形容詞用法はこの「作られた」が省略されていると見なせるためである。 -〈対〉 {kulvet} * fotol + 1659 〈名〉 =〈名〉 表面 M> 外側から見ることができる部分。 U> 英語の surface に当たる。「裏」の対義語ではないことに注意せよ。 * foval + 1137 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /zi/ から) 出る =: 出す M> 特定の範囲である /zi/ の外側へ移動する。 U> {zi} 句には建物や敷地などの範囲を表す単語が置かれ、境界を表す単語は置かれない。 -〈対〉 {kûv} * fovqot + 3412 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e/ を) 放棄する, 見捨てる, 手放す =〈形〉 (/†/) 放棄された, 見捨てられた M> /e/ の世話や管理をやめてそのままにする。 O> {e} 句にはより詳しく何が入るか? 造語時は建物が入ることを想定したが、例えばペットなども入るか? * fozâl + 2523 〈名〉 =〈名〉 コート, アウター, オーバー, 上着, 外套 M> 屋外で防寒などの目的で衣服の外側に着るもの。 U> 冬に外出するときに防寒目的で上に羽織り、比較的温かい屋内では脱ぐようなものを指す。 * fun + 1505 〈名〉 =〈名〉 落胆, 失望, がっかり M> 期待が叶えられなかったための悲しみ。 E> < {fon}.n。 * fus + 1979 〈動〉 =〈形〉 (/†/) .9 * fám + 2717 〈動〉 =〈形〉 (/†/) 早い, 先の M> 時刻の点で比較的前の。 E> < {fém}.v。 S> {zêfet a ces ca kossax te lôk afám emic ini tel.} → 彼は私より先に学校に着いていた。 -〈類〉 {zêk} -〈対〉 {qotil} * fâl + 1509 〈動〉 =〈形〉 (/†/) かわいい, かわいらしい =: 可愛い, 可愛らしい M> ? -〈上〉 {fehal}* -〈類〉 {hál}, {xár}, {yêm}, {lexat}, {mayak} * fârenhát + 2152 〈名〉 =〈名単〉 1 °F, 1 度, 1 華氏度, 1 ファーレンハイト度 =: °F, 度, 華氏度, ファーレンハイト度 M> ? E> < 「Fahrenheit」 /fɑː.ɹən.haɪt/。 * fèdex + 3936 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e/ に) 注目する, 着目する M> /e/ に関心をもって /e/ をより詳しく見たり調べようとしたりする。 * fèk + 1485 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e/ を) 知る, 知識をもつ M> /e/ に関する情報をいくらか分かっている状態になる。 U> {fèk} は {e} 句に人や学問や技術などをとる。一方、{sok} は {e} 句に知識の内容をとるので、多くの場合でそれは {kin} 節である。{fèk} と {sok} はそれぞれフランス語の connaître と savoir に似ている。{fèk/os/ e} [/S/] でほとんど {sok/os/ e zel avôl etecis loke} [/S/] と同じ意味になる。 U> {e} 句に人が置かれる場合、面識が全くなくても伝聞などである程度その人について知っている場合も表し得る。挨拶をしたり少し話したことがあるなどの多少の面識があるなら、{fedàt} も用いられる。 U> {e} 句に関する知識量がさらに増した単語が {kòfed} である。学問に関してなら専門家程度である。 S> {xâyod a vas, li kin etís fèkoc e ces a zis é kin etís kázoc e ces a zis.} → 単に誰かに知られること、もしくは単に誰かに見つけられることだけで幸せなのだ。 -〈類〉 {sok}, {kòfed} * fèl + 3800 〈名〉 =〈名〉 パートナー, 伴侶 M> 多くの時間をともに過ごしていて、一緒に行動している状態が自然だと感じられる人。 U> たいていは付き合っていたり結婚したりした相手がこれに該当するが、恋愛感情があるというニュアンスは弱く、一緒にいて自然だというニュアンスが強い。 * fèloz + 3485 〈動四〉 =〈動〉 (/a/ が /e’n/ を /ca/ と) 協力してやる, 協同してやる, 協調してやる =〈副〉 (/ica/ と) 協力して, 協同して, 協調して =: 協力する, 協同する, 協調する M> /ca/ と同じ目的をもって /ca/ の助けを借りつつ /e/ を行う。 * fèpal + 2700 〈名〉 =〈名〉 (/ica/ の) 気配, 気, 様子 M> /ica/ が近くにあるように感じさせる雰囲気。 U> 「兆候」のような意味はなく、{ica} 句には人などのモノ名詞が置かれる。 * fèt + 1624 〈名〉 =〈名〉 秋, 秋季 M> ? -〈関〉 {molaf}, {zalak}, {bisig} * fèv + 2675 〈名〉 =〈名〉 環境 M> ? U> 場所に見立てられる。 O> 「状況」の意味の {sôv} との違いは? なお、この単語は『{e xádis i zál}』で使うために作られた。 * fèz + 3527 〈名〉 =〈名〉 最近, 昨今, 近頃, ここ最近, このところ, ここのところ M> それほど離れていないある過去の時点から現在までの期間。 U> {ile} 句のような期間を具体的に明示する表現とは共起しない。具体的な期間を明示する目的では {zifiv} が使われる。 U> 現在までの長さのある期間を表すので、反復表現や期間相動詞とともに用いられるのが普通である。 S> {vomac licos olof a tel te fèz e’n lîdoc a ces e xoq vo kosxoq.} → 最近彼が図書館で本を読んでいるのをよく見る。 * fécit + 1981 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e/ を) 真似る, 真似する, 模倣する M> /e/ の特徴とほとんど同じになるように何かを行う。 O> {e} 句にとるものは要考察。{panoz} のように {e} 句はコト名詞をとることにしても良かったが、「彼の絵を真似る」など名詞をとる方が多い気がした上に、節をとるという用法にピンと来なかったため、{kin} 節ではなく名詞をとることにした。フランス語の imiter の語義「faire ou s’efforcer de faire dans le seul but de reproduire dans sa particularité」(CNRTL) も参照。 S> {ditat fécitis a’c e zel lesas e a tel.} → 私がすることを真似してください。 * fék + 1092 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e’n/ を /zi/ から) 聞く M> 情報である /e/ を /zi/ から伝えられる。 P> {e fèk} … 聞いて, ねえ。自分がこれから言うことを相手に聞いてほしいときに、相手の注意を惹くために間投詞的に用いられる。 -〈類〉 {qerit}* * fém + 2717 〈名〉 =〈名〉 早く, 早い時刻, 早い時間, 先 M> 比較的前の時刻。 U> {fev} とは異なり、{fém} は始めるまでの経過時間には言及せず、絶対的な時刻が前か後かのみを述べる。 S> {te zéc i saq, qifes feketas a tel te fém.} → 今日の朝は早く起きることができた。 -〈類〉 {zîk}* -〈類〉 {fev} -〈対〉 {qotal} * fér + 1050 〈名〉 =〈名〉 少女, 女の子, 女子 M> 14 歳から 17 歳くらいまでの女の人間。 -〈対〉 {qáb} * féref + 2131 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e/ に) 同情する, 憐れむ, 哀れむ, 不憫がる, かわいそうに思う, 気の毒に思う M> 悩んでいたり不幸な目にあっている /e/ の気持ちを想像して自分のことのように思う。 -〈類〉 {refcil}* * fésax + 1063 〈名〉 =〈名〉 女学生, 女子学生, 女子高生 M> ? E> < [férsax] < {fér} + [sax] (< {kossax})。 * fét + 1276 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e’n/ を) しようとする, これからする M> ? U> 助動詞的に用いられることが大半である。 U> {e} 句に未来時制無相の動詞をとり {fét} 自身は継続相になることで、その動詞の動作が開始相より前の段階であることを表す。なお、この表現では、相が明示されるだけで意志のニュアンスはない。意志のニュアンスが必要な場合は {zed} が使われる。 * fév + 1291 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e/ を /zi/ から) 借りる, 借用する M> /zi/ から許可を得て /e/ を一時的に自分のものとして使う。 U> 借りたものを比較的自由に扱えるというニュアンスが含まれる。詳しくは {lôq} の項を参照されたい。 U> {fév} と {zefek} の使い分けは、対義語である {lôq} と {caqol} の使い分けに準じる。 -〈類〉 {zefek}, {zefekfeg} -〈対〉 {lôq} -〈対〉 {zicat} * fêc + 1041 〈動主〉 =〈動〉 (/a/ が /ca/ に) 近づく, 近寄る, 接近する =〈形〉 (/†/, /ica/ から) 近い =: 近づける M> /ca/ との距離が短くなる。 U> 形容詞は場所に対しても使われる。 U> 「近くで」と副詞的に場所を表す表現としては、{fîc} を用いた {vo fîc} が使われる。{fêc} の副詞用法は用いられない。 -〈類〉 {lan}*, {cák}, {nîp}, {niciq} -〈類〉 {fetip} -〈対〉 {qon} * fêd + 1034 〈名〉 =〈名〉 ここ, この場所 U> 近接の場所の代詞。 * fêk + 1035 〈名〉 =〈名固〉 フェーク * fêklêdik + 4497 〈名〉 =〈名固〉 フェークレーディック E> < {fêk} + {lêdik}。 * fêz + 1964 〈動〉 =〈動〉 (/e’n/ を) するように思わせる, するように見えさせる =: するように思われる, するように見える, するようだ, 思われる, 見える, ようだ M> /e/ が起こるように周りの人を思わせる。 U> {a} 句をとらない。また、助動詞的に用いられることが多い。 U> 英語の seem に近い。 * fìk + 2874 〈名〉 =〈名〉 (/ie/ の) 知識 M> ? E> < {fèk}.n。 U> {fìk} はある一定の話題や分野 ({ie} 句で表される) に関するいくつかの知識の集まりを指し、{suk} は具体的な個々の知識を指す。例えば、「孤立語とは語と形態素がちょうど対応する言語」や「膠着語とは単語に接辞を付けてその単語の役割を明示する言語」などは言語学の類型論の事実であるが、このような特定ジャンルの知識を全てまとめて指すのが {fìk} であり、「孤立語とは語と形態素がちょうど対応する言語」という個別の知識をそれぞれ指すのが {suk} である。 -〈類〉 {suk} * fíled + 1889 〈名〉 =〈名〉 おばあさん, おばあちゃん, 老婦人, 老婦 M> 年老いた女の人間。 -〈対〉 {lôdiq} * fîc + 1288 〈名〉 =〈名〉 (/ica/ の) 近く, 付近, そば M> /ica/ からの距離が小さい場所。 E> < {fêc}.n。 U> {ica} 句の名詞を基準点とすると、{fîc} はその基準点から単に近い 1 点もしくは狭い範囲を表し、{fecil} は基準点から近い部分の比較的広い範囲を指す。また、{fecil} には基準点を (完全にとは言わないまでも) 取り囲んでいるイメージがある。 -〈類〉 {fecil} -〈対〉 {qun} * fîcdem + 2320 〈名〉 =〈名〉 (/izi/ の) 下, 下方, 根本 M> /izi/ の下側部分の近くの場所。 E> < {fîc} + {dem}。 -〈類〉 {dem} -〈対〉 {fîchif} * fîchif + 2320 〈名〉 =〈名〉 (/izi/ の) 上, 上方 M> /izi/ の上側部分の近くの場所。 E> < {fîc} + {hif}。 -〈類〉 {hif} -〈対〉 {fîcdem} * fîq + 1190 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e’n/ を) 待つ M> /e/ が実際に起こるのはまだかと思いながら、それまでの時間を過ごす。 U> {e} 句の内容が実現した瞬間が完了相。 U> {fîq} も {rapik} も、{e} 句に置かれる内容が起こることがほぼ確定的 (もしくは本人が起こると信じている) である場合に用いられる。{rapik} は、さらにその内容が好ましいことであってそれが早く実現しないかと思っているというニュアンスが加わる。どちらも待っている内容は確定的 (だと思っている) ので、願望のニュアンスは弱い。一方で {reloc} では、{e} 句に置かれる内容が起こるとは限らず、したがってそれが起こってほしいう願望のニュアンスが加わる。 H~ 2878: もともとの語義には「楽しみに」とあったが、楽しみにしてるとは限らないと思ったので削除した。さらに、「楽しみに待つ」という意味では {rapik} という単語が別にあるので、差別化のためにも {fîq} に楽しみにしているというニュアンスはない方が良いと思う。 H~ 3856: 語法欄に「{e} 句には {kin} 節が置かれるので人などを直接置くことはできない」と記載されていたが、自明な動詞の省略を十分適用できる場合だと考えたため、この記述は削除した。 -〈類〉 {rapik} -〈類〉 {reloc} * fît + 1237 〈動〉 =〈形〉 (/†/) 小さい, 小さな, ちっぽけな, 些細な M> ? -〈対〉 {vaxes} * fòcak + 3938 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e’n/ を) 仄めかす, 暗示する, 匂わせる M> /e/ を直接言うことなく、遠回しな表現や態度や表情などで /e/ を他の人に伝える。 * fòcek + 3938 〈名〉 =〈名〉 仄めかし, 暗示 M> 仄めかした内容。 E> < {fòcak}.n。 * fòkoc + 4493 〈動〉 =〈動〉 (/e’n/ が) 実現する, 現実になる, 叶う =: 実現させる M> 将来起きるかもしれないと思われていた願望や予兆や計画が実際に起こる。 U> {e} 句に置かれる現象には、夢や計画のようなポジティブなものも、悪夢や懸念のようなネガティブなものもあり得る。 -〈上〉 {kod} * fòn + 2837 〈名〉 =〈名〉 外, 屋外, 表 M> ? S> {bigitat vo fòn ovel emic ini revet a tel e’n lat.} → 外は思っていたより寒い。 * fôc + 1150 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e’n/ を) 始める, 開始する =: 始まる M> ? U> 開始相を用いて [/So/f] と表現する代わりに、「開始する」ということを強調して {fôc/o/k} [/S/as] と表現されることがある。このような開始相の代わりとしての用法では {fôc} 自身は完了相になるのが通例だが、動詞 [/S/] が表す動作が開始したことを強調しつつ、現段階ではその動作が行われた後の状態になっていることを表す目的で、{fôc/o/t} という継続相の形が用いられることも稀にある。以下の例文を参照せよ。 S> {pî, pa fôcat derexas?} → あれ、雨降り出してたの? -〈対〉 {dokol} * fôhak + 1035 〈名〉 =〈名固〉 フォーハック * fôlok + 2883 〈名〉 =〈名〉 縁, 輪郭 M> ? * fôpas + 3444 〈動〉 =〈形〉 ぼやけた, ぼけた =〈動〉 (/a/ が) ぼやける, ぼける =: ぼかす M> ? U> 色などの境界が連続的になって曖昧になっている状態を指す。近視の人が眼鏡なしで見る視界をイメージすると良いだろう。 * fôril + 2157 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が) 滑る, スリップする M> ? U> 姿勢を変えずにスーッと移動している感じを表す。水平面か斜面かは関係しない。したがって、氷などの上で滑ることも、滑り台を下ることも、{fôril} で表現される。ただし、氷や凍結した地面のような摩擦の少ない水平面上で、慣性のみに従って滑ることに対しては、特に {rislal} が使われる。例えば、スケートで氷の上を滑ることや、凍結した道路上を車が横滑りすることが、{rislal} に該当する。 U> 日本語の「スリップする」から想起されるような「バランスを崩している」というニュアンスはない。また、「滑って転ぶ」というニュアンスもない。 -〈類〉 {rislal} * fôs + 1235 〈名〉 =〈名〉 (/izi/ の) 外, 外部, 外側 M> ? -〈対〉 {kûz} * fôv + 1177 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e/ を /ca/ を) 開ける =: 開く M> ? U> {e} 句には実際に動かされてる部分が置かれ、{ca} 句には開いた状態にされるものが置かれる。具体的に言えば、{e} 句には「蓋」などが置かれ、{ca} 句には「箱」などが置かれる。 U> {e} 句と {ca} 句が同時に明示されることは稀で、基本的にはどちらか一方のみが明示される。{e} 句のみが述べられた場合は、蓋などを動かす動作に重点が置かれることになり、{ca} 句のみが述べられた場合は、それが閉じられた状態になることに重点が置かれる。 -〈対〉 {kutid} * galniv + 3473 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /zi/ に) 疼く, ズキズキする, ジンジンする M> 脈打つように /zi/ に痛みを感じる。 * garèd + 3779 〈名〉 =〈名〉 嵐, ストーム M> 強い雨が降り激しい風が吹いている箇所。 * garèdlèdel + 3779 〈名〉 =〈名〉 台風, ハリケーン, サイクロン M> ? E> < {garèd} + {lèdel}。 U> 激しい熱帯低気圧であれば発生場所によらず全て指す。 * geranet + 4484 〈名〉 =〈名〉 ザクロ =: ざくろ, 石榴, 柘榴 M> ? E> < 「granate」 /ɡɹæn.ɪt/。英語では「pomegranate」と言うが、後半のみが借用されている。 * gerîs + 3001 〈名〉 =〈名固〉 ギリシャ E> < 「Greece」 /ɡɹiːs/。 * get + 1979 〈動〉 =〈形〉 (/†/) .8 * gicaz + 1461 〈動三〉 =〈副〉 激しく, 強く, きつく =〈形〉 (/†/) 激しい, 強い, きつい M> 動作の勢いが強い。 -〈対〉 {fimer} * gidtal + 2443 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e/ を) 削る M> /e/ の表面に衝撃を与えて /e/ の一部分を少しずつ取り除く。 U> 虫歯の治療などで歯に衝撃与えて削っていくイメージがある。 * gifnit + 1502 〈名〉 =〈名〉 ナイフ M> ? U> 食事用のナイフのみを指す。 -〈上〉 {kigíq} * gildat + 1134 〈名〉 =〈名〉 岩, 岩石, 巨石 M> ? -〈類〉 {kadeg}* * gilit + 1143 〈動〉 =〈形〉 (/†/) 尖った, 鋭い M> 先端が非常に細くなっていて、簡単に何かに刺さりそうである。 -〈対〉 {doqgilit} * giljot + 1204 〈名〉 =〈名〉 苦境, 窮地, 危機, ピンチ M> 不利になり、その状態を立て直す手段もないような状況。 U> 語法や成句は {debeg} と同様である。 -〈類〉 {debeg}* * gilkov + 3321 〈名〉 =〈名〉 サメ =: 鮫 M> ? * ginet + 1293 〈名〉 =〈名〉 針 M> 布を縫うときなどに用いる先端が尖っている細い道具。 * ginol + 3681 〈名〉 =〈名固〉 オギノル N> ハイリア消失以前の設定における第 10 神で、動物の神。 N> もともとの名前は oginol だが、母音字で始まるのを避けるために最初の母音が取り除かれている。 -〈関〉 {lêsal}, {haròz}, {sây}, {xenât}, {reged}, {sifel}, {xâl}, {peruz}, {reyîl}, {fenih}, {génoh} * gipik + 1255 〈動〉 =〈形〉 (/†/) 危険な, 危ない M> 危害を負わせる可能性が高いような。 -〈対〉 {rasaf} * gisin + 1247 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e/ を) 切る M> 刃物などの鋭利なもので /e/ に力を加えて傷をつける。 * gisiv + 1140 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e/ を /ca/ に) 刺す, 突く M> 先端の尖っている /e/ で /ca/ を強く押して /ca/ の内部まで侵入させる。 U> もともとは穴が開いていなかったのに、針状のものを無理に押し込んで穴を開けつつ刺すことを意味する。ただし、錐で開けた穴にネジを刺す場合のように、もともとあった穴を広げつつ刺す場合は含意する。「鍵を鍵穴に刺す」や「ピアスを耳に刺す」などのように、それを刺すための穴がすでに作られていて、その穴を広げずに刺す場合は含意しないので、このようなときは代わりに {cictov} や {teskul} が用いられる。 H~ 2547: もともとは、刺されるものが {e} 句で刺すのに用いるものは {qi} 句で表現することになっていた。しかし、刺されるものを {ca} 句にし刺すものを {e} 句にする方が今は自然に感じるに、そのような格組で {gisiv} が使われている例文も存在したため、辞書の記述もこちらに変えることにした。類義語である {dalok} にも同様の変更を施した。 -〈類〉 {dalok} -〈対〉 {fosiz} * git + 1979 〈名〉 =〈名〉 .8 E> < {get}.n。 * gitâs + 3677 〈名〉 =〈名〉 ギター M> ? E> < 「guitar」 /ɡɪ.tɑː/。 H~ 3677: 固有語にせず借用した理由は {váolin} の項を参照。 * gizes + 1069 〈動〉 =〈動〉 (/a/ の) 頭が冴える, 頭が回る, 冴える M> 思考力が良くなり、様々なことを的確に考えられるようになる。 -〈対〉 {folnas} * gizèl + 3415 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e/ を) 攻撃する, 攻める, 襲う M> /e/ より優位な立場になろうとして /e/ に対して進んで行動を起こす。 * golgut + 1045 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が) むかつかせる =: むかつく M> 自分を怒らせた人を苦しめてやりたいと思うほどに怒る。 U> 実際に相手を苦しめたかどうかは含意しない。 -〈上〉 {bâg}* * gol~ + 2507 〈名〉 =〈名固〉 [g] * gudat + 1505 〈名〉 =〈名〉 絶望, 絶望感 M> 今後に希望がないという思い。 E> < {gudit}.n。 * gudbiq + 1044 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /zi/ を) 寂しがる =: 寂しい M> 近くにいてほしい /zi/ に見捨てられたように感じて寂しがる。 -〈上〉 {qôf}* * gudit + 1044 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が) 絶望する M> 今後に希望がないと感じる。 U> 絶望の度合いがさらに大きくなったのが {gûdeb} である。 -〈下〉 {gûdeb} * gulel + 1649 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /zi/ に) 痛む, 痛みを感じる =: 痛い M> ? U> 肉体的な痛み全般を表す。 U> {zi} 句には体の部位が置かれる。 U> 痛んでいる状態は経過相で表される。 H~ 3947: 痛んでいる状態は継続相で表すことになっていた。しかしそれだと、痛みを感じるのが完了相の後ということになり、無相で「痛む」と言った場合に痛んでいないことになる。これは奇妙なので、痛んでいる状態は経過相で表すよう変更した。 * gulil + 1649 〈名〉 =〈名〉 痛み, 痛覚 M> ? E> < {gulel}.n。 * gulod + 2009 〈動〉 =〈形〉 (/†/) 苦い, 渋い M> ? * guvot + 1649 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が) 苦しむ, つらくなる =: 苦しい, つらい M> 肉体的に我慢しがたい状態になる。 U> 肉体的な苦痛全般を表すので、例えば傷が痛む場合も {guvot} で指されるが、痛みによる苦痛は普通 {gulel} で表現され {guvot} は使われない。 * gébet + 1624 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e/ を) 怪我する, 傷つく, 負傷する =: 怪我する, 傷つく, 負傷する M> ? U> 切り傷のように外から見て傷が分かるものを指す。捻挫などは含まない。出血を伴っているというニュアンスがある。 * gébit + 1624 〈名〉 =〈名〉 傷, 怪我, 外傷 M> ? E> < {gébet}.n。 U> {gébet} と同じく、外から見える傷のみを指す。 * génoh + 3681 〈名〉 =〈名固〉 グレイノア N> ハイリア消失以前の設定における第 12 神で、想像や破壊や変化の神。 N> もともとの名前は greinoa なので、そのまま借用するなら [gerénoas] や [gerénoh] となるはずだが、2 音節に収まるように r が脱落した形で借用されている。 -〈関〉 {lêsal}, {haròz}, {sây}, {xenât}, {reged}, {sifel}, {xâl}, {peruz}, {reyîl}, {ginol}, {fenih} * gùt + 1829 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が) 不快になる, 不愉快になる =: 不快な, 不愉快な M> ? H~ 3444: もともとは「ウッと目を背けたくなるような不快感」という意味だったが、1 音節の短い基礎語にしては意味が具体的すぎる気がしたので、日本語の「不愉快」程度の広めの意味に変更した。 S> {gùtez a tel li kin kéces a ces ca tel e’n salat a’l e adavom.} → 彼に太っていると言われて私は不愉快な気分になった。 -〈対〉 {rahas} * gûdeb + 1044 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が) 絶望する, 打ちのめされる =: 絶望する, 打ちのめす M> ? -〈上〉 {gudit}* * hafas + 1070 〈動〉 =〈形〉 (/†/) 桃色の, ピンクの M> ? * hafe + 1373 〈間〉 =〈間〉 (/e’n/ を) ありがとう, ありがとうございます E> < {hafer}。 U> {e} 句として感謝の内容を置き {hafe} を修飾できる。この場合は {hafe} と {e} の間のタデックは不要 (あっても良い)。例文を参照。 S> {hafe e kin feraces a loc ca tel te tazît.} → 昨日手伝ってくれてありがとう。 * hafer + 1373 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e’n/ を /ca/ に) 感謝する M> ? E> 相手に感謝の気持ちを伝えている必要はなく、心の中でありがたいと思っていれば {hafer} と言える。 * hafes + 1070 〈名〉 =〈名〉 ピンク, 桃色 M> ? E> < {hafas}.n。 * halat + 1838 〈動〉 =〈形〉 (/†/, /ica’n/ に) 天才な, 天才的な, 非凡な M> 他の人が少し努力したくらいでは達することのできないような /ica/ をする能力をもった。 * halcos + 3450 〈名〉 =〈名〉 天気, 天候 M> 気温や湿度および風や雲や降雨の状態。 * halet + 1838 〈名〉 =〈名〉 (/ica’n/ の) 才能, 天賦 M> 他の人が少し努力したくらいでは達することのできないような /ica/ をする能力。 E> < {halat}.n。 * halfet + 1574 〈動五〉 =〈動〉 (/a/ が) はためく, そよぐ, 翻る, ヒラヒラする =〈副〉 ヒラヒラと M> 布状のものである自分自身が波のように揺れ動く。 S> {litikes a ces ca tel fa halfeteq li’s a hâl.} → 彼女はスカートを翻らせながら私の方を向いた。 * halif + 1139 〈特〉 =〈特〉 すなわち, つまり M> より分かりやすく言い換えられた。 U> 基本的に [/S/] {é} [/Z/] {ehalif} の形で用いられる。{é} 以下が挿入構文になることも多い。 S> {vahixat a ces. dukocaqat ehalif a ces vo valtih.} → 彼は死んだ。つまりこの世にはいないのだ。 * haliv + 1500 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e’n/ に) 慣れる, 手慣れる, 習熟する M> /e/ を何度も行ううちに /e/ が上手にできるようになる。 -〈類〉 {pafen} * halxaf + 1249 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e/ を) 抱く, 抱き締める M> /e/ をしっかりと抱く。 -〈類〉 {kafel}* * halyef + 2320 〈名〉 =〈名〉 桜 M> ? * hanif + 1128 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が) 溶ける, 融ける, 融解する, 液化する =: 溶かす, 融かす M> 固体であった状態から、熱や圧力の変化によって液体に変化する。 U> 一般に液体に変化することを表すが、普通は熱を加えることで液体にすることを表す。 -〈類〉 {pamer}* -〈対〉 {bilkot} * hanot + 1034 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e/ を /ca/ に) 放る, 放り投げる M> 手に持っている /e/ を /ca/ に向かってそっと投げる。 -〈上〉 {foles}* -〈類〉 {zedlig} * hap + 1070 〈動〉 =〈形〉 (/†/) 安い, 安価な, 廉価な M> 価格が比較的低い。 U> 英語の cheap とは違い、「安っぽい」などの質の低さは含まない。単に価格が低いことだけを示す。 -〈対〉 {xodol} * hapet + 1070 〈名〉 =〈名〉 ウサギ =: 兎, うさぎ M> ? * har + 1069 〈動〉 =〈動〉 (/a/ の) 気分を良くなる, 幸せになる, 幸福になる, 嬉しがる =: 気分が良い, 幸せな, 幸福な, 嬉しい M> 少しのことでは怒ったり悲しんだりしないような気分になる。 U> 一般的な正の感情を表す基本的な単語。 * hardot + 1863 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が) ため息をつく M> 緊張が解けたり失望したときなどに大きく息を吐く。 * haròz + 3681 〈名〉 =〈名固〉 ハロイズ N> ハイリア消失以前の設定における第 2 神で、空気と風の神。 -〈関〉 {lêsal}, {sây}, {xenât}, {reged}, {sifel}, {xâl}, {peruz}, {reyîl}, {ginol}, {fenih}, {génoh} * hasax + 1249 〈名〉 =〈名〉 雲 M> ? * hasef + 1149 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が) 浮く, 浮かぶ, 浮遊する M> 液体や気体の中間および空中などにとどまる。 U> 空中に浮かんでいる場合、{hasef} と {hirfis} は似たような意味を表す。ただし、{hasef} は移動することがほとんどなく、{hirfis} は移動しているという点で異なる。 -〈類〉 {rihal}*, {hirfis} * hasix + 2152 〈動〉 =〈動〉 曇る, 曇りになる, 雲天になる =: 曇り, 雲天の M> ? E> < {hasax}.v。 * hasôc + 2715 〈動〉 =〈副〉 気軽に, 気楽に M> それを行いづらくさせるような状況ではなく。 U> {hasôc} と {peraf} はどちらも、被修飾語の動作を行うための障壁が少ないことを表す。違いは、{hasôc} ではその障壁は状況的なもので、{peraf} ではその障壁は精神的なものであるという点である。 -〈類〉 {peraf} * haves + 1263 〈動五〉 =〈動〉 (/a/ が /e/ を) 自由にする =〈副〉 自由に, 好きに, 好きなように M> 行いたいと思うことを行えるような状態に /e/ をする。 U> これまで何かしらの束縛があり、それが終わって気持ちが晴れ晴れしているというイメージを加えたのが {rafhas}。英語で例えると、{haves} は freedom に、{rafhas} は liberty に似ている。 -〈類〉 {rafhas} * hax + 1094 〈名〉 =〈名〉 満足, 満足感, 幸せ, 幸福, 幸福感 M> ものごとがうまくいったときに感じる良い気分。 E> < {hix}.n。 -〈類〉 {vêf} * hay + 1050 〈名〉 =〈名〉 少女, 女の子, 女子 M> 8 歳から 14 歳くらいまでの女の人間。 -〈対〉 {tiqat} * hef + 2712 〈動〉 =〈形〉 (/†/, /izi/ から) 上の, 上方の M> ? E> < {hif}.v。 H~ 2713: 歴史的な事情により、名詞の「上」を動辞化して形容詞の「上の」を造語することになった。同じような構造の「近く」と「近い」は、形容詞から名詞を作っているので、少し統一感がない。動辞化と名辞化は互いに逆操作なので、どちらが先にあろうと音韻的には矛盾することはないが、音象徴を名詞と形容詞のどちらが強くもっているかが変わるので、少し問題である。{dam}, {suc}, {cev} や、まだ形容詞用法を作っていないが {caf}, {zic} なども同様の問題を抱えている。ただ、{fêc} は動詞として「近づく」の意味として使うのでこちらがメインという感じがあるが、{hef} を動詞として「上の方に行く」として使うかというとおそらく使わない。したがって、「近い」については動辞からとし、「上」については名辞からとするのは、確かに統一感はないが理にかなっているとも言える。そのため、統一はせず現状を維持することにした。 -〈対〉 {dam} * helcas + 1389 〈名〉 =〈名〉 遊び, お遊び, おふざけ M> 真剣にではなくやっていること。 E> < {helcis}.n。 * helcis + 1389 〈動四〉 =〈副〉 遊び半分で =〈動〉 (/a/ が /e’n/ で) 遊ぶ, ふざける, 遊び半分でやる M> 真剣にではなく。 U> 単に真剣でないことを表し、「相手をからかう」などの意味は含まない。この意味では {ziltis} を使う。 -〈類〉 {rahit}* -〈対〉 {cazec} * her + 1421 〈名〉 =〈名〉 良い気分, 幸せ, 幸福, 幸福感 M> 少しのことでは怒ったり悲しんだりしないような気持ち。 E> < {har}.n。 * hes + 2507 〈名〉 =〈名固〉 [h] * hidal + 3912 〈名〉 =〈名〉 屋根, ルーフ M> 建物の上側を覆って外側と内側を仕切っているもの。 * hidalkeq + 3912 〈名〉 =〈名〉 テント, タープ, 天幕 M> 日差しや風を遮る屋根部分とそれを支える骨組みなどから成り、簡易的に作業や生活ができる空間を作るもの。 E> < {hidal} + [keq] (< {keqik})。 U> キャンプなどで使う三角形状のテントのように壁に相当する部分があるものも、パイプテントやタープテントのような屋根だけがあるものも指せる。ただし、傘状の簡易的なものは {litézkeq} で表す。 U> 遊牧民などが住居として使うものは指さない。 -〈類〉 {litézkeq} * hidsol + 1037 〈名〉 =〈名〉 橋 M> ? * hif + 1074 〈名〉 =〈名〉 (/izi/ から) 上, 上方 M> ? U> 上下は絶対的位置 (つまり上なら重力とは反対方向で下なら重力と同じの方向) による。例えば、ひっくり返して置かれた箱から見て {hif} が指す空間は、そのとき重力とは反対方向を向いている箱の底側の空間になる。 U> 上に乗っているのか単に上方にあるだけなのかの区別 (英語で言うなら on と above の区別) はなく、文脈で判断される。 -〈類〉 {fîchif} -〈類〉 {hilît} -〈対〉 {dem} * hikot + 1456 〈名〉 =〈名〉 (/ie/ の) 覆い, カバー M> /ie/ を覆っているもの。 E> < {hikut}.n。 * hikut + 1128 〈動対〉 =〈動〉 (/a/ が /e/ を /zi/ で) 覆う, かぶせる =〈形〉 (/†/, /izi/ で) 覆われた M> 一方の面で固定されている /e/ に対して他方の面の /zi/ を置き、/e/ が見えなくなるようにする。 U> 覆われるものは {e} 句で、覆うのに使うものは {zi} 句で表現する。 U> 地面や壁などの他のものですでに一方の側が隠されているとき、もう一方の側を覆って見えなくするのが {hikut}。どの方向からも隠されていない状態で、全体を見えないように覆うのが {nakus}。言い換えれば、結果的に 2 つ以上のもので覆われるなら {hikut} で、1 つだけのもので覆われるなら {nakus}。 -〈類〉 {nakus} -〈類〉 {laqfok} * hilac + 3849 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が) 上昇する, 上る, 上がる, 浮上する, 浮き上がる M> 上下方向に注目して上方向に移動する。 U> 空中か水中かは問わない。 U> 垂直成分の位置の変化に注目した表現である。垂直に移動しているとは限らない。 -〈対〉 {devem} * hilef + 1311 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e/ を) 大好きになる =: 大好きだ, 大好き M> /e/ がとても良いものだと思うようになる。 -〈類〉 {sâf}* * hilok + 1072 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が) 起きる, 起き上がる M> ? -〈対〉 {deras} * hilsax + 2133 〈動〉 =〈形〉 (/†/) 偉大な, 立派な, 偉い M> 非常に意味のあることをして多くの人に認められている。 U> 被修飾語は人。 * hilsot + 1756 〈動〉 =〈形〉 (/†/) 上位の, 上級の M> ? U> 「優れている」という意味合いはない。 -〈対〉 {citled} * hilvit + 2149 〈名〉 =〈名〉 飛行機, 航空機 M> ? U> 翼による揚力で空中を飛ぶものを指す。飛行船やヘリコプターとは異なる。 * hilît + 2774 〈名〉 =〈名〉 (/izi/ の) 頂上, 頂, 天辺 M> /izi/ の最も上にある部分の周辺。 U> {hilît} は {hif} と意味が似ているが、{hilît} には、{izi} 句のものが上に尖った三角形状の形をしていて、その尖った部分の先端付近というニュアンスが加わる。例えば、{hilît izi hinad} は山頂付近しか指さないが、{hif izi hinad} は裾野の上空を含み得る。 -〈類〉 {hif} * hinad + 1664 〈名〉 =〈名〉 山 M> 周りの土地と比べて高さが非常に高くなっている部分。 S> {tîvifes a ces te hisezec a’s e hinad aquk.} → 彼はあの山に登っている最中に姿を消した。 * hinof + 1050 〈名〉 =〈名〉 姉, お姉さん, お姉ちゃん M> 同じ両親から生まれた女の子供のうち、年上の方。 -〈関〉 {yaf}, {nîl}, {qaled} * hinofcîf + 2896 〈名〉 =〈名〉 従姉, 従姉妹 M> 姉以外の親戚で、自分と年齢が近い年上の女性。 E> < {hinof} + {cîf}。 -〈関〉 {yafcîf}, {nîlcîf}, {qaledcîf} * hiq + 1094 〈動〉 =〈形〉 (/†/) 高い M> 地面などの基準となる水平面から上端までの距離が大きい。 U> 地面などの基準面からの上方向への距離が長いのが {hiq} で、基準面から下方向への距離が長いのが {dêm}。基準面から上への距離が長い位置を表すのが {hîc}。{hiq} と {dêm} は物についての表現で、{hîc} が位置についての表現である。 U> 人間の背の高低は {hiq} と {déf} は用いるのではなく、{lot} と {tev} を用いる。これは、{hiq} や {déf} を使うには、何か基準となる一定の面 (普通は地面) が必要となるからである。人間は地面に固定されているわけではないので、{hiq} などは使えないという理屈である。 -〈類〉 {dêm}, {hîc} -〈対〉 {déf} * hiras + 2312 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e/ を) 敬う, 尊敬する, 敬意を抱く M> /e/ に自分より優れた点があると感じて、/e/ に対して配慮した行動をとる。 -〈対〉 {déqit}, {belted} * hirfis + 1067 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が) 飛ぶ, 飛行する, 舞う, 漂う M> ゆっくりと軽そうに飛ぶ。 -〈類〉 {lohis}* -〈類〉 {hasef}* * hirkes + 3938 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e/ を) 発展させる, 発達させる, 進歩させる =: 発展する, 発達する, 進歩する M> 機能やシステムや規模などの良さの段階が上がる。 S> {zefâles a ces e hirkes ie qilxaléh.} → 彼はシャレイア語の発展に貢献した。 -〈類〉 {sahít}* * hisez + 1255 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e/ を) 登る, 上る, 上がる M> 傾いている部分のある /e/ の上を通って、下方から上方へ移動する。 -〈対〉 {denit} * hisot + 1246 〈名〉 =〈名〉 天井 M> 部屋の上部を仕切っている部分。 * hit + 1068 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が) 立つ, 立ち上がる =: 立たせる M> 縦になり、 脚で自分の体重を支える姿勢をとる。 U> {a} 句は主に人 (まれに動物) が来る。「建物が立っている」 などの用法はない。 U> 上体を起こすことまで含意する。したがって、{hitac a monaf} は猫が 2 本の後ろ脚で立ち上がっている状態を表す。日本語では「4 本脚で立つ動物」のように「身体を支える」程度の意味で「立つ」と言うことがあるが、{hit} はそれより意味が狭い。 -〈対〉 {déq} * hitaz + 2142 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e/ を) 持ち上げる M> 置かれている /e/ を取り上げる。 -〈類〉 {hîf}*, {dehis} * hitál + 1994 〈名〉 =〈名〉 鳥, 鳥類 M> 昆虫を除く翼によって空を飛ぶ動物。 U> 空を飛ぶ動物であっても蝶などの昆虫は含めない。 H~ 3241: もともとは「羽毛がある」という条件が語義に書かれていたが、おそらくこれは蝶などの昆虫を除外するためのもので、羽毛の有無が本質ではない気がしたので、コウモリも鳥として扱いたいという理由もあり、「昆虫を除く」に書き換えた。 -〈上〉 {vafos} * hiv + 1057 〈述〉 =〈述〉 最も, 一番 M> ? -〈対〉 {doqhiv} * hivas + 1428 〈名〉 =〈名〉 空, 天空, 上空 M> 地上から非常に高い位置の空間。 -〈類〉 {hîx}* * hivaslikxel + 4675 〈名〉 =〈名〉 花火, 煙火, 打ち上げ花火 M> ? E> < {hivas} + {likxel}。 U> 典型的には夜空に打ち上げられるものを指す。花火大会によっては地面から火花を吹き出す装置が一緒に使われていることもあるが、それを指すこともある。 O> 合成語の構成にあまり納得がいっていない。「輝く空」ならオーロラを指していそうでもある。より良さそうな構成を考える。 -〈類〉 {nátlikxel}* * hivzes + 3536 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が) 勢いを増す, 隆盛する, 栄える, 興る M> 活動の勢いや能力が増加する。 -〈対〉 {deznot} * hix + 1069 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が) 満足する =: 満足な M> 欲求や望みの通りのことが起こったために気分が良く思う。 U> 語義に「欲求や望みの通りのことが起こる」とあるが、自分が望みを叶えるために行動した場合でも、他の人の活動によって望みが叶った場合でも {hix} を使える。自分が実際に行動していて、その望みの内容が「難しいことをやり遂げる」である場合は、特に {vâf} と言える。 -〈類〉 {vâf} -〈対〉 {tèg} * hizak + 1202 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e’n/ に) 挑戦する, チャレンジする M> 困難な /e/ を達成しようとする。 * hizek + 1239 〈名〉 =〈名〉 挑戦, チャレンジ M> 何とか達成しようとして行う困難なこと。 E> < {hizak}.n。 * hizel + 1140 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e/ で /ca/ に) 勝つ, 勝利する =: 勝たせる M> /e/ で競い合い、決められた基準のもとで /ca/ より優位な立場になる。 U> 競うゲームが {e} 句、競う相手が {ca} 句なので注意。 -〈対〉 {fidev} * hodem + 1291 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が) 虚無感を感る M> 過去に価値のないことをしてしまったためにつらくなる。 * hodim + 1291 〈名〉 =〈名〉 虚無感, 虚脱感 M> 過去に価値のないことをしてしまったことによるつらい感情。 E> < {hodem}.n。 * hokis + 4589 〈名〉 =〈名〉 ホッケー, フィールドホッケー, 杖球 M> E> < 「hockey」 /hɒk.i/。 * holap + 1995 〈動〉 =〈形〉 (/†/) アホな, 間抜けな, 馬鹿な =: 阿呆な, バカな M> ? O> {tebem} の項を参照。 -〈類〉 {tebem}*, {patuf} * holpas + 1041 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /zi/ から) 消える, 消え去る, 消え失せる, なくなる, 消滅する M> 他のものが気づかないうちに /zi/ から消える。 -〈上〉 {pariq}* * holvep + 4329 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e/ を) 浪費する, 無駄遣いする, 散財する =: 無駄使いする M> よく考えるとあまり必要のないことや役に立たないことのために /e/ を消費する。 -〈上〉 {foqet} * holveplof + 4329 〈動〉 =〈形〉 (/†/) 浪費がちな, 浪費家の, 無駄遣いの多い =: 浪費しがちな M> よく無駄遣いをする。 E> < {holvep} + {lof}。 * homel + 3807 〈動主〉 =〈動〉 (/a/ が /e’n/ に) 無関心になる, 関心をなくす =〈形〉 (/†/) 無関心な, 関心がない M> /e/ について何とも思わない状態にする。 U> {xokas} のような「知りたい」という興味がなくなったというより、単に無関心でどうでもよくなったことを表す。 O> {e} 句にとるのはコト名詞で良いか? {pefen} と似ている気がする。 * horok + 3212 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が) ホッとする, 気が抜ける, 安心する M> 緊張が解ける。 -〈類〉 {kelit} -〈対〉 {kizid} * hot + 1979 〈名〉 =〈名〉 .3 E> < {hut}.n。 * hut + 1979 〈動〉 =〈形〉 (/†/) .3 * hàk + 1837 〈名〉 =〈名〉 空気, 大気 M> ? * hàsil + 4378 〈名〉 =〈名〉 蝋燭, キャンドル M> ? * hál + 1035 〈動〉 =〈形〉 (/†/) かわいい, かわいらしい =: 可愛い, 可愛らしい M> 接していると自然と心が和むようで好感をもてる。 -〈上〉 {fehal}* -〈類〉 {xár}, {fâl}, {yêm}, {lexat}, {mayak} * hálem + 1871 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /ca/ に) 甘える, 甘ったれる M> 普段以上に /ca/ に馴れ馴れしくしてかわいがられようとする。 * háp + 1134 〈動〉 =〈形〉 (/†/) 軽い, 軽量の M> 持ち上げるのにあまり力を必要としない。 -〈対〉 {dôz} * hâ + 3140 〈間〉 =〈間〉 はぁ, ふう U> 疲れたときなどにつくため息を表す。 * hâc + 1292 〈名〉 =〈名〉 高く, 高所 M> 基準面からの上方向への距離が大きい場所。 E> < {hîc}.n。 -〈対〉 {dìl} * hâl + 1141 〈名〉 =〈名〉 スカート M> ? U> 丈の長さは日本語と同じように {lot} と {tev} で表現する。 U> 丈の長さによる分類では、短い方から順に {hâlnafot}, {hâlfésax}, {hâltadis}, {hâllot}。 * hâlcekìd + 3144 〈名〉 =〈名〉 吊りスカート M> 上部に取り付けられた紐を用いて肩に吊るすようにして着るスカート。 E> < {hâl} + {cekìd}。 * hâlfésax + 1495 〈名〉 =〈名〉 ミニスカート, ミニスカ M> 自然に座ったときに膝が完全に見える程度の丈のスカート。 E> < {hâl} + {fésax}。 U> {hâl atev} と言った場合にどのくらいの短さを指すかは表現者の意図や文脈によるが、{hâlfésax} は概ね語義にあるような丈のものを指す。 -〈関〉 {hâlnafot}, {hâltadis}, {hâllot} * hâllofòm + 3151 〈名〉 =〈名〉 巻きスカート, ラップスカート M> 1 枚の布を腰に巻き付けてスカート状にして着る衣服。 E> < {hâl} + {lofòm}。 * hâllot + 3407 〈名〉 =〈名〉 ロングスカート, マキシスカート M> 脚全体をほとんど覆う丈のスカート。 E> < {hâl} + {lot}。 -〈関〉 {hâlxár}, {hâlfér}, {hâltadis} * hâlnafot + 3407 〈名〉 =〈名〉 マイクロミニ, マイクロミニスカート M> 股下が数 cm 程度の丈のスカート。 E> < {hâl} + {nafot}。 -〈関〉 {hâlfésax}, {hâltadis}, {hâllot} * hâlqeh + 2889 〈名〉 =〈名〉 ジャンパースカート M> 主にトップスの上に重ねて着る、上衣とスカートが繋がっている衣服。 E> < {hâl} + [qeh] (< {qehiz})。 -〈類〉 {lâfas} * hâltadis + 3407 〈名〉 =〈名〉 ミディスカート, 膝丈スカート M> 立ったときに裾が膝付近になるような丈の長さのスカート。 E> < {hâl} + {tadis}。 -〈関〉 {hâlxár}, {hâlfér}, {hâllot} * hâltolic + 3856 〈名〉 =〈名〉 プリーツスカート M> ? E> < {hâl} + {tolic}。 * hâr + 1067 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が) 微笑む, 笑う, 笑む, 綻ぶ M> ? -〈類〉 {rez}* * hâv + 2443 〈名〉 =〈名〉 気体, ガス M> ? -〈関〉 {kakiz}, {rìm} * hês + 3904 〈名〉 =〈名単〉 1 Hz, 1 ヘルツ =: Hz, ヘルツ M> ? E> < 「Hertz」 /hɜːt͡s/。 * hîc + 1292 〈動〉 =〈形〉 (/†/) 高い M> 基準となる水平面から上への距離が大きい位置にある。 U> 「高いところを」という意味での「高く」を表現しようとして {hîc} を副詞用法で用いるのは誤り。正しくは {vo hâc} とする。 -〈類〉 {hiq}*, {dêm} -〈対〉 {dèl} * hîf + 1149 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が) 上がる, 上昇する =: 上げる M> 上方向へ移動する。 U> {hîf} は単に {li} 句のものの高度を上昇させることのみを表す。これとは違い、{hitaz} と {dehis} は、何かに置かれているものを、手で持ったり何かで支えたりして上方向に動かすことことを表す。この 2 つの単語は、{hitaz} において持ち上げられるものはただ単に置かれているものだが、{dehis} のそれは落ちているものである、という点で異なる。 -〈類〉 {hisez}, {hitaz}, {dehis} -〈対〉 {dêv} * hîx + 1128 〈名〉 =〈名〉 空, 天空 M> ? U> 地上から上を見上げると空が見える。このとき、実際にはそうではないが、上空には天井が存在してそこに空が貼りついているようにも見える。このようなイメージをもった「空」が {hîx} である。したがって、{hîx} は平面的である。一方、地上からかなり高い位置の空間を指すのが {hivas} である。これから分かるように、{hivas} は {hîx} の下にある。地上から見たときの星や太陽や月は {hîx} にある。 -〈類〉 {hivas} * hîxlon + 1195 〈名〉 =〈名〉 夜空 M> 夜の空。 E> < {hîx} + {lon}。 U> {hîx ite lon} と同じ意味だが、{hîxlon} にはその夜空が美しいということがニュアンスとして含まれる。 * hôn + 4640 〈名〉 =〈名〉 ホルン =: フレンチホルン M> ? E> < 「horn」 /hɔːn/。 * hôr + 1044 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が) 切なくなる, 哀しくなる =: 切ない, 哀しい M> 何かが周りに存在しないような気分になり悲しむ。 * hûr + 1505 〈名〉 =〈名〉 切なさ, 哀しさ M> 何かが周りに存在しないような悲しい気分。 E> < {hôr}.n。 * i + 1034 〈助外〉 =〈助名〉 ~の U> 連体修飾などを表す。 U> [/S/] {i} [/Z/] と書かれたとき、考えられる意味は以下の 4 つである。1 つ目は、「/Z/ が所有している /S/」で、この「所有」は {kût} 的な意味でも {kav} 的な意味にもなり得る。{kût} 的な意味の場合は {ku} を使うこともできる。2 つ目は、「/Z/ の一部分である /S/」 である。これは 1 つ目の意味とも関連する。3 つ目は、/S/ に性質や特性を表す単語が置かれるパターンで、/Z/ におけるその性質を表す。例えば、{taklot i dev} は「ペンの長さ」の意味で、{velex i sòlad} は「携帯の色」の意味になる。4 つ目は、限定節の動詞が省略されたときにその動詞に係っていた基本助接詞の代わりとして見られる。例えば、{tolék i ces} で「彼が作った料理」の意味になる。これ以外の形の名詞修飾は、一般助接辞の非動詞修飾形を用いる。これについては、各単語の語義欄に記載してある。 N> この助接辞の語幹は本来 ∅ (語幹なし) であり、この語幹に活用接頭辞がついた形が {i} であるが、∅ は辞書の見出し語にしづらいという事情があり、活用形の {i} を見出し語としている。したがって、名詞を修飾するからといって、さらに活用接頭辞をつけて [ii] としてはならない。 -〈類〉 {ku} * indas + 3485 〈名〉 =〈名固〉 インド E> < 「India」 /ɪn.di.ə/。例外的に -ia が /ə/ であるとして音写されている。 * indonîjas + 3485 〈名〉 =〈名固〉 インドネシア E> < 「Indonesia」 /ɪn.də.niː.ʒə/。 * it + 2507 〈名〉 =〈名固〉 [i] * italis + 3485 〈名〉 =〈名固〉 イタリア E> < 「Italy」 /ɪ.tə.li/。 * japan + 1873 〈名〉 =〈名固〉 日本, 日本国 E> < 「Japan」 /d͡ʒə.pæn/。 * jeled + 3117 〈動二〉 =〈形〉 (/†’n/) 失礼な, 無礼な, 非礼な, 失敬な =〈副〉 失礼にも, 無礼にも, 非礼にも, 失敬にも M> ? -〈対〉 {xolsac} * jelvet + 1303 〈名〉 =〈名〉 蚊, ハエ M> 空中を飛ぶ小型の虫。 U> 蚊なのかハエなのかは特に区別されず、空中を飛び回るせいで鬱陶しい虫全般を指す。 H~ 4076: もともとは {bunat} と {lohis} との合成語だったが、蚊はまあまあ見かけるのと「空中を飛ぶ鬱陶しい虫」という広い語義であることから、単純語として作り直した。 * jes + 1979 〈動〉 =〈形〉 (/†/) .5 * jibnus + 4480 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が) 飢える M> 食べ物をほとんど食べることができておらず、通常の生活ができないほど空腹になる。 -〈類〉 {vetul} * jibnusvâc + 4480 〈名〉 =〈名〉 飢饉 M> 食べ物が不足して多くの人が飢えている現象。 E> < {jibnus} + {vâc}。 * jirâf + 2216 〈名〉 =〈名〉 キリン M> ? E> < 「giraffe」/d͡ʒɪ.rɑːf/。 H~ 4332: もともとは {nelas} と {lot} の合成語で [nellot] という綴りだったが、あまり身近な動物ではなく固有語は不要だと考えたため、借用語とした。 * jis + 1979 〈名〉 =〈名〉 .5 E> < {jes}.n。 * jivol + 3994 〈動対〉 =〈動〉 (/a/ が /e/ を) 散らかす =〈形〉 (/†/) 散らかった =: 散らかる M> /e/ にあるものが秩序のない状態にする。 S> {jivolat ovel ebam e sokul i ces.} → 彼の部屋はとても散らかっている。 -〈対〉 {xôy} * jocdeb + 4605 〈動〉 =〈形〉 (/†/) 騒がしい, やかましい, うるさい M> 不愉快なほどに大きな物音を発している。 -〈上〉 {bávot} * jodet + 2009 〈名〉 =〈名〉 影 M> 光が当たらないことによって周りと比べて暗くなっている部分。 * jodog + 1128 〈名〉 =〈名〉 闇, 暗闇 M> 光を消し周辺を暗くするもの。 U> 辺りを明るくする光と対照的に、辺りを暗くするものが {jodog} である。実際には光がない状態を「暗い」と言うので {jodog} は実在しないが、暗い場所は「暗さ」を作り出す何かで覆われているという認識も自然であるため、そのような認識があるときに {jodog} が使われる。 -〈対〉 {xál} * jodogxav + 3409 〈名〉 =〈名〉 極夜 M> 1 日を通して太陽がずっと沈んでおり空が十分明るくならない現象。 E> < {jodog} + {xav}。 -〈対〉 {xahaljodom} * jodom + 1067 〈名〉 =〈名〉 深夜, 夜中, 真夜中, 夜 M> 多くの人が眠りについているだろう期間から日の出までの時間。 U> およそ 0 時から 5 時までを指す。 -〈関〉 {pôd}*, {zéc}, {xav}, {melet}, {lon}, {xalnif} * jodomkud + 3444 〈名〉 =〈名〉 真夜中 M> 深夜の時間帯のうち中央付近の時間。 E> < {jodom} + [kud] (< {kudis})。 U> 正子というよりは {jodom} で表される時間帯の中央付近を指すので、だいたい 2 時頃を表す。 -〈対〉 {xavkud} * jolzed + 2312 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e/ を) 恨む, 怨む, 憎む, 顰蹙する M> 自分に害を与えるような行為をした /e/ を憎く思う。 U> 日本語の「恨んでいる」は継続相に当たる。 * jol~ + 2507 〈名〉 =〈名固〉 [j] * jomeq + 3421 〈動〉 =〈形〉 (/†/) 薄暗い, 小暗い, 仄暗い M> 光がそれほどない。 -〈関〉 {xat}, {xanél}, {jût} * jomiq + 3421 〈名〉 =〈名〉 (/†/) 薄暗がり M> 薄暗い場所。 E> < {jomeq}.n。 -〈対〉 {xaníl} * jotov + 1805 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e/ を) 潰す, 押し潰す, 壊す M> /e/ に力を加えてもともとの形を崩す。 -〈類〉 {bòlot}* -〈対〉 {zifjotov} * jotul + 3653 〈動主〉 =〈形〉 (/†/) 貧乏な, 貧しい =〈動〉 (/a/ が) 貧する M> 財産があまりなく生活にそれほど余裕がない。 U> さらに「余裕がない」のニュアンスが加わったのが {beljot} である。 -〈対〉 {yemet} -〈下〉 {beljot} * jovad + 4010 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e/ を /zi/ を) 妬む, 恨む M> 自分の好きな /e/ が /zi/ と近く関わっていることを不満に思い、/e/ と /zi/ の関係をなくすか悪くしようと思う。 O> {zi} 句に入るのは人を想定しているが、物も入れることができるか? 例えば、相手がサッカーに夢中で自分と関わってくれないときに、「サッカー」を {zi} 句に置くことはできるか? * jozvan + 3241 〈名〉 =〈名〉 洞窟, 洞穴, 窟 M> 地中に自然にできた人が入ることができる程度の空間。 U> 人工的に掘られたトンネルなどは指さない。 * judem + 1037 〈動〉 =〈形〉 (/†/) 古い, 古めかしい M> 見た目や雰囲気が昔のもののようである。 -〈類〉 {qôl}*, {losod}, {tijdef} -〈対〉 {fegiv} * jusit + 1758 〈動対〉 =〈動〉 (/a/ が /e/ を) 汚す =〈形〉 (/†/) 汚い, 汚れた M> ? U> {jusit} は埃やゴミがついているなど簡単に汚れの原因を除去できる状態を表し、{jûdol} は泥汚れのような洗ったりしないと綺麗にはならない状態を表す。例えば、机に埃が積もっている状態は {jusit} だが、木でできた机にインクをこぼしてインクが染み込んでしまっている状態は {jûdol} である。また、「汚れた水」は {jûdol} で表される。これら 2 つとは違い、{jùtog} は気分的に汚いと感じさせるようなものを表し、実際に汚れがあるかないかとは無関係である。例えば、一度尿を入れたコップを綺麗に洗浄して菌などを完全に排除したとしても、何となくそのコップを使いたくないと感じられるが、これが {jùtog} である。{doqsafkes} はそれを使ったりその場にいたりすると健康を害してしまいそうだというニュアンスが強い。 -〈類〉 {jûdol}, {jùtog}, {doqsafkes} -〈対〉 {yél} * jêmanis + 2178 〈名〉 =〈名固〉 ドイツ E> < 「Germany」 /d͡ʒɜː.mə.ni/。 * jôm + 1037 〈動〉 =〈形〉 (/†/) 黒い M> ? * jùtog + 2129 〈動〉 =〈形〉 (/†/) 汚い, 穢れた, 不浄な M> 何となく汚れている気持ちがして触れたくないと思わせる。 -〈類〉 {jusit}*, {jûdol}, {doqsafkes} -〈対〉 {salyas} * jûdol + 1758 〈動対〉 =〈動〉 (/a/ が /e/ を) 汚す =〈形〉 (/†/) 汚い, 汚れた M> ? -〈類〉 {jusit}*, {jùtog}, {doqsafkes} -〈対〉 {yemas} * jûdôs + 4589 〈名〉 =〈名〉 柔道 M> ? E> < 「柔道」 /ʑɯː.doː/ [ja]。 * jûl + 3904 〈名〉 =〈名単〉 1 J, 1 ジュール =: J, ジュール M> ? E> < 「Joule」 /d͡ʒuːl/。 * jûm + 1037 〈名〉 =〈名〉 黒, 黒色 M> ? E> < {jôm}.n。 * jût + 1202 〈動〉 =〈形〉 (/†/) 暗い M> 光が十分にない。 -〈関〉 {xat}, {xanél}, {jomeq} * kacet + 2095 〈動〉 =〈形〉 (/†/) 話題にされ得る, 取り立てて言われる M> ? U> {satix} ほど特別なことではないが、かといってわざわざ話題にされないような平凡なことでもないようなことを指すのにに使われる。 -〈類〉 {satix} * kadat + 3854 〈名〉 =〈名〉 束, まとまり M> 束ねられたもの。 E> < {kadit}.n。 * kadeg + 1134 〈名〉 =〈名〉 石 M> ? U> {kadeg} は手で掴んで簡単に持ち上げられる程度の大きさのものを指す。それ以上大きい物は {gildat} で指される。 -〈類〉 {gildat} * kadi + 1387 〈助般〉 =〈助動〉 ~として U> {kadi} [/S/] というのは、{salot e} [/S/] という節がその後に省略されていると見なせる。これはしばしば比喩的になる。例えば以下の 1 番目の例文では、「そのことは私の中に残っている」という節に {kadi pelsof} が付くことで、「そのことというのは思い出である」という情報が付加されている。また、これを踏まえると「子供として扱う」の「~として」は {kadi} 句では表現されないことが分かる。なぜなら、扱っている対象が実際に子供であるわけではないからである。 S> {kezisat a cal ca soxot i tel kadi pelsof.} → そのことは思い出として私の中に残っている。 S> {likxeloq ofimer li cit a tel kadi xahal.} → それは太陽としてそっと私を照らしている。 * kadit + 1498 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e/ を) 束ねる, まとめる M> たくさんの /e/ を 1 ヶ所に集めて一括りにする。 * kadtis + 2882 〈動〉 =〈形〉 (/†/) 具体的な, 具象的な M> ? -〈対〉 {sôvas} * kadòq + 4318 〈動対〉 =〈動〉 (/a/ が /e’n/ と) 定める, 制定する, 規定する =〈形〉 (/†’n/) 一定の, 定められた M> 特定の範囲に適用される規則や基準として /e/ を決める。 U> 形容詞として使われるときは、{isa} 句による言い換えによってモノ名詞を修飾することがほとんどである。例えば、以下の 1 つ目の例文は、{akadòq isa’n dozot qîlos a vas e cok}「それを使うべきだと定められた」という表現の {isa} 句が省略された形だと解釈できる。詳しくは H4327 の日記を参照されたい。 S> {ditat fegis otéc a’c e soxal akadòq.} → まずは一定のテキストを購入してください。 -〈上〉 {kèv} * kafel + 1249 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e/ を) 抱く, 抱える, 抱擁する M> 腕で /e/ の周りを囲むようにし、自分の方に引き寄せる。 U> 「思い切り」というニュアンスが加わったのが {halxaf} である。恋人を抱くことには {halxaf} が用いられることが多い。 -〈類〉 {halxaf} * kakiz + 2443 〈名〉 =〈名〉 固体 M> ? -〈関〉 {rìm}, {hâv} * kaktas + 4486 〈名〉 =〈名〉 サボテン =: 仙人掌, 覇王樹 M> ? E> < 「cactus」 /kæk.təs/。 * kal + 1305 〈名〉 =〈名〉 能力, 機能, 技能, 力 E> < {kil}.n。 U> 何の能力かは {ile} 句で表現される。 U> 人間に関しても機械に関しても使われる。 -〈類〉 {katàl}* * kalad + 3555 〈名〉 =〈名〉 会社, 企業, カンパニー, コーポレーション M> 継続的に何らかの活動をして利益を得るために組織された団体。 U> 団体を指すのであって敷地や建物を指すわけではない。敷地や建物は {koskalad} で表される。したがって、「会社へ行く」の「会社」は {koskalad} で指される。 * kalbiq + 3998 〈動対〉 =〈動〉 (/a/ が /e/ を) 凍らせる, 冷凍する, 氷結させる =: 凍る, 氷結する M> /e/ を冷やして含まれる水分を凍らせて硬い状態にする。 * kalcac + 2887 〈名〉 =〈名〉 ニュース, 新情報, 知らせ =: お知らせ M> 最近起こったことで注目に値する出来事。 E> < [kal] (< {kalic}) + {cac}。 * kalcit + 4007 〈名〉 =〈名〉 カニ =: 蟹 M> ? * kaleg + 1303 〈動〉 =〈形〉 (/†/) 固い, 堅い, 硬い M> 力を加えても形が変わりにくい。 U> {kaleg} は変形に対して強いことを表し、{kolgat} は衝撃に対して強いことを表す。 -〈類〉 {kolgat} -〈対〉 {fimos} * kalic + 1889 〈名〉 =〈名〉 出来事, 事 M> ? E> {kalic} は、単に出来事やイベントを指す。{socad} は、それまでどこかで話題になっていて、「あの話のことなんだけど」のような感じで言及するときに使われる。 -〈類〉 {socad} * kalit + 3970 〈名〉 =〈名〉 漫画, コミック M> 紙面を区切ったそれぞれの箇所に、情景と台詞をそれぞれ絵と文字で表すことで、物語を表現したもの。 * kalkat + 2886 〈名〉 =〈名〉 鶏 =: ニワトリ M> ? * kaloris + 3899 〈名〉 =〈名単〉 1 cal, 1 カロリー =: cal, カロリー M> ? E> < 「calorie」 /kæ.lə.ɹi/。 U> 日本では栄養学的な文脈におけるエネルギーの単位として用いられているが、シャレイア文化では用いられない。代わりに J を用いる。 * kalsas + 1094 〈名〉 =〈名〉 (/ica/ の) 基準, 水準 M> /ica/ について何か判断するときに比較する対象となる一定の程度。 U> 基準の厳しさは高度に見立てられるので、{hiq} や {déf} で表される。その基準を満たすのが難しいほど {hiq} で、簡単なほど {déf} である。 * kaltak + 1035 〈名〉 =〈名固〉 カルタック N> データの区切りを表す。日付や時刻を表すときに、よく [11:35] などのように用いられる。日本語や英語などのスラッシュなどに相当する。 * kal~ + 2507 〈名〉 =〈名固〉 [k] * kanadas + 3485 〈名〉 =〈名固〉 カナダ E> < 「Canada」 /kæn.ə.də/。 * kandelas + 3904 〈名〉 =〈名単〉 1 cd, 1 カンデラ =: cd, カンデラ M> ? E> < 「candela」 /kæn.dɛ.lə/。 * kaq + 1035 〈動〉 =〈形〉 (/†/) 8 * kaqfat + 3856 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /ca/ を) 観光する M> /ca/ で特徴的なものがあったり経験ができたりする場所を巡る。 U> 巡る場所が観光地として知られている場所であるとは限らず、その人にとって何か特徴のある場所であれば {kaqfat} が使われる。 * kaqìd + 2572 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e/ を) 締める M> /e/ に力を加えて動かすことで /e/ を少しの力では動かないような状態に少しずつする。 U> ギュッとするイメージがある。鉛筆のキャップを鉛筆に向かって力強く押し込むと簡単には外れなくなるが、それも {kaqìd} である。 -〈対〉 {folsef} * kas + 1330 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e’n/ の) ままになる, 保つ =: ままにする M> ? U> {sal} に「もともと {e} 句の状態で今後もその状態を保つ」という意味が加わったものである。 U> 保っている状態が経過相で、保てなくなった瞬間が完了相で表される。 U> 助動詞的用法として使われることが多い。 H~ 3534: そのまま保っておきたいのは性質より状態の方が多い (性質は基本変わらないため) ので、{e} 句に性質を表す形容詞を置くのは不自然だと感じたため、節を置くようにした。 * kasal + 3940 〈名〉 =〈名〉 図形 M> ? E> {kàs} は何らかのものの形状を指し、{kasal} は具体的な図形を指す。 -〈類〉 {kasal} * kassot + 3898 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が) もつ, 保つ M> 現在の状態を保つ。 E> < {kas} + {sot}。 U> 「体力がもたない」や「このお菓子は 1 週間はもつ」の「もつ」を表す。日本語の「もつ」において保たれている状態は好ましい安定した状態である場合がほとんどだが、シャレイア語の {kassot} にそのニュアンスは特にない。 * katib + 1458 〈名〉 =〈名〉 蓋, キャップ M> ? * katlic + 2500 〈名〉 =〈名〉 じゃがいも, 馬鈴薯 =: ジャガイモ M> ? * katlicvílaz + 4284 〈名〉 =〈名〉 フライドポテト, ポテトフライ, フレンチフライ M> ? E> < {katlic} + {vílaz}。 O> 範囲を明確にする。典型的には、ファストフード店によくある細長く切ったジャガイモを揚げたものだが、トルネードポテトなどは含めたい。ハッシュドポテトやポテトチップスは違いそう。 * katlis + 1458 〈名〉 =〈名〉 瞼 M> ? E> < [kat] (< {katib}) + [lis] (< {lisaz})。 * katàl + 4031 〈名〉 =〈名〉 (/ie’n/ の) 技術, テクニック, ノウハウ, 手順 M> /ie/ を実現しやすくするために整理され定式化された方法。 U> {katàl} は客観的なノウハウを指し、{kal} は個々人が行うことができることを指す。一番の違いは個に属しているかいないかである。 -〈類〉 {kal} * kav + 1035 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e/ が) いる, ある, もつ M> それに関連して /e/ が存在している。 U> {kav} では所有というより目的語の存在に重点が置かれる。自分のものであるという明確な所有には {kût} が使われる。 U> 英語の have に似て意味は広く、例えば日本語では「いる」が使われる「兄がいる」という表現も {kav/os/ a nîl} と言われるのが普通である。 -〈類〉 {kût} -〈類〉 {tos} -〈対〉 {tud} * kaveq + 3939 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e/ を) 組み合わせる M> 複数のものである /e/ を一箇所に集めて 1 つのまとまりになるようにする。 * kavfel + 3868 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e/ を /ca/ と) 共有する, シェアする M> /e/ を /ca/ と共にもったり使ったりする。 E> < {kav} + [fel] (< {felaz})。 * kazal + 4416 〈動〉 =〈形〉 (/†/) 目立つ, 際立った, 目を引く, 人目につく =: 目立った, 際立つ M> 特に注意していなくてもそれがあることに気づいてしまうような。 U> 「目立った変化」のように、目に見える具体的なものでなくても被修飾語になり得る。 -〈下〉 {davtul} * ke + 1146 〈助外〉 =〈助名〉 ~という U> 内容を表す。 U> 接続詞の用法はないので、必ず {ike kin} の形で用いられる。縮約した {ike’n} の形も好まれる。 * kebat + 1074 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e’n/ に /ca/ に) 気づかせる, 感づかせる, 分からせる, 閃かせる =: 気づく, 勘づく, 分かる, 閃く M> 今まで /ca/ が知らなかった /e/ を突然分かるようにする。 U> 「ハッと分かる」もしくは「ピンとくる」という感じである。 U> 語義にある「知らなかった」には、昔は知っていたがそのときには忘れていたという状態も含まれる。 -〈類〉 {fedak}*, {defes} * kebiq + 1871 〈動五〉 =〈動〉 (/a/ が) 落ち着く, 冷静になる, 沈着になる =〈副〉 落ち着いて, 冷静に, 沈着に =〈形〉 (/†/) 落ち着いた, 冷静な, 沈着な =: 落ち着いた, 冷静な, 沈着な, 落ち着かせる, 冷静にさせる, 沈着にさせる M> 感情的でなく理性を保っている状態になる。 * kecaz + 4458 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e/ を) 解く, 答える, 解答する M> 問題である /e/ に対して、それが求めているものだと考えたものを提示する。 O> もともと {solet} の対義語として位置づけられそうと考えていた。しかし、{solet} の目的語は 1 つでの設問ではなく設問の集まり全体である一方、{kecaz} の目的語は 1 つの設問とする方が便利そうだと感じて実際にそう定義したため、{solet} の厳密な対義語ではなくなった。{solet} の厳密な対義語はむしろ「試験を受ける」などの「受ける」なのではないか。 * kecev + 3259 〈動二〉 =〈副〉 まず, 大方 M> 必ず起こると言っても良いくらいだが少しは起こらない可能性がある程度の確率で。 -〈関〉 {kôk}, {sol}, {nisat}, {cêl}, {pames}, {docit}, {dûg} * kedbeneg + 2410 〈名〉 =〈名〉 病棟 M> 病人が病気を治すために寝泊まりする部屋がある病院の建物。 E> < {ked+} + {beneg}。 * kedcav + 2454 〈名〉 =〈名〉 アパート, アパートメント, マンション, 集合住宅 M> それぞれを 1 つの住宅として使うために内部をいくつかに分けた建物。 E> < {ked+} + [cav] (< {cavot})。 U> 「アパートに住んでいる」の意味では {keqil/o/c e sodcav} と言われ、{kedcav} は使われない。 -〈類〉 {sodcav} * keddeqkos + 2700 〈名〉 =〈名〉 (/ie/ の) 倉庫, 貯蔵庫, 保管庫, 蔵 M> /ie/ を貯蔵するための建物。 E> < {ked+} + {deqkos}。 U> 1 つの建物全体が倉庫になっているものを指す。倉庫として使われる部屋は {sokdeqkos} で指される。 -〈類〉 {sokdeqkos} * kedet + 1291 〈名〉 =〈名〉 建物, 建造物, 建築物 M> ? U> 家から高層ビルまで幅広い建築物を指す。ただし、壁が十分あり人が過ごしたり物を置いたりするスペースがあるもののみを指す。したがって、電波塔のようなものは指さない。 * kedetcistet + 2706 〈名〉 =〈名〉 別館 M> ある施設にある建物のうち副次的に使われるもの。 E> < {kedet} + {cistet}。 * kedetsokad + 2706 〈名〉 =〈名〉 本館 M> ある施設にある建物のうち主要なもの。 E> < {kedet} + {sokad}。 * kedic + 3765 〈名〉 =〈名〉 スタンド, 台 M> 地面より上の位置に物を置くために、それを置くための場所が何らかの方法で支えられている道具。 U> {kedic} は道具というニュアンスが強く、{zîdkétkèv} は場所というニュアンスが強い。したがって、{kedic} には持ち運びできるものも含まれるが、{zîdkétkèv} はそうではない。また、{kedic} には汎用的な台も含まれるが、{zîdkétkèv} はそれぞれ上に置かれるものが決まっている。 -〈類〉 {zîdkétkèv} * kedlic + 2403 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e’n/ を) 話し合う, 議論する, 論議する M> 共通して解決したい内容である /e/ を解決するために様々な意見を出し合い吟味する。 -〈類〉 {sokhid} * kedpasif + 1291 〈名〉 =〈名〉 迷宮, 迷路 M> 通路や部屋の配置が複雑であるために自分の居場所が分からなくなりやすい建物。 E> < {ked+} + {pasif}。 -〈類〉 {lôdpasif} * kedsax + 2679 〈名〉 =〈名〉 校舎, 学舎 M> 学校内にある授業を行うための建物。 E> < {ked+} + [sax] (< {saxaf})。 U> 授業を行う教室がある建物のみを指し、体育館などは指さない。 * kedsig + 3647 〈名〉 =〈名〉 塔, タワー M> 接地部分に対して著しく高く細い建造物。 E> < [ked] (< {kedet}) + [sig] (< {sigil})。 * kedxovas + 2009 〈名〉 =〈名〉 寺, 寺院, 神社, 教会, 礼拝堂, 聖堂 M> ある宗教に関する参拝や儀式などを行うための建物。 U> 何の宗教かは含意しないので、仏教の寺やキリスト教の教会などを幅広く指す。 E> < {ked+} + {xovas}。 * ked+ + 2700 〈飾〉 =〈飾〉 ~するための建物, ~の建物 E> < {kedet}。 U> 1 つの建物を表す。敷地を含んでいたりそこで行われるサービスを示唆したりする単語が作られるときは {kos+} が使われる。 * kedèl + 3485 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e/ を) 研究する, 追究する, 探究する M> /e/ について詳しく調べたり考えたりして、その真理や理論を明らかにしようとする。 * kefôr + 2260 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が) 気を晴らす, 気晴らしをする, 憂さ晴らしをする M> 悲しみや不安などの負の感情を忘れたり解消したりするために何かをする。 U> 負の感情をなくすのが {kefôr} である。そのような意味合いがなく、例えば何らかのことにやる気がなくなったので別のことを始めるなどの、単に気分転換をするだけを表すには {catlos} が使われる。 -〈類〉 {satlos} * kel + 1034 〈名〉 =〈名〉 あのこと, あれ, そのこと, それ U> 特定の事の代詞。 * kelac + 1428 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /ca/ に) 頼る, 頼りにする, 依存する M> 困ったことがあったら /ca/ が解決してくれるだろうと期待する。 U> 頼りにしている状態は継続相である。 U> {ca} 句には人以外も置かれ得る。例えば、見知らぬ土地では地図が頼りになるかもしれないが、そのような場面を表すのに「地図」が {ca} 句に置かれることがある。 U> 「家族にお金を頼る」などのように、何に関して頼りにしているかは {loke} 句で表現される。 H~ 3103: {cipas} のように内容が {e} 句で相手が {ca} 句という格組をもつ単語は多いので、それに合わせて {kelac} における頼る対象も {ca} 句に変更した (もともとは {e} 句だった)。 * kelarinet + 4640 〈名〉 =〈名〉 クラリネット M> ? E> < 「clarinet」 /klæ.ɹɪ.nɛt/。 * kelcid + 4227 〈名〉 =〈名〉 間仕切り, パーティション =: パーテーション M> ? U> 突っ張り棒があったり棚が付いていたりなど、その場所にしっかりと固定して使うものを指す。後から設置する壁というイメージのものである。材質は問われず、布製のものも指す。 U> 単なる背が高めの棚を空間を区切るように設置している場合、その「空間を区切る」という役割に焦点を当てているのであれば、その棚も {kelcid} で指され得る。 -〈類〉 {taqitnic}*, {kelcidnic}, {cikidsok} * kelcidnic + 4241 〈名〉 =〈名〉 間仕切り, パーティション, カーテン M> ? E> < {kelcid} + [nic] (< {niciqd})。 U> 典型的には、病院にあるような開閉できるカーテンを指す。ただし、布製であるという含意はない。 -〈類〉 {taqitnic}*, {kelcid}, {cikidsok} * kelem + 1209 〈動〉 =〈形〉 (/†/) 静かな =〈副〉 静かに =〈動〉 (/a/ が) 静かにする M> 物音をほとんど立てない。 U> {kelem} は静かさを表す基本的な単語である。{tudtir} は語源からも分かるように物音が全くない様子を表す。すなわち、{kelem} では少しの物音があるかもしれないが、{tudtir} では全く物音がない。{xedfet} は {kelem} に「物音が少なく穏やか」というニュアンスが加わったものである。 U> 騒がしいときに言う「静かに」は普通 {ditat kelemat} と表現され、{kelem} が用いられる。{detrad} が用いられると「物音一つ立てるな」という少し強すぎる意味になる。 -〈類〉 {tudtir} -〈下〉 {xedfet} -〈対〉 {bávot} * kelit + 1263 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が) 安心する, 安堵する, 安らぐ, ホッとする M> 不安なことがない状態になって落ち着く。 -〈類〉 {horok} -〈対〉 {páz} * kelol + 1345 〈名〉 =〈名〉 (/izi/ の) 北西 M> ? * kelvin + 3891 〈名〉 =〈名単〉 1 K, 1 ケルビン =: K, ケルビン M> ? E> < 「Kelvin」 /kɛl.vən/。 * kelzef + 2722 〈動〉 =〈副〉 頼もしそうに =〈形〉 (/†/) 頼もしい M> ? -〈対〉 {fistir} * kelàd + 2375 〈動〉 =〈形〉 (/†/) 大人っぽい, 大人びた M> 精神的に十分成熟しており、その場に適切な行動や考えができている。 U> この単語はポジティブなイメージがある。 U> {kelàd} は大人らしい言動が実際にできていることを表すのみだが、{linlaskez} はまだ精神的に子供なのに背伸びして大人っぽく見せようとしていることを表す。 -〈類〉 {laskez} -〈対〉 {tinoq} * kendôs + 4589 〈名〉 =〈名〉 剣道 M> ? E> < 「剣道」 /keɴ.doː/ [ja]。 * keq + 1287 〈名〉 =〈名〉 8 E> < {kaq}.n。 * keqak + 3835 〈名〉 =〈名〉 設備 M> 設置されたもの。 E> < {keqik}.n。 * keqik + 1247 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e/ を /ca/ に) 設置する, 取り付ける, 備え付ける M> 道具や機械などの /e/ を /ca/ に置いて使えるようにする。 U> {két} とは異なり、{ca} 句に方向を意味する単語が入れられることはない。すなわち、「机に設置する」は単純に {keqik/os/ ca zeqil} と言われる。 U> {e} 句に置かれるものは設置する前から作られているものである。したがって、プレハブ小屋を設置するのでない限り、家を建てることが {keqik} で表現されることはない。ここで、組み立て式の棚を設置することは {keqik} で指され得ることに注意せよ。これは、多くの場合で、棚は最終的に置かれる場所で最初から組み立てられるわけではなく、他の広い場所で組み立てられた後で最終的な設置場所に移動されるので、組み立て後に設置が行われていると考えられるためである。 * keqil + 1073 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e/ に) 住む, 棲む, 居住する M> 家である /e/ を築き、そこを拠点に生活を行う。 U> {e} 句には「家」や「マンション」などの住んでいる建物が置かれる。「東京に住んでいる」のように地名を言及するときには {vo} 句で表現される。 U> その場所で生活を行っている状態は経過相で表される。 * keqot + 3936 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e/ を /ca’n/ と) 表現する, 言い表す, 表す, 言う M> ? S> {dusoket a tel e’n savat keqotis a’l ca pil e revez acik.} → 私はその感情をどう表現したら良いか分からなかった。 * keqrahit + 3884 〈名〉 =〈名〉 遊具 M> 遊ぶために設置されている設備。 E> < [keq] (< {keqak}) + {rahit}。 U> 公園にあるような鉄棒や滑り台の他にも、遊園地にあるようなメリーゴーランドや観覧車なども指す。 * keqric + 3835 〈名〉 =〈名〉 プール, スイミングプール M> 人工的に水を溜められるようにして水を溜め、その中で泳げるようにした場所。 E> < [keq] (< {keqak}) + [ric] (< {ricam})。 U> ビニールプールは {keqric} では表せない別の概念であり、{riffev} という別の単語で表される。 -〈類〉 {riffev} * kequt + 4487 〈名〉 =〈名〉 (/ie/ の) 表現 M> 表現した結果のもの。 E> < {keqot}.n。 * keqvop + 3936 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e’n/ を /ca’n/ と) 言い換える, 言い直す, 換言する M> ? E> < [keq] (< {keqot}) + {vop}。 U> 同じ意味の別の表現にすることを表す。「誤って言った内容を正しく改める」という意味の「言い直す」ではない。 * keres + 4585 〈名〉 =〈名〉 クレソン, クレス, オランダガラシ, ウォータークレス M> ? E> < 「cress」 /kɹɛs/。 U> オランダガラシ (クレソン) はコショウソウ (ガーデンクレス) とともに「クレス」と総称されることがあるが、シャレイア語の {keres} はオランダガラシのみを指す。 * kermes + 2761 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が) 落ち着く, 安定する M> 慌てていたり忙しかったりしていたのが終わり、心を休められる状態になる。 * kescat + 2691 〈名〉 =〈名〉 引き出し M> 前後に移動させて出し入れする、机などの家具に取り付けられた箱。 U> 開け閉めは箱と同様に {fôv} と {kutid} で表現される。どちらの場合でも {kescat} は {ca} 句に置かれる。 * kesel + 1664 〈動〉 =〈形〉 (/†/) 水色の, 空色の M> ? U> 色相環の 180° 付近の色を一般的に表す。 * kesil + 1664 〈名〉 =〈名〉 水色, 空色 M> ? E> < {kesel}.n。 * kesilxaléh + 2496 〈名〉 =〈名固〉 シャレイアンブルー, シャレイア語の青 E> < {kesil} + {xaléh}。 N> カラーコードは #33C2FFで、シャレイア語のロゴの右下にある上が尖った青い三角形に用いられている色である。シャレイア語の論理性を象徴する。 * kesod + 3939 〈名〉 =〈名〉 法則, 規則 M> ? * kesodlêdik + 3939 〈名〉 =〈名〉 文法 M> ? E> < {kesod} + {lêdik}。 * kesodsotik + 3939 〈名〉 =〈名〉 語法 M> ? E> < {kesod} + {sotik}。 * kesèt + 3800 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e’n/ を) 解決する, 片付ける M> /e/ に関してうまく処理して、それで困っている人がいなくなるようにする。 O> 問題の内容を直接 {kin} 節にして置くことも、モノ名詞をコト名詞扱いする例外規則を利用して「問題」のような名詞を置くこともできるように、{e} 句はコト名詞をとることにした。本当にこれで良いか? * ketas + 3975 〈名〉 =〈名〉 押し入れ, クローゼット, パントリー =: 押入れ M> 部屋の一部を扉などで区切り、ものを収納できるようにした箇所。 U> 収納するものや形状による区別はない。 U> 一般的な押し入れのように内部が何段かに分かれているものも {ketas} で指されるが、壁面収納のように扉まで分かれているものは {tòked} で指される。 * keteq + 2189 〈名〉 =〈名〉 写真, フォト, スナップ M> ? U> 「写真を撮る」の「撮る」には、一般的には {delsek} が使われる。ただし、芸術作品として写真を撮っており記録という目的があまりない場合には、{xakoc} も使われる。 * ketlok + 4080 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e’n/ と /ca/ に) メモする, メモる, 覚え書きする, 留め書きする M> /e/ を忘れないように /ca/ に記録する。 * ketluk + 2449 〈名〉 =〈名〉 メモ, 覚書, 覚え書き, 留め書き, 備忘録 M> 何かを忘れないように記録したもの。 E> < {ketlok}.n。 O> 語義を見ると {ketlok} は {delut} の下位語として位置付けられていそうだが、{delut} の名辞化は記録の内容である一方、{ketlok} の名辞化は記録物であり、ここに統一感がない。 * ketod + 3236 〈名〉 =〈名〉 盆, お盆, トレイ =: トレー M> ものを上に載せて支えたり運んだりするための平たい道具。 * ketqet + 2443 〈名〉 =〈名〉 動画, 映像, ムービー M> 実際の風景を場合によっては加工を加えた上で動画にしたもの。 E> < [ket] (< {keteq}) + [qet] (< {qetan})。 -〈上〉 {sekqet}* * kevcaq + 1485 〈名〉 =〈名〉 標識, 看板, 掲示, 札 M> それがそれであると分かるようにするために、見やすいところに置いておくもの。 U> 例えば、商店が出している看板などは、それを見ることによって「そこに商店がある」ということや「探していた店はここだ」ということが分かる。このようなものが {kevcaq} である。表札も {kevcaq} も一種である。 S> {kòdet ca kevcaq acik e “e agipik! befolat a’c e kûv!”.} → その看板には「危険! 立入禁止!」と書かれていた。 * keves + 1436 〈動二〉 =〈形〉 (/†’n/) 当然の, 当たり前の, 明白な, 自明な, 明らかな, はっきりした =〈副〉 当然, 無論, 明らかに, もちろん, はっきりと M> いちいち考えなくてもすぐにそうだと分かる。 O> 意味が広すぎる気がするので分けたい。 * kevif + 1363 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /ca’n/ に) 準備する, 用意する, 支度する M> すぐに /ca/ を行えるように必要なものを揃えたりしておく。 P> {kevif/os/ ca caliq} … 身支度をする。 S> {pa kevifat a’c?} → 準備は良い? * kez + 1072 〈名〉 =〈名〉 大人, 成人 M> ? H~ 2594: 語義が「社会で責任をもった行動ができるようになった人」となっていたが、ニートなども {kez} ではあるので少し不適切に感じた。とりあえず語義は削除した。 -〈対〉 {láv}, {tific} * kezel + 1142 〈動〉 =〈形〉 (/†/, /ie’n/ が) 上手な, 得意な, 得手な, うまい M> /ie/ をするのが優れている。 U> {kezel} は主に形容詞として人を修飾して、何らかの行為をするのが上手であるという性質をもっていることを表す。一方で、{yesac} は主に副詞として使われ、そのときに被修飾語の動作を上手に行ったことを表す。したがって、日頃からそれがうまくできるとは限らない。また、{yesac} は形容詞として作品を修飾することもあり、その作品の出来が良いことを表す。 -〈対〉 {belom} -〈類〉 {yesac} * kezis + 1253 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /ca/ に) 残る, 留まる =: 残す, 置いておく M> どこかへ移動したりせずに /ca/ に存在したままになる。 U> 補助態で使われた場合、意図的に {li} 句のものをその場に置いてきたというニュアンスが加わる。意図せずに置き忘れてしまったことを表すには {pâziq} が使われる。なお、格組の違いに注意せよ。 S> {lofqotat a loc ca zîd aqôn duzêfis ca a tel, fa kezisad li’c ca fêd a tel etut.} → 私だけをここに残して、私が辿り着けないような遠い場所へあなたは旅立ってしまった。 -〈類〉 {pâziq} * kezkûz + 3536 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e/ を /ca/ に) 閉じ込める M> /e/ を /ca/ の中に入れてそこから出られないようにする。 E> < [kez] (< {kezis}) + {kûz}。 * kezlo + 3939 〈間〉 =〈間〉 なお E> < {kezloc}。 U> 直前に言ったことに対して補足を付け足したいときに使われる。 * kezloc + 2887 〈動〉 =〈形〉 (/†/) 補足の, 補足的な, 蛇足の, 蛇足的な M> 必ずしも必要とは限らないが念のため追加された。 U> 日本語の「蛇足」とは少し異なり、余分だから無駄なことをしたというネガテイブなニュアンスはない。 -〈類〉 {takèk} * keztol + 1569 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e/ を) 持つ M> 手や腕などで /e/ を引き上げて支える。 * kibil + 1303 〈名〉 =〈名〉 氷 M> 冷やして固体になった水。 * kibilhev + 2347 〈動〉 =〈動〉 雹が降る, 霰が降る M> 空から雹が降ってくる。 E> < {kibilhiv}.v。 * kibilhiv + 1952 〈名〉 =〈名〉 雹, 霰 M> 空から降ってくる氷の粒や塊。 E> < {kibil} + [hiv] (< {hivas})。 U> 大きさで区別しない。 * kibilzèv + 4486 〈名〉 =〈名〉 かき氷 M> 氷を細かく削ったり砕いたりしたものに、シロップをかけたりその他の具材を乗せたりした菓子。 E> < {kibil} + {zèvsiq}。 * kife + 1316 〈助外〉 =〈接述〉 ~という点で, ~に関して, ~するほど H~ 3229: {kife} の具体的な用法や用例が見当たらなかったので、上に挙げた例文のように、形容詞や副詞に係ってそう判断した理由を表すことにした。 S> {salat a loc e apatuf ikife paces a’c e zel itace qel.} → あんなことを聞くなんてあなたは無知なのですね。 * kig + 1141 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e/ を) 切る, 切断する M> 刃物などの鋭利なもので /e/ に力を加えて /e/ を分離させる。 U> 「紙で指を切る」などのように、切り傷ができることを意味する「切る」は {gisin} で指される。{kig} では切断したという意味になる。 * kigsîk + 4237 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が) 散髪する, 髪を切る M> ? E> < {kig} + {sîk}。 U> 自分で切った場合も美容院などで切ってもらった場合も表す。 * kigíq + 4346 〈名〉 =〈名〉 ナイフ M> 細長く平らで硬い素材の薄くなっている側面でものを切ることができ、そこに持つ部分が作られている道具で、比較的小型のもの。 U> 小型のもののみを指すので、基本的に刀剣は含まれないが、ダガーのような小さいものは含まれる。刃の形状も問わず、側面がギザギザになっている鋸も、ナイフ状の小型であれば含む。また、細長い取っ手の先に同じ方向に刀身が伸びているというシルエットを持つもののみを指すので、鎌や斧は含まれない。 -〈下〉 {gifnit}, {kigíqtolák} * kigíqtolák + 4346 〈名〉 =〈名〉 包丁 M> 調理用のナイフ。 U> < {kigíq} + {tolák}。 -〈上〉 {kigíq} * kil + 1036 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e’n/ が) できるようになる, 可能になる M> /e/ を行うだけの能力や技能を身につける。 U> 助動詞的に用いることが多い。 U> {e} 句には普通 {kin} 節が置かれるが、このときの {kin} 節の中の動詞は通時時制か現在時制にする。通時時制を用いられるのは、「泳ぐことができる」のように、過去も未来もいつでもその能力を発揮できる場面があり得るような場合である。一方現在時制が用いられるのは、「レストランでご飯かパンか選べなかった」のように、その能力を発揮する場面がほとんどそのときに限る場合である。 S> {dukilet decatas a tel e’n sôdis a’l vo voston e telis á matef.} → 私はご飯を食べるかパンを食べるか決められなかった。 -〈類〉 {qif}* * kilev + 3653 〈名〉 =〈名〉 鋏 =: はさみ, ハサミ M> 2 ヶ所の刃で挟んでものを切るための道具。 * kimonos + 4402 〈名〉 =〈名〉 着物 M> ? E> <「着物」/ki.mo.no/ [ja]。 -〈上〉 {solakjapan} * kin + 1035 〈機節〉 =〈機節〉 ~ということ U> 発音は例外的に /kiɴ/ である。 * kiqal + 3471 〈名〉 =〈名〉 価格, 値段, 料金, 代金 M> ? U> {kiqal} は売り手が決めた値段というニュアンスが強く、{caqas} は誰かがそれを買ったときに実際にかかった費用というニュアンスが強い。したがって、{kiqal} は売買が行われる前から決まっているが、{caqas} は実際に売買が行われるまで分からない。 H~ 4255: 日本語の「料金」もこの単語で表すことにしたため、他の単語と合成されて何かの価格や料金を指す合成語がよく作られそうだと感じたので、合成語ではなく単純語として作り直した。 -〈類〉 {caqas} * kiqcaq + 4255 〈名〉 =〈名〉 (/ie/ の) 賃料, 賃貸料金, レンタル料金 M> /ie/ を貸すというサービスの価格。 E> < [kiq] (< {kiqal}) + [caq] (< {caqol})。 U> {kiqcaq} と {caqzef} の使い分けは、{kiqal} と {caqas} の使い分けに準じる。 -〈類〉 {caqzef} * kiqcaqsod + 4255 〈名〉 =〈名〉 家賃 M> 家を貸すというサービスの価格。 E> < {kiqcaq} + {sod}。 -〈類〉 {caqzefsod} * kiqfecaq + 4178 〈名〉 =〈名〉 切手, 郵便切手 M> ? E> < [kiq] (< {kiqit}) + {fecaq}。 * kiqit + 4178 〈名〉 =〈名〉 切手 M> 一定の範囲において一定の金額の金銭の代わりとして利用できるもの。 U> {kiqit} は郵便切手, 収入印紙, 図書カードなどが相当する。一度に使い切るものか分割して使えるかは区別せず、また額面のチャージが可能かどうかも区別しない。{mílit} は鉄道の切符, 施設の入場券, 食券などが相当する。{limfis} は店が発行する各種クーポンを指す。{kiqit} は {mílit} や {limfis} と明確に異なる。{kiqit} は一定の範囲でお金のように使えるものを指し、したがって額面に相当するものが存在し、購入に使用した額が (手数料などがあればそれを除いて) そのまま額面になる。一方で {mílit} や {limfis} は、使用できる場所が特定のサービスに限られているため、購入に支払った額は単にそれそのもの価格であって、それの額面という認識はあまりなされない。{mílit} と {limfis} の違いは、{limfis} は、必ずサービスを提供する側が発行し、利用者がお得にサービスを受けられるようにするものである。一方で {mílit} は、利用者が特定のサービスを受けられる証明であるというニュアンスが強い。{mílit} は多くの場合で利用者がサービスを受けるために購入するものであるが、催しの招待状にようにサービスを提供する側が利用者に渡すこともある。 -〈類〉 {mílit}, {limfis} * kirtel + 3443 〈動〉 =〈形〉 高い M> 音の振動数が大きい。 -〈対〉 {destoq} * kisol + 1073 〈名〉 =〈名〉 お金, 金, 金銭, 貨幣 M> 物の価値の基準や財産を貯める手段として用いられるもの。 * kivlaz + 3849 〈名〉 =〈名〉 ひび, 割れ目, 亀裂 =: 罅 M> ? E> < {kivliz}.n。 * kivlet + 4328 〈名〉 =〈名〉 財産, 資産, 財, 身代, 身上 M> 所有している金銭的な価値があるもの。 * kivliz + 3849 〈動対〉 =〈動〉 (/a/ が /e/ を) ひび割れさせる, 割る =〈形〉 (/†/) ひび割れた, 割れた =: ひび割れる M> ? U> ひびが入った結果分離してしまうと {dôk} や {baval} の範疇になる。全体の形は保った状態で亀裂が入っただけの状態が {kivliz} である。 * kivot + 3464 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e/ を) 区切る, 仕切る, 区分する, 分ける, 分割する M> ひとまとまりだった /e/ に境を定めることで複数の部分にする。 * kivqolkev + 3695 〈名〉 =〈名〉 (/ie/ の) 売り場 M> 店などの中で特に /ie/ を売っている区画。 E> < [kiv] (< {kivut}) + {qolkev}。 U> 1 つの店の中の区画を指す。店全体は {vosis} である。 U> 語義の「売る」は {qolkev} の意味である。したがって、その場所で実際に売買が成立しているとは限らない。例えば、スーパーの野菜売り場は、野菜が陳列されているだけで野菜の売買は実際に行われないが、{kivqolkev} ではある。 * kivut + 3695 〈名〉 =〈名〉 区画 M> 区切られたうちの 1 つ。 E> < {kivot}.n。 * kizas + 1046 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が) 仰天する, 驚嘆する, 驚愕する M> ? -〈上〉 {zaz}* * kizid + 3212 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が) 緊張する M> ? U> {dopar} は {páz} の下位語であることからも分かるように不安さを強調するが、{kizid} は心の張り詰め感を強調する。 -〈類〉 {dopar} * kocaq + 1041 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が) 存在する M> ? -〈類〉 {qet}* * kocfes + 4353 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e’n/ と /zi’n/ から) 予測する, 予報する M> /zi/ という何らかの根拠のもとに将来 /e/ が起こると判断する。 U> 一般的な事象に関しては、単にそう思うことを表す {rev} や {lesed} の下位語として、考えに根拠がある {korel} と考えに根拠がない {pafoc} がある。これと同じような構造で、将来起こり得ることに関しては、単に思うことを表す {catik} の下位語として、考えに根拠がある {kocfes} がある。 -〈上〉 {catik} * kocfis + 4353 〈名〉 =〈名〉 予測, 予報 M> 何らかの根拠のもとに将来起こると予測された内容。 E> < {kocfes}.n。 * kocfishalcos + 4353 〈名〉 =〈名〉 天気予報 M> 天気に関する予測。 E> < {kocfis} + {halcos}。 * kocfol + 3938 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e/ を /ca/ を) 象徴させる, 体現させる =: 象徴する, 体現する M> ? * kocful + 3938 〈名〉 =〈名〉 (/ica/ の) 象徴, シンボル M> /ica/ を象徴するもの。 E> < {kocfol}.n。 * kocâl + 2146 〈名〉 =〈名〉 (/izi’n/ の) 結果 M> ? -〈対〉 {sòk} * kod + 1129 〈動〉 =〈動〉 (/e’n/ が) 起きる, 起こる, 生じる, 発生する, 実現する =: 起こす, 引き起こす, 生じさせる, 発生させる, 実現させる M> ? U> 補助態で「引き起こす」の意味になる。これは次の理由による。{kod} は主語をとらないが、暗黙の主語として「世界」のようなものが想定されており、通常態では「世界が {e} 句の内容を生じさせている」という意味から単に「{e} 句の内容が生じる」という意味になっていると考えられる。これを踏まえると、補助態では「世界に働きかけて世界に {e} 句の内容を生じさせる」という意味になるので、これはまさに「{e} 句の内容を引き起こす」になる。 U> {e} 句に {kin} 節が置かれると、{kin} 節の動詞を強調しているというニュアンスが生まれる。その場合、もともとの動詞の時制と相が {les} の時制と相になり、{kin} 節内に移動したその動詞の相は現在時制無相となる。詳細は {les} の項も参照せよ。 -〈下〉 {fòkoc} -〈対〉 {dil} * kodat + 1146 〈動〉 =〈形〉 (/†/) 正確な, 厳密な M> 正しい数値から少しのずれもない。 U> 「正確に 50 人」は {zis al’}[50] {akodat} と表現される。日本語では「正確に」と副詞的に用いられるが、シャレイア語では名詞の正確さを述べるときは形容詞的に用いられる。 O> 副詞型不定辞にして、副詞として数詞を修飾させた方が良いのではないか。 * kodek + 1175 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e’n/ を) 理解する, 分かる M> /e/ の詳しい内容などが論理的にしっかりと知っている状態になる。 U> 頭を使って理解するのが {kodek} で、感覚的に理解するのが {rekot} である。 U> 何となくではなく論理的に把握して初めて {kodek} になる。さらに全体を包括的に理解しているというニュアンスが加わったのが {vodàk} である。何となく表面は分かっているが、本質的な部分や全体像の把握などができていないときは {kàpat} が使われる。 -〈類〉 {rekot} -〈類〉 {kàpat} -〈下〉 {vodàk} * kodes + 1547 〈名〉 =〈名〉 大学, 大学校 M> ? E> < [kodes] < [kos] (< {kosoc}) + [des] (< {desket})。 U> 総合大学と単科大学の区別は特にしない。 * kodeshil + 3683 〈名〉 =〈名〉 大学院 M> ? E> < {kodes} + [hil] (< {hilsot})。 * kodfecaq + 3814 〈名〉 =〈名〉 メールアドレス, メアド M> ? E> < {kod+} + {fecaq}。 * kodil + 3814 〈名〉 =〈名〉 符号, 番号, コード, アドレス, ID M> 特定のものを明確に指せるようにあらかじめ取り決められた数や文字列や記号。 * kodlet + 1463 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e’n/ を) 確信する M> /e/ は絶対に本当のことだと思う。 -〈類〉 {kosat}* * kodliqet + 3814 〈名〉 =〈名〉 電話番号 M> 電話機を識別するための番号。 E> < {kod+} + {liqet}。 * kodtaz + 3828 〈名〉 =〈名〉 番号 M> 数値による符号。 E> < [kod] (< {kodil}) + {taz}。 * kodtòcod + 3814 〈名〉 =〈名〉 (/ie/ の) 住所, 地番 M> /ie/ がある土地を識別するための符号。 E> < {kod+} + {tòcod}。 U> 「住んでいる場所」というニュアンスはなく、単に土地を識別するための符号という意味しかない。したがって、「あなたの住所」は {kodtòcod ie loc} ではなく {kodtòcod ie sod i loc} などと表現される。 * kod+ + 3814 〈飾〉 =〈飾〉 ~の符号, ~の番号, ~のコード, ~のアドレス, ~の ID E> < {kodil}。 * kodòx + 3317 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e’n/ を) 証明する, 論証する, 立証する M> /e/ が本当であることを論理的に説明する。 -〈類〉 {kotled} * kofcaf + 2423 〈名〉 =〈名〉 題名, 表題, 標題, 題, タイトル M> ? E> < [kof] (< {kofet}) + [caf] (< {cafos})。 * kofet + 1035 〈名〉 =〈名〉 名前, 名 M> ものを指し示すときに用いられる言葉。 U> 人間の氏名を指して {kofet} と言う場合は、姓名やミドルネームなどの総称になる。 U> 名前を尋ねるときは {pa salot e pet a kofet i loc} などの表現が使われる。{pa salot e pas a loc} だけでは、名前だけでなくもっと一般に「あなたはどんな人か」という意味になる。 * kofetcál + 1838 〈名〉 =〈名〉 姓, 名字, ファミリーネーム M> ? E> < {kofet} + [cál] (< {cálas})。 U> シャレイア名における姓は、その人の性格や特徴を表す単語に姓接尾辞をつけて作られるため、この単語は {cálas} との合成により成り立っているが、シャレイア名以外の普通のファミリーネームもこの単語で表す。 * kofetlaxol + 3849 〈名〉 =〈名〉 人名 M> 人間の名前。 E> < {kofet} + {laxol}。 * kofetqòc + 1838 〈名〉 =〈名〉 名, 名前, ファーストネーム M> ? E> < {kofet} + [qòc] (< {qòcas})。 U> シャレイア語においては、人を名前で言及するときは姓ではなく名を使うのが一般的なため、この単語は {qòcas} と合成されて成り立っている。日本などでは姓で呼ぶことが普通だが、そのような場合でも {kofetqòc} はファーストネームの方を指す。 * kofid + 1975 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e/ を /ca/ に) 見つける, 発見する M> /e/ が /ca/ に存在していたことを知る。 U> 見つけようと探していて実際に見つけるのが {kotik} で、特に見つけようとしていていたわけでもないがその存在に気づくのが {kofid} である。「服の汚れを見つける」などは後者の {kofid} が使われる。 U> {ca} 句には {e} 句のものがいる場所が置かれ、{vo} 句には {a} 句のものがいる場所が置かれる。状況によってはこれらが異なる場合があることに注意せよ。例えば、建物の屋上から見渡していて何かが公園にいるのを見つけた場合、{ca} 句は公園だが {vo} 句は建物の屋上になる。 U> {kofid} も {kotik} も、対象の存在ではなく所在が判明することを表す。すなわち、対象が実際に存在すること自体は前提になっていて、それがどこにあるのかが分かることを表す。そのため、例えばタキオンのように、存在するのかしないのかが分かっていない状態で存在することが判明したという意味では、{kofid} や {kotik} は使われず、{defes} などが使われる。 -〈類〉 {kotik} * kok + 1041 〈名〉 =〈名〉 現実 M> ? U> 空想や夢などと対比したときの「現実」という概念を表す。 -〈対〉 {far} * kokal + 1569 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e’n/ を /ca/ に) 説明する, 解説する M> /ca/ が /e/ をよく理解できるように /e/ について教える。 * koksoj + 3683 〈名〉 =〈名〉 カラス =: 烏 M> ? * kokuq + 3466 〈名〉 =〈名〉 カセット, カートリッジ, ディスク, ロム, メモリ M> コンピュータなどの機械に読み込ませて用いるデータを保管しておくための小型の機器。 U> SD カードや USB メモリはもちろん、ゲームのカートリッジなども指す。 * kokxolus + 3590 〈名〉 =〈名〉 ディスク, CD, DVD, BD, ブルーレイ, レコード M> 円盤状のメモリ。 E> < [kok] (< {kokuq}) + {xolus}。 U> CD, DVD, ブルーレイディスクなど、記憶媒体全体が円盤状のもののみを区別せず指す。ただし、基本的には CD を指す。フロッピーディスクは内部に円盤状の記憶媒体が用いられているが、全体としては四角形なので {kokxolus} ではない。 * kokèd + 3506 〈動〉 =〈形〉 (/†/) はっきりした, 明瞭な, 鮮明な M> 輪郭や表面の様子がはっきり見える。 -〈対〉 {palhom} * kolaz + 2778 〈名〉 =〈名〉 (/ica/ の) ケース, カバー M> /ica/ を保護したり持ち運んだりするために専用に作られた容器。 U> バイオリンケースやスマートフォンケースのように、中に入れるものが決まっていて、そのための専用の大きさや形をしているものを指す。 O> 本のカバーのような、覆うタイプのものは {kolaz} か? * kolcav + 1429 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e’n/ を) 予兆する, 前兆となる, 兆す, 示す M> /e/ がこれから起こるだろうということを表す。 * kolcev + 1429 〈名〉 =〈名〉 (/ie’n/ の) 予兆, 前兆, 兆候, 兆し, 前ぶれ M> /ie/ がこれから起こるだろうということを示す現象。 E> < {kolcav}.n。 U> 将来何が起きそうかが {ie} 句で表され、どういう現象がその予兆を示しているかは {ike} 句で表される。例えば、「地震が火山の噴火の前触れとなる」という状況の場合、「火山の噴火」が {ie} 句で「地震」が {ike} 句に置かれる。 * koldes + 1236 〈動〉 =〈形〉 (/†/) はっきりした, 確固とした, 確固たる M> そこに存在していることがよく分かる。 U> 被修飾語には具体物も置かれるが、「理由」などの概念のモノ名詞も置かれる。 -〈対〉 {pafsis} * koled + 1291 〈名〉 =〈名〉 理性 M> ? U> 「自分」というのは 2 つに分かれ、片方は感情的な自分でもう片方は理性的な自分である。これらがそれぞれ {koled} と {red} で表される。{red} は {koled} が制御することのできない嗜好や感情である。例えば、ある人を恋愛的に好きになったが、その相手には他に好きな人がいて、自分に振り向くことはあり得ないとする。このとき、このまま恋愛を続けるのはただつらいだけなので、{koled} は恋愛をやめようとする。しかし、{red} はその人が好きで仕方ないので、いくら {koled} が恋愛が不合理か論理的に説明しても {red} は恋愛をやめることができない。他の場面として、何かにイライラして怒鳴ってしまったとする。怒鳴っている最中に {koled} は冷静に怒鳴ることが意味のないことだと気づくが、勢いから怒鳴り続けてしまう。これも {koled} が {red} を制御できなかったより身近な例である。このように、{red} というのは自分がどうがんばっても変えることのできない自分を指す。ただし、{red} が一生を通して変わらないかというとそうでもなく、挫折や死などの大きな外的ショックによって変わり得る。いわゆる「人が変わった」というのは {red} が変わったことを意味する場合が多い。 U> {koled} は理性的な自分を指すので {soxot} と似ているが、{koled} は {soxot} と違って理性を 1 つの人格のように捉えたときの言い方である。 -〈対〉 {red} * kolgat + 1980 〈動〉 =〈形〉 (/†/) 硬い, 固い, 堅い M> 衝撃を加えても割れたり砕けたりしにくい。 -〈類〉 {kaleg}* * kolot + 2151 〈名〉 =〈名〉 駅, 駅舎, 停留所 M> 電車が停車して、その乗客が乗り降りしたり荷物を積み降ろしたりするための施設。 U> 乗客の乗り降りや荷物の積み降ろしをするための場所のみを指し、車両の整備のための停車場や車庫などは指さない。この単語を合成要素としている他の単語も同様である。 S> {pehoret a tel, lo nòqes a tel e’n defòtas a’l zi loqiv vo kolot.} → ぼーっとしていて、駅で電車を降り損ねた。 * kolothil + 2151 〈名〉 =〈名〉 空港, 飛行場, エアポート M> 飛行機が発着して、その乗客が乗り降りしたり荷物を積み降ろしたりするための施設。 E> < {kolot} + [hil] (< {hilvit})。 * kolottèc + 2151 〈名〉 =〈名〉 港 M> 船舶が停泊して、その乗客が乗り降りしたり荷物を積み降ろしたりするための施設。 E> < {kolot} + [tèc] (< {tècaq})。 * kolotvol + 2151 〈名〉 =〈名〉 バス停, 停留所, バスストップ M> 路線バスが停車して、その乗客が乗り降りしたりするための施設。 E> < {kolot} + [vol] (< {volàq})。 * kolveq + 1257 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e’n/ を /ca/ と) 約束する, 誓う M> 何が起こっても必ず /e/ を実現させると /ca/ に言う。 -〈上〉 {kozes} * kolviq + 1569 〈名〉 =〈名〉 誓い, 約束 M> 何が起こっても必ず実現させると約束した内容。 E> < {kolveq}.n。 S> {pa salet e nodom a kolviq aquk ike’n xâyis okôk a loc e tel?} → 絶対に幸せにするというあの約束は嘘だったの? -〈類〉 {kozis} * konterabés + 4640 〈名〉 =〈名〉 コントラバス =: ストリングバス, ダブルベース, アップライトベース, アコースティックベース, ウッドベース, ベース M> ? E> < 「contrabass」 /kɑn.tɹə.beɪs/。 * korac + 2207 〈名〉 =〈名〉 酒, お酒, アルコール, アルコール飲料 M> アルコールが一定量含まれている飲料。 U> ビールやワインなどのあらゆるアルコール飲料を指す。 * korel + 3222 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e’n/ を /zi’n/ から) そうだと思う, 推測する, 推量する M> /zi/ という何らかの根拠をもとに /e/ が正しいと思う。 U> 推量した内容が、根拠となる情報から推測できる本質的な情報であったり、誰かが話している内容を根拠にして推測されるその話し手が伝えたいであろうことであったりする場合は、特に {fekcet} が使われる。 U> {e} 句の内容が正しいと判断した根拠が視覚によるものだった場合は特に {korlic} が使われ、それが聴覚によるものだった場合は特に {korqer} が使われる。 -〈類〉 {pafoc}* -〈下〉 {fekcet} -〈下〉 {korlic}, {korqer} * korlevìm + 3611 〈名〉 =〈名〉 ビール, 麦酒 M> ? E> < [kor] (< {korac}) + {levìm}。 * korlic + 3222 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e’n/ を) そうだと思う, 見える, 推測する, 推量する M> 視覚によって得られた根拠をもとに /e/ が正しいと思う。 E> < [kor] (< {korel}) + {lic}。 -〈上〉 {korel}* -〈類〉 {korqer} * korqer + 3222 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e’n/ を) そうだと思う, 聞こえる, 推測する, 推量する M> 聴覚によって得られた根拠をもとに /e/ が正しいと思う。 E> < [kor] (< {korel}) + [qer] (< {qerit})。 S> {korqeres a tel e’n salat e aduyát a zel kécac e a ces.} → 彼の言っていたことが本当であるようには聞こえなかった。 -〈上〉 {korel}* -〈類〉 {korlic} * korvelir + 2188 〈名〉 =〈名〉 ワイン, 葡萄酒 M> ? E> < [kor] (< {korac}) + {velir}。 * korvelirxac + 2207 〈名〉 =〈名〉 白ワイン M> ? E> < {korvelir} + {xac}。 * korvelirzaf + 2207 〈名〉 =〈名〉 赤ワイン M> ? E> < {korvelir} + {zaf}。 * korîassozit + 3485 〈名〉 =〈名固〉 韓国 E> < [korîas] (< 「Korea」 /kə.ɹiː.ə/) + {sozit}。 * kos + 1034 〈名〉 =〈名〉 あの人, その人 U> 特定の人の代詞。 * kosat + 1202 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e’n/ を) 信じる =: 違いない, 違いないと思う M> /e/ は誤りではなく本当のことであると思う。 U> {kosat} は、{e} 句の内容が正しいという何らかの根拠があるか、根拠がなくても意志をもってそれが真実だと思うことに対してときに用いられる。後者には、例えば自分の尊敬する人が言ったことだから根拠が見当たらなくても真実だと思おうとする場合などが当てはまる。一方で {cilkoz} は、{e} 句の内容について、特に根拠がなくても疑いもせずに真実だと思うことに対して用いられる。この 2 つの単語はどちらも、{e} 句に「彼は明日の試験に合格する」のような未来の事象が置かわれることもあり、{e} 句の内容の真偽については言及しない。{doqof} はこれらとは異なり、{e} 句の内容が誤っているというニュアンスがある。したがって、{e} 句に真偽が不確定な未来の事象が置かれることもない。 U> この単語の意味が強まったのが {kodlet} である。 U> 「彼女を信じている」などの「信じる」には {yafek} が用いられる。{kosat/os/ e ces} などと言われることはない。 S> {kosatat a tel e’n qopatac a ces e toq voku sokul afik.} → 彼はこの部屋の中に隠れているに違いない。 -〈類〉 {kodlet} -〈類〉 {cilkoz}, {doqof} * kosax + 1063 〈名〉 =〈名〉 学校, 学院, 学園 M> 教師が生徒に教育を行う場所。 E> < [kossax] < [kos] (< {kosoc}) + [sax] (< {saxaf})。 U> 基本的には小学校から高校までを指す。大学や専門学校などは、それぞれを意味する個別の単語を使うことが多い。この理由は、大学や専門学校は、学問や技術を伝授するという側面が強く、{saxaf} というより {sác} の場だと考えられるためである。 U> 学校の敷地全体を指す。その中にある建物単体を表すことはない。 * kosaxharòz + 3919 〈名〉 =〈名〉 中学, 中学校 M> ? E> < {kosax} + {haròz}。 * kosaxlêsal + 3919 〈名〉 =〈名〉 小学校, 初等学校 M> ? E> < {kosax} + {lêsal}。 * kosaxsây + 3919 〈名〉 =〈名〉 高校, 高等学校, ハイスクール M> ? E> < {kosax} + {sây}。 * kosben + 2174 〈名〉 =〈名〉 病院, 医院 M> 病気や怪我をした人を診察したり治療したりするための施設。 E> < {kos+} + [ben] (< {beneg})。 * kosdacnos + 4496 〈名〉 =〈名〉 動物園 M> 主に陸上生物を収集して展示する施設。 E> < {kos+} + {dacnos}。 U> 水族館を表す {kostarín} とは別概念で、下位語ではない。 * kosiz + 1350 〈動〉 =〈副〉 丁寧に, 丁重に, 入念に M> 細かいところまで気が配って。 S> {okosiz evêk, kétes a ces ca hif izi dèt e qinat axodol ile yen atisoqek.} → 丁寧すぎるほどに、彼は机の上に 1 億円する絵画を置いた。 -〈対〉 {bevef} * koskalad + 3555 〈名〉 =〈名〉 会社, 職場, オフィス M> 会社が所有している働くための施設。 E> < {kos+} + {kalad}。 * kosliviq + 3807 〈名〉 =〈名〉 郵便局, ポストオフィス M> ? E> < {kos+} + {liviq}。 O> 「郵便」という単語を作ってそれとの合成語にすることも考えたが、「郵便」という単語が単独で必要だと感じられなかったため、{liviq} との合成にした。しかし、郵便局が行う郵便サービスと運送業者が行う運送サービスを区別する単語がないため、これでは郵便局なのか運送業者の施設なのか分かりづらいという欠点はある。とりあえず後から困ったら考えることにした。 * kosoc + 2410 〈名〉 =〈名〉 施設 M> 何らかの目的のために設備などが整えられた建造物とそれを含む用地。 U> 基本的には建造物だけでなくそれがある敷地全体を指すが、施設の種類によっては建物だけを指すこともある。例えば、遊園地は {kosoc} の一種だが、この場合、遊園地の各アトラクションを指すわけではなく、様々なアトラクションがある敷地全体を指している。一方、病院も {kosoc} の一種だが、総合病院のような大きな病院でない限り、病院の建物 1 つ以外に設備がないので、建物だけを指すことになる。 U> テントのような移動式の設備を用いて一時的に作られたものは指さない。 -〈類〉 {tavec} * kosos + 3939 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e/ を) 考察する M> /e/ を解決しようとして /e/ について様々なことを考える。 * kosrahit + 1420 〈名〉 =〈名〉 遊園地, テーマパーク, アミューズメントパーク M> 楽しく遊ぶための比較的大規模な設備が揃っている施設。 E> < {kos+} + {rahit}。 * kosseklac + 4010 〈名〉 =〈名〉 映画館, シアター, シネマ M> 映像作品を定期的に観客に見せる施設。 E> < [kos+] + {seklac}。 * kosserêm + 2624 〈名〉 =〈名〉 温泉施設, 銭湯 M> 温泉に入ることができる施設。 E> < {kos+} + {serêm}。 U> 特に宿泊設備が伴っているものは {dekélserêm} と言う。 U> {kosserêm} は、自然の地下水を溜めて入浴のために利用できるようにしている施設を指し、どちらかというと日々の疲れを癒やすために行く場所というニュアンスがある。一方で {kosyérak} は、基本的に普通の水を沸かして浴槽に貯めて入浴できるようにした施設を指し、衛生のために生活の一部として行う入力をするための場所というニュアンスがある。 -〈類〉 {kosyérak} * kossoxal + 4437 〈名〉 =〈名〉 図書館, ライブラリー M> 主に専門書を保管して、利用者が見れるようにしたり利用者に貸し出したりする施設。 E> < {kos+} + {soxal}。 -〈類〉 {kosxoq} -〈類〉 {tavsoxal} * kostarín + 4496 〈名〉 =〈名〉 水族館, アクアリウム M> 主に水生生物を収集して展示する施設。 E> < {kos+} + {tarín}。 * kosvosis + 3709 〈名〉 =〈名〉 デパート, 百貨店, デパートメントストア M> 様々な種類の店を 1 ヶ所に集めた施設。 U> < {kos+} + {vosis}。 H~ 3709: 日本語の「百貨店」の「百貨」感を出すために {vêq} を合成成分として入れたかったが、[kosvêq] にしてしまうと単に「多様な施設」となってしまって百貨店を指す単語としては抽象的すぎる気がし、かといって [kosvosisvêq] では長すぎるため、結局 {kosvosis} を採用した。[vosisvêq] や [vosvêq] とする案もあったが、デパートは 1 つの店というより店の集合体である施設という印象が強く、{kos+} を使いたかったため、却下された。 * kosxolàl + 3647 〈名〉 =〈名〉 美術館, ミュージアム M> 芸術作品を集めて保管したり展示したりする施設。 E> < {kos+} + {xolàl}。 * kosxoq + 2592 〈名〉 =〈名〉 図書館, ライブラリー M> 本などの資料を保管して、利用者が見れるようにしたり利用者に貸し出したりする施設。 E> < {kos+} + {xoq}。 U> {xoq} との合成語だが、置かれている資料が {xoq} で指される本だけであるとは限らず、専門書や雑誌が置かれているものも指す。ただし、大学図書館のように専門書を主に扱っているものには {kossoxal} が用いられる。 -〈類〉 {kossoxal} -〈類〉 {tavxoq} * kosyérak + 2624 〈名〉 =〈名〉 銭湯, 風呂屋, 湯屋 M> 日常生活における入浴をするための施設。 E> < {kos+} + {yérak}。 -〈類〉 {kosserêm}* * koszevdel + 3807 〈名〉 =〈名〉 警察署, 交番 M> ? E> < {kos+} + {zevdel}。 U> 警察署と交番の総称。交番を特に指したい場合は {koszevdelcit} が使われる。 -〈関〉 {koszevdelcit} * koszevdelcit + 3807 〈名〉 =〈名〉 交番 M> ? E> < {koszevdel} + [cit] (< {citled})。 -〈関〉 {koszevdel} * kos+ + 2417 〈飾〉 =〈飾〉 ~するための施設, ~の施設 E> < {kosoc}。 * kotfeq + 2139 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e/ を) 測る, 計る, 量る, 測定する, 計測する M> 何らかの量である /e/ を装置を用いて決定する。 U> 例えば {kotfeq/os/ e taklot i dev} のように、{e} 句には「長さ」などの測定できる尺度が置かれる。 * kotik + 1178 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e/ を /ca/ に) 見つける, 発見する M> /e/ の場所が分からなかった状態から、/e/ の場所が /ca/ であると特定する。 U> 実際に探していたものを目で見ているとは限らない。どこにあるかが分かれば {kotik} が使われる。 U> 対象の存在ではなく所在が判明することを表す。詳細は {kofid} の項を参照されたい。 -〈類〉 {kofid}* * kotled + 3317 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e’n/ を /zi/ で) 証明する M> /zi/ を提示することで /e/ は本当であることを示す。 U> 何か証拠となるものを提示することで、あることが真実であることを示すことを表す。例えば、化石を提示することでその場所の年代を証明したり、証明書を提示することで自分が何者かを証明したりする場合などが挙げられる。 -〈類〉 {kodòx} * kotlid + 1235 〈名〉 =〈名〉 (/ie’n/ の) 証, 証拠, 証明, 裏付け M> /ie/ が本当であることを分からせるようなもの。 E> < {kotled}.n。 U> {ie} 句は {kin} 節をとるが、この場合はよく縮約が起こって {ie’n} となる。 H~ 3317: 対応する動詞型不定辞の {kotled} が作られたため、それに合わせてとる項を {ica} 句から {ie} 句に変更した。 * kovad + 2333 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e’n/ を /zi/ で) 調べる M> 分からないことである /e/ を分かるためにそれに関する情報を /zi/ から探す。 U> {zi} 句には、特定の本や新聞などの情報源が置かれる。したがって例えば、辞書で単語の意味を調べることを意味するときは、「辞書」が {zi} 句に置かれるが、ネットで調べることを意味するときは、ネットそのものが情報源というよりネット上の Web ページが情報源となるので、「ネット」そのものは {zi} 句に置かれない。代わりに、手段と見なして {qi} 句で表現される。 * kovèt + 3821 〈名〉 =〈名〉 (/ica/ との) 絆, 縁 M> 喧嘩したり長期間離れたりしていても結局は /ica/ と一緒にいてしまうような関係を作り出す、人の間の繋がり。 * kox + 1050 〈名〉 =〈名〉 言葉 M> 意味をもった言語による表現。 U> 1 単語でもたくさんの文からなる非常に長い文章でも、言語を用いて表現されたものであれば {kox} で指される。ただし、「言語による」というところに重点が置かれるので、例えば歌そのものは {kox} ではないが、歌の歌詞だけに着目すれば {kox} である。 * koz + 1074 〈特〉 =〈特〉 全く, 全くの, 本当に, 実に, まさに, まさしく, こそ M> それ以外のものではなく。 U> 修飾された語句を強調する。名詞でも形容詞でも動詞でも修飾できる。名詞を修飾する場合は英語の very のような意味合いである。否定語句を修飾した場合は否定が強調される。 U> 疑問文において疑問詞を修飾すると、日本語の「いったい何が」などのように、尋ねる内容が強調される。 S> {pa qetat a pet ekoz vo cêd?} → そこにはいったい何があるのですか? S> {ducatikat ekoz a’l e’n qetat vo fêd a loc!} → 君がここにいるなんて予想だにしてなかったよ! * kozes + 1257 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e’n/ を /ca/ と) 約束する M> 自分が /e/ を実現させると /ca/ に言う。 U> {ca} 句には約束する相手が置かれ、{e} 句には約束の内容が置かれる。 U> {kozes} と {vèlok} はどちらも何かを将来行うと表明することを表す。{kozes} では、{a} 句の人だけがそれを行うという意志があり、{ca} 句の人は単にその意志を受け取ったにすぎない。一方で {vèlok} では、{a} 句の人と {ca} 句の人が共同でそれを行う意志がある。 U> 「必ず守る」という意志がとても強いことを伝える目的では、特に {kolveq} が用いられる。 -〈類〉 {vèlok} -〈下〉 {kolveq} * kozis + 1257 〈名〉 =〈名〉 (/ica/ との) 約束 M> /ica/ と約束した内容。 E> < {kozes}.n。 U> 約束の具体的な内容は {ike} 句で表される。 -〈類〉 {vèluk} -〈類〉 {kolviq} * kozol + 3843 〈動〉 =〈形〉 (/†’n/) 避けられない, 免れない, 必然の, 必然的な, 当然の =〈副〉 必然的に, 当然 M> 避けることができない。 -〈対〉 {qifqosel} * ku + 1034 〈助外〉 =〈助名〉 ~の U> {kût} 的な意味での所有を表す。 -〈類〉 {i} * kucat + 2675 〈名〉 =〈名〉 囲い M> 特定の範囲を囲むためのもの。 E> < {kucit}.n。 U> 塀や柵やフェンスなど、一定の範囲を囲んで他の部分と区別させるために設置されるものの総称。 * kucit + 2675 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e/ を /zi/ で) 囲む, 取り囲む M> ? -〈類〉 {volkuc}* * kudes + 4605 〈動〉 =〈形〉 (/izi/ の) 中心にある, 中央にある M> ? E> < {kudis}.v。 * kudis + 2873 〈名〉 =〈名〉 (/izi/ の) 中心, 中心部, 中央, 真ん中 M> ? U> 2 次元的もしくは 3 次元的な広がりがあるものの中央付近を指すので、「街の中心」や「地球の中心」などは {kudis} で表現される。ただし、順序付けられた列の中央付近という意味はないため、「3 人兄弟の真ん中」は {kudis} ではない。 * kudoq + 1361 〈名〉 =〈名〉 奥, 深部 M> 内部で入り口から遠いところ。 H~ 1982: 何の奥なのかは {ie} 句で表すことになっていたが、「/S/ の奥」というのは /S/ の一部分であるから、単純に {kudoq i} [/S/] で良いと感じたため、そのように格組を変更した。 H~ 2564: {kòd} と綴りが衝突していたため、綴りを [kùd] から {kudoq} に変更した。 -〈対〉 {sefel} * kuf + 1263 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e/ を) 得る, 手に入れる, 入手する M> ? U> 「努力してようやく手に入れた」というニュアンスが加わったのが {felzes} である。 U> 結果的に {e} 句のものを所有することができたことを表すが、このときの「所有」の意味合いとしては、{kav} 的な所有でも {kût} 的な所有でもあり得る。 -〈下〉 {felzes} * kuk + 1034 〈動〉 =〈形〉 (/†/) あの, その, 例の U> 特定の修飾の代詞。 * kulak + 2232 〈動対〉 =〈動〉 (/a/ が /e/ を) 施錠する, ロックする, 鍵をかける =〈形〉 (/†/) 施錠された, ロックされた, 鍵のかかった M> ? E> < {kulik}.v。 * kulik + 2232 〈名〉 =〈名〉 錠, 錠前, ロック M> 扉や箱に取り付けて、特定の手順を踏まないと開けられないようにする器具。 U> 形状や機構は問われない。南京錠のように取り外しできるものも備え付けのものも指す。電子ロックも指すので、例えば指紋認証で開く金庫のことを {kavat e kulik} と言うこともあり得る。 * kulvet + 3513 〈動三〉 =〈形〉 (/†/) 絶対的な =〈副〉 絶対的に M> 他のものとの比較によらずそれ自身の性質を基準にして。 -〈対〉 {fotcik} * kut + 1034 〈名〉 =〈名〉 あれ, それ U> 特定の物の代詞。 * kutaf + 1140 〈名〉 =〈名〉 口 M> ? U> 唇は含む。指す範囲は、口の中を内部とする箱だと捉えると良いだろう。歯や舌がある口の中の空間は {kûz izi kutaf} で表現される。 H~ 2186: もともとは、唇を含めず口として開く部分の内部を指していた。しかし、内部は「内部」と言えば良いので、その周りの部分を指すことにした。 * kutaz + 1041 〈名〉 =〈名〉 意味 M> ものが表現している内容。 E> < {kutiz}.n。 U> 「~の意味」は {kutaz i kin} [~] と言う。 * kutid + 1177 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e/ を /ca/ を) 閉じる, 閉める =: 閉まる M> ? U> {e} 句には実際に動かされてる部分が置かれ、{ca} 句には閉じた状態にされるものが置かれる。 -〈対〉 {fôv} * kutiz + 1041 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e/ に /ca/ を) 意味させる, 表させる, 示させる =: 意味する, 表す, 示す M> ? O> {e} 句と {ca} 句に置かれるのはモノ名詞かコト名詞か? {delkot} と似たような問題を抱えている。 S> {kutizot e kin nisot a vas ca kez, ca kin pavafos odukôk e ces a zis te holpasos a ces.} → 大人になったということは、突然いなくなっても誰かが必ず探しに来てくれるわけではないということだ。 * kuzes + 1314 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e/ を) 縛る, 括る, 締める, 締めつける, 結びつける M> 紐状のものを /e/ の周りに巻いて固定し、/e/ が動いてしまわないようにする。 U> 固定するときに大半の場合は紐を結ぶだろうが、紐を結ぶことではなく対象を固定する方に重点が置かれる。 O> 助詞のとり方だが、固定されるものが {e} 句とする (現行) か、固定されるものが {ca} 句で固定に使うものが {e} 句とするか、どちらが良いか。 * kàf + 1038 〈動主〉 =〈動〉 (/a/ が /ca/ に) 似る, 類似する =〈形〉 (/†/, /ica/ に) 似ている, そっくりの M> その性質の多くが /ca/ と一致している。 S> {salat a fay al’aqec i tel e akàf ica cáv.} → 私の 2 人の娘は互いにそっくりだ。 -〈上〉 {fetus}* * kàfkàs + 3939 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e/ を /zi/ を) 象る, 模す =: 模る M> /zi/ の形をそのままもしくは真似て /e/ を作る。 E> < {kàf} + {kàs}。 * kàlas + 3454 〈名〉 =〈名〉 登場人物, キャラクター, キャラ M> 小説やゲームや演劇などで出てくる人や動物など。 U> 演劇においては、その物語の中で名前や性格などの設定のある架空のキャラクターを、実際の人物や動物が演じることになるが、{kàlas} が指すのはキャラクターの方である。例えば、『シンデレラ』の演劇ではある役者がシンデレラ役をすることになるが、{kàlas} が指すのはシンデレラというキャラクターの方で、役者自身ではない。 * kàlassokad + 3454 〈名〉 =〈名〉 主人公, 主役, メインキャラクター, メインキャラ M> 話を進める上で中心となる登場人物。 E> < {kàlas} + {sokad}。 * kàliq + 3846 〈名〉 =〈名〉 キー, 鍵 M> 機械を操作したりデータを入力したりするために複数個まとめて用意されたボタンのうちの 1 つ。 U> キーボードやリモコンのように複数個のボタンがセットになって 1 つの機械を動かせるようになっている装置において、そのボタンのそれぞれを指す。 * kàpat + 1489 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e’n/ を) 分かる M> ? -〈類〉 {kodek}* * kàs + 3653 〈名〉 =〈名〉 形, 形状 M> ? -〈類〉 {kasal}* * kàt + 3212 〈動対〉 =〈動〉 (/a/ が /e/ を /ca/ と) 呼ぶ, 称する =〈形〉 (/†/, /ica/ と) 呼ばれる, 称される M> /e/ を指し示す名前として /ca/ を使うようになる。 U> 1 回そう呼ぶことを表すのではなく、今後ずっとそう呼ぶようになることを表す。したがって反復表現にはならない。 * káles + 4558 〈名〉 =〈名固〉 かえる N> フルネーム [ʻ]{káles}[-ʻcolfomas]。シャレイア文字フォントを製作するという貢献によりシェノに認定された。 * káz + 1036 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e/ を) 見る, 見つめる, 注視する M> 比較的長い間 /e/ に視線を固定する。 S> {liloses kázac a tel e ces de qelar, cate cekafes a ces e yét.} → 彼が真実を打ち明けるまで、私は彼を黙って見つめ続けた。 -〈類〉 {lic}*, {likom}, {valcas}, {zesqik}, {poqos}, {tazcel}, {vîtic} * kâk + 1041 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /ca/ に) 現れる, 出現する, 姿を見せる M> /ca/ に存在していることを他のものが確認できるようにする。 U> 目で直接見えていなくても、何らかの形でそこに存在していることが分かっていれば {kâk} で指される。 -〈対〉 {pariq} -〈下〉 {fonac} * kèc + 1982 〈名〉 =〈名〉 コーヒー =: 珈琲 M> ? O> {cèr} との違いは何か? {cèr} が茶外茶も指せる以上、{cèr} と {kèc} の違いはそれほど明確ではない。例えば、葉を使うか豆を使うかで区別するという方法が考えられるが、お茶やコーヒーを淹れる際は粉末になったものを使うことも多く、もともとの形が何であったかをあまり意識しないため、この区別は少し実際の認知と違うような気がする。また、タンポポの根を使うタンポポコーヒーは {cèr} なのか {kèc} なのか? S> {vomac teros a tel te pôd atov e kéc lebetat ca e lefom.} → 私は毎朝、牛乳を入れたコーヒーを飲んでいる。 * kèclefom + 1982 〈名〉 =〈名〉 カフェオレ, カフェラテ M> コーヒーに牛乳を入れた飲み物。 E> < {kèc} + {lefom}。 -〈類〉 {lefomkèc} * kèk + 3321 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e’n/ と /ca/ に) 書く, 記す, 執筆する M> /e/ を文章で表現してそれを /ca/ に記録する。 U> 「手紙を書く」や「本を書く」における「手紙」や「本」のように、文章を書くことによって作られるものは {qe} 句で表される。 O> {e} 句に {valek}「文章」を置くことはできるか? 「手紙」や「本」は {qe} 句に置くことになっているので、それに合わせて「文章」も {qe} 句に置かれるべきものな気もする。しかし、次の 2 点から一旦 {e} 句に「文章」を置けると判断した。まず、「彼がリンゴを食べたという文章」が違和感ないことから「文章」はコト名詞扱いできる名詞だと感じるので、コト名詞をとる {e} 句に「文書」が置かれても文法的には問題ない。さらに、手紙や本は、文章表現そのものというよりは文章表現を内部にもっているものという感じなので、文章表現そのものである「文章」とは性質が違うため、「文章」は {e} 句に置けて「手紙」などは {qe} 句に置かないといけないとしても自然である。 -〈類〉 {kòd}* * kèl + 2320 〈名〉 =〈名〉 容器, 入れ物, 箱, 瓶, ケース M> 何かを中に入れておくためのもので、形が保たれていて比較的小さいもの。 U> {kèl} は、机の上に置ける程度の比較的小さいものを指す。ペン立てやペットボトルや調味料瓶などが相当する。{takul} は、比較的大きめのもので、基本的に直方体状のものを指す。荷物を入れる段ボール箱や収納ボックスなどが相当する。なお、材質では分類されない。 U> {kèl} は、比較的硬い素材で作られていて、容器そのものの形状がある程度保たれるものを指す。{sac} は、布やビニールや紙などの比較的柔らかい素材で作られていて、容器の形状が一定しないものを指す。 U> 形状や材質は含意しないので、例えば、飲み物を入れる瓶なども {kèl} の一種である (ただしこれは特に {rikel} で指される)。本のカバーのように覆うだけのものは指さない。 -〈類〉 {takul} -〈類〉 {sac} * kèldev + 2663 〈名〉 =〈名〉 ペン立て, ペンケース M> ペンを初めとする文房具を入れておくための容器。 E> < {kèl} + {dev}。 U> 木やプラスチックなどの硬い素材でできていて、机の上などに置いておいて利用するものが想起される。持ち運んで使うものは {cifèkdev} である。 -〈類〉 {cifèkdev} * kèlfecaq + 3646 〈名〉 =〈名〉 郵便受け, 郵便箱, 受信箱, ポスト, メールボックス M> 手紙を送ったり受け取ったりするために手紙を入れておく箱。 E> < {kèl} + {fecaq}。 U> 文脈に応じて {kèlfezikfecaq} か {kèllôlfecaq} の一方を指す。文脈が特にない場合、{kèlfezikfecaq} すなわち手紙を受け取るために軒先に置いておくものの方を指す。 -〈関〉 {kèlfezikfecaq}, {kèllôlfecaq} * kèlfezikfecaq + 3646 〈名〉 =〈名〉 郵便受け, 郵便箱, 受信箱, ポスト, メールボックス M> 送られてきた手紙を受け取るために手紙を入れておく箱。 E> < {kèl} + {fezik} + {fecaq}。 U> 単に {kèlfecaq} と言うことも多い。 -〈類〉 {kèllôlfecaq} * kèllevkit + 2773 〈名〉 =〈名〉 ガラス瓶, ガラスケース, ジャー M> ガラス製の容器。 E> < {kèl} + {levkit}。 U> ジャムなどが入っている瓶をイメージすると良いだろう。 * kèllôlfecaq + 3646 〈名〉 =〈名〉 郵便箱, ポスト, 郵便ポスト, メールボックス M> 郵便局が手紙を届けるために手紙を集めている箱。 E> < {kèl} + {lôl} + {fecaq}。 -〈類〉 {kèlfezikfecaq} * kèllûl + 3807 〈名〉 =〈名〉 宅配ボックス, 宅配ロッカー M> 小荷物を受け取るために設置する箱。 U> < {kèl} + {lûl}。 * kètis + 2128 〈名〉 =〈名〉 角, 隅 M> 端にある突き出ている部分。 O> 語義的には英語の corner だが、専門用語として平面図形としての angle は指せるか? 尖っている先端の 1 点を指すというよりは、突き出ている部分全体を指すつもりで定義したので、angle に対応する語として使っても良いように感じる。なお、もともとはむしろ angle の意味として定義されていて、H2886 に今の日常語としての意味に変更された。 H~ 2886: {litav} に合わせて、数学の概念としてのものから日常用語的なものに語義を変更した。造語の方針として、造語するのは日常で使う単語であり、専門的な文脈では日常語を流用してそこでの厳密な意味で用いるという扱いにしたためである。 -〈類〉 {tiqon}* * kètol + 2498 〈名〉 =〈名〉 茎 M> 植物の器官のうち、葉や花などを支えている棒状のもの。 U> 樹木であってもタンポポのような小さい植物でも、根本から葉や花などを繋ぐ植物の本体とも思える部分は全て {kètol} で表される。したがって、日本語の「幹」や「枝」を含意する。それぞれ {kètolsokad} と {kètolcistet} という個別の単語はあるが、それらを特に指したい場合を除いて普通は {kètol} が使われる。 * kètolcistet + 2498 〈名〉 =〈名〉 枝 M> 幹から分岐した茎。 E> < {kètol} + {cistet}。 U> 植物の中央にある幹から分かれた部分を特に指したいという意図がなければ {kètol} が用いられる。例えば、単に「木の枝が落ちている」と言う場合には {kètolcistet} ではなく {kètol} が用いられる。 * kètolsokad + 2498 〈名〉 =〈名〉 幹 M> そこから分岐したより細い茎をもつような、植物の中央にある主な茎。 E> < {kètol} + {sokad}。 * kèv + 3772 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e’n/ と) 決める, 決定する M> これまで曖昧だったり考えられていなかったことである /e/ をはっきりさせる。 U> 考えている対象がはっきりしているというニュアンスが加わったのが {lides} である。{rev} に対して {lesed} があるのと並列して、{kèv} に対して {lides} がある。 U> 自分の意志を {e} 句の内容に向けるというニュアンスが加わったのが {decat} である。 U> {e} 句の内容が特定の範囲の人に対して適用される客観的な規則や基準であるというニュアンスが加わったのが {kadòq} である。 -〈下〉 {lides} -〈下〉 {decat} -〈下〉 {kadòq} * kéc + 1041 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e’n/ を /ca/ に) 言う, 述べる, 発言する M> ? U> {kéc} では何を発言したのかに重点が置かれる。したがって、{e} 句に {kin} 節や直接話法構文をとって、どんなことを発言したのかを表す。{lak} はコミュニケーションを意味し、会話の具体的な内容には特に言及しない。コミュニケーションなのだから、発言は双方向的になる。{caz} は発言によって相手がまだ知らない情報を伝えることを表す。相手への情報伝達がメインとなる言い方なので、発言は一方向的である。{liz} は意見や物語などのような 1 つのまとまった内容のある文章を表現することを表す。{tufos} は誰にというわけではなく声を出すことを表す。なお、これらは実際に言葉を音声として発しているとは限らず、メールやチャットなどの文字上だけでの発言も指し得る。一方で、{dìvkox} は口から言葉を発するという現象そのものに注目する。英語では、{kéc}, {lak}, {caz}, {liz}, {dìvkox} はそれぞれ say, talk, tell, speak, talk に相当する。 -〈類〉 {lak}, {caz}, {liz}, {tufos}, {dìvkox} * kécfek + 3208 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e’n/ を) 暗唱する, 暗誦する U> /e/ という覚えていることをそのまま言う。 E> < {kéc} + [fek] (< {fekol})。 * kéckez + 2887 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e’n/ と) 補足する, 注釈する M> 補足として述べる。 E> < {kéc} + [kez] (< {kezloc})。 * kécvit + 4479 〈動五〉 =〈動〉 (/a/ が /e’n/ を) 早口で言う =〈副〉 早口で M> ? E> < {kéc} + {vit}。 * kécvitlof + 4479 〈動〉 =〈形〉 (/†/) 早口な M> よく早口で喋る。 E> < {kécvit} + {lof}。 * kél + 4474 〈名〉 =〈名〉 ケール M> ? E> < 「kale」 /keɪl/。 * két + 1247 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e/ を /ca/ に) 置く, 載せる M> ? U> 「机に置く」は {két/os/ ca hif izi zeqil} のように言われ、この {hif} は省略されない。これは、{ca} 句の位置に置かれるものが、置くための台というよりは置く場所であるためである。 -〈類〉 {tohil}* * kétdem + 3695 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e/ を /ca/ に) 敷く M> ? E> < {két} + {dem}。 U> {ca} 句には場所が置かれるので、普通は位置関係を表す {hif} や {dem} が使われる。{két} の {ca} 句と同じだと考えると良い。類義語である {detcol} とは用法が異なるので注意せよ。 U> {kétdem} は、上に何かが置かれている状態に最初からなっていることが含意される。したがって、今まさに座ろうとしているわけではない状態で単に椅子の上にクッションを置くことは、{kétdem} ではなく {két} で表現される。 S> {déqat a ces fa kétdemat a’s e cemòl ca hif izi dezet.} → 彼は椅子の上にクッションを敷いて座っている。 -〈類〉 {detcol} * kétkèv + 3772 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e/ を /ca/ に) 据え置く, 設置する M> /e/ を置いておく場所を /ca/ だと決めた上で /e/ を /ca/ に置く。 E> < {két} + {kèv}。 * kével + 2837 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e/ に) 参加する, 出席する M> ? U> {e} 句にはイベント事が置かれるが、コンサートやパーティーなどの催しらしいものの他、講義や試験なども置かれ得る。 U> 「欠席する」の表現には、単純にこの単語を否定した {dukével/os/} とする方法と、直訳で「出席をやめる」となる {niqot/os/ e kével} とする方法がある。意味の大きな違いはないが、完了相の瞬間が異なることには注意せよ。前者は、イベント事が開催され出席しないことが確定した瞬間が完了相である。一方で後者は、イベント事に参加するのをやめようと決めた瞬間が完了相であるので、イベント事の開催より前になる。 O> 講義への出席もこの単語で表せるのか決まっていなかったが、表せることにした。ただ、依然として明確な語義を設定する必要がある。 P> {dukével/os/} … 欠席する。 * kìd + 2564 〈名〉 =〈名〉 (/ica/ の) 境界, 境, 境目 M> 2 つ以上の領域である /ica/ が接している部分。 U> {ica} 句には 2 つ以上の名詞句が {o} で繋がれたものが置かれることもあるし、1 つの名詞句だけが置かれることもある。後者の場合、例えば {kìd ica solkut} であれば、{solkut} が複数の国を指していると考えられ、実質 {ica} 句に 2 つ以上の名詞句が置かれているのと同じになる。 * kìdsokut + 2564 〈名〉 =〈名〉 国境 M> 国の境界。 E> < {kìd} + {sokut}。 * kìtaf + 4696 〈名〉 =〈名〉 玄関, エントランス M> 建物の出入口のところに設けられた、建物の内部の主な部分に繋がる空間。 U> 典型的には、家などの靴を脱いで上がる建物において、靴を脱ぐために用意されている空間を指す。ただし、靴を脱がずに上がる建物でも、入口直後に空間がある場合に、そこを指すことがある。物理的には建物の内部だが心理的にはまだ外部と繋がっている空間と捉えることもできるだろう。 * kìv + 4003 〈名〉 =〈名〉 決定 M> 決定した内容。 E> < {kèv}.n。 -〈類〉 {lidis} * kíc + 1146 〈名〉 =〈名〉 発言, 話 M> ? E> < {kéc}.n。 * kílec + 2499 〈名〉 =〈名〉 キュウリ =: 胡瓜, きゅうり M> ? * kílledét + 2499 〈名〉 =〈名〉 冬瓜 =: トウガン M> ? E> < [kíl] (< {kílec}) + {ledét}。 * kòd + 1035 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e/ を /ca/ に) 書く, 記す, 綴る M> /e/ を表す文字や記号を /ca/ に記録する。 U> {e} 句には書く内容もしくは記号が置かれる。したがって、「名前を書く」は {kôd/os/ e kofet} と表現されるが、「本を書く」が {kôd/os/ e xoq} と表現されることはない。「本を書く」は {kôd} を用いて {kôd/os/ qe xoq} と表現されることもあるが、本を書くときに行う行為の焦点は文字を記すことではなく文章を作ることなので、普通は {kèk} を用いて {kèk/os/ qe xoq} と表現される。また、結果目的語にはせずに {qik/os/ e xoq} とされることも多い。 U> {kòd} では文字や記号を書くことに焦点が置かれ、{kèk} では文章を書くことに焦点が置かれる。 U> {kòd} は文字を書く場合に、{qecak} は線で図形を描く場合に、{qinit} は絵を描いて何かを表現する場合に使われる。 O> もともと「文字」も {e} 句に置くことができることになっていたが、「名前」と「文字」が両方同じ助詞句で表現されるのに違和感を感じる。語義が「{e} 句のものを表す文字や記号を」となっている以上、「文字」そのものは {e} 句には置けないのではないか。 -〈類〉 {kèk} -〈類〉 {qecak}, {qinit} * kòddel + 3891 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e/ を) 書き取る M> /e/ の内容を記録するために書く。 E> < {kòd} + [del] (< {delut})。 * kòdez + 3241 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e/ を) 捕まえる, 捕らえる, 取り押さえる =: 掴まえる M> それまで自由に動くことのできた /e/ がその場から動けないようにする。 U> 道具を使っているかどうかは含意しないので、素手で掴んでいる場合はもちろん、網などで覆ったり槍などで刺したりした場合も含意する。さらに、罠などで間接的に捕らえることも指す。 * kòdezcek + 4325 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e/ を) 釣る M> 垂らした紐や糸の先に /e/ をひっかけて吊り上げるようにして /e/ を捕まえる。 E> < {kòdez} + [cek] (< {cekìd})。 U> 釣る対象が魚であるという含意はない。 U> 「捕まえる」というニュアンスが含まれるため、例えば縁日の出し物にあるヨーヨー釣りのように単純に吊って引き上げるだけの場合は指さない。それには {cekhit} が使われる。 -〈類〉 {cekhit} * kòfed + 2163 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e/ を) 精通する, 熟知する, よく知る M> /e/ に関する知識を豊富にもっている状態になる。 U> 英語の familiar が近い。 U> 対義語の「疎い」に相当する単語はなく、{dufèk/os/ e} [/S/] などと表現される。 -〈類〉 {fèk}* * kòhid + 2528 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e/ を) 積む, 積み上げる, 積み重ねる M> /e/ の上にさらに /e/ を置くというのを繰り返す。 -〈類〉 {fedas}*, {qehiz} * kòq + 1430 〈動三〉 =〈副〉 安定して =〈形〉 (/†/) 安定した, 落ち着いた =: 安定する, 落ち着く M> 状況や性質などがあまり変わることのない。 U> 意味は広いが、「安定した椅子」などのように物理的な安定性というよりは、「安定した生活」のように物事に性質に関しての意味合いが強い。 -〈対〉 {doqkòq} * kòt + 2133 〈述〉 =〈述〉 ちょうど, ぴったり, きっかり, きっちり M> ? U> 形容詞や副詞を修飾して、意味をより厳密にする。例えば、{adam} は被修飾語のものが下の方にさえあれば少し横方向にズレていても使われるが、{adam ekòt} とすると本当に真下にあるという意味になる。 U> 被修飾語の意味を限定することもあれば、単に強調するだけで限定しないこともある。単に強調するだけの例としては {yen 1000 ekòt} がある。単に {yen 1000} と言っただけでも 1000 円であることには変わりないが、{kòt} をつけることでちょうど 1000 円であることが強調される。ただし、単に {yen 1000} と言っても「約 1000 円」を表すことがあるので、限定か非限定かは曖昧である。 H~ 2712: 「真下の」などを表現できるように、形容詞としてではなく副詞として使うことにした。この単語を造語したときにも、形容詞にするか副詞にするか迷って結局形容詞にした気がするが、理由を忘れた。対義語の {tifef} にも同様の変更をした。 -〈対〉 {tifef} * kòv + 1344 〈動二〉 =〈副〉 実は, 本当は M> これまで明らかにされていなかったが本当のことを言うと。 * kòzek + 2131 〈動〉 =〈形〉 (/†/, /izi/ に) 強い, 丈夫な, 頑丈な, 強固な, 堅固な M> /izi/ が外から加える物理的な力では簡単には形が崩れたり壊れたりしない。 U> 比較的強い力を加えても形がほとんど変わらないままであることを指す。形に注目する言い方で、「機能したままである」というニュアンスは薄い。 S> {keqilac a ces e sod akòzek izi biltiksodel.} → 彼は地震に強い家に住んでいる。 -〈類〉 {zêr}*, {zèt} * kôd + 1034 〈名〉 =〈名〉 あの場所, あそこ, その場所, そこ U> 特定の場所の代詞。 * kôde + 1175 〈間〉 =〈間〉 なるほど, そうか U> これまで気づかなかったことに気づいて納得したときに用いられる。 * kôk + 1043 〈動二〉 =〈副〉 必ず, 絶対に, 確実に, きっと M> 起こる確率が 100 % だと言える状態で。 U> 蓋然性を表す単語には、蓋然性が高い方から順に {kôk}, {kecev}, {sol}, {nisat}, {cêl}, {pames}, {docit}, {dûg} の 8 段階ある。区切り方は頻度を表す単語群と同様なので、詳しくは {vák} の項を参照されたい。 -〈関〉 {kecev}, {sol}, {nisat}, {cêl}, {pames}, {docit}, {dûg} * kôlil + 2762 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e’n/ を) 解明する, 解き明かす, 明らかにする M> まだ知らなかったことを調査や実験などによってはっきりさせる。 * kôm + 1063 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e/ を) 着る, 着用する, 身につける =: 着せる M> ? U> 衣服だけに限らず、靴を履くことや帽子をかぶることやアクセサリーをつけることなどもこの動詞で表される。 S> {kômec a ces e hâlfeloq afâl ifi yelfat avôl.} → 彼女はたくさんのリボンが付いたかわいらしいワンピースを着ていた。 -〈対〉 {folom} * kômfehal + 3174 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が) 女装する M> 普段は着ないようなかわいらしい服装を着る。 E> < {kôm} + {fehal}。 U> 対応する日本語としては「女装する」が近いが、「男性が女性の格好をする」などのような性別を限定するニュンアスはない。そのため、例えば普段ボーイッシュな服装しかしないような女性がかわいらしい服を着ることも {kômfehal} で指されることがある。 * kômqehiz + 2528 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e/ を /ca/ に) 重ね着する, 着込む, 厚着する M> 通常の衣服である /e/ を /ca/ の上に重ねて着る。 E> < {kôm} + {qehiz}。 U> {e} 句も {ca} 句も {solaksok} で指される衣服が置かれる。したがって、コートなどの防寒着を上に羽織ることは含意しない。 * kôt + 4328 〈名〉 =〈名〉 所有物, 所有品, 私有物 M> 誰かが所有しているもの。 E> < {kût}.n。 U> 公共のものではなく誰かが所有しているというニュアンスをもつ。 * kùfeq + 3939 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e/ を /ca’n/ と) 捉える, 認識する, 把握する M> ? * kùzim + 4563 〈動〉 =〈形〉 (/†/, /izi/ で) 私的な, プライベートの, 内の, 内々の, 裏の =: プライベートな M> /izi/ という一部の人しか関われないような。 -〈対〉 {véfon} * kûlom + 3904 〈名〉 =〈名単〉 1 C, 1 クーロン =: C, クーロン M> ? E> < 「Coulomb」 /kuː.lɒm/。 * kût + 1035 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e/ を) 持つ, 所有する, 所持する M> /e/ が自分のものである状態にする。 U> {kût} は所有を表す一般的な単語で、対象が自分のものであることを示す。ただし、それを身につけているという含意はなく、家などに保管してあるなどの場合でも使われる。それに対して、{cikek} は自分のものであるかどうかに関係なく、その場で携帯していることを表すのに用いられる。{delgut} は {kût} の所有のニュアンスが強まった単語で、「自分の思うがままにできる」といった意味が含まれる。 -〈類〉 {kav}* -〈類〉 {cikek} -〈下〉 {delgut} * kûv + 1137 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /ca/ に) 入る, 立ち入る =: 入れる M> 特定の範囲である /ca/ の内側へ移動する。 -〈対〉 {foval} * kûz + 1235 〈名〉 =〈名〉 (/izi/ の) 中, 内部, 内側 M> ? -〈対〉 {fôs} * kûzteqiv + 1386 〈名〉 =〈名〉 街頭, 町中, 街中, 街角 M> ? E> < {kûz} + {teqiv}。 * l + 1066 〈動〉 =〈動〉 する =: させる U> 同じ動詞の重複を避けるため、前に出てきた動詞の代わりに用いる。動詞とそれを修飾するいくつかの助詞句全体の代わりにもなる。前の動詞と時制や相が一致している必要はない。注意すべきなのは、前の動詞と内容まで一致するわけではないということである。言い方を変えれば、代詞の {cit} ではなく {met} に対応する。 U> {l} に係る基本助詞句の種類は、{l} が代わりをしている動詞に依存する。そのため、語義欄の格組は空欄とした。 U> 受ける動詞句が否定文の場合、{l} の肯定形 (否定接頭辞がつかない形) の意味は否定文になる。一方、{l} を否定形で使うと、前の否定文の否定を意味するので肯定の意味になる。以下の例文を参照。 U> この単語の語幹にはアクセントをもつための母音がなく、規則上アクセントは活用接尾辞には来ないので、結果的にこの単語の活用形は全てアクセントをもたない。 S> {dukavat a tel e qaled, dà dulat a ces.} → 私には弟がいないが、彼にはいる。 * la + 1068 〈助般〉 =〈助動〉 ~で U> 個数や数量や順番などを表す。 * lacat + 2187 〈名〉 =〈名〉 小説, 物語 M> ? O> {rát} の項を参照。 * lacos + 3597 〈名〉 =〈名〉 手, 足 M> 機械的な動力を用いない方法。 U> 単独で使われることはほぼなく、下の成句にあるように {qi} を伴って使われることが多い。 P> {qi lacos} … 手で, 足で, 機械を使わずに。{qik/os/ qi lacos} と言うと大型の機械を使わず手芸で作ったというニュアンスになり、{cák/os/ qi lacos} と言うと車や電車などを使わずに徒歩で (もしくは走って) 来たというニュアンスになる。 * lacus + 3828 〈動〉 =〈形〉 (/†/) 手動の, マニュアルの M> 機械的な動力を用いずに動かす。 E> < {lacos}.v。 -〈関〉 {qikil}, {qixuv} * +lac + 3828 〈飾〉 =〈飾〉 手動~ E> < {lacus}。 -〈関〉 {+qik}, {+qil} * ladéz + 2170 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e/ を /ca/ に) 任せる, 委ねる, 委任する, 託す M> /e/ を /ca/ の好きなように行ってほしいと /ca/ に伝える。 U> {cipas} に「{ca} 句の人が好きなように行って良い」というニュアンスが加わったもの。 -〈上〉 {cipas} * lafes + 1502 〈名〉 =〈名〉 兄弟, 姉妹, 兄弟姉妹, 同胞 =: きょうだい, はらから M> 同じ両親から生まれた人。 U> 年上なのか年下なのかや男なのか女なのかを区別しない言い方である。兄弟姉妹のそれぞれを指すのであって、兄弟姉妹全員を総称するわけではない点に注意せよ。 -〈類〉 {hinof}, {yaf}, {nîl}, {qaled} * lafescîf + 2896 〈名〉 =〈名〉 従兄弟, 従姉妹, 従兄弟姉妹 M> 兄弟姉妹以外の親戚で、自分と年齢が近い人。 E> < {lefes} + {cîf}。 -〈類〉 {hinofcîf}, {yafcîf}, {nîlcîf}, {qaledcîf} * lagenès + 4634 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e/ と) 性行為する, 性的行為をする, 性交する, セックスする, 交尾する, まぐわる =: 性行為をする M> ? E> < 「λαγνεύω, λαγνευ-」/la.ɡneu/ [grc]。 U> 性器を用いて性的興奮を催させる行為全般を指すため、必ずしも性交 (男性器を女性器に挿入すること) を表すわけではない。また、快楽のためか生殖のためかの区別はされない。 * lak + 1041 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /ca/ と) 話す, 語らう, 会話する, 対話する M> 言葉を用いてある話題についての情報や意見のやりとりを /ca/ とする。 U> コミュニケーションのうち、些細なことを気楽に語り合うという意味では特に {rafles} も用いられる。 U> 言語を扱えるかどうかに言及する「/S/ を話せる」は、{qi} 句によって {kil/o/t lakos qi} [/S/] と表現される。 -〈類〉 {kéc}*, {caz}, {liz}, {tufos}, {dìvkox} -〈下〉 {rafles} * lakad + 1136 〈名〉 =〈名〉 文字, 字 M> 言語などを記録するための視覚的な記号。 U> {lakad} は 1 つの文字を指し、{vetlakad} はいくつかの同種の文字のまとまりを指す。例えば、ギリシャ文字のアルファやベータなどの個々の文字が {lakad} で、ギリシャ文字という文字のまとまりが {vetlakad} である。 -〈類〉 {vetlakad} * lakadkanas + 3461 〈名〉 =〈名〉 仮名 M> ? E> < [lakad] (< {vetlakad}) + [kanas] (< 「仮名」 /ka.na/ [ja])。 U> 平仮名と片仮名の総称である。ただし、万葉仮名は含まれない。 * lakadkanashilas + 3461 〈名〉 =〈名〉 平仮名 =: ひらがな M> ? E> < {lakadkanas} + [hilas] (< 「平」 /hi.ɾa/ [ja])。 * lakadkanaskatas + 3461 〈名〉 =〈名〉 片仮名 =: カタカナ M> ? E> < {lakadkanas} + [katas] (< 「片」 /ka.ta/ [ja])。 * lakadlatin + 3461 〈名〉 =〈名〉 ラテン文字, ラテン字, ローマ文字, ローマ字 M> ? E> < [lakad] (< {vetlakad}) + [latin] (< 「Latin」 /læ.tɪn/)。 * lakadsay + 1974 〈名〉 =〈名〉 大文字, 装飾文字, 等高文字 M> ? E> < {lakad} + [say] (< {sayec})。 U> 旧シャレイア文字は 2 種類あり、その一方では全ての文字がベースラインからアセンダーラインまで全体を使う。この文字はロゴや見出しなど特別に装飾や強調をしたいときだけに使われ、通常の文章中では用いられない。そのため、それを表すこの単語は「装飾する」という意味の {sayec} との合成語となっている。転じて、ラテン文字やキリル文字の大文字も指す。 -〈対〉 {lakadval} * lakadsiril + 4487 〈名〉 =〈名〉 キリル文字 =: キリル字, キリール文字, キリール字 M> ? E> < [lakad] (< {vetlakad}) + [siril] (< 「Cyril」 /sɪ.ɹəl/)。 * lakadtaz + 3982 〈名〉 =〈名〉 数字 M> 数を表すための文字。 E> < {lakad} + {taz}。 * lakadtánas + 3461 〈名〉 =〈名〉 漢字, 真名 M> ? E> < [lakad] (< {vetlakad}) + {tánas}。 U> 「中国」との合成語であるが、中国語で使われている漢字のみを指すわけではなく、国や言語によらず漢字全般を指す。 * lakadval + 1974 〈名〉 =〈名〉 小文字 M> ? E> < {lakad} + [val] (< {valek})。 -〈対〉 {lakadsay} * lakadxaléh + 2526 〈名〉 =〈名〉 シャレイア文字 M> シャレイア語の表記に用いる独自の文字体系。 E> < [lakad] (< {vetlakad}) + {xaléh}。 U> 基本的には、25 種類のアルファベットと 10 種類の数字の総称である。文脈によっては、数字を含まなかったり約物を含んだりすることがある。 * lakadxerat + 1203 〈名〉 =〈名〉 音符 M> 音楽において、音の有無や高低や長さなどを表すために用いられる記号。 E> < {lakad} + {xerat}。 U> 音部記号 (ト音記号など), 調号, 変化記号 (シャープなど), 拍子記号, 休符なども含む。 * lakadxánas + 3461 〈名〉 =〈名〉 漢字, 真名 M> ? E> < [lakad] (< {vetlakad}) + {xánas}。 U> 「中国」との合成語であるが、中国語で使われている漢字のみを指すわけではなく、国や言語によらず漢字全般を指す。 * lakûc + 2771 〈名〉 =〈名〉 ラベル, レーベル, レッテル, 札 M> ものに貼ってそれが何に関係しているものなのかを分かるようにするための紙や板。 U> 紙片であるとは限らず、例えばホテルなどの部屋番号のプレートなども {lakûc} で指される。 * lam + 1979 〈動〉 =〈形〉 (/†/) .6 * lan + 1056 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /zi/ から /ca/ へ) 行く, 来る M> ? U> 物の位置の変化を表す基本的な単語には {lan}, {cák}, {nîp}, {niciq}, {qon}, {fêc} の 6 つがある。これらは、まず距離に重点が置かれる {qon} と {fêc}、場所に重点が置かれる {lan}, {cák}, {nîp}、そして移動そのものに重点が置かれる {niciq} と、3 種類に分けられる。 U> {lan} は注目しているものとは別の方向に移動することを表し、{cák} は注目しているものの方向へ向かうことを表す。ここでの「注目しているもの」は必ずしも主語であるとは限らないため、日本語の「行く」や「来る」とは綺麗に対応しないことに注意せよ。{nîp} は少し特殊で、移動元に重点が置かれ、移動先については一切言及しない。また、「いなくなってしまった」というニュアンスが追加で含まれる。{niciq} は移動そのものを強調する言い方で、どこからどこへ移動したのかということには重点が置かれない。{qon} と {fêc} は移動というより両者の距離の変化が注目される。 U> この単語に「移動の最終地点」というニュアンスが加わったのが {zêf} で、これにさらに「かろうじて」のニュアンスを含めたのが {zeghil} である。 -〈類〉 {cák}, {nîp}, {niciq}, {qon}, {fêc} -〈下〉 {zêf}, {zeghil} * lanel + 2150 〈動〉 =〈形〉 (/†/) 黄緑の, 黄緑色の M> ? * lanfel + 3871 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /ca/ に) ついて行く, ついて来る, 追う M> 前に進んでいる /ca/ と一緒に進もうとして、/ca/ と同じ方向へ進む。 E> < {lan} + [fel] (< {felaz})。 -〈類〉 {zizet}* * lanil + 2150 〈名〉 =〈名〉 黄緑, 黄緑色 M> ? E> < {lanel}.n。 * lanqos + 1889 〈名〉 =〈名〉 老人, 年寄り, 高齢者 M> 年老いた人。 * lanqòc + 2878 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e/ を /ca/ へ) 迎えに行く, 出迎える M> ? E> < {lan} + [qòc] (< {qòcas})。 -〈類〉 {cáklòc} * laqfok + 2305 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e/ を /zi/ で) 塞ぐ M> 窪みや穴である /e/ の入口の部分を /zi/ で覆うことで、ものが /e/ の中に入ったり /e/ を通過したりするのを防ぐ。 U> {hikut} は、入り口を見えなくすることだけを表す。一方で {laqfok} はそれに加えて、窪みに何かが入ったり穴を通って何かが行き来したりなどを防ぐという意味合いを強くもつ。分かりやすい例としては、落とし穴を作ってその穴の上に何かを載せて隠すことは {hikut} で表される。これが {laqfok} で表現された場合、何かが穴に落ちることを防ぐというニュアンスが加わるので、落とし穴の目的から外れてしまう。 -〈類〉 {hikut} * lasav + 2227 〈名〉 =〈名〉 アニメ M> ? -〈類〉 {seklac}* * lasi + 3212 〈助外〉 =〈助名〉 ~における, ~の点での U> 英語の「with respect to」に似ている。 * laskez + 2375 〈動四〉 =〈副〉 大人ぶって =〈動〉 (/a/ が /e’n/ を) 大人ぶってやる =〈形〉 (/†/) ませた, おませな, おしゃまな, 大人ぶった M> 実際の内面はまだ子供なのに、言動や容姿だけ大人っぽく見せようとして。 U> ネガティブなイメージがある。 E> < [las] (< {lasof}) + {kez}。 -〈類〉 {kelàd} * lasnel + 3555 〈名〉 =〈名〉 社会, 世間 M> 互いに関わり合っている人の集まり。 -〈類〉 {tives}* * lasof + 1575 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e’n/ と) 振る舞う, 行動する M> 他者から /e/ であると思われるような動作をする。 U> {e} 句にはどのように振る舞うかの様子の説明が置かれる。例えば、「勇敢に振る舞う」は {lasof/os/ e’n salat e azécak} と表現される。 U> {e} 句の内容は真実であることも真実でないこともある。{e} 句の内容が真実でない場合は {páv} でそれが明示されることもある。 U> {lasof} では他の人がその行動についてどう思うかという点が注目されるが、{nèd} には客観的な真実として一旦認めるというニュアンスがある。 O> この単語は必要か。{panoz} ではダメなのか。例えば「カッコよく振る舞う」と「自分がカッコいいと装う」は違う気がするので、やはり {panoz} と {lasof} は別の概念だと思う。また、{panoz} の {e} 句の内容は必ず真実でないはずなので、これが {panoz} と {lasof} の 1 つの異なる点である。 H~ 4311: これまでは、振る舞う様式を副詞句や {feli} 句のような副詞様語句で表現することになっていた。しかし、日本語で「子供っぽく振る舞う」と言ったときの「子供っぽく」は、振る舞い方の説明であって「振る舞う」という動作そのものの形容ではないので、「子供っぽく遊ぶ」などにおける「子供っぽく」とは異なる意味で修飾している。シャレイア語では、副詞による修飾は後者のように動作そのものの形容をすることになっているので、振る舞う様式を副詞様語句で表現するのはそもそも誤りということになる。そこで、振る舞う様式を {e} 格にとるようにした。 -〈類〉 {nèd} * lasqal + 4143 〈名〉 =〈名〉 仮定 M> 仮定した内容。 E> < {lasqil}.n。 -〈下〉 {tedìs} * lasqil + 4143 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e’n/ を) 仮定する M> /e/ を何らかの行動や考察をする上での前提とする。 U> 仮定の内容となる {e} 句には、将来起こり得る内容や現在起こっているであろう内容だけでなく、起こる可能性が低い内容や現在の状況に反する内容も置かれる。後者の場合は、{e} 句内に {páv} が置かれることもある。 U> 仮定の内容が起こり得ることであれば {tedès} の方がよく使われる。 -〈下〉 {tedès} * lasuf + 2326 〈名〉 =〈名〉 振る舞い, 立ち振る舞い, 佇まい, 行動 M> ? E> < {lasof}.n。 O> {lasuf} と {càsod} の違いは何か? 「態度」の方は何か対面するものがある? H2326 放送参照。 * lasét + 2150 〈動〉 =〈形〉 (/†/) 薄橙色の, 肌色の M> ? * lasít + 2150 〈名〉 =〈名〉 薄橙色, 肌色 M> ? E> < {lasét}.n。 * lat + 2390 〈名〉 =〈名単〉 1 単位, 1 つ =: 単位 M> ? U> {ile} 句において、単位がこれといって存在しないときの仮の単位として使われる。 * latas + 3562 〈名〉 =〈名〉 (/ica/ の) メンバー, 一員, 組員, 団員, 成員 =: メンバ M> 団体やグループである /ica/ を構成するもの。 * latav + 3939 〈名〉 =〈名〉 サイト, ウェブサイト, ホームページ =: Web サイト M> ? U> 1 つのページではなく、ひとまとまりに公開されているページ群を指す。 * latben + 2390 〈名〉 =〈名単〉 1 ヶ月, 1 ヶ月間 =: 月, ヶ月 M> ? E> < {lat+} + {ben}。 * latciqid + 2397 〈名〉 =〈名単〉 1 週, 1 週間 =: 週, 週間 M> ? E> < {lat+} + {ciqid}。 * lattaq + 2390 〈名〉 =〈名単〉 1 日 =: 日 M> ? E> < {lat+} + {taq}。 * latvác + 2390 〈名〉 =〈名単〉 1 年, 1 年間 =: 年 M> ? E> < {lat+} + {vác}。 * lat+ + 3412 〈飾〉 =〈飾〉 ~の単位 E> < {lat}。 U> 単位名詞以外の名詞に接頭され、単位名詞を作る。 * latàk + 3548 〈名〉 =〈名〉 (/ie/ の) 分類, 類別, クラス M> ある基準に従って、/e/ はいくつかある種類のうち /ca/ であると決める。 E> < {latìk}.n。 -〈類〉 {tiluv}* * latìk + 2157 〈動対〉 =〈動〉 (/a/ が /e/ を /ca/ に) 分類する, 類別する =〈形〉 (/ica/ に) 分類される, 類別される, 型の M> ある基準に従って、/e/ はいくつかある種類のうち /ca/ であると決める。 U> 日本語の「~型の」は {latìk} の形容詞用法で表現されることが多い。例えば、「大型の犬」は {dales alatìk ica met avaf} などと言われる。 -〈類〉 {tilov}* * lavel + 4472 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が) 鳴る =: 鳴らす M> それ自身の音が出る機構が働いて実際に音が出る。 -〈類〉 {tirid}* * lavák + 1350 〈動〉 =〈形〉 (/†/) おしゃべりな, 口数の多い M> 人と会話するのが好きで、よく人に話しかけたり話題を作ったりする。 E> < [lakvák] < {lak} + {vák}。 U> 単に人と話しているのが好きであるということだけを表し、「秘密を守れない」などの意味はない。 -〈対〉 {zilsif} * lavêt + 2589 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /ca/ と) 合流する, 会う M> これから一緒に行動しようとしていた /ca/ と出会う。 U> 待ち合わせをしていた相手と実際に出会うというイメージがある。 -〈対〉 {qofot} * laxol + 1074 〈名〉 =〈名〉 人, 人間, 人類, ヒト M> ? U> 社会において互いに関わり合う主体というよりは、他の動物や物と並列して見た「人間」というものを表す。 U> 指示代名詞は基本的に {cit} で受ける。 * laz + 3549 〈名〉 =〈名〉 話, 物語 M> 話された内容。 E> < {liz}.n。 * lazdenos + 3653 〈名〉 =〈名〉 ゴルフ, 孔球, 打球, 芝球 M> ? E> < {laz+} + {denos}。 * lazdèt + 4589 〈名〉 =〈名〉 卓球, テーブルテニス, ピンポン M> ? E> < {laz+} + {dèt}。 * lazlehic + 4589 〈名〉 =〈名〉 バレーボール, バレー, 排球 M> ? E> < {laz+} + {lehic}。 * lazletoq + 4589 〈名〉 =〈名〉 サッカー, フットボール, 蹴球 M> ? E> < {laz+} + {letoq}。 U> アソシエーションフットボールのみを指す。アメリカンフットボールなどは指さない。 * lazlîs + 4589 〈名〉 =〈名〉 バスケットボール, バスケ, 籠球 M> ? E> < {laz+} + {lîs}。 * laznalvaf + 4591 〈名〉 =〈名〉 野球, ベースボール M> ? E> < {laz+} + {nalvaf}。「野球」の翻訳借用。 * laznasfek + 3654 〈名〉 =〈名〉 テニス, 庭球 M> ? E> < {laz+} + {nasfek}。「庭球」の翻訳借用。 * laztad + 2878 〈名〉 =〈名〉 スポーツ M> ? U> 指す範囲は運動するものに限り、チェスやクイズなどは含まれない。 * laz+ + 4587 〈飾〉 =〈飾〉 ~するスポーツ, ~のスポーツ E> < {laztad}。 * le + 1316 〈助外〉 =〈助名〉 ~の =〈助述〉 ~の U> 後ろには常に〈単位名詞+数辞の形容詞用法〉の形をとる。数値を示すことによって修飾語の程度を表す。 U> 数量をとるという点で {la} と似ているので、区別に注意せよ。 S> {câses a tel e ces te zîk ile lattaq ayos.} → 3 日前に彼に会った。 S> {salat a ces e alosod ile latvác atisetsez olôx.} → 彼女は永遠の 17 歳だ。 * lebak + 1974 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が) 興奮する, 盛り上がる, 舞い上がる M> ものごとに夢中になり、それによって気分が非常に高まる。 U> 性的な意味合いはない。 * lebet + 1574 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e/ を /ca/ に) 混ぜる, 混合する, 加える =: 混ざる M> /ca/ に /e/ を合わせて 1 つにする。 O> 格組を考察する。「/S/ に /Z/ を混ぜる」と「/S/ と /Z/ を混ぜ合わせる」はどうするか? 3 代 6 期の glab からの移行語である。 * lecík + 4073 〈名〉 =〈名〉 クラッカー, ビスケット M> 小麦粉を主原料とする、平べったくて硬く、味が薄いか塩味の焼き菓子。 U> アメリカ式ビスケット (速成パンの一種) は指さない。 * lede + 2378 〈助外〉 =〈助名〉 ~以下の =〈助述〉 ~以下で -〈関〉 {lehi}, {levo}, {letu} * ledis + 1361 〈名〉 =〈名〉 ズボン, パンツ M> ? U> 丈の長さによる分類では、短い方から順に {ledisnafot}, {ledistev}, {ledistadis}, {ledislot} である。男性用もしくは女性用であるかによる区別はない。 * ledislot + 3174 〈名〉 =〈名〉 ロングパンツ, 長ズボン M> 裾が膝より下になり、脚全体をほとんど覆う丈のズボン。 E> < {ledis} + {lot}。 -〈関〉 {ledisnafot}, {ledistev}, {ledistadis} * ledisnafot + 3407 〈名〉 =〈名〉 ホットパンツ, 短パン M> 股下が数 cm 程度のズボン。 E> < {ledis} + {nafot}。 -〈関〉 {ledistev}, {ledistadis}, {ledislot} * ledistadis + 3144 〈名〉 =〈名〉 ハーフパンツ, 半ズボン M> 裾が膝付近になるような丈の長さのズボン。 E> < {ledis} + {tadis}。 H~ 3407: {tadis} との合成後なのだから裾が膝付近になるものを指すべきだと感じたので、そのように語義を変更した。代わりに、この単語のもともとの意味は {ledistev} で表すことにした。これに伴って、もともと {ledistev} が表していた股下が数 cm 程度の非常に短いズボンについては、{ledisnafot} という新しい単語で表すことにした。 -〈関〉 {ledisnafot}, {ledistev}, {ledislot} * ledistev + 3144 〈名〉 =〈名〉 ショートパンツ, クォーターパンツ, 短パン M> 裾が脚の付け根と膝の中間付近になるような丈の長さのズボン。 E> < {ledis} + {tev}。 U> 日本語の「ホットパンツ」は女性用というイメージが少なからずあるが、{ledistev} には特に性別のニュアンスはない。 H~ 3407: {ledistadis} の語義変更に伴い、この単語のもともとの意味は {ledisnafot} で表すことにし、この単語はおおよそクォーターパンツを指すようになった。 -〈関〉 {ledisnafot}, {ledistadis}, {ledislot} * ledistikcit + 3462 〈名〉 =〈名〉 レギンス, トレンカ M> ? E> < {ledis} + {tikcit}。 U> 丈が短いものは特に {cídet} と言う。{naklet} との違いは {naklet} の項を参照せよ。 -〈類〉 {naklet}* -〈類〉 {cídet} * ledzaf + 2498 〈名〉 =〈名〉 ニンジン =: 人参 M> ? E> < [led] (< {ledét}) + {zaf}。 O> 語源は「赤い大根」だが、赤い大根は存在するらしいのでどうするか。 * ledét + 2498 〈名〉 =〈名〉 大根, スズシロ =: ダイコン M> ? * lef + 1293 〈名〉 =〈名〉 知人, 仲良し, 友達, 友人, 友 M> 親しく付き合っているがそれほど気が許せるわけではない人。 U> {lef} は、学校や職場などで頻繁に会うので流れ的に付き合っている程度の仲の人を表す。家の近くでよく見かけて少し挨拶するくらいの「知っている人」よりは親しく、このような人は {lef} ではなく {zis fedàtat e’k} などと言う。{refet} は、もう少し親睦度が増し、一緒に遊びに行ったり他の人には相談しづらいことを相談できたりする友達のことを指す。{ráh} は、これよりさらに親睦度が増し、本当に全く気を遣わずに付き合える空気のような理想的な人を指す。 -〈類〉 {refet}, {ráh} * lefhinof + 2240 〈名〉 =〈名〉 お姉さん, お姉ちゃん, おばさん M> 年上の女性の知り合い。 E> < {lef} + {hinof}。 S> {pafikak a tel e’n raflesec orahas a ces te lôk azêk etim ca lefhinof ʻnêtih.} → 彼が少し前にネーティアお姉さんと楽しそうに喋っていたのを思い出した。 -〈対〉 {lefnîl} * lefnîl + 2240 〈名〉 =〈名〉 お兄さん, お兄ちゃん, おじさん M> 年上の男性の知り合い。 E> < {lef} + {nîl}。 -〈対〉 {lefhinof} * lefom + 1982 〈名〉 =〈名〉 乳, 牛乳, ミルク M> ? U> 飲料としての哺乳類の乳を表す。したがって、人間の母乳は含まれない。また、豆乳やココナッツミルクなどの植物由来のものも指さない。 U> 修飾語句や文脈が何もなければ、基本的に牛の乳を指す。 H~ 3233: 指す範囲として「牛の乳のみを指し母乳は指さない」となっていたが、母乳を除外したのは、お茶やコーヒーなどの「飲料」というジャンルに母乳が入らないからだった気がするので、飲料としてのミルクを指すという方を定義とし、牛の乳以外も指せるようにした。 H~ 3233: 植物由来のものを除外したのは、そもそも由来が全然違うので同じ概念だとは考えづらいのと、動物由来のものと植物由来のものを総括して指したいと思えるシチュエーションが思いつかなかったためである。 * lefomkèc + 3965 〈名〉 =〈名〉 コーヒー牛乳 M> 牛乳にコーヒーを入れ、さらに砂糖などで甘くした飲み物。 E> < {lefom} + {kèc}。 -〈類〉 {kèclefom} * lefomleftos + 3236 〈名〉 =〈名〉 牛乳, ミルク M> 牛の乳。 E> < {lefom} + {leftos}。 U> 特に牛の乳であることを強調する必要がなければ、単に {lefom} が使われる。 * leftos + 2298 〈名〉 =〈名〉 牛 =: ウシ M> ? U> 家畜として飼育される種の牛を指す。水牛やバイソンなどは指さない。 U> オスとメスの区別や、乳牛か肉牛かの区別はない。 * lehi + 2378 〈助外〉 =〈助名〉 ~より大きい, ~超過の =〈助述〉 ~より大きく, ~超過で -〈関〉 {levo}, {letu}, {lede} * lehic + 3227 〈名〉 =〈名〉 空中, 中空 M> 地面から離れた空間。 U> 語義の「地面」は {dekat} の意味である。したがって、建物の 2 階での話をしている場面では、その階の床から離れた空間を指す。 * lek + 1068 〈名〉 =〈名〉 会話, 談話, 話 M> とある話題についての言葉を用いた情報や意見のやりとり。 E> < {lak}.n。 * lekel + 3653 〈名〉 =〈名〉 銅 M> ? H~ 3653: 身の回りには純銅より青銅などの合金が多いので、そちらを基礎語として用意するという手もあったが、単純語は単体に与えて合金は全てそれとの合成語とする方が統一感があるので、結局そうした。 * lekot + 2149 〈名〉 =〈名〉 乗り物 M> ? E> < {lekut}.n。 U> 車, 自転車, 電車, 船, 飛行機, 馬, 観覧車, エレベーター, エスカレーター, ジェットコースターなど、それ自体と一緒に乗ったものを移動させ、乗った後に特定の位置に座ったり立ったりすることが想定されているものを指す。 * lekut + 2149 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /ca/ に) 乗る, 乗り込む, 搭乗する, 積まれる, 積み込まれる =: 載る, 乗せる, 載せる, 積む, 積み込む M> ? U> 乗り込むことだけを表す。したがって、「車に乗って来た」のように移動手段を表す場合は {lekut} ではなく {qîl} が使われる。 U> {a} 句には人も物も置かれる。{a} 句に物が置かれる場合は {lekut} 自身は補助態で使われることが多く、その場合は荷物を載せることを表す。 U> {ca} 句にとれるものは {lekot} の語法欄を参照されたい。 H~ 4388: もともとは、人が乗り物に搭乗することのみこの単語が使われ、荷物などが載ることは別の単語の {ditak} で表すと想定されていたように見えた。しかし、人が乗ることと物が載ることに (対象の有生性以外に) 本質的な違いがないように感じたので、この単語に統一することにした。 -〈対〉 {defòt} * lekòd + 3308 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e’n/ を /ca/ に) 報告する, レポートする M> 自分が行った内容である /e/ をまとめて /ca/ に伝える。 * lelvem + 2484 〈名〉 =〈名〉 タマネギ, オニオン =: 玉葱, 玉ねぎ M> ? * lelvemvílaz + 4284 〈名〉 =〈名〉 オニオンリング, オニオンフライ M> ? E> < {lelvem} + {vílaz}。 * lem + 1979 〈名〉 =〈名〉 .6 E> < {lam}.n。 * lemèl + 4486 〈動〉 =〈形〉 (/†/) ヌルヌルした =: ぬるぬるした M> 液体のようなものが表面に付着していて滑りやすくなっている。 E> 「粘り気がある」という意味合いが加わったのが {molnes} である。 -〈下〉 {molnes} * leqat + 4641 〈名〉 =〈名〉 ジャージ, トレーニングウェア M> ? E> トップスとボトムスの両方を指す。 * leqdeg + 2500 〈名〉 =〈名〉 ピーマン, パプリカ M> ? U> 緑色のものもそれ以外のものも区別せず {leqdeg} と言う。ピーマンおよびパプリカをそれぞれ指す専用の単語は存在しないので、普通のピーマンであることを述べる必要がある場面では {leqdeg anám} などと言われ、緑色でないパプリカを特に指すのには {leqdeg azaf} や {laqdeg anav} などの表現が使われる。 * leqis + 4332 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e’n/ に /ca/ を) 促す, 誘う, 唆す M> /ca/ に対して /e/ を行うように、直接働きかけたりそのような環境を作ったりする。 -〈下〉 {vildas} -〈下〉 {vebnoq} * leqvil + 3709 〈名〉 =〈名〉 襟, カラー M> ? * leqvilsechal + 3709 〈名〉 =〈名〉 セーラー襟, セーラーカラー M> ? E> < {leqvil} + {sechal}。 * leret + 2596 〈名〉 =〈名〉 池 M> ? U> {serin} も {leret} はどちらも窪地に水が溜まっている場所を指す。{serin} はその中でも、基本的には川の間にあって比較的大きく自然にできたものを指す。ただし、火山湖などで河川と繋がっていない例もあるので、「川の間にある」は必要条件ではない。{leret} は比較的小さいもので、庭園などに景観のために人工的に作られたものも含まれる。 -〈類〉 {serin} * leric + 2888 〈名〉 =〈名〉 スープ, 汁, 汁物, 吸物, 羹 M> 液体が主であるようなそれ単体で食べる料理。 U> それ単体で 1 つの料理になっているものを指し、他の料理にかけて用いるソースやドレッシングは含まれない。 U> スープは基本的に食事の一部として飲まれることが多いので、スープを飲むことは {ter} ではなく {sôd} で表されることがほとんどである。 O> コーンポタージュのようなとろみがあるものも含めるつもりでいるが、そうなるとシチューや (ライスなしの) カレーも含まれるのではないか。シチューやカレーも含めるのか、語義を調整してこれらを含めないようにするのか、考察が必要。 * les + 1065 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e’n/ を) する, 行う M> ? U> 英語の do のように、漠然とした動作を表す。ただし、前に出てきた動詞が繰り返されるとき、重複を避ける目的で代わりに用いられる動詞は {l} であり、{les} は使われない。 U> {e} 句に {kin} 節が置かれると、{kin} 節の動詞を強調しているというニュアンスが生まれる。その場合、もともとの動詞の時制と相が {les} の時制と相になり、{kin} 節内に移動したその動詞の相は現在時制無相となる。例えば、{vilisif} の強調は {lesif e kin vilisas} となる。態が {les} に移らないことに注意せよ。このような方法による強調では {les} ではなく {kod} が使われることもあるが、{les} には主体が自ら行動するというニュアンスがある一方で、 {kod} にはそのようなニュアンスがない。 U> 上で説明した強調の構文において {les} が否定形になることで、部分否定の文が作られる。このような方法で部分否定の文が作られるときは、{les} の代わりに {dil} が使われることが多い。 U> 行う内容が将来行うだろうと想定されていた予定や計画の場合は、特に {decqil} が使われる。この関係は、{kod} と {fòkoc} の関係と同じである。 -〈下〉 {decqil} * lescál + 2763 〈動〉 =〈副〉 次に, 続いて M> 前に起こったことの次に起こることとして。 E> < {les} + {cál}。 U> {téc} に呼応する。単に「次に」の意味であって「2 番目に」の意味とは限らないので、一連の現象の 3 番目以降についても使われる。 H~ 3936: 語義に「2 番目」とあったが、2 番目に限定する必要性を感じなかったので、前に何かしていれば何番目でも良いことにした。 -〈関〉 {téc}, {leszimel} * lesed + 4003 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e’n/ と /ca’n/ について) 思う, 考える, 意見をもつ M> /ca/ について考えた結果 /e/ と思う。 -〈類〉 {rev}* * lesgul + 4381 〈名〉 =〈名〉 グレープフルーツ M> ? E> < [les] (< {lesit}) + [gul] (< {gulod})。 * lesid + 4003 〈名〉 =〈名〉 (/ica’n/ についての) 意見, 考え M> /ca/ について考えた結果。 E> < {lesed}.n。 -〈類〉 {riv} * lesit + 1266 〈名〉 =〈名〉 ミカン, オレンジ, ダイダイ =: みかん, 蜜柑, 橙 M> ? * lesvop + 1531 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e’n/ を) やり直す M> 一度行った /e/ をもう一度行う。 E> < {les} + {vop}。 U> 助動詞的に用いられることもあるが、その場合もそうでない場合もどちらも多い。 S> {duqifat lesvopis a vas e xân la tal atîn edif.} → 人生は一度でさえもやり直すことはできない。 * leszimel + 3936 〈動〉 =〈形〉 (/†/) 最後に, 最終的に, 終わりに M> 最後に起こることとして。 E> < {les} + {zimel}。 U> {leszimel} は、単に一連の行為や出来事の最後であることを述べるのみである。一方で {lidez} は、それに加えて、その最後の出来事が一連の出来事が落ち着いた最終的な結果や顛末であるというニュアンスが追加される。 -〈類〉 {lidez} -〈関〉 {téc}, {lescál} * les~ + 2507 〈名〉 =〈名固〉 [l] * letad + 2184 〈名〉 =〈名〉 階, 階層, フロア M> 層の構造をもつ建物のうちの 1 つの層。 U> 階数の数え方は日本の方法に準ずる。すなわち、地上と繋がっている階は {letad ac’}[1] と言い、その上の階は {letad ac’}[2] と言う。 U> 地上か地下かの言及がない場合、普通は地上の階を表す。「地下 /S/ 階」は {letad ac’}[/S/] {i demsodel} などと表現される。 U> 「/S/ 階建て」は {kav/o/t e letad al’}[/S/] などと表現される。直訳で「/S/ 個の階層をもっている」となる。 * letal + 3236 〈名〉 =〈名〉 皿, お皿, プレート M> 食べ物を上に載せるための浅く平たい容器。 U> 日本語では、「受け皿」のように、何かを入れるための容器というより何かを支えるための道具に対しても「皿」という単語が使われることがあるが、シャレイア語ではこのような「皿」は {ketod} と言う。 * letek + 4654 〈名〉 =〈名〉 様式, 形式, スタイル M> ? * letkaq + 3975 〈名〉 =〈名〉 タコ =: 蛸 M> ? E> < [let] (< {letoq}) + {kaq}。octopus の翻訳借用。 * letnêt + 3975 〈名〉 =〈名〉 イカ =: 烏賊 M> ? E> < [let] (< {letoq}) + {nêt}。 * letoq + 1330 〈名〉 =〈名〉 脚, 肢, 足 M> ? U> 足首より先も含まれる。 * letu + 2378 〈助外〉 =〈助名〉 ~未満の =〈助述〉 ~未満で -〈関〉 {lehi}, {levo}, {lede} * letyem + 1550 〈名〉 =〈名〉 チョコレート, チョコ, ショコラ M> ? * levac + 1664 〈動〉 =〈形〉 (/†/) オレンジの, オレンジ色の, 橙の, 橙色の M> ? * levas + 1316 〈動〉 =〈形〉 (/†/) いくつかの M> 多くもなく少なくもない数量の。 * levec + 1664 〈名〉 =〈名〉 オレンジ, オレンジ色, 橙, 橙色 M> ? E> < {levac}.n。 * levecxaléh + 2496 〈名〉 =〈名固〉 シャレイアンオレンジ, シャレイア語のオレンジ E> < {levec} + {xaléh}。 N> カラーコードは #FFAA33で、シャレイア語のロゴの最も左にある上が尖ったオレンジ色の三角形に用いられている色である。シャレイア語の人工言語としての創造性を象徴する。 * levkit + 1725 〈名〉 =〈名〉 ガラス M> ? S> {di’dukezisoz a’c li cikik ca fêd. di’dulesos e’n pelnetas a’c te lôk avôl ilevo meris aqecet. di’dumafetos a’c e levkit.} → ここに持ち物を置いていくな。20 分以上うろつくな。ガラスに触るな。 * levlis + 1872 〈名〉 =〈名〉 眼鏡 =: メガネ M> ? E> < [lev] (< {levkit}) + [lis] (< {lisaz})。 U> 度の有無の区別はない。いわゆる伊達眼鏡も {levlis} の範疇である。 U> 「眼鏡をつける」と「眼鏡を外す」は衣服と同様にそれぞれ {kôm} と {folom} で表現される。 * levnet + 3969 〈名〉 =〈名〉 脂, 油 M> ? U> ラードや牛脂のような料理に使う固体のものを指す。液体のものは {linêl} と言う。 -〈類〉 {linêl} * levo + 2378 〈助外〉 =〈助名〉 ~以上の =〈助述〉 ~以上で -〈関〉 {lehi}, {letu}, {lede} * levìm + 3611 〈名〉 =〈名〉 泡, 水泡, 泡沫, あぶく M> 液体の中に空気などの気体が入って、その一部が液体の膜になって丸く現れているもの。 U> 液体の表面に現れているものが {levìm} で、液体の中に現れているものが {riftis} である。例えば、ビールの泡や水の入った容器を振ったときに水面できる泡は {levìm} に相当し、炭酸水などで水中に現れている泡は {riftis} に相当する。 -〈類〉 {riftis} * levíl + 4007 〈名〉 =〈名〉 エビ =: 海老, 蝦 M> ? * lexat + 1389 〈動〉 =〈形〉 (/†/) かわいい, かわいらしい =: 可愛い, 可愛らしい M> ? -〈上〉 {fehal}* -〈類〉 {hál}, {xár}, {fâl}, {yêm}, {mayak} * li + 1034 〈助般〉 =〈助動〉 ~に, ~を U> 補助態における相手を表す。 * lic + 1036 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e/ を) 見る, 目にする =: 見せる M> 目を使って /e/ の様子を認識する。 U> {lic} が「見る」の意味の最も一般的な単語。{likom} は細かいところまでしっかり分かるように、いろいろな視点から見て回ることを表す。{káz} は視線を 1 ヶ所に固定してずっとそこを見ていることを表す。{valcas} は遠くの景色全体を見渡すことを表す。「物思いに耽ってぼーっと」というニュアンスはなく、この意味なら {poqos} の方が近い。{zesqik} はそのままでは見にくいものをわざわざ無理して見ることを表す。これは「どうしても見たかった」というニュアンスをしばしば含む。{poqos} は見ている対象に視線を向けてはいるが、しっかり見ようとしてそれを見ているわけではないことを表す。日本語の「ぼーっと見る」というのがちょうど合う表現である。{tazcel} は隙間を通したり少しだけ顔を出して向こう側を伺うことを指す。これは「向こう側にいる人にバレないように」という意図をしばしば (しかし必ずしもではなく) 示唆する。{vîtic} は一瞬だけ見ることであり、いわゆる「チラ見」を表す。 U> 対象が視覚で確認できる領域に入ってきた瞬間が開始相となり、確認をやめた瞬間が完了相である。したがって、日本語の「見ている」は経過相で表す。 U> {e} 句には {kin} 節をとることができ、「~の様子を見る」の意味になる。なお、上に挙げた類義語の中で、{e} 句に {kin} 節をとれるのは {lic} だけである。 U> 日本語の「見える」を訳すときには、「意識せずに目に入ってきてしまう」という意味なら {qiflic} を使い、「見ることができる」という意味なら {qif/os/ licos} と可能表現を使う。 H~ 3973: 「見ている」は継続相で表現すると書かれていたが、実際の用例に合っていなかったので修正した。 -〈類〉 {likom}, {káz}, {valcas}, {zesqik}, {poqos}, {tazcel}, {vîtic} * lican + 1057 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /zi/ に) 反応する, 応答する M> /zi/ に対して行動を行う。 U> 相手の言語的な呼びかけに対し、言語的な応答をする場合は、特に {lâf} を用いる。 U> 具体的にどんな行動を行ったかは、この動詞だけでは明示することはできない。これを表現したい場合は、{lican/os/ zi} [/S/] {ò} [~] のように、{ò} (もしくは別形の {lo}) で動詞をつなげる。 U> 応答する対象は {zi} 句。日本語につられて {ca} にしないこと。 H~ 4101: 応答する対象が {ca} 句でなく {zi} 句なのは、応答する対象というのがその応答をすることになった原因であり、原因となったものは {zi} 格で表されがちだからである。例えば、下位語の {lâf} の類義語である {cakof} では、答える対象である質問を {zi} 句にとるが、質問というのは回答をすることになった原因であるため、動作の原因が {zi} 格になっていると見なせる。 S> {duqifet licanas a tel zi kox i ces te lôk adasos aquk ofemis.} → あの大事なときに私は彼の言葉に素直に答えることができなかった。 -〈類〉 {lâf} * licel + 3278 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e/ を /ca/ に) 訪ねる, 訪問する M> /e/ に会うために /e/ がいる /ca/ まで行く。 * licfec + 2762 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が) 見回す, 見渡す M> 自分の周り全体を見る。 E> < {lic} + [fec] (< {fecil})。 U> 新しい場所に来たときなどに、その場所の様子を確かめるためにあちこち周りを見る感じ。 * licit + 4003 〈名〉 =〈名〉 個人, 個 M> 何らかの団体とは関係せず独立したそのもの。 U> 例えば「個人的な意見」は「個人としての私の意見」のように考えて {ledis i tel ikadi licit} とする。 -〈対〉 {tives} * licol + 3590 〈名〉 =〈名〉 定規, 物差し, スケール, 尺 M> 一定の間隔で目盛りが書かれていて長さを測ることができる道具。 U> 長さの測定がメインの道具が {licol} で、線を引くのがメインの道具が {qeclik}。両方の用途に使えるようにデザインされている道具が多いが、その場合はメインで使う方に合わせる。日常生活でよく使われる定規はどちらの用途も同じくらい使うが、これは {licol} で指す。 -〈類〉 {qeclik} * lictid + 2572 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e/ を) 張る M> ? U> {e} 句のものをピンと張って張力が生じている状態にすること、もしくは {e} 句にかかる張力をさらに強めることを表す。 -〈対〉 {sesfim} * lides + 1835 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e’n/ と /ca’n/ を) 判断する, 判定する, 決める M> /ca/ について考えてそれに対する回答を /e/ だと決定する。 U> {ca} 句は間接疑問表現を置く。 -〈上〉 {kèv}* * lidez + 4185 〈動〉 =〈副〉 結局, やはり, やっぱり M> 様々な出来事の最終的な結果や結論として。 U> 日本語の「やはり」は、「最初に思っていた通りに」と「様々な考察や出来事の最終的な結論として」の 2 つの意味が合わさったものだと分析できる。シャレイア語には、この 2 つの意味を併せ持つ単語は存在せず、「最初に思っていた通りに」の意味は迂言的に表現し、「様々な考察や出来事の最終的な結論として」の意味は {lidez} で表される。日本語の「やはり」を翻訳する際は、どちらの意味が強いかに応じて訳し分ける (もしくは両方述べる) ことになる。 -〈類〉 {leszimel}* * lidhiz + 2878 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e/ で /ca/ と) 勝負する, 決着をつける M> /e/ で /ca/ と競い合い、その勝敗を決める。 E> < [lid] (< {lides}) + [hiz] (< {hizel})。 -〈上〉 {zekod}* * lidis + 4003 〈名〉 =〈名〉 (/ica’n/ を) 判断, 判定 M> /ica/ について判断した内容。 E> < {lides}.n。 -〈類〉 {kìv} * lidkaq + 4402 〈名〉 =〈名〉 (/ie’n/ という /ica/ の) 立場 M> /ie/ に矛盾しない行動を /ica/ が行い、それを周りの人も想定しているという状況。 U> 例えば、「教師としての立場」は { ie’n salat a}[/ S /]{e zissác} と表現する。すなわち、「本人はその人が教師であるということに沿った行動をし周りの人はそれを想定しているという状況」を意味する。 -〈上〉 {sôv} * lidét + 4073 〈名〉 =〈名〉 クッキー, ビスケット, サブレ M> サクサクとした食感をした、平べったくて硬めの甘い焼き菓子。 U> アメリカ式ビスケットやスコーンは含めない。また、基本的に塩味のものは含めないので、クラッカーや煎餅は含めない。ただし、小麦粉が主原料かどうかは区別しないので、マカロン (のクリームを挟んでいる部分) やメレンゲクッキーは含む。 * lidòc + 3936 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e’n/ を /ca/ に) 勧める, 推奨する =: 薦める M> /e/ をすべきだと /ca/ に伝える。 U> {cakés} は選択肢の 1 つを提示するというニュアンスで、{lidòc} はまさにそれをすべきだというニュアンスになる。したがって、その行為を相手に促す強さは {lidòc} の方が大きい。 -〈類〉 {cakés} * lifek + 1067 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /ca/ と) 関係する, 関連する, 係る, 結びつく, つながる M> ? * lifik + 1067 〈名〉 =〈名〉 (/ica/ との) 関係, 関連, 結びつき M> ? E> < {lifek}.n。 U> {kav/os/ e lifik ica} [/S/] で {lifek/os/ ca} [/S/] と同じ意味になる。 O> この単語を用いることで仲の良さを表現できることになっていたが、別の単語を作った方が良いのではないだろうか。とりあえず、その表現について言及していた項目と例文は削除した。 * lifoq + 1204 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e/ を) 越える, 越す, 過ぎる, 追い越す M> /e/ を通り過ぎて /e/ の向こう側へ移動する。 * lifês + 2361 〈動〉 =〈形〉 (/†/, /ica’n/ に) 都合の良い, 向いている M> それがあると /ica/ を有利に行うことができるような。 O> {feqit} の項を参照。 -〈類〉 {feqit} * likis + 2139 〈名〉 =〈名〉 線, ライン M> ? U> 直線も曲線も表す。 * likislîv + 2139 〈名〉 =〈名〉 直線 M> 真っ直ぐな線。 E> < {likis} + {lîv}。 * likisnof + 2139 〈名〉 =〈名〉 曲線 M> 曲がっている線。 E> < {likis} + [nof] (< {nofel})。 U> 日常では、{likisnof} に直線 (真っ直ぐな線) は含まれず、本当に曲がっている線のみを表す。ただし、数学の文脈では、{likisnof} に直線は含む。 * likok + 1805 〈名〉 =〈名〉 コップ, カップ, グラス M> 飲み物などを入れて飲むための容器。 U> {likok} と {rikel} の大きな違いは、{likok} は中身を飲むために使うのに対し、{rikel} は中身を保管するために使うという点である。したがって、{likok} に入れたものを長時間放置しておくことは普通ない。 -〈類〉 {rikel} * likokxòt + 3660 〈名〉 =〈名〉 湯呑み, 湯呑み茶碗, 茶碗, お茶碗 M> お茶を飲むための半球形の容器。 E> < {likok} + {xòt}。 * likom + 1036 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e/ を) 観察する M> /e/ の細部まで理解できるように、/e/ を注意深く見る。 O> これとは別に、より「観察」のニュアンスが強い「観察する」を造語すべきか? -〈類〉 {lic}*, {káz}, {valcas}, {zesqik}, {poqos}, {tazcel}, {vîtic} * likxel + 1340 〈動主〉 =〈動〉 (/a/ が) 煌めく, 輝く =〈形〉 (/†/) 煌めいた, 輝いた, 輝かしい, キラキラの M> ? U> いろいろな角度から光を当てられたダイアモンドが煌めく様子をイメージすれば分かりやすい。 -〈上〉 {xíl}* -〈類〉 {tirlik}, {falhos} * likzit + 4626 〈動〉 =〈副〉 直接, 直接的に, 直に, 直々 =: じきじき M> 自分と対象となるものの間に何かを介さずに。 E> 語義の「何かを介する」の具体的な内容は文脈に大きく依存する。例えば、それが「道具を用いる」であれば、電話で誰かに連絡することは {likzit} ではないことになる。しかし、「相手とは別の人を挟む」であれば、その相手本人に電話をかけて連絡することは {likzit} になる。すなわち、同じ行為であっても文脈次第で {likzit} になったりならなかったりし得る。 -〈対〉 {doqlikzit} * likât + 3779 〈名〉 =〈名〉 爪, ネイル M> ? * likèv + 4598 〈動〉 =〈副〉 真面目に, 従順にも =〈形〉 真面目な, 従順な =: 従順に M> 一般的に守られるべきとされている規律やマナーに逆らわずに。 -〈類〉 {femis}* * likìl + 3954 〈名〉 =〈名〉 スイッチ =: スウィッチ M> 離散的な動きによって何らかの状態を切り替える装置。 U> {likìl} と {selàt} の使い分けは、切り替えの動作が離散的か連続的かにより、その装置による実際の入力が離散的か連続的かどうかにはよらない。例えば、ダイヤル式の南京錠の 1 つのダイヤルがもつ状態は 10 程度で離散的だが、ダイヤルを回すという動作は連続的なので、このダイヤルは {selàt} に属する。 U> 車のギアのようなスナップ感の強いレバーも {likìl} の一種になる。レバーの動きが連続的に近いものは {selàt} になる。 -〈類〉 {selàt} * lilos + 1239 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e’n/ を) 続ける, 継続する =: 続く M> ? U> {e} 句には {kin} 節をとることが多い。その場合、{kin} 節の動詞は期間相か反復表現の経過相である必要がある。無相の動詞などは置けない。 U> 助動詞的に用いることができる。 O> 期間相を表す動詞 {setac}, {tál} との違いは? 「続ける」という意味合いが強いとかだろうか。 * lilted + 2125 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e/ を) 揺さぶる, 揺り動かす, 揺する M> 比較的激しく一定の方向に周期的に /e/ を動かす。 -〈類〉 {ríles}*, {biltik} * limfis + 4178 〈名〉 =〈名〉 クーポン, 引換券 M> ? -〈類〉 {kiqit}*, {mílit} * limic + 3241 〈名〉 =〈名〉 リス =: 栗鼠 M> ? * linac + 2722 〈名〉 =〈名〉 性格, 人格, 気質, 気性 M> ? * linif + 1240 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e/ を /ca/ に) 導く, 連れていく, 案内する, 誘導する M> /e/ が /ca/ までたどり着けるように手助けする。 * linék + 2484 〈名〉 =〈名〉 ネギ =: 葱 M> ? * linékloces + 2484 〈名〉 =〈名〉 長ネギ, 白ネギ, 根深ネギ =: 長葱, 白葱, 根深葱 M> 太く白い部分をもつネギ。 E> < {linék} + {loces}。 * linéknátoc + 2484 〈名〉 =〈名〉 葉ネギ, 青ネギ =: 葉葱, 青葱 M> 全体的に細く緑色の部分が多いネギ。 E> < {linék} + {nátoc}。 * linéksicil + 2488 〈名〉 =〈名〉 芽ネギ M> ? E> < {linék} + {sicil}。 * linêl + 3969 〈名〉 =〈名〉 油 M> ? U> サラダ油やオリーブオイルのような料理に使う液体のものを指す。固体のものは {levnet}。 -〈類〉 {levnet} * linêldivíl + 3987 〈名〉 =〈名〉 ラー油 =: 辣油 M> ? E> < {linêl} + {divíl}。 * linêlvedif + 4493 〈名〉 =〈名〉 ゴマ油 =: 胡麻油 M> ? E> < {linêl} + {vedif}。 * linêlvítnayef + 4491 〈名〉 =〈名〉 花椒油 M> ? E> < {linêl} + {vítnayef}。 * lipif + 4381 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が) 不安になる, 気味悪く思う, 不気味に思う =: 不安な M> 正体が分からないものが近くにあるために不安になる。 -〈上〉 {páz} * lipot + 1178 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が) 跳ぶ, 跳ねる, ジャンプする M> 地面を蹴ることで身体を空中に上げる。 * liqet + 2183 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /ca/ に) 電話する, 電話をかける M> 機械やアプリケーションを用いて音声で会話をするため /ca/ を呼び出す。 U> 相手が電話に出たかどうか、また相手と実際に通話したかどうかは含意しない。 U> 電話機で呼び出す場合に限らず、LINE や Discord などのチャットアプリケーションを用いて音声通話に呼び出すことも指す。 U> 「電話に出る」は、「電話の呼び出しに対して応答する」と考えて {lican} を用いる。 H~ 3758: もともとこの単語は「電話機」を意味する {liqit} の動詞化アプラウトとして造語されていたため、語義も「電話機で呼び出す」となっていたが、電話機を用いて電話すことがほとんどなくなっていて語義が狭すぎると感じたので、現在のように語義を拡大した。これに伴い、派生元の {liqit} を逆にこの単語からの派生語とした。 H~ 3828: 「送る」などの格組に合わせて、電話する相手を {e} 格から {ca} 格に変更した。 * liqon + 1209 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e/ を /zi/ から /ca/ へ) 持って行く, 届ける =: 持っていく M> ? U> {liqon}, {nifet}, {qolvab}, {qinil} はそれぞれ {lan}, {cák}, {nîp}, {niciq} に対応し、使い分けもこれらに準ずる。前者の 4 単語は、それぞれ後者の 4 単語の意味に加え、移動の始点に荷物があり、それを移動の終点に移動させることを表す。なお、逆に移動の終点に荷物があってそこに向かうという場合は {fetlac}, {câkat} を用いる。 U> {liqon}, {nifet}, {qolvab}, {qinil} は全て、移動する人と運ぶものの両方の移動が完了したところまで含意する。 S> {â, derexaf. savat liqonis a tel e litéz ca fay.} → あっ、雨が降ってきた。娘に傘を届けに行かないと。 -〈類〉 {nifet}, {qolvab}, {qinil} * lirit + 1204 〈名〉 =〈名〉 涙 M> ? U> {lirit} は単に涙を指す一般的な語で、{dir} は悲しみによって流された涙だけを表す。 -〈類〉 {dir} * lirvar + 2691 〈名〉 =〈名〉 サファイア, 碧玉, 青玉 M> コランダム由来の宝石のうち、青色に近い色のもの。 E> < [lir] (< {lirit}) + [var] (< {varis})。 U> サファイアとルビーはともにコランダム由来の宝石で、含まれる不純物の違いによって色の違いが出ている。シャレイア語では、寒色系のものを {lirvar} で指し、暖色系のものを {lirzal} で指す。単に {lirvar} と言えば深い青色の一般的なサファイアを指し、単に {lirzal} と言えば濃い赤色のルビーを指す。これ以外の色のものは、前述の通り {lirvar} か {lirzal} に色の形容詞を付けて呼び分ける。現実世界では赤色以外を全て「サファイア」と呼ぶが、シャレイア語では違うので注意。 -〈類〉 {lirzal} * lirzal + 2691 〈名〉 =〈名〉 ルビー, 紅玉 M> コランダム由来の宝石のうち、赤色に近い色のもの。 E> < [lir] (< {lirit}) + [zal] (< {zalvak})。 U> 無標では赤色の一般的なサファイアを指す。 -〈類〉 {lirvar}* * lisaz + 1070 〈名〉 =〈名〉 目, 眼 M> ? U> 範囲としては、眼球のうち外から見える部分を指す。 * lisazfolôn + 3157 〈名〉 =〈名〉 ジト目 M> ? E> < {lisaz} + {folôn}。 H~ 3240: 「ジト目は {folôn} してる目じゃない」とのことだったが、{lisazfolôn} は負の感情によって半目になった状態を指すことにし、単なる半目 (二次元絵において目の上半分が水平な線分で描かれたようなもの) は指さないことにした。それでも {folôn} じゃない気もするけど。 * lise + 3939 〈間〉 =〈間〉 では, じゃ, じゃあ, それじゃ, それじゃあ, なら, それなら U> 前に言われた内容を受けて、それを仮定すると導かれる結論や生じる疑問などを言うときに使う。 S> {sôdes e macak aquk a tel te tazît.} / {lise, pa dukocaqat ovip a macak?} → あのケーキなら私が昨日食べちゃったよ。/ じゃあもうケーキはないの? * lisid + 1502 〈名〉 =〈名〉 フォーク M> ? * lisàk + 2428 〈名〉 =〈名〉 (/izi/ の) 縦, 奥行き M> ? E> < {lisìk}.n。 O> {toluc} の項を参照。 -〈関〉 {toluc}, {vislat} * lisìk + 2421 〈動〉 =〈形〉 (/†/) 縦の, 縦方向の M> ? -〈関〉 {toloc}*, {tolfot}, {vislit} * litav + 2883 〈名〉 =〈名〉 辺 M> 縁の一部分を構成している直線になっている部分。 U> 抽象的な平面図形の辺も指せるが、四角形状の机の辺のように、実際にあるものの輪郭の一部を指すこともできる。日常ではこちらの用法の方が多く、平面図形の辺としての意味はこの用法を専門用語として借用したものと考えるのが適切である。 * litavlevas + 2129 〈名〉 =〈名〉 多角形 M> 何本かの線分で囲まれた平面上の図形。 E> < {litav} + {levas}。 U> 個々の多角形は、{litavyos} や {litavpiv} のように [litav] の後に動詞型不定辞の数詞を続けてた単語で表すことができる。辺の個数が大きく数字を使いたい場合は、{litavlevas}[-65537] のように {litavlevas} と数字をフェークで繋げて表現する。このときの数字は、名詞型不定辞の読みで読む。 * litavpiv + 2128 〈名〉 =〈名〉 四角形, 四辺形 M> 4 つの線分で囲まれた多角形。 E> < {litav} + {piv}。 * litavric + 2128 〈名〉 =〈名〉 六角形 M> 6 つの線分で囲まれた多角形。 E> < {litav} + {ric}。 * litavxal + 2128 〈名〉 =〈名〉 五角形 M> 5 つの線分で囲まれた多角形。 E> < {litav} + {xal}。 * litavyos + 2128 〈名〉 =〈名〉 三角形, 三辺形 M> 3 つの線分で囲まれた多角形。 E> < {litav} + {yos}。 * litciv + 2477 〈名〉 =〈名〉 キャベツ, 甘藍, 玉菜 M> ? * litcivdâd + 2888 〈名〉 =〈名〉 白菜 M> ? E> < {litciv} + {dâd}。 * litcivtik + 4474 〈名〉 =〈名〉 芽キャベツ =: メキャベツ M> ? E> < {litciv} + {tik}。 * litcivzaf + 2477 〈名〉 =〈名〉 赤キャベツ, 紫キャベツ M> ? E> < {litciv} + {zaf}。 * litdem + 2124 〈動〉 =〈形〉 (/†/) 下向きの, 下りの M> 基準となる方向が水平面より下になっている。 E> < [lit] (< {litik}) + {dem}。 -〈対〉 {lithif} * liteq + 1253 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /ca/ を) 通過する, 通る, 通り過ぎる, 経由する M> /ca/ まで移動し、さらにその先まで進もうとする。 U> 例えば、急行電車がある駅に止まらないことを日本語で「その駅を通過する」と表現することがあるが、このような「立ち寄らない」の意味が強い場合は、{liteq} の代わりに {dutôcos/os/} と言う。 U> {ca} 句で表される場所に到着し、そこから少しでも離れた瞬間が完了相。 * lithif + 2124 〈動〉 =〈形〉 (/†/) 上向きの, 上りの M> 基準となる方向が水平面より上になっている。 E> < [lit] (< {litik}) + {hif}。 U> 道路について使って {solol alihif} とすれば「上り坂の道」の意味になる。このときの基準となっている方向は、道路などの上を通る車などの進行方向である。ただし、この基準方向は少し例外的で、普通はそれが面している方向を指す。 -〈対〉 {litdem} * litik + 1243 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /ca/ を) 向く, 面する, 顔を向ける =: 向かせる M> /ca/ がある方向に正面があるように、位置を変えずに動く。 U> 正面が {ca} 句の指すものに面した瞬間が完了相。 U> {ca} 句に置かれるものは、方向そのものではなく面する方向に存在するものである。例えば、{litik/os/ ca tel} とすれば「私の方を向く」の意味になる。 U> 主語に立つのは人だけに限らない。 * litsod + 4381 〈名〉 =〈名〉 キノコ =: 茸, きのこ M> ? E> < [lit] (< {litéz}) + [sod] (< {sodel})。 U> 食材としてのキノコは特に {cinac} で表す。 -〈類〉 {cinac} * litud + 3709 〈名〉 =〈名〉 段階, フェーズ, ラウンド M> 何らかの進行度合いや時の流れをいくつかに区分けしたもののうちの 1 つ。 -〈類〉 {tôlak} * litâl + 3597 〈名〉 =〈名〉 車線, 通行帯, レーン, 道 M> 道を用途に応じていくつかに区切ったうちの 1 つ。 U> 語義にある「道」は {lôd} でも {solol} でも {tafec} でも良い。 * litâllacos + 3597 〈名〉 =〈名〉 歩道, 人道 M> 道のうち車以外の人などが通る部分。 E> < {litâl} + {lacos}。 * litâlloqis + 3597 〈名〉 =〈名〉 車道 M> 道のうち車が通る部分。 E> < {litâl} + {loqis}。 * litéz + 1974 〈名〉 =〈名〉 傘 M> 雨や雪や日光を防ぐために頭上に掲げるもの。 U> 普通は雨傘を指す。特に日傘と区別したい場合は {litézderix} を用いる。 U> 「傘を差す」と「傘を閉じる」の表現には、それぞれ {qés} と {dizis} を使う。 * litézderix + 1974 〈名〉 =〈名〉 雨傘 M> 雨や雪を防ぐために頭上に掲げるもの。 U> 普通は単に {litéz} で良い。日傘などの雨や雪を除ける以外の用途の傘と区別したいときに用いる。 E> < {litéz} + {derix}。 * litézkeq + 3912 〈名〉 =〈名〉 パラソル M> 日差しを遮るために設置して使う傘状の道具。 E> < {litéz} + [keq] (< {keqik})。 -〈類〉 {hidalkeq} * litézxal + 1974 〈名〉 =〈名〉 日傘 M> 日光を防ぐために頭上に掲げるもの。 E> < {litéz} + {xal}。 * livak + 1454 〈名〉 =〈名〉 風景, 景色, 眺望, 展望, 眺め M> ? U> 日本語の「光景」のように、その場の様子を意味するわけではない。 * livat + 3321 〈名〉 =〈名〉 ネット, ネット上, インターネット, インターネット上, インターネット空間, サイバー空間 M> ? U> インターネットを場所的に捉えた言い方。{vo} 句に置かれてネット上で何かをしたことを表す。 U> 単にコンピュータ上を指すわけではなくインターネット空間を指すので、オフラインで何かしたときに {vo livat} とは言えない。 * livcat + 3464 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e/ を) 浴びる, かかる M> どこかから放たれた /e/ を受ける。 * livem + 1574 〈動〉 =〈形〉 (/†/) 平らな, 平たい, 滑らかな, 平坦な M> 凹凸がほとんどない。 U> 「でこぼこ」の反意語。水平であるという意味は含まないので、例えば坂道でも舗装されていて表面に凹凸がなければ {livem} と言える。また、凹凸がなければ良いので、表面が曲がっていても良い。 U> 曲がっていない (つまり曲面ではない) ことを表す「平らな」は {lîv}。 -〈類〉 {lîv} -〈対〉 {doqlivem} * liviq + 3807 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e/ を /zi/ から /ca/ へ) 配達する, 配送する, 運送する, 届ける, 送る M> 荷物である /e/ を指定された /zi/ という住所から指定された /ca/ という住所へ運ぶ。 U> 「決められた住所から決められた住所へ」というニュアンスがある。 * liz + 1041 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e’n/ を /ca/ に) 話す, 語る, 物語る M> 1 つのまとまった内容である /e/ を言葉で表現して /ca/ に知らせる。 H~ 3541: 「物語」の意味の {rát} という単語があるので、{liz} を {rát} の動辞化アプラウト (もしくは {rát} を {liz} の名辞化アプラウト) としても良さそうだが、もしそうしたとすると {rát} の意味は「語られたもの」となるのが自然である。しかし、小説の内容は {rát} であるが、だいたいの小説は実際に誰かに向けて語られたものではない。さらに、{liz} は意見を発表するときにも使えるので、必ずしも {rát} で表されるような物語が語られるわけではない。以上の理由で、一方をもう一方のアプラウトとはせず、{liz} の名辞化アプラウトである {laz} を {rát} とは別に造語した。 -〈類〉 {kéc}*, {lak}, {caz}, {tufos}, {dìvkox} * lizdoq + 4381 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e’n/ を) 専念する M> 様々な行うことの中で、ほとんどの時間や労力を /e/ にかける。 U> {lîgif} は、1 回の行為に注目してそこにだけ意識を向けていることを指す。{lizdoq} は、色々な行為を行う中で一定の行為にだけ意識を向けることを表す。したがって、スケール感が異なる。 -〈類〉 {zelcaz}* -〈類〉 {lîgif} * lo + 1243 〈連〉 =〈接動〉 そして U> 節を結ぶときのみ使われる。{ce} との違いに注意すること。 -〈類〉 {ò} * loc + 1031 〈名〉 =〈名〉 あなた, お前 U> 二人称を表す。日本語のように多様ではないので、二人称は全てこの単語で表す。 * locaf + 1334 〈動主〉 =〈動〉 (/a/ が) 続く, 継続する, 引き続く, 繰り返す =〈形〉 (/†/) 続いた, 引き続いた, 繰り返す M> 順番的に次のものが順々に存在する。 U> {locaf/o/c a} [/S/] と言うと、何らかの順番がつけられた列において、/S/ で示されるものが次から次へと並んでいる状態を表す。ここでの「順番」というのは、実際に並んでいる列でも良いし、時間的な流れなどでも良い。 O> もともとの語法には「{locafoc a derex} で「雨の日が続いている」という意味にできる」という記述があったが、これは {a} 句にコト名詞が置かれているので文法に反するはずである。{derex} の代わりに {derix} なら置くことができるが、これで「雨の日が続いている」の意味になるのか? なお、{locaf} の用例は、下記の例文の他に、{locaf/os/ a nitez} で「坂道が続く」としているものがあった。 S> {nibitag a soxot i tel e qetan li pafem locafac a olôx.} → 永遠に続く悩みごとのせいで頭が動かなくなった。 * loces + 2448 〈名〉 =〈名〉 棒, スティック M> 手で握って持てる大きさの細長いもの。 * locfosnal + 4475 〈名〉 =〈名〉 里芋 =: サトイモ M> ? E> < [loc] (< {locot}) + {fosnal}。「里芋」の翻訳借用。 * lochinad + 4475 〈名〉 =〈名〉 山芋, 長芋, 自然薯 =: ヤマイモ, ナガイモ M> ? E> < [loc] (< {locot}) + {hinad}。「山芋」の翻訳借用。 * locot + 2500 〈名〉 =〈名〉 芋 M> ? * locèc + 2488 〈名〉 =〈名〉 紐 M> ものを縛ったり束ねたり結んだり繋いだりするための柔軟で細長いもののうち、比較的細いもの。 -〈類〉 {sicil}*, {nísid}, {talcob} * locècdesek + 4350 〈名〉 =〈名〉 靴紐 M> ? E> < {locèc} + {desek}。 * lodfos + 1573 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /zi/ に) 跳ね返る, 反射する, バウンドする M> /zi/ にぶつかって移動の方向が逆になる。 U> 一連のバウンド全体を指す。最初に物にぶつかった瞬間が開始相で、移動方向が変化して物から離れた瞬間が完了相。 U> {a} 句には「光」なども置ける。 * lodqilél + 3989 〈名〉 =〈名〉 算術, 算数 M> 数の計算に関する技術。 E> < {lod+} + {qilél}。 * lodsel + 3989 〈名〉 =〈名〉 技術, テクノロジー M> ある種類の技能を身につけたり行ったりする手法を整理した体系。 U> 学問がある種類の個別の現象を整理して体系化したものであるように、{lodsel} (技術) は個別の {katàl} (方法) を整理して体系化したものだと見なせる。 -〈類〉 {desket} * lod+ + 3989 〈飾〉 =〈飾〉 ~術, ~道 E> < {lodsel}。 -〈類〉 {des+} * lodèt + 4283 〈動〉 =〈形〉 (/†/) 連続する, 順々の M> それを構成するものが列になっている。 E> < {lodìt}.v。 O> 用例は要考察。[/S/ ]{alodèt} と言ったときに、[/S/] が連続しているのか [/S/] の内部に列状のものが存在するのかという問題があるが、前者なら {lodìt izi}[ /S/] というべきなので、後者であるとすべきである。では、後者の意味で使う例にはどのようなものがあるのか? * lodìt + 4283 〈名〉 =〈名〉 (/izi/ の) 列 M> ? * lodík + 4472 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e/ を) 受ける M> 何らかの資格を与えたり能力を計ったりするために用意された /e/ という試験をしてもらう。 U> {solet} の受動相当表現でも「試験される」すなわち「試験を受ける」を表現できるが、{solet} は被試験者を試験する側が決めているというニュアンスがあり、{lodík} は被試験者が自ら試験を受けるか決めているというニュアンスがある。しかし、区別は曖昧な場合も多い。例えば、入社面接などで特定の日時に特定の場所に来るよう命じられた場合、試験者がその日のその場所に自分を試験すると決めたと見なすのなら {solet} が使われ、面接の日程を決めてもらっただけで自分で面接に申し込んだと見なすなら {lodík} が使われる。 -〈類〉 {solet} * lof + 1043 〈動〉 =〈副〉 しばしば, 頻繁に M> 特定の期間において、かなり高い頻度で。 -〈関〉 {vák}, {vosol}, {ciles}, {têl}, {tulit}, {depeq}, {dum} * lofqot + 1239 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /ca/ へ) 旅する M> いつもいる場所から離れた場所である /ca/ へ、ある目的のために行く。 -〈類〉 {qoras}* * loftes + 1508 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e/ を) 伸ばす, 張る M> 曲がったり縮んだりしている /e/ をまっすぐにする。 U> 「体を伸ばす」も {loftes}。 S> {lofteses a tel e sôt vo caf izi dilik.} → 私は鏡の前で伸びをした。 * lofyet + 1311 〈名〉 =〈名〉 リボン M> 衣服などの装飾のために使われる帯状の織物。 U> 装飾用にこれを用いて結び目などを作ったものが {yelfat}。 -〈類〉 {yelfat}* * lofzir + 1424 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e’n/ を) 懐かしむ, 懐かしがる, 追憶する, 回顧する M> 過去に経験した /e/ のことが自然と思い出される。 U> {e} 句には経験の内容が入るので、{kin} 節が置かれやすい。 U> 日本語の「懐かしむ」には思い出した内容が良いものであるというニュアンスが多少含まれるが、{lofzir} はそうではない。 U> 過去を思い出した上で、その出来事についていろいろなことを考えることは {zirnit} と言う。 O> 語義には「自然と」があるのだから、自分の意志で {lofzir} することはできないわけなので、{lofzir} の自動詞の意味は「思い出させる」では? 「自然と想い出すような行為を (意志をもって) する」と考えれば今のままでも良いかもしれない。 * lofòm + 2528 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e/ を /ca/ に) 巻く, 巻きつける M> 帯状のものである /e/ を /ca/ の周りを回るようにする。 * lofùmnelas + 2528 〈名〉 =〈名〉 マフラー, 首巻き, 襟巻き M> 防寒のために首に巻く細長い編み物。 E> < {lofùm} + {nelas}。 * lohis + 1067 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が) 飛ぶ, 飛行する M> 空中を移動する。 U> これに「ふわふわ」というニュアンスを加えたのが {hirfis}。 U> 飛行機で移動する場合など、他の飛行するものに乗って移動する場合も {lohis} を使える。 -〈類〉 {hirfis} * loke + 1074 〈助般〉 =〈助動〉 ~について, ~に関して * lokud + 1137 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e/ を /ca/ に) しまう, 入れる, 収める M> 容器などの /ca/ の内部に /e/ を移す。 U> 入れるものが完全に容器に収まっている必要はなく、一部が容器からはみ出していても良い。例えば、ペン立てにペンを入れることを考えると、ペンが完全にペン立てに収まってしまうような入れ方は普通しないが、この場合も {lokud} が使える。 -〈対〉 {fotaq} * lomoc + 2700 〈動〉 =〈副〉 ゆっくり, のんびり, ゆったり, 気長に M> 時間を気にして焦ることなく。 U> あくまで心の持ちように言及するだけなので、{lôm} とは違って動作を行う時間は関係しない。 * lomêt + 2568 〈動〉 =〈形〉 (/†/) 緩やかな, なだらかな M> 傾きが小さい。 U> 完全に水平な場合は含意しない。 -〈対〉 {bivtes} * lon + 1067 〈名〉 =〈名〉 夜, 晩 M> 日没前後から多くの人が眠りについているだろう期間までの時間。 U> およそ 19 時から 0 時までを指す。 U> 「今夜」に相当する表現をするときは注意が必要である。もしそれを述べるときにすでに夜になっているのであれば、順番的にそのとき現在にいる夜を表すので、{ted} を用いて {lon ated} と言う。しかし、それを述べるときにまだ昼であれば、「今夜」とは次に訪れる夜のことなので、{cál} を用いて {lon acál} と言う。なお、「今日の夜」と考えて {lon i saq} と言うこともでき、これは使う時間によらない。 -〈関〉 {pôd}*, {zéc}, {xav}, {melet}, {jodom}, {xalnif} * lonal + 3147 〈名〉 =〈名〉 尻尾, 尾, テール M> ? * lonaq + 1494 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e’n/ を) 祈る, 願う, 望む, 念願する M> 自分では実現させられそうにない /e/ が実現してほしいと思う。 U> 「自分ではどうしようもないので神頼みする」というニュアンスがある。 S> {zedat déxaf a tel, cife lonaqat a’l e’n kodes a zel aves ite zilok vo pér.} → 私は寝ようと思う、過去に起こった全てのことが夢であることを願って。 -〈類〉 {raf}*, {solxes}, {fertis}, {salzeg} * lonot + 2125 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /zi/ を) 回る, 周回する, 回転する M> /zi/ の周囲を移動してだいたいもとの場所に戻ることを何度か行う。 U> 軌道が完全に円になっている必要はない。 U> 1 周でも 2 周以上でも {lonot}。したがって、2 周以上したからといって反復表現にする必要はない。 -〈類〉 {télen}* * loqis + 1305 〈名〉 =〈名〉 車, 自動車, 乗用車 M> ? U> 車全般を指せるが、単に {loqis} を使う場合は小型乗用車を指す。 * loqiscit + 3926 〈名〉 =〈名〉 バイク, オートバイ, スクーター, 原付, 単車, 自動二輪車 M> 2 つの車輪が前後に配置されており、エンジンなどの機械を主な動力として走る乗り物。 E> < {loqis} + [cit] (< {citled})。 U> エンジンの種類や排気量などで区別はしない。 U> 電動自転車のような人間が漕ぐのを機械が補助する仕組みの自転車は指さない。 * loqiszevdel + 4605 〈名〉 =〈名〉 パトカー, パトロールカー, 警邏車 M> 警察官が業務のために乗る専用の車。 E> < {loqis} + {zevdel}。 * loqiv + 1146 〈名〉 =〈名〉 電車, 列車, 汽車 M> ? * loqivhil + 3974 〈名〉 =〈名〉 高速鉄道, 高速列車, 新幹線 M> 長距離を移動するための通常の電車よりも高速で走る電車。 E> < {loqiv} + [hil] (< {hilsot})。 * loqlinif + 4444 〈名〉 =〈名〉 タクシー, 貸切バス M> 利用者が運転手に伝えた行き先までその利用者を連れて行くというサービスを行う車。 E> < [loq] (< {loqis}) + {linif}。 * loqos + 1344 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /zi/ から) 離れる =: 離す M> /zi/ と接触している状態から /zi/ との距離が大きくなる。 U> 「離れた場所の」の意味では {loqos} ではなく {qon} を用いる。 H~ 2581: これまでは {loqos} に「恋人と別れる」の意味があったが、やはり意味的に別物だと感じたので {detar} という別の単語を作った。 -〈類〉 {qon} -〈対〉 {fetip} * loqqinil + 3555 〈名〉 =〈名〉 トラック M> 荷物を運ぶための荷台やコンテナをもつ車。 E> < [loq] (< {loqis}) + {qinil}。 * loqsif + 3220 〈名〉 =〈名〉 自転車, 二輪車, チャリンコ, チャリ, バイク M> ? E> < [loq] (< {loqis}) + [sif] (< {sifit})。 * losek + 3730 〈名〉 =〈名固〉 ロセック N> それが付いている単語が準飾辞であることを示す。接頭して使う準飾辞に対しては最後に付けられ、接尾して使う準飾辞に対しては最初に付けられる。 * losfor + 2638 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /zi/ から) 流れ出る, 流れ出す, 湧き出る, 湧き出す, 湧出する M> /zi/ の内部から絶え間なく出る。 U> {zi} 句には、「地面」や「ホース」や「蛇口」など、主語がその内部にもともとあったものが置かれ、「穴」や布を透過して湧き出る場合はその「布」など、何を通って湧き出ているのかを表す名詞が置かれるわけではない。これを表すには {disi} を使う。 U> 継続して流れ出ていれば良いので、主語は液体とは限らない。例えば、煙突から絶え間なく煙が出ているのであれば「煙」が主語に立てるし、パチンコのようにボールが出続けているなら「ボール」が主語になれる。 O> 「流れ込む」は対義語か? O> 湧き出るときに通るものは {disi} で表すと解説しているが、{disi} の語法が現状では明確に定まっていないため、{disi} の語法次第では説明を書き換える必要がある。 * loskot + 1338 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e/ を) 列挙する, 枚挙する, 数える, 数え上げる M> /e/ にあたるものを 1 つずつ具体的にいくつか示す。 U> {loskot} は単に列挙することを表すが、{sòliv} は全体を網羅していたり何らかの基準に基づいて整理されていたりなどのニュアンスが加わる。 -〈類〉 {qitel}* -〈下〉 {sòliv} * losod + 2463 〈動〉 =〈形〉 (/†/) 年をとった, 年老いた, 年長の, 年寄りの, 高齢の M> 生まれてから比較的長い時間が経っている。 U> 語義に「年老いた」とあるが、年齢が小さいか大きいかは相対的に決まるので、必ずしも高齢者を指すわけではない。例えば、小学生のグループで {losod} な人と言うと、5 年生か 6 年生などを指すことになる。したがって、「年長の」をイメージすると良いかもしれない。 S> {nisat a tel te saq e alosod ile latvác 80.} → 私は今日 80 歳になった。 -〈類〉 {qôl}*, {judem}, {tijdef} -〈対〉 {tay} * lostok + 2298 〈名〉 =〈名〉 豚 =: ブタ M> ? * losvet + 2701 〈動対〉 =〈動〉 (/a/ が /e/ を /ca/ と /zi/ で) 繋げる, 繋ぐ, 連結する, 接続する =〈形〉 (/†/, /ica/ と /izi/ で) 繋がっている, 連結している, 接続している, 連続している M> /e/ と /ca/ の間に /zi/ を置くことで、全体を一続きにする。 U> {zi} 句に置かれたものに何らかの方向がある (と示唆したい) 場合は、その方向の先にあるものが {ca} 句になり、その反対側が {e} 句になる。 H~ 4283: もともとは、繋げられる 2 つのものを {ca} 句と {zi} 句に置き、繋げるのに間に置かれるものを {e} 句に置いていた。しかし、形容詞として「~と繋がっている」の意味で使いたかったので、格組を今のものに変更した。 -〈類〉 {feloq}* * lot + 1094 〈動〉 =〈形〉 (/†/) 長い M> 線状のものの端から端までの距離が大きい。 U> 細長いものの端から端までの長さが大きいのが {lot} で、幅の距離が大きいのが {davom}。 U> 物体の長さのみを表すため、時間の長さは表さない。時間が長い場合は {lot} ではなく {vôl} を使う。 O> 語義の「端から端までの」はこれで良いか。例えば「長いワンピース」と言ったときの「長い」は、普通はスカート部分の丈の長さを言っていて、端から端 (つまり着丈) の長さのことを言っているのではない。だからと言って {lot} の語義を変えるべきかというとそうでもない。例えば「長い T シャツ」という表現は、着丈が長いのか袖が長いのか明白でなく違和感があるため、おそらくシャレイア語では認められない。「長いワンピース」もこれと同様で認めないことにすれば、{lot} の語義はそのままでも良い。どちらにするか選ぶ。 -〈類〉 {davom} -〈対〉 {tev} * lotid + 1502 〈名〉 =〈名〉 箸, お箸 M> ? * lov + 1725 〈動〉 =〈副〉 ずっと M> ある期間中続けて。 * lovot + 2126 〈動対〉 =〈動〉 (/a/ が /e/ を /ca/ に) 加える, 追加する =〈形〉 追加の =: もう M> ? U> {lovot} は何かをそこに新しく追加することに重点を置いた言い方で、{vocas} はそこにあるものの数量が大きくなることに重点を置いた言い方である。 O> 形容詞用法として「追加の」を追加した。これにより、下の例文にあるように「もう 1 個」などの「もう」を表現できる。しかし、形容詞としてこの意味になるのは動詞と形容詞の意味関係から本当に妥当か? 現段階では、動詞と形容詞の意味関係を対格経過型であるとすることで、形容詞としての意味を「これから追加されようとしている」とし、今述べた「もう」を表現できるのではないかと考えている。 S> {pa qifat niqis a’c ca tel e sakil alovot al’atis?} → もう 1 個リンゴをくれませんか? -〈類〉 {vocas} -〈対〉 {detuk} * loziq + 2449 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e/ を) 遺す, 残す M> /e/ には何らかの価値があると思い、その状態を保とうとする。 * lulus + 3315 〈名〉 =〈名固〉 朝霞るる, るる N> フルネーム [ʻ]{lulus}[-ʻmotfelis]。定期的にシャレイア語を使用するという貢献によりシェノに認定された。 * lá + 1243 〈連〉 =〈接動〉 か, または, もしくは U> 節を結ぶときのみ使われる。 -〈類〉 {á} * lák + 1139 〈名〉 =〈名〉 時計 M> 壁に掛けたり机に置いたりなど固定して用いる時刻を示す道具。 U> {lák} と {sokiq} の違いは持ち運んで使うかどうかにある。持ち運ばないものが {lák} で、持ち運ぶものは {sokiq} である。 H~ 4038: {lák} は {sokiq} の上位語 (腕時計なども含む) で、単に {lák} と言った場合に固定式のものを指すことになっていたが、実態と合わない気がしたので、{lák} と {sokiq} の意味が背反になるよう書き換えた。 -〈類〉 {sokiq} * lákbelaq + 4038 〈名〉 =〈名〉 目覚まし時計, 目覚まし M> 目覚ましの機能がついた時計。 E> < {lák} + {belaq}。 * látac + 2283 〈名〉 =〈名〉 卵, 玉子 M> ? U> 鳥の卵を食用と見なしたものを指す。特に文脈がなければ鶏の卵を指すが、うずらの卵なども指すことがある。イクラなどの魚の卵を指すことはない。また、鶏の卵であっても、食用として見なすのではなく生殖のために産卵されたものだと見なすのであれば、{látac} は使われない。 * látaczamek + 3963 〈名〉 =〈名〉 目玉焼き, フライドエッグ M> ? E> < {látac} + {zamek}。 * láv + 1546 〈名〉 =〈名〉 子供, 青年 M> 大人としてはまだ十分に成長していない人。 U> 女性なら {finiq} もしくは {fér} に、男性なら {qáb} に相当する。 -〈類〉 {kez}, {tific} * lâf + 1057 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /ca/ に) 返事する, 返答する, 応答する M> /ca/ からの呼びかけに対して、言語によって応答する。 U> 質問に回答を返すことには {cakof} が使われる。 -〈類〉 {lican}* -〈類〉 {celid} * lâfas + 1797 〈名〉 =〈名〉 ワンピース, ワンピ M> 上衣とスカートが繋がっている衣服で、単体で衣服として成り立つもの。 -〈類〉 {hâlqeh} * lâfascalam + 3699 〈名〉 =〈名〉 パーカーワンピース, パーカーワンピ M> ? E> < {lâfas} + {calam}。 * lèdel + 3779 〈名〉 =〈名〉 螺旋, 渦, 渦巻き =: 渦巻 M> ? * lèdet + 1952 〈動〉 =〈動〉 (/e/ を) 降らせる =: 降る M> 天候として空から /e/ を降らせる。 U> {a} 句を伴わない。 U> 天候を表現するための動詞である。例えば {lèdet/os/ e kibilhiv} は「霰が降る」の意味である。ただし、雨と雪については、それぞれ専用の動詞 {derex}, {yekil} があるので、こちらが使われることがほとんどである。雨と雪について {lèdet} が使われるのは、目的語に置かれる {derix} や {yekal} に修飾語がついているときのみである。天候を表現するのではなく「霰などが空から落ちてくる」という現象そのものを記述する目的では、{lèdet} も使われず {deliv/os/ e kivilhiv} などと表現される。 * lèsot + 3964 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e/ を) 煮る, 茹でる M> 調理のために、味をつけた水に /e/ を入れて加熱することで /e/ に味をつけつつ熱を加える。 -〈類〉 {zafâl}* * lé + 1243 〈連〉 =〈接動〉 または, もしくは U> 節を結ぶときのみ使われる。 -〈類〉 {é} * lévet + 4010 〈名〉 =〈名〉 バター, 乳酪, 牛酪 M> ? * lévetcit + 4010 〈名〉 =〈名〉 マーガリン M> ? E> < {lévet} + [cit] (< {citled})。 * lêdik + 1974 〈名〉 =〈名〉 文 M> ? U> 文法における単位の 1 つとしての文を表す。「文章」の意味では {valek} が使われる。 * lêk + 1069 〈名〉 =〈名〉 個, 人 M> ? U> 数詞を伴って基数を表す。ただし、普通は {avôl ile lêk} の縮約形である {al’} として現れる。数を特別強調する目的がある場合には、縮約されずに用いられることがある。また、「~個以上」などの個数に範囲がある表現で {levo} 等の助接辞が使われる場合にも、縮約されずに用いられる。 * lêsal + 3681 〈名〉 =〈名固〉 エールサル N> ハイリア消失以前の設定における第 1 神で、空間の神。 N> もともとの名前は eelsal だが、母音字で始まるのを避けるために最初の母音と子音が交代している。 N> ハイリア消失以前の架空世界の設定によると、シャレイア語が話されている地域では 12 柱の神を主軸とする多神教が信じられており、この 12 神が 1 日ずつ世界に要素を創造していった結果として現在の世界が生まれたと考えられていた。12 神が順番で要素を創造したことから 12 神の間には明確な順序があり、それが順序付けられた何らかのリストに付けるコードネームとして利用できると考えられたため、12 神の名前が 6 代以降のシャレイア語にも輸入されることになった。なお、音韻や音節の都合上、輸入の際に綴りが多少変わっているものもある。12 神の順序は、現在の綴りで {lêsal}, {haròz}, {sây}, {xenât}, {reged}, {sifel}, {xâl}, {peruz}, {reyîl}, {ginol}, {fenih}, {génoh} である。 -〈関〉 {haròz}, {sây}, {xenât}, {reged}, {sifel}, {xâl}, {peruz}, {reyîl}, {ginol}, {fenih}, {génoh} * lêt + 1128 〈名〉 =〈名〉 方向, 向き M> ? U> 「右」のような相対的な方向も「東」のような絶対的な方角も指す。方角であることを特に言う場合は {lêtkulvet} が使われる。 * lêtkulvet + 3513 〈名〉 =〈名〉 方角, 方位 M> ? E> < {lêt} + {kulvet}。 U> 方角という絶対的な方向であることを特に述べる必要がないのであれば、単に {lêt} が使われる。 * lìd + 3469 〈名〉 =〈名〉 地域, 地方, 地帯, リージョン, エリア M> 何らかの方法で区切られた土地の一部分。 * lìdoq + 4591 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /zi/ を) 複製する, コピーする M> /zi/ とほぼ同じ見た目をもつものを作る。 U> {lìdoq} は対象とほとんど同じ見た目のものを作成することを表すが、{cifloc} は内容が概ね同じものを作成することを表す。{lìdoq} はコピー機によるコピーや芸術作品のレプリカの製作を、{cifloc} は他人のノートを写すことをイメージすると良いだろう。 -〈類〉 {cifloc} * lìduq + 4591 〈名〉 =〈名〉 (/izi/ の) 複製, コピー, 写し M> /izi/ を複製したもの。 E> < {lìdoq}.n。 -〈類〉 {cifluc} * lìdvalox + 3469 〈名〉 =〈名〉 故郷, 郷里 M> 育った地域。 E> < {lìd} + {valox}。 * lìh + 3172 〈名〉 =〈名〉 愛玩動物 M> 姿や仕草などがかわいい動物。 * lìk + 1888 〈動〉 =〈形〉 (/†/, /ica/ に) 固有の, 特有の, 独特な M> /ica/ だけがもっていて他はもっていない。 * lìm + 2391 〈名〉 =〈名〉 (/izi/ からの /ica/ への) 道のり, 道程 M> /izi/ から /ica/ への移動を行ったときの移動した箇所。 S> {vilises a tel te saq la lìm alot ile nolôt 50.} → 今日は 5 km 走った。 * lìt + 3218 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e/ を /zi’n/ で) 過ごす M> /zi/ をすることで /e/ という時間を費やす。 P> {lìt/os/ e jodom} … 一晩過ごす, 泊まる, 外泊する。シャレイア語には「泊まる」や「外泊する」にちょうど相当する単語や表現がない。そのため、このような「~で一晩過ごす」という表現が専ら用いられる。 S> {te saq, lìtes a tel e vis i xav zi’n lîdes a’l e lacat.} → 今日は、昼間ずっと小説を読んで過ごした。 -〈類〉 {xolac} * líker + 2195 〈名〉 =〈名〉 ピアノ, ピアノフォルテ M> ? U> グランドピアノとアップライトピアノの両方を指す。 * línet + 4336 〈名〉 =〈名〉 劇, 演劇, 芝居 M> 登場するものを人や人形が演じて何らかの物語を表現するもの。 U> 舞台などで演じられて直接見るものを指す。映像化されたものは {seklaclínet}。 * línetreláf + 4336 〈名〉 =〈名〉 ミュージカル, 歌劇 M> ? E> < {línet} + {reláf}。 * lísay + 2131 〈動〉 =〈形〉 (/†/) 正直な M> あまり嘘をつかない。 U> 形容詞として使うと「相対的に嘘をつく回数が少ない」くらいの意味になるが、動詞として使った場合は「その期間で嘘を全くつかない」の意味に捉えられる。 S> {vade salot a ces e afemis ò alísay evêk, zedot cazis a dus ca ces e tikop.} → 彼はあまりに素直で正直なので、誰も彼に秘密を教えようとはしない。 -〈対〉 {doqlísay} * lîd + 1068 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e/ を) 読む M> /e/ に記されている文字を目で追って、その内容を理解する。 U> 書かれている内容を声に出していてもいなくても {lîd} と言える。単に {lîd} といった場合はだいたい黙読のことを指し、音読である場合は {fi qelar} などを加えて声に出していることを明示する事が多い。 U> {e} 句には本や看板などの文字が記されているものを置く。読む内容を {kin} 節で表現することはできない。 * lîfez + 3961 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e/ を /zi/ から) 引き出す M> /zi/ に預けていた /e/ を返してもらう。 -〈対〉 {qìtas} * lîgif + 1069 〈動四〉 =〈動〉 (/a/ が /e’n/ に) 集中する, 専念する, 熱中する =〈副〉 集中して, 熱中して M> /e/ だけに意識を向け、他のものに注意が向かなくなる。 U> 意味を強めたのが {dilcag}。 -〈類〉 {dilcag} -〈類〉 {lizdoq}* * lîs + 1070 〈名〉 =〈名〉 輪, 環 M> 細いものを両端で繋げた形状のもの。 U> 円形である必要はない。 * lîtes + 3891 〈名〉 =〈名単〉 1 L, 1 リットル =: L, リットル M> ? E> < 「litre」 /liː.tə/。 * lîv + 1967 〈動〉 =〈形〉 (/†/) 真っ直ぐな, 一直線の =: まっすぐな M> 曲がっていない。 U> 直線にも平面にも使える。 -〈類〉 {livem} -〈対〉 {nofel} * lòt + 1353 〈名〉 =〈名〉 (/izi/ から /ica/ までの) 期間, 時期, 時間 M> ? O> {lôk} の項を参照。 O> 似たような意味の {lòt} と {tèk} で格組が異なるが、これで良いか? 時間の方は時間の流れという順番が常に与えられているので、「~から~まで」のように言うことができるため、{izi} 句と {ica} 句をとることにしても違和感はないが、空間においては 2 つのものに常に与えられた順番があるわけではないので、{tèk} が {izi} 句と {ica} 句をとるのは違和感がある。さらに、コの字状の 1 つのもので挟まれた空間を指したい場合など、{tèk} が項として 1 つの名詞だけをとりたい場合もあるので、{tèk} が {izi} 句と {ica} 句をとることにしてしまうと、この場合で困る。したがって、2 つの単語の格組を揃えるなら、両方とも 1 つの助詞句 ({izi} 句にするのが自然) をとることになるだろう。 -〈下〉 {lòtvêlof} * lòtvol + 4150 〈名〉 =〈名〉 時期, 時季, シーズン M> 1 年のうちの特定の期間で 1 年ごとに繰り返されるもの。 E> < {lòt} + [vol] (< {volaf})。 U> 例えば、「花見のシーズン」などと言うときの「シーズン」や、各種スポーツのレギュラーシーズンや相撲の本場所や、アニメのクールなどを指す。なお、オンラインゲームにおいて、特定のルールやランキングなどが適用される期間を「シーズン」と呼ぶことがあるが、これには 1 年の特定の期間という意味合いはないので、{lòtvol} ではなく {lòt} と言う。 * lòtvêlof + 4262 〈名〉 =〈名〉 時代, 年代 M> 各区切りごとに一定の特徴が見られるように比較的長い時間を区切ったときに、1 つの区切られた時間。 E> < {lòt} + {vêlof}。 U> 「1980 年代」のように年号などで機械的に区切った期間については、単に年のグルーピングのために区切っただけであれば {lòt} だが、その期間に一定の特徴を見出してその特徴について言及するという場面であれば {lòtvêlof} と言える。 -〈上〉 {lòt} * lôcet + 2186 〈名〉 =〈名〉 テープ, 粘着テープ M> ものを貼り付けるために使う、粘着質のある面をもつ帯状のもの。 U> セロハンテープやガムテープなどの、貼り付けるためのものに限る。 * lôd + 1277 〈名〉 =〈名〉 道, 道路, 通路 M> ? U> {lôd} は「道」という意味の一般的な語であるが、車道を含んでいるなど、車が通れるような大きな道はあまり指さない。そのような道は {solol} で表現する。また、これら 2 つの単語は屋外の道を指すことが多い。建物の中に設けられている部屋や建物同士を結ぶ道は {tafec} で表す。 -〈類〉 {solol}, {tafec} * lôdiq + 1889 〈名〉 =〈名〉 おじいさん, おじいちゃん, 老夫 M> 年老いた男の人間。 -〈対〉 {fíled} * lôdpasif + 1291 〈名〉 =〈名〉 迷路 M> 入り組んでいるために自分の居場所が分からなくなりやすい一連の道。 E> < {lôd} + {pasif}。 U> {lôdpasif} は入り組んでいる道を指し、{kedpasif} は通路が入り組んでいる建物全体を指す。 -〈類〉 {kedpasif} * lôk + 1253 〈名〉 =〈名〉 時, 時間 M> ? U> 「時が過ぎる」は {liteq/os/ a lôk}。 U> 時間の長さは {vôl}, {tuf} で表現する。 O> {lòt} との差別化が明確にできていない。これまでの用例などを参考にして明確化すべき。 P> {teca lôk alevas} … しばらくして, 少し後に。 P> {te lôk acál} … またね, さようなら。別れ際の挨拶。今後また会う可能性が高いときに使う。 S> {pîtas a tel, dà kelitas a tel te lôk avév.} → 私は怖かったが、同時に安心もしていた。 S> {te lôk atov câsos te a ces, baldetos a ces.} → 彼らは会うたびに喧嘩する。 * lôktuf + 3939 〈動〉 =〈副〉 手短に, 簡潔に M> 本来はより時間がかかりそうなことを少ない時間で。 E> < {lôk} + {tuf} U> {tîv} に「ちゃんとやろうとするとより時間がかかる」というニュアンスを加えたもの。 -〈類〉 {tîv} * lôl + 1986 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e/ を /ca/ に) 送る, 送付する M> ? U> 郵便などに代表されるように、第三者がものの移動に関わるというニュアンスがある。 U> 相手に届いたかどうかまでは含意しない。 -〈類〉 {nicas}* * lôm + 1071 〈動三〉 =〈副〉 遅く, ゆっくり, のろく, 徐々に =〈形〉 (/†/) 遅い, ゆっくりの, のろい M> ものごとを始めてから終わるまでにかかる時間が多い。 -〈類〉 {mêl}*, {domet} -〈類〉 {menîl}* -〈対〉 {tîv} * lôq + 1291 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e/ を /ca/ に) 貸す, 貸し出す M> /e/ を一時的に /ca/ のものとして使わせる。 U> 貸した相手が貸したものを比較的自由に扱えるというニュアンスが含まる。したがって、相手は貸したものをどこか別の場所に持って行ける場合に使われる。単にその場にあるものをその場で使わせるだけの場合は含まず、その場合は {qîl} を代わりに使う。例えば、何かをメモしたいときにペンを持ち合わせておらずその場で他の人のペンを借りる場合や、他の人の家でトイレを使わせて貰う場合などは、{lôq} ではなく {qîl} を使う。 U> {lôq} は個人的なものの貸し借りを表し、{caqol} は店や施設のサービスとしての貸し借りを表す。例えば、レンタカーで車を貸し借りしたり、図書館で本を貸し借りしたりなどは、{caqol} に当たる。 S> {lôqes a ces ca ʻnêtih asen e loqis iku tel, fa ducazes a’s e cal ca tel.} → 彼は私には何も伝えずに、ネーティアさんに私の車を貸していた。 -〈類〉 {caqol}, {caqolqol} -〈対〉 {fév} * lôt + 1134 〈名〉 =〈名単〉 1 m, 1 メートル =: m, メートル M> ? * lôx + 1147 〈動〉 =〈副〉 永遠に, 永久に, ずっと M> どんなに時間が経っても続けて。 U> ある時点から先の時間全体を表し、必ずしも「過去から未来までずっと」の意味ではない。時間を数直線で表すなら、{lôx} が表すのは未来の方向へ無限に続く半直線であり、数直線全体である必要はない。 U> 期間相とともに使われる。 * lûl + 3800 〈名〉 =〈名〉 郵便物, 小包, 荷物, 届け物 =: お届け物 M> 送ろうとしているものや送られたもの。 E> < {lôl}.n。 U> 手紙も含むが、手紙は普通 {fecaq} を使う。 * lûmen + 3904 〈名〉 =〈名単〉 1 lm, 1 ルーメン =: lm, ルーメン M> ? E> < 「lumen」 /luː.mən/。 * lûx + 1454 〈名〉 =〈名〉 永遠, 永久 M> ? E> < {lôx}.n。 * macak + 2205 〈名〉 =〈名〉 ケーキ M> ? * mafet + 1178 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e/ に) 触る, 触れる M> 体の一部を /e/ と接した状態にする。 U> 接触させる体の一部は手だけに限らないが、単に {mafet/os/ e} [/S/] と言うと、手で触ったと解釈される。それ以外の部位で触った場合は {qi} 句で明示する。 U> 「そっと触れる」というニュアンスを付加したのが {fisref}。 -〈類〉 {fisref} * malac + 2182 〈名〉 =〈名〉 果物, 果実, フルーツ M> 食べることができる基本的に甘く水分の多い植物の実。 U> 「被子植物の子房が変化したもの」という生物学的な意味ではない。 * malek + 2150 〈名〉 =〈名〉 飴, 飴玉, キャンディー, ドロップ M> 砂糖などを煮て溶かして硬い固体にしたもので、舐めて食べる菓子。 U> 基本的に硬い飴を指す。水飴やキャラメルは指さない。ドロップが最も {malek} のイメージに近いが、ペロペロキャンディのような粒状でない大きめのものも指す。 U> 「飴を舐める」と言いたいときは {sôd} を用いる。 * maltem + 2773 〈名〉 =〈名〉 ジャム, マーマレード, コンフィチュール M> フルーツに砂糖類を加えて煮ることで作るジェル状の食品。 E> < [mal] (< {malac}) + [tem] (< {temed})。 U> 使用するフルーツや果皮の有無は区別せず、ジャムもマーマレードも {maltem} で指す。 * marit + 1977 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e/ を) 洗う, 洗浄する M> 水を使って汚れている /e/ を綺麗にする。 * mascal + 2954 〈動対〉 =〈動〉 (/a/ が /e/ を /zi/ で) 湿らせる =〈形〉 (/†/) 湿った =: 湿る M> そこから簡単には液体の /zi/ を得られない程度に /e/ に /zi/ を含ませる。 -〈類〉 {rimin}* -〈対〉 {tacek} * mastad + 4501 〈名〉 =〈名〉 からし, マスタード =: カラシ, 芥子, 辛子 M> ? E> < 「mustard」 /mʌs.təd/。 * matef + 1805 〈名〉 =〈名〉 パン M> ? * may + 1505 〈動〉 =〈形〉 (/†/) 甘い M> ? * mayak + 1415 〈動〉 =〈形〉 (/†/) かわいい =: 可愛い, 可愛らしい M> ? -〈上〉 {fehal}* -〈類〉 {hál}, {xár}, {fâl}, {yêm}, {lexat} * mayonez + 4700 〈名〉 =〈名〉 マヨネーズ M> ? E> < 「mayonnaise」 /ma.jɔ.nɛz/ [fr]。 * meber + 1069 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が) 眠くなる =: 眠い M> 体が眠ろうとする。 S> {meberos a tel te lôk atov lîdoc te a’l e xoq.} → 本を読むと眠くなる。 * medel + 1074 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e/ を) 壊す, 破壊する =: 壊れる M> /e/ が正常に機能しないようにする。 -〈類〉 {dôk}*, {baval} -〈対〉 {qidok} * meksikòs + 3485 〈名〉 =〈名固〉 メキシコ E> < 「Mexico」 /mek.sɪ.kəʊ/。 * melet + 1067 〈名〉 =〈名〉 夕方, 夕 M> 日が沈み始めてから日没前後までの時間。 U> およそ 16 時から 19 時までを指す。 -〈関〉 {pôd}*, {zéc}, {xav}, {lon}, {jodom}, {xalnif} * melfos + 2172 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が) 怠ける, ダラダラする M> ? U> 横になってテレビを見たりゲームをしたり何もせずにボーっとしたりすることなどを表す。 * melnas + 2154 〈名〉 =〈名〉 バナナ M> ? U> 何本かが房になっている状態でも 1 本だけの状態でも {melnas} と言える。 * melos + 1071 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e’n/ に) 遅れる, 遅刻する, 遅延する M> それまでに /e/ を行うと決められた時間より後に /e/ を行う。 U> {e} 句の内容を完了した瞬間が完了相。したがって、例えば寝坊して学校に遅れることに気づいた瞬間に「遅れる」と言いたい場合は以下の 2 通りの表現が可能である。1 つ目は、「遅れる」という行為がその時点ですでに始まっていて、実際に「遅れる」ということが確定する途中であると考えて、現在時制経過相で表現する方法である。2 つ目は、「遅れる」という行為は、学校に着いたときに完了する未来の出来事だと考え、未来時制無相にする方法である。前者の場合、気づいた時点で遅れることが確定しているというニュアンスがあり、後者の場合は、急げば何とか間に合うかもしれないというニュアンスがある。 U> {e} 句は遅れる内容をとり、「学校に遅れる」のように場所をとることはない。この場合は「学校に着くのに遅れる」と考えて {melos/os/ e kin lanis ca kossax} などと表現する必要がある。 -〈対〉 {sacav} * melêv + 4475 〈名〉 =〈名〉 ナス =: 茄子 M> ? * melíf + 3683 〈名〉 =〈名〉 肌, 皮膚, 膚 M> ? * menet + 1664 〈動〉 =〈形〉 (/†/) 紫の, 紫色の M> ? * menit + 1664 〈名〉 =〈名〉 紫, 紫色 M> ? E> < {menet}.n。 * menîl + 2361 〈動〉 =〈副〉 だんだん, 徐々に M> その動作の進み具合が少しずつ大きくなる様子で。 U> {menîl} は 1 回の動作の進み具合が連続的に大きくなっていくことを表すが、{taltik} は何回かその動作をするにあたっての各回の進み具合が少しであることを表す。したがって、必然的に {taltik} は反復表現とともに用いられる。例えば「徐々に外が暗くなる」の場合、外の明るさが連続的に暗くなるので {menîl} で表現できる。一方「徐々に絵を仕上げる」の場合、絵を描くという動作を何回か行って絵を仕上げており、その各回で完成度合いが段階的に高まるため、{taltik} で表現することになる。 U> {lôm} は動作の始まりから終わりまでの時間に注目するが、{menîl} は動作の進み具合に注目する。 -〈類〉 {taltik} -〈類〉 {lôm} * meris + 1035 〈名〉 =〈名単〉 1 分, 1 分間 =: 分 M> ? * mes + 2507 〈名〉 =〈名固〉 [m] * met + 1034 〈名〉 =〈名〉 それ U> 同種の物の代詞。 U> 英語の one に相当する。{cit} とは異なり、前述の名詞と同一のものを指すのではなく、前に出てきた名詞と同じ言葉で指せる別のものを表す。 * mez + 1141 〈動〉 =〈副〉 まだ, いまだ, なお M> ? * mic + 1057 〈述〉 =〈述〉 より M> ? -〈対〉 {dès} * micat + 1980 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e/ を /zi/ と) 比べる, 比較する M> /e/ について /zi/ を基準として、似ているところや異なるところを見つけようとする。 U> 比べるものの中で注目している方や調べたいものの方を {e} 句に置き、基準とするものを {zi} 句に置く。比べるもののうちどれかを注目しているというわけではない場合は、比べるもの全てを {e} 句に置き、{zi} 句は使わない。これは {zi cáv} の省略と見なされる。 * micov + 3710 〈名〉 =〈名〉 マスク M> 主に衛生目的で使用される口と鼻を覆うもの。 U> 用途は問わない (医療用でもファッションの一部でも良い) が、顔を覆う仮面, 頭全体を覆うガスマスク, 野球のキャッチャーマスクなどの形状の異なるものは指さない。 * micqit + 2491 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e/ を) 編む M> 細長いものである /e/ を互い違いに組み合わせることでものを作る。 -〈類〉 {qisnek}* * micèl + 3146 〈名〉 =〈名〉 臍, お臍 M> ? * micés + 2154 〈名〉 =〈名〉 イチゴ =: いちご, 苺 M> ? * milan + 4474 〈名〉 =〈名〉 パクチー, コリアンダー M> ? * milcat + 2182 〈名〉 =〈名〉 ペット, 愛玩動物 M> ? E> < {milcit}.n。 * milcit + 2182 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e/ を) 飼う M> ペットである /e/ を可愛がって世話をする。 U> ペットを飼っている状態は単に経過相にして {milcitac} とすれば良い。 U> {milcit} は「育てる」というより「可愛がる」寄りのニュアンスがあるため、家畜が目的語の場合は {fosxek} や {vesnal} の方がより使われる。ただし、対象が家畜であっても、可愛がって育てているという点に重点を置くのであれば {milcit} も使われる。 * milef + 3653 〈名〉 =〈名〉 シャツ M> 上半身に身につける下着。 U> {sinec} の一種。 * milin + 4492 〈名〉 =〈名〉 みりん =: ミリン, 味醂, 味淋, 味霖 M> ? E> < 「みりん」 /mi.ɾiɴ/ [ja]。 * mital + 3611 〈名〉 =〈名〉 ページ =: 頁 M> 本などの紙をまとめたものにおける 1 枚の紙の片面。 U> 1 枚の紙の両面に内容が書かれている場合、それぞれの面が {mital} になるので、{mital} は 2 つあることになる。 * mitíc + 3241 〈名〉 =〈名〉 ネズミ =: 鼠 M> ? * miv + 1074 〈名〉 =〈名〉 紙 M> ? H~ 3611: 表す範囲の考察を H3611 の放送で行っている。用途で絞り込むのは紙袋などがあることを考えるとやめた方が良い。繊維を絡ませて薄く平らにしたものとすると、羊皮紙が入らなくなってしまう (もちろん入れないという手もある) し、不織布が入ってしまう可能性がある。トイレットペーパーのような強度の低いものは入れたくないので、ある程度の強度をもつものに限定したい。また、折れるくらいの薄さがあり、かつ折り目がしっかり残るくらいの固さが欲しい。 * mofal + 2340 〈動〉 =〈形〉 (/†/) もふもふの M> 表面に細かな毛や羽毛などの柔らかい繊維質のものがあり、全体でも柔らかく触って心地が良い。 * mofoc + 3157 〈名〉 =〈名〉 頬, ほっぺ, ほっぺた M> ? * mol + 4533 〈名〉 =〈名〉 (/†/) .0 E> < {mul}.n。 * molaf + 1624 〈名〉 =〈名〉 春, 春季 M> ? -〈関〉 {zalak}, {fèt}, {bisig} * molec + 1360 〈名〉 =〈名〉 唇 M> ? * molnes + 4486 〈動〉 =〈形〉 (/†/) ヌメヌメした, 粘液質の =: ぬめぬめした M> 粘り気のある液体が表面に付着していて滑りやすくなっている。 -〈上〉 {lemèl}* * monaf + 1068 〈名〉 =〈名〉 猫 =: ネコ, ねこ M> ? * motfel + 3215 〈名〉 =〈名〉 (/izi/ の) ぬいぐるみ M> 布を縫って中に綿などを入れて作られた、柔らかい /izi/ の人形。 -〈上〉 {qisec}* * movan + 1037 〈名〉 =〈名〉 森, 林, 森林 M> 木々が多く生い茂っている地域。 U> 日本語のように森と林を区別しない。 * mozas + 1069 〈動〉 =〈形〉 (/†/) 温かい, 暖かい M> 温度が程良く高い。 H~ 3421: {bigit} の項を参照。 -〈関〉 {zâg}, {tîb}, {bigit} * mozastip + 3422 〈動〉 =〈形〉 (/†/) 生温かい, 生暖かい, ぬるい, 生ぬるい M> 温度がそうあるべき程度よりも低い。 E> < {mozas} + {+tip}。 U> 熱いのを期待してそれより冷たかったのが {mozastip}、冷たいのを期待してそれより熱かったのが {tîbtip}。 -〈類〉 {tîbtip} * mozes + 1283 〈名〉 =〈名〉 温もり, 温かみ M> 心地良い温度の熱。 E> < {mozas}.n。 U> 「布団に温もりが残っている」や「運動して身体に温かみを感じる」などのように、少し温度が高いことを表す「温もり」を表す。「木の温もり」や「心の温もり」などの「温もり」は {fayim}。 * mudok + 1266 〈名〉 =〈名単〉 10 g, 10 グラム =: g, 1 g, グラム, 1 グラム M> ? E> < [mu] + {dok}。 * mul + 1979 〈動〉 =〈形〉 (/†/) .0 * mulôt + 1134 〈名〉 =〈名単〉 1 cm, 1 センチメートル =: cm, センチメートル M> ? E> < [mu] + {lôt}。 * mulûhiyyat + 4493 〈名〉 =〈名〉 モロヘイヤ, シマツナソ, ナガミツナソ, タイワンツナソ M> ? E> < 「ملوخية」 /mu.luː.xij.jat/ [ar]。 * márec + 2154 〈名〉 =〈名〉 桃, 白桃, ピーチ =: モモ M> ? U> 基本的に外から見て白色~ピンク色の桃を指す。黄桃は {márecnav}。 * márecnav + 2154 〈名〉 =〈名〉 黄桃 M> ? E> < {márec} + {nav}。 * mâfat + 3979 〈名〉 =〈名〉 布団 =: 蒲団 M> ? * mâjan + 4480 〈名〉 =〈名〉 麻雀, リーチ麻雀 =: マージャン, 麻将 M> ? E> < 「麻雀」/maː.ʑaɴ/ [ja]。 U> 日本式のリーチ麻雀のみを指す。 * méciv + 2576 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が) ぶらつく, ほっつく, ぶらぶらする, ほっつき歩く, 散歩する M> 特に目的地などがなく一定の範囲で動き続ける。 -〈類〉 {folsat}*, {pelnet} * mêl + 1071 〈動三〉 =〈副〉 遅く, ゆっくり, のろく =〈形〉 (/†/) 遅い, ゆっくりの, のろい M> 動く速度が小さい。 -〈類〉 {lôm}, {domet} -〈対〉 {vit} * mìt + 3149 〈名〉 =〈名〉 獣耳, けもみみ, 耳 M> 動物の耳をかたどったもの。 U> 単に動物の耳を指すのではなく、キャラクターデザインとして人間型のキャラクターの頭につけられたり、コスプレ衣装の一種として用いられたりするものを表す。このことは、この単語を合成成分とする各動物の耳を表す単語についても当てはまる。 * mìthapet + 3147 〈名〉 =〈名〉 兎耳, うさみみ M> ウサギの耳をかたどったもの。 E> < {mìt} + {hapet}。 * mìtmonaf + 3147 〈名〉 =〈名〉 猫耳 =: ねこみみ M> 猫の耳をかたどったもの。 E> < {mìt} + {monaf}。 * mílit + 4178 〈名〉 =〈名〉 (/ie’n/ の) チケット, 切符, 券 M> 特定の場所で利用することで、/ie/ という特定のサービスを受けたり許可を受けたりすることができるもの。 U> 形状は問わない。ライブなどで参加者であることを示すために使われるリストバンドなども {mílit} と言える。 -〈類〉 {kiqit}*, {limfis} * mílitfeg + 4199 〈名〉 =〈名〉 (/ie/ の) 購入券, 購入チケット M> /ie/ を購入するためのチケット。 E> < {mílit} + {feg}。 * mílitkûv + 4199 〈名〉 =〈名〉 (/ica/ への) 入場券, 入場チケット M> /ica/ に入るためのチケット。 E> < {mílit} + {kûv}。 * mísil + 4475 〈名〉 =〈名〉 もやし =: モヤシ, 糵, 萌やし M> ? * naflat + 2106 〈名〉 =〈名〉 公園 M> ? E> 子供向けの簡易的な遊具 (滑り台やジャングルジムなど) や休憩用のベンチなどが置いてあり、子供の遊び場や談話する場所や休憩所やとしての、自然も比較的豊かな広場を指す。どちらかというと施設のようなものは {zîdrahit} で表す。 * nafot + 1330 〈動〉 =〈形〉 (/†/) 裸の, むき出しの M> 他のもので覆われていたり包まれていたりしない。 U> 意味は広く、物に対しても使える。例えば {taqit anafot} と言えば、壁紙が張られていない壁などを表せる。 O> これの下位語として、「服を着ていない」というより狭い意味の単語を作るべきか。 * nafôq + 3278 〈動〉 =〈形〉 (/†’n/) どちらでも良い, どちらでも構わない, どうでも良い, 問題でない, 重要でない M> それが起こったとしても起こらなかったとしても状況に変化は起きないような。 U> 間接疑問表現が被修飾語になることが多いが、通常の節も非修飾語になれる。 -〈対〉 {vàzel} * naklet + 3462 〈名〉 =〈名〉 タイツ, ストッキング M> ? E> < [nak] (< {nakus}) + [let] (< {letoq})。 U> {naklet} と {ledistikcit} はどちらも脚にぴったりとフィットする形状の衣類である。{naklet} は、基本的にインナーとして身につけるもので、脚のほぼ全体 (少なくともスカートやズボンなどの上に履いているものが隠していない部分) を覆い、布地が爪先まであるものが多い。腰まであって全体が繋がっているものも、脚の付け根付近までで 2 足で 1 セットになっているものもあるが、これらは区別しない。また、布地の厚さでも区別しない。{naklet} で表されるものうち、特に色が肌色で一見して履いているか分からないようなものは {nakletfemat} と言う。一方で {ledistikcit} は、ズボンの一種というイメージが強く、インナーとしてもアウターとしても履くものである。また、{naklet} とは違い、必ず腰からあり、丈も様々である。丈が短いものは特に {cídet} と言う。 -〈類〉 {ledistikcit} * nakletfemas + 3462 〈名〉 =〈名〉 ストッキング M> ? E> < {naklet} + {femat}。 -〈類〉 {naklet}* * nakof + 2719 〈動二〉 =〈形〉 (/†’n/) 当たり前の, 当然の =〈副〉 当然 M> それを知っている人は正しいと信じていて、誰も疑っていない。 * nakus + 1128 〈動対〉 =〈動〉 (/a/ が /e/ を /zi/ で) 包む, くるむ, 覆う =〈形〉 (/†/, /izi/ で) 包まれた, くるまれた, 覆われた M> /e/ の周りを /zi/ で囲むようにし、どの方向からも /e/ が見えなくなるようにする。 -〈類〉 {hikut}* * nalcet + 3699 〈名〉 =〈名〉 ネクタイ, タイ M> ? * nalef + 1075 〈動二〉 =〈形〉 (/†’n/) 自然な, 当然の, もっともな =〈副〉 当然 M> そうあるべきである様子の。 -〈対〉 {qilôt} * nalid + 3987 〈名〉 =〈名〉 サラダ M> ? O> 語義をどうするか? 生か茹でた野菜を主とするものとしたい。卵サラダとかマカロニサラダはたぶん {nalid} ではない。 * nalsol + 1767 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e/ を) 植える M> 植物である /e/ が育つように、その種や苗を土に埋める。 * nalvaf + 2564 〈名〉 =〈名〉 野原, 原, 野, 草原, 平原 M> 草で覆われていて木がほとんどない平らな土地。 U> 地面が水平である必要はなく、多少傾いていても良い。 * nasfek + 2151 〈名〉 =〈名〉 庭, 庭園 M> 家の敷地内で、建物が建っていないある程度の広さのある場所。 U> 屋上に草花を植えるなどして庭の代わりにしている家もあるが、それも {nasfek} と言える。 * nasol + 1837 〈名〉 =〈名〉 土, 土壌 M> ? * natet + 1994 〈名〉 =〈名〉 虫, 昆虫 M> 小型の動物。 U> 明確な基準があるわけではないが、だいたい目に見える程度から 3 cm 程度までの大きさの動物を指す。動物の種類は問わず、鳥類でも貝類でも小型なら {tenat} と言える。 U> 生活するにあたって物理的もしくは精神的に害を与えるような虫は、特に {bunat} と言う。 -〈類〉 {bunat} * natis + 1345 〈名〉 =〈名〉 砂 M> ? * nav + 1070 〈動〉 =〈形〉 (/†/) 黄色い M> ? * naved + 2182 〈名〉 =〈名〉 野菜, 蔬菜, 青物 M> ? O> 芋類は入れるか? * nayef + 1064 〈名〉 =〈名〉 花 M> 植物の綺麗に色づいている部分全体。 U> 茎や花など植物全体を指すことはなく、それには {nát} を用いる。また、一つ一つの花弁を指すわけでもなく、それには {náy} を用いる。 P> {kâk/os/ a nayef} … 花が咲く。 P> {focôs/os/ a nayef} … 花が散る。 * necat + 1664 〈名〉 =〈名〉 灰色, グレー M> ? E> < {necit}.n。 * necit + 1664 〈動〉 =〈形〉 (/†/) 灰色の, グレーの M> ? * nekos + 3510 〈名〉 =〈名〉 ねこ M> 猫由来のそうぇり。 E> < 「猫」 /ne.ko/ [ja]。 * nelas + 1247 〈名〉 =〈名〉 首 M> 動物の頭と胴体を繋いでいる部分。 * neltis + 1353 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e/ を) 舐める M> 舌で /e/ をなでるように触れる。 U> 舌を出してペロペロするイメージ。したがって、舐める対象である {e} 句に置かれたものは口の外にある。飴を舐めるときのように、ものを口の中に入れた後に口の中で舌で触ることは含意しない。 O> 細かい語義は上の通りだが、口の中で舐めることを表す別の単語を作るべきか? 今のところ作っていないのは、口の中で舐めるような状況として飴を舐める場合しか思い浮かばず、その場合は {sôd} を使えば良いため、新たな単語を作る必要はないと判断したためである。 * nelèz + 3969 〈名〉 =〈名〉 にんにく, ガーリック =: 大蒜, ニンニク M> ? * nemok + 1140 〈名〉 =〈名〉 鼻 M> ? * neqelanez + 3485 〈名〉 =〈名固〉 オランダ E> < 「Netherlands」 /ne.ðə.lənd͡z/。 * neras + 4578 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が) 発汗する, 汗をかく M> ? E> < {neris}.n。 * neris + 4578 〈名〉 =〈名〉 汗 M> ? * nes + 2507 〈名〉 =〈名固〉 [n] * netel + 1248 〈名〉 =〈名〉 血, 血液 M> ? * nev + 1070 〈名〉 =〈名〉 黄, 黄色 M> ? E> < {nav}.n。 * ni + 1066 〈助外〉 =〈助述〉 ~より, ~と比べて =〈接述〉 ~より, ~と比べて * nibit + 1489 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e’n/ を) 中断する, やめる M> 今まで行っていた /e/ を途中で続けるのをやめる。 U> {dokol} は終えるべきところまで続けてきちんと終える感じがするが、{nibit} は途中でもやめてしまうことを表し、中途半端で終わったというニュアンスがある。 -〈類〉 {dokol} * nicas + 1049 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e/ を /ca/ に) 渡す, 手渡す, 取る M> ? U> {e} 句のものが相手の手元に移ったことだけを表し、所有者が変化したかどうかには言及しない。したがって、一時的に貸してあげようと渡す場合も {nicas} が使える。 U> {nicas} は直接手元から手元に移すことを表すが、{lôl} は間に第三者が介入する。 -〈類〉 {lôl} * niciq + 1056 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /zi/ から /ca/ へ) 動く, 移る, 移動する =: 動かす, 移す, 移動させる M> 位置が /zi/ から /ca/ に変化する。 U> {niciq} は全体として位置が変化すること、{qetan} は一部でも良いので位置が変化することを表す。例えば「動くな」と言いたいとき、動詞に {niciq} を用いると、その場を離れなければ良いだけで、例えば首を回したり足を上げたりは許すことになる。一方で {qetan} を用いた場合は、一切動くことを許さず、首を回すのはもちろんだが指を動かすのも不可であるという意味になる。 -〈類〉 {lan}*, {cák}, {nîp}, {qon}, {fêc} -〈類〉 {qetan} -〈対〉 {tidik} * niclit + 3461 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /ca/ に) 曲がる M> 移動している状態でその方向を /ca/ がある方向に変える。 E> < [nic] (< {niciq}) + [lit] (< {litik})。 H~ 3461: {ca} 句に置かれるものは方向そのものというよりは位置という感じで、曲がる方向にあるものである。これは {litik} に合わせた。 * nifet + 1209 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e/ を /zi/ から /ca/ へ) 持って来る, 届ける =: 持ってくる M> ? U> 単に「携帯している」の意味では {cikek} を使う。 -〈類〉 {liqon}*, {qolvab}, {qinil} * nifil + 1038 〈動主〉 =〈動〉 (/a/ が /ca/ に) 似る =〈形〉 (/†/, /ica/ に) 似ている, そっくりの M> その見た目が /ca/ と同じように見えるようになる。 -〈上〉 {fetus}* * nikfeq + 3454 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e/ を) 演じる, 演技する, 役をする M> 演劇などにおいて /e/ という登場人物として振る舞う。 * nikolas + 2148 〈名〉 =〈名固〉 サンタクロース, サンタ E> < 「Nicholas」 /nɪ.kə.ləs/。 U> 人名ではあるので固有名詞だが、ディカックなしで用いられる方が普通である。 * niltes + 1555 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e/ を) 染める, 染色する M> ? * niq + 1049 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e/ を /ca/ に) 与える, あげる =: もらう M> 自分の所有している /e/ を /ca/ のものにしようとする。 U> {niq} は「与える」の意味で最も汎用的に用いることができる。{séq} は好意でものを与えることを表す。「プレゼントをあげる」のような場合は、単に {niq} と言うより {séq} を使う方が好まれる。{xolcas} は大事なものを与えることを表す。「託す」の意味合いが強い。{beqzes} は不本意ながら与えることを表し、{séq} とは真逆のニュアンスをもつ。日本語では「くれてやる」という感じである。なお、これらは所有者の変化を表すだけで、実際に物が動いているかどうかには言及しない。物の移動は {nicas} などで表す。 U> 「もらう」は受動態相当表現で表す。これに相当する単語は存在しない。 U> {ca} 句に置かれるものの所有物に実際になったかどうかまで含意しないため、「{niqes ca ces à dufezikes a ces}」という状況もあり得る。これは上で述べた {niq} の関連語についても同様である。 -〈類〉 {séq}, {xolcas}, {beqzel} -〈対〉 {defév} * niqik + 2698 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /ca/ に) なる, 変わる, 変化する =: する, 変える, 変化させる M> ? U> {niqik} と {nídol} の使い分けは、{nis} と {nisel} の使い分けに準じる。前者は変化前後に注目し、後者は変化したことに注目する。 -〈類〉 {nis}* -〈類〉 {nídol} * niqikkôm + 2837 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /zi/ から /ca/ に) 着替える M> もともと着ていた /zi/ を脱いで代わりに /ca/ を着る。 E> < {niqik} + {kôm}。 * niqot + 1489 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e’n/ を) 休む, やめる, 中止する, 欠席する, 欠勤する M> 今後行うと決められていた /e/ を行わないことにする。 U> {e} 句には {kin} 節を置く。「学校を欠席する」は {niqot/os/ e kin lanis ca vesxaf} とする必要がある。 * nis + 1037 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /zi/ から /ca/ に) なる, 変わる, 変化する =: する, 変える, 変化させる M> ? U> {nis} は、{a} 句のものの性質や形容が {zi} 句から {ca} 句に変化したことを表す。別の言い方をすれば、{nis/os/ a} [/S/] {zi} [/Z/] {ca} [/T/] という表現の意味は、「{salat a} [/S/] {e} [/Z/]」という状態が成り立っているところから「{salat a} [/S/] {e} [/T/]」という状態が成り立つように変化することである。一方で {niqik} は、{a} 句のものが何らかの加工などを受けて {ca} 句のものに変化することを表す。つまり、性質ではなくそのものが変わってしまうことを表す。したがって、{niqik/os/ a} [/S/] {ca} [/T/] と言ったときに、「{salat a} [/S/] {e} [/T/]」という状態が成立するとは限らない。 U> {nis} は変化の前と後の状態に重点を置くが、{nisel} は「変化」ということそのものに重点を置く。例えば、「医者になりたい」と言いたい場合、大事なのは「医者」であって、医者への変化そのものではないので、{nis} を使うのが一般的である。この違いのため、{nis} に係る {ca} 句が省略されることは稀であり、{nisel} は {zi} 句や {ca} 句を伴わずに使われることが多い。 U> 継続相で使われた {nis} と {sal} は表す内容が同じであるが、{nis} の方には「別のものから変化してきた」というニュアンスが含まれる。 U> {ca} 句および {zi} 句には形容詞も置くことができる。 U> {sal} とは異なり、{e} 句は決してとらない。 H~ 2698: {nis} の用法が狭くなったことに伴い、語法の説明を書き換えた。これによって消えたそのものが変わってしまうことを表す用法は、新しく造語した {niqik} が担うことにした。詳しくは H2598 を参照。 -〈類〉 {niqik} -〈類〉 {sal}, {nisel} * nisaq + 1045 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e/ を) 羨む, 羨ましがらせる, 憧れる =: 羨ましい, 羨ましがる M> /e/ が良い状況に置かれていると思い、/e/ のようになりたいと感じる。 U> 「良いな」と思う程度なのが {nisaq} で、「何としてでもなりたい」の意味合いを込めたのが {bûdez}。 U> {e} 句には人が置かれる。 -〈類〉 {bûdez} * nisat + 3259 〈動二〉 =〈副〉 たぶん M> 起こる可能性が半々よりは大きい確率で。 -〈関〉 {kôk}, {kecev}, {sol}, {cêl}, {pames}, {docit}, {dûg} -〈類〉 {pafoc}* * nisbuqot + 2131 〈動〉 =〈形〉 (/†’n/) 嫌な, 嫌悪すべき, 忌むべき M> 人にそれを嫌いに思わせるような。 E> < {nis+} + {buqot}。 * niscadey + 2130 〈動〉 =〈形〉 (/†’n/) 感動的な M> 人を感動させるような。 E> < {nis+} + {cadey}。 * niscavef + 1532 〈動〉 =〈形〉 (/†’n/) 興奮する, ワクワクする M> ワクワクさせるような。 E> < {nis+} + {cavef}。 * nisdod + 1204 〈動〉 =〈形〉 (/†’n/) 悲しい M> 悲しませるような。 E> < {nis+} + {dod}。 * nisdoj + 1204 〈動〉 =〈形〉 (/†’n/) つらい M> つらくさせるような。 E> < {nis+} + {doj}。 U> 人が感情としてつらさを感じていることを表現するときは {doj} を用いる。この {nisdoj} は、「つらい出来事」のようにそれに関わった人をつらい思いにさせるような様子を指す単語で、基本的には物事を修飾する。 * nisel + 1051 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /zi/ から /ca/ に) 変わる, 変化する =: 変える, 変化させる M> ? -〈類〉 {nídol} -〈類〉 {nis}* * niselsod + 2691 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /zi/ から /ca/ に) 引っ越す, 転居する, 移住する M> 住む家を /zi/ にあったものから /ca/ にあるものへ変える。 E> < {nisel} + {sod}。 O> 日本語の「引っ越す」の語法として、「東京に引っ越した」のように地名を置くことも「このアパートに引っ越した」のように家そのものを置くこともできるが、シャレイア語ではどうするか。とりあえず暫定的に前者として語義は書いた。 * nisfemat + 2896 〈動〉 =〈形〉 (/†/) 透ける M> 向こう側が透けるほど薄い。 E> < {nis+} + {femat}。 -〈類〉 {ratel}* * nisféref + 2131 〈動〉 =〈形〉 (/†’n/) かわいそうな, 気の毒な, 憐れな, 哀れな, 不憫な M> 他の人にかわいそうと思わせるような。 E> < {nis+} + {féref}。 * nishar + 1505 〈動〉 =〈形〉 (/†’n/) 幸せな, 嬉しい, 良い M> 幸せにするような。 E> < {nis+} + {har}。 S> {pa kodes e zel anishar?} → 何か良いことでもあったの? * nisil + 4381 〈名〉 =〈名〉 変化 =: 変化した内容。 E> < {nisel}.n。 -〈類〉 {nídul} * nislipif + 4381 〈動〉 =〈形〉 気味悪い, 不気味な, 変な =: 気味が悪い, 気味の悪い M> 気味悪く思わせるような。 E> < {nis+} + {lipif}。 U> {lipif} の語義に「正体の分からないものが近くにある」とあるが、この「正体の分からないもの」が {nislipif} の被修飾語となるとは限らない。例えば、「気味悪い屋敷」と言ったときに正体が分からないと感じられるのは、屋敷そのものというより、屋敷の周囲や中にいそうなものの方である。このような場合でも {nislipif} は使われる。 * nislof + 1424 〈動〉 =〈形〉 (/†/) 懐かしい M> 昔を思い出させるような。 E> < {nis} + [lof] (< {lofzir})。 * nispan + 2107 〈動〉 =〈形〉 (/†’n/) 困る, 困惑させる, 戸惑わせる, 混乱させる M> 困らせるような。 E> < {nis+} + {pan}。 * nispît + 1505 〈動〉 =〈形〉 (/†’n/) 怖い, 恐ろしい M> 怖がらせるような。 E> < {nis+} + {pît}。 * nisqal + 2747 〈名〉 =〈名〉 (/ie/ の /izi/ から /ica/ への) 翻訳, 翻訳物, 訳 M> /ie/ を /izi/ から /ica/ に翻訳したもの。 E> < {nisqil}.n。 * nisqil + 1505 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e/ を /zi/ から /ca/ に) 訳す, 翻訳する M> /zi/ の言語で表現された /e/ をほぼ同じ意味になるように /ca/ の言語で表現し直す。 E> < [nis] (< {nisel}) + [qil] (< {qilox})。 * nisrahas + 1505 〈動〉 =〈形〉 (/†’n/) 楽しい, おもしろい M> ? E> < {nis+} + {rahas}。 * nissîr + 1239 〈動〉 =〈形〉 (/†’n/) 恥ずかしい M> 恥ずかしがらせるような。 E> < {nis+} + {sîr}。 * nisxok + 1070 〈動〉 =〈形〉 (/†’n/) おもしろい, 興味深い M> 興味をもたせるような。 E> < {nis} + [xok] (< {xokas})。 -〈対〉 {qonef} * nisxây + 1505 〈動〉 =〈形〉 (/†’n/) 幸せな M> ? E> < {nis+} + {xây}。 S> {salot e anisxây a kin etís kavat a vas e fakrêy.} → 彼女がいるというだけで幸せなのだ。 * nisyah + 1728 〈動〉 =〈形〉 (/†/) ほわほわする, 幸せにする M> 脳がとろける感覚にするような。 E> < {nis+} + {yah}。 * niszaz + 1070 〈動二〉 =〈形〉 (/†’n/) 驚くべき, 注目すべき, すごい =〈副〉 驚くべきことに M> それを知った人は驚いてしまうような様子の。 E> < {nis+} + {zaz}。 * nis+ + 2417 〈飾〉 =〈飾〉 ~するような, ~を誘う E> < {nis}。 U> 主に動詞として使う単語に付けて、その動詞が表す動作が起きるポテンシャルをもっていることを表す単語を作る。英語の -able に似ている。典型的な使われ方として、感情を表す単語に付いて、周りの人にその感情を誘うような様子であることを表す単語を作る。例えば、「驚く」の意味の {zaz} に付けて {niszaz} とすると、「それを知った人が驚いてしまうような」すなわち「驚くべき」の意味になる。 * nitdel + 2125 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e/ を /ca/ と) 取り替える, 置き換える, 交換する M> 装置や部品である /e/ を新しい /ca/ に変える。 U> 「部品の取り替え」の意味合いが強い。例えば部屋に設置されているエアコンを新しいものに替える場合も {nitdel} を用いるが、これはエアコンが部屋の部品だと解釈されているためである。 U> 人とものを交換する場合は {felqot} を用いる。 S> {nitdeles a tel e tédser, voltigat e a tific ivo fecil, ca met ayesaf.} → 近所の子供に割られてしまった窓を新しいものに交換した。 * nitez + 1254 〈名〉 =〈名〉 坂, 坂道, 斜面, スロープ M> 基準となる面と比べて地面が傾いている部分。 U> 階段の横に設置されているような傾斜面としての「スロープ」は {rasnitez}。 * nitezras + 1255 〈名〉 =〈名〉 スロープ M> 人間や自転車などが通りやすいように段差部分に設置された、ゆるやかに傾斜した通路。 E> < {nitez} + [ras] (< {rasaf})。 * nitus + 3850 〈動三〉 =〈副〉 一時的に =〈形〉 (/†/) 一時的な, 一時の M> ? * nodom + 1139 〈名〉 =〈名〉 嘘 M> 他の人を騙すために作られた事実とは違う内容。 U> 「嘘をつく」は {kéc/os/ e nodom}。 * nof + 1035 〈動〉 =〈形〉 (/†/) 0 * nofel + 1967 〈動主〉 =〈動〉 (/a/ が) 曲がる, 反れる, カーブする =〈形〉 (/†/) 曲がった, カーブした =: 曲げる, 反らす, 曲がる, カーブする M> ? U> 基本的に {e} 句には棒状もしくは面状のものが入る。 U> {nofel} は対象の広い範囲をカーブした形状にすることを指すが、{tolic} は対象を 1 ヶ所 (棒状のものなら 1 点, 面状のものなら直線) で曲げて V 字状にすることを指す。 H~ 2798: 面状のものを曲げる「反らす」もこの単語で表すことにした。決定的な理由はないが、もし「反らす」に対応する単語を作ったとすると、それの対義語となる {lîv} の平面版も作る必要があり、それは少し細かく分けすぎだと感じたためである。 H~ 4647: もともと通常態での意味が「曲げる」になっていたが、自然と何かが曲がった形状になることもあるので、通常帯の意味は「曲がる」に変更した。 -〈類〉 {tolic} -〈対〉 {lîv} * nolet + 1330 〈名〉 =〈名〉 足 M> ? U> 足首より先の部分だけを指す。胴体から分かれた先の太ももなどを含んでいる部分全体を指すには {letoq} を使う。 * nolôt + 1266 〈名〉 =〈名単〉 100 m, 100 メートル =: km, 1 km, キロメートル, 1 キロメートル M> ? E> < [no] + {lôt}。 U> シャレイア語には 1 km ちょうどを表す単語は存在しないので、1 km を表すには 100 m が 10 個分と考えて {nolôt}[ 10] などとする必要がある。 * novòl + 4059 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が) 酔う, 気持ち悪くなる =: 気持ち悪い M> 吐き気がしたり血の気が引く感覚がしたりして体調が悪くなる。 U> 車酔いや 3D 酔いなど、典型的には乗り物に乗っている状態で揺らされることで生じる症状を表す。吐き気という症状単体を指すというわけではなく、乗り物酔いに典型的な符号的な症状を指す。 * noz + 1129 〈動〉 =〈形〉 (/†/, /izi/ と) 反対の, 逆の M> 対をなすものの /izi/ ではない方である。 * nozej + 1363 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e’n/ に) 失敗する, 間違える, 間違う, しくじる M> ? -〈対〉 {xasak} * nozij + 1540 〈名〉 =〈名〉 失敗, 間違い, しくじり M> 失敗した内容。 E> < {nozej}.n。 U> 成功させるはずだった内容ではなく、失敗して実際に行ってしまった内容を指す。 -〈類〉 {bedol}*, {bèj} * nuf + 1287 〈名〉 =〈名〉 0 E> < {nof}.n。 * nàl + 2882 〈名〉 =〈名〉 自然, 天然 M> 世界にあるもののうち、人間が作ったり加工したりしていないもの。 * nám + 1362 〈動〉 =〈形〉 (/†/) 緑の, 緑色の M> ? * nás + 1140 〈動〉 =〈形〉 (/†’n/) 本当の, 事実の, 実際の M> 実際に起こったことである。 U> {nás} は、この世界で実際に起こったことを表す。したがって、覆すことのできない客観的なものである。一方で {yát} は、実際に起こったことを受けてそこから読み取られたものというニュアンスがある。そのため、{yát} は {nás} よりも主観的なものになる。{yakol} は、これらとは異なり「正解」の意味合いが強く、誰かが正解だと決めたものに合致していることのみを表す。その場で嘘を言うことが正解だと思われている場面では、嘘が {yakol} になり得る。 -〈類〉 {yát}, {yakol} -〈対〉 {dun} * nát + 1070 〈名〉 =〈名〉 花 M> 花を咲かせる植物。 U> 綺麗に色づく部分としての花 (花びら) だけを指すのではなく、茎や葉なども含めた 1 つの植物全体を指す。花びらは {náy}。 * nátal + 2130 〈名〉 =〈名〉 植物 M> 主に葉をもち自ら動くことはしない生物の総称。 * nátlikxel + 4675 〈名〉 =〈名〉 花火, 煙火, 手持ち花火 M> 火をつけることで光や火花が発するようになっており、それを楽しむための玩具。 E> < {nát} + {likxel}。 U> 典型的には手で持って使用する棒状のタイプの花火を指すが、鼠花火のような持たないタイプも指す。 U> {nátlikxel} は個人や少数のグループ内で楽しむ小規模なものを指し、{hivaslikxel} は花火大会等でショーとして鑑賞する対象を指す。 -〈類〉 {hivaslikxel} * nátoc + 1994 〈名〉 =〈名〉 草 M> ? * náy + 1456 〈名〉 =〈名〉 花びら, 花弁 M> 植物の綺麗に色づいているそれぞれの部分。 * nâd + 1037 〈名〉 =〈名〉 木, 樹木 M> ? U> 「木の下で」は多くの場合 {ca fîcdem izi nâd} である。{fîcdem} ではなく {dem} にしてしまうと、木の真下の地面の中を指してしまう。 U> 「桜の木」のように木の種類を言いたい場合は、{nâd i halyef} のように {i} を用いれば良い。この {i} は材質を表す用法だと解釈される。 * nèd + 4501 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e’n/ と) 見なす, 扱う =: 見做す M> /e/ が正しいものとしてそれをもとに行動する。 U> {e} 句の内容が真実ではなく仮定であることを強調するために、{e} 句内で {páv} が使われることもある。 -〈類〉 {lasof}* * nèlav + 2126 〈動主〉 =〈動〉 (/a/ が) 臭う, 香る, 薫る =〈形〉 (/†/) 臭い M> ? U> 「臭いを発生させている」という意味で最も一般的な単語。したがって、形容詞用法に「悪臭を放っている」という意味はなく、単に何らかの匂いを発しているということだけを表す。悪臭は {bulteg} を使う。 -〈類〉 {bulteg} * nèlev + 2126 〈名〉 =〈名〉 匂い, 臭い, 香り M> ? E> < {nèlav}.n。 * nécbisig + 4475 〈名〉 =〈名〉 小松菜 =: コマツナ, フユナ, 冬菜, ウグイスナ, 鶯菜 M> ? E> < [néc] (< {nécel}) + {bisig}。「冬菜」の翻訳借用。 * nécdisvit + 4474 〈名〉 =〈名〉 ザーサイ =: 搾菜 M> < [néc] (< {nécel}) + {disvit}。「搾菜」の翻訳借用。 * nécdâd + 4475 〈名〉 =〈名〉 チンゲンサイ =: 青梗菜, タイサイ, 体菜 M> ? E> < [néc] (< {nécel}) + {dâd}。 * nécel + 4474 〈名〉 =〈名〉 葉野菜, 葉物野菜, 菜 M> ? * néchîc + 4474 〈名〉 =〈名〉 高菜 =: タカナ M> < [néc] (< {nécel}) + {hîc}。「高菜」の翻訳借用。 * nécrisis + 4474 〈名〉 =〈名〉 野沢菜 =: ノザワナ M> < [néc] (< {nécel}) + {risis}。「野沢菜」の「野沢」は地名由来だが、一般名詞として翻訳借用している。 * nécrix + 4474 〈名〉 =〈名〉 水菜 =: ミズナ M> ? E> < [néc] (< {nécel}) + {rix}。「水菜」の翻訳借用。 * nécyos + 4474 〈名〉 =〈名〉 三葉 =: 三つ葉, ミツバ M> ? E> < [néc] (< {nécel}) + {yos}。「三葉」の翻訳借用。 * ném + 1362 〈名〉 =〈名〉 緑, 緑色 M> ? E> < {nám}.n。 * nés + 1244 〈名〉 =〈名〉 事実, 現実 M> 実際に起こったこと。 E> < {nás}.n。 -〈対〉 {don} * nêt + 3975 〈動〉 =〈形〉 (/†/) 10 U> 合成成分としてのみ使われ、単独の単語として使われることはない。10 を表すには {tiset} を使う。 * nídol + 4381 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /ca/ に) 変わる, 変化する =: 変える, 変化させる M> ? -〈類〉 {nisel} -〈類〉 {niqik}* * nídul + 4381 〈名〉 =〈名〉 変化 M> 変化した内容。 E> < {nídol}.n。 -〈類〉 {nisil} * nísid + 2488 〈名〉 =〈名〉 糸 M> 布などを縫ったり織って布地を作ったりするための柔軟で細長いもののうち、比較的太いもの。 -〈類〉 {sicil}*, {locèc}, {talcob} * nîl + 1050 〈名〉 =〈名〉 兄, お兄さん, お兄ちゃん M> 同じ両親から生まれた男の子供のうち、年上の方。 U> 血縁関係がある人のみを指す。日本語では、血縁関係がなくても年上の男の知り合いならば「お兄さん」と呼べるが、シャレイア語ではこの場合は別単語の {lefnîl} を用いる。 -〈関〉 {qaled}, {hinof}, {yaf} * nîlcîf + 2896 〈名〉 =〈名〉 従兄, 従兄弟 M> 兄以外の親戚で、自分と年齢が近い年上の男性。 E> < {nîl} + {cîf}。 U> 細かな関係は区別せず、親の兄弟姉妹の息子 (より関係が遠くても良い) のように、年齢が近い年上の男の親戚であれば全て {nîlcîf} である。関連する他の単語も同様である。 -〈関〉 {qaledcîf}, {hinofcîf}, {yafcîf} * nîp + 1041 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /zi/ を) 去る, 離れる, 立ち去る M> /zi/ から別の場所へ移動する。 U> 「もともといた場所からいなくなってしまった」というニュアンスになるため、移動先には重点が置かれず、{nîp} 自身も {ca} 句をとらない。ただし、向かった方向を {cali} 句で表すことはよくある。また、どうしても行き先を示したければ、{nîp/os/ zi} [/S/] {ò lan/os/ ca} [/Z/] のように言う必要がある。 U> {zi} 句が表す場所を離れた瞬間が完了相である。 -〈類〉 {lan}*, {cák}, {niciq}, {qon}, {fêc} -〈類〉 {caliq}* * nòq + 2381 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e’n/ を) し損ねる, しそびれる, 忘れる, 失敗する M> /e/ を行う機会が過ぎてしまい /e/ を行わないままになる。 U> {e} 句の行為をする機会が過ぎた瞬間が完了相。 U> 助動詞的に用いることができる。 * nòqot + 1980 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /ca/ に) 騙す, 欺く, 詐る M> 自分の都合の良いように意図的に /ca/ に嘘を伝える。 H~ 4332: もともとは騙す相手を {e} 句に取っていたが、{kéc/os/ e nodom}「嘘を言う」という表現における言う相手は {ca} 句で取る上に、下位語である {vebnoq} も騙す相手を {e} 句に取るので、この単語もそれに合わせた。 -〈下〉 {vebnoq} * nôk + 1035 〈名〉 =〈名固〉 ノーク U> 縮約形において、その位置に消された文字があることを示す。 * nûton + 3904 〈名〉 =〈名単〉 1 N, 1 ニュートン =: N, ニュートン M> ? E> < 「Newton」 /njuː.tən/。 * nûzîlaned + 3222 〈名〉 =〈名固〉 ニュージーランド E> < 「New Zealand」/njuː.ziː.lənd/。 * o + 1035 〈連〉 =〈連〉 と, そして U> 並列を表す。 -〈類〉 {ò} * oktísis + 3516 〈名〉 =〈名固〉 ハイリア消失 M> シャレイア語が架空世界の言語から自己表現としての芸術という位置づけに変化した出来事。 N> グレゴリオ暦 2014 年 5 月 12 日 (H841) の出来事で、時代区分が 4 代から 5 代に変わったきっかけである。 N> 1 代シャレイア語で「分離」や「離脱」の意味の oktiasis が由来。日本語でこの出来事を述べるときは「独自世界を失った」などと言うことが多いが、固有名にはあまりネガティブな意味を込めたくなかったので「分離」を選んだ。 * osetrélas + 3222 〈名〉 =〈名固〉 オーストラリア, 豪州 E> < 「Australia」 /ɒ.streɪ.li.ə/。例外的に -ia が /ə/ であるとして音写されている。 * ot + 2507 〈名〉 =〈名固〉 [o] * pa + 1036 〈機疑〉 =〈機疑〉 ~か U> 動詞の前に置かれて疑問文であることを明示する。遊離助詞句の前に置かれることもある。 U> 連結詞で 2 つの節が繋がれている場合は、両方の節の動詞の前に {pa} が置かれる。接続詞で 2 つの節が繋がれている場合は、主節の動詞の前だけに {pa} が置かれる。 U> 文末がパデックではなくデックで終わっていると、疑問ではなく反語の意味になる。下の例文も参照されたい。 U> 口語でも {pa} は省略されない。 U> 無アクセント語であり、直後に置かれた単語と一続きに読まれる。 S> {pa kilat lesos a pas e cal.} → 誰にそんなことができようか。 * pac + 1139 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e’n/ を /ca/ に) 聞く, 訊く, 問う, 尋ねる, 質問する M> よく分からない /e/ の答えを /ca/ に求める。 U> {e} 句は間接疑問表現が置かれる。 * padat + 1237 〈名〉 =〈名〉 (/ica’n/ の) 可能性, 蓋然性 M> /ica/ が実現することや真実であることへの見込み。 E> < {padit}.n。 U> {padat} は「実現の見込み」を意味するので、あるかないかを論じるものである。一方で {takpadit} は「どのくらい実現し得るかの度合い」を表すので、その数値 (0 % ~ 100 %) を論じるものである。 -〈類〉 {takpadit} * padek + 1035 〈名〉 =〈名固〉 パデック, 疑問符 =: クエスチョンマーク * padit + 1146 〈動二〉 =〈形〉 (/†’n/) あり得る, 可能性がある =〈副〉 あり得て =: かもしれない M> ? U> {sal/o/t e apadit a kin ~} の形で「~はあり得る」や「~かもしれない」の意味になる。また、副詞用法の {opadit} が動詞を修飾する形でも「~かもしれない」が表現される。 U> 英語の possible とほぼ同じように扱われるが、可能の意味はない。 S> {derexis opadit te tacál.} → 明日は雨が降るかもしれない。 S> {dusalot e adupadit a kin xânot olôx a laxol.} → 人間が永遠に生きるという可能性はないわけではない。 * pafas + 1288 〈名〉 =〈名〉 想像, 空想 M> 頭の中で映像として考えた内容。 E> < {pafis}.n。 -〈類〉 {far}* * pafem + 1280 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e’n/ に) 悩む, 迷う M> /e/ について決断できないことによってつらく思う。 -〈類〉 {pilom}* * pafik + 1142 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e’n/ を) 思い出す =: 思い出させる M> 忘れていた /e/ に再び気づく。 U> ふと思い出すときは通常態で用いられ、何らかの原因 (忘れていたものに関連するものを見たなど) があって思い出す場合は補助態の受動相当表現で用いられる。 O> およそ H3000 から主語に置かれたものに意志のニュアンスは必ずしも存在しないということになったが、上記の語法は主語に意志のニュアンスがあることを前提としたものではないか? {fekol} も参照。 S> {pafikak otudkol a tel e’n duqikes omez a’l te saq e lêdik iqi qilxaléh.} → 今日はまだシャレイア語の文を作っていないことを突然思い出した。 * pafis + 1141 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e’n/ を) 想像する, 空想する, 思い描く M> /e/ の様子を映像として頭で考える。 U> 日本語の「想像している」は経過相に当たる。 * pafoc + 2873 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e’n/ を) たぶんそうだと思う, 推測する, 推量する =: たぶん, おそらく M> きちんとした根拠はないが /e/ が正しいと思う。 U> {pafoc} には、理論立った推測というより、気持ちとしてそうだろうと思うというニュアンスがある。一方で {korel} には、何らかの根拠があって、それをもとにした推測であるというニュアンスがある。 U> 日本語の「たぶん」に相当する単語には、{cêl} や {sol} などの可能性を表す副詞もある。{pafoc} は「私は~だと思う」のように主観で判断したということを意味し、{cêl} や {sol} は客観的な事実としてそれが起こる可能性がいくらかあると分かっていることを意味する。 -〈類〉 {korel} -〈類〉 {cêl}, {sol} * pafsis + 1236 〈動〉 =〈形〉 (/†/) ぼんやりした, 曖昧な, おぼろげな M> 本当に存在しているのかよく分からない。 U> 比喩的にも用いられる。 -〈対〉 {koldes} * palan + 1661 〈動〉 =〈動〉 (/a/ を) 退屈する, 暇になる =: 暇な M> やることがなくて時間をもてあますようになる。 * palev + 1252 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e/ を) 探す, 求める M> どこにあるか分からない /e/ の場所を特定しようとする。 U> なくなってしまったものを探すことも表すし、「プレゼントを探す」のようにもともとなかったものを探すことも表す。 U> これに「どこにあるかを人に聞いてあちこち歩き回ったりする」という意味が加わったのが {pavaf} である。 S> {te zilok, bari dukéces a’c e kin rafat a’c e’n palevis a zis e loc, paleves a zis e loc. dà, te sot, deri kécis a’c e’n lat, palevis a dus e loc.} → 昔の君なら、探してほしいと言わなくても誰かが君を探してくれただろう。でも今は、探してほしいと言わない限り、誰も君を探さない。 -〈下〉 {pavaf}, {palzef} * palhom + 3506 〈動〉 =〈形〉 (/†/) ぼんやりした, ぼやけた, おぼろげな, 不明瞭な, 不鮮明な M> 輪郭や表面の様子がはっきり見えない。 -〈対〉 {kokèd} * paliz + 3939 〈名〉 =〈名〉 パズル M> ? * palizkaveq + 3939 〈名〉 =〈名〉 ジグソーパズル, パズル M> ? E> < {paliz} + {kaveq}。 * palzef + 1454 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e/ を) 探し求める, 追い求める, 求める M> /e/ の場所を特定してそれを自分のものにしたいと思う。 E> < [pal] (< {palev}) + [zef] (< {zefkul})。 U> 語源の通り、{palev} と {zefkul} を合わせた意味合いをもつ。英語の seek にも近い。 -〈上〉 {palev} -〈類〉 {zefkul} * palzig + 2675 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が) 困り果てる, 狼狽する M> どのように行動すれば良いのか全く分からなくなり、非常に不安になる。 -〈上〉 {pan}* * pal~ + 2507 〈名〉 =〈名固〉 [p] * pamaf + 1664 〈動〉 =〈形〉 (/†/) 謎の, 謎めいた, 不思議な, 得体の知れない M> 存在や性質などが詳しく分かっていない。 -〈類〉 {párel} * pamer + 1128 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /ca/ に) 溶ける, 溶解する =: 溶かす M> 固体であった状態から液体である /ca/ と混ざって一体になる。 U> 固体を液体に溶かすのが {pamer} で、固体が熱で液体になるのが {hanif} である。例えば、「砂糖が水に溶ける」は {pamer} で、「氷が溶ける」は {hanif} である。 -〈類〉 {hanif} * pames + 3259 〈動二〉 =〈副〉 かもしれない, もしかして, もしかすると, ひょっとして, ひょっとすると, ともすれば M> 起こる可能性が半々よりは小さい確率で。 -〈関〉 {kôk}, {kecev}, {sol}, {nisat}, {cêl}, {docit}, {dûg} * pan + 1046 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が) 困る, 困惑する, 戸惑う, 混乱する, オロオロする M> どのように行動すれば良いのか分からなくなる。 U> この意味が強まったのが {palzig} である。 U> {pan} は、これから何をすれば良いのかが分からなくて困惑している状態を指す。一方 {pisim} は、すべきことは分かっているが、状況が悪くてそれを行うことができずに困っている状態を指す。 -〈下〉 {palzig} -〈類〉 {pisim} * panoz + 1138 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e’n/ の) ふりをする, 装う M> 他のものに /e/ をしていると思わせるような行動をする。 U> {e} 句にはコト名詞が置かれる。したがって、「彼のふりをする」は {panoz/os/ e ces} と言われることはなく、少し迂言的に {panoz/os/ e kin salat e ces} などと表現される。 S> {panozac a ces e’n dusokat a’s e zel anás.} → 彼は真実を知らないふりをしている。 * paqof + 1455 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e/ を) 失う, なくす M> これまで自分のものだった /e/ をそうではなくしてしまう。 U> 自分の所有物でなくなった原因は意図的な場合も意図的でない場合もあり得る。したがって、誰かに自分のものを譲渡した場合でも、それが自分の所有ではなくなったことに注目する目的で {paqof} が使われることがある。意図的でない場合は {dezil} の受動相当表現も使われる。 U> 自分のものでなくなったわけではないがどこにあるのか分からなくなるという意味の「なくす」や「紛失する」は、{paveq} という別の単語で表現される。 -〈類〉 {pâziq}, {paveq} * parec + 1140 〈名〉 =〈名〉 未来, 将来 M> 現在の時点でまだ過ぎ去っていない期間全体。 -〈関〉 {solic}, {zilok} -〈類〉 {carip}*, {capal} * pariq + 1041 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /zi/ から) 消える, 消滅する, いなくなる =: 消す M> /zi/ に存在していたその存在が確認できなくなる。 U> 気づかないうちに消えてしまっていた場合には {holpas} も、徐々に存在が希薄になっていった場合には {firnif} も、瞬間的にパッと消えた場合には {tîvif} もそれぞれ用いられる。これらは {pariq} の下位語である。 U> 「手品でコインを消す」や「ろうそくの炎を消す」などが {pariq} (の補助態) に相当し、「紙に書かれた文字を消す」や「壁の汚れを消す」などが {copàl} に相当する。 -〈下〉 {holpas}, {firnif}, {tîvif} -〈類〉 {copàl} -〈対〉 {kâk} * parten + 4711 〈名〉 =〈名〉 処女, バージン M> 宗教において何らかの特別な扱いがされている、性行為の経験がない人。 E> < 「παρθένος, παρθεν-」/par.tʰen/ [grc]。 U> 日常語ではなく、宗教的な文脈でのみ用いられる。 * pas + 1034 〈名〉 =〈名〉 誰, どの人 U> 疑問の人の代詞。 * pasif + 1291 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が) 迷う, 道に迷う, 迷子になる M> 自分がどこにいるか分からなくなり、進むべき道や方向が分からなくなる。 * paskal + 3904 〈名〉 =〈名単〉 1 Pa, 1 パスカル =: Pa, パスカル M> ? E> < 「Pascal」 /pæs.kæl/。 * patil + 3233 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e’n/ を) 疑問に思う, 疑問をもつ, 疑問を抱く M> /e/ が正しいか正しくないかを知りたいと思う。 U> {e} 句には間接疑問表現が置かれる。 * patuf + 3229 〈動〉 =〈形〉 (/†/) 馬鹿な, 無学な, 無知の, 浅学な =: バカな M> 知識が十分にない。 -〈類〉 {tebem}*, {holap} -〈対〉 {xosov} * pav + 1287 〈名〉 =〈名〉 4 E> < {piv}.n。 * pavaf + 1252 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e/ を) 探す, 捜す, 捜索する, 探し回る M> /e/ の場所を特定しようとして、歩き回ったり人に聞いたりする。 -〈上〉 {palev}* * paveq + 3870 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e/ を) なくす, 落とす, 忘れる, 紛失する M> /e/ をどこかに置いたり落としたりしてそのまま持ち運び忘れ、/e/ がどこにあるのか分からなくなる。 -〈類〉 {paqof}, {pâziq} * pec + 3278 〈名〉 =〈名〉 質問 M> 質問された内容。 E> < {pac}.n。 * peciq + 1149 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e’n/ を) 試みる, 試す, してみる, やってみる M> 結果がどうなるか分からないが、とりあえず /e/ を行う。 U> 助動詞的に用いられることもある。 S> {peciqes likomas a tel qi soxot e sôt i tel.} → 試しに頭の中で自分の体を観察してみた。 * pefen + 2436 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e’n/ に) 慣れる, 順応する, 適応する M> 何度も /e/ を見たり行ったり関わったりしたために、/e/ に対して何とも思わない状態になる。 -〈類〉 {haliv} * pehor + 1056 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が) 上の空になる, 放心する, ぼーっとする =: 上の空 M> 様々なものに注意が向かず、何も考えていないような状態になる。 * pek + 1034 〈動〉 =〈形〉 (/†/) どの, 何の U> 疑問の修飾の代詞。 * pelas + 1345 〈名〉 =〈名〉 (/izi/ の) 北東 M> ? * pelhos + 4342 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が) 放蕩する, 遊び呆ける, 堕落する =〈副〉 放蕩して, 遊び呆けて, 堕落して M> 学業や仕事などの社会的に本来行うべきことを行わず、遊びに夢中になる。 U> ニートや引きこもりの状態なども指す。 * pelnet + 2700 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が) うろつく, うろうろする M> 行くべき場所がよく分からずに一定の範囲で動き続ける。 U> 慌てたり困ったりしているという意味合いはない。 -〈類〉 {folsat}*, {méciv} * pelsof + 1213 〈名〉 =〈名〉 思い出 M> 良い感情を掻き立てるような、過去に経験した何らかの意味がある事柄。 U> 過去の経験が全て {pelsof} で指されるわけではない。経験のうち、友達と旅行して楽しかったなど、何かしらの意味のあった経験のみを {pelsof} と言う。ただし、意味があったとしても、悲しかったりつらかったりした出来事を指すことは少ない。 -〈類〉 {zikul} * pelûtòs + 4327 〈名〉 =〈名固〉 冥王星 E> < 「Pluto」/pluː.təʊ/。 * peraf + 2715 〈動〉 =〈副〉 気楽に, 気軽に M> 心配や緊張などの精神的な負担なく。 -〈類〉 {hasôc}* * permof + 3288 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が) うとうとする, うつらうつらする, うたた寝する M> 今にも眠りに落ちそうで実際にときどき短時間眠りに落ちるのを繰り返している状態になる。 * peruz + 3681 〈名〉 =〈名固〉 ペンルズ N> ハイリア消失以前の設定における第 8 神で、鉱物や無機物の神。 N> もともとの名前は penruz なので、そのまま借用するなら [penruz] となるはずだが、合成語の成分として振る舞いやすい CVCVC になるために n が脱落した形で借用されている。 -〈関〉 {lêsal}, {haròz}, {sây}, {xenât}, {reged}, {sifel}, {xâl}, {reyîl}, {ginol}, {fenih}, {génoh} * perív + 3229 〈動二〉 =〈形〉 (/†’n/) 浅はかな, 軽率な, 軽薄な, 浅薄な =〈副〉 浅はかにも, 軽率にも, 軽薄にも, 浅薄にも =〈形〉 (/†/) 浅はかな, 軽率な, 軽薄な, 浅薄な M> 影響などについて深くは考えておらず思慮が足りない。 -〈類〉 {pevis}* * pet + 1034 〈名〉 =〈名〉 何, どれ U> 疑問の物の代詞。 * pevis + 4329 〈動四〉 =〈副〉 軽率に, 軽々しく, 軽はずみに =〈動〉 (/a/ が /e/ を) 軽率に行う, 軽々しく行う, 軽はずみに行う =〈形〉 (/†/) 軽率な M> 影響や結果などについて特に何も考えずに。 U> {pevis} にはそもそも何も考えていないというニュアンスがあり、{perív} には考えたものの思慮が足りなかったというニュアンスがある。 O> {pevis} と {perív} の区別は本当に必要か? そもそも区別が必要だと感じて {pevis} を造語したわけではなく、造語時に {perív} の存在に気づかないまま {pevis} を作ってしまい区別を後付けしただけなので、統合するという方針も十分あり得る。 -〈類〉 {perív} * picek + 1454 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e’n/ を) 確かめる, 確認する M> これまであやふやだった /e/ が正しいか正しくないかはっきりさせる。 U> 「はっきりさせる」というところに重点が置かれるため、真偽が分かるところまで含意する。 U> {e} 句の内容についてはっきりさせる方法が人に聞くことである場合は {picpac} も使われる。 U> {picek} だけでは真偽をはっきりさせるという行為しか表さず、真か偽かのどちらなのかまでは含意しない。すなわち、{picekak e kin ~} と言われたときに {kin} 節の内容が正しいとは限らず、間違いであることが確認できた可能性もある。 U> {picek} は、正しいか正しくないか半々くらいのときにどちらなのか確かめることを表す。一方 {picvop} は、一度調べるなどして真偽がほとんどはっきりしているが、念のためにもう一度確かめることを表す。すなわち、初めの段階での確証度が異なる。またそれに付随して、{picek} は確かめた結果として正しいと判明したのか正しくないと判明したのかまでは含意しないが、{picvop} は真であるところまで含意する。 U> {e} 句には間接疑問も置かれやすい。 H~ 4521: {picek}, {picpac}, {picvop} はどれも真か偽か ({picvop} については真であること) が判明したところまで含意することにした。これは、含意しないことにすると、継続相を用いて「真か偽か分かっている」という意味で「確認済みである」という状態を表現できなくなってしまうためである。 -〈下〉 {picpac} -〈類〉 {picvop} -〈類〉 {còkod} * picpac + 3271 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e’n/ を /ca/ に) 確認する, 確認をとる M> /e/ が正しいか正しくないかを /ca/ に尋ねることではっきりさせる。 E> < [pic] (< {picek}) + {pac}。 -〈上〉 {picek}* * picvop + 1974 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e’n/ を) 確認する M> すでにほとんど /e/ であると分かっているが、本当に /e/ かどうかを調べて /e/ であるとはっきりさせる。 E> < [pic] (< {picek})+ {vop}。 -〈類〉 {picek}* * pil + 1034 〈名〉 =〈名〉 何のこと, 何, どのこと, どれ U> 疑問の事の代詞。 * pilom + 1146 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e’n/ を) 迷う, 悩む M> /e/ を決められずあれこれと考える。 U> {e} 句には間接選択疑問表現が置かれやすい。 U> {pilom} は単純に決断ができずにいることだけを表すが、{pafem} は決断ができないことによって負の感情を抱いていることを表す。この 2 つの単語の意味は似ているが、助詞のとり方は異なるので注意せよ。 -〈類〉 {pafem} * pilum + 2888 〈名〉 =〈名〉 悩み, 悩み事 M> 悩んでいる内容。 E> < {pilom}.n。 * pisim + 1343 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e’n/ に) 困る, 困惑する M> そのときの状況では /e/ を行うことがうまくできないために悩む。 -〈類〉 {pan}* * piv + 1035 〈動〉 =〈形〉 (/†/) 4 * poqos + 1036 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e/ を) 見る, 眺める M> /e/ をしっかり見ようとはせずに、/e/ に視線を向ける。 -〈類〉 {lic}*, {likom}, {káz}, {valcas}, {zesqik}, {tazcel}, {vîtic} * pornès + 4634 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e/ と) 売春する, 援助交際する M> 対価を目的として /e/ と性的な行為もしくはそれに似た行為を行う。 E> < 「πορνεύω, πορνευ-」 /por.neu/ [grc]。 U> 購入者と性的行為かそれに準じる行為 ({lagenès} に相当するもの) をすることのみを表し、例えば購入者と食事やデートをするだけの行為は指さない。 * pàned + 2175 〈名〉 =〈名単〉 1 lb, 1 ポンド =: lb, ポンド M> ? E> < 「pound」 /paʊnd/。 * pác + 1203 〈述〉 =〈述〉 どのくらい, どれくらい, どれほど, どの程度 M> ? * párel + 1965 〈動〉 =〈形〉 (/†/) 不思議な, 奇妙な, 謎の M> 仕組みがうまく説明できない。 -〈類〉 {pamaf} * páv + 3215 〈動二〉 =〈副〉 ? U> 接続法や仮定法のようなニュアンスを節全体に与える。すなわち、その節の内容が想像や仮説であって実際には起こっていないもしくは起こり得ないことであることを表す。 S> {recakat a tel e’n ricamac opáv a’l vo riy.} → まるで海で泳いでいるかのように感じる。 S> {fêzit salat e afocor ebam, a kin kâkis opáv a tel ca zîd salit vo a soz i zis aqôc avéf e taldem.} → 他の人たちが頭を下にしているような場所に私が現れたとしたら、とても滑稽なことでしょう。 * páz + 1046 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e’n/ を) 不安になる, 心配する, 案じる, 気がかりになる =: 不安な, 心配な, 案ずる, 気がかりな M> 確実でない要素である /e/ のせいで落ち着けなくなる。 U> 心配である原因によって下位語がいくつかある。{dopar} はその原因が「慣れてないことを直近やらなければならない」である場合に使われ、{lipif} はその原因が「正体が分からないものがある」である場合に使われる。 -〈下〉 {dopar}, {lipif} -〈対〉 {kelit} * pâd + 1034 〈名〉 =〈名〉 どこ, どの場所 U> 疑問の場所の代詞。 * pâm + 1041 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e’n/ を) 忘れる, 失念する, 忘却する M> 覚えていたはずの /e/ が思い出せなくなる。 U> 「置き忘れる」や「持ってくるのを忘れる」などの意味はない。この意味では {pâziq} が使われる。 O> この {pâm} は、完全に記憶の外にあって思い出そうとしても思い出せない状態を指す。では、思い出そうとすれば思い出せるが思い出さなかっただけの場合の「忘れていた」は? {nòq} という単語があるが、こちらは「機会が過ぎて行わないままになってしまった」という語義なので少し違うか。 * pâselis + 4475 〈名〉 =〈名〉 パセリ, オランダゼリ M> ? E> <「parsley」 /pɑː.sli/。 * pât + 1505 〈名〉 =〈名〉 恐怖, 恐怖感, 恐れ M> 危害を加えられそうだという不安。 E> < {pît}.n。 * pâzaq + 3870 〈名〉 =〈名〉 忘れ物 M> 置き忘れられたもの。 E> < {pâziq}.n。 * pâziq + 2663 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e/ を /zi/ に) 忘れる, 置き忘れる M> /zi/ にあったり置いたりした /e/ を持ち運び忘れる。 U> {e} 句のものが置かれていた {zi} 句の場所を離れた瞬間が開始相に当たり、置き忘れたことに気づいた瞬間が完了相に当たる。 S> {vade xakalet te nîpes a tel zi kossax, pâziqes a’l e litéz zi cêd.} → 学校を出たときは晴れていたので、傘をそこに忘れてきてしまった。 -〈類〉 {kezis}* -〈類〉 {paqof}, {paveq} * péf + 1036 〈動三〉 =〈形〉 (/†/) どんな, どのような =〈副〉 どのように U> 修飾する名詞がどのような様子であるかを問う。 U> [/S/] {apéf} と [/S/] {apek} はどちらも「どんな /S/」と訳され得るので、その違いには注意せよ。前者は /S/ の様子を尋ねるが、後者はいろいろある /S/ のうちのどれかを尋ねる。 O> この単語の副詞としての意味は適切か? * pér + 1041 〈名〉 =〈名〉 夢 M> 睡眠しているときに経験する幻覚。 U> 場所に見立てられるので、「夢を見る」は {qet/os/ vo pér} と表現され、{lic} などは使われない。「夢を見始める」は {qet} を完了相にして {qet/o/t vo pér} と表現されるか、{lan} を用いて {lan/o/k ca pér} と表現される。また、「夢の中で」は {vo pér} であり {voku pér} とはされない。 U> 「夢に /S/ が出てきた」は「夢で /S/ を見た」と捉えられるため {lic/os/ e} [/S/] {vo pér} と表現される。「会った」という意味で {câs} が用いられることもある。どちらにしても、{kâk} は使われない。 P> {e pér asas} … おやすみ, おやすみなさい。{pésa} と同様に、寝るのを見送る人がこれから寝る人に向けて言う。 S> {câses a tel te tazît vo pér e fakrêy azît.} → 昨日夢の中に昔の彼女が出てきた。 * pésa + 1176 〈間〉 =〈間〉 おやすみ, おやすみなさい E> < [pérsas] < {pér} + {sas}。 U> 原義が「良い夢を」であるため、基本的には寝るのを見送る人がこれから寝る人に向けて使う。これから寝ようとしている人の方は {câvo} と言うか、もしくは「あなたも寝るときは良い夢を」というようなニュアンスを込めて {pésa} を返す。結局、寝るのを見送る人は必ず {pésa} を用い、これから寝る人は {pésa} と言うことも {câvo} と言うこともある。 * péz + 1239 〈名〉 =〈名〉 (/ie’n/ への) 不安, 心配, 気がかり, 憂い M> 確実でない要素である /ie/ のせいで落ち着けない気持ち。 E> < {páz}.n。 * pî + 1302 〈間〉 =〈間〉 え, ん, あれ, おや U> 何か不思議なことや気になることがあったときに発される。 * pît + 1046 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が) 怖がる, 恐ろしがる =: 怖い, 恐ろしい M> 危害を加えられそうだと感じたために不安になる。 U> これに「怖がってこれ以上行動したくない」という気持ちが加わったのが {qopis} である。 -〈下〉 {qopis} -〈下〉 {fibim} * pôd + 1067 〈名〉 =〈名〉 朝 M> 起床から頭が働き始めるまでの時間。 U> シャレイア語では、1 日は {pôd}, {zéc}, {xav}, {melet}, {lon}, {jodom}, {xalnif} という 7 つの時間帯に区切られる。この区切り方は単に 24 時間を 7 等分するわけではなく、一般的な会社勤めの社会人や学校に通う学生の 1 日の生活に基づいて決まっている。{pôd} は、そのような人が起きてから目が冴えてくる頃までで、およそ 7 時から 9 時までを指す。{zéc} は、それから正午までの時間帯で、およそ 9 時から 12 時までを指す。{xav} は、正午から日が沈み始めて仕事などが終わる頃で、およそ 12 時から 16 時までを指す。{melet} は、それから夕日が沈んでしばらくしたくらいまでで、およそ 16 時から 19 時までを指す。{lon} は、日が沈んで空が暗くなる頃からそろそろ寝ようとする時間帯で、およそ 19 時から 0 時 (24 時) までを指す。{jodom} は、多くの人が寝静まった真夜中の日の出までの時間帯で、およそ 0 時 (24 時) から 5 時 (29 時) までを指す。最後に {xalnif} は、日が昇り始めて多くの人が起きるまでで、およそ 5 時から 7 時までを指す。これらの単語は正確に特定の時間を指すわけではないので、境界は曖昧である。また、説明中に「起きてから目が冴えるまで」や「寝ようとするまで」と記したが、これは話者個人のその日の生活のことではなく、一般的な社会人が送っているであろう生活のことである。したがって、ある特定の人がある日の 12 時過ぎに起きたからと言って、その人が 12 時過ぎを {pôd} と表現することはない。 U> シャレイア文化では 6 時に日付が変わる 30 時間制が主流であるため、おおよそ {jodom} までが 1 日で、{xalnif} からが次の 1 日である。 -〈関〉 {zéc}, {xav}, {melet}, {lon}, {jodom}, {xalnif} * pôz + 1068 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e’n/ に) 飽きる, うんざりする M> /e/ をこれ以上続けるのが嫌な気持ちになる。 * qaclet + 4402 〈名〉 =〈名〉 波 M> ? U> {qaclet} は、「波」と呼ぶべき部分がはっきりしている比較的大きな波を指す。サーフィンで乗るような比較的大きめの波をイメージすると良いだろう。{rìfis} は、表面が皺状に揺れた部分を指す。例えば、静かな海の水面のデコボコして見える部分や、コップなどに入った水の表面が振動で揺れている部分などを指す。 -〈類〉 {rìfis} * qak + 3864 〈名〉 =〈名〉 作品, 制作物 =: 製作物 M> 作られたもの。 E> < {qik}.n。 -〈類〉 {xakuc} * qakxolàl + 2443 〈名〉 =〈名〉 芸術作品, 芸術品, 作品, アート, アートワーク M> 芸術として作られたもの。 E> < {qak} + {xolàl}。 * qaled + 1050 〈名〉 =〈名〉 弟 M> 同じ両親から生まれた男の子供のうち、年下の方。 -〈関〉 {nîl}, {yaf}, {hinof} * qaledcîf + 2896 〈名〉 =〈名〉 従弟, 従兄弟 M> 弟以外の親戚で、自分と年齢が近い年下の男性。 E> < {qaled} + {cîf}。 -〈関〉 {nîlcîf}, {yafcîf}, {hinofcîf} * qalkes + 1870 〈名〉 =〈名〉 王子, 王子様, 皇子, 親王 M> 王室や皇室に属する男性のうち、最高位をもつ人とその配偶者を除く人。 U> 王 (もしくは天皇) の息子だけに留まらず、王の孫や王の娘の夫なども、そのような人が王の一族として認められることになっているのならば、指し得る。 U> 女性の王の夫は指さない。 H~ 2663: もともとは男性を美化した言い方だったが、人の外観や性格を表すのなら形容詞とした方が自然なので、この単語は対応する日本語通りに王族などの男性を指すことにした。 H~ 2663: 女王の夫を含めないことについては、{fastel} を参照。 -〈対〉 {fastel} * qanac + 1338 〈名〉 =〈名〉 時刻, 時間 M> ? * qas + 1063 〈動〉 =〈形〉 (/†/) 男の, 男性の, オスの M> ? -〈対〉 {fam} * qasot + 1145 〈名〉 =〈名〉 息子 M> 男の子供。 P> {qasot acís} … 長男。シャレイア語には日本語の「長男」や「次男」に相当する単語が存在しないので、{qasot acís}, {qasot azimel}, {qasot ac’3} のように、生まれた順を表す順序表現を付け加えることで表される。 -〈対〉 {fay} * qasotcîf + 4025 〈名〉 =〈名〉 甥, 甥っ子 M> 息子以外の親戚で、息子がいるとすればその年齢に近い年下の男性。 E> < {qasot} + {cîf}。 -〈関〉 {faycîf} * qasothil + 1756 〈名〉 =〈名〉 孫息子 M> 子の息子。 E> < {qasot} + [hil] (< {hilsot})。 -〈対〉 {fayhil} * qazek + 1050 〈名〉 =〈名〉 男性, 男 M> 大人であると言える男の人間。 -〈対〉 {fakel} * qazrêy + 1093 〈名〉 =〈名〉 彼氏, 彼 M> 恋をしている相手である男性。 E> < [qaz] (< {qazek}) + {rêy}。 -〈対〉 {fakrêy} * qe + 1312 〈助般〉 =〈助動〉 ~を, ~に向かって U> 結果目的語を表す。[/Sos/] {qe} [/Z/] は {qik/os/} {e} [/Z/] {qi} [/S/] とおおよそ同じ意味になる。 * qec + 1035 〈動〉 =〈形〉 (/†/) 2 * qecak + 2139 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e/ を /ca/ に) 描く, 描画する M> 線などの図形を /ca/ の上に記して /e/ を作る。 E> {e} 句には「地図」や「回路図」などが置かれる。1 本の線を引くことも、その線を描くことで「1 本の線」という図形を完成させたと捉えることができるので、{qecak/os/ e likis} と表現され得る。 -〈類〉 {kòd}*, {qinit} * qeclik + 3590 〈名〉 =〈名〉 定規, 線引き M> 縁に沿って筆記具を動かすことで特定の線を引くための道具。 E> < [qec] (< {qecak}) + [lik] (< {likis})。 -〈類〉 {licol}* * qehiz + 1229 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e/ を /ca/ に) 重ねる, 積み重ねる M> /ca/ にかぶさるように /e/ を層を成すように置く。 H~ 2528: 編集前までは {qehiz} が「上に積み上げる」の意味 (現在の {kòhid} の意味) であるかのように記述されていたが、実際の用例を見ると、積み上げるというよりはレイヤーを重ねるというイメージで使われているので、語義を修正した。 -〈類〉 {fedas}*, {kòhid} * qel + 1034 〈名〉 =〈名〉 あのこと, あれ U> 遠方の事の代詞。 * qelar + 1220 〈名〉 =〈名〉 声, 鳴き声 M> 人や動物が口などの音を出す器官から出す音。 E> < {qelir}.n。 U> 基本的には人間の声を指すが、人間以外の動物が出す鳴き声も {qelar} である。 P> {fi qelar} … 声に出して。声を出しているかに言及して、声を出していることを表す。「無言で」の対義語として位置づけられる。 P> {qi qelar} … 言葉で, 声に出して。言語化の方法に言及して、それが文章ではなく発話であることを表す。 * qeldem + 3877 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e/ を /zi/ で) 歓送する M> /e/ が /zi/ を去ることに対して惜しいと思う。 -〈対〉 {saltef} * qelir + 4479 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が) 鳴く, 吠える, 声を出す, 声を上げる M> 人や動物が口などの音を出す器官を使って音を出す。 U> 主体が人間であっても、驚いたときに声を咄嗟に出したときや呂律が回っておらず不明瞭な声を口から出しているときなど、言葉ではない声を出すことは {qelir} で表される。セミの鳴き声などは、口ではなく腹の筋肉を震わせることで発せられているが、これも {qelir} で表される。 -〈類〉 {tirid} * qelìd + 3597 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e/ を) 率いる, 導く, 指揮する, 束ねる M> /e/ の全体がまとまって行動できるように /e/ に指示を繰り返す。 * qenez + 1345 〈名〉 =〈名〉 (/izi/ の) 南東 M> ? * qerit + 1092 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e/ を /zi/ から) 聞く, 聴く =: 聞こえる M> /zi/ から発せられる音である /e/ を耳で感じ取る。 U> 「聞く」という動作そのものが注目されるのが {qerit} で、聞く動作より「情報を仕入れる」ということが注目されるのが {fék} である。したがって、{qerit} は {e} 句に「音楽」や「声」など音そのものや「話」など音で表されるものが置かれやすく、{fék} は「評判」や「うわさ」などの情報が置かれやすい。 -〈類〉 {fék} * qet + 1041 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /ca/ に) いる, ある, 存在する M> ? U> {qet} は存在より場所に重点が置かれる表現で、{kocaq} は場所より存在に重点が置かれる表現である。言い換えれば、少なくともどこかに存在はしていることが確定している上で、どこにいるのかを述べるのが {qet} であり、存在しているのか分からない状態で、実際に存在していることを述べるのが {kocaq} である。 U> 普通は継続相で用いられるが、開始相から完了相までが使われないわけではない。例えば、経過相の {qet/o/c} は「特定の場所に所在しようとしている」の意味なので、結果的に「行っている」を意味する {lan/o/c} と同じ意味になる。しかし、{qet/o/c} は場所にのみ焦点が置かれる一方で、{lan/o/c} は移動しているという点にも焦点が置かれるという点で両者は異なる。 -〈類〉 {kocaq} * qetan + 1056 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が) 動く M> 一部もしくは全部の位置を変える。 O> 日本語の「動かす」はこれを他動詞として使えば良いか? 「動くのを手助けする」というよりは別の単語という感じがする。 -〈類〉 {niciq}* -〈対〉 {dekèt} * qeten + 4479 〈名〉 =〈名〉 動き M> どう動いているか。 E> < {qetan}.n。 * qevak + 4444 〈名〉 =〈名〉 プログラム, コード M> ? E> < {qevik}.n。 * qevem + 1760 〈動〉 =〈形〉 (/†/) 茶色い, 茶色の M> ? * qevik + 4444 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e/ を) プログラミングする, コーディングする M> /e/ を動かすのに必要なプログラムを作る。 U> {e} 句のものを動かすのを目標にプログラムの断片 (もしくは全体) を書くことを意味する。したがって、プログラムの完成までは含意せず、文脈などで想定されたプログラムの一塊を書き切った時点が完了相である。 * qevim + 1760 〈名〉 =〈名〉 茶, 茶色 M> ? E> < {qevem}.n。 * qi + 1073 〈助般〉 =〈助動〉 ~で, ~を使って =〈接動〉 ~することで U> 道具や手段を表す。 * qic + 1287 〈名〉 =〈名〉 2 E> < {qec}.n。 * qichat + 2663 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e/ を) ? M> 自分が作った /e/ を眺めて満足感と達成感に浸る。 * qidok + 1871 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e/ を) 直す, 修理する, 修復する M> 正常に機能しなかった /e/ を機能するようにする。 -〈対〉 {medel} * qif + 1036 〈動〉 =〈動〉 (/e’n/ を) 可能にする, できるようにする M> /e/ が実現するような状態にする。 U> そのときの状況のおかげで可能であることを表すのが {qif} で、もともと能力などがあって可能であることを表すのが {kil} であry。英語で例えるなら、{qif} は can に近く、{kil} は be able to に近い。 -〈類〉 {kil} * qife + 1504 〈助外〉 =〈助名〉 ~のような, ~といった =〈接述〉 ~のように U> 例示を表す。例を挙げるだけなので、{qife} 句が修飾している語句の意味を制限しない。 S> {revat a zis aves e’n salat e akeves a kin hâroc ovák a loc ovel iqife cal.} → あなたがそうやっていつも笑っているのを、みんなは当たり前だと思っている。 -〈類〉 {feli}*, {tace} * qifel + 1503 〈特〉 =〈特〉 例えば M> ? * qiflic + 3597 〈動〉 =〈動〉 (/e/ を) 見えるようになる =: 見える M> 周りのものが /e/ をわざわざ見ようとしなくても簡単に見ることができるような状態になる。 E> < {qif} + {lic}。 U> 特定の誰かや集団が {e} 句のものを見ることができるというよりは、そこに誰が来たのであれば {e} 句のものを簡単に見ることができる状況になっているというニュアンスがある。前者の意味では {qif/os/ licos} と表現される。 U> {lic} と同じく、{e} 句には {kin} 節をとることがある。 * qifqerit + 3597 〈動〉 =〈動〉 (/e/ を) 聞こえるようになる =: 聞こえる M> 周りのものが /e/ をわざわざ聞こうとしなくても簡単に聞くことができるような状態にする。 E> < {qif} + {qerit}。 U> {qerit} と同じく、{e} 句には {kin} 節をとることがある。 * qifqosel + 3843 〈動〉 =〈形〉 (/†’n/) 避けられる M> 避けることができる。 E> < {qif} + {qosel}。 -〈対〉 {kozol} * qik + 1035 〈動対〉 =〈動〉 (/a/ が /e/ を /zi/ から) 作る, 造る, 生む, 作成する, 制作する =〈形〉 (/†/, /izi/ から) 作られた, 造られた, 生まれた, 製の =: 製作する M> 何らかの作業を /zi/ に対して行い、それまでなかった /e/ を生み出す。 U> {qik} は「作る」の意味をもつ最も一般的な単語である。{voqil} は複数の部品を合わせることで 1 つの全体物を作り上げることを表す。コンピューターなどの機械類の製造はこれの典型例である。一方で、{xakoc} は何もないところから生み出すイメージをもつ。アイデアや芸術作品などはこれに当たる。{zêhis} はたくさんの労力を費やしてようやく完成するというニュアンスをもつ。{sodkos} は設計やテストなどの製作そのものの前後の工程も含めた全体を指す。 U> {zi} 句には材料が置かれる。一方、{qi} 句は道具を表す。例えば、「リンゴジュースを作る」という場面では、「リンゴ」が {zi} 句に対応し、「ミキサー」などが {qi} 句に対応する。 -〈下〉 {voqil}, {xakoc}, {zêhis}, {sodkos} * qikal + 1659 〈名〉 =〈名〉 機械, 機器, 器具, 装置, マシン M> 定められた目的を果たすために、動力によって定められた動きを行うもの。 * qiket + 1263 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が) 働く, 仕事する, 労働する, 勤労する M> お金を稼ぐために与えられた仕事を行う。 U> お金を得ることができるものを指すので、基本的にボランティアは含まれない。 U> 何らかの職に就くことではなく、与えられた仕事を行うこと 1 回分を表す。職に就くことに関しては、職の種類に注目しているなら {cosdak} が用られ、所属する会社などに注目しているなら {cadzes} が用いられる。 * qikil + 3828 〈動〉 =〈形〉 (/†/) 機械式の M> 機械を使って動かされる。 E> < {qikal}.v。 -〈関〉 {lacus}, {qixuv} * qikit + 1263 〈名〉 =〈名〉 仕事, 職務 M> 働くことの内容。 E> < {qiket}.n。 * qikket + 2443 〈名〉 =〈名〉 カメラ, ビデオカメラ, 写真機 M> 写真や映像を撮るために用いられるもの。 E> < [qik+] + [ket] (< {keteq})。 U> 写真しか撮れないものも動画を撮れるものも区別されずに {qikket} で指される。 * qikliqet + 2183 〈名〉 =〈名〉 電話, 電話機 M> 電話をするための機械。 E> < {qik+} + {liqet}。 H~ 3758: もともとは {liqet} の派生元として [liqit] という綴りだったが、{liqet} の語義の変更に伴って {qik+} との合成語とした。 * qikmozas + 3977 〈名〉 =〈名〉 暖房, 暖房器具, 暖房装置 M> 室内を快適にするために、室内を温めて室温を上げるための装置。 E> < [qik] (< {qikal}) + {mozas}。 -〈対〉 {qiktîb} * qikqilél + 2149 〈名〉 =〈名〉 電卓, 計算機 M> 専ら計算をするために用いられるもの。 E> < [qik+] + {qilél}。 U> 基本的に計算のみをするための電子機械やそれに相当するアプリケーションを指す。したがって、関数電卓は普通 {qikqilél} だが、プログラミング機能つきのものはどちらかというと {qixov} である。 * qikrifevfet + 4024 〈名〉 =〈名〉 カラオケ機, カラオケ M> それに沿って歌が歌えるように、様々な曲の録音された伴奏を流せる機械。 E> < {qik+} + {rifevfet}。 U> 「カラオケで歌う」は {yepel/os/ fi qikrifevfet} と表現される。 * qiktîb + 3977 〈名〉 =〈名〉 冷房, クーラー, 冷房器具, 冷房装置 M> 室内を快適にするために、室内を冷やして室温を下げるための装置。 E> < [qik] (< {qikal}) + {tîb}。 U> 部屋全体の温度が最終的に下がるものを指す。したがって、扇風機などは含まれない。 -〈対〉 {qikmoz} * qik+ + 2417 〈飾〉 =〈飾〉 ~するための機械, ~する機械 E> < {qikal}。 * +qik + 3828 〈飾〉 =〈飾〉 機械式~ E> < {qikil}。 -〈関〉 {+lac}, {+qix} * qilangel + 1873 〈名〉 =〈名固〉 英語 E> < {qil+} + [angel] (< 「Angle」 /æŋ.ɡəl/)。 * qilarkas + 3249 〈名〉 =〈名固〉 アルカ E> < {qil+} + [arkas] (< 「arka」 /aɹ.ka/ [ark])。 N> seren arbazard による人工言語。 N> この辞書では、アルカを表す仮の言語コードとして ark が使用されている。これは ISO 639-3 ではアルカプ語を指す言語コードであることに注意せよ。 * qilarébas + 4095 〈名〉 =〈名固〉 アラビア語 E> < {qil+} + [arébas] (< 「Arabia」 /ə.ɹeɪ.bi.ə/)。 * qilesperanet + 3409 〈名〉 =〈名固〉 エスペラント E> < {qil+} + [esperanet] (< 「Esperanto, Esperant-」 [eo])。 N> Ludwik Zamenhof による人工言語。 * qilfenih + 4486 〈名〉 =〈名固〉 フェンナ語 E> < [qil+] + {fenih}。 * qilferânes + 1873 〈名〉 =〈名固〉 フランス語 E> < {qil+} + [ferânes] (< 「France」 /frɑːns/)。 * qilgerîs + 3001 〈名〉 =〈名固〉 ギリシャ語, 現代ギリシャ語 E> < {qil+} + [gerîs] (< 「Greece」 /ɡɹiːs/)。 * qilhellad + 3985 〈名〉 =〈名固〉 古典ギリシャ語 E> < {qil+} + [hellad] (< 「Ἑλλάς, Ἑλλάδ-」 /hel.lad/ [grc])。 * qiliv + 1400 〈名〉 =〈名〉 テレビ, TV M> ? * qilivtir + 1400 〈名〉 =〈名〉 ラジオ M> ? E> < {qiliv} + [tir] (< {tirad})。 U> 電場を受信して放送内容を出力する機械そのものを指し、ラジオ番組を指すことはない。 * qiljapan + 1873 〈名〉 =〈名固〉 日本語 E> < {qil+} + [japan] (< 「Japan」 /d͡ʒə.pæn/)。 * qiljêmanis + 3003 〈名〉 =〈名固〉 ドイツ語 E> < {qil+} + [jêmanis] (< 「Germany」 /d͡ʒɜː.mə.ni/)。 * qilox + 1050 〈名〉 =〈名〉 言語, 言葉 M> ? * qiloxqôc + 3646 〈名〉 =〈名〉 外国語, 外語 M> 母語以外の言語。 U> < {qilox} + {qôc}。 * qiloxxakoc + 2128 〈名〉 =〈名〉 人工言語 M> 個人や団体によって人為的に作られた言語。 E> < {qilox} + {xakoc}。 U> プログラミング言語や数学で用いる形式言語は含まれない。 * qilperuz + 4496 〈名〉 =〈名固〉 キプソル語 E> < {qil+} + {peruz}。 * qiltokiponas + 3409 〈名〉 =〈名固〉 トキポナ E> < {qil+} + [tokiponas] (< 「toki pona」[tok])。 N> Sonja Lang による人工言語。 N> この辞書では、トキポナを表す仮の言語コードとして tok が使用されている。 * qilxaléh + 1073 〈名〉 =〈名固〉 シャレイア語 E> < {qil+} + {xaléh}。 -〈類〉 {qilxâl} * qilxâl + 4488 〈名〉 =〈名固〉 シャレイア語 E> < [qil+] + {xâl}。 U> シャレイア語を第 7 神シャルに属する言語と見なしたときの名称である。普通はこの名称は使われず、{qilxaléh} が使われる。 N> ハイリア消失以前の設定としてあった架空世界では、12 柱の神の存在を信じる多神教が広まっていたが、シャレイア語が話されている国では特に第 7 神シャルが重要視されていた。そのため、国名と言語名に含まれる {xaléh} もこのシャルが由来である。このことから、シャレイア語はシャルの言語 (シャルに対応する言語) と見なされることがあり、このような味方をしたときの名称が {qilxâl} である。 -〈類〉 {qilxaléh} * qil+ + 2417 〈飾〉 =〈飾〉 ~語, ~の言語 E> < {qilox}。 U> 個別の言語名が形成されるときに使われる。言語の種類などが作られるときは {qilox} との合成になる。 * qilél + 1979 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e/ を) 計算する, 算出する, 勘定する M> ? * qilôt + 1075 〈動〉 =〈形〉 (/†’n/) 不自然な, 変な, 奇妙な M> そうあるはずだとは考えられないような様子の。 -〈対〉 {nalef} * qinat + 1036 〈名〉 =〈名〉 絵, 絵画, イラスト M> 物や風景の姿やイメージを、点や線などを用いて平面上に表現したもの。 E> < {qinit}.n。 U> 写真は含まない。 * qinil + 1209 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e/ を /zi/ から /ca/ へ) 運ぶ, 持ち運ぶ, 運搬する, 持って行く =: 持っていく M> ? -〈類〉 {liqon}*, {nifet}, {qolvab} * qinit + 2139 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e/ を /ca/ に) 描く M> 物や風景である /e/ の姿やイメージを、点や線などを用いて /ca/ の上に表現する。 -〈類〉 {kòd}*, {qecak} * qinqet + 2443 〈名〉 =〈名〉 アニメーション, アニメ, 動画 M> 絵を動かして動画にしたもの。 E> < [qin] (< {qinat}) + [qet] (< {qetan})。 -〈上〉 {sekqet}* * qiq + 2763 〈名〉 =〈名〉 道具, 用具, 器具, ツール M> 何かを行うために作られたもので、動かせて手に持てる大きさのもの。 U> 鉛筆やドライバーやコップなど、手に持てるサイズ感のものを指す。ただし、手に持って使うものであるとは限らない。自動車などの比較的大きいものや、エアコンなどのどこかに設置して使うものは指さない。 * qiqcop + 3681 〈名〉 =〈名〉 イレイザー, 消しゴム =: イレーサー, イレーザー, イレイサー M> 消すための道具。 E> < {qiq} + [cop] (< {copàl})。 U> 消しゴムに限らず、黒板消しなどのあらゆる ({copàl} の意味での) 消す道具を指す。 * qiqcopdev + 3681 〈名〉 =〈名〉 消しゴム M> 鉛筆などで書いた線を消すためのゴムやプラスチック製の文房具。 E> < {qiqcop} + {dev}。 * qiqrah + 3884 〈名〉 =〈名〉 おもちゃ, 玩具, 遊び道具 M> 遊ぶための道具。 E> < {qiq} + [rah] (< {rahit})。 * qiqton + 2763 〈名〉 =〈名〉 食器 M> 食事のときに使用する道具。 E> < {qiq} + [ton] (< {tonis})。 U> 箸やフォークなどの食べることそのものに使う道具と、茶碗や皿やコップなどの食べ物や飲み物を載せたり入れたりするために使う道具を、どちらも指す。 * qisec + 1175 〈名〉 =〈名〉 (/izi/ の) 人形, ドール, フィギュア, ぬいぐるみ M> 玩具や装飾用として、動物や人間やキャラクターなどである /izi/ の形に作られたもの。 U> 周りが布で作られた柔らかいものは特に {motfel} と言う。 H~ 3215: もともとは {laxol} と {qovsic} のそれぞれの合成成分から成る合成語だった。確かに人形は人の偽物ではあるが、{qovsic} がもつイメージ (本物の代用品や本物だと騙すためのもの) と少し離れている気がしたので、基礎語として作り直した。 -〈下〉 {motfel} * qisecyekal + 2192 〈名〉 =〈名〉 雪だるま M> 雪を固めて人間や動物などを象ったもの。 E> < {qisec} + {yekal}。 * qisnek + 2491 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e/ を) 織る M> 糸である /e/ を縦横に互い違いに組み合わせることで布地を作る。 U> {e} 句には「糸」などの材料が置かれる。完成品は {qe} 句で表現される。 U> 比較的細めの糸 ({sicil} で表されるもの) を材料として機織り機などの機械によって布地を作ることは {qisnek} で表され、毛糸のような太めの糸 ({nísid} で現れるもの) やそれ以外の材料を互い違いに組むことで手芸として何かを作ることは {micqit} で表される。髪を編む場合も {micqit} が使われる。 -〈類〉 {micqit} * qitek + 1353 〈名〉 =〈名〉 表, テーブル M> 格子状にデータを配置して分かりやすく示したもの。 -〈上〉 {citeq} * qitel + 1338 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e/ を /zi/ を) 挙げる, 取り上げる, 例に出す, 例示する, 出す M> /zi/ に当たるものの 1 つとして具体的に /e/ を示す。 U> {zi} 句にはどんなものを挙げるかが置かれ、{e} 句には挙げられた具体的なものが置かれる。例えば、「国の名前を挙げる」という場面では、「国の名前」が {zi} 句に対応し「アメリカ」や「日本」などが {e} 句に対応する。 U> 「例えば」の意味では別の単語である {qifel} が用いられる。 U> {zi} 句に当たるものの例を 1 つ挙げることを表すのが {qitel} である。これを繰り返し、相当するものを全部もしくはそれが不可能ならできるだけ多く挙げていくのが {loskot} である。ここで、{qitel} が {zi} 句にとるものを {loskot} は {e} 句にとることに注意せよ。 -〈類〉 {loskot} -〈類〉 {qifel} * qitil + 1424 〈名〉 =〈名〉 (/ica/ の) 例, 例え, 具体例 M> ? E> < {qitel}.n。 * qittalqis + 1353 〈名〉 =〈名〉 カレンダー M> 暦における日を表形式で示して、日付や曜日などを確認できるようにしたもの。 E> < [qit] (< {qitek}) + {talqis}。 * qivlat + 2149 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e/ を) 操作する, 操縦する, 運転する, 操る M> 機械などである /e/ の機能を使うために /e/ を動かす。 U> 職業としての「運転手」を指す単語は存在しない。代わりに、何を運転するかに応じて {cosloqlinif} などが使われる。 * qixov + 2149 〈名〉 =〈名〉 コンピュータ, パソコン, 計算機, 電算機 =: コンピューター M> ? U> 記憶装置と演算装置と制御装置の集合ではなく、モニターやマウスやキーボードなどの周辺機器を合わせたもの全体を指す。 U> 個人用のものであってもそうでなくても {qixov} と言う。個人用のものを指すための「パーソナルコンピュータ」に対応する単語はない。 S> {pa medelat e qixov aquk? xílac olov a cadìq i cit se abig….} → あのパソコン壊れてるの? ずっと画面が青く光ってるけど…。 * qixovcikek + 3758 〈名〉 =〈名〉 ノートパソコン, ノーパソ, ラップトップパソコン, ラップトップ M> ? E> < {qixov} + {cikek}。 -〈対〉 {qixovkeqik} * qixovkeqik + 3758 〈名〉 =〈名〉 デスクトップパソコン, デスクトップ M> ? E> < {qixov} + {keqik}。 U> デスクトップパソコンには筐体があるものとディスプレイと一体になっているものがあるが、これらは区別されない。 -〈対〉 {qixovcikek} * qixuv + 3828 〈名〉 =〈名〉 電子式の, コンピュータ式の M> コンピュータを用いて動くか、コンピュータ上のプログラムとして動く。 -〈関〉 {lacus}, {qikil} * +qix + 2589 〈飾〉 =〈飾〉 電子~, コンピュータ関連の~ E> < {qixuv}。 U> もともとコンピュータを用いていなかったものを表す単語に接尾され、コンピュータを用いて管理や処理をするようになったものを指す。 -〈関〉 {+lac}, {+qik} * qo + 3678 〈助外〉 =〈助名〉 ~以外の U> {iqo}[/ S/] は {aqôc izi}[/ S/] と同じ意味である。 * qobek + 2582 〈動主五〉 =〈動〉 (/a/ が /zi/ と) 仲悪くなる, 仲違いする, 不仲になる, 不和になる =〈形〉 (/†/, /izi/ と) 仲の悪い, 不仲な, 不和な =〈副〉 (/izi/ と) 仲悪く, 仲悪そうに =: 仲が悪い M> ? U> 「疎遠になる」というよりは「互いに嫌いなる」というニュアンスがある。 U> 副詞として使う場合に {izi} 句をとることは稀である。詳細は {feres} の項を参照されたい。 H~ 3397: {feres} は仲良くなる相手を {ca} 句にとるが、{qobek} は仲悪くなる相手を {zi} 句で表すことになっている。この不統一が気になった。造語放送のアーカイブ (#73-34:00 辺り) を見る限り、何らかの強い理由があってこのようにしたというわけではないようなので、両方 {ca} 句 (もしくは {e} 句) にしても良いとも思えた。しかし、{fêc} と {qon} がとる項はそれぞれ {ca} と {zi} になっているので、{feres} と {qobek} もこれに揃えたと考えれば自然である。結局、格組は変えないことにした。 -〈対〉 {feres} * qobit + 1135 〈動〉 =〈形〉 (/†/) 愛想の悪い M> 人と接すると、相手にあまり接したくはないと思わせてしまうような。 -〈対〉 {seyar} * qobôl + 4501 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e’n/ という /ca/ に) 罪を犯す, 犯罪をする, 悪事を働く M> 規則で罰されると定められている /e/ を行い、/ca/ に害を及ぼす。 -〈類〉 {bàj}* * qobûl + 1351 〈名〉 =〈名〉 (/ica/ に対する) 罪, 犯罪, 悪, 罪悪, 悪事 M> 規則で罰されると定められていて /ica/ を害するような行為。 E> < {qobôl}.n。 U> 語義の「規則」というのは、一般には法律のことを指すが、例えば学校内での話であれば学校の校則などを指すこともある。 U> 罪を犯したことで科される罰のことは指さない。あくまで規則に背く行為のみを指す。 -〈類〉 {bèj}* * qocaf + 1177 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e/ を) 押す M> /e/ を持ったり掴んだりしている箇所から見て /e/ がある方向に /e/ に力をかけて動かそうとする。 -〈類〉 {zecot} -〈対〉 {tefev} * qocik + 2773 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e/ を /zi/ と) 区別する, 弁別する, 識別する M> /e/ と /zi/ が異なる種類のものであると判断する。 * qocìl + 2976 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e/ を /zi/ から) 離す, 切り離す, 切る, 断つ M> 合わさっていた /e/ の端を /zi/ の端を離すことで、一続きでない状態にする。 -〈対〉 {feloq} * qodel + 1807 〈動〉 =〈形〉 (/†/, /ica’n/ に) 無駄な, 役に立たない M> /ica/ をするのが楽になるような効果がない。 -〈対〉 {salsok} * qodfol + 2175 〈動〉 =〈形〉 (/†’n/) いつもとは違う, 普段とは違う, 非日常の M> ? -〈対〉 {vomac} * qofos + 1301 〈名〉 =〈名〉 (/izi/ の) 向こう, 向こう側, あちら, あちら側, 奥 M> /izi/ を境界に分けられた部分のうち遠い方。 -〈対〉 {fecad} * qofot + 1350 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /zi/ と) 別れる M> もともと一緒に行動していた /zi/ とは別の場所に行く。 U> 「恋人との関係を断ち切る」の意味では {detar} が用いられる。 -〈対〉 {lavêt} * qokum + 2677 〈動〉 =〈形〉 (/†/) 人見知りな, 引っ込み事案な, 内気な M> あまり親しくない人と会話するのが苦手で避けがちな。 -〈対〉 {vizék} * qokuz + 1974 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e/ を /zi/ から) 隠す M> /e/ を /zi/ が知ることのないように意図的に言わないでおく。 -〈対〉 {cekaf}, {davak} * qolam + 2148 〈動〉 =〈形〉 (/†/, /izi/ と) 異なる, 違う, 相違する M> ある基準において /izi/ と別の性質をもつ。 U> {qolam} はある見方から見て性質が異なっていることを表すが、{qôc} は物として別のものであることを表す。英語では、前者は different などに対応し、後者は other に対応する。 H~ 3705: 対義語の {fetus} と対応させるため、とる格を {izi} にした。 -〈類〉 {qôc} -〈対〉 {fetus} * qoldek + 2309 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /zi/ から) 脱退する M> 組織やグループである /zi/ の一員であった状態からそれをやめる。 -〈対〉 {citkul} * qolem + 2148 〈名〉 =〈名〉 (/izi/ との) 相違点, 違い, 差異, 差 M> それがもつ /izi/ とは別の性質。 E> < {qolam}.n。 -〈対〉 {fetos} * qolet + 1070 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e/ を /ca/ へ) 売る, 売却する, 販売する M> 所有している /e/ をお金と交換して、/ca/ からお金を手に入れる。 U> 実際にものを売却することのみを表す。店などで商品を並べて来る客が買うのを待っていることは {qolkev} で指される。 U> サービス業などではサービスという行為を客に売っているが、それは {qolet} では指されない。{qolet} の {e} 句にはモノしか置かれない。 H~ 3483: この単語には、次に述べるような問題があった。ここに書かれている語義をそのまま解釈すれば、実際に客に {e} 句のものを渡してお金を受け取る動作のみを指し、誰かが買えるように店先などに並べておくこと、すなわち「買う機会を与える」は意味しない。しかし、日本語では「店でリンゴが売られている」のように後者の意味でも「売る」という動詞を使うことができ、シャレイア語でも使いたいという欲求がある。この問題に対処するため、もともとは、{qolet} の開始相の瞬間を誰かが買えるように店で並べた瞬間であるとすることで、経過相の意味が「買う機会が与えられている」になるようにしていた。しかし、これはアドホックな解決方法で不自然だと感じていたので、「買う機会が与えられている」という意味には別の単語 {qolkev} を当てることにした。 -〈類〉 {qolkev} -〈対〉 {feg} * qoliz + 1976 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e’n/ を) 疑う, 怪しむ M> /e/ が正しくないのではないかと思う。 U> 一度 {e} 句の内容が正しくないのではと思った瞬間が完了相で、その後で疑いが晴れるまでの期間が継続相である。 * qolkev + 3483 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e/ を) 売る, 販売する M> 客を迎えて /e/ を売るための準備をする。 E> < [qol] (< {qolet}) + [kev] (< {kevif})。 U> 店頭に並べるなどの作業が終わった瞬間が完了相に当たる。したがって、日本語の「売られている」は基本的に継続相で表現される。 S> {vo kolettèc afik, qolkevot e tàt avôl ilevo lêk 100 ica ritif.} → この港では、100 種類以上の魚が売られています。 -〈類〉 {qolet}* * qolkiv + 3492 〈名〉 =〈名〉 商品, 製品, 商物, 品物, 売り物 M> 店などで売られているもの。 E> < {qolkev}.n。 U> 実態のあるモノとしての商品のみを指す。サービスは {vicqol} と言う。 -〈上〉 {caqùd}* * qolog + 1624 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e’n/ を) 我慢する M> 行いたいことである /e/ をしないようにする。 * qolvab + 1209 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e/ を /zi/ から) 持ち去る, 持ち出す, 持って行く =: 持っていく M> ? -〈類〉 {liqon}*, {nifet}, {qinil} * qol~ + 2507 〈名〉 =〈名固〉 [q] * qolôs + 4000 〈動〉 =〈形〉 (/†/) 不思議な, 不可思議な, 奇妙な M> 現実の世界で見られるようなものとは異なる。 S> {qetet a tel te taqzaf vo pér aqolôs.} → 私は正月に不思議な夢を見た。 * qon + 1041 〈動主〉 =〈動〉 (/a/ が /zi/ から) 遠ざかる, 離れる =〈形〉 (/†/, /izi/ から) 遠い, 離れた =: 遠ざける, 離す M> /zi/ との距離が長くなる。 U> 形容詞は場所に対しても使われる。 U> 最初の段階で接触しているときは {loqos} も使われる。 -〈類〉 {lan}*, {cák}, {nîp}, {niciq} -〈類〉 {loqos} -〈対〉 {fêc} * qonef + 2211 〈動〉 =〈形〉 (/†/) つまらない, おもしろくない M> 興味をあまりもてないような。 -〈対〉 {nisxok} * qonoc + 1981 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e/ を) 捨てる, 破棄する, 廃棄する, 手放す M> /e/ を不要なものだと思い、自分の周りから排除する。 U> 「手元から離す」というのが主な意味である。したがって、例えば「ゴミをゴミ箱に捨てる」の場合、ゴミを手元から離すというよりは、単にゴミをゴミ箱に入れているだけなので、{qonoc} は使われづらい。 * qonôv + 3536 〈動〉 =〈形〉 (/†’n/) 異常な M> そうあるべきとされている状態にない。 U> {tùk} と違い、こちらは基本的にネガティブなニュアンスをもつ。 -〈対〉 {sánal} * qopat + 1263 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e/ を /ca/ に) 隠す =: 隠れる M> /e/ が見つかることのないように、分かりにくい場所である /ca/ に置く。 U> 「隠れる」は {qopat/os/ e toq} と表現される。 * qopis + 1046 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が) 怯える, 怖気づく M> 行動を起こす気力をなくすほどに怖がる。 -〈類〉 {pît}* * qoras + 1239 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /ca/ へ) 旅行する, 旅する M> いつもいる場所から離れた /ca/ へ娯楽として行く。 U> 娯楽目的なのが {qoras} で、そうでないのが {lofqot} である。特に {lofqot} では明確な行き先がないことが多く、「旅に出る」などと言ったときの「旅」に似ている。 -〈類〉 {lofqot} * qorol + 2190 〈動主〉 =〈動〉 (/a/ を) おかしくなる, 変になる =〈形〉 (/†/) おかしい, 変な M> いつもの様子とは違う状態になる。 U> 明らかにいつもの雰囲気とは違うが、「狂っている」とまではいかず「様子がおかしい」程度の状態であることを表す。 U> 人についても物についても使われる。人について言うときは、人は様子がおかしいときとそうでないときがあるので、動詞として用いられるのが普通である。 H~ 3139: 物についても言えるように変更した。 S> {e fîq. salat a zat e aqorol.} → 待って。何かがおかしい。 * qos + 1034 〈名〉 =〈名〉 あの人 U> 遠方の人の代詞。 * qosel + 3843 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e’n/ を) 回避する, 避ける M> /e/ が起こらないように行動する。 * qotal + 2717 〈名〉 =〈名〉 遅く, 遅い時刻, 遅い時間, 後 M> 比較的後の時刻。 S> {vade déxet a tel, sôdes a’l e tonaslon te qotal.} → 寝ていたので夕飯を食べるのが遅くなった。 -〈類〉 {carip} -〈類〉 {domet} -〈対〉 {fém} * qotil + 2717 〈動〉 =〈形〉 (/†/) 遅い, 後の M> 時刻の点で比較的後の。 E> < {qotal}.v。 -〈類〉 {carep} -〈対〉 {fám} * qovgot + 2131 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e/ を) 嫌悪する, 嫌忌する M> 二度と触れたり関わりたくないと思うほどに /e/ を嫌う。 -〈類〉 {buqot}* * qovod + 3828 〈動二〉 =〈副〉 なかなか, 予想に反して =〈形〉 (/†’n/) 予想に反する M> 通常予想される状態や行為とは異なって。 S> {ducákat a loqiv ca fêd omez oqovod.} → 電車はまだここに来ていない。 * qovsec + 3854 〈動〉 =〈形〉 (/†/) 偽物の, 偽造された, 捏造の M> 偽物である。 E> < {qovsic}.v。 -〈対〉 {fesit} * qovsic + 1175 〈名〉 =〈名〉 (/izi/ の) 偽物, 偽作, 偽造品, 捏造品 M> /izi/ に似せて /izi/ そのものに見えるように作られた。 -〈対〉 {fesat} * qovôn + 3843 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /zi/ と) 別れる, 離別する, 別離する M> 頻繁に会っていた /zi/ と会わなくなる。 * quk + 1034 〈動〉 =〈形〉 (/†/) あの U> 遠方の場所の代詞。 * qun + 1288 〈名〉 =〈名〉 (/izi/ から) 遠く M> /izi/ からの距離が大きい場所。 E> < {qon}.n。 -〈対〉 {fîc} * qut + 1034 〈名〉 =〈名〉 あれ U> 遠方の物の代詞。 * qáb + 1050 〈名〉 =〈名〉 少年, 男の子, 男子 M> 14 歳から大人になるくらいまでの男の人間。 -〈対〉 {finiq}, {fér} * qâv + 3975 〈動〉 =〈形〉 (/†/) 12 U> 合成成分としてのみ使われ、単独の単語として使われることはない。12 を表すには {tisetqec} が使われる。 * qâz + 1037 〈名〉 =〈名〉 父, 父親, お父さん M> 親のうちで男の方。 -〈対〉 {fax} * qâzcîf + 2896 〈名〉 =〈名〉 叔父, 伯父, 伯叔父, おじさん M> 父以外の親戚で、父と年齢が近い男性。 E> < {qâz} + {cîf}。 -〈対〉 {faxcîf} * qâzhil + 1756 〈名〉 =〈名〉 祖父, おじいさん, おじいちゃん M> 両親のどちらかの父親。 E> < {qâz} + [hil] (< {hilsot})。 -〈対〉 {fayhil} * qés + 3345 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e/ を) 起動する, 実行する, 点ける, オンにする M> 道具である /e/ の機能が働く状態にする。 U> コンピュータ上でファイルを実行することも表す。 -〈対〉 {dizis} * qét + 3884 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e/ を) する, 行う, 実施する M> ? U> {e} 句にはイベント事が置かれるが、その範囲は広い。コンサートやパーティーの他、会議や試験なども置かれる。 O> H2663 のシャレイア語日記を受けて造語した。{e} 句に置かれるものが厳密に何なのかを明確にする必要がある。 * qìtas + 2389 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e/ を /ca/ に) 預ける =: 預かる M> 自分のものである /e/ を一時的に /ca/ にもとに渡して管理してもらう。 -〈対〉 {felàd} -〈対〉 {lîfez} * qìv + 3466 〈名〉 =〈名〉 アプリ, アプリケーション, ソフト, ソフトウェア M> OS などの基盤となるものを除く、特定の処理を行うためのコンピュータ上のプログラム。 * qídit + 1574 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e/ を) 噛む, 咬む, 噛みつく, 齧る =: 囓る, 噛る M> 上下の歯で /e/ を強く挟む。 U> 歯で対象を挟んだ瞬間が完了相で、対象が挟まれている状態が継続相である。 -〈類〉 {dolat} * qîk + 1288 〈名〉 =〈名〉 (/ica/ の) 方法, 手段, 仕方, やり方 M> ? * qîl + 1135 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e/ を) 使う, 用いる, 使用する, 利用する M> あることを行うために、/e/ の機能を役立てる。 U> {qîl} は「使う」の意味をもつ最も一般的な単語である。{cakòq} は目的語に設備や施設などが置かれ、そのサービスを受けることを特に表す。 -〈下〉 {cakòq} * qòcas + 1531 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e/ を) 呼ぶ, 呼びかける, 声をかける M> 声などを出して /e/ に気づいてもらう。 U> 道端で知り合いを見つけて「やあ」と声をかける感じを意味する。 U> 相手が実際に気づいたかどうかは含意しない。 * qòdet + 2280 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e/ を /ca/ に) 埋める =: 埋まる M> ? U> {ca} 句には、「地面」や「庭」などの埋める場所が置かれ、「穴」などは置かれない。 U> これから穴を作ってそこに何かを埋めることを指すには、わざわざ {debêk} は使われず {qòdet} だけが使われる。別の言い方をすれば、{qòbet} は穴がない場合に穴を用意するところまでを含意する。また、穴に埋めるのではなく、平らな場所にものを置いてその上から土を被せることを指す場合でも {qolèt} が使われる。 -〈類〉 {vonkud} -〈対〉 {debfot} * qôc + 1204 〈動主〉 =〈形〉 (/†/, /izi/ と) 異なる, 違う, 別の, 他の =〈動〉 (/a/ が /zi/ と) 異なる M> ? U> 物として異なることを表す。 U> [/S/] {aqôc izi} [/Z/] で「/Z/ 以外の /S/」の意味になる。 -〈類〉 {qolam}* -〈対〉 {vév} * qôd + 1034 〈名〉 =〈名〉 あそこ, あの場所 U> 遠方の場所の代詞。 * qôf + 1044 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e/ を) 寂しがる =: 寂しい, 寂しがる M> 近くにいてほしい /e/ が実際にはいない状態になり悲しくなる。 U> さらに「見捨てられた」というニュアンスが含まれるのが {gudbiq} である。 -〈下〉 {gudbiq} * qôl + 1037 〈動〉 =〈形〉 (/†/) 古い, 昔の M> 成立してから長い時間が経っている。 U> {qôl} は見た目に関係なく被修飾語の名詞になってから時間が経っていることを表し、{losod} は被修飾語そのものが存在してから時間が経っていることを表す。一方で、{judem} は実際の時間には関係なく見た目や雰囲気が古いことを表す。{tijdef} は作られてから誰かが一度使っていることを表す。これらの単語の使い分けは {fec} とその類義語の使い分けに準じるので、{fec} の項も参照されたい。 -〈類〉 {losod}, {judem}, {tijdef} -〈対〉 {fec} * qûf + 1504 〈名〉 =〈名〉 寂しさ M> 近くにいてほしい人が実際にはいないという悲しい思い。 E> < {qôf}.n。 * ra + 4270 〈助般〉 =〈助動〉 ~と, ~の音を出して U> 後ろに擬音間投辞を伴って、その音を発しながら動作が行われたことを表す。 * rac + 1287 〈名〉 =〈名〉 6 E> < {ric}.n。 * racâk + 2319 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e/ を) 励ます, 激励する, 鼓舞する, 勇気づける M> 何らかの行動をしようとしている /e/ のその行動へのやる気を高めるようなことをする。 * raf + 1037 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e’n/ を) 望む, 願う =: したい M> まだ実現していない /e/ が実現すれば良いだろうと思うようになる。 U> {raf/o/t e kin} [~] で「~したい」の意味になる。このとき助動詞的に用いることが多い。 U> {raf} は単に願うだけで受動的な印象をもたれ得るが、{zeraf} は願っていることを叶えようと自ら行動していることを表す。 U> 本当にそれを望んでいることを強調するのが {solxes}、羨ましがっているという意味を加えたのが {fertis}、実現してほしいことが自分の力ではどうにもならない場合が {lonaq}、望んでいる状態にはなっていない現状がつらいという意味合いを加えるのが {salzeg}。 O> 「平和を望む」もしくは「平和を求める」のように {raf} や {zeraf} が名詞をとりたい場合はどうするか? 「平和になることを望む」のように節にしなければならないか。1 つの案として、{fesal} は {e} 句の内容を {kût} 的に所有することを望むが、{kav} 的に所有することを望む動詞を作れば、その動詞を用いて「平和を望む」を表現できるのではないか。 S> {rafat a tel e’n zifimis ofev a’l ca sod ce déxis a’l.} → 早く家に帰って寝たい。 -〈類〉 {solxes}, {fertis}, {lonaq}, {salzeg}, {zeraf} * rafap + 1489 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が) 休む, 休憩する, 一服する, 息抜きする M> しなければならなかったことをやめて好きなことをする。 -〈類〉 {raskef} * rafef + 1316 〈動二〉 =〈形〉 (/†’n/) 簡単な, 易しい, たやすい, 容易な =〈副〉 簡単に, たやすく, 容易に M> 行うのにそれほど手間や努力を必要としない。 -〈対〉 {dozeg} * rafep + 2680 〈名〉 =〈名〉 休憩, 休み, 休憩時間, 休み時間 M> 授業や仕事などの合間に設けられた休憩のための時間。 E> < {rafap}.n。 * rafepxav + 2680 〈名〉 =〈名〉 昼休み, 昼休憩 M> 昼に設けられた休憩時間。 E> < {rafep} + {xav}。 * rafhas + 1263 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /zi/ から) 自由にする M> これまでの束縛である /zi/ がなくなり、自由な状態になる。 -〈類〉 {haves}* * rafles + 1041 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /ca/ と) 語らう, 会話する, 対話する, 談話する, 雑談する, おしゃべりする =: お喋りする M> 様々な些細な話題について /ca/ と気楽に会話する。 -〈上〉 {lak}* * ragres + 1069 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が) ? M> 喜びと悲しみが混ざり合って泣きたい気持ちになる。 * rahas + 1291 〈動五〉 =〈動〉 (/a/ が) 楽しむ, おもしろがる, 愉快になる =〈副〉 楽しげに, 楽しく, おもしろげに, 愉快に =: 楽しい, 愉快な M> ? -〈対〉 {gùt} * rahat + 3450 〈名〉 =〈名〉 ゲーム, 遊び M> 遊ぶために何らかのルールのもと行う行為。 E> < {rahit}.n。 U> 意味は広く、トランプゲームなどのテーブルゲームはもちろん、鬼ごっこなども指す。なお、コンピュータゲームは特に {rakal}。 -〈下〉 {rakal} * rahit + 1389 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e’n/ で) 遊ぶ, 楽しむ, 興じる M> 好きなことである /e/ をして気分を良くする。 U> {rahit} は単純にやっていることを楽しんでいるということを表す。{helcis} は楽しむというよりは真剣でないという意味で、「遊び半分」といったニュアンスを含む。 -〈類〉 {helcis} * rak + 1034 〈動〉 =〈形〉 (/†/) どんな, どの U> 任意の修飾の代詞。 * rakal + 2231 〈名〉 =〈名〉 ゲーム, ビデオゲーム, コンピュータゲーム M> ? U> コンピュータゲームのみを指し、スポーツの試合やボードゲームなどは指さない。据え置き型なのか携帯型なのかは問わず、スマートフォンのアプリのゲームも指せる。 -〈上〉 {rahat}* * rakut + 1035 〈名〉 =〈名固〉 ラクット N> 会話や思考の内容を表している文を囲むようにして用いられる。 * ralòt + 3744 〈名〉 =〈名〉 休暇, バケーション M> 連続した一連の休日。 * ralòtmolaf + 3744 〈名〉 =〈名〉 ゴールデンウィーク, GW M> 4 月末から 5 月初頭にかけての祝日を利用した 1 週間程度の休暇。 U> 休暇を指す。したがって、ゴールデンウィークの時期に仕事が入っている場合は {ralòtmolaf} とは言えない。 O> {zimciq} を作ったときと同じ理由で、4 月末から 5 月初頭の祝日が連続する時期を休みになるかどうかに関わらず指す単語も欲しそう。 H~ 3744: 日本語で「春休み」と言うと、3 月末から 4 月初頭の休暇を指すのが普通だが、こちらは春の休みというよりは年度跨ぎの休みというイメージが強かったため、ゴールデンウィークの方を「春休み」として造語にした。 * ralòtzalak + 3744 〈名〉 =〈名〉 夏休み, 夏季休暇 M> 夏の比較的長めの休暇。 E> < {ralòt} + {zalak}。 * ranax + 4679 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が) 癒やされる, 和む =: 癒やす, 和ませる M> 精神的な辛さや苦しさが忘れられたりなくなったりする。 * rapik + 1664 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e’n/ を) 楽しみにする, 期待する M> 好ましいことである /e/ が実現するのを楽しみながら待つ。 U> {e} 句の内容が実現した瞬間が完了相。 -〈類〉 {fîq}* * rasaf + 1255 〈動〉 =〈形〉 (/†/) 安全な, 安心な M> 危害を負わせることのないような。 U> 防犯や防衛などの意味の「安全」の意味はない。英語で例えれば secure というより safe である。 -〈対〉 {gipik} * rasfot + 2509 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が) 外出する, 出かける, 出歩く, お出かけする M> 義務的でない何らかの目的で家から一時的に出る。 S> {locovac a loc vo sod olov. cakésac a’l ca loc e rasfot.} → ずっと家にいるね。出かけてきたら? -〈類〉 {folan}* * rashir + 1230 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e/ を) 慰める, 元気づける, 励ます M> /e/ の落ち込みや悲しみを忘れさせようと行動する。 H~ 2837: {zehir} と意味が完全に重複していたので {zehir} を削除してこちらを残した。 -〈類〉 {setrev} * raskef + 1303 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が) 休む, 休息する, 休養する, 休憩する, 一服する M> それまで行っていたことをやめて、体を楽にする。 -〈類〉 {rafap} * rasál + 1969 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e/ を /zi/ の) 治す, 癒やす =: 治る, 癒す M> /zi/ が患っていた病気や怪我である /e/ をそれがない状態に戻す。 O> 怪我も入れるか? S> {sîya. dokolak e déx durasálat a zi tel e dib.} → おはよう。疲れを癒さない睡眠が終わったよ。 * rat + 1034 〈名〉 =〈名〉 何でも U> 任意の物の代詞。 * ratel + 2896 〈動〉 =〈形〉 (/†/) 透明な, 透き通った, 透ける M> ? U> 無色透明に限らず、色が付いていても良い。ただし、向こう側がぼやけずにほぼそのまま見える必要がある。ぼやける場合は {nisfemat} を用いる。 U> {ratel} と {nisfemat} の違いは、向こう側がぼやけるかどうかである。ほとんどぼやけずに形がそのまま見える場合は {ratel} で、輪郭がぼやけて見える場合は {nisfemat} を使う。 -〈類〉 {nisfemat} -〈対〉 {doqratel} * raxas + 3485 〈名〉 =〈名固〉 ロシア E> < 「Russia」 /rʌ.ʃə/。 * recak + 1255 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e’n/ を) 感じる M> 五感によって /e/ が起こったという感覚が生じる。 U> あくまで感覚があれば良いので、{e} 句の内容が実際に起こっていなくても良い。その場合は、現実に起こっていないことを明示するために、{e} 句の中で {páv} が使われることも多い。 H~ 3288: {e} 句にはモノ名詞をとることになっていて、実際「光を感じる」の意味で {recakos e xál} という用例があった。しかし、「何かが触れるのを感じた」のようにコト名詞をとることにした方が便利だと感じたため、そのように変更した。このように変更しても、コト名詞を置くべき場所にモノ名詞を置ける例外規則を用いて、「光があるのを感じる」の省略形として「光を感じる」と言うこともできるので、実質上位互換になっている。 * recfel + 3157 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /ca/ と) イチャイチャする, イチャつく, ベタベタする M> 恋人である /ca/ と仲良さそうに触れ合う。 U> ここでの「触れ合う」は抱き合ったりキスしたりする程度までで、性行為のようなものは指さない。 * red + 1291 〈名〉 =〈名〉 ? M> ? P> {rev/os/ a red e kin} [~] … 本心から~と思う。特に感情が関わる内容について言う。 S> {detares okòv a tel zi fakrêy te tazît. dà, revat a tel e’n salat a cal e asas.} / {pa revat oyát e cal a red i loc?} → 実は昨日彼女と別れたんだ。でもそれで良かったと思ってる。/ それ本当に本心で言ってる? -〈対〉 {koled}* * ref + 1129 〈名〉 =〈名〉 望み, 願い, 夢, 願望, 希望 M> 実現してほしいと思っている内容。 E> < {raf}.n。 U> {ref} はそうなってほしいというただの願望だけを指し、それを実現させるために自分が何かをしようと思っているとは限らない。一方、{zeref} は実現のために自分から行動しようとしていることまで含意する。 -〈類〉 {zeref}, {solxis} * refac + 3140 〈名〉 =〈名〉 印象, 感じ, インプレッション M> ? O> 用例も見当たらないので、語義を明確にすべき。 -〈類〉 {folic} * refcas + 3989 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e/ を) 推す M> 他の人にも /e/ の良さを伝えて好きになってほしいと思うほどに /e/ を好きになる。 -〈類〉 {sâf}, {ráfec}, {yis} * refces + 3989 〈名〉 =〈名〉 推し M> 推している人やもの。 E> < {refcas}.n。 * refcil + 2333 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e/ に) 共感する, 同情する M> /e/ の気持ちを想像して自分のことのように思う。 U> 想像する相手の気持ちがネガティブなものである場合は、特に {féref} を使う。そのため、{refcil} は相手の気持がポジティブなもののときに使われることが多い。例えば、友達が何かに成功して喜んでいるところを一緒に喜んであげるときなどである。 -〈類〉 {féref} * refet + 1064 〈名〉 =〈名〉 友達, 友人, 友, 仲良し M> 親しく付き合っていて互いに気の許せる人。 U> 「/S/ と /Z/ は友達」ということを表現したい場合は、{salat a} [/S/] {e refet i} [/Z/] もしくは {salat a} [/S/] {o} [/Z/] {e refet} とする。前者は /S/ に重点が置かれ、後者は /S/ と /Z/ の両方に重点が置かれる。 -〈類〉 {lef}*, {ráh} * reged + 3681 〈名〉 =〈名固〉 レグド N> ハイリア消失以前の設定における第 5 神で、大地と山の神。 -〈関〉 {lêsal}, {haròz}, {sây}, {xenât}, {sifel}, {xâl}, {peruz}, {reyîl}, {ginol}, {fenih}, {génoh} * rekdûl + 3139 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e’n/ と) 錯覚する, 誤認する, 幻覚する M> 真実とは異なる /e/ を感覚的に本当だと思ってしまう。 E> < [rek] (< {rekot}) + {dûl}。 U> {rev} に「真実ではないのに真実だと思う」という意味合いを加えたのが {doqof} だが、{rekot} に同様の意味合いを加えたのがこの {rekdûl} である。 -〈類〉 {doqof} * rekec + 3413 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が) 快適になる, 心地良くなる =: 快適な M> ? * rekic + 3413 〈名〉 =〈名〉 快適感, 心地良さ M> ? E> < {rekec}.n。 * rekot + 1235 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e’n/ を) 感じる, 感づく, 察知する, 分かる M> 感覚的に /e/ の内容などが知っている状態になる。 S> {rekotez li ces a zis adak e’n dodat a ces oyát.} → 彼は本当は悲しんでいるということを誰にも気づかせなかった。 -〈類〉 {kodek}* * rel + 1034 〈名〉 =〈名〉 どんなことでも, 何でも U> 任意の場所の代詞。 * reloc + 4143 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e’n/ を) 期待する, 待ち望む, 楽しみにする M> /e/ が起こるのを望みながら、/e/ が実際に起こるのはまだかと思いつつ時間を過ごす。 -〈類〉 {fîq}* * reláf + 1793 〈名〉 =〈名〉 曲, 楽曲, 音楽 M> ? E> < {relíf}.n。 U> 楽器の演奏だけのものは特に {rifiv} で指され、歌唱が入るものは特に {yepil} で指される。 U> 作品としての楽曲に加えて、一時的な音楽表現も指す。 H~ 4577: もともとの訳語には「曲」と「楽曲」しかなかったので、音楽作品を表すような印象があった。そのため、例えばストリートミュージシャンが演奏をしているところに通りがかるときに聞こえる音楽は、1 つの「音楽作品」として成立しているわけではないので、{relaf} ではないように思えた。しかし、この単語の下位語として位置づけられる {yepal} は、{yepil} の名辞化ということもあって、作品とは限らないその場で歌われている歌も指せるはずである。そこで、それに合わせて {relaf} も語義を作品に制限しないことにした。 -〈下〉 {yepil}, {rifiv} * relíf + 4577 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e/ を /zi/ を) 演奏する, 奏でる, 奏する M> ? U> {rifev} と {yepel} 両方の総称として位置づけられる。 U> 楽曲が {e} 句に置かれ、楽器が {zi} 句に置かれる。 -〈下〉 {rifev}, {yepel} * ren + 1467 〈動〉 =〈形〉 (/†/) さん, ちゃん, 君 M> ? U> 親しみを込めて呼ぶときに用いる。相手の性別にはよらない。{ren} と違って丁寧になるというわけではないが、何もつけないよりは語調を緩和することができる。 H~ 2033: {sen} の履歴を参照。 -〈類〉 {sen}, {yen} * rescal + 2235 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e/ を) 鑑賞する, 味わう M> 文芸作品や芸術作品である /e/ の良さを楽しみながら感じ取る。 U> 単に {lîd/os/ e lacat} や {lic/os/ e seklac} などと言うより、{rescal} を使った方が良さを噛みしめる感じが大きい。 * reslin + 4589 〈名〉 =〈名〉 レスリング M> ? E> < 「wrestling」 /ɹes.lɪŋ/。 * res~ + 2507 〈名〉 =〈名固〉 [r] * retat + 2325 〈名〉 =〈名〉 菓子, お菓子 M> まとまった食事とは別に、味を楽しんだり空腹を紛らわせたりするために食べる食べ物。 U> 菓子類の全般を指す意味の広い単語。飴やケーキのような甘いものだけを指すわけではなく、煎餅やポテトチップスなども指す。 * retbig + 4486 〈名〉 =〈名〉 アイスクリーム, ソフトクリーム, シャーベット, アイスキャンディー, アイス =: アイスキャンディ M> 牛乳や果汁を凍らせて固形状にして作る菓子。 E> < [ret] (< {retat}) + [big] (< {bigit})。 * retes + 1501 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e’n/ を) 気にする =: 気になる M> /e/ についていろいろと知りたくなる。 U> {ref/os/ sokis} よりも {retes/os/} の方が知りたいという思いは弱い。{retes} は知る機会があれば知っておきたいという程度。 U> {páz} などとは違い、心配などの感情の意味合いはない。 S> {retesat a tel e’n vomac lesos e pil te sot a refet lanes a ca feranes.} → フランスに行った友達が今何をしているのか気になる。 * rev + 1069 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e’n/ と) 思う, 考える M> ? U> {rev} に対して、考えている対象が明確であるというニュアンスを加えたのが {lesed} で、意見を確定させたというニュアンスを加えたのが {kèv}。この両方のニュアンスを加えたのが {lides}。すなわち、{rev} に対して {lesed} があるのと平行して、{kèv} に対して {lides} がある。詳細は H4002 の造語放送も参照。 -〈類〉 {lesed} * revez + 1305 〈名〉 =〈名〉 感情, 気持ち M> ? -〈類〉 {rîf}* * reyîl + 3681 〈名〉 =〈名固〉 レイール N> ハイリア消失以前の設定における第 9 神で、植物の神。 -〈関〉 {lêsal}, {haròz}, {sây}, {xenât}, {reged}, {sifel}, {xâl}, {peruz}, {ginol}, {fenih}, {génoh} * rez + 1067 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が) 笑う M> ? U> 声を出さずに顔の表情だけで笑うのが {hâr} で、声も出すのが {rez}。この {rez} の笑いの程度をさらに高くしたのが {balhat}。 -〈類〉 {hâr}, {balhat} * ri + 1036 〈助般〉 =〈接動〉 もし~, もしも~ U> {ri etut} で「~さえすれば」の意味になる。 * ric + 1035 〈動〉 =〈形〉 (/†/) 6 * ricam + 1134 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が) 泳ぐ M> 体を動かすことで水中や水面を進む。 * riclat + 2286 〈名〉 =〈名〉 詩, ポエム M> ? U> 韻文だけに限らず、散文の形式をした詩も含める。歌詞もそれを 1 つの文学的な作品だと見なせば {riclat} と言える。 * ricnas + 2148 〈名〉 =〈名〉 季節 M> 1 年を気象の変化に応じていくつかに区切ったもののうちの 1 つ。 * rifep + 3241 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e/ と /ca/ に) キスする, 口付けする, 接吻する M> ? U> 口同士を合わせていなくても、口を相手の体のどこかに付けていれば {rifep} と言える。口を付けた箇所は {ca} 句で表される。 * rifev + 2195 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e/ を /zi/ を) 演奏する, 奏でる, 奏する, 弾く M> ? U> 楽曲が {e} 句に置かれ、楽器が {zi} 句に置かれる。 H~ 4577: 格組を {relíf} に合わせて変更した。 S> {vomac rifevos a tel zi gitâs teku lôk ile latvác atiset, zite salet a’l e coskosaxharòz.} → 私は中学生の頃から 10 年間ギターを弾いています。 -〈上〉 {relíf} * rifevcis + 4024 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e/ の) 伴奏する M> /e/ の旋律を引き立てるために補助的な旋律の演奏をする。 E> < {rifev} + [cis] (< {cistet})。 U> {e} 句には楽器を入れる。 -〈類〉 {rifevfet} * rifevfet + 4024 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e/ の) 伴奏する M> /e/ が歌う歌を引き立てるために補助的な旋律の演奏をする。 E> < {rifev} + [fet] (< {fetlis})。 -〈類〉 {rifevcis} * riffev + 3835 〈名〉 =〈名〉 ビニールプール M> 空気を入れて膨らませることで、即席で水を入れて中で泳げるようになるもの。 E> < [rif] (< {rifhal}) + {fev}。 -〈類〉 {keqric} * rifhal + 3835 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が) 泳ぐ, 浴びる, 遊泳する, 水遊びする M> 水に入ったり水面に浮いたり少し泳いだりなどする。 U> 海水浴に行ったときに本格的に泳ぐ以外に海ですることというイメージ。 * rifiv + 4577 〈名〉 =〈名〉 曲, 楽曲, 音楽 M> ? E> < {rifev}.n。 -〈上〉 {reláf} * riftis + 3611 〈名〉 =〈名〉 泡, 水泡, 泡沫, あぶく, バブル M> 液体中に含まれている空気などの気体が球体状に現れているもの。 -〈類〉 {levìm} * rihal + 1149 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が) 浮かぶ, 浮く =: 浮かべる M> 液体の表面にとどまる。 U> とどまっている場所が液体の表面ならば {rihaf}、液体の内部や空中であれば {hasef}。 U> 「浮かび上がる」の意味はない。したがって、経過相に「上に上がる」などといった移動のニュアンスは含まれない。 -〈類〉 {hasef} -〈対〉 {demes} * rihic + 1427 〈名〉 =〈名〉 虹 M> 雨上がりなどに空に現れるカラフルな円弧状のもの。 N> シャレイア語においては、虹の構成色は {zef}, {levec}, {nev}, {ném}, {kesil}, {bag}, {menit} の 7 色である。 * rikel + 2766 〈名〉 =〈名〉 ボトル, 瓶 M> 主に液体を入れて持ち運んだり保管するための縦に細長い容器。 U> 材質は問わないので、ペットボトルもガラス瓶も指す。水筒なども指す。 -〈類〉 {likok}* * rilec + 4496 〈名〉 =〈名〉 クラゲ =: 水母, 海月, 水月, 蚱 M> ? * rimin + 1350 〈動対〉 =〈動〉 (/a/ が /e/ を /zi/ で) 濡らす =〈形〉 (/†/) 濡れた =: 濡れる M> そこから比較的簡単に液体の /zi/ が得られる程度に /e/ に /zi/ を含ませる。 U> 含んでいる液体の量が少ない順に {mascal}, {rimin}, {rivdel} である。{mascal} は、絞ったりなどの少しの労力では含まれている液体が得られない程度を表す。一方で {rimin} は、絞ったりすれば液体が得られる程度を表す。液体を含んでいるものを形容するときは、基本的にこの 2 単語のいずれかを用いる。{rivdel} は、ひどく濡れていることを特に強調したい場合にのみ使う。気体を形容するときは {mascal} のみを使い、{rimin} や {rivdel} は用いない。 U> 「濡れる」は受動相当表現にする。 -〈類〉 {mascal}, {rivdel} -〈対〉 {tacek} * ris + 1034 〈名〉 =〈名〉 誰でも, どんな人でも U> 任意の人の代詞。 * risev + 1204 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が) 流れる =: 流す M> ? O> 名詞化した {risiv} とともに、語義を明確化する必要がある。これは {risxerat}「メロディー」の語源になっている。 * risis + 1068 〈名〉 =〈名〉 川, 河, 河川 M> 海や湖に向かって地表の窪みに水が流れている部分。 * risiv + 1204 〈名〉 =〈名〉 流れ M> ? E> < {risev}.n。 O> {risev} の項を参照。 * rislal + 2157 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が) 滑る, スリップする M> ? -〈類〉 {fôlil}* * risxerat + 1204 〈名〉 =〈名〉 旋律, メロディー M> ? E> < [ris] (< {risiv}) + {xerat}。 U> 語源からも分かるように水などに見立てられる。したがって、「メロディーが流れる」は日本語と同じく {risev/os/ a risxerat} と言う。 S> {risevaq li qilivtir a risxerat.} → ラジオからメロディーが流れている。 * ritas + 1797 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e/ を) 踊る, ダンスする, 舞う M> 音楽などの /e/ に合わせて体を動かす。 U> {e} 句には曲名や演目名などが入る。 * rites + 1982 〈名〉 =〈名〉 踊り, ダンス, 舞 M> 踊るために作られた一連の体の動きや楽曲。 E> < {ritas}.n。 * ritif + 1134 〈名〉 =〈名〉 魚 M> 水の中を泳いで生活する生物のうち比較的小さいもの。 * riv + 1207 〈名〉 =〈名〉 思い, 考え M> ? E> < {rev}.n。 -〈類〉 {lesid} * rivdel + 1979 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e/ を /zi/ で) びしょ濡れにする, ずぶ濡れにする, 濡らす =: びしょ濡れになる, びしょ濡れの, ずぶ濡れになる, ずぶ濡れの, 濡れる M> 多量の液体である /zi/ を /e/ にかけるなどしてひどく /e/ を濡れさせる。 -〈類〉 {rimin}* * rix + 1075 〈名〉 =〈名〉 水 =: お湯, 湯 M> ? U> 温度に関係なくこの単語が用いられる。{rix} 単体では熱いお湯のイメージも冷たい水のイメージももたない。したがって、「お湯」も普通は単に {rix} と言い、特に温度が高いことを言いたいときは {rix azâg} や {rix amozas} と表現する。 * riy + 1068 〈名〉 =〈名〉 海 M> ? U> 「海」として一般的な単語が {riy}。1 つの海洋全体を指すのが {varis}。 S> {liteqaf a zalak, fa rafat a tel e’n lanis a’l ca riy so ricam.} → 海に泳ぎに行きたいと思っているうちに夏が過ぎようとしている。 -〈類〉 {varis} * rocòk + 3345 〈名〉 =〈名〉 鳩 =: ハト M> ? S> {sâfat a tel e’n poqosos a’l vo naflat e rocòk avéf.} → 私は公園で鳩を眺めるのが好きだ。 * roket + 4475 〈名〉 =〈名〉 ルッコラ =: ルーコラ, ロケット M> ? E> < 「rocket」/rɒk.ɪt/。 * rosec + 3973 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e/ を /ca/ に) 浸す, 漬ける, 沈める M> /e/ を液体である /ca/ の中に完全に入った状態にする。 U> {demes} は対象の液体中での位置や移動に注目するが、{rosec} は液体の中に対象が完全に入っているかどうかに注目する。 -〈類〉 {demes} * rosoq + 1345 〈名〉 =〈名〉 (/izi/ の) 南西 M> ? * ráfec + 1542 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e/ を) 好きになる, 好む M> ? E> {sâf} などとは異なり、{ráfec} はフェティッシュ的な好みを表す。ただし、必ずしも性的な意味合いはない。 -〈類〉 {sâf}, {refcas}, {yis} * ráfic + 1542 〈名〉 =〈名〉 好み, 嗜好 M> ? E> < {ráfec}.n。 -〈類〉 {sêf} * ráh + 2307 〈名〉 =〈名〉 親友 M> 遠慮したり気を遣ったりすることなく親しく付き合える人。 -〈類〉 {lef}*, {refet} * rás + 1065 〈名〉 =〈名〉 (/ica/ の) 得, 利益 M> /ica/ にとって喜ばしいこと。 * rát + 1037 〈名〉 =〈名〉 話, 物語 M> どんなものごとが起こったかを描写した 1 つのまとまった内容。 U> フィクションかノンフィクションかどうかは問わない。 O> {rát} と {lacat} の違いは? S> {pa cazes a pas ca loc e rát acik?} → その話、誰から聞いたの? * rátris + 1659 〈名〉 =〈名〉 噂, 風評, 風説, 風聞 M> 世の中で広く言われている明確でない内容。 E> < {rát} + [ris] (< {risev})。 * ráttific + 1546 〈名〉 =〈名〉 おとぎ話 M> 子供に聞かせるための架空の物語。 E> < {rát} + {tific}。 * râfes + 1974 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e/ を) 救う, 助ける, 救出する M> つらかったり苦しかったりしている状況から /e/ を脱させる。 U> 語義の「つらい状況」は広くとって良い。例えば、海で溺れているところを助けるなどの命に関わっている場合も、悲しいことがあって落ち込んでいるときに慰めの言葉をかけて元気にさせてあげた場合も、どちらも {râfes} である。ただし、「つらい状況」に悩んでいたり困っている状況は入らないので、迷子の道案内をしたなどは {râfes} ではない。 * râs + 2368 〈動〉 =〈形〉 (/†/) 無邪気な, 子供っぽい, あどけない M> ? U> ネガティブなイメージはない。 -〈類〉 {tinoq} * réca + 2133 〈間〉 =〈間〉 おめでとう, おめでとうございます E> < {récas}。 * récas + 1760 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e’n/ を /ca/ を) 祝う, 祝福する M> 喜ばしいことである /e/ に対して、それを喜んでいることを /ca/ に向かって言葉などで表現する。 U> {e} 句には出来事が入るので、{récas/os/ e taqxáf} とは言えても {récas/os/ e ces} などとは言えない。これは {ca} 句を使って {rácas/os/ ca ces} とする。 * réd + 1092 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が) 泣く, 涙する, 涙を流す M> ? U> {réd} は目から涙を流すことを表し、その理由については言及しない。したがって、原因は悲しさでも嬉しさでも良い。一方、{doris} は原因が悲しみや苦しみであることまで含意する。さらに、泣く度合いも一般に {réd} より大きい。{dorkel} は悲しみが原因であることは同じだが、他人にさとられないように静かに泣くというニュアンスが強い。{batref} は涙を流すことより叫ぶ方が重視される。イメージとしては、子供が駄々をこねて叫んでいる感じである。 -〈類〉 {doris}, {dorkel}, {batref} * rédian + 3891 〈名〉 =〈名単〉 1 rad, 1 ラジアン =: rad, ラジアン M> ? E> < 「radian」 /reɪ.di.ən/。 * rém + 1455 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e/ を) 想う, 思う M> /e/ の今の様子をあれこれと想像する。 U> {pafis} とは違う。 * rétik + 1797 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が) ドキドキする, キュンキュンする M> 期待などで心臓の鼓動が速まっている状態になる。 S> {rétikad ovip a tel li kin qifit câsas a’l te tacál e zis nisaqat e a’l.} → 明日憧れの人に会えるのですでにドキドキしている。 -〈類〉 {dalet}* * rêf + 1043 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e/ を) 感じる M> /e/ という気持ちをもたせる。 U> 感情を表す動詞を用いずに、{rêf} と感情を表す名詞を用いることで、その感情を感じているということを強調することができる。 * rêfel + 2976 〈動〉 =〈形〉 (/†/) 思いやりのある, 情け深い, 情の深い, 慈悲深い, 優しい M> ? -〈類〉 {safey}* * rêy + 1035 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e/ に) 恋する, 惚れる, 好きになる M> /e/ と一緒にいたいと感じ、一緒にいないときは /e/ のことを考えてしまうようになる。 S> {pa niseliz a red i tel li kin rêyas a’l e zis ovop?} → また誰かに恋すれば私は変われるのかな? -〈類〉 {xarêy} * rìfes + 4402 〈動〉 =〈動〉 (/a/ に) 漣が立つ, 波が立つ, 揺れる M> ? U> 詳細な語義は、名辞化した {rìfis} やその類義語の {qaclet} を参照せよ。 * rìfis + 4402 〈名〉 =〈名〉 漣, 細波, 波紋, 揺れ =: 小波 M> ? E> < {rìles}.n。 -〈類〉 {qaclet}* * rìfisxolus + 4402 〈名〉 =〈名〉 波紋 M> 水面のある点に刺激を与えたときに生じるような、円形状に広がる漣。 E> < {rìfis} + {xolus}。 * rìk + 3236 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e/ に /ca/ を) 注ぐ, 入れる M> 容器などの /e/ の内部に液体である /ca/ を入れる。 H~ 3236: 格組が {lokud} とは逆になっていて一貫性がないが、これは形容詞としての用法を考えたときにこちらの方が便利だと感じたためである。容器を {e} 句にとることにすると、形容詞として容器を修飾して「(水などが) 入っている」の意味で使える。しかし、液体を {e} 句にとることにすると、液体を修飾して「(コップなどに) 入っている」の意味になるが、この意味の形容詞を使いたい場面はあまりないように思える。なお、この格組は {votiq} とは一致している。 * rìm + 2443 〈名〉 =〈名〉 液体, リキッド M> ? -〈関〉 {kakiz}, {hâv} * ríc + 1785 〈述〉 =〈述〉 どのくらいでも, どれくらいでも, どれほどでも, どの程度でも M> ? U> 厳密には {iti rel} と同義ではない。{iti rel} は「任意のことの程度」を意味し、程度を比較する対象が任意であることを表す。一方で {ríc} は「任意の程度」を意味し、程度が任意であることを表す。細かいことを考えなくても、「どの程度でも」の意味なら {ríc} を用いれば良い。 S> {kodis okôk e zel rafat e a zis, ri dulesis e’n revas a ces te lòt atuf eríc e’n dukodis opadit e cal.} → 願い事は必ず叶う、それが叶わないかもしれないと一瞬でも思わなければ。 * ríles + 2125 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e/ を) 揺らす, 揺する, ゆらゆらさせる =: 揺れる, ゆらゆらする M> ゆっくりと一定の方向に周期的に /e/ を動かす。 U> {ríles} と {lilted} では揺れの激しさが異なる。{ríles} は、風で木の葉が揺れていたり海で海藻が揺れているイメージで、日本語の「ゆらゆら」という擬態語がちょうど合う。{lilted} は、もう少し揺れ方が激しく、例えば眠っている人の肩を揺さぶって起こすなどの場合は {lilted} を使う。また、{biltik} は、揺れ幅が小さく小刻みであるという意味が加わり、寒くて体が震えていたり強風で窓が揺れていたりする場合を表す。「ガタガタ」や「ブルブル」というイメージ。 O> 「揺れる」の方を自動詞にしてはダメなのか? -〈類〉 {lilted}, {biltik} * rîd + 1034 〈名〉 =〈名〉 どこでも, どんな場所でも U> 任意の場所の代詞。 * rîf + 1230 〈名〉 =〈名〉 気持ち, 感情 M> ? E> < {rêf}.n。 U> {rîf} も {revez} も感情のことを指すが、{revez} の方が「怒り」や「絶望」や「愛」などの強くて原始的な感情を指す。{rîf} はどちらかというと具体的なイメージ。 -〈類〉 {revez} * rîy + 1064 〈名〉 =〈名〉 恋 M> ある人と一緒にいたいという思い。 E> < {rêy}.n。 * s’ + 1034 〈縮〉 =〈縮〉 {salot a cit}, {salot a cal}, {salat a cit}, {salat a cal} U> {s’e} の形でのみ現れる。また、{e} 句以外の助詞句とともに用いられることはない。したがって、{s’} を含む節全体は {s’e}[ /S/] という形のみとなる。これに副詞が加わることもあるが、その副詞は {s’e}[ /S/] の後に置かれ、{s’} と {e} の間に置かれることはない。また、さらに接続詞節が加わることもある。 * sa + 3692 〈助般〉 =〈助述〉 ~の点で, ~するのが O> この助接辞の導入が提案された H3323 の日記では、常に {kin} 節を伴って {isa’n} の形で使われると考えられる。{sa} を接続詞として使うことにして {kin} を不要にすることもできるが、どうするか? * sac + 3793 〈名〉 =〈名〉 袋 M> 何かを中に入れて使う、布などの柔らかめの素材で作られていて、中に入れたものを包むような形状になっているもの。 U> 鞄やポーチの上位語に位置づけられる。 -〈類〉 {kèl}* * sacav + 1071 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e’n/ に) 間に合う M> それまでに /e/ を行うと決められた時間ちょうどかそれより前に /e/ を行う。 -〈対〉 {melos} * saccitfis + 3793 〈名〉 =〈名〉 ビニール袋 =: ビニル袋 M> ビニール製の袋。 E> < {sac} + {citfis}。 * sacvet + 1658 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e’n/ を) うまくやる, こなす M> 失敗せずに /e/ を行う。 -〈類〉 {xasak}* * safaz + 3938 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e’n/ と /ca/ に) 助言する, アドバイスする M> /ca/ の助けとなるような /e/ という意見を /ca/ に伝える。 U> {cakés} や {lidòc} は相手がすべき具体的な行為を伝えている場合に使われるのに対し、{safaz} は単にヒントを与えているだけの場面でも使われる。 * safey + 1073 〈動四〉 =〈形〉 (/†/, /ica/ に) 優しい, 親切な =〈副〉 (/ica/ に) 親切にも =〈動〉 (/a/ が /e’n/ を /ca/ に) 親切にもする M> ? U> {safey} は、相手のことを考えていろいろな行動をしてくれるという点で優しいことを表す。一方で {rêfel} は、相手の気持ちに共感して寄り添えるという点で優しいことを表す。{safey} は行動が主眼であり、{rêfel} は共感が主眼である。 -〈類〉 {rêfel} -〈対〉 {doqsafey} * safez + 3938 〈名〉 =〈名〉 助言, アドバイス M> 助言した内容。 E> < {safaz}.n。 * safiy + 1284 〈名〉 =〈名〉 優しさ, 親切心 M> ? E> < {safey}.n。 * safkes + 2889 〈動〉 =〈形〉 (/†/) 衛生的な, 清潔な, 綺麗な M> 菌などの汚れがなく、健康を害さずに使えるような。 -〈類〉 {yél}*, {yemas}, {salyas} -〈対〉 {doqsafkes} * sahít + 4535 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e/ を /zi/ を) 改善する, 改良する M> /e/ の悪い点である /zi/ をなくしたり、良くすべき点である /zi/ を良くしたりする。 U> {sahít} は 1 点の改善を指すが、{hirkes} は機能などの改善や追加がいくつか行われて全体として良さの段階が上がったことを指す。 -〈類〉 {hirkes} * sakil + 1150 〈名〉 =〈名〉 リンゴ =: りんご, 林檎 M> ? * sal + 1034 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e/ で) ある =: である M> ? U> 常に自動詞継続相で用いられ、それ以外の形では意味を成さない。すなわち、{salot}, {salat}, {salet}, {salit} 以外の形では現れない。 U> {e} 句には形容詞が置かれることがある。 -〈対〉 {doq} * salaf + 1246 〈動〉 =〈形〉 (/†’n/) 良い, 善い, 正しい M> 道徳もしくは倫理に合致している。 -〈類〉 {sas}* -〈対〉 {bûniq} * salhis + 1507 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e’n/ を) 極める, 習得する, 体得する, マスターする M> /e/ についてどんなことでも知っていたり行ったりできるようになる。 * salic + 3227 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /ca/ に) 挨拶する M> /ca/ に敵意や嫌悪感がないことを伝えるために慣習として行われる動作をする。 U> 言葉を交わす場合には特に {sitay} が使われ、お辞儀をする場合には {felyem} が使われる。ともに {salic} の下位語に位置づけられる。 -〈下〉 {sitay}, {felyem} * salsok + 1070 〈動〉 =〈形〉 (/†/, /ica’n/ に) 役立つ, 役に立つ M> /ica/ をするのが楽になるような効果がある。 -〈対〉 {qodel} * salte + 3308 〈間〉 =〈間〉 (/ca/ に) ようこそ, いらっしゃい, いらっしゃいませ, ウェルカム E> < {saltef}。 U> 誰かを歓迎するときに使われる。店員が客を迎えるときの「いらっしゃいませ」も {salte} と言う。 * saltef + 3308 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e/ を /ca/ に) 歓迎する M> /e/ が /ca/ に来たことを喜ぶ。 O> {ca} 句には何が置かれるのか? 場所なのかグループなのか。 -〈対〉 {qeldem} * salyas + 2129 〈動〉 =〈形〉 (/†/) 綺麗な, 清潔な M> ? -〈類〉 {yél}*, {yemas}, {safkes} -〈対〉 {jùtog} * salzeg + 1256 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e’n/ を) 望む, 願う, 切望する, 渇望する, 懇願する M> そうでない状態が耐え切れないほどのことである /e/ を望む。 U> この単語が使われるのは {e} 句に置かれた {kin} 節以下を強調したい場合がほとんどなので、助動詞的に用いられることは少ない。 -〈類〉 {raf}*, {solxes}, {fertis}, {lonaq} -〈類〉 {zeckod}* * sal~ + 2507 〈名〉 =〈名固〉 [s] * sanil + 1248 〈特〉 =〈特〉 むしろ M> ? U> 「/S/ ではなくむしろ /Z/」は [du/S/] {o} [/Z/] {esanil} で表現する。 * saq + 1037 〈名〉 =〈名〉 今日, 本日 M> 現在が含まれる 1 日。 U> 本来の語義は上記の通りだが、日常では「(送り手が) 前に起きてから次に寝るまでの期間」の意味で使われることも多い。ただし、シャレイア語の文脈では現実時刻で朝 6 時に日付が変わる 30 時間制が採用されているため、混乱を招くことは少ない。 * sarac + 1300 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が) 幸運に思う, ラッキーと思う, 幸せになる =: 幸運な, 運の良い, ラッキーな, 幸せな M> ? U> 感情動詞であるので、単純に珍しいことを引き当てただけではなく、それによって嬉しいというところまで含意する。感情の意味合いを含まない単語としては {tecaf} がある。 -〈類〉 {tecaf} * saret + 1842 〈動〉 =〈形〉 (/†/) おいしい, うまい, 美味の M> ? U> {saret} は「おいしい」という意味の基本的な単語で、味が良いことを表すのであればどんな場合でも使われる。{yeram} は食べると {yah} 的な幸福感を得られる場合に使われる。甘いものなどに対して使われることが多い。 O> {saret} は実際の味が良いことを表すが、匂いが良かったり見た目が良かったりして食べたいと思わせるような「食欲をそそる」に相当する単語を別に作るべきか? -〈類〉 {yeram} -〈対〉 {doqsaret} * sas + 1067 〈動三〉 =〈形〉 (/†/) 良い =〈副〉 良く M> ? U> さらに「道徳的もしくは倫理的な観点からの良し悪しの判断である」というニュアンスが加わったものが {salaf} である。 O> 副詞としてはどのようなときに使うのかが明確でない。例えば「良く振る舞う」などと言えるか? 言えるとすれば、この「良く」は動作の様子を説明していることになるので、副詞との意味関係としては III 型にしかなり得ない。とりあえず、III 型に分類しておく。「よく眠れた」の「よく」はどうか? H~ 3536: 語義に「そうあるべき様子の」とあったが、それはむしろ「正常」の説明であるように思えたので、一旦語義の記述を削除した。 -〈類〉 {salaf} -〈対〉 {bûd} * satix + 1383 〈動〉 =〈形〉 (/†/) 特別な, 特殊な M> ? -〈類〉 {kacet} -〈対〉 {cilom} * satlos + 2260 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が) 気分転換する M> ? -〈類〉 {kefôr}* * sav + 1071 〈動〉 =〈動〉 (/e’n/ を) した方が良くなる =: した方が良い, する方が良い, するのが良い, すべき M> ? U> 「~すべき」や「~した方が良い」は {sav/o/t e kin} [~] で表される。 P> {pa savat e pil} … どうしよう。困ったときなどに言う。直訳すれば「何をすべきだということになっているのだろうか」である。 * savac + 1304 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e’n/ を /ca/ に) 許す, 認める, 許可する, 認可する M> /ca/ が /e/ を行っても良いと判断する。 -〈対〉 {befol} -〈対〉 {velít} * savfèdex + 3936 〈動〉 =〈形〉 (/†/) 注目すべき, 着目すべき M> 注目するべきな。 E> < {sav} + {fèdex}。 * saxaf + 1037 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e/ を) 教育する, 育てる, しつける M> /e/ がより望ましい人間になるように、知識や技能を伝える。 -〈類〉 {sác}* * sayec + 1141 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e/ を) 飾る, 装飾する M> /e/ がより良く見えるように、ものを添えたり手を加えたりする。 * sayic + 1141 〈名〉 =〈名〉 飾り M> ものを飾るときに添えるもの。 E> < {sayec}.n。 * sazdik + 4381 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e’n/ を) 強化する, 強める M> /e/ によって得られる結果をより良くするために、/e/ の質を高めたり規模を大きくしたりする。 * se + 2442 〈助般〉 =〈接動〉 ~で, ~の状態で U> 接続詞ではあるが、後ろに節が置かれることは少なく、節の代わりとなる形容詞や名詞が置かれることが多い。 U> 被修飾節が表す動作の途中もしくは完了後の状態を表す。例えば日本語の「赤く光る」は、光っている途中における光っているものの色が赤であることを表すので、{xíl/os/ se azaf} と表現される。また「壁を赤く塗る」は、塗り終わった後の壁の色が赤になるのことを表すので、これも {se} によって {temed/os/ se azaf} と表現される。 -〈類〉 {fa} * secel + 1483 〈名〉 =〈名〉 制服, 学生服 M> 制服もしくは体操服。 * sechal + 1574 〈名〉 =〈名〉 セーラー服 M> ? E> < [sec] (< {secel}) + [hal] (< {halfet})。 U> 海軍の軍服としてではなく、日本において学生用の学生服として利用されているセーラー服を指す。 U> セーラー服のトップスとボトムスの両方をまとめて指す。つまり、{solak} というより {vetsolak} に位置づけられる。 * secsohiz + 1483 〈名〉 =〈名〉 制服, 学生服 M> ? E> < [sec] (< {secel}) + {sohiz}。 U> 学生が学校などで着るように定められているもののみを指し、企業などの団体が構成員に対して着るように義務づけているものは指さない。 * seczédic + 1483 〈名〉 =〈名〉 体操服, 体操着, 体育着 M> 学校が体育の授業などで学生に着るように指定している服。 E> < [sec] (< {secel}) + {zédic}。 U> 意味は語義にあるように狭く、トレーニングウェアやスポーツユニフォームなどを指すことはない。 U> シャツとズボンの両方を指す。 * sefel + 1361 〈名〉 =〈名〉 手前 M> 内部で入り口から近いところ。 H~ 1982: {kudoq} の更新履歴を参照。何の手前なのかを {ie} 句ではなく {i} 句とした。 -〈対〉 {kudoq} * sefê + 1320 〈間〉 =〈間〉 ねえ, ねえねえ U> {sê} が長くなったものである。相手への呼びかけをより長く行いたい場合に、{sê} を続けて 2 回言う代わりに {sefê} が使われる。 U> {sê} と比べて語形が長くなっているだけで、丁寧度は {sê} と変わらない。 -〈類〉 {sê} * sefîl + 3443 〈動〉 =〈形〉 薄い, 薄味の, 味が薄い, あっさりした M> 感じられる味の刺激が少ない。 -〈対〉 {zaved} * sekat + 2443 〈名〉 =〈名〉 画像, 図, 静止画, ピクチャー =: ピクチャ M> ? U> 意味は広く、写真, 絵, イラスト, スクリーンショットなどは全て {sekat} で表される。 * seklac + 2227 〈名〉 =〈名〉 映画, ドラマ, アニメーション, アニメ M> 何らかの物語を映像の形で表現したもの。 E> < [sek] (< {sekqet}) + [lac] (< {lacat})。 U> テレビなどで放送されるドラマも映画館で上映される映画なども全てまとめて {seklac} と言う。また、実写か絵かの区別もない。 U> ストーリーに沿って作られた映像全般を指すが、特に、日本でサブカルチャーの 1 つとなっているいわゆる「アニメ」については {lasav} が用いられることが多い。 -〈上〉 {sekqet}* -〈下〉 {lasav} * seklaclínet + 4336 〈名〉 =〈名〉 ドラマ M> 演劇の様子を映像にしたもの。 E> < {seklac} + {línet}。 * sekqet + 1976 〈名〉 =〈名〉 動画, 映像, ムービー M> いくつかの画像がしばしば音とともに連続的に現れることでものが動いているように見えるもの。 E> < [sek] (< {sekat}) + [qet] (< {qetan})。 U> 特に実際の風景などを撮影したものは {ketqet} と言い、絵やイラストを動かすものは {qinqet} と言う。 U> 特に何らかのストーリーがある映像作品については {seklac} が使われる。この単語は実写なのかイラストなのかを区別しない。 H~ 2443: もともとは {qinat} との合成だったため、人間が描いた絵が動くものしか指さないような印象を受けた。もう少し広く、何らかの画像が連続して表示されることで動いて見えるようなもの全てを指したかったので、合成する単語を変更した。 -〈下〉 {ketqet}, {qinqet} -〈下〉 {seklac} * sekîs + 3800 〈名〉 =〈名〉 スキー M> ? E> < 「ski」 /skiː/。 * sekòv + 3849 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e’n/ と /ca/ を) 評価する, 評定する, 見定める M> /ca/ の良し悪しや価値について /e/ だと判断する。 U> 日本語の「評価する」は「高く評価する」の意味で用いられることがあるが、{sekòv} にその用法はない。 * sekùv + 3849 〈名〉 =〈名〉 (/ica/ の) 評価, 評定 M> /ica/ を評価した内容。 E> < {sekòv}.n。 * sela + 1393 〈助般〉 =〈接動〉 ~するように, ~の通りに O> 用法には議論の余地がある。常に非修飾節全体を指す {l} とともに用いられると考えられているが、それは適切か。 S> {ditat vicakis a’c sela rafat lis.} → あなたが好きなように行動してください。 S> {xasakes a ces e cal sela catikes a tel e’n lis.} → 彼は私が予想していた通りにそれを成功させた。 * selbut + 1574 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e’n/ を /ca/ を) 叱る, 怒る, 叱責する, 叱咤する M> /ca/ が悪いことである /e/ をしたので、今後しないように /ca/ に強く言う。 * seleris + 4475 〈名〉 =〈名〉 セロリ, オランダミツバ M> ? E> < 「celery」 /sel.ə.ri/。 * selic + 2477 〈名〉 =〈名〉 レタス, サンチュ, 萵苣 M> ? U> レタスには様々な種類があり、葉が球状にまとまる結球性のものや、サラダ菜やリーフレタスのように結球しないものがあるが、全て {selic} で表される。 * selix + 1564 〈名〉 =〈名〉 運, 運勢, 吉凶 M> ? H~ 3998: {tecaf} の名辞化アプラウトとして造語されていたが、{tecaf} が「幸運な」の意味であるのに対し、{tecef} は良いか悪いかのニュアンスのない単なる「運」という意味なのが奇妙に感じたため、{tecaf} とは関係ない綴りに変更した。 * selot + 4640 〈名〉 =〈名〉 パチンコ, パチスロ, スロット, スロットマシン M> 釘が打たれた盤に弾き出した球が特定の場所に入れることで球を増やしたり、ランダムに決まる絵柄を揃えて景品などと交換できたりする、賭博遊戯のための機械。 E> < 「slot」 /slɒt/。 * selàt + 3954 〈名〉 =〈名〉 ダイヤル, ノブ, スライダー =: ダイアル M> ほぼ連続的な動きによって何らかの状態を切り替える装置。 U> 形状は問わない。円形のものも直線状のものも指す。 -〈類〉 {likìl}* * semis + 1350 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が) 黙る, 沈黙する M> 声を発していたのをやめる。 * semòk + 4558 〈名〉 =〈名〉 タバコ =: たばこ, 煙草 M> ? E> < 「smoke」/sməʊk/。 * semòkrix + 4558 〈名〉 =〈名〉 水タバコ, シーシャ =: 水たばこ, 水煙草 M> ? E> < {semòk} + {rix}。 * semùk + 4558 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e/ を) 吸う M> ? E> < {semòk}.v。 U> {e} 句にはタバコの種類や銘柄が置かれる。単に「タバコを吸う」とだけ表現する場合は、{e} 句が明示されずに使われる。 * sen + 1348 〈動〉 =〈形〉 (/†/) さん, 様 M> ? U> 特に固有名詞の後に付いて敬称を表す。初対面の人やそれほど交友が深くない人を人名で指すときに用いられる。 U> 固有名詞以外にも付くことがある。例えば、通りがかった人を呼び止めたいときに、日本語で「そこのあなた」と言うのと同じように {yo loc asen} が使われる。 U> 形容詞として使われるため動詞型不定辞に分類されるが、動詞用法や副詞用法への派生のしようがないという点で特殊である。また、修飾する名詞を限定する機能がないという点でも特殊である。 H~ 2033: [ren] は少し語調が柔らかすぎるので [sen] に変更した。代わりに親しみを込めるときに用いる語を [ren] にした。 -〈類〉 {ren}, {yen} * senet + 2133 〈名〉 =〈名単〉 セント E> < 「cent」。 U> ドルやユーロなどの補助通貨の単位を表す。基本通貨が何であろうとも、「セント」が使われている通貨に対しては {senet} が用いられる。 * senir + 3317 〈動〉 =〈形〉 (/†/) 健康な, 健やかな M> ? U> 人や動物が被修飾語となる。 -〈対〉 {doqsenir} * sepén + 3485 〈名〉 =〈名固〉 スペイン E> < 「Spain」 /speɪn/。 * serik + 1259 〈名〉 =〈名〉 窓 M> 外の光を取り入れたり風を通すために、建物の一部に開けられた穴。 U> 指すのは穴の方であり、穴にはめてある窓ガラスの方ではない。そちらは {tédser} で表される。 U> 「窓を開ける」は普通 {fôv/os/ ca serik} と表現され、{fôv/os/ e tédser} とするのは稀である。 * serin + 1350 〈名〉 =〈名〉 湖 M> ? -〈類〉 {leret}* * serêm + 2624 〈名〉 =〈名〉 温泉 M> 地中から湧き出ているお湯を入浴用に貯めた場所。 * sesfim + 2572 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e/ を) 緩める, 弛める, たるませる, たゆませる M> ? U> {e} 句のものにかかっている張力を弱めることを表す。ピンと張っている状態のままでも、張力が弱まっていれば {sesfim} で表現される。 -〈対〉 {lictid} * setac + 1280 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e’n/ を) ? M> ? U> {e} 句に現在時制無相の動詞をとり {setac} 自身は継続相になることで、経過相と同じ意味が出る。普通に継続相の動詞が使われた場合より、動作の途中であることが強調される。なお、{setac} は経過相ではなく継続相になる点に注意せよ。 * setlec + 2389 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e/ を /ca/ を) 掃く, 払う M> /ca/ の表面を何らかの道具でなでるようにして、そこにある余分なものである /e/ を取り除く。 U> {sélep} と {vetfoq} のような区別はない。その場から取り除かれるものに重点を置かない場合は、単に {e} 句が省略される。 * setok + 4024 〈名〉 =〈名〉 株, 株式 M> ? E> <「stock」 /stɒk/。 * setrev + 4628 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e/ を) 宥める, 鎮める, 落ち着かせる =: なだめる M> 怒りや悲しみなどの激しい感情をもった /e/ の感情を穏やかにして落ち着かせる。 O> {rashir} との違いについては要考察。 -〈類〉 {rashir} * sevlat + 2528 〈名〉 =〈名〉 ベスト, チョッキ, ジレ, ウェストコート M> ? -〈類〉 {cénit}*, {solnísid} * seyar + 1135 〈動〉 =〈形〉 (/†/) 愛想の良い, 好感をもてる M> 人と接するときに、相手に自然と好感をもたせるような。 -〈対〉 {qobit} * sez + 1035 〈動〉 =〈形〉 (/†/) 7 * sibut + 2375 〈動四〉 =〈副〉 下手に, 粗末に =〈形〉 (/†/) 下手な, 稚拙な, 粗末な M> ? -〈類〉 {belom}* -〈対〉 {yesac} * sicil + 2488 〈名〉 =〈名〉 糸 M> 布などを縫ったり織って布地を作ったりするための柔軟で細長いもののうち、比較的細いもの。 U> 日本語で糸や紐に相当するもののうち、布を縫うときや織物や編み物を作るときに用いるものが {sicil} と {nísid} で、それ以外の縛ったり束ねたりするためのものが {locèc} と {talcob} である。{sicil} と {nísid} および {locèc} と {talcob} はそれぞれ太さで使い分けられ、{sicil} と {locéc} がそれぞれのグループの中で細い方である。{sicil} はミシン糸のようなものを指し、手術で用いる縫合糸もこれで表される。{nísid} はそれより太いもので、毛糸が代表例である。これらとは別に、{locèc} は靴紐程度の細い紐を指す。{talcob} はそれより太く丈夫なものを指す。なお、これら 4 つの単語はどれも素材では使い分けられない。 U> 釣り糸や凧糸は、日本語では「糸」と呼ばれるが、布の縫合や織物の作成には使われないので、シャレイア語では {locèc} で表される。縄跳び用の縄も、日本語では「縄」だが、それほど太くないので {talcob} ではなく {locèc} が使われる。 -〈類〉 {nísid}, {locèc}, {talcob} * sicol + 2886 〈名〉 =〈名〉 麺, ヌードル M> 材料となるものを細長く加工した食品。 U> 基本的には小麦粉などに水などを加えたものを細長くして作ったものを指すが、海藻麺や葛切りなども指す。 * sicolcolfom + 3660 〈名〉 =〈名〉 うどん =: 饂飩 M> ? E> < {sicol} + {colfom}。 * sicolfem + 4091 〈名〉 =〈名〉 春雨 M> ? E> < {sicol} + [fem] (< {femat})。 * sicoljôm + 3660 〈名〉 =〈名〉 蕎麦 =: ソバ M> ? E> < {sicol} + {jôm}。 U> 穀物のソバではなく、麺料理としての蕎麦を指す。 * sicoller + 3003 〈名〉 =〈名〉 ラーメン M> ? E> < {sicol} + [ler] (< {leric})。 * sicollerfev + 3003 〈名〉 =〈名〉 カップラーメン, 即席ラーメン, カップ麺, 即席麺 M> お湯を注いで用意された具材を入れるだけでラーメンとして食べられる状態になる食材。 E> < {sicoller} + {fev}。 U> カップに入っていないものも指すことがあるが、基本的にはカップに入っているものを指す。ただし、麺単体を指すことはなく、スープの素や具材などを合わせて {sicollerfev} と呼ばれる。 * sicolted + 3950 〈名〉 =〈名〉 スパゲッティ, パスタ =: スパゲッティー, スパゲティ, スパゲティー M> ? E> < {sicol} + [ted] (< {tedec})。 U> 太さによる言い分けはない。 H~ 3983: もともとは {italis} の合成成分である [it] との合成語だったが、固有名詞の合成成分をとるのは少し気持ち悪かったので、西洋の麺ということで {tedec} の合成成分である [ted] との合成にした。 * sicolviz + 3003 〈名〉 =〈名〉 焼きそば =: 焼き蕎麦 M> ? E> < {sicol} + [viz] (< {vizat})。 * sicolvizfev + 3003 〈名〉 =〈名〉 カップ焼きそば, 即席焼きそば =: カップ焼き蕎麦, 即席焼き蕎麦 M> ? E> < {sicolviz} + {fev}。 * sicolzal + 4272 〈名〉 =〈名〉 素麺, 冷麦 =: そうめん, ひやむぎ M> ? E> < {sicol} + [zal] (< {zalak})。 * sifel + 3681 〈名〉 =〈名固〉 シンフェル N> ハイリア消失以前の設定における第 6 神で、雨と雪の神。 N> もともとの名前は sinfel なので、そのまま借用するなら [sinfel] となるはずだが、合成語の成分として振る舞いやすい CVCVC になるために n が脱落した形で借用されている。 -〈関〉 {lêsal}, {haròz}, {sây}, {xenât}, {reged}, {xâl}, {peruz}, {reyîl}, {ginol}, {fenih}, {génoh} * sifes + 1393 〈動〉 =〈形〉 (/†/) 弱い, 軟弱な M> ? -〈対〉 {zêr} * sifit + 1094 〈動〉 =〈形〉 (/†/) 薄い M> 平面的なものの一方の面から裏側の面までの距離が小さい。 -〈対〉 {dâd} * sigil + 1094 〈動〉 =〈形〉 (/†/) 細い, 痩せた, 狭い M> 線状のものの幅の間の距離が小さい。 U> 人間や動物が痩せていることを表すこともある。痩せていることを表す単語には {visic} もあるが、次のような違いがある。{sigil} は、単に見た目の細さを中立的に述べるのみである。一方で {visic} には、文脈に応じて、容姿の良さや不健康さなどのニュアンスが付加されることが多い。この付加的なニュアンスは良い意味になることも悪い意味になることもある。 U> 道などの幅が狭いことも表す。 -〈類〉 {tev}* -〈類〉 {visic} -〈対〉 {davom} * silgid + 1305 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e/ を /ca/ に) 彫る, 刻む M> 刃物などで /ca/ の一部分を取り除いたり傷をつけることで、そこに /e/ を残す。 O> 「彫刻」の意味はあるか? {silgid} は何か文字や絵を残すイメージで造語したが、造形を掘り出すイメージはないのだろうか。 * silo + 3257 〈助般〉 =〈接動〉 ~というのも U> {silo} がついている節の方が結果で、主節の方がその理由。 -〈類〉 {ziqo}* -〈対〉 {fale} * siloz + 1247 〈名〉 =〈名〉 指 M> ? U> 単に {siloz} と言った場合は手の指を表すことが多い。足の指の方を特に言いたい場合は {siloz i nolet} などが使われる。 * silôv + 3695 〈名〉 =〈名〉 シート M> 何かの上に敷いたり何かを覆ったりして使うための比較的大きい薄いもの。 U> レジャーシートやブルーシートなどが典型例である。 O> まだ未造語だが「フィルム」との違いは何か。フィルムは、モニターの保護シートやペットボトルのラベルなど、{miv} の語義に入らないプラスチックや樹脂でできたペラペラのものという感じがする。 * sinec + 2508 〈名〉 =〈名〉 下着, 下穿き M> ? -〈類〉 {solakkûz}* * siref + 1575 〈動五〉 =〈副〉 おとなしく =〈形〉 (/†/) おとなしい M> 騒ぎ回ったり遊び回ったりせずに落ち着いて。 U> 活発に動き回るわけではないということを表すのみであるため、音や声を出していないかどうかは含意しない。 U> 「大人っぽい」というニュアンスは特別ない。 * sitay + 1206 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /ca/ に) 挨拶する M> 何らかの言葉を発することで挨拶する。 U> 「こんにちは」などの言葉を発することでの挨拶のみを表す。一方、場面は限定されないため、会ったときの挨拶でも別れるときの挨拶でもこの単語が使われる。 -〈上〉 {salic} * sitey + 1995 〈名〉 =〈名〉 挨拶 M> 挨拶するときに言う言葉。 E> < {sitay}.n。 * sitif + 1139 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e’n/ を) 囁く M> 小さな声で /e/ を言う。 -〈対〉 {zavag} * sitos + 1128 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e/ を) 吸う, 吸い込む, 吸い取る, 吸引する M> 気体を利用して引きつけるようにして、液体や固体である /e/ を自身の中へ入れる。 U> 「中へ入れてしまう」のニュアンスがより強まったのが {sizkul} である。{tèbel} と {dazkut} の関係と同じである。 -〈下〉 {sizkul} * situt + 1428 〈動〉 =〈動〉 (/a/ を) 孤独になる =: 孤独な M> ? U> 単に孤独なだけなら {situt} が使われ、そこに孤独感が伴うなら {turef} が使われる。 -〈下〉 {turef} * sivel + 2163 〈動〉 =〈形〉 (/†/) 詳しい, 詳細な, 細かい M> ? U> 内容が正確であるというニュアンスは含まない。 O> 「詳しい」と「雑多」と「正確な」あたりの違いは何か? どれが {sivel} に対応するのか? -〈対〉 {tamol} * siz + 1287 〈名〉 =〈名〉 7 E> < {sez}.n。 * sizkul + 1128 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e/ を) 吸い込む M> /e/ を吸って、/a/ の中に完全に入れてしまう。 -〈上〉 {sitos}* * so + 1065 〈助般〉 =〈助動〉 ~のために =〈接動〉 ~するために U> 「彼女のために」のように人をとる場合は {sora} を用いる。 -〈類〉 {sora} * soc + 1074 〈名〉 =〈名〉 (/izi/ の) 右, 右方 M> ? -〈対〉 {ciq} * socad + 1143 〈名〉 =〈名〉 問題, 事件, 案件 M> 話題になっている一連の出来事。 O> 用法が曖昧なので、詳しくまとめる必要がある。 -〈類〉 {kalic}* * socav + 1176 〈名〉 =〈名〉 顔 M> ? U> 正面から見たときに見える部分までを指す。耳までは含めないのが普通である。 * socavcît + 3849 〈名〉 =〈名〉 横顔 M> 横から見た顔。 E> < {socav} + {cît}。 * socavhâr + 1340 〈名〉 =〈名〉 笑顔, スマイル M> 微笑んでいるときの顔。 E> < {socav} + {hâr}。 * sod + 1073 〈名〉 =〈名〉 家, 家宅, 家屋, 住居, 住宅 M> 人が住むための建物。 U> 一軒家だけでなく、アパートやマンションなども含める。その場合、各入居者に割り当てられた 1 区画を指す。 U> 単純に人が住むための建物を指す。さらに「帰るべき場所」や「拠点となる場所」のような意味合いが加わったのが {solex} である。 -〈類〉 {solex} * sodaq + 1386 〈名〉 =〈名〉 街, 都市, 都会 M> 暮らす人が多く様々な施設が揃っていて、周囲の経済や文化の中心となっている地域。 -〈類〉 {fosnal}*, {teqiv} * sodcat + 1506 〈名〉 =〈名〉 企画, 事業, プロジェクト M> あることを行ったり達成するために組まれた一連の計画。 U> {ke} 節を取ってその内容が明示されることもある。 * sodcav + 2454 〈名〉 =〈名〉 アパート, アパートメント, マンション, 集合住宅 M> それぞれを 1 つの住宅として使うために内部をいくつかに分けた建物で、分けられたそれぞれの部分。 E> < {sod+} + [cav] (< {cavot})。 U> 1 つの部屋を指し、アパートもしくはマンションの建物全体は指さない。その意味では {kedcav} が使われる。 U> 規模では区別されない。また、分譲か賃貸かも区別されない。 -〈類〉 {kedcav} * sodel + 1070 〈名〉 =〈名〉 地面, 大地 M> ? -〈類〉 {dekat} * sodkos + 4458 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e/ を) 開発する, 製造する M> /e/ を作るための具体的な設計や作った後の検査や修正などを含めて、/e/ を実際に作り上げる。 U> 実際にものを作り上げる局面だけではなく、作る前の設計や構想および作った後の検査などを含めた工程全体を指す。典型的には、アプリケーションの開発や製品の製造を指す。しかし、芸術的な文脈でもあっても、商業クリエイターの仕事であれば、クライアントとの方向性のすり合わせや納品物のリテイクなどの作業が存在するので、それ全体を指して {sodkos} が使われることはある。 U> 「都市開発」の「開発」には、都市全体を 1 つのサービスだと見なして {sodkos} が使われたり、その地域を発展させるという側面に注目して {hirkes} が使われたりする。ちょうど対応する語はない。 -〈上〉 {qik}* -〈類〉 {voqil}, {xakoc}, {zêhis} * sodvaf + 1960 〈名〉 =〈名〉 巣 M> 動物が棲む場所。 E> < {sod} + [vaf] (< {vafos})。 U> 日本語の「巣」はしばしば人間が居座る場所も表すが、{sodvaf} は人間以外の動物の巣のみを表す。 * sofez + 1502 〈名〉 =〈名〉 家族 M> ? U> 家族全体がまとめて {sofez} であるのではなく、家族の一人一人がそれぞれ {sofez} である。 * sohiz + 1139 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e/ を /zi/ から) 学ぶ, 教わる, 習う, 勉強する M> 学問や芸術や技術である /e/ を /zi/ に伝えてもらい、/e/ を身につけようとする。 U> 単に受動的に教わるだけなのが {sohiz} で、教わった内容を能動的に実践するのが {zèvof} である。別の言い方をすれば、インプットが主体なのが {sohiz} で、アウトプットが主体なのが {zèvof} である。両方の側面がある場合は、重点的なのがどちらなのかに応じて使い分けられる。例えば、学問なら {sohiz} になることが多く、ピアノなどの楽器なら {zèvof} になることが多い。受験勉強としてある教科を学ぶ場合は、問題演習が中心になるだろうから {zèvof} になる。 -〈類〉 {zèvof} * sok + 1074 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e’n/ を /zi/ から) 知る, 分かる =: 知らせる M> ? U> 日本語の「知らせる」は {caz} でも表現されるが、{caz} は {sok} に比べて意味が限定的なので注意されたい。詳しくは {caz} の項を参照せよ。 -〈類〉 {fèk}* -〈下〉 {soklîd}, {sokqer} * sokad + 2498 〈動〉 =〈形〉 (/†/) 主な, 主たる, 主要な, 中心的な, メインの M> 関するものの中で本体だと考えられている。 U> 「多数派である」というニュアンスは特にない。 -〈対〉 {cistet} * sokbolàd + 3461 〈名〉 =〈名〉 トイレ, 便所, 洗面所, 化粧室, 手洗い場, お手洗い, WC, 雪隠, 厠 =: 手洗場, お手洗, 御手洗い, 御手洗 M> トイレがある部屋。 E> < {sok+} + {bolàd}。 * sokdeqkos + 2700 〈名〉 =〈名〉 (/ie/ の) 倉庫, 貯蔵庫, 貯蔵室, 保管庫, 納戸 M> /ie/ を貯蔵するための部屋。 E> < {sok+} + {deqkos}。 -〈類〉 {keddeqkos} * sokdéx + 2604 〈名〉 =〈名〉 寝室, 寝間, ベッドルーム M> 眠るための部屋。 E> < {sok+} + {déx}。 * sokes + 1073 〈動対〉 =〈動〉 (/a/ が /e/ を) 必要とする, 要る =〈形〉 (/†/) 必要な, 重要な, 大切な, 大事な, 不可欠な M> ものごとに大きく関わっているために、/e/ がないと非常に困ってしまうようになる。 U> さらに「大事だから大切に扱う」という意味が加わったのが {yalfes} である。 U> 「~する必要がある」や「~する必要はない」などは {doz} を用いて表現される。 -〈類〉 {dasos}, {yalfes} * sokfetiq + 2610 〈名〉 =〈名〉 リビング, リビングルーム, 居間, 茶の間 M> 個々人の部屋とは別に、その家に住む人たちが集まって寛いだり会話したりする部屋。 E> < {sok+} + {fetiq}。 U> {sokfetiq} と {soktonis} はどちらも 1 つの部屋を指す。{zîdtolék} とは違い、ある部屋の中の特定の空間を指すわけではない。リビングとダイニングの機能が 1 つの部屋に統合されている場合は、その部屋が {sokfetiq} でありかつ {soktonis} でもあることになる。その部屋の一部分が {sokfetiq} で別の一部分が {soktonis} というわけではない。なお、この場合はその部屋は {sokfetiq} の方で指されることが多い。 * sokhid + 2403 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が) 討論する, 討議する, 論争する M> ある一定の話題について、個々の理解を深めるために様々な意見を出し合う。 U> 討論する話題は {loke} 句で表現される。{kedlic} とは違い {e} 句はとらない。 -〈類〉 {kedlic} * sokiq + 1139 〈名〉 =〈名〉 腕時計, 懐中時計 M> 持ち運んで使える小型の時刻を示す道具。 U> 普通は腕に巻きつけるタイプの腕時計を指す。 O> 「腕時計をつける」はどう表現するか。シャツなどの衣服やネックレスなどの装飾品を身につけるときは {kôm} を使うことになっているが、腕時計は確かに装飾品としての側面はあるが、個人的には時刻を知るための道具として捉えているので、単純に {kôm} にするべきではないと思う。ただ、{sokiq} は懐中時計も含めることになっているので、このことを考えると、「腕時計を携帯する」と考えて {cikek} を使うというのはどうだろうか。 -〈類〉 {lák}* * soklîd + 3990 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e’n/ を /zi/ から) 知る M> 文字を読むことで /e/ を /zi/ から知る。 E> < {sok} + {lîd}。 -〈上〉 {sok} -〈類〉 {sokqer} * sokos + 1576 〈動〉 =〈形〉 (/†’n/) 価値のある, 意味のある M> ? S> {di’nibitis ofev a’c e zel adusokos itace cal, lo di’zèvofis a’c.} → そんな意味のないことはすぐにやめて勉強しなさい。 * sokqer + 3990 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e’n/ を /zi/ から) 知る, 聞く M> 音声を聞くことで /e/ を /zi/ から知る。 E> < {sok} + [qer] (< {qerit})。 -〈上〉 {sok} -〈類〉 {soklîd} * soksot + 1770 〈動〉 =〈形〉 (/†’n/) 初耳な, 初めて知った M> その場で初めて知った。 E> < {sok} + {sot}。 S> {pa e ayát? s’e asoksot!} → 本当? 初耳だよ。 * soksác + 2403 〈名〉 =〈名〉 教室, クラスルーム M> 生徒に何かを教えるための部屋。 E> < {sok+} + {sác}。 U> 建物の中の 1 つの部屋を指す。日本語では、「書道教室」のように、技能などを教える組織や施設全体を「教室」と呼ぶことがあるが、{soksác} にこの意味はない。 * soktadlit + 2715 〈名〉 =〈名〉 クラスルーム, ホームルーム, 教室 M> クラスごとに割り当てられた教室。 E> < {sok+} + {tadlit}。 U> 学校にある教室のうち、各クラスの生徒がだいたいの (移動教室以外の) 授業を受けるために用意されたものを指す。したがって、{soksác} の下位語に位置づけられる。 * soktal + 2128 〈動〉 =〈形〉 (/†/) 四角い, 長方形の, 矩形の M> 長方形の形をしている。 E> < {soktel}.v。 * soktel + 2128 〈名〉 =〈名〉 長方形, 矩形 M> 全ての角が直角の四角形で、4 つの辺が垂直または水平である。 U> 語義にある通り、単に長方形であるだけでなく、そのときの視点において 4 つの辺が垂直または水平であることまで含意する。 * soktolék + 2610 〈名〉 =〈名〉 厨房 M> 食べ物の調理をしたりその後片付けをする場所。 E> < {sok+} + {tolék}。 * soktonis + 2610 〈名〉 =〈名〉 ダイニング, ダイニングルーム M> 食事をするための部屋。 E> < {sok+} + {tonis}。 U> 語法については {sokfetiq} の項を参照せよ。 * sokul + 1074 〈名〉 =〈名〉 部屋 M> 建物の中で、壁や仕切りによって区切られた空間。 O> アパートなどの集合住宅では、各居住者が住む領域全体も「部屋」と言い、その中の区切られた空間 (リビングやトイレなど) も「部屋」と言うが、シャレイア語の {sokul} は両方指せるのか片方しか指せないのか? * sokus + 1070 〈名〉 =〈名〉 価値, 意味 M> ? E> < {sokos}.n。 * sokut + 1135 〈名〉 =〈名〉 国, 国家 M> ? O> この単語は、基本的に土地の観点から見た国を指すことを想定している。国や国家には様々な側面があり、例えば英語では、土地の観点からは country と言い、文化や風土の観点からは nation と言い、政治的な観点からは state を使う。このような区別をシャレイア語でもすべきか。なお、区別したとしても、「国」という意味で最も一般的に使われる単語は {sokut} にしたい。例えば、観点を特に決めないで「好きな国はどこですか」と聞く場合は {sokut} を使うなどである。 * sokutqôc + 3485 〈名〉 =〈名〉 外国, 他国, 海外 M> 自分が属していると思っている国以外の国。 E> < {sokut} + {qôc}。 U> {sokut aqôc} はそのときに話題になっている国とは別の国も指し得る。一方、{sokutqôc} は常にその人の所属国とは異なる国を指す。 * sokvi + 3271 〈間〉 =〈間〉 ほら, ご存じの通り E> < [sokvip] < {sok} + {vip}。 U> 誰かに話している最中や話し始めるときに、相手がすでに知っている可能性が高い情報を言い出すときに使われる。 -〈類〉 {fekce} * sokxoq + 1658 〈名〉 =〈名〉 図書室, 書房, 書斎 M> 本が保管されている部屋。 E> < {sok+} + {xoq}。 U> 単に本の保管場所という意味合いしかなく、貸し借りできるシステムがあるかどうかは含意しない。 * sokyérak + 2604 〈名〉 =〈名〉 風呂場, 風呂, 浴室, バスルーム M> 風呂がある部屋。 E> < {sok+} + {yérak}。 * sok+ + 2604 〈飾〉 =〈飾〉 ~するための部屋, ~の部屋 E> < {sokul}。 * sol + 1043 〈動二〉 =〈副〉 おそらく M> 起こる確率がかなり高く。 -〈関〉 {kôk}, {kecev}, {nisat}, {cêl}, {pames}, {docit}, {dûg} -〈類〉 {pafoc}* * solak + 1245 〈名〉 =〈名〉 服, 衣服, 洋服, 衣類 M> 着るためのもの。 U> シャツやズボンやスカートなどの総称である。インナー ({solakkûz} が指すもの) やコートは含む。靴下や下着は含まないことが多いが、例えば裸の相手に「服を着なさい」と言うときなどでは含む。時計やネックレスなどのアクセサリーは含まない。 U> {solak} はパーカーやズボンなどの 1 つの衣類を指すが、{vetsolak} は一揃いの服装全体を指す。例えば、「スーツ」はワイシャツやジャケットなどの様々な衣類の一式を指すが、このときスーツが {vetsolak} であって、個々のワイシャツやジャケットが {solak} である。 -〈類〉 {vetsolak} * solakdéx + 3804 〈名〉 =〈名〉 パジャマ, 寝間着 =: 寝巻き M> ? E> < {solak} + {déx}。 * solakjapan + 3157 〈名〉 =〈名〉 和服, 着物 M> 日本古来の衣服。 E> < {solak} + {japan}。 U> 日本の伝統的な衣服であれば全て指すので、袴なども含む。 -〈類〉 {vetsolakjapan} -〈下〉 {kimonos} * solakkûz + 2508 〈名〉 =〈名〉 インナー, アンダーウェア, 肌着 M> ? E> < {solak} + {kûz}。 U> {solakkûz} と {sinec} はどちらも、コートなどの防寒のために外側に着るものを除いた衣服のうち、最も外側に着るもの (つまり周りから見られる部分でファッションの主な範疇になる部分) よりも内側に着るもので、基本的に外からほとんど見えないようなものを指す。ただし、{solakkûz} は人に見られても良いもので、ファッションの一部とも考えられるようなものを指すのに対し、{sinec} はパンツやブラジャーなどの人に見られるべきではないものを指す。 -〈類〉 {sinec} -〈関〉 {solaksok} * solakletoq + 2502 〈名〉 =〈名〉 ボトムス M> 主に腰より下の部分に着る服。 E> < {solak} + {letoq}。 -〈対〉 {solaktòlat} * solaklocaf + 4696 〈名〉 =〈名〉 スーツ, 背広 M> ? E> < [solak] (< {vetsolak}) + {locaf}。一種の翻訳借用で、英語の suit がラテン語の sequor 由来であることから。 U> 性別による区別はない。 * solaksod + 3857 〈名〉 =〈名〉 部屋着, ルームウェア M> 自分の家の中でだけ着るくつろげる服。 E> < {solak} + {sod}。 * solaksok + 2523 〈名〉 =〈名〉 中着 M> 防寒目的の衣服を除いてインナーより外側に着る衣服。 E> < {solak} + [sok] (< {sokad})。 U> 防寒着を除いた最も外側の 1 枚のみを指すというわけでは必ずしもない。例えば、ワイシャツの上にセーターなどを羽織るファッションの場合、ワイシャツとセーターの両方が {solaksok} になる。 -〈関〉 {solakkûz} * solaktòlat + 2502 〈名〉 =〈名〉 トップス M> 主に胴の部分に着る服。 E> < {solak} + {tòlat}。 H~ 2502: {solxodlas} などと違い {solak} を [sol] にして合成しなかったのは、{solxodlas} が 1 つの服の種類を指すのに対し、{solaktòlat} はそのような様々な服の種類の分類であり、より「服」という意味合いを残しておきたかったためである。 -〈対〉 {solakletoq} * solakvomac + 4689 〈名〉 =〈名〉 洋服 M> 伝統的な服などと対比して、近代に一般的となっているタイプの服。 E> < {solak} + {vomac}。 * solakxôqid + 4696 〈名〉 =〈名〉 礼服, 礼装, 式服, 正装, 晴れ着 M> フォーマルな場で着る服装。 E> < [solak] (< {vetsolak}) + {xôqid}。 U> 服のそれぞれを指すというよりは服装全体を指す。すなわち、{solak} というよりも {vetsolak} の一種を表す。 * solet + 1659 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e/ を /ca/ を /zi/ で) 試験する, 検査する, 考査する, テストする M> /e/ に /zi/ という課題を与えることで、/e/ の /ca/ に関する能力を計る。 U> {e} 句は人である必要はなく、機械などでも良い。 U> さらに「何らかをするのに適しているかどうか判断する」のニュアンスが加わったのが {zeshit} である。 -〈類〉 {lodík}* -〈下〉 {zeshit} * solex + 2721 〈名〉 =〈名〉 家, 自宅, 住居, 住み処, ホーム M> 人が住むための建物のうち、生活の中心として使われているもの。 -〈類〉 {sod}* * solis + 3868 〈名〉 =〈名〉 現在 M> ? -〈関〉 {zilok}, {parec} -〈類〉 {sot} * solit + 1135 〈名〉 =〈名〉 問題, 課題, 試験, 考査, テスト M> それを行うものの能力を計るために用意された問いや方法の一連の集まり。 E> < {solet}.n。 U> 人だけでなく機械の性能試験に対しても使われる。 U> {solit} と {zelad} は、どちらも対象を試すために意図的に作られた設問や試験項目の集まりであるが、その目的は異なる。{solit} における目的は、対象の能力がどの程度あるのかを見極めることである。一方で {zelad} における目的は、対象の能力を確認したり向上させたりすることである。{solit} の対象は人以外にも機械などがあり得るが、{zelad} の対象は基本的に人である。 U> 個々の設問や試験項目は {tacil} で指される。 O> {solit} はその各設問を指すのか全体を指すのかという問題があった。{solit} が {solet} の名辞形であり、試験するときに 1 つの項目のみを行うことはほとんどないことから、{solit} は設問の集まりを指す方が自然という結論になった。個々の設問は {tacil} という別の単語で表すことにした。 -〈類〉 {zelad} * solnísid + 2523 〈名〉 =〈名〉 セーター, カーディガン M> ? E> < [sol] (< {solak}) + {nísid}。 U> {solaksok} の一種として着るものを指す。{fozâl} の一種ではない。 -〈類〉 {cénit}*, {sevlat} * solol + 1277 〈名〉 =〈名〉 道路, 道, 通り M> 車道を含むような大きめの道。 -〈類〉 {lôd}*, {tafec} * solov + 1842 〈名〉 =〈名〉 親, 両親 M> ? U> 性別に言及せずに母もしくは父の一方を指す。母と父の総称というわけではないので注意せよ。両親を両方指すには {solov avéf} や {fax o qâz} などが使われる。 -〈類〉 {fax}, {qâz} * solovcîf + 2896 〈名〉 =〈名〉 叔父母, 伯父母, 伯叔父母 M> 両親以外の親戚で、両親と年齢が近い人。 E> < {solov} + {cîf}。 -〈類〉 {faxcîf}, {qâzcîf} * solovhil + 1844 〈名〉 =〈名〉 祖父母 M> ? E> < {solov} + [hil] (< {hilsot})。 -〈類〉 {fayhil}, {qâzhil} * soltok + 2361 〈名〉 =〈名固〉 地球 M> ? * solxes + 1469 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e’n/ を) 祈る, 願う, 望む, 熱望する M> /e/ が実現すれば良いだろうと心から思う。 U> 「神に」などの意味合いはなく、単に {raf} の強意語である。宗教的な祈りには {cadxol} が使われる。 -〈類〉 {raf}*, {fertis}, {lonaq}, {salzeg} * solxis + 1469 〈名〉 =〈名〉 祈り, 望み, 願い M> 実現してほしいと心から思っている内容。 E> < {solxes}.n。 -〈類〉 {ref} * solxodlas + 1723 〈名〉 =〈名〉 ドレス M> パーティーや式典などで女性が着る正装。 E> < [sol] (< {solak}) + {xodlas}。 U> 衣服の形状は問わない。 S> {vilisac zisa kedxovas a fakel kômat a e solxodlas axac.} → 教会の方から白いドレスを着た女性が走ってきている。 * solèc + 3443 〈動〉 =〈形〉 前景色の M> 何かを書いているときに主に使っている色や方法と同じ。 U> 白い紙に黒いペンで文字を書いている状況ではその黒色のことを指す。一方、黒板に白いチョークで文字を書いていればチョークの白色を指す。複数の色を使っている場合は主に使っているもの (例えばノートを取っているときであれば本文を書くのに使っている色など) を指す。石版に文字を彫っている場合は、その「文字を彫る」という方法と同じ方法で記されたものを指す。 U> この単語には次のような状況で利便性がある。中が塗り潰された丸と塗り潰されていない丸のことをそれぞれ「黒丸」と「白丸」と言うことがあるが、背景が白色ならばこの表現で問題ないものの、黒板に白いチョークで図を書いているときに、「黒丸」という表現が塗り潰された丸なのか本当に黒い (塗り潰されていない結果黒板の黒色のままの) 丸なのか曖昧になる。{solèc} と {dèziq} を使えばこの曖昧性が生じることはない。そのため、シャレイア語では塗り潰された丸のことを {xolos ajôm} と言うことはなく、常に {xolos asolèc} と言う。 -〈対〉 {dèziq} * sonax + 2154 〈名〉 =〈名〉 生物, 生き物 M> 生きているもの。 U> 生きているもの全般を指すので、動物だけというニュアンスはない。動物を指すのであれば {vafos} が使われる。 * soqal + 1551 〈名〉 =〈名〉 ボール, 球 M> ? -〈類〉 {xòt}* * soqallikxel + 1551 〈名〉 =〈名〉 ミラーボール, ディスコボール M> 回転しながら光を反射することで装飾となる、表面に鏡を張った球。 E> < {soqal} + {likxel}。 * soqitrosoq + 1658 〈名〉 =〈名〉 (/izi/ の) 南南西 M> ? E> < {soqit} + {rosoq}。 * soqletkaq + 3975 〈名〉 =〈名〉 たこ焼き M> ? E> < [soq] (< {soqal}) + {letkaq}。 * soqtel + 3950 〈名〉 =〈名〉 おにぎり, おむすび, 握り飯 M> ? E> < [soq] (< {soqal}) + [tel] (< {telis})。 * sora + 1065 〈助般〉 =〈助動〉 ~のために U> 英語の for the sake of に相当する。 -〈類〉 {so}* * soskal + 2146 〈動〉 =〈形〉 (/†’n/) 本質的な, 根本的な M> ? * soskel + 2146 〈名〉 =〈名〉 本質, 根本, 核心 M> ? E> < {soskal}.n。 * sot + 1037 〈名〉 =〈名〉 今, 現在 M> ? U> 文章中で現在時制が用いられる時間を表す。したがって、小説などの叙述の現在時制が用いられている状況では、その物語が進行している段階の時刻を表す。この場合は「そのとき」のような意味になる。 U> {solis} には、さらに過去や未来と対比しての現在というニュアンスが加わる。 -〈関〉 {zîk}, {carip} -〈類〉 {solis} * sotik + 1140 〈名〉 =〈名〉 単語, 語 M> 言語の中で、意味や機能をもった 1 つの言葉。 * sotis + 1725 〈名〉 =〈名〉 子, 子供 M> ? U> 性別に言及せずに娘もしくは息子を指す。 -〈類〉 {fay}, {qasot} * sotiscîf + 4025 〈名〉 =〈名〉 姪, 甥, 姪っ子, 甥っ子 M> 子以外の親戚で、子がいるとすればその年齢に近い年下の人。 E> < {sotis} + {cîf}。 -〈関〉 {faycîf}, {qasotcîf} * sotishil + 1756 〈名〉 =〈名〉 孫 M> 子の子。 E> < {sotis} + [hil] (< {hilsot})。 -〈類〉 {fayhil}, {qasothil} * sotol + 1658 〈名〉 =〈名〉 肩 M> ? * sotàk + 3982 〈名〉 =〈名〉 構造, ストラクチャー M> 全体を作り上げている構成要素の間の相互関係の全体。 * sovcal + 3939 〈名〉 =〈名〉 主題, 題材, トピック, サブジェクト M> ? * sovel + 3423 〈名〉 =〈名〉 そうぇり M> 何らかのかわいい動物の概念を他のものにも当てはめられるよう拡大したもの。 E> < [sovelis] < 「soweli」 /so.we.li/ [tok]。 * sovoc + 2148 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e/ を) 足す, 加える, 合計する =: たす M> ? H~ 3702: もともとは {e} 句と {zi} 句をとって「{e} 句に {zi} 句を加える」という語法だったが、格組を変えて {e} 句に複数個のものを表す名詞 (典型的には {o} で繋がれた名詞群) を置くことにした。これによって形容詞用法があまり意味を成さなくなるため、15 + 23 を [15 ]{asovoc izi}[ 23] のように言うことはできなくなるが、数式の読み上げに文法的な解釈をするのには確実に限界があるので、ここですでに諦めることにした。 -〈対〉 {tiziv} * sovuc + 2148 〈名〉 =〈名〉 (/ie/ の) 和, 合計 M> ? E> < {sovoc}.n。 S> {salot a sovuc ie}[ 15 ]{o}[ 23 ]{e}[ 38.] → 15 と 23 の和は 38 です。 -〈対〉 {tizav} * sox + 1069 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e’n/ を) 考える, 思考する M> /e/ の答えを見つけようと頭を働かせる。 U> {e} 句には間接疑問表現が置かれることが多い。 -〈類〉 {fesos} * soxal + 1140 〈名〉 =〈名〉 参考書, 教科書, テキスト M> 文章や絵や写真などを紙に印刷して綴じてまとめたものや電子的にまとめたもののうち、学問や技術を身につけようとして参照するような専門的なもの。 U> 学校教育で指定される教科書は特に {soxalsaxaf} と言うが、区別する必要がなければ単に {soxal} が使われることが多い。例えば、学校で「教科書を開いてください」と言うときにわざわざ {soxalsaxaf} が使われることはなく、単に {soxal} で済ませられる。 U> {xoq} と表す範囲は排反なので、{xoq} の下位語ではない。 -〈類〉 {xoq}*, {faltad}, {càrat} * soxalfôc + 2747 〈名〉 =〈名〉 入門書, 手引書 M> ある種の学問や技術を初めて身につけようとする人のための本。 E> < {soxal} + {fôc}。 * soxalsaxaf + 1863 〈名〉 =〈名〉 教科書, 教本, テキスト M> 学校で教育に用いるために指定される参考書。 E> < {soxal} + {saxaf}。 * soxot + 1149 〈名〉 =〈名〉 知性, 理性, 精神 M> ? P> {qi soxot} … 心の中で, 頭の中で。実際に行動するわけではなく、頭の中だけで想像してみることを表す。 S> {qi soxot, peciqes likomas a tel e sôt i tel.} → 心の中で自分の体を眺めてみた。 -〈対〉 {yer} * soxsot + 1140 〈名〉 =〈名〉 辞書, 辞典 M> 単語の意味や用法についてまとめられた本。 E> < [sox] (< {soxal}) + [sot] (< {sotik})。 U> 多言語間の辞書も 1 言語の辞書も {soxsot} で指され得る。 * soz + 1141 〈名〉 =〈名〉 頭 M> 動物の首から上の部分。 U> 首から上全体を表す。頭頂部だけを表すわけではない。 * sozit + 1345 〈名〉 =〈名〉 (/izi/ の) 南 M> ? * sozitqenez + 1658 〈名〉 =〈名〉 (/izi/ の) 南南東 M> ? E> < {sozit} + {qenez}。 * suc + 2712 〈動〉 =〈形〉 (/†/, /izi/ の) 右の, 右方の M> ? E> < {soc}.v。 -〈対〉 {ceq} * suk + 2874 〈名〉 =〈名〉 知識 M> ? E> < {sok}.n。 -〈類〉 {fìk}* * suxis + 4007 〈名〉 =〈名〉 寿司, 鮨 M> ? E> < 「寿司」 /su.ɕi/ [ja]。 * sàdiarébas + 3485 〈名〉 =〈名固〉 サウジアラビア E> < 「Saudi Arabia」 /saʊ.di.ə.ɹeɪ.bi.ə/。例外的に -ia が /ə/ であるとして音写されている。 * sàyat + 2712 〈動〉 =〈形〉 (/†/, /ica’n/ に) 適切な, 適当な, 適する, ふさわしい M> /ica/ をするときのその場の状況に合っている。 -〈類〉 {dasaf}* -〈対〉 {doqsàyat} * sác + 1037 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e/ を /ca/ に) 教える, 教授する, 指導する M> 技能や技術である /e/ を /ca/ が扱えるようにする。 U> {saxaf} とは意味が異なる。どちらも技能を相手に伝えることを表すものの、{sác} は技能を伝えることを重点に置く一方で、{saxaf} は相手を人間的に高めることに重点を置く。 U> {e} 句には学問や楽器やスポーツなどが入る。 -〈類〉 {saxaf} * sáca + 2158 〈間〉 =〈間〉 分かる, 確かに E> < {sácal}。 U> 相手の発言への同意や共感を表す。 * sácal + 2142 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e’n/ に /ca/ に) 賛成する, 同意する, 支持する M> /ca/ がもっている /e/ という意見が自分の考えと合っていると感じる。 U> {e} 句には意見の内容が置かれ、{ca} 句にはその意見をもっている人が置かれる。したがって、「彼に賛成する」は {sácal/os/ ca ces} となる。 -〈対〉 {dulez} * sálak + 1658 〈名〉 =〈名〉 薬, 薬剤 M> 病気や傷を治したり健康を維持させたりするために、飲んだり塗ったりするもの。 * sálik + 4584 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e/ を) 摂取する, 服用する, 飲む M> 薬である /e/ の効果が出るように /e/ を利用する。 E> < {sálak}.v。 U> 薬の種類によらず、薬を使用すること全般を表す。したがって、{e} 句に錠剤や粉薬が置かれればそれを飲み込むことを表し、湿布が置かれればそれを患部に貼ることを表し、軟膏が置かれればそれを塗ることを表す。 * sánal + 3536 〈動〉 =〈形〉 (/†’n/) 正常な M> そうあるべきとされている状態である。 -〈対〉 {qonôv} * sávak + 2456 〈名〉 =〈名〉 (/ie/ の) 授業, 講義, 講座 M> 技能や技術である /ie/ を教員が生徒に対して教えるもの。 O> 教員が生徒に向かって {sác} に当たることをすることを指す単語として造語したので、授業の内容は学問的なものでなくても、スポーツや芸能などでも良いと思う。では、「講演」は意味に含めるか? H~ 2456: {sác} の名詞化ではなく別の単語にしたのは、{sác} の名詞化は「教育」や「指導」などの抽象名詞になる気がしたためである。 S> {salet a sávak i ces e aqonef ebam iti dudéxat a dus teku cal.} → 彼の授業はとてもつまらなく、その間に寝ていない者はいなかった。 * sâf + 1035 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e’n/ を) 好きになる, 好む =: 好きだ, 好き M> /e/ が良いものだと思うようになる。 U> 好みの度合いが強まったのが {hilef} である。好みの弱い順に {sâf/os/}, {sâf/os/ ebam}, {hilef/os/} となる。 U> 人に対する好みには {yis} も使われる。{yis} の方が人の性格やオーラが好きというニュアンスが加わる。 O> {e} 句にモノ名詞が置かれた例もコト名詞が置かれた例もあるが、これは 1 つの助詞にはモノかコトかのどちらかしか置けないという規則に反している。どうするか? O> 「気に入る」との違いは何か? -〈類〉 {hilef} -〈類〉 {refcas}, {ráfec}, {yis} -〈対〉 {buqot} * sâket + 1658 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e/ を) 振る M> 手に持っている /e/ を一定の方向に繰り返し往復して動かす。 U> {e} 句には「手」そのものも置かれる。 U> 日本語の「振っている」を単なる経過相で表現すべきか反復経過表現で表現すべきかは、振っているものや状況による。バットを振る場合は 1 回振るのを単位とすることが多いため、「バットを振っている」は反復経過表現になりやすい。一方、遠くの人に向かって手を振る場合は 1 回左右に振るのが 1 単位とは考えにくいので、単なる経過相で表現される。 * sâlox + 2470 〈動〉 =〈形〉 (/†/) 若々しい, フレッシュな M> 一般に若い人々がもっているような活気や勢いをもっている。 U> 本当に若いかどうかとは関係なく、若さに結びつくようなポジティブな性質をもっていることを表す。 U> 日本語の「幼い」のようなネガティブなイメージはない。そのような場合には {tinoq} が使われる。 * sây + 3681 〈名〉 =〈名固〉 サーユ N> ハイリア消失以前の設定における第 3 神で、海と水の神。 -〈関〉 {lêsal}, {haròz}, {xenât}, {reged}, {sifel}, {xâl}, {peruz}, {reyîl}, {ginol}, {fenih}, {génoh} * sâya + 2873 〈間〉 =〈間〉 そう, その通り U> 相手の言ったことが正しくそれに同意するときに使われる。相手が何かを口に出していなくても、相手が考えているであろうことが正しいと表情などから推測できた場合にも使われる。英語の間投詞的な exactly に近い。 * sélep + 2275 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /ca/ を) 拭く M> /ca/ の表面を布などで擦ることで、そこにある水分や汚れなどを取り除く。 U> {sélep} と {vetfoq} はどちらも、{ca} の表面を布などで擦って水分や汚れを取り除くことを意味する。{sélep} は、何の表面を擦るか ({ca} 句で表されるもの) に重点を置き、具体的に何を拭い取るかにはあまり言及しない。例えば、食事前に机を拭くことを考えると、これは机の上を綺麗にするという目的はあるが、これといって目立ったある汚れを取り除くというわけではなく、まんべんなくそこを綺麗にするという感じである。このような場合には {sélep} が用いられる。一方 {vetfoq} は、取り除く汚れや水分など ({e} 句で表されるもの) に重点を置く。例えば、机にこぼしたお茶を雑巾で拭く場合や、体の汗を吹く場合などは、{vetfoq} が好まれる。 U> 拭くのに用いる布などは {qi} 句で表現される。 -〈類〉 {vetfoq} * séq + 1049 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e/ を /ca/ に) あげる, くれる, 贈る =: もらう M> 好意で /e/ を /ca/ に与える。 S> {hafe e’n séqes a loc ca tel e retat feges e a’c.} → 私にお菓子を買ってきてくれてありがとう。 -〈類〉 {niq}*, {xolcas}, {beqzel} * sê + 1136 〈間〉 =〈間〉 ねえ U> 相手を呼びかけるときに用いられる。 U> 人に声をかけるときは、見知らぬ相手や目上の人などに対しては {fete} が用いられ、ある程度の知り合いや立場が下の人であれば {sê} (もしくは {sefê}) が用いられる。親しい人に対しては {vé} が用いられることもあるが、日本語の「おい」のように少し語調が強く感じられる。そのため、親しく相手に対しても {vé} を全く用いず常に {sê} を用いる人もいる。 -〈類〉 {vé}, {fete}, {sefê} * sêf + 1542 〈名〉 =〈名〉 好み, 嗜好 M> 好きなもの。 E> < {sâf}.n。 -〈類〉 {ráfic} * síq + 2470 〈名〉 =〈名〉 贈り物, 頂き物, プレゼント, ギフト M> 贈るもしくは贈られたもの。 E> < {séq}.n。 U> これから誰かに贈ろうとしている側が贈るものを指すことも、贈られた側が贈られたものを指すこともある。日本語では、前者は「贈り物」と言って後者は「頂き物」と言う場合があるが、シャレイア語ではどちらも {síq} で指される。 * sít + 1966 〈名〉 =〈名〉 葉, 葉っぱ M> ? * sítet + 2127 〈動〉 =〈形〉 (/†/) 酸っぱい, 酸味のある M> ? U> {sítet} はレモンなどの柑橘系の酸っぱさを表し、{cisdik} はお酢や梅干しなどの酸っぱさを表す。 -〈類〉 {cisdik} * sîk + 1141 〈名〉 =〈名〉 髪, 頭髪, 髪の毛 M> ? U> 「髪を結ぶ」の「結ぶ」は、多くの場合 {vofek} ではなく {kadit} で表される。ただし、本当に {vofek} の意味で髪を結ぶ場合もあることには注意されたい。 -〈上〉 {cilin} * sîkcaf + 2147 〈名〉 =〈名〉 前髪 M> ? E> < {sîk} + [caf] (< {talcaf})。 * sîr + 1045 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が) 恥ずかしがる =: 恥ずかしい M> 良くないことのせいで引け目を感じる。 U> {sîr} は「恥ずかしい」を表す一般的な単語である。{dufit} は恥ずかしさの原因が過去の行動であるということを含意する。例えば、「変な服を着ているので恥ずかしい」場合であれら {sîr} しか使われないが、「試験で失敗して恥ずかしい」なら {dufit} も使われ得る。なお、日本語では同じく「恥ずかしい」で表現できる {xâq} は、これらとは完全に区別される単語であることには注意せよ。 -〈下〉 {dufit} * sîya + 1071 〈間〉 =〈間〉 おはよう, こんにちは, こんばんは, 初めまして, もしもし U> 時刻に関わらず、人を見かけたときや話し始めるときに挨拶として用いられる。 U> 初対面の人と会うときの特別な表現はなく、普通は {sîya} が用いられる。下の例文のように会えて嬉しい旨を一緒に伝えることはあるが、定型表現はない。 U> 親しい仲なら、短く {yâ} と言うことが多い。 S> {sîya! harak a tel li kin fedàtak a’l e loc.} → 初めまして! お会いできて嬉しいです。 -〈類〉 {yâ} * sòdeq + 3786 〈名〉 =〈名〉 書類, 文書, ドキュメント M> 後から参照できるように何らかの情報を整えてまとめたもの。 U> 情報が文章で書かれていないものも指すため、例えば帳簿なども指す。 * sòhik + 1982 〈名〉 =〈名〉 表, 表面, 表側 M> 平らなものの 2 つの面の主な方。 U> 「上を向いている方の面」というニュアンスはない。 -〈対〉 {decik} * sòk + 1873 〈名〉 =〈名〉 (/ica’n/ の) 原因, 要因 M> ? O> {vadef} の項を参照。 -〈類〉 {vadef} -〈対〉 {kocâl} * sòlaq + 2183 〈名〉 =〈名〉 スマートフォン, スマホ, 携帯電話, 携帯 M> 手に収まる程度のサイズで持ち運びできるようにした、小型のコンピュータ。 U> ガラパゴス携帯とスマートフォンの両方を指すが、単に {sòlaq} と言った場合に想起されるのはスマートフォンの方である。 S> {salot e agipik ebam a kin catos a vas cife káz ie sòlaq.} → 携帯電話を見つめながら歩くのは非常に危険です。 * sòlav + 4486 〈名〉 =〈名〉 (/ie/ の) 一覧, リスト, 目録 M> /ie/ を一覧したもの。 E> < {sòliv}.n。 * sòlavqol + 4486 〈名〉 =〈名〉 メニュー, カタログ =: メニュ M> そこで提供されている商品やサービスの一覧。 E> < {sòlav} + [qol] (< {qolkiv})。 * sòliv + 4486 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e/ を) 一覧する, リストにする M> /e/ にあたるものを整理しつつ具体的にいくつか示す。 -〈上〉 {loskot}* * sôd + 1128 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e/ を) 食べる, 食す M> 食事として /e/ を口から体の中へ入れる。 U> {sôd} と {ter} は、目的語に置かれたものを食事の一部として思っているかどうかで区別される。したがって、同じものでも状況次第で {sôd} で指されるか {ter} で指されるが変わる場合がある。 U> {sôd} は、単に何かを口にすることを表す。一方 {tonis} は、昼食や夕食などの 1 日のうちに摂るまとまった食事を食べることのみを表す。 U> {sôd} は、食事として食べ物を口に入れて飲み込むことを表す。一方 {tèbel} は、食事のニュアンスはなく何かを口に入れて飲み込むという行為そのものを指す。 -〈類〉 {ter} -〈類〉 {tonis} -〈類〉 {tèbel} * sôdas + 3315 〈名〉 =〈名固〉 炭酸ソーダ, na2co3 N> フルネーム [ʻ]{sôdas}[-ʻratelis]。シャレイア語の考察課題に対して何度か助言を行うという貢献によりシェノに認定された。 * sôkal + 2347 〈動〉 =〈形〉 (/†/) 完全な, 完璧な M> あるべき性質は全て備わっており性質的に欠けている部分がない。 -〈対〉 {doqsôkal} * sôt + 1149 〈名〉 =〈名〉 体, 身体, 肉体 M> ? U> 体の全体を指し、胴だけを指すということはない。 U> 動物についても植物についても使われる。また、人形や造花などの動物や植物を模して作られたものに対しても使われる。 * sôv + 1204 〈名〉 =〈名〉 状況, 境遇, 立場, 都合 M> ? U> 場所に見立てられる。したがって、「~な状況で」などは {vo} 句で表現される。 O> この単語は英語の circumstance に相当する語をイメージしている。situation はどうするか? この 2 つの英単語の違いなどを参照して考察する。また、environment に相当する単語として {fèv} もあるが、これとの違いも明確にすべき。 S> {xasakis okôk a zis aquk vo sôv arak.} → あの人ならどんな状況でも必ず成功させるだろう。 -〈下〉 {lidkaq} * sôvas + 2882 〈動〉 =〈形〉 (/†/) 抽象的な M> ? -〈対〉 {kadtis} * sôvqôc + 4486 〈動二〉 =〈副〉 一方で, 他方で M> ? E> < {sôv} + {qôc}。 U> 2 つ以上のものがあり、片方について言及した後で別のものの言及を始めるときに使われる。 * sûd + 1994 〈名〉 =〈名〉 食べ物, 食物 M> 食べるためのもの。 E> < {sôd}.n。 U> {sûd} は、食べられるもの全般を指す。{tolék} は、ただの食べ物ではなく特にそれが調理されたものだというニュアンスが加わる。{tonas} は朝食や昼食のようなまとまった食事の全体を指す。多くの場合 1 回の食事は複数の料理から成る (例えばご飯と味噌汁と焼き魚のように) が、この全体が {tonas} でそれぞれの料理が {tolék} である。また、カロリーメイトのようなものだけで食事を済ませた場合は、そのカロリーメイトが {tonas} となるが、カロリーメイト自体は料理ではないので {tolék} ではない。なお、飲み物は {sûd} には含まれないが、飲み物を含めて 1 つの料理や食事だと考えれば、{tolék} や {tonas} の一部になり得る。 O> 語義が少し曖昧。フランス語の aliment, cuisine, plat, repas を参照。TLFi では、aliment の語義は「生命の成長や維持のために必要な要素を生物に提供することができる物質」となっており、repas の語義は「1 日のうちに何度かに分けて特定の時刻に食べられる飲み物やいくつかの料理で構成された食べ物」となっていた。 -〈類〉 {tolék}, {tonas} * sûdvaf + 4480 〈名〉 =〈名〉 餌, 飼料 M> ペットや家畜などの動物に食べ物として与えるもの。 E> < {sûd} + [vaf] (< {vafos})。 * tac + 2766 〈動〉 =〈形〉 (/†/) ある, とある M> たまたまそのときに関連していた。 U> 被修飾語は人や場所や時間など何でもあり得る。 * tacat + 2701 〈名〉 =〈名〉 出入口 =: 出入り口 M> そこに入ったり出たりするために外と繋がれている部分。 * tacatfoval + 2701 〈名〉 =〈名〉 出口 M> そこから出るために外と繋がれている部分。 E> < {tacat} + {foval}。 U> 出口専用として使われている箇所を指す場合や、「出るため」というニュアンスを特別加えたい場合に用いられる。そうでなければ単に {tacat} が使われる。 -〈対〉 {tacatkûv} * tacatkûv + 2701 〈名〉 =〈名〉 入口, エントランス =: 入り口 M> そこに入るために外と繋がれている部分。 E> < {tacat} + {kûv}。 U> 入り口専用として使われている箇所を指す場合や、「入るため」というニュアンスを特別加えたい場合に用いられる。そうでなければ単に {tacat} が使われる。 -〈対〉 {tacatfoval} * tace + 2131 〈助外〉 =〈助名〉 ~のような, ~に代表される S> {dukocaqat a zissác axaslef aqôc itace ces.} → 彼のような素晴らしい教師は他にいない。 -〈類〉 {feli}*, {qife} * tacek + 1982 〈動対〉 =〈動〉 (/a/ が /e/ を) 乾かす, 乾燥させる =〈形〉 (/†/) 乾いた =: 乾く M> 濡れていた /e/ の液体分をなくす。 U> {a} 句には人が置かれる。 U> 気体も被修飾語になり得る。 O> 上の語法については要考察。{a} 句に入るものは {e} 句のものを乾いた状態にする直接的な原因なので、「日光」や「熱」などであって、人は入らないと思う。これに従うと、「私は服を乾かした」は「{deqes a’l e’n tacekis e solak}」となるが、まず冗長だし、そもそも {deq} の語義に「相手に頼んでさせる」とあるので、これでは「日光などに頼んで乾かしてもらう」となって不自然な気がする。対義語の {rimin} では、濡れる原因である「雨」や「水」などは {zi} 句で表して {a} 句ではないので、これに合わせるなら {tacek} の {a} 句に人を入れても良いと思ったので、とりあえずそうすることにする。 -〈対〉 {mascal}, {rimin} * tacil + 3982 〈名〉 =〈名〉 設問, 問題, 項目 M> 試験のときに対象の能力を計るために用意された個々のもの。 U> これを集めたものが {solit}。 * taciv + 2512 〈名〉 =〈名単〉 1 %, 1 パーセント =: %, パーセント M> 100 分の 1 個。 * tacál + 1072 〈名〉 =〈名〉 明日, 翌日 M> 今日より 1 つ後の日。 E> < [taqcál] < {taq} + {cál}。 U> 「明日」の意味では普通 {tacál} が用いられるが、説明的に {taq acál} と言うこともある。 -〈対〉 {tazît} * tacálhil + 1849 〈名〉 =〈名〉 明後日, 翌々日 M> 今日より 2 つ後の日。 E> < {tacál} + [hil] (< {hilsot})。 -〈対〉 {tazîthil} * tadat + 2773 〈名〉 =〈名〉 記号, 符号, 印, シンボル, マーク M> 特定の意味をより簡潔に分かりやすく表すために取り決められた文字や図形。 U> 日本語の「記号」ほど意味は広くなく、特定の意味をより簡潔にパッと見て分かるように分野や用途ごとに定められたもののみを指す。天気記号を例にとると、「晴れ」や「雷」などの文字に比べ、天気記号は図案化によって (意味を知ってさえいれば) パッと識別できるようになっている。このようなものが {tadat} である。 * tadatqinat + 2773 〈名〉 =〈名〉 ピクトグラム, 視覚記号, 絵記号, 絵文字 M> 絵やイラストによる記号。 E> < {tadat} + {qinat}。 * tadek + 1035 〈名〉 =〈名固〉 タデック, 読点 =: コンマ * tadeklot + 2752 〈名〉 =〈名固〉 タデックロット E> < {tadek} + {lot}。 N> 挿入構文において、挿入部が長い場合や挿入であることを明確にする目的で、その挿入部の前後にタデックの代わりに置かれる。タデックロットそのものの前後にはスペースが入る。 * tadel + 3846 〈名〉 =〈名〉 ボタン, 押しボタン =: 釦, 押し釦 M> 突起部分や凹ませられる部分を指などで押すことで、何かを作動させるための装置。 * tadis + 2146 〈名〉 =〈名〉 (/izi/ の) 半分 M> /izi/ を 2 等分したものの一方。 * tadlit + 2715 〈名〉 =〈名〉 クラス, 学級, 組 M> 学校において、授業を行うために生徒をいくつかに分けたそれぞれの集団。 H~ 2715: {tives} と {sohiz} の合成でも良かったが、学校関連の単語がだいたい {sohiz} か {saxaf} との合成語になってしまうのも嫌だったので、わりと基礎語感の強いこの単語は基礎語とした。 * tadnibit + 4498 〈名〉 =〈名固〉 タドニビット, 中断符 E> < [tad] (< {tadat}) + {nibit}。 * tadvôl + 4498 〈名〉 =〈名固〉 タドヴォール, 長音符 E> < [tad] (< {tadat}) + {vôl}。 * tafec + 1277 〈名〉 =〈名〉 通路, 通り道, 道 M> 部屋や建物などの 2 つの空間を行き来するのに作られた道。 H~ 1967: トンネルなども表せるように、語義を「2 つの空間を行き来する」に広げた。 -〈類〉 {lôd}*, {solol} * tafecfil + 1967 〈名〉 =〈名〉 トンネル, 隧道 M> 山や地下の地面を掘って貫通させた通路。 E> < {tafec} + [fil] (< {filot})。 * tafechidsol + 2706 〈名〉 =〈名〉 渡り廊下 M> 2 つの建物を繋ぐ空中に設置された通路。 E> < {tafec} + {hidsol}。 U> 日本語の「渡り廊下」は 2 つの建物を繋ぐ通路全般を指すが、{tafechidsol} は建物の 2 階以上を空中で繋ぐもののみを指す。 * tafeclos + 2701 〈名〉 =〈名〉 廊下, 回廊 M> いくつかの部屋を行き来するための、比較的長い建物内の通路。 E> < {tafec} + [los] (< {losvet})。 * tafèq + 4437 〈名〉 =〈名〉 (/ie/ の) マイリスト, プレイリスト, ブックマーク, まとめ, 目録, 私選 M> 整理したり自分が参照しやすくしたりする目的で、一定のジャンルの /ie/ の情報を集めたもの。 -〈類〉 {vôsqak}* * tagsol + 4045 〈名〉 =〈名〉 交差点, 角 M> 道が交差している場所。 E> < [tag] (< {tagát}) + [sol] (< {solol})。 * tagsolxoklit + 4640 〈名〉 =〈名〉 十字路, 四つ角, 四つ辻, 辻 M> 2 つのほぼ真っ直ぐな道がほぼ直角に交わっている交差点。 E> < {tagsol} + {xoklit}。 * tagát + 4640 〈名〉 =〈名〉 交差 M> 何かが交差している場所。 E> < {tagít}.n。 * tagít + 4045 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /ca/ と) 交差する, 交わる M> ? U> 線状のものであれば点で交わる場合、面状のものであれば線で交わる場合を表す。交わっている部分の次元が 1 つ減る場合と言うこともできる。このとき、特定の視点から見て貫いているように見えれば {tagít} と言われ得る。例えば、棒の上に十字になるように棒を置くことも {tagít} と言えるし、2 本の棒が捻れの位置にあるときもそれが交わって見える視点から見ていれば {tagít} と言える。また、片方がもう一方を貫いていなくとも、T 字の形状になっている場合でも {tagít} である。 -〈類〉 {fedas}* * takbigit + 3988 〈名〉 =〈名〉 冷蔵庫 M> 食品や飲料を冷やしたり凍らない程度の低い温度で保管したりするための箱型の機械。 E> < [tak] (< {takul}) + {bigit}。 * takdavom + 2140 〈名〉 =〈名〉 太さ, 幅 M> 太いもしくは細いの程度。 E> < {tak+} + {davom}。 * takdêm + 2140 〈名〉 =〈名〉 深さ, 深度 M> 深いもしくは浅いの程度。 E> < {tak+} + {dêm}。 O> {takvislat} の項を参照。 -〈類〉 {takhiq}, {takvislat} * takdôz + 2184 〈名〉 =〈名〉 重さ, 重量, 目方 M> 重いもしくは軽いの度合い。 E> < {tak+} + {dôz}。 * takez + 2280 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e/ を) 掴む, 握る M> 手の指を内側に曲げて、その指と掌の間に /e/ を入れてしっかり固定する。 * takhiq + 2140 〈名〉 =〈名〉 高さ, 背丈, 丈 M> 高いもしくは低いの程度。 E> < {tak+} + {hiq}。 O> {takvislat} の項を参照。 -〈類〉 {takhîc} -〈類〉 {takdêm}, {takvislat} * takhîc + 2140 〈名〉 =〈名〉 高さ, 高度 M> 高いもしくは低いの程度。 E> < {tak+} + {hîc}。 -〈類〉 {takhiq} * takit + 1723 〈名〉 =〈名〉 (/izi/ の) 程度, 度合い, レベル M> ? U> 合成成分 {tak+} として主に形容詞として用いられる単語に合成され、その形容詞の程度を表す名詞型不定辞を作る。 * takkalbiq + 4007 〈名〉 =〈名〉 冷凍庫 M> 食品などを冷凍された状態のまま保管するための箱型の機械。 E> < [tak] (< {takul}) + {kalbiq}。 * taklisàk + 2428 〈名〉 =〈名〉 縦の長さ, 奥行き M> 縦方向の長さ。 E> < {tak+} + {lisàk}。 U> 語義の通り {izi} 句のものの縦方向の長さを表すが、日本語の「奥行き」の意味にもなることに注意せよ。例えば、部屋の寸法について言及されているとする。{taklisàk} は {lisàk} で表される方向の長さのことであり、{lisàk} は水平面の中の上下 (または前後) 方向を指すので、結果的にこれは日本語の「部屋の奥行き」に対応することになる。各単語が表す方向の詳しい使い分けは {toloc} の項を参照されたい。 -〈関〉 {taktoluc}, {takvislat} * taklot + 2140 〈名〉 =〈名〉 長さ, 距離, 身長, 背丈, 丈 M> 長いもしくは短いの度合い。 E> < {tak+} + {lot}。 * takpadit + 1723 〈名〉 =〈名〉 蓋然性, 可能性 M> どの程度実際に起こりやすいかの度合い。 E> < {tak+} + {padit}。 -〈類〉 {padat}* * taktoluc + 2428 〈名〉 =〈名〉 横の長さ, 幅 M> 横方向の長さ。 E> < {tak+} + {toluc}。 -〈関〉 {taklisàk}, {takvislat} * taktîv + 4486 〈名〉 =〈名〉 速さ, 素早さ, レイテンシ =: レイテンシー M> ものごとを始めてから終わるまでにかかる時間の長さ。 E> < {tak+} + {tîv}。 * takul + 2773 〈名〉 =〈名〉 箱, ケース, ボックス, コンテナ M> 何かを中に入れておくためのもので、形が保たれていて大きめで基本的に直方体状のもの。 -〈類〉 {kèl}* * takvaf + 2184 〈名〉 =〈名〉 大きさ, 体積, 容積 M> 3 次元的な大きいもしくは小さいの度合い。 E> < {tak+} + {vaf}。 U> 外から見たときの大きさを表す。中身のサイズは {takvakez} で指される。 -〈類〉 {takvakez} * takvakez + 2184 〈名〉 =〈名〉 大きさ, 容積 M> 内部の 3 次元的な大きいもしくは小さいの度合い。 E> < {tak+} + {vakez}。 -〈類〉 {takvaf} * takvikef + 3208 〈名〉 =〈名〉 経度 M> ? E> < {tak+} + {vikef}。 * takvislat + 2428 〈名〉 =〈名〉 縦の長さ, 垂直方向の長さ, 鉛直方向の長さ, 高さ, 深さ M> 縦方向の長さ。 E> < {tak+} + {vislat}。 U> {takhiq} は {hiq} の度合いを表すため、建物などの地面に固定されているものの最上部から地面までの長さを表す。{takvislat} は地面に固定されているというニュアンスを含まないので、例えば部屋の高さやプールの深さなど、あらゆるもの (箱状のものの中身も含む) の鉛直方向の高さを表す。 O> {takhiq} や {takdêm} と {takvislat} の使い分けを明確にしたい。 -〈類〉 {takhiq}, {takdêm} -〈関〉 {taktoluc}, {taklisàk} * takvit + 2149 〈名〉 =〈名〉 速さ, 速度 M> 速いもしくは遅いの度合い。 E> < {tak+} + {vit}。 * takvâc + 2184 〈名〉 =〈名〉 広さ, 面積 M> 2 次元的な広いもしくは狭いの度合い。 E> < {tak+} + {vâc}。 * takvôl + 3429 〈名〉 =〈名〉 数, 量, 数量, 分量 M> ? E> < {tak+} + {vôl}。 * takyîc + 3208 〈名〉 =〈名〉 緯度 M> ? E> < {tak+} + {yîc}。 * takzâg + 2152 〈名〉 =〈名〉 温度 M> 熱いもしくは冷たいの程度。 E> < {tak+} + {zâg}。 U> 「室温」は、「部屋そのものの温度」というより「部屋の中の空気の温度」という意味なので、{takzâg i sokul} ではなく {takzâghàk i sokul} と言う。 * takzâghàk + 2152 〈名〉 =〈名〉 気温 M> 内部の空気の温度。 E> < {takzâg} + {hàk}。 U> 単に {takzâghàk} と言ったら外気温を指す。 * takzâgsôt + 2152 〈名〉 =〈名〉 体温 M> 動物などであるそれの体の温度。 E> < {takzâg} + {sôt}。 * takzêg + 3977 〈名〉 =〈名〉 ストーブ, ヒーター M> ? E> < [tak] (< {takul}) + {zêg}。 * tak+ + 2701 〈飾〉 =〈飾〉 ~の程度, ~の度合い, ~のレベル E> < {takit}。 * takâd + 2400 〈名〉 =〈名〉 (/ica/ の) チーム, クラブ, 会, 団体 M> /ica/ をともに行うために組織された人の集まり。 -〈類〉 {tives}* * takâdkedèl + 3485 〈名〉 =〈名〉 (/ie/ の) 研究会, 学会 M> /ie/ を研究するために組織された団体。 E> < {takâd} + {kedèl}。 U> 集会ではなくグループを指す。 * takèk + 2887 〈動対〉 =〈動〉 (/a/ が /e/ で /ca/ を) 補う, 補完する, 補足する, 埋める, カバーする =〈形〉 (/†/) 補足の M> 不足している /ca/ のところに /e/ を加えて足りるようにする。 -〈類〉 {kezloc} * tal + 1068 〈名〉 =〈名〉 回, 度 M> ? U> 基数や序数を伴って回数を表す。{tal} は {la} 句の中に置かれることがほとんどで、そのような {la} 句があると、その {la} 句が修飾する内容が何度か反復されていることが想定される。その上で、例えば基数を用いた {la tal al’akaq} という表現が使われればその反復が 8 回であることを表し、{la tal ac’akaq} という表現が使われれば今回の事象がその反復のうちの 8 回目であることを表す。ここで注意すべき点として、{la tal ac’akaq} が意味するのは、いくつかの行為を順に行っているうちの 8 番目の行為であるということではなく、同じ行為を反復しているうちの 8 回目であるということである。 U> 単位名詞ではないので、数詞が直接修飾することはできない。 P> {la tal avôl} … 何度も。この表現は必然的に反復を表すので {vom} とともに用いられる。 S> {vomes vofekos ovop a ces e lofyet la tal avôl.} → 彼女は何度もリボンを結び直した。 S> {yâla, zedat ficavis a tel ca loc e zel ila tal afik.} → 分かりました、今回はあなたを許しましょう。 S> {te xakalis la tal acál, di’lanis a zál ca zîdrahit.} → 今度晴れたら遊園地に行きましょう。 * talas + 4024 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が) 作業する M> ? * talcaf + 2147 〈名〉 =〈名〉 前部, 前側, 前 M> その一部のうち前にあるもの。 E> < [tal] (< {talik}) + {caf}。 -〈対〉 {talzic} * talces + 2291 〈名〉 =〈名〉 帳簿, 帳面, 手帳 M> 一定の種類の情報を書き込むためにすでに専用の書式などが書かれている紙を束ねたもの。 U> 家計簿やスケジュール帳などを指す。 -〈類〉 {celet}* * talciq + 2147 〈名〉 =〈名〉 左部, 左側, 左 M> その一部のうち左にあるもの。 E> < [tal] (< {talik}) + {ciq}。 S> {ditat catos a vas vo talciq i solol.} → 道路は左側を歩きましょう。 -〈対〉 {talsoc} * talcob + 2488 〈名〉 =〈名〉 ロープ, 縄, 綱 M> ものを縛ったり束ねたり結んだり繋いだりするための柔軟で細長いもののうち、比較的太いもの。 -〈類〉 {sicil}*, {nísid}, {locèc} * talcís + 2336 〈名〉 =〈名〉 冒頭, 出だし, 始まり M> 物語や話などの最初の部分。 E> < [tal] (< {talik}) + {cís}。 * taldem + 2147 〈名〉 =〈名〉 下部, 下側, 下 M> その一部のうち下にあるもの。 E> < [tal] (< {talik}) + {dem}。 -〈対〉 {talhif} * talek + 3939 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e/ を) 含む M> /e/ を一部分としてもつ。 E> < {talik}.v。 * talem + 2168 〈名〉 =〈名〉 タオル, 手ぬぐい M> 濡れたものを拭くための布。 U> 普通はタオル地 (表面に糸を輪状にしたものができるよう織った生地) のものを指すが、そうでないものも表す。 * talemcik + 2168 〈名〉 =〈名〉 ハンカチ, ハンカチーフ M> 携帯用の小型のタオル。 E> < {talem} + [cik] (< {cikek})。 U> 普通はタオル地 (表面に糸を輪状にしたものができるよう織った生地) のものを指すが、そうでないものも表す。 * tales + 4024 〈名〉 =〈名〉 作業, タスク, ワーク M> 区切られた一連の行為。 E> < {talas}.n。 * talfec + 2763 〈名〉 =〈名〉 側面, 側部 M> ? E> < [tal] (< {talik}) + [fec] (< {fecil})。 U> 外側から見た側面も内側から見た側面も指す。 O> {fecil} から造語したが、これは適切だろうか。{fecil} の語法欄に記述した内容も参照。 * talgeregoris + 1356 〈名〉 =〈名固〉 グレゴリオ暦 E> < [tal] (< {talqis}) + [geregoris] (< 「Gregory」 /ɡre.ɡə.ri/)。 * talhif + 2147 〈名〉 =〈名〉 上部, 上側, 上 M> その一部のうち上にあるもの。 E> < [tal] (< {talik}) + {hif}。 U> {hif} と同様に、語義の「上側」の「上」というのは、そのものに暗黙的に定まっている方向ではなく、絶対的位置を基準とする。ペットボトルを例に挙げると、普通はキャップがある方を上に置くが、キャップがある方が下に置かれていれば底の方が重力と反対方向の側になるので、{talhif} が指すのは底がある方になる。こう決まった経緯は H2457 を参照せよ。 -〈対〉 {taldem} * talhárih + 1351 〈名〉 =〈名固〉 ハイリア暦 E> < [tal] (< {talqis}) + [hárih]。 U> 普通は 4 代以降で使われている新ハイリア暦を指す。新旧の区別の必要があるときは、それぞれ {talhárihted} と {talhárihzît} が使われる。 N> 5 代シャレイア語以降においては、[hárih] の部分に意味はない。シャレイア語に架空世界があった時代に、現実世界と対比した架空世界全体のことを (現代の綴りで) [hárih] と呼んでいたので、それが暦の名称として残り続けている。 * talhárihted + 1351 〈名〉 =〈名固〉 新ハイリア暦 E> < [tal] (< {talqis}) + [hárih] + {ted}。 * talhárihzît + 1351 〈名〉 =〈名固〉 旧ハイリア暦 E> < [tal] (< {talqis}) + [hárih] + {zît}。 * talik + 2124 〈名〉 =〈名〉 一部, 部分, 一部分 M> ものをいくつかに分けたものうちの 1 つ。 U> 「部品」や「構成要素」の意味合いは薄い。もともと 1 つのものを恣意的にいくつかに分けたときの分けられた 1 つを指し、より小さいものを集めたり組み合わせたりしたときの 1 つの部品を指すわけではない。 * talil + 3501 〈名〉 =〈名〉 客, お客さん, お客様 M> 商品を買いに来たり提供されているサービスを受けに来たりしている人。 U> その場でまさに買いに来ていたりサービスを受けに行きていたりする人のことのみを指す。よく来てくれる客を意味する「顧客」や、単に家などに尋ねてきてくれる「来客」の意味はない。 * talkòd + 3793 〈名〉 =〈名〉 ホワイトボード, 白板 M> 専用のペンで表面に文字や絵などを書いておくための板。 E> < [tal] (< {talìd}) + {kòd}。 U> 板の色では区別されず、白いものも黒いものも指す。ただし、チョークで文字などを記す黒板は指さない。 * talqis + 1351 〈名〉 =〈名〉 暦, カレンダー M> ? * talsoc + 2147 〈名〉 =〈名〉 右部, 右側, 右 M> その一部のうち右にあるもの。 E> < [tal] (< {talik}) + {soc}。 -〈対〉 {talciq} * taltik + 2361 〈動三〉 =〈副〉 少しずつ, 徐々に M> 動作を何回か行う各回での進み具合が少しであるような。 -〈類〉 {menîl}* * talzic + 2147 〈名〉 =〈名〉 後部, 後ろ側, 後ろ M> その一部のうち後ろにあるもの。 E> < [tal] (< {talik}) + {zic}。 -〈対〉 {talcaf} * tal~ + 2507 〈名〉 =〈名固〉 [t] * tal+ + 2805 〈飾〉 =〈飾〉 ~部, ~側 E> < {talik}。 * talìd + 3765 〈名〉 =〈名〉 板, プレート, ボード M> 薄く平たく加工したもので、ある程度の強度があるもの。 U> 薄くても簡単に曲がったりするものは指さないので、ビニールや紙は {talìd} ではない。段ボールは {talìd} である。 * talìdjôm + 3793 〈名〉 =〈名〉 黒板, ブラックボード M> チョークで文字や絵を書いておくための板。 E> < {talìd} + {jôm}。 * talìdkàliq + 3846 〈名〉 =〈名〉 キーボード M> ? E> < {talìd} + {kàliq}。 U> コンピュータの入力機器としてのキーボードのみを指し、ピアノなどの楽器に付いているキーボードは指さない。楽器のキーボードは {talìdxerat} で指す。 * talìdvelex + 3873 〈名〉 =〈名〉 パレット, 調色板, 絵皿 M> 絵を描くときに用いる、絵の具を上に出しておいたり上で混ぜたりするための板状の道具。 E> < {talìd} + {velex}。 * talìdxerat + 3846 〈名〉 =〈名〉 キーボード, 鍵盤 M> 楽器の平らな部分に取り付けられた、押すことで音を鳴らしたり出す音を決められたりするボタンが並べられた部分。 E> < {talìd} + {xerat}。 * tamol + 2163 〈動〉 =〈形〉 (/†/) 概略的な M> ? U> 情報の深さや細かさが小さいことだけを表す。「主要部だけを取り出してまとめた」というニュアンスが入る「要約」とは異なる。 -〈対〉 {sivel} * tanac + 4488 〈名〉 =〈名〉 豆 M> ? * tanackèc + 4488 〈名〉 =〈名〉 コーヒー豆 M> ? E> < {tanac} + {kèc}。 * taq + 1035 〈名〉 =〈名〉 日 M> ? * taqbik + 2880 〈名〉 =〈名〉 大晦日 M> 特定の暦における年の最後の日。 E> < {taq} + {bik}。 H~ 2880: 造語理由については {taqzaf} を参照。 * taqit + 1037 〈名〉 =〈名〉 壁 M> 建物や部屋などを囲んで外側と内側を縦に仕切っているもの。 * taqitnic + 4220 〈名〉 =〈名〉 襖, 障子, 可動壁, 可動式間仕切り M> 建物の壁のように空間を区切りつつ、一部を動かすことで空間を繋げられるようにもなっている設備。 E> < {taqit} + [nic] (< {niciq})。 U> {taqitnic} は、動かせる部分が 1 つの壁のほぼ全体に渡っており、空間を繋げるのが目的のものを指す。一方で {téd} は、動かせる部分は 1 つの壁の一部分であり、人や物が出入りする目的のものを指す。したがって例えば、襖は用途によって {taqitnic} になる場合と {téd} になる場合がある。壁一面が襖になっていて、開けることで隣接する部屋を繋げて大きな部屋として使うような場合は、{taqitnic} になる。この場合は、壁一面の襖全体が {taqitnic} となる。隣接する部屋の間を行き来するために一部の襖だけをスライドさせて使うような場合は、{téd} の一種になる。この場合は、動かして使う 1 枚の襖が {téd} となる。 U> {taqitnic}, {kelcid}, {kelcidnic} は、全て建物に備え付けだったり後から設置したりする壁のような設備で、特定の場所に固定して使うものである。ここに単なる「壁」を意味する {taqit} を加えると、意味の違いが分かりやすい。{taqit}, {taqitnic}, {kelcid}, {kelcidnic} の使い分けは、建物内に後から設置するものか (建物備え付けや建物の一部ではないか) どうかという軸と、一部を動かすことで空間を繋げたり区切ったりできるかどうかという軸の、2 つの軸をもとに区別される。建物内に後から設置するものが {kelcid} と {kelcidnic} で、一部を動かして空間の繋がりを変えられるものが {taqitnic} と {kelcidnic} である。{cikidsok} は、これら 4 つの単語とは根本的に違い、部屋の中に置くことで空間を何となく分けるもので、設備というよりは家具の一種である。運用上動かさずに使う場合でも、建物にしっかり固定されているのでなければ {cikidsok} である。 -〈類〉 {téd} -〈類〉 {taqitnic}, {kelcid}, {kelcidnic}, {cikidsok} * taqletyem + 2149 〈名〉 =〈名〉 バレンタインデー M> グレゴリオ暦の毎年 2 月 14 日。 E> < {taq} + {latyem}。 * taqlidét + 4073 〈名〉 =〈名〉 ホワイトデー M> グレゴリオ暦の毎年 3 月 14 日。 E> < {taq} + {lidét}。 * taqraf + 2146 〈名〉 =〈名〉 休日, 休み M> 学校や仕事などがない日。 E> < {taq} + [raf] (< {rafap})。 U> 本人に仕事などがない日を指すので、{taqraf} がいつなのかは使う人による。土曜日と日曜日の総称としての用法はなく、この意味では {zimciq} が使われる。 * taqraflovot + 2146 〈名〉 =〈名〉 祝日, 祭日, 国民の祝日 M> ? E> < {taqraf} + {lovot}。 * taqsíq + 2148 〈名〉 =〈名〉 クリスマス, 降誕祭 M> グレゴリオ暦の毎年 12 月 25 日。 E> < {taq} + {síq}。 * taqsíqcit + 3624 〈名〉 =〈名〉 クリスマスイブ =: クリスマスイヴ M> グレゴリオ暦の毎年 12 月 24 日。 E> < {taqsíq} + [cit] (< {citled})。 * taqxif + 2880 〈名〉 =〈名〉 七夕 M> グレゴリオ暦もしくは日本旧暦の毎年 7 月 7 日。 E> < {taq} + {xif}。 * taqxáf + 1215 〈名〉 =〈名〉 (/ica/ の) 誕生日 M> /ica/ が産まれた後の /ica/ が産まれた日付と同じ月と日になる日。 E> < {taq} + {xáf}。 U> 「誕生日おめでとう」は {e taqxáf axaslef} と言う。 U> 1 歳の誕生日が 1 回目の誕生日となるため、例えば 17 歳の誕生日は {taqxáf ac’}[17] と言える。 * taqxâfis + 4702 〈名〉 =〈名〉 ハイリア元日 M> ハイリア暦の毎年 1 月 1 日。 E> < {taq} + {xâfis}。 N> いわばシャレイア語の誕生日に相当する。慣習上、グレゴリオ暦での周年ではなく、ハイリア暦での周年を用いる。グレゴリオ暦とハイリア暦で閏年の挿入タイミングが異なるため、グレゴリオ暦の日付は年によって異なり、1 月 22 日, 1 月 23 日, 1 月 24 日のいずれかになる。 * taqzaf + 2880 〈名〉 =〈名〉 元旦, 元日, 正月 M> 特定の暦における年の最初の日。 E> < {taq} + {zaf}。 H~ 2880: 単純に「最初の日」と考えて [taqcates] と造語しなかったのは、何らかの期間の最初の日も {taq acates} と言うわけで、これとの差別化を図りたかったためである。新年の始まりの祝賀ムードや初日の出などの明るいイメージから、暖色の代表である赤色と合成することにした。対となる大晦日は、寒色の代表である青色と合成した。 * taqziltis + 2262 〈名〉 =〈名〉 エイプリルフール, 四月馬鹿 M> グレゴリオ暦の毎年 4 月 1 日。 E> < {taq} + {ziltis}。 * taqòd + 2186 〈名〉 =〈名〉 島 M> 周りを水で囲まれている比較的小さめの大地。 U> 全体から見て比較的小さいものを指す。例えば、日本列島の本州やオーストラリア大陸を指して {taqòd} と言うことはあまりない。また、川の中州のように陸がしっかりしていないものは指さない。 U> 周りが海である必要はなく、湖の中にある島なども指せる。 * tarín + 4496 〈名〉 =〈名〉 水生生物 M> 主に川や海などの水中で生活する動物。 -〈上〉 {vafos} * tas + 1287 〈名〉 =〈名〉 1 E> < {tis}.n。 * tascak + 4010 〈名〉 =〈名〉 役割, 役目, 担当 M> 担当している内容。 E> < {tascik}.n。 * tascik + 4010 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e’n/ を) 担当する, 役割をもつ, 担う M> 集団で行っている様々な行為のうち /e/ を自分が行うことにする。 * tascol + 2505 〈名〉 =〈名〉 袖 M> 上半身に着る衣服のうち腕を覆う部分。 U> 手を洗っていて袖口が濡れてしまったときに「袖が濡れた」と言うなど、日本語の口語では袖口を指して「袖」が使われることが多いが、シャレイア語では「袖口」を意味する {tastil} が常に使われる。 * tascollot + 2512 〈名〉 =〈名〉 長袖 M> 基本的には腕の手首までをほぼ覆える長さで、少なくとも肘を覆える長さの袖。 E> < {tascol} + {lot}。 U> 単純に {tascollot} とだけ言った場合は手首まである袖がイメージされるが、七分袖なども {tascollot} に含まれる。 -〈対〉 {tascoltev} * tascoltev + 2512 〈名〉 =〈名〉 半袖 M> 肘までない長さの袖。 E> < {tascol} + {tev}。 -〈対〉 {tascollot} * tasod + 4430 〈名〉 =〈名〉 席, 座席, シート M> 特定の施設や設備において、その参加者や利用者が留まるために設けられた一つ一つの空間。 U> 多くの場合は座る用の椅子があって 1 つの椅子に対して 1 つの {tasod} があると考えられる。ただし、立ち見席のように椅子がない席でも {tasod} で指され得る。 * tastil + 2505 〈名〉 =〈名〉 袖口 M> 袖のうち手を出す方の一部分。 E> < [tas] (< {tascol}) + [til] (< {tilev})。 * tastol + 2142 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e/ を) 掬う, 掬い上げる, 汲む M> 液体や粉状のものにくぼんでいる部分をもつものを入れ、それを持ち上げることで /e/ を取り出す。 U> 語義にある「液体や粉状のもの」と {e} 句のものが同じであるとは限らない。例えば、「砂糖をさじで掬う」の場合は、砂糖の集まりにさじを入れてその一部の砂糖を取り出すが、「金魚を掬う」の場合は、水の中に掬う道具を入れて、それを持ち上げることで金魚をそこから取り出している。どちらの場合でも {tastol} が使われる。 U> 日本語の「汲む」に相当する表現として、水などを掬い上げるという行為に注目するなら {tastol} が使われるが、単に容器に入れることを表すだけなら {lokud} などが使われる。 * tat + 2399 〈名〉 =〈名〉 ? M> その日の 0 時からいくらか経過した後の瞬間。 U> {tat} 単独で用いられることはなく、{tat ile} の後に時間を表す〈単位名詞+数詞〉の塊が続き、それ全体で時刻を表す。 例えば、{tat ile tef 14 meris 50} は「14 時 50 分」を表す。 * tavec + 3323 〈名〉 =〈名〉 コーナー M> 何らかの目的のために設備などが整えられた部屋やスペース。 -〈類〉 {kosoc} * tavsoxal + 4437 〈名〉 =〈名〉 図書室, ライブラリー M> 主に専門書を保管して、利用者が見れるようにしたり利用者に貸し出したりするコーナー。 E> < {tav+} + {soxal}。 -〈類〉 {tavxoq} -〈類〉 {kossoxal} * tavxoq + 3323 〈名〉 =〈名〉 図書室, ライブラリー M> 本などの資料を保管して、利用者が見れるようにしたり利用者に貸し出したりするコーナー。 E> < {tav+} + {xoq}。 -〈類〉 {tavsoxal} -〈類〉 {kosxoq} * tav+ + 3323 〈飾〉 =〈飾〉 ~するためのコーナー, ~コーナー E> < {tavec}。 * tay + 2463 〈動〉 =〈形〉 (/†/) 若い, 年少の, 幼い, 幼少の M> 生まれてから比較的あまり時間が経っていない。 -〈類〉 {fec}*, {fegiv}, {yesaf}, {cac} -〈対〉 {losod} * tayel + 2186 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e/ を) 掃除する, 清掃する M> 汚れていたり整理されていない場所である /e/ を綺麗にする。 U> ゴミを拾って捨てたり、雑巾などで拭いて埃を取り除いたり、散らかっているなら整頓したりなど、その場所を心地よくさせるような行為をまとめて指す。 * taz + 1347 〈名〉 =〈名〉 数 M> ? U> 「数」というものそのものを表す。 * tazcel + 2726 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e/ を) 覗く, 垣間見る, 覗き見する M> 少しの空間を通してその向こう側である /e/ を見る。 U> 語義の「少しの空間」とは、穴のようにもとから狭い空間ももちろん指し得る。さらに、例えば顔の半分だけを壁の縁から出して向こう側を覗く場合など、覗く人の位置や姿勢によって見ることができる部分が制限されている場合も指す。 -〈類〉 {lîc}*, {likom}, {káz}, {valcas}, {zesqik}, {poqos}, {vîtic} * tazdilot + 1979 〈名〉 =〈名〉 自然数 M> 1 以上の整数。 E> < {taz} + {dilot}。 U> {tazdilot} には「ものを数えるための数」というニュアンスがある。個数を数えるときは普通 1 から始めるので、{tazdilot} の厳密な定義は「1 以上の整数」であり 0 は含まれない。一方、{tazqilél} には「計算のための数」というニュアンスがある。金額などを扱うときは「何も加えない」ということがあり得ることから、{tazqilél} は厳密には「0 以上の整数」を表す。 -〈類〉 {tazqilél} * tazhárih + 1347 〈名〉 =〈名固〉 ハイリア数 E> < {taz} + [hárih]。 N> ハイリア暦 1 年 1 月 1 日 (グレゴリオ暦 2012 年 1 月 23 日) からの経過日数。この基準日は {xâfis} と呼ばれる。小数点以下は切り上げするので、1 年 1 月 1 日のハイリア数は 1 となる。表記する際は、「H」の後に数字が続いた形にすることが多い。 * tazi + 1075 〈助外〉 =〈助述〉 ~にとって, ~から見て U> 判断する視点を表す。 S> {salot opadit a socad afik e asokes itazi loc, dà lot e adusokes itazi tel.} → この問題はあなたにとっては重要なのかもしれないが、私にとっては重要ではない。 * tazqilél + 1979 〈名〉 =〈名〉 自然数 M> 0 以上の整数。 E> < {taz} + {qilél}。 -〈類〉 {tazdilot}* * taztiziv + 2148 〈名〉 =〈名〉 整数 M> ? E> < {taz} + {tiziv}。 * tazît + 1072 〈名〉 =〈名〉 昨日 M> 今日より 1 つ前の日。 E> < [taqzît] < {taq} + {zît}。 U> 「昨日」の意味では普通 {tazît} が用いられるが、説明的に {taq azît} と言うこともある。 -〈対〉 {tacál} * tazîthil + 1849 〈名〉 =〈名〉 一昨日 M> 今日より 2 つ前の日。 E> < {tazît} + [hil] (< {hilsot})。 -〈対〉 {tacálhil} * te + 1035 〈助般〉 =〈助動〉 ~に =〈接動〉 ~するとき U> 時刻を表す。 * tebem + 1995 〈動〉 =〈形〉 (/†/) 馬鹿な, 頭の悪い =: バカな M> ものを考えたり理解したりする能力が低い。 U> {tebem} は思考力のなさを表し、{patuf} は知識のなさを表す。一方で {holap} はこれとらとは違う軸の単語であり、一見無意味な行為をよくする様子を表す。 O> {tebem} と {holap} の違いをきちんと考える。 -〈類〉 {patuf}, {holap} -〈対〉 {xalík} * teca + 1293 〈助般〉 =〈助動〉 ~の後に, ~以降に =〈接動〉 ~する後に * tecaf + 1564 〈動主〉 =〈動〉 (/a/ が) 幸運になる =〈形〉 (/†/) 幸運な, 運が良い, ラッキーな M> ? U> ラッキーかそうでないかは基本的にその場限りの話なので、常に運が良いということを意味しない限りは、形容詞としてではなく動詞として用いられる。 -〈類〉 {sarac} -〈対〉 {doqtecaf} * tecid + 4633 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e/ を /zi/ で) 挟む M> 何らかの目的のために /e/ の両側に /zi/ が密着した状態にする。 U> 密着していることを含意する。すなわち、あるものがあるものの間に単に位置しているだけの状態は {tecid} の範疇ではない。そのような状況は「間に置かれる」のように表現される。 -〈類〉 {ciliz} * tecis + 1207 〈述〉 =〈述〉 まあまあ, そこそこ, それなりに M> 程度が甚だしく高いわけでも甚だしく低いわけでもない。 -〈類〉 {zev} * tecnas + 2879 〈名〉 =〈名〉 小麦 M> ? * tecol + 3172 〈名〉 =〈名〉 膝 M> ? U> 「膝を曲げる」は普通 {tolic/os/ e letoq} となり {tecol} は使われないので注意せよ。 * ted + 1351 〈動〉 =〈形〉 (/†/) 今の, 現在の, 現行の, ここの M> ? U> 何かしらの順序付けがなされているところで、今話題にしているところの順番を指す。{zilok}「過去」と {parec}「未来」の間に {sot}「現在」があるように、{zît}「前」と {cál}「次」の間に相当するのが {ted} である。例えば、「今月」は {ben ated} と言う。 S> {vomes lanos a tel ca ʻtôkôs la tal al’apiv te ben ated.} → 今月は 4 回東京に行った。 -〈関〉 {zît}, {cál} * tedec + 1345 〈名〉 =〈名〉 (/izi/ の) 西 M> ? * tedeckelol + 1658 〈名〉 =〈名〉 (/izi/ の) 西北西 M> ? E> < {tedec} + {kelol}。 * tedecrosoq + 1658 〈名〉 =〈名〉 (/izi/ の) 西南西 M> ? E> < {tedec} + {rosoq}。 * tedès + 4143 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e’n/ を) 想定する M> もっともらしい内容である /e/ を、何らかの行動や考察をする上での前提とする。 -〈上〉 {lasqil}* * tedìs + 4143 〈名〉 =〈名〉 想定 U> 想定した内容。 -〈上〉 {lasqal} * tef + 1035 〈名〉 =〈名単〉 1 時間 =: 時, 時間 M> ? * tefev + 1177 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e/ を) 引く, 引っ張る M> /e/ を持ったり掴んだりしている箇所から見て /e/ がある方向の逆方向に /e/ に力をかけて動かそうとする。 -〈類〉 {dizal} -〈対〉 {qocaf} * teku + 1294 〈助般〉 =〈助動〉 ~の間, ~の間中 =〈接動〉 ~する間, ~する間中 U> 意味は「~する間中ずっと」であると考えるとイメージしやすいだろう。論理的には、動詞の相が表す期間に {teku} 句の内容が表す時間が完全に含まれていることを表す。したがって、瞬間相や無相と同時に用いられることはない。 * tel + 1031 〈名〉 =〈名〉 私, 僕, 俺 U> 一人称単数を表す。日本語のように多様ではなく、{tel} のみである。 U> 一人称複数は {zál} で表され、{tel avef} とはしない。これは、「私たち」というのは「私」が複数いるのではなく、「私」を含む人間複数を指すためである。 * telac + 3861 〈名〉 =〈名〉 バケツ, 桶 M> ? * telacyérak + 3861 〈名〉 =〈名〉 風呂桶 M> 風呂場で用いる小型の桶。 E> < {telac} + {yérak}。 U> 浴槽のことではない点に注意せよ。 * telef + 1658 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e/ を) 叩く, 打つ M> ? U> {bozet} と比べて軽く叩くことを表す。 S> {telefes a ces e sotol i tel.} → 彼は私の肩を軽く叩いた。 * telis + 1980 〈名〉 =〈名〉 ご飯, 飯 M> ? U> 炊いた後の食べられる状態のものを指す。 * telkos + 2149 〈名〉 =〈名〉 印, 目印, マーク M> 他のものと簡単に区別できるようにつけられた何らかの情報。 * telmit + 1805 〈名〉 =〈名〉 掌, 手 M> 握ったときに内側になる方の手の表面。 * telê + 1211 〈間〉 =〈間〉 えー, えっと, あの, その, あのね -〈類〉 {tê}* * temed + 2442 〈動対〉 =〈動〉 (/a/ が /e/ を /zi/ で) 塗る, 塗布する, 塗り付ける M> 液体状やペースト状をした /zi/ を /e/ に擦るように付ける。 U> 塗り付けるものが {zi} 句で表される点に注意せよ。 U> 「ペンキを塗る」などのように、塗る対象に色を付けることに重点を置いている場合は {temvel} が使われる。彩色する場合でも、塗料を塗り付けることそのものに注目するときは {temed} も用いられる。 S> {sâfat a tel e matef atemed izi lévet.} → 私はバターを塗ったパンが好きだ。 -〈下〉 {temvel} * temic + 1837 〈名〉 =〈名〉 パンツ, パンティー, ショーツ M> 下半身に身につける下着。 U> {sinec} の一種。 * temvel + 2596 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e/ を) 塗る, 色付ける, 着色する, 彩色する, 塗装する M> ? E> < [tem] (< {temed}) + [vel] (< {velex})。 U> 塗るのに使う道具は {qi} 句で表される。同じく日本語の「塗る」に対応する {temed} は塗るものを {zi} 句に取るが、{temvel} は {zi} 句を取らない。 U> 「赤く塗る」の「赤く」の部分のような塗った後の状態は {se} 句を使って表される。 U> 必ずしも物理的に塗料を塗りつけているとは限らない。例えば、CG などで下絵に色を付けることも {temvel} で表され得る。 -〈上〉 {temed} * tepit + 2186 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e/ を /ca/ に) 貼る, 貼り付ける, くっ付ける, 貼付する M> /e/ の粘着性のある部分を /ca/ に接触させるか、/e/ を別の粘着性のあるものとともに /ca/ に接触させて、/e/ を付着させる。 U> 「ペタッと貼る」というイメージがある。 * teqiv + 1386 〈名〉 =〈名〉 町, 街 M> ? -〈類〉 {fosnal}*, {sodaq} * ter + 1128 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e/ を) 飲む M> 液体が主な /e/ を食事として以外で口から体の中へ入れる。 U> 「飲む」という意味で一般に用いられる。 -〈類〉 {sôd}* * terampet + 4640 〈名〉 =〈名〉 トランペット M> ? E> < 「trumpet」 /tɹʌm.pɪt/。 * terombòn + 4640 〈名〉 =〈名〉 トロンボーン M> ? E> < 「trombone」 /tɹɒm.bəʊn/。 * tesil + 1301 〈名〉 =〈名〉 瞬間, 一瞬, 途端, 時, 刹那 M> 非常に短い時間。 U> 語義に「非常に短い」とあるが、具体的にどのくらいの短さかは文脈による。 P> {te tesil acál} … 次の瞬間に。 S> {sôdes a ces e tonaslon te tesil.} → 彼は一瞬で夕食を食べ終えた。 * teskul + 2558 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e/ を /ca/ に) 挿す, 挿入する, 差し込む, 入れる, 刺す M> 穴が開けられているものや筒状のものである /ca/ の中に、棒状の /e/ を収める。 U> {ca} 句のものに開けられている穴は、{filot} も {denos} もあり得る。 U> {ca} 句に穴そのものが置かれることはない。したがって、「鍵を鍵穴に指す」は {teskul/os/ e fokeq ca filotkulik} と表現されることはなく、{teskul/os/ e fokeq ca kulik} などと表現される。 -〈類〉 {cictov} * tev + 1094 〈動〉 =〈形〉 (/†/) 短い M> 線状のものの端から端までの距離が小さい。 O> {lot} を参照。 -〈類〉 {sigil} -〈対〉 {lot} * tevites + 3495 〈名〉 =〈名固〉 Twitter, X =: ツイッター E> < 「Twitter」 /twɪ.tə/。 U> グレゴリオ暦 2022 年 7 月 23 日に、このサービスは「Twitter」から「X」へと改名した。しかし、シャレイア文化圏では旧名の「Twitter」由来の単語が使い続けられている。 * tevod + 1140 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e/ を) 折る, 壊す =: 折れる, 壊れる M> /e/ に力や衝撃を加えて、複数の部分に切り離す。 -〈類〉 {dôk}* * tezi + 1293 〈助般〉 =〈助動〉 ~の前に, ~以前に =〈接動〉 ~する前に * ti + 1094 〈助外〉 =〈接述〉 ~するほど, ~するくらい, ~するように U> 程度を表す。 S> {pa qifit xaras ovop a tel e zis ovel iti revac a’l e’n zedat zehosoc okôk a’l e ces?} → 絶対に護ってやると思えるほどまた誰かを愛することはできるのだろうか。 S> {hixat a tel, vade défad ovip a kalsas i tel ica hax ti duliz ovel emic a cit.} → 私は幸せだ、なぜなら私の幸せの基準はもうこれ以上下がらないくらいに下がっているからだ。 * ticif + 1139 〈動〉 =〈形〉 (/†/) 単なる, ただの M> 全く重要でないように思われて興味を惹かないような。 * tidik + 1354 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が) 止まる, 停止する, 立ち止まる =: 止める, 停止する M> 移動していたところでその移動をやめる。 U> {tidik} と {dekèt} の使い分けは、それぞれの単語の対義語である {niciq} と {qetan} の使い分けに準ずる。詳しくは {niciq} の項を参照されたい。 U> 機械の動作などは指さない。 -〈類〉 {dekèt} -〈対〉 {niciq} * tidler + 4493 〈名〉 =〈名〉 醤油 =: 醬油, 正油 M> ? * tidol + 4640 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e/ を /ca/ に) 集める M> 様々な場所に置かれていたり散らばっていたりする /e/ を /ca/ に持ってきてひとまとまりにする。 -〈類〉 {fetiq} * tidàd + 4556 〈動主〉 =〈動〉 (/a/ が /zi/ を) 代表する =〈形〉 (/†/, /izi/ で) 代表的な, 代表する M> /zi/ の中の 1 つであって、/zi/ の性質や特徴をよく反映していると考えられる。 U> 何かを代表している状態は継続相で表される。 * tidèd + 4556 〈名〉 =〈名〉 (/izi/ の) 代表, 代表者, 代表作 M> /zi/ を代表しているもの。 E> < {tidàd}.n。 * tifef + 2136 〈述〉 =〈述〉 ほとんど, だいたい, およそ, 約, ほぼ M> ? -〈対〉 {kòt} * tific + 1072 〈名〉 =〈名〉 子供, 小児 M> 大人としてはまだ十分に成長していない人。 U> 女性なら {hay} もしくは {fitul} に、男性なら {tiqat} に相当する人を、性別について言及せずに指す。 -〈類〉 {hay}, {fitul}, {tiqat} -〈対〉 {kez}, {láv} * tifnay + 3235 〈名〉 =〈名〉 蕾, 花蕾 M> 花びらが閉じていて花になる前の状態のもの。 E> < [tif] (< {tific}) + [nay] (< {nayef})。 * tifzaf + 3861 〈名〉 =〈名〉 灰 M> ? E> < [tif] (< {tifòm}) + [zaf] (< {zaflom})。 * tifòm + 3854 〈名〉 =〈名〉 埃, 塵, ダスト M> ? U> 細かい粉状のもののみを指し、集まって綿のようになったものは指さない。 * tigum + 1280 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が) 苦しむ M> 望んでいないことをしなければならないためにつらくなる。 U> 語義から分かるように精神的苦痛を表す。肉体的苦痛には {guvot} が使われる。 U> {cavef} と対応する。 * tijdef + 1037 〈動〉 =〈形〉 (/†/) 中古の, 古い M> 成立してから一度使われている。 U> 英語の used や second-hand に相当する。 -〈類〉 {qôl}*, {losod}, {judem} -〈対〉 {yesaf} * tik + 1135 〈動〉 =〈形〉 (/†/) 小さい, 小さな M> 体積が小さい。 -〈類〉 {tisit}, {tutik} -〈対〉 {vaf} * tikaz + 3492 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e/ を) 要約する, まとめる =〈形〉 (/†/) 要約された, まとめられた M> /e/ の要点を取り出して短く分かりやすくする。 * tikcin + 4556 〈動対〉 =〈動〉 (/a/ が /e/ を /zi/ の) 代表にする, 代表に選ぶ =〈形〉 (/†/, /izi/ を) 代表する M> 団体である /zi/ 以外の人にとって /zi/ 全体の代わりと見なせる人として /e/ を選ぶ。 E> < [tik] (< {tikos}) + [cin] (< {cinik})。 * tikcit + 3146 〈動〉 =〈形〉 (/†/, /ica/ に) ピチピチの, パツパツの, きつい, 小さい M> /ica/ を覆う服や袋などが /ica/ のサイズに対して小さく、ゆとりがほとんど生じていない。 H~ 3462: {vamfal} と同様の語義の拡張を行った。 -〈対〉 {vamfal} * tikez + 3492 〈名〉 =〈名〉 (/izi/ の) 要約, 概略, まとめ, サマリー M> 要約されたもの。 E> < {tikaz}.n。 * tikop + 1804 〈名〉 =〈名〉 秘密, 内緒 M> 他の人やグループには教えたり見せたりしないもの。 E> < {tikup}.n。 S> {bari durafet e cal a tel, bari durafet e cal a ris, sokes obazis a tel e tikop i kos.} → 望んでいなかったのに、誰も望んでいなかったのに、私は突然彼の秘密を知ってしまった。 * tikos + 1277 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e/ を /zi/ から) 選ぶ, 選択する, 決める M> ? U> 選ぶ範囲は {zi} 句で表される。範囲を表す助詞には {ve} があるが、ここでは使われない。 * tikup + 1539 〈動〉 =〈形〉 (/†’n/, /izi/ で) 秘密の, 内密の, 内緒の M> /izi/ 以外には教えたり見せたりしない。 * tilaq + 1658 〈名〉 =〈名〉 耳 M> ? * tilbis + 3469 〈名〉 =〈名〉 霜, フロスト M> 冷たい物体の表面に空気中の水分が氷の結晶として現れたもの。 H~ 3473: もともとは {hikot} と {kibil} の合成語として [hikkib] という綴りだったが、響きがあまりに気に入らなかったため基礎語として作り直した。 * tilev + 2505 〈名〉 =〈名〉 端, 先端, 末端 M> ? U> {tilev} と {dèsom} は、どちらも細長いものの各方向の末端を指す。その端が別のものと接続している場合は {dèsom} を使い、そうでない場合は {tilev} と言う。例えば、洋服の袖部分だけを考えると、この片方の端は身頃と接続していて、もう片方の端は手を出す方 (すなわち袖口) であるため、身頃と接続している方が {dèsom} で指され、袖口の方が {tilev} で指されることになる。一方、単体の棒があるとき、この端はどちらも何かに接続しているわけではないので、両方向の端はどちらも {tilev} で指される。このように、2 つある端がどちらも {tilev} である場合も、どちらも {dèsom} である場合も、片方が {tilev} ともう片方が {dèsom} である場合もある。 O> 「日本最北端」などの「端」はどうするか? この「端」は、細長いものの隅というよりは、ある性質 (この場合は北であること) を最も顕著にもっている部分を指していると見なした方がしっくり来る。 -〈対〉 {dèsom} * tilif + 2770 〈動〉 =〈形〉 (/†/) 薄い M> その液体に溶けているものの割合が小さい。 -〈対〉 {dolev} * tilov + 2157 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e/ を) 分類する, 類別する, 分別する, 仕分ける, 分ける M> ある基準に従って /e/ のそれぞれを、いくつかの種類のうちのどれかに決める。 U> 日本語の「分類する」という単語は、「人を血液型に従って分類する」のように、個々の集まりとグループ全体を項としてとることもできるし、「私は A 型に分類される」のように、1 つものとそれが属する 1 つのグループを項としてとることができる。シャレイア語では、この 2 つには異なる単語が用いられる。具体的には、前者には {tilov} が使われ、後者には {latìk} が使われる。 -〈類〉 {latìk} * tiluv + 3548 〈名〉 =〈名〉 (/ie/ の) 分類, 類別, 分別, 仕分け M> /ie/ を分類した結果。 E> < {tilov}.n。 U> {tiluv} と {latàk} の使い分けは、対応する動辞の {tilov} と {latìk} に準ずる。 -〈類〉 {latàk} * tilôt + 2872 〈名〉 =〈名単〉 10 km, 10 キロメートル =: km, 1 km, キロメートル, 1 キロメートル M> ? E> < [ti] + {lôt}。 U> {nolôt} と並んで、長めの距離を表すのに日常で用いられる。この次に大きい単位である {qelôt} は日常ではほとんど使われない。 * tim + 1629 〈述〉 =〈述〉 少し, ちょっと, わずかに M> ? -〈対〉 {bam} * timhilac + 3849 〈名〉 =〈名〉 エレベーター, 昇降機, リフト M> ? E> < [tim] (< {timlet}) + {hilac}。 * timlet + 3849 〈名〉 =〈名〉 小部屋, 個室 M> ? U> 単純に小さな部屋というよりは、特定の用途のためにさらに区切られた空間を指す。ユニットバスや天蓋付きベッドを想像すると良い。また、観覧車のゴンドラや公衆電話ボックスのような人が入り込む比較的狭い空間も指す。 * tinoq + 2368 〈動〉 =〈形〉 (/†/) 子供っぽい, 幼稚な, 未熟な, 幼い M> 精神的に大人らしくなく、その場での適切な行動や考えができていない。 U> {râs} とは違い、{tinoq} にはネガティブなイメージがある。例えば、図書館で静かにすべきなのに騒いでしまうなどの場合が {tinoq} に相当する。 -〈類〉 {râs} -〈対〉 {kelàd} * tipil + 2163 〈述〉 =〈述〉 不十分に M> 必要な程度に達していない。 S> {kavat a qilox afik e sotik avôl etipil.} → この言語には十分な単語がない。 -〈対〉 {vod} * +tip + 3422 〈飾〉 =〈飾〉 不十分に~, 生~ E> < {tipil}。 U> 主に形容詞として何らかの尺度に関する程度を表す動辞に付き、その程度が想定したものやそうあるべきものに足りていないことを表す動辞を作る。例えば、「温かい」に付けると、そうあるべき温度よりも低い (温かさが十分でない) ことを表す「生温かい」という単語が作れる。 * tiqat + 1050 〈名〉 =〈名〉 少年, 男の子, 男子 M> 3 歳から 14 歳くらいまでの男の人間。 -〈対〉 {hay}, {fitul} * tiqol + 1362 〈動二〉 =〈副〉 さて, ところで, 一方, それで M> これまでの話とは異なる話題だが。 U> 日本語の「さて」などより使われる頻度は少ない。この理由の 1 つとしては、長文においては話題を大きく変えたいときは段落を変えることが多いので、わざわざ {tiqol} を使う必要がないことが挙げられる。主に、途中で話題が脱線して、話をもとに戻すときに使われることが多い。 * tiqon + 2886 〈名〉 =〈名〉 隅 M> 中央から離れた縁に近い箇所。 U> {tiqon} は内側の一部分を指し、{kètis} は外側から見て突き出た箇所を指す。したがって、机の {tiqon} の上に何かは置けるが、机の {kètis} の上に何かを置くことはできない。また、机の {kètis} に体をぶつけることはあるが、机の {tiqon} に体をぶつけることはない。 -〈類〉 {kètis} * tir + 1994 〈名〉 =〈名〉 飲み物, 飲料 M> 飲むためのもの。 E> < {ter}.n。 * tirad + 1203 〈名〉 =〈名〉 音, 物音 M> ? U> {tirad} は音波として聞こえるもの全体を表す。一方 {xerat} は、音のうち音楽に関係するものだけを表す。したがって、例えば足音は {tirad} と言われるが (特別に音楽という芸術の範疇として捉えるわけでないならば) {xerat} とは言われない。 -〈下〉 {xerat} * tirid + 4472 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が) 音が出る, 鳴る =: 鳴らす M> それから音が発生する。 E> < {tirad}.v。 U> {tirid} は、単純に音が発生したことのみを表す。{lavel} は、それ自身に何らかの音を出す機構が想定されておりそれが働くことで音が出ることを表す。{rifev} は、主に楽器などの音を出す機構を働かせることで音楽を奏でることを表す。例えば、ピアノの側面を叩いて音を出した場合、このように音を出すことはピアノに想定されているわけではないので、{tirid} で表現される。ピアノの鍵盤を押してピアノの音を出した場合、これはピアノに想定された音の出し方なので、{lavel} が使われる。さらに、そのようにして連続して音を出すことで 1 つの楽曲を再現した場合、{rifev} が使われる。 -〈類〉 {lavel} -〈類〉 {qelir} * tiris + 1050 〈名〉 =〈名〉 赤ん坊, 赤ちゃん, 幼児 M> 生まれてから 3 歳くらいまでの人間。 U> 男女の区別はない。 * tirlik + 2126 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が) 輝く, 煌めく, 瞬く M> 光の強さが強まったり弱まったりを繰り返して輝く。 -〈上〉 {xíl}* -〈類〉 {likxel}, {falhos} * tirmal + 2182 〈名〉 =〈名〉 ジュース M> もとから甘く作られたアルコールの入っていない飲み物。 E> < {tir} + [mal] (< {malac})。 U> 典型的には語源通りフルーツジュースを指すが、コーラやカルピスなどの飲み物も含む。 U> 紅茶やコーヒーに砂糖を入れて甘くすることは多いが、これは砂糖によって甘くされたものという印象が強いためか {tirmal} には含まれない。 H~ 4528: もともと「果物や野菜を絞った汁を原料とした飲み物」という語義になっていた。しかし、これではコーラのような果汁由来のものが含まれず、また青汁のようなあまりジュース感のないものが含まれてしまうため、今の語義に置き換えた。 * tis + 1035 〈動〉 =〈形〉 (/†/) 1 * tiscel + 3412 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e/ を) くぐる, 通り抜ける M> /e/ の下側もしくは /e/ が枠状の場合はその内側を通る。 O> 日本語の「通る」に対応する単語について、{dilsiz} を参照。 * tisfiz + 1305 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e’n/ に) 怯む, 尻込みする, 気後れする, 気が引く, 気が引ける, たじろぐ M> 恐怖のために行おうとしていた /e/ をやめようと思う。 -〈上〉 {zitil}* * tisit + 1135 〈動〉 =〈形〉 (/†/) 狭い, 小さい, 小さな M> 面積が小さい。 -〈類〉 {tik} -〈対〉 {vaf} * tisoc + 1555 〈動〉 =〈形〉 (/†/) 唯一の, 無二の M> それ以外には存在しない。 * titîl + 2568 〈動〉 =〈形〉 (/†/) 小さい, 小さな M> 音量が小さい。 -〈対〉 {vakat} * tives + 1573 〈名〉 =〈名〉 集団, 団体, 班, 会, グループ M> 行動などをともにしている人の集まり。 U> 基本的には人の集まりを指すが、人以外を指すこともある。 U> {tives} は、単純に複数人がともに行動をしているだけのグループを表し、意味は広い。一方で {takâd} は、そのグループが意図的に組織されたもので、リーダーがいたりお金の管理をするバックヤードの人がいたりするなど、より組織的な側面が強いものを指す。 U> {tives} は所属している人がともに行っている内容に重点を置いた言い方で、{lasnel} は所属している人同士の人間関係に重点を置いた言い方である。したがって、{lasnel} に所属している全ての人が同じ目的をもっているとは限らない (むしろそうでないことの方が多い)。 -〈類〉 {takâd} -〈類〉 {lasnel} -〈対〉 {licit} * tivêt + 1980 〈動〉 =〈形〉 (/†/) 少種類の M> 種類が少ない。 U> 数量には言及せず、単に種類が少ないことだけを表す。 -〈対〉 {vêq} * tizav + 2148 〈名〉 =〈名〉 (/ie/ と /izi/ の) 差 M> ? E> < {tiziv}.n。 U> 何らかの数値である /S/ と /Z/ に対して、{tizav ie} [/S/] {izi} [/Z/] は「/S/ と /Z/ の差」を意味するが、これは差の絶対値も本当の差 (マイナスの値になり得る) も表し得る。どちらになるかは文脈による。 -〈対〉 {sovuc} * tiziq + 4381 〈名〉 =〈名〉 さっき, ついさっき, たった今, 今 M> 現在からほとんど離れていない過去。 U> {fezac} よりもさらに現在に近い時間を指す。 U> 語義の「今」は「今来たところだ」などの直近の過去を表す用法を指すことに注意せよ。「現在」の意味ではない。 -〈類〉 {fezac} * tiziv + 2148 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e/ から /zi/ を) 引く, 減じる =: ひく M> ? U> {e} 句の方に引かれる数が置かれ、{zi} 句に引く数が置かれる。例えば、42 - 17 という減算において、42 と 17 は順に {e} 句と {zi} 句に置かれる。日本語では「42 から 17 をひく」となり、シャレイア語と真逆なので注意せよ。 H~ 3702: 上記の格組は日本語からすると不自然だが、「42 から 17 をひく」の代わりに「42 を 17 の分だけ減じる」だと考えれば自然に思えるだろう。 -〈対〉 {sovoc} * to + 3970 〈助般〉 =〈助動〉 ~をもつ, ~の U> 用法の詳細はアイデアメモ #17 を参照されたい。 -〈類〉 {fi} * tockel + 3660 〈名〉 =〈名〉 椀, 碗, お椀, お碗, 鉢, ボウル M> 食べ物や汁物を入れるための半球形の容器。 U> 丼物を盛り付ける茶碗やラーメン鉢のような大きめのものも指し得る。 * tockeltelis + 3660 〈名〉 =〈名〉 茶碗, お茶碗 M> ご飯を盛り付けるための茶碗。 E> < {tockel} + {telis}。 U> {tockeltelis} はご飯を盛り付けて使う茶碗を指すが、日本では同じ茶碗をご飯を盛り付けるためにもお茶を入れて飲むためにも使うことがあるので、結果的に {tockeltelis} をお茶を飲むために使うこともあり得る。ただし、湯飲み茶碗のようにお茶を飲むために使うことしかない茶碗は、{tockeltelis} ではなく {likokxòt} と言う。 * tohil + 4388 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /ca/ に) 乗る =: 乗せる M> 他の場所から /ca/ の上に移動する。 U> 補助態で使われた場合は「~を~に載せる」の意味になり、{két} が表す内容と近くなる。{tohil} の補助態は単に {a} 格のものを {ca} 格のものの上に移動させることのみを表すが、{két} は {e} 格のものが {ca} 格の場所に安定して留まるように補助するところまで含意する。例えば、ボールを机に乗せることを考えるとき、{tohil} を使うと投げて乗せた場合も含意するが、{két} はそうではない。 -〈類〉 {két} * tok + 2152 〈名〉 =〈名単〉 1°, 1 度 =: °, 度 M> ? U> 角度の単位。360° が 1 周を表す。 * tokiq + 3450 〈名〉 =〈名〉 カード, 札, 券 M> 何らかの用途のために厚めの紙やプラスチックなどで作られた、手に収まる程度の長方形状のもの。 * tokiqfecaq + 4171 〈名〉 =〈名〉 葉書, ポストカード =: はがき, ハガキ M> 手紙として出すためのカード状の用紙。 E> < {tokiq} + {fecaq}。 U> これは用紙を指すので、内容が書かれて手紙として成り立つ前の状態も指す。 U> 内容が書かれて手紙になった葉書も当然 {tokiqfecaq} ではあるが、「彼から葉書を受け取った」のように手紙としての葉書に対しては、単に {fecaq} が使われることが多い。そのため、手紙について言及する場面で {tokiqfecaq} が使われた場合、手紙の形式が便箋などではなく葉書であることに特に触れているというニュアンスが生まれる。 U> グッズとしてなどでよく作られるような、手紙として使うことがあまり想定されておらず、描かれている絵や写真がメインのものは、{tokiqsekat} と言う。 -〈類〉 {tokiqsekat} * tokiqkofet + 3450 〈名〉 =〈名〉 名刺 M> 紹介のために名前や所属などを記したカード。 E> < {tokiq} + {kofet}。 * tokiqrahit + 3450 〈名〉 =〈名〉 トランプ, プレイングカード M> ? E> < {tokiq} + {rahit}。 * tokiqsekat + 4171 〈名〉 =〈名〉 ポストカード, ブロマイド M> 手紙用の葉書のサイズの紙に画像を描いたり印刷したりしたもの。 -〈類〉 {tokiqfecaq}* * tokùm + 3241 〈名〉 =〈名〉 フード, 頭巾 M> 被って頭を覆うためのトップスの背中側に付けられるもの。 U> 単なる頭巾ではなく、パーカーなどのトップスに付けられるもののみを指す。取り外しができるタイプのものも指し得るが、基本的には取り付けた状態のみを指す。 * tolac + 4647 〈名〉 =〈名〉 曲がり, 折り目, 曲がり目 M> 曲がっているものの曲がっている箇所。 E> < {tolic}.n。 P> {tolac i solol} … 曲がり角, 屈折路。道の折れ曲がっている箇所を指す。道が交差している箇所のことではない。 * tolfot + 2421 〈動〉 =〈形〉 (/†/) 水平な, 水平方向の, 横にした M> ? U> {toloc} と {lisìk} はこの単語の下位語である。細かい使い分けについては {toloc} の項を参照されたい。 -〈関〉 {toloc}*, {lisìk}, {vislit} * tolic + 3856 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e/ を /zi/ で) 折る, 曲げる, 折り曲げる M> 棒状や平面状の /e/ を /zi/ の部分で曲げる。 P> {tolic/os/ e letoq} … 膝を曲げる, 脚を曲げる。{tecol} ではなく {letoq} が使われる点に注意せよ。{tolic/os/ zi tecol} でも同じ行為が表現できるが、あまり使われない。 -〈類〉 {nofel}* -〈下〉 {tolqeh} * toloc + 2421 〈動〉 =〈形〉 (/†/) 横の, 横方向の M> ? U> 被修飾語になるものは細長いものであり、その長くなっている方向が横になっていることを表す。 U> 紙の上などの 2 次元的な場面を考えている場合は、ある視点から見た左右の方向が {toloc} で指され、それと垂直に交わる方向が {lisìk} で指される。3 次元的な場面の場合は、まず鉛直方向 (もしくは鉛直方向を含む平面) が {vislit} で指され、水平面 (もしくは水平面上の 1 つの方向) が {tolfot} で指される。さらに、その水平面上において、ある視点からの左右方向が {toloc} で指され、それと水平面内で垂直な方向が {lisìk} で指される。例えば、紙の上に線を引く場面を考えると、これは 2 次元的な場面である。そのため、{toloc} の方向に線を引くというのは、線を左右方向に引くことを表す。一方、板をどこかに置く場面を考えると、これは 3 次元的な場面になる。{vislit} に置くというのは、何かに立てかけるなどして立った状態で置くことを表す。一方 {tolfot} に置くというのは、横にして地面や机などに水平にして (特に方向に言及せず) 置くことを表す。{toloc} もしくは {lisìk} に置くことは、{tolfot} に置く場合の特殊な場合で、{toloc} であれば板の長い方向を左右方向に合わせて置くことを表し、{lisìk} であればそれとは垂直の向きに置くことを表す。{vislit} と {lisìk} はともに日本語の「縦に」に対応し得るが、明確に区別される。日本語での「板を縦に置く」という表現は、普通は立てかけて置くことを表すので、シャレイア語では {vislit} に対応する。日本語に合わせて {lisìk} が使われた場合、それは地面などに横にして縦方向に置くことを表す。他にも、「縦に糸を垂らす」の「縦に」は {vislit} である。 H~ 2421: 語義に関しての経緯は造語放送参照。 -〈関〉 {lisìk}, {tolfot}, {vislit} * tolqeh + 4647 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e/ を /zi/ で) 折る, 畳む, 折り畳む M> /e/ を /zi/ で折ってその両側が重なるようにする。 E> < [tol] (< {tolic}) + [qeh] (< {qehiz})。 -〈上〉 {tolic} * toluc + 2428 〈名〉 =〈名〉 (/izi/ の) 横 M> ? E> < {toloc}.n。 U> {izi} 句のものの横方向を表す抽象的な名詞である。 O> この単語は {taktoluc} の合成元になっているが、単独で使うことはあるか。当然、{taktoluc izi} [/S/] の意味での {taklot izi toluc izi} [/S/] という表現で用いられることはあるだろうが、それ以外が思いつかない。 -〈関〉 {lisàk}, {vislat} * tolák + 1994 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e/ を) 料理する, 調理する, 作る M> ? U> 料理の方法は含意しない。英語の cook と違い、火を使っていない場合も指す。 U> {e} 句には完成品が置かれる。{qe} 句は使われない。 * tolék + 1994 〈名〉 =〈名〉 料理 M> ? E> < {tolák}.n。 -〈類〉 {sûd}*, {tonas} * tolékcís + 2171 〈名〉 =〈名〉 おせち料理 M> 元旦に食べる特別な料理。 E> < {tolék} + {cís}。 * tomek + 2173 〈名〉 =〈名〉 肉, 食肉 M> ? U> 豚や牛などの食用の肉を表す。鶏肉は含まれるが、魚肉は含まれない。また、加熱の前か後かの意味合いもない。 * tomekxol + 4270 〈名〉 =〈名〉 ハンバーグ, ハンバーグステーキ M> ? E> < {tomek} + [xol] (< {xolus})。 * tomekzamek + 3963 〈名〉 =〈名〉 焼肉 M> 肉をその場で焼きながら食べる料理。 E> < {tomek} + {zamek}。 * tomfecmol + 2298 〈名〉 =〈名〉 羊肉, ラム, マトン M> 食用の羊の肉。 E> < [tom] (< {tomek}) + {fecmol}。 U> 羊の年齢では区別せず、ラムもマトンも {tomfecmol} と言う。 * tomkalkat + 2886 〈名〉 =〈名〉 鶏肉, チキン M> 食用の鶏の肉。 E> < [tom] (< {tomek}) + {kalkat}。 * tomleftos + 2298 〈名〉 =〈名〉 牛肉, ビーフ M> 食用の牛の肉。 E> < [tom] (< {tomek}) + {leftos}。 * tomlostok + 2298 〈名〉 =〈名〉 豚肉, ポーク M> 食用の豚の肉。 E> < [tom] (< {tomek}) + {lostok}。 * tonas + 1500 〈名〉 =〈名〉 食事, ご飯 M> 栄養を取るために食べるまとまった食べ物。 E> < {tonis}.n。 -〈類〉 {sûd}*, {tolék} * tonasjodom + 3541 〈名〉 =〈名〉 夜食 M> 夜遅くに食べる食事。 E> < {tonas} + {jodom}。 * tonaslon + 1500 〈名〉 =〈名〉 夕食, 夕飯, 夕ご飯, 晩ご飯 =: 夕ごはん, 夕御飯, 晩ごはん, 晩御飯 M> 夕方から夜に食べる食事。 E> < {tonas} + {lon}。 * tonaspôd + 1500 〈名〉 =〈名〉 朝食, 朝ご飯 =: 朝ごはん, 朝御飯 M> 朝に食べる食事。 E> < {tonas} + {pôd}。 * tonasxav + 1500 〈名〉 =〈名〉 昼食, 昼ご飯 =: 昼ごはん, 昼御飯, お昼ごはん, お昼ご飯, お昼御飯 M> 昼に食べる食事。 E> < {tonas} + {xav}。 S> {dusôdat omez a’l e tonasxav bava nîpes a xav.} → 昼が過ぎたのにまだ昼食を食べていない。 * tonis + 2610 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が) 食事する, 食べる M> 栄養を取るためにまとまった食べ物を食べる。 U> {e} 句は取らない。何を食べているのか明示したい場合は {sôd} を使う。 -〈類〉 {sôd}* * toq + 1379 〈名〉 =〈名〉 自分, 自身, 自分自身 M> ? U> 一人称の意味はない。また、生物も無生物も指し得る。 U> 具体的に何を指しているかは文脈に依存する。必ず主語を指すなどの法則は特にないので注意せよ。 U> 単に指示代詞が使われた場合より {toq} が使われた場合の方が「それ自身に向かって」というニュアンスが強くなる。例えば {bozetes a ces e ces} と {bozetes a ces e toq} は表す内容は同じだが、後者の方が「自分で自分を殴った」ということが強く表現される。 * tos + 3970 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e/ を) もつ, ある M> ? -〈類〉 {kav}* * tosol + 1982 〈名〉 =〈名〉 帽子, キャップ, ハット M> ? U> 英語の cap と hat は区別しない。 * tov + 1134 〈動〉 =〈形〉 (/†/) あらゆる, それぞれの, 各々の, 毎, 各 M> ? U> {tov} では 1 つずつが注目されるが、{ves} には全体をまとめて 1 つとして見ているというニュアンスがある。それぞれ英語の every と all に対応する。この 2 つはニュアンスが異なるだけで、表される内容は同じである。 O> 英語の every /S/ は /S/ に相当するもの全部を考えてそれぞれを指すが、each は全部とは限らないが /S/ のそれぞれを指すらしい。{tov} はどうか。 -〈類〉 {ves} * tuc + 4032 〈述〉 =〈述〉 しか M> ? U> 数量を表す表現を修飾して、その数量が少ないことを表す。 -〈対〉 {vòq} * tud + 1804 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e/ が) ない M> ? U> {dukav} と同じ意味だが、{dukav} より否定の意味が強い。 U> 基本的に継続相で用いられるが、「なくなった後の状態」という意味合いはなく、単にその場に存在していないことのみを表す。つまり、否定の意味合いが強いということ以外のニュアンスは {dukav} と全く同じである。 -〈対〉 {kav} * tudcat + 2130 〈動二〉 =〈副〉 予期せず, 思いがけず, 図らずも, 偶然, たまたま =〈形〉 (/†’n/) 予期しない, 思いがけない, 偶然の, たまたまの M> 誰も予期していなかったが、その場の状況が原因で。 E> < {tud} + [cat] (< {catik})。 O> この単語の副詞の意味分類は II 型か III 型のどちらなのか? どちらにしても不自然ではないが、どちらにするかによって形容詞の被修飾語に置けるものが変わるので、明確にしておく必要はある。 -〈類〉 {cafêd}* * tudkol + 1804 〈動三〉 =〈副〉 急に, 突然, 突如 =〈形〉 (/†/) 急の, 突然の M> 予兆が全くなく。 E> < {tud} + [kol] (< {kolcav})。 -〈上〉 {bâl}* * tudtir + 1209 〈動〉 =〈形〉 (/†/) 静かな, 静寂な M> 物音を全くと言えるほど立てず。 E> < {tud} + [tir] (< {tirad})。 -〈類〉 {kelem}* * tudvahix + 3871 〈動〉 =〈形〉 (/†/) 不死の, 不死身の M> 死ぬことのない。 E> < {tud} + {vahix}。 * tud+ + 2417 〈飾〉 =〈飾〉 ~がない, ~が欠けている E> < {tud}。 * tuf + 1135 〈動〉 =〈形〉 (/†/) 少ない, 少しの, わずかな, ちょっとの M> 数量が小さい。 -〈対〉 {vôl} * tufil + 2188 〈動二〉 =〈形〉 (/†/) 珍しい, 稀な, 希少な, 稀有な =〈副〉 珍しく M> 存在する数が少なかったり現れる頻度が低かったりする。 -〈類〉 {tùk} -〈対〉 {doqtufil} * tufos + 1071 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e’n/ を) 呟く M> 誰かに向けてというわけではなく、/e/ を言う。 U> 小声であるとは限らない。 -〈類〉 {kéc}*, {lak}, {caz}, {liz}, {dìvkox} * tulaf + 1837 〈動対〉 =〈動〉 (/a/ が /e/ を) 空にする =〈形〉 (/†/) 空の, 空っぽの M> 容器状の /e/ の中身をなくす。 -〈対〉 {votiq} * tuldik + 2009 〈動〉 =〈形〉 (/†/) 辛い M> 食べると舌や鼻に刺激がある。 -〈類〉 {diqtil}* * tulfac + 3443 〈動〉 =〈形〉 簡易的な, 簡易, 手軽な, 単純な, シンプルな M> 扱いやすさや作りやすさのために機能や構造などが制限されている。 * tulit + 3257 〈動二〉 =〈副〉 たまに, 稀に M> 特定の期間において、するかしないか半々よりは少ない頻度で。 -〈関〉 {vák}, {vosol}, {lof}, {ciles}, {têl}, {depeq}, {dum} * turef + 1230 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が) 孤独になる =: 孤独な M> 自分を理解してくれる仲間がいないと感じる。 -〈上〉 {situt}* * turif + 1230 〈名〉 =〈名〉 孤独, 孤独感 M> 自分のことを理解してくれる人はいないという思い。 E> < {turef}.n。 * tut + 1079 〈特〉 =〈特〉 だけ, のみ M> ? U> 必ず非限定用法になるが、直前にタデックを置くことはしない。 U> {tut} は、それが修飾しているもの以外は当てはまらないことを表す。一方 {tís} は、それが修飾しているものだけで十分で、他のものはそうでなくてもそうであっても良いことを表す。例えば、{tut} は「お金以外のものは一切いらない」という意味で「お金だけがほしい」と言いたいときに用られ、{tís} は「お金さえ手に入れば他のものはあってもなくても良い」という意味で「ただお金がほしい」と言いたいときに用いられる。英語の only と just がそれぞれ {tut} と {tís} に当たる。 S> {ri etut helcisac a’l e rêy afik, kilat a’l e’n zefedis a tel e cal.} → この恋が遊びでありさえすれば、そんなことにはすぐ納得できるだろう。 -〈類〉 {tís} * tutik + 2184 〈動〉 =〈形〉 (/†/) 小さい, 小さな M> 何かを入れられる部分の体積が小さい。 -〈類〉 {tik} -〈対〉 {vakez} * tuv + 3710 〈名〉 =〈名〉 それぞれ, 各々 M> ? U> {tuv i}[ /S/] の形で使われて、/S/ で表される複数全てに言及しつつも、それらの 1 つずつに注目しているというニュアンスを加える。 -〈類〉 {vis} * tàd + 3938 〈名〉 =〈名〉 概念 M> ? U> 「名詞になり得るもの」くらいの意味をもち、形があるかどうかによらない。単に {zat} と言うよりも、意味範囲が明確に切り取られているものというニュアンスが強い。 * tàt + 1980 〈名〉 =〈名〉 (/ica/ の) 種類, 種, 型, タイプ M> ? O> 英語の kind に相当する単語として作成したが、語義は? * tàtsîk + 3982 〈名〉 =〈名〉 髪型, ヘアスタイル =: ヘアースタイル M> ? E> < {tàt} + {sîk}。 U> スキンヘッドには実際には髪がないが、{tàtsîk} の一種として扱われる。 * tál + 1280 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e’n/ を) ? M> ? U> {e} 句に現在時制無相の動詞をとり {tál} 自身は継続相になることで、継続相と同じ意味が出る。普通の表現より、動作完了後の状態が続いていることが強調される。 * tâlot + 3939 〈名〉 =〈名〉 記事 M> 複数の独立した文章から成るものを構成している 1 つの文章のまとまり。 U> ブログ内の 1 つのポストや雑誌や新聞を構成する 1 つの記事などを指す。 * tèbel + 4584 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e/ を) 飲む, 嚥む, 飲み込む, 嚥下する M> /e/ を口から入れて喉を通す。 U> 「飲み込んですっかり覆ってしまう」というニュアンスが加わったのが {dazkut} である。 -〈類〉 {sôd}* -〈下〉 {dazkut} * tècaq + 2130 〈名〉 =〈名〉 船 M> 人や物を運ぶための水上を動く比較的大きな乗り物。 U> 手で漕ぐタイプの小型のボートやヨットは基本的に含まない。 * tèctik + 3854 〈名〉 =〈名〉 ボート, 小船, 舟 M> 1 人から数人で乗る比較的小型の船。 E> < [tèc] (< {tècaq}) + {tik}。 U> 語源的には {tècaq} を含んでいるが、{tècaq} の下位語ではない。{tècaq} と {tèctik} の指す範囲は相補関係にある。 * tèf + 4488 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e/ を) 挽く M> /e/ を砕いたり潰したりして粉にする。 E> < {tìf}.v。 * tèg + 1807 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が) 不満になる =: 不満な M> 欲求や望みの通りのことが起こっていないために悪い気分になる。 -〈対〉 {hix} * tèk + 1569 〈名〉 =〈名〉 (/izi/ の) 間, 隙間 M> /izi/ で挟まれている箇所。 U> {tèk izi} [/S/] {o} [/Z/] で「/S/ と /Z/ の間」の意味になり、この形で使われる。 U> 空間的なものとものの間のみを指す。時間的な期間には {lòt} が使われる。 * téc + 1426 〈動二〉 =〈副〉 まず, 初めに, 最初に M> 最も先に。 -〈関〉 {lescál}, {leszimel} * téd + 1178 〈名〉 =〈名〉 ドア, 扉, 戸 M> 出入口として壁や塀に取り付ける板状のもので、開いたり閉じたりすることでそこを出入りできるようにしたもの。 U> 出入口に取り付けられるものを表すので、雨戸を指して {téd} とは言わない。 -〈類〉 {taqitnic}* -〈類〉 {cecit}* * tédser + 1262 〈名〉 =〈名〉 窓 M> 窓に取り付けて、建物の中と外を区切るためのもの。 E> < {téd} + [ser] (< {serik})。 * télen + 2125 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が) 回る, 回転する M> ? U> {télen} はそのものの中にある軸を基準に回転することを表すが、{lonot} はある地点の周囲をぐるぐる回ることを表す。これらは全く別の意味なので注意せよ。地球で例えるなら、自転が {télen} で公転が {lonot} である。 H~ 3989: 「ドアノブを回す」や「ハンドルを回す」は {télen} の補助態で表現できる。しかし、この「回す」は「対象が回転している状態にする」ことを単に表しているのではなく、「対象を回転させることで何らかの操作をする」という意味合いがあるので、別の単語で表現した方が良いのではないかという問題があった。ただ、次のような理由で別の単語を作るのはやめた。まず、操作の意味合いを強く出したいなら「操作する」という単語を使えば良いだけである。また、回転と操作の意味合いをもつ単語を作ると、他のあらゆる動作に対してもそれと操作の意味合いを両方もった単語がないと不自然になってしまうが、それではキリがない。 -〈類〉 {lonot} * téq + 1330 〈名〉 =〈名〉 手 M> ? U> 手首から先の全体を指す。指は含める。 U> 「手を繋ぐ」は {feloq/os/ e calok} となり {téq} は使われないので注意せよ。 * tê + 1211 〈間〉 =〈間〉 えー, えっと, あの, その, あのね U> 次に何を言うかとっさに思いつかなかったときに、話をつなぐために挿入される。 U> 埋める間が長いときは {telê} が用いられる。 -〈類〉 {telê} * têf + 3975 〈動〉 =〈形〉 (/†/) 11 U> 合成成分としてのみ使われ、単独の単語として使われることはない。11 を表すには {tisettis} が使われる。 * têkis + 3485 〈名〉 =〈名固〉 トルコ E> < 「Turkey」 /tɜː.ki/。 N> グレゴリオ暦 2022 年 3 月に、トルコ政府は、トルコを指す名称として従来の「Turkey」ではなく「Türkiye」を使うよう通達を出した。イギリスやアメリカはこれに同意したが、シャレイア文化圏では従来の英語名称である「Turkey」由来の単語が使い続けられている。 * têl + 1043 〈動二〉 =〈副〉 ときどき, たまに M> 特定の期間において、するかしないか半々くらいの頻度で。 -〈関〉 {vák}, {vosol}, {lof}, {ciles}, {tulit}, {depeq}, {dum} * tìf + 1974 〈名〉 =〈名〉 粉, 粉末 M> ? * tìfcelòk + 2878 〈名〉 =〈名〉 米粉 M> 米を粉末状にしたもの。 E> < {tìf} + {celòk}。 * tìfdivíl + 4501 〈名〉 =〈名〉 唐辛子, 一味唐辛子, 一味 M> 唐辛子の実を乾燥させて粉末状にした調味料。 E> < {tìf} + {divíl}。 * tìfdivíllebet + 4501 〈名〉 =〈名〉 七味唐辛子, 七味 M> 唐辛子の粉末に他の香辛料を混ぜた調味料。 E> < {tìfdivíl} + {lebet}。 * tìfdìl + 2283 〈名〉 =〈名〉 塩, 食塩, ソルト M> しょっぱい味をつけるための粉状の調味料。 E> < {tìf} + [dìl] (< {dìlek})。 * tìfkèc + 4488 〈名〉 =〈名〉 コーヒー粉 M> ? E> < {tìf} + {kèc}。 * tìfmay + 2283 〈名〉 =〈名〉 砂糖, シュガー M> 甘みをつけるための粉状の調味料。 E> < {tìf} + {may}。 * tìftecnas + 2879 〈名〉 =〈名〉 小麦粉, うどん粉, メリケン粉 M> 小麦を粉末状にしたもの。 E> < {tìf} + {tecnas}。 U> 種類によらず小麦粉を全て指す。 * tìl + 3744 〈動〉 =〈形〉 (/†/) 1 つの M> ? U> {al’atis} と同じ意味だが、{al’atis} では個数が 1 であることが注目される一方で、{tìl} では複数でないことが注目される。 -〈対〉 {véf} * tìliv + 2126 〈動〉 =〈形〉 (/†/) 細かい, 細かやかな M> いくつかで集まっているもののそれぞれの大きさが小さい。 -〈対〉 {bosval} * tìqid + 4157 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e’n/ と /ca/ を) 限る, 制限する M> /ca/ の範囲を /e/ の通りに定める。 * tìv + 3974 〈名〉 =〈名〉 すぐ後, これから M> 今やっていることが済んだ少し後の時間。 S> {zedat lîdis a tel e xoq acik te tìv.} → その本はこれから読む。 -〈類〉 {cativ} * tík + 4186 〈名〉 =〈名〉 点 M> ? U> 記号や図形としての点を表す。 * tíktaz + 4186 〈名〉 =〈名固〉 小数点 M> 数を記すときに小数部分の手前に置かれる記号。 E> < {tík} + {taz}。 * tílir + 1966 〈名〉 =〈名〉 クローバー, シロツメクサ M> ? * tílirsítpiv + 1966 〈名〉 =〈名〉 四つ葉のクローバー M> 葉を 4 枚持つクローバー。 E> < {tílir} + {sít} + {piv}。 N> 幸せや幸運の象徴。 S> {kofides a tel vo naflat e tílirsítpiv. pa kodis e zel anissarac?} → 公園で四つ葉のクローバーを見つけたんだ。何か良いことあるかな? * tís + 1505 〈特〉 =〈特〉 だけ, ただ, 単なる M> ? S> {dîtikis e tel a’n licac etís a’l e’n pisimac a zis.} → 人が困っているのをただ見ているだけではじれったい。 -〈類〉 {tut}* * tîb + 1069 〈動〉 =〈形〉 (/†/) 涼しい, 冷たい M> 温度が程良く低い。 H~ 3421: {bigit} の項を参照。 H~ 3422: もともと動詞用法として「冷める」の意味が記載されていたが、削除した。これは次のような理由による。動詞と形容詞の意味関係から、動詞としては「形容詞としての {tîb} で表される温度に主語に置かれたものの温度が変化する」という意味になるはずである。したがって、温度が {zâg} で表される程度の熱湯が冷めた結果、温度が {mozas} で表される程度の温かいお湯 (かつ {tîb} で表すには温度がまだ高い) になることは、{tîb} の動詞用法では表せない。また、温度が {bigit} で表される程度の冷水を温めた結果、温度が {tîb} で表される程度の水になることは、{tîb} の動詞用法の意味に合致する。したがって、{tîb} の動詞用法の意味は「冷める」にはならない。 -〈関〉 {zâg}, {mozas}, {bigit} * tîbtip + 3422 〈動〉 =〈形〉 (/†/) 生温かい, 生暖かい, ぬるい, 生ぬるい M> 温度がそうあるべき程度よりも高い。 E> < {tîb} + {+tip}。 -〈類〉 {mozastip}* * tîn + 1420 〈動〉 =〈形〉 (/†/) 1 つの M> ? E> 意味は {al’atis} と同じである。ただし、{al’atis} が 1 個なのか 2 個なのかなど個数を言及して 1 個であることを表すのに対し、{tîn} はあるのかないのかに言及して 1 つあることを述べる。「1 個も~ない」や「一度も~ない」などのように、否定文とともに使われることが多い。 S> {duqifet cazas a tel ca ces e ref i’l la tal atîn edif.} → 私の願いを彼に伝えることなど一度だってできなかった。 S> {ri kodis e ref atîn i loc, pa rafat a loc e’n lis e pil?} → もし願いが 1 つ叶うとしたら、何を叶えたいですか? * tît + 1035 〈名〉 =〈名単〉 1 秒, 1 秒間 =: 秒 M> ? U> ハイリア暦で定められる 1 秒は、地球における 0.864 (108/125) 秒に等しい。ただし、ハイリア暦で定める時刻の表現は実際にはあまり使われていないため、単に {tît atis} と言ったら通常の 1 秒を指すと考えて良い。 * tîv + 1071 〈動三〉 =〈副〉 速く, 速やかに, 迅速に, 素早く =〈形〉 (/†/) 速い, 速やかな, 迅速な, 素早い M> ものごとを始めてから終わるまでにかかる時間が少ない。 S> {tayeles a tel e sokul i toq otîv ile meris aqec.} → 私は自分の部屋を 2 分で掃除した。 -〈類〉 {vit}*, {fev} -〈類〉 {lôktuf}* -〈対〉 {lôm} * tîvif + 1041 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /zi/ から) 消える, 消滅する M> 一瞬のうちに /zi/ から消える。 -〈上〉 {pariq}* * tòcod + 3814 〈名〉 =〈名〉 土地 M> ? * tòd + 1870 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e/ に) 出会う, 巡り合う, 遭遇する, 逢う, 会う M> 予期せずに /e/ と同じ場所にいることになる。 U> 「ばったり出会う」というイメージがある。 O> 日本語の「良い曲に出会った」のように、人以外を {e} 句にとることはできるか? 単純に「良い曲を発見した」のように表現するか? -〈類〉 {câs} * tòked + 2763 〈名〉 =〈名〉 棚, 架, ラック M> ものを載せておくために板を水平に固定したもの、もしくはそのような部分がある家具。 O> 壁や別の棚に掛けて使うラックは {tòked} に入るか? * tòkedqiqton + 2763 〈名〉 =〈名〉 食器棚 M> 食器を載せて保管するための棚。 E> < {tòked} + {qiqton}。 * tòkedxoq + 2763 〈名〉 =〈名〉 本棚, 書棚, 書架 M> 本を載せておくための棚。 E> < {tòked} + {xoq}。 * tòlat + 2502 〈名〉 =〈名〉 胴, 胴体 M> 身体のうち、腕と脚および首より上を除いた部分。 * tòlec + 1767 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が) 転がる M> 回転しながら移動する。 H~ 2771: もともと語義は「移動方向に回転しながら」となっていたが、「転げ落ちる」などの合成語を考えると、回転が移動方向とは限らないので、語義から「移動方向に」は削除した。 * tòs + 3779 〈名〉 =〈名〉 情報, インフォメーション M> ? * tôcos + 4528 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /ca/ に) 寄る, 立ち寄る, 留まる, 停まる, 滞在する M> 何らかの行動の途中で短い時間だけ /ca/ にいる。 * tôlak + 2136 〈名〉 =〈名〉 等級, 階級, 級, ランク, グレード M> 優劣や程度の大小などで段階的に分けたものの 1 つ。 U> 番号付けの順序はものによって異なる。つまり、{tôlak ac’atis} という表現が、最も程度が大きいものを表すのか最も程度が小さいものを表すのかは、この表現だけからでは分からない。 H~ 2713: もともとは程度が大きいものの番号が小さいか大きいかで単語を分けることにしていて、{hiláv} と {tôlak} をそれぞれ前者と後者に使っていたが、明確に分ける必要性があまり感じなくなったので、より中性的な響きの {tôlak} の方を残し、{hiláv} は削除した。 -〈類〉 {litud} * tôlaksax + 2713 〈名〉 =〈名〉 学年 M> 1 年間の教育の段階。 E> < {tôlak} + [sax] (< {saxaf})。 * tùk + 1071 〈動〉 =〈形〉 (/†’n/) 異常な, 突飛な, 奇抜な, 奇妙な, 非凡な, 特異な, 風変わりの, 並外れた, 変な, 変わった M> あまり見られたり当てはまったりするわけではないような。 U> ネガティブなニュアンスはない。褒め言葉になることもある。 S> {revet a ces e’n dusalat e atùk a kin tufoses a hapet qi qilox i laxol.} → 彼女はウサギが人間の言葉を呟いたことを奇妙だとは思わなかった。 -〈類〉 {tufil} -〈対〉 {vekos} * tùliq + 2126 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e/ を) 減らす, 減少させる =: 減る, 減少する M> /e/ の一部をその場から取り除いて /e/ の数や量を減少させる。 -〈類〉 {detuk}* -〈対〉 {vocas} * tûbas + 4640 〈名〉 =〈名〉 チューバ =: テューバ M> ? E> < 「tuba」 /tjuː.bə/。 * tûl + 1276 〈動〉 =〈形〉 (/†/) 小さい, 小さな, 少ない, 低い M> ? -〈対〉 {vôs} * ut + 2507 〈名〉 =〈名固〉 [u] * va + 1980 〈助外〉 =〈助名〉 ~という, ~である U> 同格を表す。 U> {iva} 句が修飾する語句 ({iva} の前にある語句) と {iva} 句の内容として置かれる語句 ({iva} の直後にある語句) はモノコトが一致する。 * vade + 1066 〈助般〉 =〈接動〉 ~なので, ~だから U> {vade} がついている節の方が理由を表し、被修飾節の方がその結果を表す。 U> 因果関係が弱い場合は {fale} が使われる。 -〈類〉 {fale} -〈対〉 {ziqo} * vadef + 1196 〈名〉 =〈名〉 (/ica’n/ の) 理由 M> ? O> {vadef} と {sòk} の違いは何か? {sòk} は日本語の「原因」に当たる単語なので、「結果」の対義語という感じがする。また、「/S/ の原因」は「/S/ が起こった理由」と言い換えることができる気がするが、2 つの単語の明確な関係はどうなっているのか。 -〈類〉 {sòk} * vadek + 1035 〈名〉 =〈名固〉 ヴァデック, 感嘆符 =: エクスクラメーションマーク * vaf + 1135 〈動〉 =〈形〉 (/†/) 大きい, 大きな M> 体積が大きい。 U> 3 次元的な大きさに言及するのが {vaf} で、2 次元的な大きさに言及するのが {vâc} である。 U> {vaf} は外側から見た大きさが大きいことを表し、{vakez} は箱などで何かを入れる部分の大きさが大きいことを表す。 U> 公園などのように普通は {vâc} が使われるようなものに対して {vaf} が使われると、単に土地の広さだけを述べるのではなく、地面より上の空間を含めての大きさを述べているというニュアンスが出る。 -〈類〉 {vâc}, {vakez} -〈下〉 {valfod} -〈対〉 {tik} * vafok + 1489 〈動対〉 =〈動〉 (/a/ が /e’n/ を) 発表する, 公開する, 公表する, 表明する =〈形〉 (/†/) 公開された, 公表された M> これまで知られていなかった /e/ を、多くの人が知ることができるようにする。 U> {vafok} と {davak} は知られていなかった客観的な事実や情報を公にすることを表し、{cakaf} と {foskol} は自分が周囲に言っていなかったことを公にすることを表す。それぞれの意味において、{davak} と {foskol} には公表したことが意図的に隠されていたというニュアンスが付加される。{voféq} は一部の界隈でしか知られていなかったマイナーなものをより多くの人に知られるようにすることを表す。 U> 試験結果を発表することや、Twitter などの不特定多数が見られる場所に何かを書くことも、{vafok} の一種である。 H~ 2762: 「多くの人が理解できるほどその内容が知らされている」という形容詞として使えるかという問題があったが、理論的には使えるはずなので、語義として追加した。 -〈類〉 {cekaf}, {voféq} -〈下〉 {davak} * vafos + 1960 〈名〉 =〈名〉 動物 M> 自分から動き回って必要な養分を得るような生物の総称。 U> 哺乳類だけでなく虫や魚などのあらゆる動物を指す。日常的には人間は含まれない。ただし、学問の文脈などでは、人間も含めたあらゆる動物を指すことがある。 U> 主な生息地に応じて {dacnos}, {tarín}, {hitál} の 3 種類にさらに分類される。 -〈下〉 {dacnos}, {tarín}, {hitál} * vafuk + 3786 〈名〉 =〈名〉 発表, 公表, お知らせ M> これから発表される内容もしくはすでに発表された内容。 E> < {vafok}.n。 * vahix + 1051 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が) 死ぬ, 死亡する, 亡くなる M> ? U> 老化で自然に死んでいくというニュアンスがある。日本語の「息を引き取る」という表現とイメージは近い。事故などの外的要因が原因となって命を落とすことは、{budej} を受動相当表現にして表現される。ただし、老化で死ぬのも何らかの病気が原因なので、老化による死を表す場合でも、病気が原因であることを強調する目的で {budej} が用いられることもある。{vahix} が用いられるか {budej} が用いられるかは送り手の捉え方による。 * vakat + 2568 〈動〉 =〈形〉 (/†/) 大きい, 大きな M> 音量が大きい。 -〈対〉 {titîl} * vakez + 2184 〈動〉 =〈形〉 (/†/) 大きい, 大きな M> 何かを入れられる部分の体積が大きい。 -〈類〉 {vaf}* -〈対〉 {tutik} * vakut + 1035 〈名〉 =〈名固〉 ヴァクット N> 強調したり引用であることを示したりするために、該当箇所を囲むように用いられる。 * valcas + 2197 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e/ を) 眺める, 一望する, 展望する, 見渡す M> 遠くにある /e/ 全体を視界に入れるようにして見る。 -〈類〉 {lic}*, {likom}, {káz}, {zesqik}, {poqos}, {tazcel}, {vîtic} * valek + 1974 〈名〉 =〈名〉 文章, 文 M> 1 つのまとまった文の集まり。 * valfod + 1454 〈動〉 =〈形〉 (/†/) 大きい, 大きな, 巨大な M> 体積が非常に大きい。 -〈類〉 {vaslon} -〈上〉 {vaf}* * valox + 1436 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が) 育つ, 成長する, 生長する, 成熟する M> ? U> 人間を含めて動物にも植物に対しても使われる。 * valtih + 1041 〈名〉 =〈名固〉 ヴァルティア =: 実世界 U> 夢の世界や小説の世界などと比較して、目の前に存在している世界を指す。一般的な「世界」の意味では {xod} が使われる。 U> 固有名詞だが、ディカックなしで用いられることが多い。 N> 4 代以前ではシャレイア語に架空世界の設定があり、{valtih} はその架空世界において人々が住んでいる空間のことを表していた。5 代になって架空世界は失われ、シャレイア語が現実世界で用いられる言語として作られることになったので、代わりに {valtih} は夢や小説の世界と対比して現実世界全体のことを指すようになった。4 代以前には {valtih} に対して現実世界を表す (現代の綴りで) [gêdih] という単語があったが、{valtih} の意味の変化に伴って消滅した。 O> 夢の世界が {valtih} と別の世界だと解釈できることを踏まえると、下の婉曲表現は眠って夢を見ることも表し得るのではないか。 P> {nîp/os/ zi valtih} … 死ぬ, 亡くなる。{vahix} や {budej} を使うよりも少し婉曲的な表現。 * valát + 1837 〈動〉 =〈形〉 (/†/) 有名な, 著名な M> 多くの人が知っている。 -〈対〉 {doqvalát} * valòd + 3308 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e/ を) 運営する, 管理する, 指揮する M> /e/ の全体に気を配って /e/ がうまく機能するように必要な処置を行う。 U> 何らかの大会, パーティ, コンサート, ホームページ (Web アプリなどを含む) など、人々が参加して何かを行うものが {e} 句に置かれる。 * vamfal + 3146 〈動〉 =〈形〉 (/†/, /ica/ に) ぶかぶかの, だぶだぶの, 大きい M> /ica/ を覆う服や袋などが /ica/ のサイズに対して大きく、いくらかのゆとりが生じている。 H~ 3146: ぶかぶかの服ってかわいいよねと思ったので単純語として造語した。 H~ 3462: 服だけでは語義が狭すぎる気がしたので、例えば中に入れるものに対してラッピングなどが多すぎる場合などにも使えるようにした。 -〈対〉 {tikcit} * vaqac + 3854 〈動〉 =〈形〉 (/†/) バラバラの M> 種類が多くまとまりがない。 -〈上〉 {vêq}* * varis + 1068 〈名〉 =〈名〉 海洋, 大洋 M> ? -〈類〉 {riy}* * vas + 1034 〈名〉 =〈名〉 人 U> 一般の人の代詞。 U> 英語における総称の you に似ている。フランス語の on にも似ているが、on とは違って他の代名詞の代わりとなることはない。 * vasabis + 4496 〈名〉 =〈名〉 ワサビ =: わさび, 山葵 M> ? E> < 「ワサビ」 /wa.sa.bi/ [ja]。 * vaslon + 1454 〈動〉 =〈形〉 (/†/) 広い, 大きい, 大きな, 広大な, 巨大な M> 面積が非常に大きい。 S> {zazez ebam a tel, li’n kavat a sod i ces e nasfek avaslon.} → 彼女の家には広大な庭があり、とても驚いた。 -〈類〉 {valfod} -〈上〉 {vâc}* * vasnal + 3492 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e/ を) 飼育する, 飼う, 栽培する, 育てる M> ? -〈類〉 {fosxek}* * vatlom + 1316 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e/ を) ほどく M> 結ばれた /e/ をもとの状態に戻す。 O> 語義は日本語の「ほどく」だが、どこまで意味を拡張すべきか? {vofek} の逆操作だけにとどめるか、「荷物をほどく」のように {kuzes} の逆操作を含めるか。 * vaxes + 1241 〈動〉 =〈形〉 (/†/) 壮大な, 立派な M> ? U> スケールや規模が大きいことを表す。 O> この単語は必ずプラスのイメージで使われるか? 例えば「とんでもない悪行」を {bèj avaxes} とは言えないだろうか。もし言えたとしたら、語感をより中立なものにする必要が出てくる。「大きな問題ではない」を {dusalat e zecel avaxes} としたこともあるので、中立にした方が良さそうではある。 S> {di’kavat a’c e ref avaxes.} → 大きな夢を持て。 -〈対〉 {fît} * vaxkot + 4270 〈名〉 =〈名〉 宇宙 M> ? * ve + 1066 〈助外〉 =〈助述〉 ~の中で U> 最上構文での比較範囲や選択疑問文での選択肢を表す。 U> 選択疑問文で使われるときは、{ive} 句全体は疑問詞を修飾し、{ive} 句の中の選択肢は {o} で繋げられる。{á} では繋げられない点に注意せよ。 S> {pa sâfat a loc e pet ive sakil o lesit?} → あなたが好きなのはリンゴかミカンのどちらですか? * vebnoq + 4332 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e’n/ に /ca/ を) 騙す, 陥れる, 嵌める, 策略にかける M> /ca/ に嘘や誤認させるような情報を伝えて /e/ を行うように促す。 U> {leqis} と {nòqot} を合わせたような語義をもつ。 -〈上〉 {nòqot} -〈上〉 {leqis} * vedif + 4493 〈名〉 =〈名〉 ゴマ =: 胡麻 M> ? * vehás + 3457 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が) 蒸発する, 気化する M> 液体であった状態から、熱や圧力の変化によって気体に変化する。 -〈対〉 {deqnir} * veknas + 2719 〈名〉 =〈名〉 習慣, ルーティン, 決まり, 決まった行為 M> 特定の時刻やタイミングに必ず行っている内容。 U> 「毎年元旦には決まってこれをやる」や「ここに来たらまず最初にこれをやる」のようなものを表す。毎日行うものとは限らず、月単位や年単位だったり、特定の行動の後だけだったりする場合もある。毎日行うものは特に {veknastaq} で指される。 U> {veknax} は個人の習慣を表す。ある集団が繰り返し行っている行為の意味では {voslaq} が使われる。 S> {dukavat a tel e veknas ike’n vomac teros a’l e korac.} → 私にはお酒を飲む習慣がない。 -〈類〉 {voslaq} -〈下〉 {veknastaq} * veknastaq + 2719 〈名〉 =〈名〉 日課 M> 毎日の特定のタイミングで繰り返し行っている内容。 E> < {veknas} + {taq}。 -〈上〉 {veknas} * vekos + 1071 〈動〉 =〈形〉 (/†’n/) 普通の, 通常の, 平凡な, 一般的な, ありふれた, よくある M> 様々なところで見られたり当てはまったりするような。 U> {vekos} と {cilom} の使い分けは対義語を考えると分かりやすいだろう。{vekos} は「特異な」の対義語で、同様のものの中で客観的に珍しい性質があるというニュアンスが強い。{cilom} は「特別な」の対義語で、何らかの基準によって価値が見出されているというニュアンスが強い。 -〈類〉 {doqtufil} -〈類〉 {cilom} -〈対〉 {tùk} * velav + 2157 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e’n/ を) 完遂する, 成し遂げる, やり遂げる, 遂げる, 仕上げる, 完成させる M> /e/ を途中でやめたりせずに最後まで行う。 U> {e} 句には動作が置かれる。したがって、「/S/ を完成させる」は {velav/os/ e’n qik/os/ e} [/S/] と表現される。 * velec + 3174 〈動〉 =〈形〉 (/†/) ドジな, 慌てん坊な, おっちょこちょいな, 間抜けな M> ? H~ 3174: 用例なし。必要なら語義を考察して類義語を作ること。 * velex + 1872 〈名〉 =〈名〉 色 M> ? N> シャレイア文化において最も基本的とされる色が {zaf}, {nav}, {nám}, {big}, {xac}, {jôm} の 6 つである。さらに、次いで基本的だと考えられている色が {levac}, {lanel}, {kesel}, {menet}, {hafas}, {necat} の 6 つである。色から合成語が作られる際には、基本的に最初に挙げた基本 6 色から選ばれる。ただし、類義語間で微妙な色の違いを区別する必要がある場合には、残りの 6 色からも選ばれることがある。 * velir + 3611 〈名〉 =〈名〉 ブドウ, グレープ =: ぶどう, 葡萄 M> ? * velvilor + 4318 〈名〉 =〈名〉 銀色 M> 銀のように白く光沢のある色。 E> < {vel+} + {vilor}。 * velvilur + 4318 〈動〉 =〈形〉 (†) 銀色の M> 銀色をしている。 E> < {velvilor}.v。 * velxiklar + 4318 〈動〉 =〈形〉 (†) 金色の, 黄金色の M> 金色をしている。 E> < {velxikler}.v。 * velxikler + 4318 〈名〉 =〈名〉 金色, 黄金色 M> 金のように黄色く光沢のある色。 E> < {vel+} + {xikler}。 * vel+ + 4318 〈飾〉 =〈飾〉 ~色 E> < {velex}。 * velàc + 4332 〈名〉 =〈名〉 馬 =: ウマ M> ? * velèm + 2154 〈名〉 =〈名〉 ブルーベリー M> ? * velèmzaf + 2154 〈名〉 =〈名〉 クランベリー M> ? E> < {valèm} + {zaf}。 * velít + 4108 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e’n/ を /zi/ から) 許しを請う, 申し込む, 申請する M> /e/ を行うことを /zi/ に許可してもらえるよう頼む。 -〈対〉 {savac} * venit + 1305 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が) 慌てる, 動揺する, 動転する, 狼狽する, 動じる M> 予期しない出来事が起きた結果、冷静でいられなくなる。 O> 補助態で使われた場合、{li} 句には冷静でいられなくなった原因となる出来事が置かれるはずだが、これは過去の出来事でなければならないのだろうか? * veqnel + 3861 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e’n/ を) 未練に思う =: 未練たらしい, 未練がましい M> 過去に行った /e/ を後悔し、/e/ の結果を受け入れられなく思う。 -〈類〉 {zibeq}* * veqnil + 3861 〈名〉 =〈名〉 未練 M> 未練に思っている内容。 E> < {veqnel}.n。 -〈類〉 {zibiq} * ves + 1059 〈動〉 =〈形〉 (/†/) 全ての, 全部の M> ? U> 「全部」という名詞の用法はないため、「全部」の意味では、別の単語の {vis} が用いられるか、代詞を修飾する形で {zat aves} と言われる。 U> [/S/] {aves} は「全ての /S/」という意味で、/S/ という言葉で表されるものを全て集めてそれ全体を表す。ただし、必ずしも /S/ で表される世界中のあらゆるもの全てを表すわけではなく、/S/ で表されるもののうちその文脈で表しているだろうものに限られることが多い。例えば {lafes aves} と言われた場合、世界中の兄弟姉妹を全て指すのではなく、話し相手の兄弟姉妹のみを指すのが普通である。これとは別に、「/S/ の全て」のように、1 つの /S/ に含まれる部分の全体を指す目的では、{vis i} [/S/] という表現が使われる。この場合、{zat aves i} [/S/] とはあまり言われない。例えば、{taq aves} は「毎日」の意味になり {vis i taq} は「一日中」の意味になる。 -〈類〉 {tov}* * vestol + 1837 〈名〉 =〈名〉 胃 M> ? * vetac + 2526 〈名〉 =〈名〉 (/ica/ の) 体系, 系列, 系統 M> ? * vetfoq + 2275 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e/ を /ca/ を) 拭き取る, 拭う, 拭い取る M> /ca/ の表面を布などで擦ることで、そこにある水分や汚れなどの /e/ を取り除く。 -〈類〉 {sélep}* * vetlakad + 2526 〈名〉 =〈名〉 文字体系, 文字 M> 同じ種類とされる文字のまとまり。 E> < [vet] (< {vetac}) + [lakad]。 -〈類〉 {lakad} * vetsolak + 2526 〈名〉 =〈名〉 装い, 服装, 格好, 身なり M> ? E> < [vet] (< {vetac}) + {solak}。 -〈類〉 {solak}* * vetsolakjapan + 3157 〈名〉 =〈名〉 和装, 和服 M> 日本古来の衣服による装い。 E> < {vetsolak} + {japan}。 -〈類〉 {solakjapan} * vetul + 1837 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が) 空腹になる, お腹が空く =: 空腹な, お腹が空いた M> ? E> < [vestul] < [ves] (< {vestol}) + [tul] (< {tulaf})。 -〈対〉 {vevot} -〈類〉 {jibnus} * vetut + 1723 〈動〉 =〈形〉 (/†/) 有限の, 限りある M> 個数や量に限りがある。 -〈類〉 {vodân} * vetxelnih + 3348 〈名〉 =〈名〉 魔法, 魔術 M> ? E> < {vet+} + {xelnih}。 * vetzak + 4682 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e/ を /ca/ に) 広報する, 広報活動をする M> /e/ について /ca/ に知ってもらい /e/ に好感や興味をもってもらえるような活動をする。 -〈下〉 {zôdiq} * vetzek + 4682 〈名〉 =〈名〉 (/ie/ の) 広報誌, 広報媒体, 広告 M> /ie/ を広報するために作られたもの。 E> < {vetzak}.n。 * vet+ + 2526 〈飾〉 =〈飾〉 ~の体系, ~の系列, ~の系統 E> < {vetac}。 * vevol + 3646 〈名〉 =〈名〉 全体, 全て, 全部 M> ? -〈類〉 {vis}* -〈対〉 {talik} * vevot + 1837 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が) 満腹になる, お腹いっぱいになる =: 満腹な, お腹いっぱいの M> ? E> < [vesvot] < [ves] (< {vestol}) + [vot] (< {votiq})。 -〈対〉 {vetul} * vicak + 1056 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が) 行動する, 動く M> ある特定の目的のために何かをする。 U> 英語の act に当たる。位置の変化に注目する英語の move に相当する単語は {niciq} や {qetan} である。 * vicek + 1555 〈名〉 =〈名〉 行動, 行い M> 行動した内容。 E> < {vicak}.n。 * vicqol + 3492 〈名〉 =〈名〉 サービス M> お金などの対価を受け取って行動する内容。 E> < [vic] (< {vicak}) + [qol] (< {qolkev})。 * vider + 3569 〈名〉 =〈名〉 電気, 電力 M> ? * +vid + 3569 〈飾〉 =〈飾〉 電子~, 電力~ E> < {vider}。 * vikef + 1345 〈名〉 =〈名〉 (/izi/ の) 東 M> ? * vikefpelas + 1658 〈名〉 =〈名〉 (/izi/ の) 東北東 M> ? E> < {vikef} + {pelas}。 * vikefqenez + 1658 〈名〉 =〈名〉 (/izi/ の) 東南東 M> ? E> < {vikef} + {qenez}。 * vildas + 4401 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e’n/ に /ca/ を) 刺激する, 駆り立てる, 突き動かす, 拍車をかける M> ? U> {leqis} と比べて、説得したり環境を作ったりというよりは、相手の心持ちを変えるような働きをして特定の行動に向かわせるというニュアンスが強い。 U> 「本人の意志に反して」などのネガティブなイメージはない。 -〈上〉 {leqis} * vildek + 2152 〈動〉 =〈動〉 雷が鳴る, 落雷する M> ? E> < {vildik}.v。 U> 天候としての雷を表す。したがって、{vildek/o/s} は 1 回の落雷を表すのではなく、落雷が継続して起こっている期間全体を表す。 * vildes + 4402 〈名〉 =〈名〉 (/ca/ への) 拍車, 刺激 M> /ca/ を駆り立てた原因となった出来事。 E> < {vildas}.n。 * vildik + 2152 〈名〉 =〈名〉 雷, 雷光, 稲妻, 稲光 M> 雲と地面の間で起こる放電の光。 U> {vildik} は雷の光を指す。「雷鳴」は {tirad i vildik} と言う。 * vilis + 1070 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が) 走る, 駆ける M> ? -〈類〉 {cat}* * vilor + 3653 〈名〉 =〈名〉 銀, 白銀 M> ? * vip + 1141 〈動〉 =〈副〉 すでに, もう, もはや M> ? S> {niselat ovip a tel e dutific.} → 私はもう子供ではなくなったのだ。 S> {pa folanes ovip a ces?} → 彼はもう出かけましたか? * vis + 1230 〈名〉 =〈名〉 全て, 全部, 全体 M> ? E> < {ves}.n。 U> ある /S/ に含まれるもの全体の意味で「/S/ の全て」を指す際に、{vis i} [/S/] の形で用いられることが多い。{ves} の項も参照されたい。 U> {vis} も {vevol} も、全体を表す名詞 /S/ を {i} 句にとって「/S/ の全て」を表す。{vis} は /S/ の構成要素が複数個集まっているというニュアンスが強く、{vevol} は /S/ の一部分だけではなく全体なのだというニュアンスが強い。例えば、{vis i japan} という表現は日本の構成要素である (例えば) 都道府県が全て集まっているという意味になり、{vevol i japan} は日本の国土を連続的に捉えてその全体という意味になる。 -〈類〉 {vevol} -〈類〉 {tuv} * visic + 4627 〈動〉 =〈形〉 (/†/) 痩せた, 細い, 細身の M> 体の肉が少なく、全体的に細く見える。 -〈類〉 {sigil}* -〈対〉 {befav} * vislat + 2428 〈名〉 =〈名〉 (/izi/ の) 縦, 垂直方向, 鉛直方向 M> ? E> < {vislit}.n。 O> {toluc} の項を参照。 -〈関〉 {toluc}, {lisàk} * vislit + 2421 〈動主〉 =〈形〉 (/†/) 鉛直な, 鉛直方向の, 縦の, 縦方向の =〈動〉 (/a/ が) 立つ =: 立てる M> ? -〈関〉 {toloc}*, {lisìk}, {tolfot} * vit + 1071 〈動三〉 =〈副〉 速く, 素早く =〈形〉 (/†/) 速い, 素早い M> 動作が進む速度が大きい。 U> {vit} は動作の速度が速いことを表し、{tîv} はものごとを行うのにかかる時間が少ないことを表し、{fev} はものごとを始めるまでに時間がかからないことを表す。したがって、「走るのが速い」や「川の流れが速い」には {vit} が、「仕事が速い」などには {tîv} が、「返事が速い」などには {fev} が用いられる。 O> もともとの語義は「動く速度が大きい」だったが、これでは何らかの移動を含意する動詞にしか使えず適用範囲が狭いと感じたため、「何らかの動作が進む速度が大きい」に意味を拡大した。これにより、早口や速読も {vit} で表現できるようになる。 -〈類〉 {tîv}, {fev} -〈対〉 {mêl} * vituf + 1135 〈動〉 =〈形〉 (/†/) 単純な, シンプルな, 分かりやすい M> 構造などが込み入っておらず、全体を理解しやすい。 -〈対〉 {voqeg} * vizat + 1134 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e/ を) 炒める, 焼く M> 調理のために /e/ をよく動かしながら熱を加える。 -〈類〉 {zamek}* * vizék + 2677 〈動〉 =〈形〉 (/†/) 社交的な, 外向的な M> あまり親しくない人とでも積極的に会話できる。 -〈対〉 {qokum} * viòlas + 4640 〈名〉 =〈名〉 ヴィオラ =: ビオラ M> ? E> < 「viola」 /vi.əʊ.lə/。 * vo + 1035 〈助般〉 =〈助動〉 ~で, ~に U> 場所を表す。 U> 何かの内部を表すときは、{vo kûm izi} [/S/] よりも {voku} [/S/] の方がよく使われる。{vo kûm izi} [/S/] が使われるのは、内側であることを特別強調する意図があるときのみである。 * voc + 1117 〈特〉 =〈特〉 も, また M> ? S> {sâfat a tel e sakil, lo lat e micés evoc.} → 私はリンゴが好きだが、イチゴも好きだ。 S> {te evoc ricamoc a ces vo riy, kômoc a’s e levlis.} → 彼女は海で泳ぐときも眼鏡をかけている。 * vocas + 2126 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e/ を) 増やす, 増加させる =: 増える, 増加する M> /e/ と同じ種類のものをその場に追加して /e/ の数や量を増加させる。 -〈類〉 {lovot}* -〈対〉 {tùliq} * vocik + 1243 〈名〉 =〈名〉 テラス, バルコニー M> 建物から外に突き出した部分で、比較的広いもの。 U> {vocik} と {folit} は大きさで区別され、設置されている高さ (1 階か 2 階以上か) や屋根の有無では区別されない。{vocik} は机や椅子などを置いたりできる程度の広さのものを指し、{folit} はそれより狭いものを指す。なお、どちらもあくまで家の一部である。 S> {fôcek derexas otudkol te tesil ite kûvak a tel ca vocik.} → テラスに出た瞬間に突然雨が降り出した。 -〈類〉 {folit} * vod + 2163 〈述〉 =〈述〉 十分, 充分 M> 必要な程度より甚だしい。 U> 述詞として使われるので、名詞は修飾できない。そのため例えば、「十分なお金」は {kisol evod} とは言われず、{kisol avôl evod} と言われる。 S> {ditat déxis a’c teku lôk avôl evod, so dunozejis a’c loke solit ite tacál.} → 明日の試験で失敗しないように、十分寝なさい。 -〈対〉 {tipil} * vodàk + 3140 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e’n/ を) 把握する, 捉える, 理解する M> ? -〈上〉 {kodek}* * vodân + 1723 〈動〉 =〈形〉 (/†/) 無限の, 限りない M> 個数や量に限りがない。 -〈対〉 {vetut} * vodên + 1723 〈名〉 =〈名〉 無限, 無限大 M> ? E> < {vodân}.n。 * vofek + 1313 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e/ を) 結ぶ, 結う M> /e/ が互いに絡み合わさった状態のものを作る。 U> 結び目を作ることに重点が置かれる。結び目を作ることではなく、2 つ以上のものを繋げることの方に重点が置かれるときは、{feloq} が代わりに用いられる。 * vofoc + 3562 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e/ を) 配信する, 放送する, 放映する M> 音声や動画を通信によって /e/ をリアルタイムで公開する。 U> データがリアルタイムで公開されていればこの単語の範疇になるので、流されているものがあらかじめ録音された音声や録画された動画である場合もある。 * voféq + 1532 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e’n/ を) 広める, 拡散する M> /e/ を様々な人が知るようにする。 -〈類〉 {vafok}*, {cekaf} * voku + 1065 〈助般〉 =〈助動〉 ~の中で, ~の内部で, ~の内側で * volaf + 2109 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e’n/ を) 繰り返す, 反復する M> /e/ を何度も行う。 * volaz + 3208 〈名〉 =〈名〉 (/ie/ の) 練習 M> /ie/ の練習として行う内容。 E> < {voliz}.n。 * volet + 3904 〈名〉 =〈名単〉 1 V, 1 ボルト =: V, ボルト M> ? E> < 「Volt」 /vɒlt/。 * volfos + 1304 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e/ を /zi/ から) 溢れさせる, 溢れ出させる, こぼす =: 溢れる, 溢れ出る M> /e/ が入っている /zi/ にさらに /e/ を入れ、/e/ が入りきらず外に出てしまうようにする。 U> 水などが容器からダバダバと溢れている状態が経過相に当たる。 * voliz + 3208 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e/ を) 練習する M> 芸術や技術である /e/ を上達させようと何度も繰り返し行う。 -〈類〉 {zèvof}* * volkuc + 2675 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e/ を /zi/ で) 囲む, 囲み込む, 取り巻く M> いくつかの /zi/ を /e/ の周りに満遍なく配置する。 U> {volkuc} は {e} 句のものの周りに {zi} 句のものをたくさん配置することを表し、{kucit} は {e} 句のものを取り囲むような形状の {zi} 句のものを 1 つ配置することを表す。例えば、「敵に囲まれる」や「山に囲まれた村」は {volkuc} で、「花壇をフェンスで囲む」は {kucit} である。 -〈類〉 {kucit} * volon + 1649 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が) 足りる M> 数量が必要な分だけあるようになる。 U> あくまで必要量と同じかそれ以上であることのみを表し、豊富にあるということは含意しない。 * voloz + 1758 〈動〉 =〈形〉 (/†’n/) 面倒な, 面倒くさい, 厄介な, 煩わしい M> 処理するのに多くの手間がかかる。 U> 手間がかかることのみを表し、「やりたくない」などという意欲の有無は含意しない。 * voltig + 1428 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e/ を) 砕く, 割る, 粉砕する, 粉々にする M> /e/ に力や衝撃を加えて、非常に小さい部分に分けてしまう。 -〈類〉 {dôk}*, {baval} * vol~ + 2507 〈名〉 =〈名固〉 [v] * volàq + 2151 〈名〉 =〈名〉 バス, 路線バス, 乗合バス M> 特定の道を回ることで乗客を移動させるための営業用の大型の車。 U> 語義の通り路線バスのみを指す。貸切バスは {loqlinif} と言う。 * vom + 1056 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e’n/ を) 繰り返す, 反復する, 続ける M> ? U> 助動詞的に用いられることで反復表現を作る。このとき、{e} 句の内容は {vom} の時制が示す時刻から見て未来にも過去にも起こり得ることなので、{e} 句に含まれる動詞の時制は通時時制になる。{vom/o/f}, {vom/o/c}, {vom/o/k} でそれぞれ反復開始, 反復中, 反復終了を表す。反復終了は完了相で表される点に注意せよ。 U> 否定の反復もしばしば見られ、下の例文のように {vom/os/} [du/Sos/] の形になる。その意味にも注意せよ。 U> 「繰り返す」ということを強調する目的では {volaf} も用いられる。 S> {vomac dulanos a ces ca kossax zite ben ac’aric.} → 彼は 6 月から学校に行っていない。 S> {vomac dufetekos e tel a ces zite zîk ile lattaq asez.} → 7 日前から彼女が私に連絡をくれない。 * vomac + 1146 〈動二〉 =〈形〉 (/†’n/) いつもの, 普段の, 日常の, 平常の =〈副〉 いつも, 普段 M> ? -〈対〉 {qodfol} * von + 1035 〈動〉 =〈形〉 (/†/) 9 * vonkud + 2280 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e/ を) 埋める, 塞ぐ M> 窪みである /e/ に何かを詰めることで窪みをなくす。 U> {qòdet} の {ca} 句とは違い、{vonkud} の {e} 句には「穴」などが入る。 U> 穴を完全に塞いでしまうことを表す。入り口に板を被せるなどしただけの場合は含意しない。 -〈類〉 {qòdet} -〈対〉 {debêk} * vop + 1072 〈動〉 =〈副〉 再び, また M> 以前行ったことと同じことだが。 U> ちょうど 2 回目であるとは限らず、3 回目以降でも {vop} が使われる。特にちょうど 2 回目であることを表す単独の単語はないため、2 回目であることを明示する目的では {la tal ac’aqec} などと表現される。 * voqeg + 1135 〈動〉 =〈形〉 (/†/) 複雑な, 煩雑な M> 構造などが込み入っていて、全体を理解するのが難しい。 -〈対〉 {vituf} * voqil + 1035 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e/ を /zi/ から) 作る, 造る, 作り上げる, 組み立てる, 製造する, 建てる M> いくつかの /zi/ を合わせることで /e/ を作る。 U> 家などの建築物に対してもこの語が使われる。 -〈上〉 {qik}* -〈類〉 {xakoc}, {zêhis}, {sodkos} * voqot + 1274 〈動対〉 =〈動〉 (/a/ が /e/ を) 余らせる =〈形〉 (/†/) 余分な, 過剰な, 余剰な, 余った M> 必要な量より多いために使われたりしないままになった。 -〈類〉 {zikad} * voqut + 1274 〈名〉 =〈名〉 余り, 余分, 余剰 M> 必要な量より多いために使われたりされなかったもの。 E> < {voqot}.n。 U> {zat avoqot} と同じ意味である。 * vosfeq + 3709 〈名〉 =〈名〉 コンビニ, コンビニエンスストア M> ? E> < [vos] (< {vosis}) + [feq] (< {feqit})。 * vosfom + 1524 〈動〉 =〈形〉 (/†/) 膨大な, 莫大な M> 数量が非常に大きい。 -〈上〉 {vôl}* * vosis + 1070 〈名〉 =〈名〉 (/ie/ の) 店, 商店, 売店, ショップ M> ものやサービスである /ie/ を売っている場所。 U> 固定された建物で何かを売っているという含意はないため、屋台なども指す。 * voslaq + 3938 〈名〉 =〈名〉 慣習, 慣行, 習わし, しきたり M> ? -〈類〉 {veknas} * vosnaved + 3653 〈名〉 =〈名〉 八百屋, 青果店 M> 野菜や果物を主に売っている店。 E> < {vos+} + {naved}。 * vosol + 3257 〈動二〉 =〈副〉 大抵, 大体, 大方, ほとんど, ほぼ M> 特定の期間において、ずっとしていると言っても良いくらいだが少しの例外がある程度の頻度で。 -〈関〉 {vák}, {lof}, {ciles}, {têl}, {tulit}, {depeq}, {dum} * vosras + 2205 〈名〉 =〈名〉 カフェ, 喫茶店 M> ? E> < [vos] (< {vosis}) + [ras] (< {raskef})。 -〈類〉 {voston}* * vosrasmonaf + 3647 〈名〉 =〈名〉 猫カフェ, 猫喫茶 M> 店内に猫を放して、客が猫と触れ合うことができるようにした喫茶店。 E> < {vosras} + {monaf}。 * vosrifevfet + 4024 〈名〉 =〈名〉 カラオケ店, カラオケボックス, カラオケ M> カラオケ機を備えて客に貸し出す店。 E> < {vos+} + {rifevfet}。 * vossok + 3709 〈名〉 =〈名〉 スーパー, スーパーマーケット M> 食料品を中心として日用品を幅広く販売している店。 E> < [vos] (< {vosis}) + [sok] (< {sokes})。 * vossálak + 3709 〈名〉 =〈名〉 ドラッグストア, 薬局 M> 衛生用品や化粧品などとともに主に薬を売ったり処方したりする店。 E> < {vos+} + {sálak}。 O> 衛生用品や化粧品なども同時に売っているドラッグストアのイメージで造語した。そのため、調剤機能をもたない店も指せる。調剤のみを行う薬局もあるが、それは別の単語にすべきだと感じるので、それも造語する。 * voston + 2205 〈名〉 =〈名〉 レストラン, 飲食店, 食堂 M> 食事を提供する店。 E> < [vos] (< {vosis}) + [ton] (< {tonas})。 U> {voston} は食事をするのがメインの店を指し、{vosras} は食事というよりは休憩の場や憩いの場という感じの店で、コーヒーや紅茶と軽食を楽しむ店を指す。 -〈類〉 {vosras} * vosxoq + 3461 〈名〉 =〈名〉 本屋, 書店, 書房, ブックストア M> 主に本を売っている店。 E> < {vos+} + {xoq}。 * vos+ + 4024 〈飾〉 =〈飾〉 ~の店, ~の商店, ~の売店 E> < {vosis}。 * votal + 1793 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e/ を) 超える, 越す, 上回る, 凌ぐ M> ? U> {a} 句には何らかの方法で大小が測れるものが置かれ、その大小関係で {a} 句のものの方が {e} 句のものより大きいことを表す。大小は必ずしも数値で測ることができるとは限らない。英語では exceed に近いか。 S> {li takhál votalot a e kalsas akuk, rédoz a tel.} → かわいさがある基準を超えると涙が出てくる。 * votiq + 1291 〈動対〉 =〈動〉 (/a/ が /e/ を /ca/ で) 満たす, 詰める =〈形〉 (/†/, /ica/ で) いっぱいの, 満ちた, 満たされた =: 満ちる M> 容器状の /e/ に /ca/ を入れて、/e/ の中を /ca/ ばかりにする。 U> 容器が {e} 句に置かれ、それに入れるものが {ca} 句に置かれる。 U> {ca} 句には液体以外も置かれ得る。 -〈類〉 {cektam}* -〈対〉 {tulaf} * votiz + 1190 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が) 忙しくなる =: 忙しい, 多忙な M> やることが多くて休んでいられない状態になる。 * vovâl + 4021 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が) 混む, 混雑する =: 混んでいる, 混んだ, 混雑している, 混雑した M> そこにいる人の密度が多い。 -〈類〉 {zetìd} -〈対〉 {doqvovâl} * vun + 1287 〈名〉 =〈名〉 9 E> < {von}.n。 * và + 2192 〈間〉 =〈間〉 うわっ, うわあ, あら U> 驚いたときに自然に発される。 -〈類〉 {â} * vàt + 2278 〈名〉 =〈名〉 空間, スペース M> ? * vàtlic + 2336 〈名〉 =〈名〉 視界, 視野 M> 見える範囲。 E> < {vàt} + {lic}。 * vàzel + 3278 〈動〉 =〈形〉 (/†’n/) 問題な, 重要な M> それが起こることで状況に大きな変化が起こるような。 -〈対〉 {nafôq} * vác + 1035 〈名〉 =〈名〉 年 M> ? P> {te vis i vác} … 一年中, 年中。{te} は {teku} になることもある。 P> {e vác acac axaslef} … 明けましておめでとう。 * vák + 1043 〈動〉 =〈副〉 いつも, 常に, きまって M> 特定の期間のいつにおいても。 U> 頻度を表す単語は、頻度が高い方から順に {vák}, {vosol}, {lof}, {ciles}, {têl}, {tulit}, {depeq}, {dum} の 8 段階ある。{vák}, {têl}, {dum} がそれぞれおよそ 100 %, 50 %, 0 % の頻度を表し (もちろん正確にこの数値というわけではない)、{vák} と {têl} の間に {vosol} と {lof} と {ciles} があり、{têl} と {dum} の間に {tulit} と {depeq} がある。{depeq} と {dum} は否定相当語である。 U> 頻度に関する比較では {lof} が使われる。以下の例文を参照せよ。 S> {zedat vomic kécos a tel qi qilxaléh olof evêl ini qifat las.} → できるだけ頻繁にシャレイア語で話そうと思う。 -〈関〉 {vosol}, {lof}, {ciles}, {têl}, {tulit}, {depeq}, {dum} * váolin + 3677 〈名〉 =〈名〉 バイオリン =: ヴァイオリン M> ? E> < 「violin」 /vaɪ.ə.lɪn/。 H~ 3677: バイオリンとギターは比較的身近な楽器だと感じるので、固有語を用意するという選択肢もあった。しかし、他の多くの同様の弦楽器の中でこの 2 種だけ固有語になるのが不自然に感じたため、固有語は用意せずに借用とした。 * vâc + 1135 〈動〉 =〈形〉 (/†/) 広い, 大きい, 大きな =〈動〉 (/a/ が) 広がる, 大きくなる =: 広げる, 大きくする M> 面積が大きい。 U> これの意味が強まったのが {vaslon} である。 O> 動詞用法の意味は適切か? 動詞用法の意味は「形容詞用法で表される状態になる」だが、そうだとすると、非常に狭かったものがまあまあ狭くなった (そして「広い」と言えるほどには広くなっていない) ときは {vâc} の動詞用法では表せないことになる。日本語ではこの状況も「広がる」と言えるので、{vâc} の動詞用法の訳語として「広がる」は不適切ではないか。もしくは、日本語の「広がる」と同じ意味を {vâc} の動詞用法がもてるように、動詞用法と形容詞用法の意味関係を修正すべきか? -〈類〉 {vaf}* -〈下〉 {vaslon} -〈対〉 {tisit} * vâd + 2723 〈名〉 =〈名〉 様子, 様相, 様態 M> ? U> 「~の様子で」は {fi vâd} のように {fi} が使われる。 O> 使う助接辞は {fi} で良いのか? H~ 3939: 「~の様子で」と言うときの助接辞はもともと {qi} だったが、{fi} の方が適切に感じたので変更した。 * vâf + 1069 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が) 満足する, 達成感を感じる =: 満足な, 満足した M> 難しいことを何とか成功させて気分が良くなる。 -〈類〉 {hix}* * vâl + 1134 〈名〉 =〈名単〉 1 倍 =: 倍 M> ? * vèlok + 2717 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e’n/ を /ca/ と) 取り決める, 決める, 決定する, 合意する M> /ca/ と話し合って、一緒に /e/ を行うという意志を示す。 -〈類〉 {kozes}* * vèluk + 2717 〈名〉 =〈名〉 (/ica/ との) 取り決め, 決定, 合意 M> /ica/ と取り決めた内容。 E> < {vèlok}.n。 -〈類〉 {kozis} * vèqet + 2762 〈名〉 =〈名〉 書体 M> 特定の文字体系の文字の具体的な形を一定の特徴のもとに決めたもの。 U> ラテン文字のブロック体と筆記体、漢字の篆書体と楷書体、アラビア文字のクーフィー体とナスフ体のようなものを指す。フォントのタイプフェイスを指すわけではないので注意せよ。例えば、Times と Garamond は、タイプフェイスとしては異なるが、書体としてはともにブロック体 (のセリフ体) で同一である。 * vèqkadeg + 2762 〈名〉 =〈名固〉 カデグ体, 石書体 E> < {vèq+} + {kadeg}。 N> 四角形が特徴的な書体。文字間で線画が共通している部分が多いという特徴から、セグメントディスプレイに向いている。アクセント記号を無視すれば 12 セグメントで表示できる。 * vèqrix + 2762 〈名〉 =〈名固〉 リッシュ体, 水書体 E> < {vèq+} + {rix}。 N> 円が特徴的な書体。シャレイア文字の書体のうち最も基本的なもので、他の書体の基礎となる。シャレイア文字の手書きはこの形に倣って書かれる。 * vèqxif + 2762 〈名〉 =〈名固〉 シフ体, 星書体 E> < {vèq+} + {xif}。 N> 三角形が特徴的な書体。各文字に対して上に尖った三角形と下に尖った三角形の 2 種類の形があり、上向きと下向きが交互に並ぶようにして記す。可読性が低く装飾向きで、手書きするものではない。 * vèq+ + 2762 〈飾〉 =〈飾〉 ~体, ~書体 E> < {vèqet}。 * vé + 1526 〈間〉 =〈間〉 おい, ねえ -〈類〉 {sê}*, {fete} * véf + 1034 〈動〉 =〈形〉 (/†/) ~たち, ~ら, 複数の M> ? U> 修飾する名詞が複数であることを明示する。一般名詞だけでなく、{loc}, {cit}, {vas} などの代詞も修飾することがある。ただし、日本語の「私たち」は、「私」で表されるものが複数集まった集団ではなく、「私」とそれ以外の人から成る集団を指すのが普通なので、{tel avéf} と表現されることはなく、単独の単語である {zál} が用いられる。ただし、多重人格者の各人格を {tel} で表している場合や、タイムマシンで別の時間帯の自分自身に会いに行く場合など、本当に「私」で表されるものが複数いる場合では、{tel avéf} が使われ得る。 U> 被修飾語で指されるものが複数あることを明示する用法のみをもち、被修飾語で指されるものと別のものの集合を指すようにする用法はない。例えば、{sakil avéf} という表現は、複数個のリンゴだけを指し、リンゴとミカンの集まりなどを指すことはない。後者は {sakil o focis} のように {focis} を用いた形で指される。 U> {véf} が修飾している名詞に他の形容詞も修飾している場合、{véf} が最も前に置かれるのが自然である。 -〈対〉 {tìl} * véfon + 4563 〈動〉 =〈形〉 (/†/) 公的な, 公共の, 公の, パブリックな, 表の =: 公的の M> どんな人でも関われるような。 E> 語義にある「関わる」の具体的な内容は被修飾語による。例えば、被修飾語が施設であれば、「関わる」とはその施設に入ったりその施設にある設備を使ったりすることを意味するだろう。 -〈対〉 {kùzim} * vév + 1146 〈動主〉 =〈形〉 (/†/, /ica/ と) 同じ, 等しい =〈動〉 (/a/ が /ca/ と) 同じになる, 等しくなる M> ? H~ 3443: 互いに対義語である {vév} と {qôc} が両方とも項を {ca} 句にとっていたが、対義語の関係にある単語では片方が {ca} 句でもう片方が {zi} 句になっていることがほとんどなので、統一感をもたせるために {vév} の方は {ca} 句のままにし {qôc} の方は {zi} 句にした。 -〈類〉 {fetus}* -〈対〉 {qôc} * vévlet + 4654 〈動〉 =〈形〉 (/†/, /ica/ に) 同様の M> 様式が同じ。 E> < {vév} + [let] (< {letek})。 U> 日本語の「同様」はしばしばほぼ「似ている」と同義で用いられるが、{vévlet} は「様式が同じ」という意味合いをはっきりもち、「様式」と言えるような明確な共通点をもっているというニュアンスを含む。 P> {qi qîk avévlet} … 同様の方法で, 同様に。 O> 「同様に」はどう表現されるか? 「同様に」は「同様のやり方で (in the similar way)」と言い換えられるので、この直訳である {qi qîk avévlet} を使うというのが 1 つの案である。現状は一旦こちらを採用して、上の成句の欄に記載した。これとは別に、形容詞としての「同様の」をコト名詞も修飾できることにして、「同様に /S/ する」を「/S/ することは (直前の内容などと) 同様である」の言い換えだと解釈して、{kin} 節型の形容詞と副詞の意味関係に帰着させ、{ovévlet} と言えるとする案も考えられる。この案は妥当か? -〈類〉 {fetus}* * vêf + 1421 〈名〉 =〈名〉 達成感, 充足感, 満足, 満足感 M> 難しいことを何とか成功させたときに感じる良い気分。 E> < {vâf}.n。 -〈類〉 {hax} * vêk + 1139 〈述〉 =〈述〉 すぎる, あまりに =: しすぎる M> 限度を超えて。 U> 述詞を修飾して、それが表す内容が限度を超えていることを表す。 * vêl + 1069 〈述〉 =〈述〉 同じくらい M> ? * vêlof + 4262 〈動〉 =〈形〉 (/†/) 連続した, 切れ目のない M> 2 つ以上の部分に分かれていない。 * vêq + 1239 〈動〉 =〈形〉 (/†/) いろいろな, 様々な, 多種の, 多様な, 多彩な M> 種類が多い。 U> 数量には言及せず、単に種類がたくさんあることだけを表す。 U> 「種類が多いゆえに全体的なまとまりがない」というネガティブなニュアンスが加わったのが {vaqac} である。 S> {qolkevec vo vosis acik e yelicnelas ayerif avêq.} → その店ではたくさんの種類の美しいネックレスが売られていた。 -〈下〉 {vaqac} -〈対〉 {tivêt} * vìf + 1661 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e’n/ を) 急ぐ =〈副〉 急いで M> 普通よりも短い時間で /e/ を行う。 U> 日本語の「急ぐ」は「急いで行く」の意味で使われることが多いが、{vìf} にはその意味はないため、「/S/ へ急ぐ」が {vìf/os/ ca}[ /S/] と言われることはない。代わりに {vìf/os/ e’n lanas ca}[ /S/] と表現される。 P> {e vìf} … 急げ, 早く。相手に何かを急かすときに間投詞的に用いられる。 S> {e vìf! di’nifetis a’c e solak asas ehiv ce kômiz li’c e cit a ces.} → 急げ、最高の着物を持ってきて彼にそれを着せてやりなさい。 * vílaz + 3972 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e/ を) 揚げる M> 調理のために、高温の油の中に /e/ を入れて熱を加える。 * vílez + 3972 〈名〉 =〈名〉 揚げ物 M> 食材を揚げることで作られた料理。 * vílezlev + 3972 〈名〉 =〈名〉 天ぷら =: 天麩羅, 天婦羅, テンプラ M> ? E> < {vílez} + {lev} (< {levìm})。 * vítes + 4491 〈名〉 =〈名〉 胡椒 =: コショウ M> ? * víthinad + 4491 〈名〉 =〈名〉 山椒 =: サンショウ M> ? E> < [vít] (< {vítes}) + {hinad}。「山椒」の翻訳借用。 * vítnayef + 4491 〈名〉 =〈名〉 花椒, 四川山椒, 中国山椒, 中華山椒 =: カホクザンショウ, 四川赤山椒 M> ? E> < [vít] (< {vítes}) + {nayef}。「花椒」の翻訳借用。 * vîmet + 4381 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が) 鳥肌が立つ, 粟立つ, 総毛立つ M> 肌の一定の領域の表面が小さく点状に膨らんだ部分で覆われる。 U> 原因には言及せず、鳥肌が立つという現象そのものが注目される。恐怖が原因でその恐怖感が注目されているのであれば {fibim} が使われる。 * vîtic + 1036 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e/ を) 一瞥する, チラ見する, 見かける M> /e/ を一瞬の間だけ見る。 -〈類〉 {lic}*, {likom}, {káz}, {valcas}, {zesqik}, {poqos}, {tazcel} * vòq + 4032 〈述〉 =〈述〉 も M> ? U> 数量を表す表現を修飾して、その数量が多いことを表す。 S> {vomes sôdos a tel te ciqid ated e sicoller la tal al’apiv evòq.} → 今週は 4 回もラーメンを食べた。 -〈対〉 {tuc} * vôl + 1135 〈動〉 =〈形〉 (/†/) 多い, 多くの, たくさんの M> 数量が大きい。 U> 個数に関しても量に関しても表現できる。 U> 多さの度合いが増したのが {vosfom} である。 -〈下〉 {vosfom} -〈対〉 {tuf} * vôltaq + 4272 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が) 夜更かしする M> 本来寝るべき時間まで起きる。 E> < {vôl} + {taq}。 * vôs + 1276 〈動〉 =〈形〉 (/†/) 大きい, 大きな, 多い, 高い M> ? U> 距離や温度や得点など、数値で表されるものや数値そのものの大きさを言う。 -〈対〉 {tûl} * vôsoq + 1573 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e/ を) 集める, 収集する M> たくさんの特定の種類の /e/ を 1 つにまとめる。 S> {vôsoqac a ces e kadeg ayerif avôl dehises e a’s vo celrisis.} → 彼は河原で拾った綺麗な石をたくさん集めている。 * vôsqak + 4437 〈名〉 =〈名〉 (/ie/ の) アンソロジー, 選集, 叢書, コンピレーション M> 一定のジャンルやテーマに基づいて様々な作品である /ie/ を集めてまとめたもの。 E> < [vôs] (< {vôsuq}) + {qak}。 U> 基本的には複数の人の作品を集めたものを指すが、1 人の人の作品をいくつか集めたものも指すことがある。 U> {vôsqak} と {tafèq} は 2 つの点で異なる。1 つ目に、{vôsqak} は作品を集めてまとめたものでそれ全体で 1 つの作品というニュアンスがあるが、{tafèq} は単なる便宜的なリストにすぎない。2 つ目に、{vôsqak} が作品本体を集めたものだが、{tafèq} はタイトルやリンクなどの作品の情報だけを集めたものである。 -〈類〉 {tafèq} * vôsuq + 1573 〈名〉 =〈名〉 収集物, コレクション M> ? E> < {vôsoq}.n。 * xac + 1037 〈動〉 =〈形〉 (/†/) 白い M> ? * xaf + 1035 〈動〉 =〈形〉 (/†/) 5 * xafev + 1760 〈動〉 =〈形〉 (/†/) 頭の良い, 賢い, 利口な =: 利巧な M> 他の人があまりできないような難しい問題を解決できる。 U> 語義の「問題」は、試験問題などの学問や教育の範囲であるとは限らない。 -〈類〉 {xalík}, {xosov}, {xòc} * xaflit + 1428 〈名〉 =〈名〉 雪 M> 空から降ってくる粒になっていない氷の結晶の 1 つ。 -〈類〉 {yekal}* * xahal + 1070 〈名〉 =〈名固〉 太陽, 日 M> ? U> 「太陽が沈む」は {dêv/os/ a xahal} で表現される。{demes} は使われない。 U> 英語の sun とは違い、{xahal} は太陽系の太陽のみを指し恒星一般は指さない。 * xahaljodom + 3409 〈名〉 =〈名〉 白夜 M> 1 日を通して太陽が沈まず空が十分暗くならない現象。 E> < {xahal} + {jodom}。 -〈対〉 {jodogxav} * xahalkâk + 4409 〈名〉 =〈名〉 日の出 M> ? E> < {xahal} + {kâk}。 U> 日が昇る現象を表すのではなく、昇っていく太陽そのものを表す。 -〈対〉 {xahalpariq} * xahalpariq + 4409 〈名〉 =〈名〉 日の入り, 日没 M> ? E> < {xahal} + {pariq}。 U> 日が沈む現象を表すのではなく、沈んでいく太陽そのものを表す。 -〈対〉 {xahalkâk} * xakal + 1418 〈動〉 =〈動〉 晴れる, 天気になる M> ? U> 基本助詞句を伴わず、単独で用いられる。 U> 天気が晴れである状態が継続相である。 * xakoc + 1035 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e/ を) 創る, 創造する, 創作する M> それまでなかった新しい /e/ が存在するようにする。 -〈上〉 {qik}* -〈類〉 {voqil}, {zêhis}, {sodkos} * xakoclof + 3939 〈動〉 =〈形〉 (/†/) 創造的な, クリエイティブな =: クリエーティブな M> ? E> < {xakoc} + {lof}。 * xakuc + 4437 〈名〉 =〈名〉 創作物, 作品, 制作物 M> 創作されたもの。 E> < {xakoc}.n。 -〈類〉 {qak} * xal + 2507 〈名〉 =〈名固〉 [x] * xalaq + 3850 〈名〉 =〈名〉 電球, 電灯, ライト, ランプ M> 電気を流すことで光を発生させる装置。 U> 形状や発行様式では区別されないため、豆電球も蛍光灯も LED も指す。 -〈類〉 {xàk} * xalhas + 1202 〈動〉 =〈形〉 (/†/) 明るい, 輝いた, 輝かしい M> 光であふれていて明るく美しい。 U> 単に明るさを強調するために用いられるだけでなく、比喩的に用いられることも多い。 -〈上〉 {xat}* * xalket + 1723 〈動〉 =〈形〉 (/†/) かっこいい, スタイリッシュな, シャレた, オシャレな =: 洒落た, お洒落な, おしゃれな M> ? U> 日本語の「キマってる」のイメージに近い。無難すぎず、また何らかのスタイルに沿って気を配っていると感じられて好感がもてる様子を表す。 U> 洋服などに対しても使われる。 * xalnif + 1067 〈名〉 =〈名〉 早朝, 朝, 夜明け, 明け方 M> 日の出から起床までの時間。 U> およそ 5 時から 7 時までを指す。 -〈関〉 {pôd}*, {zéc}, {xav}, {melet}, {lon}, {jodom} * xalzih + 3315 〈名〉 =〈名〉 超能力者, 魔法使い, 超人 M> 通常では考えられないような特殊な能力をもった人。 N> 1 代シャレイア語で「魔法」の意味の xalzia に由来する。1 代シャレイア語には「魔法使い」の意味の saxalzia という単語もあったが、単純語にしては長いため、xalzia の方が輸入されている。 * xaléh + 3641 〈名〉 =〈名固〉 シャレイア, シャレイア文化 U> 名詞として単独で使われることは少なく、シャレイア語に関する単語が作られる際の合成成分として専ら使われる。形容詞として「シャレイア文化に特徴的な」のような意味合いで使われることもある。 N> ハイリア消失以前の架空世界の設定では、シャレイア語が話されている国が (現代文法の綴りで) {xaléh} という名前であり、「シャレイア語」という言語の名称もそれが由来だった。しかし、今ではこの架空世界の設定はないので、シャレイア語に関連するものを漠然と指す名詞として残っている。 * xalér + 1069 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が) ? M> ? U> 自分もしくは他人の絶望感に共感し、そのときの感情の共有によって自分の心も傷ついていくのを客観的に認識して、どことなく満足感を得ている状態を表す。基本は絶望という負の感情だが、正の感情も入り混じる。単なる絶望である {gudit} や {gûdeb} とは異なる。 * xalík + 3229 〈動〉 =〈形〉 (/†/) 頭の良い, 賢い, 聡明な M> ものを考えたり理解したりする能力が高い。 -〈類〉 {xosov}, {xafev}, {xòc} -〈対〉 {tebem} * xalír + 1345 〈名〉 =〈名〉 ? M> ? E> < {xalér}.n。 * xanél + 3421 〈動〉 =〈形〉 (/†/) 薄明るい M> 光が十分とまでは言えないまでもある程度ある。 -〈関〉 {xat}, {jomeq}, {jût} * xaníl + 3421 〈名〉 =〈名〉 (/†/) 薄明かり M> 薄明るい場所。 E> < {xanél}.n。 -〈対〉 {jomiq} * xar + 1035 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e/ を) 愛する M> /e/ の全てを受け入れ、/e/ を幸せにしずっと大切にすると誓う。 U> 恋愛感情があるもののみを指すわけではなく、例えば親の子供への愛などに関しても使われる。恋愛という意味では {rêy} が用いられる。 U> 語義からも明らかなように、日本語で一般的に使われている「愛する」より意味が強いため、気軽には使われない。 * xaras + 1089 〈名〉 =〈名〉 希望, 期待 M> 将来良いことが起こるという予感や予測。 * xarih + 1210 〈名〉 =〈名〉 天使 M> ? -〈対〉 {buldoj} * xarêy + 1035 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e/ を) 愛する M> /e/ とずっと一緒にいて、/e/ を永遠に幸せにし大切にすると誓う。 E> < [xarrêy] < {xar} + {rêy}。 U> {xar} と {rêy} が合わさった感情を表す。恋愛的な感情の中では最も強いものとされる。 -〈類〉 {rêy} * xasak + 1363 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e’n/ に) 成功する, 成し遂げる, 達成する, うまくやる M> ? U> {xasak} は、何らかの成果をしっかりあげたことを意味する。一方で {sacvet} は、そこまで意味が強くなく、失敗はしなかったくらいの程度を表す。 U> もともとは脚光を浴びるような境遇ではなかった人が、努力や機会によって成功して脚光を浴びるようになったという意味では、{xaslih} が使われる。これは {xasak} の下位語というよりは、{xasak} を積み重ねた結果として注目を浴びるようになったというニュアンスが強い。 -〈類〉 {sacvet} -〈類〉 {xaslih} -〈対〉 {nozej} * xaslef + 1117 〈動〉 =〈形〉 (/†/) 素晴らしい, すごい, とても良い M> 他のものと比べて質が非常に高い。 -〈類〉 {fesax}, {yêtis} * xaslih + 2415 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が) 大成功する, 躍進する M> ? -〈類〉 {xasak}* * xasol + 1291 〈名〉 =〈名〉 魂, 霊魂 M> ? U> 生物の肉体と対をなすものとしての「魂」を指す。霊や幽霊などではない。 * xastil + 342 〈名〉 =〈名固〉 シャスティル N> フルネーム [ʻ]{xastil}[-ʻkelemis]。 * xat + 1202 〈動〉 =〈形〉 (/†/) 明るい M> 光が十分にある。 U> 明るさや光っているかどうかを表す単語は、まず 2 つのグループに分けられる。一方のグループは、単純に明るさを表し、それ自身が光を放ったり反射したりしているかには言及しないものから成る。このグループには、{xat} や {xalhas} が属する。{xat} はこのグループの最も基本的な単語である。{xalhas} はさらにその光が美しいことを表す。もう 1 つのグループは、それ自身が光を放つか反射するかして光っていることを表し単語から成る。このグループの詳細は {xíl} の語法欄を参照されたい。 -〈下〉 {xalhas} -〈類〉 {xíl} -〈関〉 {xanél}, {jomeq}, {jût} * xatêl + 3513 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e/ を /zi/ で) 照らす, 明るくする M> 光を放つ /zi/ を用いて /e/ に光を当てる。 H~ 格組は {rimin} に合わせた。 * xav + 1067 〈名〉 =〈名〉 昼, 昼間, 日中, 午後 M> およそ正午から日が沈み始めるまでの時間。 U> およそ 12 時から 16 時までを指す。 P> {xav é melet} … 昼か夕方, 午後。日本語における「明日の午後に会いましょう」などの「午後」に相当する表現である。ただし、日が沈み始める前なのか後なのかがはっきりしていれば、それに応じて {xav} か {melet} のどちらか一方のみが使われるのが普通である。{xav é melet} という表現は、{xav} なのか {melet} なのかが本当にはっきりしないときにのみ使われる。なお、単に「正午以降」を表す「午後」に相当する単語や表現は存在しない。シャレイア文化では、時刻はほとんど 30 時間制 (もしくは 24 時間制) で表現されるので、午前なのか午後なのかを明示する必要がないためである。 -〈関〉 {pôd}*, {zéc}, {melet}, {lon}, {jodom}, {xalnif} * xavkud + 3444 〈名〉 =〈名〉 真昼 M> 昼の時間帯のうち中央付近の時間。 E> < {xav} + [kud] (< {kudis})。 U> 正午というよりは {xav} で表される時間帯の中央付近を指すので、だいたい 14 時頃を表す。 -〈対〉 {jodomkud} * xayet + 1139 〈名〉 =〈名固〉 月 M> ? * xayetqopat + 2347 〈名〉 =〈名〉 新月, 朔 M> ある日の太陽の影になってほとんど見えなくなっている月。 E> < {xayet} + {qopat}。 -〈対〉 {xayetsôkal} * xayetsôkal + 2347 〈名〉 =〈名〉 満月 M> ある日のほぼ完全な円形に見える月。 E> < {xayet} + {sôkal}。 U> 厳密には、月は常に満ち欠けしているので完全な円形になるのは一瞬だが、その瞬間のみを指すというより、その瞬間が起こる日に見える月を指す。 -〈対〉 {xayetqopat} * xayettadis + 2361 〈名〉 =〈名〉 半月, 弦月 M> ある日の半円状に見える月。 E> < {xayet} + {tadis}。 U> 上弦の月か下弦の月は区別されない。 * xec + 1037 〈名〉 =〈名〉 白, 白色 M> ? E> < {xac}.n。 * xedfet + 1209 〈動〉 =〈形〉 (/†/) 静かな, 閑かな, 静寂な M> 物音がほとんど立っておらず穏やかな。 -〈上〉 {kelem}* * xef + 1287 〈名〉 =〈名〉 5 E> < {xaf}.n。 * xegal + 1477 〈名〉 =〈名〉 (/ie/ への) 愛 M> ? E> < {xegil}.n。 S> {niseles olôm a xer i ces ca xegal.} → 彼の愛情は徐々に歪んでいった。 * xegil + 1477 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e/ を) 愛する M> ? U> 相手のことが好きすぎるあまり歪んでしまった愛情を表す。{xar} と同じく、恋愛かどうかは含意しない。 * xelneh + 1871 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e/ に) 魔法をかける M> ? * xelnih + 1547 〈名〉 =〈名〉 魔法 M> ? E> < {xelneh}.n。 U> 誰かにかけられた具体的な魔法のそれぞれを指す。魔法の体系としての「魔術」は {vetxelnih} と言う。 P> {nakus/os/ zi xelnih} … 魔法をかける。魔法をかける対象は {e} 句で表される。動詞の {xelneh} を使うよりも少し比喩的な表現である。 * xelòs + 4640 〈名〉 =〈名〉 チェロ =: セロ, ヴィオロンチェロ M> ? E> < 「cello」 /t͡ʃɛ.ləʊ/。 * xenoh + 3308 〈名〉 =〈名〉 シェノ, シェノア M> シャレイア語の発展に大きく貢献した人。 N> シャレイア語の発展に貢献した人に与えられる一種の称号。ここでの「発展に貢献」の意味は広く、シャレイア語を用いた創作物を作ったり、シャレイア語を定期的に話したり (コーパスの作成や表現の問題点の洗い出しに役立つため)、シャレイア語の考察課題に助言を与えたり、シャレイア語を創作する上でのインスピレーションを与えたりなど、直接的な場合も間接的な場合もある。本人に拒否されなければ、シャレイア名の規則に従ってシャレイア語による名前が付与される。 N> H4558 時点でのシェノは、[ʻfiltih-ʻxális], [ʻyerih-ʻlikxelis], [ʻlulus-ʻmotfelis], [ʻsôdas-ʻratelis], [ʻfelirovas-ʻmovanas], [ʻyam-ʻvelexal], [ʻkáles-ʻcolfomas], [ʻcôvis-ʻlivemis] の 8 人である。 N> 現在の 7 代シャレイア語の中ではどの単語からも派生していない単純語なので、語源欄は空欄としてあるが、実のところは 1 代シャレイア語で「神」を意味した xenon に由来している。ただし、現在のシャレイア語では音節末の /n/ はしっかり発音されるため、綴りをそのまま輸入すると「シェノン」というよりは「シェノヌ」に近くなり響きが少し悪く感じられるため、末子音は n から h に変えられている。 * xenât + 3681 〈名〉 =〈名固〉 シェナート N> ハイリア消失以前の設定における第 4 神で、空の神。 -〈関〉 {lêsal}, {haròz}, {sây}, {reged}, {sifel}, {xâl}, {peruz}, {reyîl}, {ginol}, {fenih}, {génoh} * xer + 1064 〈名〉 =〈名〉 (/ie/ への) 愛 M> /ie/ の全てを受け入れ、/ie/ を幸せにしずっと大切にしようとする思い。 E> < {xar}.n。 U> 実際に相手が幸せになっているかどうかは含意しない。 S> {loke xer, revet a tel e’n rekotat loke a’l ovel ifeli qel, pa kilat a’l vade pil te sot e’n etut pafikos a’l?} → あれだけ理解していると思っていた愛を、今は思い出すことしかできないのはどうしてだろう? * xerat + 1203 〈名〉 =〈名〉 音, 音調 M> ? -〈上〉 {tirad}* * xif + 1195 〈名〉 =〈名〉 星 M> ? U> 地表から見て夜空に浮かんでいるものが {xif} で、宇宙空間にある物体として見たものが {xòtvax} である。 U> 基本的に夜空に光っている小さな星を指すため、太陽や月を単独で指して {xif} と言うことはない。ただし、月と他の星全体を総称して {xif} と言うことはあり得る。また、空に見える火星や金星が他の小さな星と同列に扱われて {xif} で指されることはある。 -〈類〉 {xòtvax} * xiflohis + 1208 〈名〉 =〈名〉 流れ星, 流星 M> ? E> < {xif} + {lohis}。 * xikler + 3653 〈名〉 =〈名〉 金, 黄金 M> ? * xocât + 3938 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e/ を) 崇める, 崇敬する M> ? U> 神に対してはもちろん使われる。普通の人に対してであっても、その人を尊いと見なしてその人の言うことを信じるという意味で使われることがある。 * xod + 1202 〈名〉 =〈名〉 世界 M> ? * xodlas + 1723 〈動〉 =〈形〉 (/†/) 上品な, 気品のある M> ? * xodol + 1070 〈動〉 =〈形〉 (/†/) 高い, 高価な, 高額な M> 価格が比較的高い。 -〈対〉 {hap} * xok + 1140 〈名〉 =〈名〉 命, 生命 M> 生物が生きていくために必要だと考えられるもの。 * xokas + 1070 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e/ に) 興味をもつ, 興味がわく, 関心をもつ M> /e/ のことをより深く知りたいと思う。 * xokes + 1364 〈名〉 =〈名〉 (/ie/ への) 興味, 関心 M> /ie/ のことをより深く知りたいと思う気持ち。 E> < {xokas}.n。 * xoklit + 2976 〈動〉 =〈形〉 (/†/) 整った, きちんとした, 綺麗な, 端正な M> ? U> 視覚的な形状が整っていることを表すだけでなく、「整った詩」のように形式が整っていることも表す。 U> {yerif} と比べて {xoklit} は、形式や形状が整っていることのみに焦点が当てられ、そこから感じられる雰囲気や好感などは含意しない。 U> 英語の well-formed に近い。 -〈類〉 {yerif} -〈対〉 {bedfos} * xolac + 1361 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /ca/ で) 生活する, 暮らす, 過ごす M> 何らかの拠点を設けて、食事したり仕事をしたり睡眠をとったりなどの人間の営みを行う。 S> {xolacac a ces te sot ca ʻamerikas.} → 彼は今アメリカで暮らしている。 -〈類〉 {lìt} * xolacfòn + 3786 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が) キャンプする, 野営する M> 一時的に野外に拠点を設けて、そこで生活を行う。 E> < {xolac} + {fòn}。 U> 寝泊まりするとは限らないが、テントのような拠点となる設備が用意されているという含意はある。 * xolaqsolol + 3850 〈名〉 =〈名〉 信号機, 信号, 交通信号機, 交通信号 M> ? E> < {xolaq} + {solol}。 U> 「進んでも良い」を表す信号の色は、日本語では「青」と表現されるが、シャレイア語では {nám} で表される。 * xolcas + 1288 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e/ を /ca/ に) あげる, 託す, 捧げる M> 非常に大切なものである /e/ を /ca/ に与える。 -〈類〉 {niq}*, {séq}, {beqzel} * xolos + 1767 〈名〉 =〈名〉 円, 丸, 円形 M> ? * xolqôc + 4689 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /ca/ で) 寝泊まりする, 宿泊する, 滞在する M> 一時的に、普段生活している場所とは別の場所を拠点して営みを行う。 E> < [xol] (< {xolac}) + {qôc}。 * xolsac + 3122 〈動二〉 =〈形〉 (/†’n/) 礼儀正しい, 行儀良い, 丁寧な =〈副〉 礼儀正しく, 行儀良く, 丁寧に M> ? -〈対〉 {jeled} * xoltec + 3938 〈名〉 =〈名〉 (/ica/ の) エンブレム, シンボル, ロゴ, ロゴマーク M> /ica/ を象徴的に表すために使われる文字や図柄。 H~ 格組は {kocful} に合わせた。 * xolus + 1767 〈動〉 =〈形〉 (/†/) 丸い, 円形の M> 円の形をしている。 E> < {xolos}.v。 * xolàl + 2443 〈名〉 =〈名〉 芸術, アート M> ? U> 「芸術」という概念を表すのみで、芸術作品を指すことはない。その意味では {zatxolàl} が使われる。 U> 絵画や彫刻などの美術に関わるものだけでなく、楽曲や小説や建築や演劇なども含まれる。 * xoq + 1035 〈名〉 =〈名〉 本, 書籍, 書物, 図書, 冊子 M> 文章や絵や写真などを紙に印刷して綴じてまとめたものや電子的にまとめたもののうち、一般向けのもの。 U> {xoq} は、小説やエッセイや漫画などの一般向けの本を指す。一方 {soxal} は、辞書や専門書や教科書のような専門的な内容を扱う本を指す。{faltad} は、様々な記事を載せる一般向けの定期刊行物を指す。『Newton』のような専門的な内容を扱っていても一般向けに書かれていれば {faltad} で指される。ここまでの 3 単語は、基本的に出版社から出されるものを指す。これに対して {càrat} は、そのようなものではなく個人やグループが趣味などで作るものを指す。これらの単語はどれかがどれかの下位語というわけではなく、それそれ完全な別概念として認識される。 U> 規模は問わない。紙をホッチキスで留めただけのものなど、簡易的なものは特に {xoqtul} と言う。 U> 電子書籍も含まれる。 -〈類〉 {soxal}, {faltad}, {càrat} -〈下〉 {xoqtul} * xoqkalit + 3970 〈名〉 =〈名〉 漫画本, コミック, 漫画 M> 漫画が載せられている本。 E> < {xoq} + {kalit}。 * xoqlacat + 3970 〈名〉 =〈名〉 小説本, 物語本, 小説 M> 小説が載せられている本。 E> < {xoq} + {lacat}。 * xoqqinat + 3709 〈名〉 =〈名〉 絵本 M> ? E> < {xoq} + {qinat}。 U> 写真集や画集のような物語を記したものではないものは含まれない。 O> 漫画は含めるか? * xoqtul + 3443 〈名〉 =〈名〉 小冊子, 冊子, パンフレット, リーフレット M> 簡易的に作られた本。 E> < {xoq} + [tul] (< {tulfac})。 U> 小冊子の定義に「48 ページ以下の不定期刊行物」というものがあるが、シャレイア語の {xoqtul} はこれとは別物である。48 ページ以下であっても表紙があって各ページがしっかりと綴じられているものは {xoqtul} ではないし、49 枚以上の紙をホッチキスなどで単に留めただけのものは {xoqtul} である。なお、施設の案内リーフレットのような 1 枚の紙を折っただけのものも {xoqtul} で表される。 -〈上〉 {xoq} * xosov + 3229 〈動〉 =〈形〉 (/†/) 博識な, 博学な, 頭の良い M> 知識を十分にもっている。 -〈類〉 {xalík}, {xafev}, {xòc} -〈対〉 {patuf} * xovas + 2009 〈名〉 =〈名〉 宗教 M> ? * xovbudas + 3412 〈名〉 =〈名〉 仏教 M> ? E> < {xov+} + [budas] (< 「Buddha」 /bʊ.də/)。 * xovkeráset + 3412 〈名〉 =〈名〉 キリスト教 =: 基督教 M> ? E> < {xov+} + [keráset] (< 「Christ」 /kraɪst/)。 * xov+ + 3412 〈飾〉 =〈飾〉 ~の宗教, ~教 E> < {xovas}。 * xàk + 2443 〈名〉 =〈名〉 照明, 電灯, 電気, 灯り, ライト, ランプ, 光 M> その場に光を照らして明るくするための器具。 U> 電球なのか蛍光灯なのかキャンドルなのかなど、どのような形状の照明なのかは問われず、その場を明るくするために用いる照明全般を指す。ネオンサインや信号機のように、光を発するものであっても明るくするためのものでなければ、{xàk} では指されない。 -〈類〉 {xalaq} * xádis + 1658 〈名〉 =〈名〉 秘密の隠れ場所 U> 特定の人だけが知っていて、その人たちだけで会話したり時を過ごしたりするための場所。 S> {a dem izi détek ivo cît izi sokxoq, salet e xádis i zál.} → 図書室の隣の階段の下、そこが私たちの隠れ場所だった。 * xáf + 1065 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e/ を) 産む, 出産する =: 生まれる, 産まれる M> 母体である /a/ から子や卵である /e/ を外に出す。 U> 「産まれる」はこの単語を受動相当表現にすることで表される。 * xál + 1128 〈名〉 =〈名〉 光 M> ? E> < {xíl}.n。 -〈対〉 {jodog} * xánas + 2175 〈名〉 =〈名固〉 中国, 中華人民共和国 E> < 「China」 /t͡ʃaɪ.nə/。 * xár + 1387 〈動〉 =〈形〉 (/†/) かわいい, かわいらしい =: 可愛い, 可愛らしい M> 接していると元気をもらえるようで好感をもてる。 -〈上〉 {fehal}* -〈類〉 {hál}, {fâl}, {yêm}, {lexat}, {mayak} * xárel + 2130 〈名〉 =〈名〉 日差し, 日光, 太陽光 M> 太陽から発せられて広がる光。 * xárelmelet + 2130 〈名〉 =〈名〉 夕日, 夕陽 M> 夕方の日差し。 E> < {xárel} + {melet}。 U> {xárel ite melet} と同じ意味だが、{xárelmelet} にはその夕日が美しいということがニュアンスとして含まれる。 * xâfis + 3322 〈名〉 =〈名固〉 シャレイア開闢, ハイリア紀元 M> シャレイア語が作られ始めるという出来事。 N> グレゴリオ暦 2012 年 1 月 23 日の出来事である。シャレイア語文化圏における暦は、過去のものも含めて全て、この日を 1 年 1 月 1 日としている。 N> 1 代シャレイア語で「誕生」の意味の xaafis に由来する。1 代シャレイア語の中では「神が与えること」という意味の語形成になっている。 H~ 3516: もともとはシャレイア語が作られ始めた日付を表す単語として造語されていたが、日付ではなく出来事を表すようにした。どちらにしても {te} 句の中に置けば「シャレイア語作成開始日に」の意味にでき、出来事を表す方が便利だろうと感じたので、このように変更した。 * xâl + 3681 〈名〉 =〈名固〉 シャル N> ハイリア消失以前の設定における第 7 神で、雷と光の神。 N> もともとの名前は xal だが、文字名と被っている上に綴りが簡潔で一般名詞のように見えてしまうためか、アクセント記号が追加されている。 -〈関〉 {lêsal}, {haròz}, {sây}, {xenât}, {reged}, {sifel}, {peruz}, {reyîl}, {ginol}, {fenih}, {génoh} * xân + 1142 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が) 生きる M> ? * xâq + 1045 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が) 恥じらう, 気恥ずかしい, 照れる M> ? * xây + 1505 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e/ を) 幸せにする, 幸福にする =: 幸せな, 幸福な M> ? U> 1 回良いことがあって幸せになっていることを表すというよりは、長い期間で見て良いことが多くあるということを表す。そのため、反復表現にはされにくい。 * xèl + 1725 〈名〉 =〈名〉 神, 神様, 仏, 仏様 M> 信仰の対象になったりする人間を超えた能力をもった存在。 * xêy + 1505 〈名〉 =〈名〉 幸せ, 幸福, 幸福感 M> ? E> < {xây}.n。 * xìret + 3241 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が) 赤面する, 顔を赤らめる, 頬を染める, 紅潮させる M> 恥ずかしさから顔を赤くする。 * xíl + 2126 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が) 光る M> 光を放つか反射するかして、周りから明るく見えるようになる。 U> {xíl} は、それ自身が光を放つか反射するかして光っていることを表す最も基本的な単語である。このような単語は、{xíl} の他に {likxel}, {tirlik}, {falhos} があり、{xíl} はこれらの上位語である。{likxel} は光が強かったり色が変わるなどして美しいことを表す。日本語の擬態語である「キラキラ」をイメージすると良く、英語では brilliant が近い。{tirlik} は光が明滅していることを表す。日本語の「ピカピカ」のイメージに近く、英語では twinkle などが対応する。{falhos} はうっすらとした優しい光を表す。暗い部屋でキャンドルに火を灯した場面を想像すると良い。なお、単に明るさを表す単語群については、{xat} の語法欄も参照されたい。 -〈下〉 {likxel}, {tirlik}, {falhos} -〈類〉 {xat}* * xòc + 1760 〈動〉 =〈形〉 (/†/) 賢い, 機転の効く, 頭の良い M> 状況に応じてより良い選択ができる。 -〈類〉 {xalík}, {xosov}, {xafev} * xòsat + 3939 〈動〉 =〈形〉 (/†/) 縁起の良い =: 縁起良い M> ? -〈対〉 {doqxòsat} * xòt + 1551 〈名〉 =〈名〉 球, 球体, 球形, ボール M> ? U> 球の形を {xòt} と言う。球技で用いるボールのような特定の用途があるようなものは {soqal} と言う。 -〈類〉 {soqal} * xòtvax + 4270 〈名〉 =〈名〉 星, 天体 M> ? E> < {xòt} + [vax] (< {vaxkot})。 -〈類〉 {xif}* * xòvharòz + 4327 〈名〉 =〈名固〉 金星 E> < {xòv+} + {haròz}。 * xòvhîx + 4327 〈名〉 =〈名固〉 天王星 E> < {xòv+} + {hîx}。英語名の Uranus が天の神に由来することから。 * xòvlêsal + 4327 〈名〉 =〈名固〉 水星 E> < {xòv+} + {lêsal}。 * xòvreged + 4327 〈名〉 =〈名固〉 土星 E> < {xòv+} + {reged}。 * xòvsodel + 4327 〈名〉 =〈名固〉 海王星 E> < {xòv+} + {sodel}。{xòvhîx} が「天」との合成語なので、それと対になるように作られている。 * xòvsây + 4327 〈名〉 =〈名固〉 火星 E> < {xòv+} + {sây}。 * xòvxenât + 4327 〈名〉 =〈名固〉 木星 E> < {xòv+} + {xenât}。 * xòv+ + 4327 〈飾〉 =〈飾〉 ~の星, ~の天体 E> < {xòtvax}。 U> 太陽系の惑星名でのみ見られる。 * xôlik + 2701 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e/ を) 並べる, 整列する, 配置する M> 複数の /e/ を特定の場所に整えて位置させる。 U> 何らかの決められた配置に沿って並べることであればこの単語で表される。その配置は 1 列であるとは限らず、2 列以上だったり格子状や円状だったりする場合もある。 * xôqid + 4696 〈動〉 =〈形〉 (/†/) フォーマルな, かしこまった, 堅い, 堅苦しい, 形式的な, 形式ばった =: 形式張った M> 普段の状況とは異なって一定の形式に従って真面目であることを求められる。 -〈対〉 {doqxôqid} * xôy + 1074 〈動対〉 =〈動〉 (/a/ が /e/ を) 整理する, 整頓する, 片付ける, 整える, 揃える =〈形〉 (/†/) 綺麗な, 整理された M> 乱れていて秩序のない状態の /e/ を乱れていない状態にする。 U> {e} 句には「部屋」などが置かれる。「本」のような片付けるものは置かれない。 -〈対〉 {jivol} * xùt + 1767 〈動〉 =〈形〉 (/†/) 丸い, 球状の, 球形の M> 球の形をしている。 E> < {xòt}.v。 * ya + 1036 〈間〉 =〈間〉 はい, イエス U> 肯定の意味合いを強めたいときは、{okôk} と続けて言う。 * yaf + 1050 〈名〉 =〈名〉 妹 M> 同じ両親から生まれた女の子供のうち、年下の方。 -〈関〉 {hinof}, {qaled}, {nîl} * yafcîf + 2896 〈名〉 =〈名〉 従妹, 従姉妹 M> 妹以外の親戚で、自分と年齢が近い年下の女性。 E> < {yaf} + {cîf}。 -〈関〉 {hinofcîf}, {qaledcîf}, {nîlcîf} * yafek + 1202 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e/ を) 信じる, 信頼する, 信用する M> /e/ は自分の期待に沿うものだと思う。 U> {e} 句が人である必要はない。 * yafik + 1363 〈名〉 =〈名〉 (/ie/ への) 信頼, 信用 M> /ie/ を信頼する気持ち。 E> < {yafek}.n。 * yaftoq + 1363 〈名〉 =〈名〉 自信, 自負 M> 自分の能力や才能などを信頼する気持ち。 E> < [yaf] (< {yafik}) + {toq}。 * yah + 1728 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が) ほわほわする, 幸せになる =: 幸せな M> 脳がとろけるような感覚になる。 -〈類〉 {yâx}* * yakol + 3222 〈動二〉 =〈形〉 (/†’n/) 正しい, 正解の M> ? U> 日本語の「正解」はほとんどの場合でクイズや試験に対してしか使われないが、{yakol} の意味はこれより広く、「その場で正しいと認識されていること」程度である。 -〈類〉 {nás}*, {yát} -〈対〉 {dusoc} * yakul + 4654 〈名〉 =〈名〉 正解, 正しいこと M> 正しいこと。 E> < {yakol}.n。 -〈対〉 {dusuc} * yalfes + 1073 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e/ を) 大切にする, 大事にする M> /e/ が非常に重要なものなので、気を配って扱ったり接しようと思うようになる。 -〈類〉 {sokes}* * yalif + 2226 〈動〉 =〈形〉 (/†/) 人気な, 人気のある, 評判の良い M> 多くの一般人に好まれている。 * yam + 4257 〈名〉 =〈名固〉 やんちゃん M> フルネーム [ʻ]{yam}[-ʻvelexal]。シャレイア語を学習しシャレイア語による絵本を執筆するという貢献によりシェノに認定された。 * yamef + 1805 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e/ を /ca/ で) 褒める, 称える =: 誉める M> /e/ が行った /ca/ を高く評価していると伝える。 * yas + 1202 〈名〉 =〈名〉 (/ie/ への) 愛情, 好意, 愛 M> ? E> < {yis}.n。 U> {xer} ほど重くなく、友達やペットなどにも向けられる感情を表す。love というより affection に近い。 -〈類〉 {yerfis} * yasal + 1307 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e’n/ を) 肯定する, 認める, 認容する M> /e/ が真実だとはっきり思う。 O> この単語は「肯定する」の意味。日本語の「認める」は、この「肯定する」に「これまで否定していたことを肯定する」や「疑われていたことを肯定する (après objection ou doute)」などのニュアンスを加えたものだと考えられる。これを {yasal} の下位語として作るべきか? H~ 3316: 語義が「言う」になっていたが、声に出して言っている必要性はないと感じたため、「思う」に変更した。対義語の {dufoq} も同様。 -〈対〉 {dufoq} * yasra + 4710 〈間〉 =〈間〉 やった, よっしゃ, よし, わーい U> 嬉しいことがあったときに使われる。 * yaxos + 1323 〈動〉 =〈形〉 (/†/) 美しい M> ? U> 神秘的とも言えるような「美」があることを表す。 * yaxus + 1345 〈名〉 =〈名〉 美 M> ? E> < {yaxos}.n。 * yectem + 2502 〈名〉 =〈名〉 さつまいも, 甘藷 =: 薩摩芋 M> ? * yefex + 1369 〈動〉 =〈形〉 (/†/) 魅力的な, 素敵な, 素晴らしい M> ずっとそれを見たり触れたりなど関わっていたいと思えるような。 S> {pa savat lesis a’l e pil so nisis a’l ca zis ayefex?} → 魅力的な人になるには何をすれば良いんだろう? * yefix + 1369 〈名〉 =〈名〉 魅力 M> 魅力的だと思わせる原因となる性質。 E> < {yefex}.n。 * yefxas + 2589 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /ca/ と) 付き合う, 交際する M> /ca/ と恋人の関係になる。 -〈対〉 {detar} * yeh + 3864 〈名〉 =〈名〉 ほわほわ, 幸せ M> 脳がとろけるような感覚。 E> < {yah}.n。 -〈類〉 {yêx} * yekal + 1140 〈名〉 =〈名〉 雪 M> 空から降ってくる粒になっていない氷の結晶。 E> < {yekil}.n。 U> {yekal} は雪を指す一般的な語で、空から降ってくる雪も積もった後の雪も指す。{xaflit} は空から降ってくる途中の雪の欠片の一つ一つを指し、積もった後の雪は指さない。 -〈類〉 {xaflit} * yekil + 1140 〈動〉 =〈動〉 雪が降る, 降雪する M> 空から粒になっていない氷の結晶が降ってくる。 U> 基本助詞句を伴わず、単独で用いられる。 * yekuf + 1573 〈動主〉 =〈動〉 (/a/ が /e/ に) 夢中になる, 魅了される, とりこになる =〈形〉 (/†/, /ie/ に) 夢中な =: 魅了する M> /e/ ばかりに触れてしまって他のことがほとんどできなくなるようになる。 U> 否定的なニュアンスはない。 * yelak + 2277 〈名〉 =〈名〉 宝石, 宝玉, ジュエル M> ? * yeles + 1499 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e/ の) 世話をする, 世話する, 世話を焼く, 面倒を見る, 構う M> ? S> {yelesac a ces te sot e qaled avéf.} → 彼は今弟たちの世話をしている。 * yelfat + 1310 〈名〉 =〈名〉 リボン M> 帯状の織物を結ぶことで作られた結び目の部分で、飾りなどに使うもの。 U> 基本的には、帯状の織物を指すのではなく、それで作られた結び目を指す。ただし、結び目の両端の帯状の部分 (結び目に使われていない部分) を含めて {yelfat} ということもある。結び目を作る前の状態は {lofyet} と言う。 U> 「リボンを結ぶ」は {volfek/os/ e lofyet} とも {volfek/os/ qe yelfat} とも表現できるが、普通は前者を用いる。 -〈類〉 {lofyet} * yelic + 1767 〈名〉 =〈名〉 アクセサリー, 装身具 M> 装飾のために身につけるもの。 * yelicnelas + 1982 〈名〉 =〈名〉 ネックレス, 首飾り M> 首元を飾るためのアクセサリー。 E> < {yelic} + {nelas}。 * yelicsiloz + 2423 〈名〉 =〈名〉 指輪, リング M> 指に付けて用いる主に環の形をしたアクセサリー。 E> < {yelic} + {siloz}。 * yelicsîk + 1141 〈名〉 =〈名〉 髪飾り M> 髪を飾るためのアクセサリー。 E> < {yelic} + {sîk}。 * yelictilaq + 3685 〈名〉 =〈名〉 イヤリング, ピアス, イヤーカフ, 耳飾り M> 耳に付けるアクセサリー。 E> < {yelic} + {tilaq}。 * yelnas + 1340 〈動〉 =〈形〉 (/†/) 綺麗な, ピカピカの M> 誰も使っていないかのように汚れなどがない状態の。 U> 実際に新品である必要はなく、まるで新品であるかのように綺麗な状態であれば良い。 -〈類〉 {yesaf}* * yemas + 1976 〈動〉 =〈形〉 (/†/) 綺麗な M> ? -〈類〉 {yél}*, {salyas}, {safkes} -〈対〉 {jûdol} * yemet + 3653 〈動〉 =〈形〉 (/†/) 裕福な, 富裕な, 富んだ, 豊かな, 金持ちの M> 財産を十分にもっており生活に余裕のある。 U> 財産の十分さと生活の余裕の両方を含意する。お金はないが本人なりに豊かに暮らしているという状況は指さない。 H~ 3653: 単純に「お金がある」のように言えば良いのでこの単語を作るかどうか迷っていたが、「お金がある」に加えて「余裕がある」というポジティブなニュアンスを込めた単語とすれば存在意義があるだろうと考えて造語した。 -〈対〉 {jotul} * yen + 2033 〈動〉 =〈形〉 (/†/) ちゃん M> ? U> {ren} の指小辞化。かわいい相手に対して親しみを込めて呼ぶときに用いる。 -〈類〉 {sen}, {ren} * yen~ + 2133 〈名〉 =〈名単〉 円 E> < 「yen」 /jen/。 U> 日本の通貨単位を指す。 * yepel + 1092 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e/ を) 歌う M> 音の高低やリズムをつけて /e/ を声を出す。 U> {e} 句には「歌」など歌う対象のみが入り、歌う内容を表現することはできない。 U> 「歌を歌う」を表現したい場合は、重言を避けるために {yepel/os/} とだけ言うのが普通で、{yepel/os/ e yepil} とはしない。ただし、「この歌を歌う」のように {yepil} に何らかの修飾語が修飾されている場合は、{yepel/os/ e yepil afik} と言う。 -〈上〉 {relíf} * yepelsit + 4024 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e/ を) アカペラで歌う, アカペラする M> 伴奏なしで /e/ を歌う。 E> < {yepel} + [sit] (< {situt})。 * yepil + 1092 〈名〉 =〈名〉 歌, 歌曲 M> ? E> < {yepel}.n。 U> 歌唱だけ (アカペラ) でも {yepil} と言えるが、普通は楽器などの演奏つきのものを指す。 O> 人間の声が入らない楽器だけの曲は含めるか? -〈上〉 {reláf} * yer + 1236 〈名〉 =〈名〉 心 M> ? U> 理性などを司る {soxot} と対比して、感情などを司るものとしての「心」を指す。 U> 日本語では「心の中で~する」のように頭を使っている場合でも「心」という単語を用いることがあるが、このときは {yer} ではなく {soxot} を用いる。 -〈対〉 {soxot} * yeram + 1842 〈動〉 =〈形〉 (/†/) おいしい, うまい, 美味の M> 幸せを感じるほどにおいしい。 -〈類〉 {saret}* * yerfes + 1283 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e/ を) 大好きになる =: 大好きだ, 大好き M> ? U> 友達に対して言う「大好き」の意味。恋心がある場合は {rêy} を用いる。 -〈類〉 {yis}* * yerfis + 1288 〈名〉 =〈名〉 (/ie/ への) 愛情, 愛 M> ? E> < {yerfes}.n。 -〈類〉 {yas} * yerif + 1035 〈動〉 =〈形〉 (/†/) 美しい, 綺麗な M> 色や形や雰囲気などが全体的に整っていて、好感をもてる。 U> 物に対しても人に対しても使える。さらに、人であれば女性に対しても男性に対しても使える。その場合、女性なら「美人」、男性なら「ハンサム」を指す感じである。 -〈類〉 {xoklit}* -〈対〉 {besjut} * yerih + 240 〈名〉 =〈名固〉 イェリア E> フルネーム [ʻ]{yerih}[-ʻlikxelis]。 * yesac + 2375 〈動三〉 =〈副〉 上手に, うまく =〈形〉 (/†/) 上手な, うまい, 秀逸な M> ? U> 「うまく~しない」を日本語のまま [du~] {oyesac} とすると「~しないということを上手にした」の意味、すなわち「~を失敗することが上手だ」という意味になってしまい、意図したものと異なってしまう。これは、[~] {oduyesac} と {yesac} を否定することで表現する。 H~ 2375: {kezel} と {yesac} の間に形態素の対応がないのは不自然に感じられるかもしれないが、「下手に絵を描くのが下手」のようなこともあり得て、何か行為が上手であることと作られたものが上手いことはそれほど強い関係があるわけでもなさそうなので、完全に別々に造語した。 H~ 2719: 形容詞と副詞の意味関係が新しくなったことに伴い、この単語の根底的な意味を変更した。もともとは形容詞主体で「上手に作られた」の意味だったが、副詞主体で「上手に」の意味にし、これを III 型とすることで前と同じ形容詞の意味が出せるようにした。 -〈類〉 {kezel}* -〈対〉 {sibut} * yesaf + 1037 〈動〉 =〈形〉 (/†/) 新品の, 新しい M> 成立してから誰も使用していない。 U> 新品で美しいという意味を加えたのが {yelnas}。 -〈類〉 {fec}*, {tay}, {fegiv}, {cac} -〈類〉 {yelnas} -〈対〉 {tijdef} * yeser + 2889 〈動〉 =〈形〉 (/†/) 清楚な, 清純な, 清らな M> 過度な装飾がなく清潔で品位のある。 O> 人の性質を述べているのか、それとも洋服や化粧の様子を述べているのか。{hál} などと違い、人の性格に言及しているという感じではないので、後者の方が適切かもしれない。 * yes~ + 2507 〈名〉 =〈名固〉 [y] * yetih + 1291 〈名〉 =〈名〉 アイドル, スター M> テレビなどに出て歌ったり踊ったりしている若い芸能人。 U> 「偶像」の意味は薄れている。また、単なるタレントや役者や歌手は含まれない。基本的に女性のアイドルを指す。 * yis + 1283 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e/ を) 好きになる, 好む =: 好きだ, 好き M> ? U> {e} 句には人が置かれる。 U> この意味を強めたのが {yerfes}。 -〈類〉 {yerfes} -〈類〉 {sâf}, {refcas}, {ráfec} -〈対〉 {bulaj} * yo + 1147 〈助般〉 =〈助動〉 ~よ U> いわゆる呼格を表す。 U> 他の助詞句とは異なり、{yo} 句は間投詞的に扱われる。例えば、{yo} 句単独で 1 つの文になることがあり、また {yo} 句の前後にはタデックが打たれることが多い。 P> {yo loc} … すいません, すみません。見知らぬ人を呼び止めて話しかける定型表現。 P> {yo loc asen} … すいません, すみません。上記のより丁寧な言い方。 S> {pa revat a loc e pil loke cal, yo}[ ʻveldis ]{asen?} → ヴェルディスさん、それについてはどうお思いですか? S> {yo loc asen, pa qetat vo pâd a kosxoq?} → すみません、図書館はどこでしょうか? * yos + 1035 〈動〉 =〈形〉 (/†/) 3 * yus + 1287 〈名〉 =〈名〉 3 E> < {yos}.n。 * yát + 1245 〈動二〉 =〈形〉 (/†’n/) 真実の, 本当の, 正しい =〈副〉 本当に M> ? U> 通常の文の直後に {pa e ayát} と述べられると、「~ですよね」という付加疑問の意味になる。なお、付加疑問は、これ以外にも {pa dul/os/} などでも表現される。 S> {câses a loc e ces vo fecil ica fêd. pa e ayát?} → この付近で彼女に会ったんですよね? -〈類〉 {nás}*, {yakol} -〈対〉 {dûl} * yâ + 1071 〈間〉 =〈間〉 やあ -〈類〉 {sîya}* * yâd + 2175 〈名〉 =〈名単〉 1 yd, 1 ヤード =: yd, ヤード M> ? E> < 「yard」 /jɑːd/。 * yâl + 1420 〈動二〉 =〈形〉 (/†’n/) 問題ない, 大丈夫な, OK な =〈副〉 問題なく =: 大丈夫, OK M> 不安になる点や間違いなどが一切ない。 S> {ditat kelitaf e’c. salat a zel aves e ayâl.} → 安心してください。何の問題もありません。 * yâla + 1363 〈間〉 =〈間〉 分かった, 了解, OK U> フランス語の d’accord と同じで、何かを承諾したときに言う。 * yâx + 1069 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が) 幸せになる =: 幸せな M> ? U> {yâx} は「えへへー」という感じで、基本的に好意的に想っている人と一緒にいるときに使う。{yah} は「ほわほわー」という感じで、かわいいものを見たりおいしいものを食べたりしたときの、ほわほわする気持ちを表す。 -〈類〉 {yah} * yéf + 1037 〈名〉 =〈名〉 妻, 嫁, 家内, 奥さん, 奥様 M> 結婚した女性の相手。 -〈対〉 {zeqak} * yél + 1976 〈動〉 =〈形〉 (/†/) 綺麗な M> ? U> {yél} は {jusit} の対義語、{yemas} は {jûdol} の対義語、{salyas} は {jùtog} の対義語、{safkes} は {doqsafkes} の対義語である。使い分けについては {jusit} の項を参照のこと。 -〈類〉 {yemas}, {salyas}, {safkes} -〈対〉 {jusit} * yénil + 3709 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が) 化粧する, メイクする, メイクアップする =: メークアップする M> ? * yérak + 2604 〈名〉 =〈名〉 風呂, 風呂場, バス M> ? U> 湯船があったりシャワーを浴びたりする空間を指す。風呂がある部屋全体は {sokyérak}。 例えば、ホテルなどで浴槽とトイレが一体となっている場合があるが、その場合 {yérak} は浴槽がある部分のみである。 * yét + 1245 〈名〉 =〈名〉 真実, 本当 M> ? E> < {yát}.n。 -〈対〉 {dôl} * yêm + 1389 〈動〉 =〈形〉 (/†/) かわいい, かわいらしい, あざとい =: 可愛い, 可愛らしい M> ? -〈上〉 {fehal}* -〈類〉 {hál}, {xár}, {fâl}, {lexat}, {fehal}, {mayak} * yêtis + 1239 〈動〉 =〈形〉 (/†/) 素晴らしい, 驚くべき, すごい M> 存在していることが信じられないほど質が高い。 -〈類〉 {xaslef}, {fesax} * yêx + 1505 〈名〉 =〈名〉 幸せ M> ? E> < {yâx}.n。 -〈類〉 {yeh} * yîc + 1345 〈名〉 =〈名〉 (/izi/ の) 北 M> ? * yîckelol + 1658 〈名〉 =〈名〉 (/izi/ の) 北北西 M> ? E> < {yîc} + {kelol}。 * yîcpelas + 1658 〈名〉 =〈名〉 (/izi/ の) 北北東 M> ? E> < {yîc} + {pelas}。 * yûròs + 2136 〈名〉 =〈名単〉 ユーロ E> < 「euro」 /jʊə.rəʊ/。 * yûtûb + 3495 〈名〉 =〈名固〉 YouTube E> < 「YouTube」 /juː.tjuːb/。 N> 容認発音での T の部分の発音は /tj/ と /t͡ʃ/ で割れているらしいが、伝統的な容認発音では yod coalescence はあまり起きないのと、/tj/ の方が何となく好きなので、/tj/ の方を採用して [t] で音写した。 * za + 1279 〈助般〉 =〈接動〉 そして U> {ce} と使われ方は同じだが、前後関係が逆になる。すなわち、{za} 節が先の出来事で被修飾節が後の出来事になる。 U> {za} 節は主節より前に置かれる。 -〈対〉 {ce} * zacfod + 2594 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が) 沸く, 沸騰する =: 沸かす, 沸騰させる M> ? * zacàt + 2435 〈動四〉 =〈副〉 熱心に, 熱意をもって, 意気込んで M> ? * zacèt + 3871 〈名〉 =〈名〉 熱意, 熱情, 情熱 M> ? E> < {zacàt}.n。 * zaf + 1037 〈動〉 =〈形〉 (/†/) 赤い M> ? * zaflom + 1658 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e/ を) 燃やす, 燃焼させる, 炎上させる =: 燃える, 燃焼する, 炎上する M> /e/ から炎と煙が出ている状態にする。 U> 煙がもくもくと出ている状態が継続相である。 -〈類〉 {zalvik}* * zafâl + 3964 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e/ を) 茹でる, 炊く M> 調理のために、水の中に /e/ を入れて加熱することで /e/ に熱を加える。 U> {zafâl} と {lèsot} の主な違いは、食材を入れる水に味がついているかどうかである。{zafâl} では、食材を柔らかくするなど食べやすくする目的で熱を通すということに重点が置かれる、そのため、(少量の塩を入れることはあるが) 使う水に味は付けず、調理後に捨てられることがほとんどである。{lèsot} では、食材に熱を通しつつ味をつけることに重点が置かれる。このときに使う水は調味料で味をつけたものであり、料理によってはその水とともに食べることもある。 -〈類〉 {lèsot} * zak + 1287 〈動〉 =〈形〉 (/†/) ある, とある U> 不定の修飾の代詞。 * zalak + 1624 〈名〉 =〈名〉 夏, 夏季 M> ? -〈関〉 {molaf}, {fèt}, {bisig} * zalvak + 1995 〈名〉 =〈名〉 炎, 火 M> ? -〈類〉 {záx}* * zalvik + 3419 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e/ を) 燃やす, 燃焼させる, 炎上させる =: 燃える, 燃焼する, 炎上する M> ? E> < {zalvak}.v。 U> {zalvik} は「炎が出ている」という点に重点が置かれ、燃えている炎の光もしくは炎そのものに注目する。一方で {zaflom} は「何かが燃えている」という点に重点が置かれる。 -〈類〉 {zaflom} * zalvikhîx + 3419 〈名〉 =〈名〉 夕焼け, 夕日, 朝焼け, 朝日 M> 日が沈む前や日が昇った後に空が赤く見える現象。 E> < {zalvik} + {hîx}。 U> 太陽のことではなく、空が赤く見える現象の方を指す。 U> 夕焼けと朝焼けは区別されない。区別する必要があるときには {zalvikhîx ite melet} と {zalvikhîx ite xalnif} などが使われる。 * zamek + 1134 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e/ を) 焼く, 焼き上げる, 炙る M> 調理のために /e/ をあまり動かさずに熱を加える。 U> {zamek} も {vizat} も熱を与えているという点では同じである。しかし、{zamek} では熱を与えられるものをあまり動かすことはないが、{vizat} ではよく動かす。 U> 調理以外の加熱にも使われる。 -〈類〉 {vizat} * zaq + 1979 〈名〉 =〈名〉 .7 E> < {ziq}.n。 * zat + 1034 〈名〉 =〈名〉 もの U> 不定の物の代詞。 * zatlin + 1240 〈名〉 =〈名〉 標, 道標, 目標, 目印, ランドマーク M> ある場所へ向かうための手助けや目印となるもの。 E> < {zat} + [lin] (< {linif})。 * zat+ + 2417 〈飾〉 =〈飾〉 ~する物 E> < {zat}。 * zavag + 1139 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e’n/ を) 叫ぶ, どなる, わめく M> 大きな声で /e/ を言う。 U> {kéc} に「大きな声で」の意味合いが加わった単語である。それ以外に追加のニュアンスはない。なお、{kéc} と違って {ca} 句をとることはない。 U> さらに「何かを求めて」のニュアンスが加わったのが {dèver} である。 -〈下〉 {dèver} -〈対〉 {sitif} * zaved + 3443 〈動〉 =〈形〉 濃い, 濃い味の, 味が濃い M> 感じられる味の刺激が多い。 -〈対〉 {sefîl} * zaz + 1046 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が) 驚く, びっくりする =: 驚かす M> ? U> {zaz} は、予期していなかったニュースなどを知って「そうだったの」と思うときの驚きを表す。{balat} は、突然物音がしたときなど、不意を突かれて「わっ」と叫んでしまいたくなるような驚きを表す。{zaz} と {balat} はどちらかがどちらかの下位語ということではなく、別の「驚き」を表す。一方、{zaz} の驚き具合がさらに強まったのが {kizas} である。これは {zaz} の下位語である。 -〈類〉 {balat} -〈下〉 {kizas} * zebal + 3466 〈述〉 =〈述〉 かなり, 非常に, 甚だ, たいそう, 超, めっちゃ M> ? -〈上〉 {bam}* * zebàg + 3536 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /ca/ と) 戦う, 闘う, 交戦する M> ? -〈類〉 {zekod} * zecas + 1303 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /zi/ から) 逃げる, 逃走する M> /zi/ に捕まらないように、/zi/ から遠ざかったり /zi/ が来れないような場所へ行く。 U> 語義は「逃走する」が近い。「閉じられた場所から外へ出る」という意味では {zecraf} が使われる。 -〈対〉 {zizet} * zecel + 1135 〈名〉 =〈名〉 問題, 課題, 事件, 案件 M> 考察したり解決しなければならないこと。 U> その問題に関して面倒だったりなどで負の感情がある場合は、特に {belsok} が使われる。 U> 学校の宿題や入学試験などのように、解く人の能力を見定めたり確かめたりするための問題は {solit} で指される。 -〈下〉 {belsok} * zeckod + 2975 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e’n/ を /ca/ に) 懇願する, 嘆願する, 懇請する M> /e/ を何としてでも行ってほしいと /ca/ に必死に伝える。 U> {zeckot} は望みを叶えるよう誰かに訴えかけることを表すが、{salzeg} は単に強く望むという意味があるだけである。 -〈上〉 {cipas}* -〈類〉 {salzeg} * zecot + 3975 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e/ を) 押さえる M> /e/ を持ったり掴んだりしている箇所から見て /e/ がある方向に /e/ に力をかけて、/e/ を動かないようにしようとする。 U> 日本語の「押さえる」は、対象の方向に力を加えているのかその逆方向に力を加えているのかが区別されないが、シャレイア語では {zecot} と {dizal} で区別される。 -〈類〉 {qocaf} -〈対〉 {dizal} * zecraf + 1303 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /zi/ から) 逃げる, 逃げ出す, 脱出する, 脱走する, 逃走する M> 自由が効かなかった /zi/ の外に出る。 U> 「勉強から逃げる」など、比喩的にも用いられることも多い。 S> {salzegat a tel e’n zecrafis ofev a’l zi pér apárel afik.} → 早くこの不思議な夢から逃げ出したい。 * zed + 1057 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e’n/ を) しようとする, しようと思う, する気になる M> ? U> 意志を表す。助動詞的に用いられるのが普通である。 S> {cikekat a tel te sot e letyem, lo pa zedat sôdis a loc e cit?} → 今チョコレートを持っているのですが、食べますか? -〈対〉 {doqzed} * zedek + 1343 〈動二〉 =〈副〉 とにかく, ともかく, ともあれ, いづれにしても, 何にしても M> 他の事情は別の問題で考える必要はなく。 U> 文頭に移動して強調されることも多い。 * zedlig + 1034 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e/ を /ca/ に) 投げる, 投げつける, 投げ飛ばす M> 手に持っている /e/ を /ca/ に向かって力任せに強く投げる。 U> 腹が立った結果八つ当たりで何かを投げることを表すのに主に用いられる。陸上競技の投擲などで何かを投げることを表すには、確かに力任せではあるが、普通は {foles} が使われ {zedlig} は使われない。 -〈上〉 {foles}* -〈類〉 {hanot} * zedot + 1074 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e/ を) 破る, 裂く, 引き裂く, 引き離す M> 薄いものである /e/ に前後に力を加えて無理に分ける。 * zef + 1037 〈名〉 =〈名〉 赤, 赤色 M> ? E> < {zaf}.n。 * zefed + 1389 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e’n/ を) 納得する M> /e/ を理解して、その内容を受け入れる。 U> 何かを理解するだけなら {kodek} が使われる。{zefed} は、理解をした上でそれを拒絶することなく妥当だと判断することまでを含意する。 * zefek + 1291 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e/ を /zi/ から) 借りる, 借用する, 借り入れる M> 商売やサービスとして /e/ を貸している /zi/ から許可を得て /e/ を一時的に自分のものとして使う。 -〈類〉 {fév}*, {zefekfeg} -〈対〉 {caqol} * zefekfeg + 4108 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e/ を /zi/ から) 借りる, 借用する, 借り入れる, 賃借りする M> 商売やサービスとして /e/ を貸している /zi/ にお金を払って /e/ を一時的に自分のものとして使わせてもらう。 E> < {zefek} + {feg}。 -〈類〉 {fév}, {zefek} -〈対〉 {caqolqol} * zefkul + 1454 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e/ を) 求める, 欲する, 欲しがる =: 欲しい M> /e/ を何がなんでも自分のものにしたいと思う。 -〈上〉 {fesal}* -〈類〉 {palzef} * zefâl + 3938 〈名〉 =〈名〉 (/a/ が /ca’n/ に) 貢献する, 寄与する M> ? U> {ca} 句には悪いことも置かれ得る。 * zefêl + 3938 〈名〉 =〈名〉 (/ica/ への) 貢献, 寄与 M> ? E> < {zefâl}.n。 U> 貢献した結果何が実現したのかではなく、どんな貢献をしたのかを表す。 * zeghil + 1057 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /ca/ に) 到達する, 達する, たどり着く, 行き着く M> 様々な困難をくぐり抜けながら /ca/ に行く。 U> 「かろうじて」や「やっとの思いで」などのニュアンスが含まれる。 -〈上〉 {lan}*, {zêf} * zehav + 1347 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e’n/ を) 乗り越える, 乗り切る, 切り抜ける, 打ち勝つ, 克服する M> 途中で諦めずに困難な状況である /e/ を解決する。 U> {e} 句に置かれるのは、乗り切った困難な状況の内容であり、乗り切るのに行った内容ではない。 * zehos + 1068 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e/ を) 守る, 護る M> /e/ が傷つかないように気を配る。 S> {dozot zehosos e ces a qazrêy i ces, a dutel.} → 彼女を護らなければいけないのは彼女の彼氏だ、私ではない。 * zehrisis + 1068 〈名〉 =〈名〉 土手, 堤防 M> 水害を防ぐために川に沿って作られた小高い部分。 E> < [zeh] (< {zehos}) + {risis}。 * zekac + 1320 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e’n/ を) がんばる, 励む, 努める, 尽力する =: 頑張る M> 大変なことがあっても /e/ をやめずにやり抜く。 U> 何かしらの明確な目標がある場合は {zemlot} が使われることもあるが、{zekac} と {zemlot} が上位語と下位語という関係であるとは必ずしも言えない。{zekac} には困難に耐えるイメージがある。 -〈類〉 {zemlot} * zekcak + 3963 〈名〉 =〈名〉 クイズ M> 参加者の知識を競う、用意された質問に対して参加者に答えさせる形式の競技。 E> < [zek] (< {zekud}) + [cak] (< {cakof})。 U> 競技としての「クイズ」を指す。クイズの一連の問題は {solit} で、その中の個々の設問は {tacil} で指される。会話や文章中で一種の余興として出題する問題としての「クイズ」は {pec} で表されることもある。 * zekeq + 1569 〈動〉 =〈形〉 (/†/) かっこいい, クールな, イケメンな M> ? U> {hál} などと対になる。 * zekfar + 2333 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e’n/ と) 自惚れる, 思い上がる, 過信する, 調子に乗る M> 実際以上に優れている内容である /e/ が正しいと思い込み得意げになる。 E> < [zek] (< {zeksoc}) + [far]。 * zekleq + 3137 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e/ を) 使う M> /e/ に自分のために特定のことをするよう指示し、/e/ を自分の近くに控えさせる。 -〈対〉 {dezcis} * zekod + 2878 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e/ で /ca/ と) 競う, 争う, 戦う, 競争する, 勝負する M> /ca/ とともに /e/ を行って、/e/ の結果に関して互いに劣るまいとする。 U> {e} 句には競争するのに用いる競技が置かれ、{ca} 句には競争する相手が置かれる。 U> {zekod} は勝敗を決めることに重点を置く争いを表すが、{zebàg} は相手を打ち負かすことに重点を置く争いを表す。 U> {lidhiz} は {zekod} の下位語で、競った結果どちらが勝ちでどちらが負けかをしっかり決めるというニュアンスが加わる。 -〈類〉 {zebàg} -〈下〉 {lidhiz} * zekok + 2142 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e’n/ を /zi/ から) 引き受ける, 請け負う, 受ける, 承諾する, 承知する M> /zi/ から頼まれた /e/ をこれから実際に行うと約束する。 * zeksoc + 2319 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e’n/ を) 誇る, 誇りに思う, 自慢に思う, 得意に思う M> 自分に関することで優れている内容である /e/ に対して良い気分をもつ。 U> 「自分の息子の成績が良いことを誇る」のように、{e} 句の内容として自分自身の能力に関すること以外が置かれることもある。 * zekud + 3963 〈名〉 =〈名〉 競技, ゲーム M> 特定の技術や能力を比べるために、参加者が行う内容や優劣の決め方などを定めたもの。 E> < {zekod}.n。 * zekuf + 3873 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e/ を) 取り戻す, 取り返す M> 失っていたり奪われたりしていた /e/ を再び自分のものにする。 * zekvid + 4641 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が) ハッとする, 我に返る, 正気に戻る, 冷静になる =: 冷静な M> 何らかの原因で冷静に物事を判断できていなかった状況から、冷静に考えられるようになる。 * zekèz + 2841 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e’n/ を /ca/ を) 応援する M> ? U> 励ましてあげようとする気持ちをもつという意味合いをもつ。直接的に手助けするというニュアンスは薄い。 U> {ca} 句には励ます人が置かれ、{e} 句にはその人が行うことが置かれる。 S> {fèkes a tel e’n nisat a lef i ces ca yetih. zekèzat a tel e ces.} → 彼の知り合いがアイドルになったと聞いた。応援している。 * zel + 1034 〈名〉 =〈名〉 こと U> 不定の事の代詞。 * zelad + 2721 〈名〉 =〈名〉 課題, 問題, 演習 M> それを解く人の理解度を確かめたり理解を深めるために用意された、一連の問いの集まり。 O> {solit} と同様。 -〈類〉 {solit}* * zeladfôs + 2721 〈名〉 =〈名〉 宿題, ホームワーク M> 授業とは別にやっておくよう生徒に課される課題。 E> < {zelad} + {fôs}。 O> 「学校外でやる課題」の意味で {fôs} と合成したが、少し違和感がある。ここでの「外」は、何らかの空間の外側というより、何らかの範囲 (ここでは授業という枠組み) に含まれていないことを意味しているためだと思う。 * zelcaz + 4381 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e’n/ を) 重視する, 注力する, 集中する, 重きを置く, 重点を置く M> 様々な行うことの中で、特に /e/ に時間や労力をかけて行う。 U> {zelcaz} と {lizdoq} の違いは、時間や労力をかけると決めたこと以外のことをどのくらい熱心にやるかにある。{zelcaz} では他のこともそれなりにきちんとやるが、{lizdoq} では他のことを全くやらなかったり雑にしかやらなかったりする。 -〈類〉 {lizdoq} * zeleg + 2771 〈動二〉 =〈副〉 かろうじて, 辛くも, どうにか, なんとか, やっと M> 困難なことがあって苦労しながら。 * zelqot + 1566 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e/ を) 無視する M> /e/ の呼びかけや依頼などに応えないようにする。 * zemlot + 1276 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e’n/ に) 努力する, 尽力する, 力を注ぐ, 力を入れる, がんばる =: 頑張る M> あることを実現させるため、/e/ をできる限り真剣に行う。 U> 実際に行う内容が {e} 句に置かれ、その目的は {so} 句で表現される。 -〈類〉 {zekac} * zeqak + 1037 〈名〉 =〈名〉 夫, 婿, 旦那, 亭主, 主人, ご主人 M> 結婚した男性の相手。 -〈対〉 {yéf} * zeqil + 1072 〈名〉 =〈名〉 机, デスク, テーブル M> 上で何らかの作業をするのに利用する、平らな部分が何本かの脚で支えられた形状をもつ家具。 U> {zeqil} は文字を書いたり本を読んだりなどの作業をするための机を指し、{dèt} は上に物を置くための机を指す。 U> 机の下に引き出しなどの物を入れるスペースがある場合、その中を指して {kûz izi zeqil} と言える。 -〈類〉 {dèt} * zeraf + 1318 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e’n/ を) 求める, 追求する M> /e/ が実現するように努力をする。 U> 助動詞的に使われるのは稀である。 O> この意味を強調した下位語を作るべきか? -〈類〉 {raf}* * zeref + 1316 〈名〉 =〈名〉 夢, 望み, 願い, 願望, 希望 M> 努力などをして実現させたいと思っている内容。 E> < {zeraf}.n。 -〈類〉 {ref}* * zeshit + 3660 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e/ を /ca/ を) 審査する, 査定する M> /e/ に課題を与えて、/e/ の /ca/ に関する能力を計った上でそれが何らかに適しているかどうかを判断する。 -〈上〉 {solet}* * zesoc + 1664 〈名〉 =〈名〉 力, 精神力 M> 大変なことやつらいことに立ち向かうための精神的な支えとなるもの。 U> 精神力の強さには {zêr} や {sifes} が用いられる。 * zesqik + 1036 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e/ を) 覗く, 覗き込む M> 何らかの行動をとって、それまで見にくかった /e/ を無理に見る。 -〈類〉 {lic}*, {likom}, {káz}, {valcas}, {poqos}, {tazcel}, {vîtic} * zetìd + 2300 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が) 混む, 混雑する =: 混んでいる, 混んだ, 混雑している, 混雑した M> 使用できるように確保されている場所のうち使われていない箇所があまりなくなる。 -〈類〉 {vovâl} -〈対〉 {catul} * zevdel + 3807 〈名〉 =〈名〉 警察 M> ? U> 警察組織を指す。 * zi + 1034 〈助般〉 =〈助動〉 ~から U> 起点などを表す。 * zibeq + 1531 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e’n/ を) 後悔する, 悔やむ, 惜しむ M> 過去に行った /e/ をしなければ良かったと思う。 U> さらに「その結果を受け入れられない」というニュアンスが加わったのが {veqnel} である。 U> {e} 句には否定表現が置かれることもあり、その場合は「しなかったことをしなければ良かった」すなわち「すれば良かった」の意味になる。 -〈類〉 {veqnel} * zibiq + 3861 〈名〉 =〈名〉 後悔, 悔み M> 後悔している内容。 E> < {zibeq}.n。 -〈類〉 {veqnil} * zic + 1074 〈名〉 =〈名〉 (/izi/ の) 後ろ, 後方 M> ? -〈対〉 {caf} * zicat + 3961 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e/ を /ca/ に) 返す M> /ca/ から借りていた /e/ を /ca/ に戻す。 -〈対〉 {fév} * zid + 1059 〈名〉 =〈名〉 意図, つもり M> しようとしている内容。 E> < {zed}.n。 H~ 3534: もともとは心情に注目して「意志」の意味だったが、名辞化アプラウトで心情を表すようになるのは感情動詞のみで、一般的にはもとの動詞がとる何らかの項に置かれるものになることが多いので、それに合わせた。 * zidig + 1526 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が) 苛つく, 苛立つ, イライラする M> 思うように行うことができないために不快な気分になる。 U> {zidig} と {dîtik} は「物事が思うようにいかない」というところは同じである。{zidig} には思い通りにならないことに {e} 句で表される人がまだ介入できるというニュアンスがあるが、{dîtik} には逆に思い通りにならないことをどうにかしたいがどうにもできないというニュアンスがある。 -〈類〉 {dîtik} * zifcit + 2417 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e’n/ を /zi/ から) 戻す, もとに戻す, なかったことにする M> /e/ を行った結果 /zi/ の状態になってしまっているところから、/e/ を行う前の状態にする行為を行う。 U> 行ってしまったことを打ち消すようなことをさらに行うという意味である。例えば、「パソコンを壊した」という行為をしてしまったのなら、「パソコンを直す」という行為をすることを指す。このとき、{zi} 句には「壊れたパソコン」などが置かれる。 O> 日本語では「この状況をもとに戻す」や「壊れたパソコンをもとに戻す」などと言えるが、シャレイア語の {zi} 句にはどのような名詞が入るのだろうか。もう少し明確にする必要がある。 * zifdôk + 4626 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e/ を) 直す, 修復する M> 壊してしまった /e/ を概ねもともとの形に戻す。 E> < {zif+} + {dôk}。 -〈対〉 {dôk}, {baval} * zifev + 3496 〈動〉 =〈形〉 (/†/) 直近の, 最近の, ここ, この M> ? * ziffexas + 2689 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e/ と) 離婚する M> ? E> < {zif+} + {fexas}。 * zifim + 1420 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /ca/ に) 戻る, 帰る M> もともといた場所である /ca/ へ行く。 * zifiv + 3527 〈名〉 =〈名〉 直近, 最近 M> ある過去の時点から現在までの期間。 U> {lòt azifev} と同じ意味である。 S> {pa lanes a loc ca kedxovas te zifiv avôl ile latciqid atis?} → あなたはこの 1 週間で教会に行きましたか? * zifjotov + 4626 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e/ を) 直す, 修復する M> 潰した /e/ を概ねもともとの形に戻す。 E> < {zif+} + {jotov} -〈対〉 {jotov} * zifos + 1237 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e’n/ を) 反省する, 省みる M> 過去に行った /e/ について、その善悪などの判断しようとあれこれ考える。 U> {e} 句には過去に行った行動が置かれる。 * zif+ + 2417 〈飾〉 =〈飾〉 ~を戻す, ~の逆操作を行う E> < {zifcit}。 U> 「着る」から「脱ぐ」を作るような派生を作る。 * zikad + 1274 〈動対〉 =〈動〉 (/a/ が /e/ を) 残す, 取っておく, 余らせる =〈形〉 (/†/) 残った, 残りの, 余った =: 残る, 余る M> /e/ という一部分は使ったりせずにそのままにし、他の部分を使う。 U> 語義には「一部を使わない」とあるが、{e} 句の内容が食べ物であれば「一部を食べない」になるなど、ここでの「使う」は広く解釈される。 U> {zikad} は、対象の一部を意図的に残したことを表す。{voqot} は、そもそも対象が最初から必要な量より多くあり、通常通り使った結果として自然に残ったことを表す。 S> {ditat zikadis a’c e tolék atuf sora lef zêfis a te parec.} → 後から到着する友人のために少し料理を残しておいてください。 -〈類〉 {voqot} * ziked + 1274 〈名〉 =〈名〉 残り, 残り物, 余り =: あと M> ? E> < {zikad}.n。 S> {pa dozat catis a tel la ziked avôl epác cate zêfik a’l ca cêd?} → そこに着くまであとどのくらい歩かないといけませんか? * zikol + 1309 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e’n/ を) 経験する, 体験する M> ? U> {zikolat e kin} [~] で「~したことがある」の意味で使われるが、ことさら「経験」ということを強調する意図がないのであれば、単純に過去時制を用いて「~した」と表現されることが多い。 * zikul + 1309 〈名〉 =〈名〉 経験, 体験 M> ? E> < {zikol}.n。 U> {kavat e zikul ike kin} [~] で {zikolat e kin} [~] と同じ意味になる。 -〈類〉 {pelsof} * zilok + 1140 〈名〉 =〈名〉 過去 M> 現在の時点で過ぎ去った期間全体。 O> {zîk} の項を参照。 S> {a lôk nîpak a fa lesac a loc e dol, nisis ca zilok te carip ile tît atis.} → あなたが何もせずに過ごした時間は、1 秒後に過去になる。 -〈関〉 {solis}, {parec} -〈類〉 {zîk}* * zilsif + 1350 〈動〉 =〈形〉 (/†/) 無口な, 寡黙な, 口数の少ない M> 人と会話するのが苦手で、あまり人と話したがらない。 -〈対〉 {lavák} * ziltas + 2096 〈名〉 =〈名〉 からかい, おちょくり M> からかうときに行う内容。 E> < {ziltis}.n。 * ziltis + 1888 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /ca/ を) からかう, ふざける, おちょくる, 囃し立てる M> /ca/ が嫌な気分になることや驚くようなことをわざとして、その様子を楽しむ。 U> {belset} の項で解説されている通り、{ziltis} には相手を本気で悲しませようとする意図はない。一方、{buzèk} には相手のことが嫌いだとか悪意をもっているなどのニュアンスが少なからず入る。 -〈類〉 {belset}* -〈類〉 {buzèk} * zimciq + 3660 〈名〉 =〈名〉 週末, 土日, ウィークエンド M> 土曜日と日曜日。 E> < [zim] (< {zimel}) + [ciq] (< {ciqid})。 H~ 3660: 日本語で「週末」と言った場合は休日のニュアンスが少なからず入ると感じる一方、必ずしも土曜日と日曜日が休みとは限らないので、土曜日と日曜日の総称としての単語を作る必要があるか迷った。しかし、多くの人にとって土曜日と日曜日は休みであり、店などが混雑するなどの本人が休みかどうかに関係ない土日特有の現象があるため、造語することにした。 * zimel + 1330 〈動〉 =〈形〉 (/†/) 最後の, 終わりの M> ? -〈対〉 {cís} * zimit + 3212 〈動〉 =〈形〉 (/†/, /ica/ について) 逆の, 逆さの, 反対の M> 方向などの何らかの関係性である /ica/ について、一方が本来あるべき方ではない状態になっている。 O> {ica} 句には「上下逆の」や「裏表逆の」などと言いたいときの「上下」や「裏表」が入ることを想定しているが、そもそも「上下」や「裏表」はどう表現すれば良いか。 O> 格は {ica} になっているが、入るものが評価の基準であるという点で {takit} と似ているので、格を合わせた方が良さそう。 * ziq + 1979 〈動〉 =〈形〉 (/†/) .7 * ziqo + 1066 〈助般〉 =〈接動〉 ~というのも U> {ziqo} がついている節の方が結果を表し、被修飾節の方がその理由を表す。 U> 因果関係が弱い場合には {silo} が使われる。 -〈類〉 {silo} -〈対〉 {vade} * zirnit + 1237 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e’n/ を) 回想する, 追憶する, 振り返る, 省みる, 反省する M> 過去の出来事である /e/ を思い出しながら、あれこれ考える。 * zis + 1034 〈名〉 =〈名〉 人 U> 不定の人の代詞。 U> {zis} は特定の 1 人を指すわけではない。したがって、単独で {zis} とだけ言った場合は人全般を指し、例えば修飾語句をとった {zis kilat lakos a qi qilxaléh} はシャレイア語を話す人全般を指す。一方で、{kos} は特定の 1 人を指す。ただし、文脈等によって 1 人に特定されていることが分かっていることのみを含意するので、送り手や受け手が具体的にその 1 人が誰かを知っているとは限らない。 * zisa + 1387 〈助般〉 =〈助動〉 ~の方から -〈対〉 {cali} * ziscadzes + 3569 〈名〉 =〈名〉 (/ica/ の) 従業員, 社員, 雇用者, 被雇用者 M> /ica/ の一員として働いている人。 E> < {zis+} + {cadzes}。 * ziscâlec + 4626 〈名〉 =〈名〉 (/ie/ の) フォロワー, サブスクライバー, 登録者 M> /ie/ をフォローしている人やアカウント。 E> < {zis+} + {câlec}。 * zisdezcis + 3137 〈名〉 =〈名〉 メイド, お手伝い, お手伝いさん, 家政婦, 女中 M> ? E> < {zis+} + {dezcis}。 U> 日本語の「奴隷」とは違い、労働の強制などといったマイナスイメージはない。 -〈対〉 {ziszekleq} * zislicel + 3501 〈名〉 =〈名〉 来客, 客人, 訪問者, 客, お客さん M> 訪ねてきた人。 E> < {zis+} + {licel}。 * zisliviq + 3807 〈名〉 =〈名〉 配達員, 郵便屋さん M> 仕事として配達を行う人。 E> < {zis} + {liviq}。 * zispornès + 4634 〈名〉 =〈名〉 娼婦, 売春婦, 遊女, 男娼 M> 売春をしている人。 E> < {zis+} + {pornès}。 U> 本人の性別やその相手の性別に関係なく指す。 * zisqelar + 3457 〈名〉 =〈名〉 (/ie/ の /ica/ の) 声優, キャラクターボイス, CV M> /ie/ という作品に出てくる /ica/ の声を当てている人。 E> < {zis+} + {qelar}。 * zisqelìd + 3597 〈名〉 =〈名〉 (/ie/ の) リーダー, 指揮者, 指導者, 長 M> 指揮をする人。 E> < {zis+} + {qelìd}。 * zisqiket + 3548 〈名〉 =〈名〉 労働者, サラリーマン, キャリアウーマン, OL M> 働いて生活のためのお金を得ることを生活の中心としている人。 E> < {zis+} + {qiket}。 U> 学生や専業主婦などと対比される単語である。労働の形態は問われない。 * zisqom + 1362 〈動〉 =〈形〉 (/†/) 消極的な, 弱気な M> ものごとに関してあまり自分から進んではやろうとしない。 -〈対〉 {cadéz} * zisrêy + 3461 〈名〉 =〈名〉 恋人, 想い人, 愛人, 情人 M> 恋をしている相手。 E> < {zis} + {rêy}。 * zissalhis + 1507 〈名〉 =〈名〉 (/ie/ の) プロ, エキスパート, スペシャリスト M> /ie/ についてどんなことでも知っていたり行ったりすることができる人。 E> < {zis} + {salhis}。 U> 職業にしているかどうかは含意せず、単に非常に熟練していることを表すだけである。 * zissohiz + 1982 〈名〉 =〈名〉 (/ie/ の) 学生, 生徒, 学徒 M> 先生から /ie/ を学んでいる人。 E> < {zis+} + {sohiz}。 * zissác + 1037 〈名〉 =〈名〉 (/ie/ の) 教師, 教員, 先生 M> /ie/ を生徒に教えている人。 E> < {zis+} + {sác}。 * zistikcin + 4556 〈名〉 =〈名〉 (/izi/ の) 代表, 代表者 M> /zi/ の代表に選ばれた人。 E> < {zis+} + {tikcin}。 * zisvalòd + 3308 〈名〉 =〈名〉 (/ie/ の) 運営者, 管理者, 指揮者, 指揮官 M> /ie/ を運営する人。 E> < {zis+} + {valòd}。 * zisvetzak + 4682 〈名〉 =〈名〉 (/ie/ の) 大使, アンバサダー M> /ie/ の広報をするよう委任された人やキャラクター。 E> < {zis} + {vetzak}。 * ziszekleq + 3137 〈名〉 =〈名〉 主人, マスター M> ? E> < {zis+} + {zekleq}。 -〈対〉 {zisdezcis} * ziszofèv + 3569 〈名〉 =〈名〉 (/ie/ の) 雇用者, 雇用主, 雇い主, 使用者 M> /ie/ を雇っている人。 E> < {zis+} + {zofèv}。 * zis+ + 2417 〈飾〉 =〈飾〉 ~する人 E> < {zis}。 * zite + 1139 〈助般〉 =〈助動〉 ~から, ~以来 =〈接動〉 ~から, ~以来 U> 期間の開始点を表す。これが修飾する動詞は期間相か反復表現になることが多い。 * zitil + 1305 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e’n/ を) ためらう, 躊躇する M> /e/ を行おうとしていたがそれをやめようと思う。 U> しようとしていたことをやめようと思わせた原因が恐怖である場合には、特に {tisfiz} が使われる。 H~ 3222: もともとは {e} 句と {ca} 句でとるものが逆だったが、{e} 句に内容 (コト名詞) をとって {ca} 句に人をとるのが普通なので、それに合わせて修正した。類義語の {tisfiz} も同様。 -〈下〉 {tisfiz} * ziták + 2216 〈名〉 =〈名〉 リュック, リュックサック, ナップサック, バックパック, 背嚢 M> 荷物を入れて背負って持ち運ぶための袋状の用具。 -〈類〉 {cekul}* * zizet + 1068 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /ca/ を) 追う, 追いかける M> 前に進んでいる /ca/ の場所に達しようと、/ca/ がいる方向へ進む。 U> {zizet} では先に進んでいる相手に追いつくのが目的だが、{lanfel} では先に進んでいる相手の近くで一緒に進むのが目的である。 -〈類〉 {lanfel} -〈対〉 {zecas} * zocèt + 2326 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e’n/ を /ca/ に) 自慢する M> 自分に関することで優れていると思っている内容である /e/ を得意げに /ca/ に伝える。 U> {zocèt} は優れていると思っている内容について伝えることだけを表すが、{càszocèt} はその内容を実際に相手に見せることを表す。 -〈類〉 {càszocèt} * zofèv + 3569 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e/ を /ca/ に) 雇う, 雇用する, 起用する M> /e/ にお金などの対価を支払って、/ca/ の一員として何らかの一連の行為をさせる。 U> {ca} 句には会社などの団体が置かれる。なお、特に団体の一員として雇用するわけではない場合でも {zofèv} は使われる。 U> 日本語では「デザイナーを雇う」のように雇った後の役職がヲ格に置かれることがあるが、{zofèv} の {e} 句には置かれない。 O> 「デザイナーを雇う」のシャレイア語への直訳ができないのは上記の通りだが、例えばこれを結果目的語だと解釈して {qe} 句で表すことはできるか? {qe} の項目を見ると、{qik} を使った表現の言い換えとして使えるという旨が書かれているが、デザイナーを雇うときに「デザイナーを作る」わけではないので、現在の {qe} の用法では不可能のように思える。{qe} の用法を広げて、「{qe} 句に置かれたものに何かを変える」くらいの場合を許せば、「デザイナーを雇う」を {qe} 句で表せるかもしれない。 -〈対〉 {cadzes} * zol + 2507 〈名〉 =〈名固〉 [z] * zosit + 2300 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が) いっぱいになる, 満員になる, 満席になる =: いっぱいの, 満員の, 満席の M> 使用できるように確保されている場所のうち全てが使われている状態になる。 -〈対〉 {catul} * zukkin + 4530 〈名〉 =〈名〉 ズッキーニ M> ? E> < 「zucchina, zucchin-」 /d͡zuk.kin/ [it]。 * zulet + 1351 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e/ を) 罰する, 懲らしめる, お仕置きする M> 規則に反する行為をした /e/ が同じようなことをしないように、/e/ に嫌なことをさせる。 U> これが表す罰の重さは、日本語の「お仕置き」程度でありそれほど重くない。{qobûl} に対するものと位置づけることができる。 * zulit + 1351 〈名〉 =〈名〉 罰, お仕置き M> 規則に反する行為をした人を罰するために行わせる内容。 E> < {zulet}.n。 * zàc + 2152 〈名〉 =〈名単〉 1 °C, 1 度, 1 摂氏度, 1 セルシウス度 =: °C, 度, 摂氏度, セルシウス度 M> ? U> 温度の単位を表す。 * zál + 1031 〈名〉 =〈名〉 私たち, 僕たち, 俺たち U> 一人称複数を表す。二人称 (受け手) を含める場合も含めない場合もある。 * zár + 3871 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が) 気力をもつ, 活力をもつ, やる気をもつ M> 何かを行おうとする精神的な力をもつ。 O> 格組にコト名詞をとる項を追加して、何について気力をもっているのかを表せるようにしたいが、その方法には 2 通りある。1 つ目の方法は「気力をもって~する」とするもので、副詞の意味関係が IV 型の動詞型不定辞によくあるものである。このようにすると、今やっていることに気力があるかないかを表すことになるので、これからやろうとしていることに気力があるかないかを表すことができなくなる。2 つ目の方法は「~に対する気力をもつ」とするものである。こうすると、今やっているかどうかに関わらず何らかの行為に対しての気力があるかないかを表すことができ、代わりにその行為を今やっているかどうかを含意しなくなる。2 つ目の方法をとる場合は、コト名詞をとるのは {e} 句ではなく {ca} 句も良さそう。 * záx + 1658 〈名〉 =〈名〉 火, 炎 M> ? U> 大規模なものは特に {zalvak} と言う。 P> {kâk/o/z li záx} … 火をつける。ライターやマッチなどの点火のための道具で火をつけることを表す。 P> {qik/os/ e záx} … 火をおこす。木や竹を擦り合わせて火をつけることを表す。 -〈類〉 {zalvak} * zâg + 1069 〈動〉 =〈形〉 (/†/) 暑い, 熱い M> 温度が非常に高い。 H~ 3421: {bigit} の項を参照。 -〈関〉 {mozas}, {tîb}, {bigit} * zèt + 1397 〈動三〉 =〈副〉 強く, 力強く =〈形〉 (/†/) 強い, 力強い M> 用いている力が大きい。 S> {halxafes a ces e tel ozèt.} → 彼は私を力強く抱き締めた。 -〈類〉 {zêr}*, {kòzek} -〈対〉 {fisif} * zèvof + 1139 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e/ を) 練習する, 勉強する, 習う M> 学問や芸術や技術である /e/ に関して教わったことを実践して上達させようとする。 U> {zèvof} は、教わったことの練習という「勉強」の一側面という意味合いが強い。一方で {voliz} はもう少しカジュアルな語で、上達のために反復練習をするという意味で広く使われる。 -〈類〉 {sohiz}* -〈類〉 {voliz} * zèvsiq + 2443 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e/ を) 削ぐ, 削ぎ落とす, 削る M> /e/ の表面を薄く剥がすように切り取る。 * zéc + 1067 〈名〉 =〈名〉 朝, 朝方, 午前, 午前中 M> 頭が働き出してからおよそ正午までの時間。 U> およそ 9 時から 12 時までを指す。 -〈関〉 {pôd}*, {xav}, {melet}, {lon}, {jodom}, {xalnif} * zécak + 1463 〈動〉 =〈形〉 (/†/) 勇敢な, 勇気のある, 度胸のある M> 困難な状態や危険な状態で怖がらずに行動することができる。 * zécek + 1463 〈名〉 =〈名〉 勇気, 度胸 M> 困難な状態や危険な状態で怖がらずに行動することができる気力。 E> < {zécak}.n。 * zédic + 1483 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が) 運動する M> 体力をつけたり健康であったりするために体を動かす。 * zér + 3871 〈名〉 =〈名〉 気力, 活力, やる気, 元気 M> 何かを行おうとする精神的な力。 E> < {zár}.n。 * zêbus + 1351 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e/ を /zi/ から) 奪う, 盗む, 掠める, ひったくる M> /zi/ が持っていたり身につけていたりしている /e/ を無理に取り上げて自分のものとする。 U> いわゆる「パクる」も {zêbus} で表される。 -〈類〉 {dezil}* -〈類〉 {beqom}* * zêdoq + 3471 〈名〉 =〈名〉 力, パワー M> ? U> 物理的な力を指す。 * zêf + 1065 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /ca/ に) 着く, 至る, 届く, 到着する, たどり着く M> 移動の最終地点としての /ca/ に行く。 U> {lan} に「移動の最終地点」というニュアンスが加わったものである。 -〈上〉 {lan}* -〈下〉 {zeghil} * zêfziz + 4332 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /ca/ に) 追いつく =: 追い付く M> /ca/ を追っていて /ca/ のところまでたどり着く。 E> < {zêf} + [ziz] (< {zizet})。 * zêg + 1297 〈名〉 =〈名〉 熱, 熱気, 暑気 M> 温度の高い部分。 -〈対〉 {bigat} * zêhis + 1035 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e/ を) 作る, 作り上げる M> 大きな苦労や努力の結果、/e/ を生み出す。 -〈上〉 {qik}* -〈類〉 {voqil}, {xakoc}, {sodkos} * zêk + 2368 〈動〉 =〈形〉 (/†/, /izi/ から) 前の, 昔の, 以前の M> /izi/ までに過ぎ去った。 E> < {zîk}.v。 U> 時間の基準を表す {izi} 句がない場合は、現在から見て以前を指す。 S> {vomat réfos a tel zite lôk azêk etim e gudat é dogus adak.} → 少し前から絶望や自己嫌悪を感じなくなった。 -〈類〉 {fám} -〈対〉 {carep} * zêr + 1393 〈動〉 =〈形〉 (/†/) 強い M> ? U> {zêr} は簡単に損なわれないという意味での強さを表す。人に対して使われれば、つらいことに立ち向かえるなどの精神的な強さを表す。{kòzet} は外からの物理的な力に対して壊れにくいという意味での強さを表す。{zèt} は用いている力の強さを表し、主に副詞として用いられる。 -〈類〉 {kòzek}, {zèt} -〈対〉 {sifes} * zìlec + 3938 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /zi/ に) 由来する M> ? * zìlic + 3938 〈名〉 =〈名〉 由来, ルーツ M> ? E> < {zìlec}.n。 O> 「/S/ の由来」は {zìlic i}[ /S/] で良いか? もととなった動詞 {zìlec} において /S/ に相当する格は主格だが、名詞は主格をとることができない。「/S/ には~という由来がある」のように言えるから、所有の意味の {i} を使っていると解釈することはできる。 * zìq + 3506 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e’n/ を) かつてしていた =: かつて, 嘗て M> 以前は /e/ であったが今はそうでなくなる。 U> 助動詞的に用いられることがほとんどである。 U> 現在時制で使うと、現在より過去の段階で {e} 句の内容が成立していて、現在の段階では成立していないことを表す。したがって、日本語の「かつて~していた」に相当する表現では、{zìq} は過去時制ではなく現在時制で使われる。また、日本語の「かつて~していた」は、現在 {e} 句の内容が成立していないという状態を表すのが普通なので、{zìq} は継続相で使われる。なお、{e} 句の中の動詞は期間相になる。 H~ 3506: 「現在付近の時間を含まない過去の時間」という意味の名詞を作り、その名詞を {te} 句にして過去時制の動詞とともに用いることで「かつて~していた」を表すという案があったが、次の 2 つの理由で採用しなかった。1 つ目に、「かつて~していた」と表現したいときは、過去にそうであったことを伝えたいというよりは今そうでないことを伝えたいことが多いので、動詞は現在時制にした方が良いと感じたためである。2 つ目に、「現在付近の時間を含まない過去の時間」という意味の名詞を {te} 句にしたところで、{te} 句には「それ以外の時間でそうではない」という意味合いはないので、「今は違う」という意味を出すことはできないためである。 * zìrek + 4347 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が) ? M> 良い作品に出会って感動しつつも、自分には同じようなものは作れないと悔しく思ったり羨ましく思ったりする。 * zîd + 1034 〈名〉 =〈名〉 場所 U> 不定の場所の代詞。 * zîdkétkèv + 3772 〈名〉 =〈名〉 (/ie/ の) 台座 M> 上に /ie/ を置くために用意された場所。 -〈類〉 {kedic}* * zîdlekut + 3849 〈名〉 =〈名〉 (/ica/ の) 乗り場, プラットホーム, ホーム =: プラットフォーム M> 電車や駅などの乗り物に乗るのを待つために用意された場所。 E> < {zîd} + {lekut}。 * zîdloq + 1305 〈名〉 =〈名〉 駐車場 M> 車を停めておくための場所。 E> < {zîd+} + [loq] (< {loqis})。 U> 1 台分の駐車スペースだけを指すわけではなく、駐車スペースが確保されている区画全体を指す。 * zîdtolék + 2610 〈名〉 =〈名〉 キッチン, 台所, お勝手, 調理場, 炊事場, 厨 M> 食べ物の調理をしたりその後片付けをする場所。 E> < {zîd+} + {tolék}。 U> 調理場だけの部屋であるという含意はないため、部屋の一角に調理用の施設があるような箇所が {zîdtolék} で指されることもある。調理場だけで部屋になっている場合は {soktolék} も使われる。 * zîdvas + 3492 〈名〉 =〈名〉 畑, 田, 田畑, 耕地 M> 植物を育てるために用意された土地。 E> < {zîd} + [vas] (< {vasnal})。 U> 畑と田は区別されない。 * zîd+ + 2417 〈飾〉 =〈飾〉 ~する場所 E> < {zîd}。 * zîfil + 1 〈名〉 =〈名固〉 ジーフィル N> フルネーム [ʻ]{zîfil}[-ʻxaléras]。シャレイア語の作者。 N> シャレイア語を作り始める前から用いていた「Ziphil」という名前をそのまま音写したもの。したがって、シャレイア名として使われているもののシャレイア語由来ではない。 * zîk + 1037 〈名〉 =〈名〉 (/izi/ の) 前, 昔, 以前 M> /izi/ までに過ぎ去った時間。 U> {zîk} は、単に基準点より前のある 1 点を指す。{zilok} は、時間全体を現在と過去と未来に分けたときに、現在や未来と対比した過去を指す。 U> {zîk} や {carip} は、何らかの基準時刻 (言及がない場合は現在) から見て前か後かを表す。しかし {fém} や {qotal} は、そのような特定の基準との関係については触れず、時間軸上で前の方に行われたのか後の方で行われたのかを表すのみである。 O> {zîk} と {zilok} の違いは? {zilok} はどちらかと言うと「過去」という概念を表している気がする。 H~ 4559: {sot} と {solis} の使い分けに応じて、{zîk} と {zilok} の使い分けの記述を変更した。 -〈関〉 {sot}, {carip} -〈類〉 {zilok} -〈類〉 {fém} * zîr + 1888 〈名〉 =〈名〉 強さ M> ? E> < {zêr}.n。 S> {kavat a loc e zîr asatix alìk ica loc.} → あなたにはあなたにしかない特別な強さがある。 -〈対〉 {sifes} * zît + 1202 〈動〉 =〈形〉 (/†/, /izi/ より) 前の M> ? -〈関〉 {ted}, {cál} * zôdaq + 4682 〈名〉 =〈名〉 (/ie/ の) 広告, 宣伝 M> /ie/ を宣伝したい相手に見せたり聞かせたりするために作られたもの。 E> < {zôdiq}.n。 * zôdiq + 4682 〈動〉 =〈動〉 (/a/ が /e/ を /ca/ に) 宣伝する, プロモーションする, 広告を出す M> 商品やサービスである /e/ について /ca/ に知ってもらい /e/ を買おうと思わせるような活動をする。 -〈上〉 {vetzak} * à + 1036 〈連〉 =〈連〉 しかし, だが, けれども -〈類〉 {dà} * á + 1035 〈連〉 =〈連〉 か, または, もしくは U> 疑問表現における選択を表す。疑問文もしくは間接疑問表現でのみ用いられる。 -〈類〉 {lá} * â + 1071 〈間〉 =〈間〉 ああ, あ U> 驚いたとき, 何かに気づいたとき, 悲しいや嬉しいことがあったときなど、様々な場面で条件反射で発する。 -〈類〉 {và} * âjentînas + 3485 〈名〉 =〈名固〉 アルゼンチン E> < 「Argentina」 /ɑː.d͡ʒən.tiː.nə/。 * é + 1035 〈連〉 =〈連〉 または, もしくは U> 選言を表す。[/S/] {é} [/Z/] とだけ書かれている場合、/S/ と /Z/ 両方が成立するか、どちらか一方のみが成立するかは文脈による。 -〈類〉 {lé} * ò + 3315 〈連〉 =〈連〉 かつ, そして U> 論理的な連言を表す。 U> 節を繋げるときは {lo} を使うのが圧倒的に自然である。ただし、従属節の中で 2 つ以上の節を繋げる場合は {ò} を使うこともある。 -〈類〉 {o}* -〈類〉 {lo} * òbòs + 4640 〈名〉 =〈名〉 オーボエ =: オーボー, オーボワ M> ? E> < 「oboe」 /əʊ.bəʊ/。 * ôla + 1547 〈間〉 =〈間〉 まあ, とにかく * û + 1345 〈間〉 =〈間〉 うーん, うーむ, えーと U> 考え込むときに発する声。 * xeclátac + 4714 〈名〉 =〈名〉 白身, 卵白 M> 卵の白もしくは透明な部分。 E> < {xec} + {látac}。 * nevlátac + 4714 〈名〉 =〈名〉 黄身, 卵黄 M> 卵の黄色い部分。 E> < {nev} + {látac}。 * còv + 4717 〈名〉 =〈名〉 (/izi/ の) セット, ペア, グループ, 組 M> 同じような場面で現れたり組み合わせて現れたりする複数のものである /izi/ をまとめたもの。 U> 意味は広く、いくつかの商品がまとめて売られている「/S/ 点セット」や、複数の人間が一時的に集まって行動する「/S/ 人組」などを表すこともある。 U> 何個の集まりなのかは含意しない。 * ziscòvqec + 4717 〈名〉 =〈名〉 双子 M> 同時に産まれてきた 2 人の子のうちの 1 人。 E> < {ziscòv} + {qec}。 U> 胎児数に特に言及する言い方で、胎児数を明らかにする必要が特にないときは {ziscòv} が使われる。 -〈上〉 {ziscòv} * ziscòv + 4717 〈名〉 =〈名〉 多胎児, 双子, 三つ子 M> 同時に産まれてきた兄弟姉妹がいる人。 U> 多胎児の総称というよりは、多胎児のそれぞれを指す。すなわち、「同じ胎内で発育して産まれた別の人がいる」という性質をもっている人を指す。 U> 多胎児に言及する際は、まずは胎児数に触れない {ziscòv} が使われるのが普通である。胎児数を述べる必要が特にある場合にのみ、数辞との合成語である {ziscòvqec} などの下位語が用いられる。 -〈下〉 {ziscòvqec}, {ziscòvyos} * ziscòvyos + 4717 〈名〉 =〈名〉 三つ子 M> 同時に産まれてきた 3 人の子のうちの 1 人。 E> < {ziscòv} + {yos}。 U> 胎児数に特に言及する言い方で、胎児数を明らかにする必要が特にないときは {ziscòv} が使われる。 -〈上〉 {ziscòv} * META-ALPHABET-ORDER - sztdkgfvpbcqxjlrnmyhaâáàeêéèiîíìoôòuûù * META-VERSION - 7.2 * META-CHANGE - 1139: pacar → parec - 1202: los → loc - 1202: ’s → ’c - 1202: pe → á - 1202: fa → é - 1202: bi → à - 1203: felik → felek - 1207: xokaseq → xokeq - 1208: xahil → xahal - 1209: ne → qe - 1209: sasok → salsok - 1210: honpas → holpas - 1210: dûbal → dutvol - 1210: dâkut → dazkut - 1210: sosotik → soxsot - 1210: xokeq → xokseq - 1235: fex → yos - 1235: mip → piv - 1235: kiq → rif - 1235: ced → seq - 1235: yus → kaz - 1238: gib → dit - 1238: do → fi - 1238: qe → de - 1238: de → ke - 1239: qetrad → detrad - 1257: rasnitez → nitezras - 1266: zilôt → mulôt - 1276: feca → lati - 1287: ve → lo - 1287: rif → ric - 1287: kot → kod - 1287: vef → véf - 1287: qot → qec - 1287: seq → sez - 1287: ziv → zic - 1287: kaz → kaq - 1287: zif → zît - 1287: kûm → kûz - 1287: dôg → dôz - 1287: pîd → pît - 1287: câl → cál - 1287: kôt → kôk - 1287: zak → zaz - 1293: lo → le - 1303: zeris → zehrisis - 1303: gisol → kisol - 1316: volfek → vofek - 1316: le → ke - 1318: haraf → zeref - 1330: vesax → vesxaf - 1340: lonit → lôk - 1345: gûdem → gûdeb - 1345: gudeb → gudit - 1347: dotris → doris - 1350: lit → siloz - 1355: lisod → lissod - 1362: dovkos → tùk - 1379: yaftel → yaftoq - 1420: velqis → qîdloq - 1426: kotil → qitel - 1426: kotal → qitil - 1436: can → ren - 1471: dàl → dìl - 1471: kác → kíc - 1471: xalár → xalír - 1483: lasác → zissác - 1489: rakef → raskef - 1505: dosyar → qobit - 1505: doksiz → bevef - 1505: dokzel → belom - 1505: dokceq → fistir - 1505: doglit → doqgilit - 1505: dopdit → doqpadit - 1505: docdéz → zisqom - 1505: dolvák → zilsif - 1505: donlef → qilôt - 1505: kelceq → niklac - 1505: xokseq → nisxok - 1505: lofreq → nislof - 1505: sîreq → nissîr - 1505: zazeq → niszaz - 1505: dodeq → nisdod - 1505: dojeq → nisdoj - 1547: zikôm → folom - 1547: zivfek → vatlom - 1547: tolnif → zatlin - 1547: vesxaf → zîdsax - 1547: féves → fésax - 1547: niklac → kelzef - 1547: domic → doqmic - 1547: dohiv → doqhiv - 1576: sokos → sokus - 1655: âya → âla - 1664: navem → nám - 1664: navim → ném - 1664: solvesxaf → solzîdsax - 1767: sayicsîk → yelicsîk - 1876: doqmic → dès - ?: lati → ti - ?: teles → têl - 1975: kôd → kòd - 2033: ren → sen - 2033: yen → ren - 2209: vê → va - 2300: liqitcikek → sòlaq - 2323: âla → ôla - 2326: calfos → cafos - 2343: tallic → vàtlic - 2347: kivilhiv → kibilhiv - 2398: il’ → al’ - 2398: ic’ → ac’ - 2410: zîdsax → kossax - 2410: zîddes → kosdes - 2410: zîdrahit → kosrahit - 2410: kedben → kosben - 2417: qilak → qikal - 2417: qilqilél → qikqilél - 2443: qiqet → sekqet - 2443: qiqlac → seklac - 2470: taqvalentan → taqletyem - 2470: taqkeraset → taqsíq - 2470: tazîk → tazît - 2470: tacar → tacál - 2470: tazîkhil → tazîthil - 2470: tacarhil → tacálhil - 2502: solzîdsax → secel - 2502: solsohiz → secsohiz - 2502: solzédic → seczédic - 2502: solhal → sechal - 2505: tastil → tastol - 2564: kùd → kudoq - 2589: qikov → qixov - 2604: sokulsác → soksác - 2604: sokulxoq → sokxoq - 2661: xal → xaf - 2661: xel → xef - 2700: kedetcav → kedcav - 2713: civ → ciq - 2713: cev → ceq - 2713: talciv → talciq - 2723: kelzef → vâdkelzef - 2723: fistir → vâdfistir - 2883: kètisyos → litavyos - 2883: kètispiv → litavpiv - 2883: kètisxal → litavxal - 2883: kètisric → litavric - 2883: kètislevas → litavlevas - 2954: calháp → fokticháp - 2954: caldôz → fokticdôz - 2954: calhíp → foktecháp - 2954: caldûz → foktecdôz - 3149: tilaqmonaf → mìtmonaf - 3149: tilaqhapet → mìthapet - 3208: zevof → zèvof - 3208: féd → fecad - 3215: laxqov → qisec - 3215: laxqovyekal → qisecyekal - 3271: pacek → picek - 3271: pacvop → picvop - ?: vafsof → milcat - ?: vafsuf → milcit - 3461: ráttaq → celettaq - 3462: doqvamfal → tikcit - 3473: hikkib → tilbis - 3478: ôsetrélias → osterélias - 3478: tánas → xánas - 3478: feranes → ferânes - 3478: qilferanes → qilferânes - 3485: solkut → sokut - 3486: xosad → caqis - 3541: fethàk → hâv - 3541: fetrix → rìm - 3541: fetkad → kakiz - 3573: kìdsolkut → kìdsokut - 3602: hâlxár → hâlnafot - 3602: hâlfér → hâlfésax - 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